JP2000018307A - 油圧緩衝器の軸封部固定構造 - Google Patents

油圧緩衝器の軸封部固定構造

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JP2000018307A
JP2000018307A JP11104579A JP10457999A JP2000018307A JP 2000018307 A JP2000018307 A JP 2000018307A JP 11104579 A JP11104579 A JP 11104579A JP 10457999 A JP10457999 A JP 10457999A JP 2000018307 A JP2000018307 A JP 2000018307A
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Yutaka Akutsu
裕 阿久津
Toshiyuki Takakusaki
利之 高草木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器において、オイルシールの芯金を
覆うゴム被覆膜の劣化によるガタの発生を防止するこ
と。 【解決手段】 油圧緩衝器10の軸封部20において、
ダンパチューブ11に、ロッドガイド21とオイルシー
ル22とともに皿ばね24を挟んで固定してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シングルチューブ
式又はダブルチューブ式の油圧緩衝器の軸封部固定構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器では、ダンパチューブにピス
トンロッドをガイドするロッドガイドとオイルシールを
固定して軸封部を形成している。この軸封部は、ダンパ
チューブの内側に加締部、止め輪等のストッパを設け、
このストッパにロッドガイドを衝合させ、ロッドガイド
にオイルシールを載せ、ダンパチューブの開口端部に加
締部、ねじキャップ等の保持部を設けることにより、ス
トッパと保持部の間のチューブ軸方向に作用する軸力で
それらのロッドガイドとオイルシールを挟圧固定してい
る。
【0003】尚、オイルシールは、芯金にゴムを一体成
形してオイルリップ、ダストリップ、外周リップ等を備
えており、前述の如くにロッドガイドとともに挟圧され
る芯金の外面に薄いゴム被覆膜が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、油圧緩衝器の
軸封部では、(a) ロッドガイドとオイルシールを挟圧固
定する軸力によるダンパチューブの弾性撓み範囲が、ダ
ンパチューブの内側に設けたストッパと開口端部に設け
た保持部とがなす短い長さ範囲に限られ、また(b) シン
グルチューブ式ではチューブ厚も厚く硬い。このため、
ロッドガイドとオイルシールを挟圧固定する軸力による
ダンパチューブの弾性撓みは小さく、オイルシールの芯
金を覆うゴム被覆膜が使用経過により劣化してその弾性
力を失うとき、その劣化による膜厚低下分をダンパチュ
ーブの弾性撓みにより補償することができない。従っ
て、従来の油圧緩衝器の軸封部にあっては、オイルシー
ルのゴム被覆膜の劣化とともに、その軸封部のチューブ
軸方向に微小隙間を生じ、ガタを生ずるものとなる。
【0005】油圧緩衝器の軸封部にガタを生ずると、ダ
ンパチューブ内をピストンロッドが移動するとき、特に
微小ストロークで、ガタ分だけチューブ内油室の圧縮が
遅れて減衰力の発生が遅れ、緩衝機能を損なう。また、
軸封部にガタがあると、ピストンロッドの移動時に異音
を生ずることもある。
【0006】本発明の課題は、油圧緩衝器において、オ
イルシールの芯金を覆うゴム被覆膜の劣化によるガタの
発生を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、油圧緩衝器のダンパチューブにピストンロッドをガ
イドするロッドガイドとオイルシールを固定してなる油
圧緩衝器の軸封部固定構造において、前記ダンパチュー
ブに、ロッドガイドとオイルシールとともにスプリング
ワッシャを挟んで固定してなるようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記オイルシールとスプリン
グワッシャとの間にエンドプレートを介装してなるよう
にしたものである。
【0009】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 ダンパチューブにロッドガイドとオイルシールを固定
