JP2000018126A - コモンレール式燃料噴射装置 - Google Patents

コモンレール式燃料噴射装置

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JP2000018126A JP10184997A JP18499798A JP2000018126A JP 2000018126 A JP2000018126 A JP 2000018126A JP 10184997 A JP10184997 A JP 10184997A JP 18499798 A JP18499798 A JP 18499798A JP 2000018126 A JP2000018126 A JP 2000018126A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタの圧電素子の冷却制御を最適に
行う。 【解決手段】 本発明に係るコモンレール式燃料噴射装
置は、加圧燃料が導入・リークされてニードル3に対す
る圧力バランスを制御する圧力制御室6、圧力制御室6
のリーク孔16を開閉する弁17及び弁17を駆動する
圧電素子19を有するインジェクタ1と、上記圧電素子
19を冷却するための冷却装置25と、上記圧電素子1
9が通常の使用温度より高温になっていると判断したと
き上記冷却装置25を作動させる冷却装置制御手段20
とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジ
ン、直噴式ガソリンエンジン等に適用されるコモンレー
ル式燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコモンレール式燃料噴射装置では
高圧ポンプで加圧された燃料をコモンレール(蓄圧室)
に一旦貯留しておき、これをインジェクタから所定タイ
ミングで所定量ずつ、各気筒内に噴射するようになって
いる。
【0003】インジェクタは、その下端ないし先端に設
けられた噴孔を、ニードル(針弁)の昇降により開閉
し、燃料噴射を実行する。特に、ニードルを高圧燃料中
に浸漬し、いわば浮かせた状態としておいて、ニードル
にバネ部材による下向き(閉弁方向)の力を付与し、ニ
ードル先端部をバルブシートに押し当てて閉弁させてお
くものがある。これにおいてはニードル上端に付加する
下向きの燃圧を圧力制御室(バランスチャンバ)で制御
し、圧力制御室の高圧燃料を適宜リークさせることによ
り、ニードルに対する圧力バランスを崩してニードルを
上昇させ、開弁させるようになっている。
【0004】図5は本出願人が先に提案した上記インジ
ェクタの要部を示す(特開平10-77924号公報)。ノズル
ボディ81内に燃料通路82が形成され、この燃料通路
82にはコモンレールから送られてきた加圧ないし高圧
燃料が常時供給されている。この通路内の燃料が図外下
方の噴孔に送られると共に、ニードル83周囲に回り込
んでニードル83をいわば浮かせた状態とする。84が
圧力制御室で、ここには絞り通路となる燃料導入通路8
5を介して燃料通路82の高圧燃料が常に導入されてい
る。圧力制御室84内にスプリング86及びスプリング
受87が設けられ、スプリング86はスプリング受87
を介してニードル83に下向きの力を常時付与する。
【0005】閉弁時は、ニードル83が下方のバルブシ
ートに突き当たって噴孔を閉じている。このときニード
ル83においては、先端のバルブシート内周側の小領域
を除き、ほぼ全体で高圧燃料の圧力を受け、ほぼ圧力バ
ランスされた状態にある。よってニードル83は比較的
弱いスプリング86の力で下降し、バルブシートに押し
当てられることができる。
【0006】一方、圧力制御室84において弁体88が
下降し、リーク孔89が開かれると、圧力制御室84内
の高圧燃料がリーク孔89からリークし、ニードル83
はその外周(ニードルホルダ)に対して軸シール状態に
ある為、室内圧力が下がってニードル83に対する圧力
バランスが崩れる。こうなるとニードル83が上昇し、
噴孔が開いて燃料噴射が実行される。このように燃料噴
射制御は弁体88の昇降移動を制御することにより行わ
れる。このため、プッシュロッド90の上方に図示しな