して軸封部を形成するとき、プリロードをかけた皿ばね
(板ばね)等のスプリングワッシャを弾性撓み変形させ
てそれらロッドガイドとオイルシールとともに挟圧固定
する。従って、オイルシールの芯金を覆うゴム被覆膜が
使用経過により劣化してその弾性力を失っても、その劣
化による膜厚低下分をスプリングワッシャの弾性撓みの
復元により吸収し、この軸封部でのガタの発生を防止す
る。
【0010】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 オイルシールと皿ばね等のスプリングワッシャとの間
にエンドプレートを介装したから、スプリングワッシャ
のプリロードに基づく弾性力はエンドプレートを介して
オイルシールのゴム被覆膜に作用する。従って、オイル
シールのゴム被覆膜をキズつけることなく、スプリング
ワッシャを介装できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の軸封部を示
す模式図、図2は第2実施形態のスプリングワッシャ介
装状態を示す模式図、図3は第3実施形態のスプリング
ワッシャ介装状態を示す模式図、図4は第4実施形態の
スプリングワッシャ設置状態を示す模式図、図5は第5
実施形態の油圧緩衝器を示す模式図、図6は図5の要部
拡大図、図7は図5の軸封部を示す模式図、図8は第6
実施形態の軸封部を示す模式図である。
【0012】(第1実施形態)(図1) 油圧緩衝器10は、シングルチューブ式であり、ダンパ
チューブ11にピストンロッド12をガイドするロッド
ガイド21、オイルシール22、エンドプレート23、
皿ばね24(スプリングワッシャ)を、該ダンパチュー
ブ11の内方から外方にこの順で挿入固定し、軸封部2
0を構成している。
【0013】ロッドガイド21は、ピストンロッド12
に摺接するブッシュ21Aを有し、オイルシール22の
下面を支持する支持部21B、オイルシール22のチェ
ックリップ32Cが接する段部21Cを備える。
【0014】オイルシール22は、芯金31にゴムシー
ル材32を加硫成形等で一体成形している。オイルシー
ル22のゴムシール材32は、ピストンロッド12の外
径に接するオイルリップ32A、ダストリップ32B、
ロッドガイド21の段部21Cに接するチェックリップ
32C、ダンパチューブ11の内径に接する外周リップ
32D、環状シール部32Eを備える。尚、オイルリッ
プ32A、ダストリップ32Bの外周側には、締付リン
グ33、34が締着されている。また、オイルシール2
2のゴムシール材32は、芯金31の両面にゴム被覆膜
32F、32Gを備え、それぞれロッドガイド21の支
持部21B、エンドプレート23と衝合可能とされてい
る。
【0015】エンドプレート23は、平板座金状をな
し、ダンパチューブ11の開口端部に設ける加締部等の
軸力が、オイルシール22に直接作用して、オイルシー
ル22の芯金31が変形することを防止する。また、エ
ンドプレート23は、ダンパチューブ11の外にあるピ
ストンロッド12に設けたバンプラバー当接時のダスト
リップ32Bを保護するバンプキャップを付けたときの
位置上げに寄与する。
【0016】然るに、軸封部20の固定構造は以下の如
くになされる。 (1) ダンパチューブ11の内側に加締部からなる(もし
くは止め輪を装填された)ストッパ11Aを設ける。
【0017】(2) ダンパチューブ11の内側で、ストッ
パ11Aにロッドガイド21を衝合させ、ロッドガイド
21にオイルシール22を載せ、オイルシール22の上
にエンドプレート23を載せ、エンドプレート23の上
に金属製円錐状皿ばね24を載せる(図1(A))。
【0018】(3) ダンパチューブ11の開口端部に加締
部からなる(もしくはねじキャップを螺着した)保持部
11Bを設け、ダンパチューブ11のストッパ11Aと
保持部11Bの間にロッドガイド21、オイルシール2
2、エンドプレート23、皿ばね24を挟圧固定する
(図1(B))。このとき、ストッパ11Aと保持部1
1Bに挟まれるロッドガイド21、オイルシール22、
エンドプレート23には、皿ばね24の弾性撓みに基づ
くチューブ軸方向の軸力(プリロード)が常に付加され
る。
【0019】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 ダンパチューブ11にロッドガイド21とオイルシー
ル22を固定して軸封部20を形成するとき、プリロー
ドをかけた皿ばね24(板ばね)を弾性撓み変形させて
それらロッドガイド21とオイルシール22とともに挟
圧固定する。従って、オイルシール22の芯金31を覆
うゴム被覆膜32F、32Gが使用経過により劣化して
その弾性力を失っても、その劣化による膜厚低下分を皿
ばね24の弾性撓みの復元により吸収し、この軸封部2
0でのガタの発生を防止する。
【0020】オイルシール22と皿ばね24との間に
エンドプレート23を介装したから、皿ばね24のプリ
ロードに基づく弾性力はエンドプレート23を介してオ
イルシール22のゴム被覆膜32F、32Gに作用す
る。従って、オイルシール22のゴム被覆膜32F、3
2Gをキズつけることなく、皿ばね24を介装できる。
【0021】(第2実施形態)(図2) 第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、皿ばね24
として、V字断面状のものを採用したことにある。
【0022】(第3実施形態)(図3) 第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、皿ばね24
を 2枚のエンドプレート23、25で挟んだことにあ
る。
【0023】(第4実施形態)(図4) 第4実施形態が第1実施形態と異なる点は、皿ばね24
の一端部をエンドプレート23に溶接した組立体を用い
たことにある。
【0024】(第5実施形態)(図5〜図7) 油圧緩衝器50は、ダブルチューブ式であり、アウタチ
ューブ51とシリンダ52を本発明のダンパチューブと
して有し、アウタチューブ51に内蔵してあるシリンダ
52にピストンロッド53を挿入し、ピストンロッド5
3の上端部を車体側に連結し、アウタチューブ51の下
端部を車輪側に連結することにより、車両の懸架装置を
構成する。尚、アウタチューブ51の下端部には車輪側
への取付ブラケット54が固定され、その上端部には懸
架ばね(不図示)のためのばね受55が固定されて用い
られる。
【0025】アウタチューブ51とシリンダ52はピス
トンロッド53が貫通するロッドガイド56を有し、ア
ウタチューブ51はロッドガイド56の上部にオイルシ
ール57、皿ばね58(スプリングワッシャ)を内方か
ら外方にこの順で挿入固定し、軸封部60を構成してい
る。
【0026】ロッドガイド56は、ピストンロッド53
に摺接するブッシュ56Aを有し、オイルシール57の
下面を支持する支持部56B、オイルシール57のチェ
ックリップ62Cが接する段部56Cを備える。
【0027】オイルシール57は、芯金61にゴムシー
ル材62を加硫成形等で一体成形している。オイルシー
ル57のゴムシール材62は、ピストンロッド53の外
径に接するオイルリップ62A、ダストリップ62B、
ロッドガイド56の段部56Cに接するチェックリップ
62C、アウタチューブ51の内径に接する外周リップ
62D、環状シール部62Eを備える。尚、オイルリッ
プ62A、ダストリップ62Bの外周側には、締付リン
グ63、64が締着されている。また、オイルシール5
7のゴムシール材62は、芯金61の両面にゴム被覆膜
62F、62Gを備え、それぞれロッドガイド56の支
持部56B、皿ばね58と衝合可能とされている。そし
て、アウタチューブ51の最後端部にはかしめ部からな
る(もしくはねじキャップを螺着した)保持部51Aが
設けられ、保持部51Aは該アウタチューブ51の後述
する下端底部82との間にシリンダ52等とともにそれ
らのロッドガイド56、オイルシール57、皿ばね58
を挟圧保持し、軸封部60を構成する。軸封部60の固
定構造の詳細については後述する。
【0028】尚、アウタチューブ51は、バンプストッ
パ65を備え、最圧縮時に、ピストンロッド53が備え
る圧側バンパ(不図示)にこのバンプストッパ65を衝
合して最圧縮ストロークを規制する。また、ピストンロ
ッド53はシリンダ52への挿入部分にかしめ止された
リバウンドシート66、リバウンドラバー67を備え、
最伸長時に、前述のロッドガイド56の端面にこのリバ
ウンドラバー67を衝合して最伸長ストロークを規制可
能としている。
【0029】油圧緩衝器50は、ピストンバルブ装置
(伸側減衰力発生装置)70と、ベースバルブ装置(圧
側減衰力発生装置)80とを有している。油圧緩衝器5
0は、ピストンバルブ装置70とベースバルブ装置80
が発生する減衰力により、懸架ばねによる衝撃力の吸収
に伴うシリンダ52とピストンロッド53の伸縮振動を
抑制する。
【0030】(ピストンバルブ装置70)ピストンバル
ブ装置70は、ピストンロッド53のピストン装着部7
1にバルブストッパ72、バルブシート73、チェック
バルブ74、ピストン75、ディスクバルブ76、バル
ブシート77、バルブストッパ78を装着し、これらを