いアクチュエータが設けられ、このアクチュエータがエ
ンジン運転状態に基づき電子制御ユニットによって通電
制御される。
【0007】なお、弁体88は圧力制御室84内でリー
ク孔89を開閉するセルフシール弁となっている。つま
り室内圧力が高まるほどに、リーク孔89の入口周りの
弁座に強力に押し付けられ、そのシール圧を高める。こ
のため、高負荷運転時等において燃圧が高まったときに
も、圧力制御室84の静的リークを完全に防止できる利
点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弁体88を
駆動するアクチュエータとして圧電素子が知られてい
る。圧電素子は印加電圧に応じた伸縮方向のストローク
を瞬時的に行うので、この種のインジェクタには好適で
ある。実際的には、圧電素子の伸縮ストロークをプッシ
ュロッド90を介して弁体88に伝え、弁体88を昇降
ないし開閉動作させるようにする。
【0009】しかし、圧電素子は伸縮動作を繰り返した
り、エンジンから受熱したりするうちに高温となり、こ
れが問題となる。即ち、圧電素子には高温になるにつれ
伸び量が減少するものがあり、過度に高温となると図4
に示すように、圧電素子に所定の印加電圧を与えても伸
びが不十分となり、弁体88の下降量、下降速度が減少
し、燃料噴射量の減少、噴射時期の遅延等を招いて正常
な燃料噴射を行えなくなる。
【0010】この場合、圧電素子の冷却構造に関する提
案もなされているが(特公平4-27715 号公報等)、この
冷却方法について好適な提案は従来なされていなかっ
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコモンレー
ル式燃料噴射装置は、加圧燃料が導入・リークされてニ
ードルに対する圧力バランスを制御する圧力制御室、圧
力制御室のリーク孔を開閉する弁及び弁を駆動する圧電
素子を有するインジェクタと、上記圧電素子を冷却する
ための冷却装置と、上記圧電素子が通常の使用温度より
高温になっていると判断したとき上記冷却装置を作動さ
せる冷却装置制御手段とを備えたものである。
【0012】ここで、上記冷却装置が、上記インジェク
タ内部に上記圧電素子を取り囲んで設けられた冷却燃料
通路と、冷却燃料通路及びフィードポンプ吐出側の間に
設けられた電磁弁とからなり、上記冷却装置制御手段が
上記電磁弁を開にすることにより上記冷却装置を作動さ
せるのが好ましい。
【0013】また、上記冷却装置制御手段が、エンジン
運転状態に基づき予め決定されたコモンレール圧降下時
期より実際のコモンレール圧降下時期が遅れた場合に上
記圧電素子が高温になっていると判断するのが好まし
い。
【0014】また、上記冷却装置制御手段が、エンジン
運転状態に基づき予め決定されたストロークより実際の
上記圧電素子のストロークが少ない場合に上記圧電素子
が高温になっていると判断するのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0016】図1は本発明にかかるコモンレール式燃料
噴射装置を示し、図示するように本装置はエンジン(こ
こではディーゼルエンジン)のシリンダ内に燃料噴射を
行うインジェクタ1を備える。インジェクタ1において
は、ノズルボディ2内にニードル3が昇降自在に装入さ
れ、ノズルボディ2の下端ないし先端の噴孔4が複数同
時に開閉されるようになっている。
【0017】ノズルボディ2内において、ニードル3は
高圧燃料中に浸漬されたいわば浮いた状態となってい
る。そしてニードル3にはスプリング5による下向き
(閉弁方向)の力が常時付与され、通常はニードル先端
がノズルボディ先端のバルブシートに突き当たって噴孔
4を閉じている。そしてニードル上端に付加される下向
きの燃圧を、圧力制御室(バランスチャンバ)6で適宜
解放することにより、ニードル3に対する圧力バランス
を崩し、ニードル3を上昇させ、噴孔4を開くようにな
っている。
【0018】ノズルボディ2は、中央ノズルボディ7の
下方に第1ピース8、第2ピース9を順次同軸に取付
け、リテーニングナット10でこれらを一括保持するよ
うになっている。ニードル3は第2ピース9の中心穴1