ナット79で固定している。そして、ピストン75には
チェックバルブ74により開閉される圧側流路74A、
ディスクバルブ76により開閉される伸側流路76Aが
設けられている。そして、ピストン75は、シリンダ5
2の内面に液密に摺接し、シリンダ52の内部をピスト
ンロッド53が収容されないピストン側油室75Aと、
ピストンロッド53が収容されるロッド側油室75Bと
に区画する。
【0031】これにより、油圧緩衝器50のピストンバ
ルブ装置70にあっては、圧縮時に、ピストン側油室7
5Aの油が圧側流路74Aを通りチェックバルブ74を
たわみ変形させて開き、ロッド側油室75Bに導かれ
る。また、伸長時には、ロッド側油室75Bの油が伸側
流路76Aを通りディスクバルブ76をたわみ変形させ
て開き、ピストン側油室75Aに導かれ、伸側減衰力を
生ずる。
【0032】(ベースバルブ装置80)ベースバルブ装
置80は、アウタチューブ51とシリンダ52の間隙を
リザーバ室81とし、このリザーバ室81の内部を油室
とガス室とに区画している。ここで、アウタチューブ5
1の下端底部82は閉塞状とされ、この底部82はシリ
ンダ52の下端部との間にボトムピース83、ばね受部
材85を狭持し、このボトムピース83と底部82との
間に設けた流路84により、リザーバ室81とピストン
側油室75Aを連絡可能としている。また、ばね受部材
85はボトムピース83との間にばね86、バルブシー
ト87、ディスクバルブ88を設け、ばね86によりデ
ィスクバルブ88をボトムピース83の外周の突状弁座
に圧接している。
【0033】即ち、油圧緩衝器50の圧縮時には、シリ
ンダ52に進入するピストンロッド53の進入容積分の
油がバルブシート87の流路87Aを通ってディスクバ
ルブ88をたわみ変形させて開き、ピストン側油室75
Aからボトムピース83の流路83A、流路84経由で
リザーバ室81へ押出され、圧側の減衰力を得る。
【0034】また、油圧緩衝器50の伸長時には、シリ
ンダ52から退出するピストンロッド53の退出容積分
の油が、ばね86に抗してバルブシート87、ディスク
バルブ88を押し開き、リザーバ室81からボトムピー
ス83の流路83A経由でピストン側油室75Aに補給
される。
【0035】従って、油圧緩衝器50は以下の如くに減
衰作用を行なう。 (圧縮時)油圧緩衝器50の圧縮時には、ベースバルブ
装置80において、ディスクバルブ88をたわみ変形さ
せて通る油により圧側減衰力を生ずる。
【0036】(伸長時)油圧緩衝器50の伸長時には、
ピストンバルブ装置70において、ディスクバルブ76
をたわみ変形させて通る油により伸側減衰力を生ずる。
【0037】これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧
緩衝器50の伸縮振動が抑制される。
【0038】然るに、油圧緩衝器50において、軸封部
60の固定構造は以下の如くになされる。
【0039】(1) アウタチューブ51にベースバルブ装
置80のボトムピース83、ばね受け部材85、シリン
ダ52を挿入し、シリンダ52の上端面にロッドガイド
56を載せる。
【0040】(2) アウタチューブ51に更に、オイルシ
ール57、皿ばね58を挿入し、上述(1) のロッドガイ
ド56の上にオイルシール57を、オイルシール57の
上に皿ばね58を載せる(図7(A))。
【0041】(3) アウタチューブ51の開口端部にかし
め部からなる(もしくはねじキャップを螺装した)保持
部51Aを設け、アウタチューブ51の保持部51Aと
その底部82との間に、ベースバルブ装置80のボトム
ピース83、ばね受け部材85、シリンダ52、ロッド
ガイド56、オイルシール57、皿ばね58を挟圧固定
する(図7(B))。このとき、アウタチューブ51の
保持部51Aと底部82に挟まれるそれらのボトムピー
ス83、ばね受け部材85、シリンダ52、ロッドガイ
ド56、オイルシール57には、皿ばね58の弾性撓み
に基づくチューブ軸方向の軸力(プリロード)が常に付
加される。
【0042】従って、本実施形態によれば、オイルシー
ル57の芯金61を覆うゴム被服膜62F、62Gが使
用経過により劣化してその弾性力を失っても、その劣化
による膜厚低下分を皿ばね58の弾性撓みの復元により
吸収し、この軸封部60でのがたの発生を防止する。
【0043】尚、油圧緩衝器50においては、シリンダ
52を鉄製として強度を確保しながら、アウタチューブ
51をアルミ製とすることにより、軽量化を図ることが
できる。このとき、アウタチューブ51とシリンダ52
の材料の熱膨張率の差に基づくアウタチューブ51とシ
リンダ52の伸び差に起因するシリンダ52のがたの発
生も、前述の皿ばね58の弾性撓みの復元により防止で
きる。
【0044】そして、油圧緩衝器50は全ての外装部品
をアルミ製とするものであり、取付ブラケット54、ば
ね受け55、タイロッド取付ブラケット55Aをアルミ
製としている。アウタチューブ51はアルミ引抜き管を
スピニングにより底部82を形成したチューブ状とし、
押出し成形により一定に成形された取付ブラケット54
(ナックルブラケット)をアウタチューブ51に圧入し
て固定する。また、タイロッド取付ブラケット55Aは
アウタチューブ51に形成した段差部101及びセレー
ション部102に圧入固定され、ばね受け55はタイロ
ッド取付ブラケット55Aに圧入固定される。尚、ばね
受け55とタイロッド取付ブラケット55A及び取付ブ
ラケット54はアルミで成形されても良い。更に、油圧
緩衝器50にあっては、ピストンロッド53も中空ロッ
ドとし、軽量化を図っている。
【0045】(第6実施形態)(図8) 第6実施形態が第5実施形態と異なる点は、油圧緩衝器
50の軸封部60において、オイルシール57と皿ばね
58との間にエンドプレート59を介装したことにあ
る。エンドプレート59は、平板座金状をなし、アウタ
チューブ51の開口端部に設けるかしめ部等の軸力が、
オイルシール57に直接作用して、オイルシール57の
芯金61が変形することを防止し、またオイルシール5
7のゴム被覆膜62F、62Gが傷つくことを防止す
る。
【0046】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は、オイルシールが芯金の両面にゴム被覆膜を備え
るものに限らず、芯金のいずれか一面にだけゴム被覆膜
(32Fと32Gの一方)を備えるものである場合にも
有効である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器において、オイルシールの芯金を覆うゴム被覆膜の劣
化によるガタの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の軸封部を示す模式図であ
る。
【図2】図2は第2実施形態のスプリングワッシャ介装
状態を示す模式図である。
【図3】図3は第3実施形態のスプリングワッシャ介装
状態を示す模式図である。
【図4】図4は第4実施形態のスプリングワッシャ設置
状態を示す模式図である。
【図5】図5は第5実施形態の油圧緩衝器を示す模式図
である。
【図6】図6は図5の要部拡大図である。
【図7】図7は図5の軸封部を示す模式図である。
【図8】図8は第6実施形態の軸封部を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 ダンパチューブ 12 ピストンロッド 20 軸封部 21 ロッドガイド 22 オイルシール 23 エンドプレート 24 皿ばね(スプリングワッシャ) 50 油圧緩衝器 51 アウタチューブ(ダンパチューブ) 52 シリンダ(ダンパチューブ) 53 ピストンロッド 56 ロッドガイド 57 オイルシール 58 皿ばね(スプリングワッシャ) 59 エンドプレート 60 軸封部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧緩衝器のダンパチューブにピストン
    ロッドをガイドするロッドガイドとオイルシールを固定
    してなる油圧緩衝器の軸封部固定構造において、 前記ダンパチューブに、ロッドガイドとオイルシールと
    ともにスプリングワッシャを挟んで固定してなることを
    特徴とする油圧緩衝器の軸封部固定構造。
  2. 【請求項2】 前記オイルシールとスプリングワッシャ
    との間にエンドプレートを介装してなる請求項1記載の
    油圧緩衝器の軸封部固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114439869A (zh) * 2022-04-07 2022-05-06 江苏恒鑫正宏科技有限公司 一种具有间隙变化自调密封功能的弹簧制动气室

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114439869A (zh) * 2022-04-07 2022-05-06 江苏恒鑫正宏科技有限公司 一种具有间隙变化自调密封功能的弹簧制动气室

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