1に昇降自在に装入される。ノズルボディ2内に燃料通
路12が形成され、ここにコモンレール13から燃料配
管14を通じて加圧ないし高圧燃料が送られる。燃料通
路12の燃料は燃料溜り15に送られ、ニードル3に上
向きの力を付与する。そして燃料溜り15からニードル
3と中心穴11の隙間を通って噴孔4に向かって下方に
流れる。
【0019】図2に詳しく示すように、ニードル4の直
上に圧力制御室6が設けられ、圧力制御室6のリーク孔
16が弁17の昇降により開閉される。弁17はプッシ
ュロッド18を介して圧電素子19によって昇降駆動さ
れる。即ち、圧電素子19に電子制御ユニット20から
所定の印加電圧が送られると、圧電素子19が伸長して
弁17を下降させ、リーク孔16を開く。こうなると圧
力制御室6から高圧燃料がリークし、ニードル3に対す
る圧力バランスを崩れてニードル3が上昇し、燃料噴射
が実行される。
【0020】逆に印加電圧が断たれると、圧電素子19
が収縮して弁16が上昇し、リーク孔15を塞ぐ。する
と圧力制御室6に絞り孔21を通じて高圧燃料が供給さ
れ、室内圧力が高まってニードル3が下降し、燃料噴射
が停止される。
【0021】なお、ノズルボディ2内に圧電素子19の
収縮を補助するスプリング33と、プッシュロッド18
の上昇を行わせるスプリング34とが設けられる。
【0022】図2に示すように、ここではプッシュロッ
ド18に取付軸21が一体に設けられ、取付軸21が弁
17に挿通されると共に、これらが圧入及びカシメによ
り一体化されている。取付軸21はリーク孔16に隙間
をもって挿通され、リーク燃料はこの隙間を通って室外
に排出される。
【0023】弁17はセルフシール弁の構成が採られ、
即ち圧力制御室6内で昇降し、リーク孔16を開閉する
ようになっている。これによれば室内圧力が高まるほど
にリーク孔16を強力に閉じられる。弁17上端部とリ
ーク孔16入口とがテーパ状に形成され、互いの着座が
確実に行えるようになっている。スプリング5は圧力制
御室6内に設けられ、スプリング受け22を介してニー
ドル3を常時押し下げる。
【0024】図1に示すように、リーク燃料はノズルボ
ディ2内を通って排出ニップル22からインジェクタ外
に排出され、リーク配管23を通じて燃料タンク24に
戻される。
【0025】特に、ここでは圧電素子19を冷却するた
めの冷却装置25が設けられる。冷却装置25は、ノズ
ルボディ2内に設けられ圧電素子19の周囲を取り囲む
冷却燃料通路26と、冷却燃料通路26に中間通路27
を介して接続される供給ニップル28と、供給ニップル
28及びフィードポンプ29吐出側を接続する冷却燃料
配管30と、冷却燃料配管30の途中に設けられた電磁
弁31とから構成される。電磁弁31は電子制御ユニッ
ト20により開閉制御される。
【0026】このコモンレール式燃料噴射装置では、通
常同様、燃料タンク24の燃料がフィードポンプ29に
より1次加圧され、次いで高圧ポンプ32により所定の
高圧まで2次加圧され、コモンレール(蓄圧室)13に
貯留される。コモンレール圧がコモンレール圧センサ3
3により検出され、その圧力信号が電子制御ユニット2
0に送られる。
【0027】電子制御ユニット20は、冷却装置25を
制御する冷却装置制御手段をなすと共に、エンジンの燃
料噴射制御を実行するエンジン制御手段を兼ねている。
従って電子制御ユニット20にはエンジン回転センサ、
アクセル開度センサ(エンジン負荷センサ)、水温セン
サ等が接続され、エンジン運転状態を常時把握できるよ
うになっている。
【0028】さて、ここでは高温時に伸び量が減少する
タイプの圧電素子19が用いられている。圧電素子19
の予定されている通常の使用温度は80〜90℃程度で、こ
れ以上の温度になると一定電圧を加えても伸び量が十分
得られない。
【0029】そこで、冷却装置25により圧電素子19
を燃料冷却するが、ここでは以下のようにして冷却制御
を行っている。
【0030】まず第1の方法は、コモンレール圧の降下
時期を見てこれが通常より遅れたときに、圧電素子19
を高温と判断して冷却装置25を作動させる方法であ
る。
【0031】図3に示すように、圧電素子19が通常温
度の場合において、電子制御ユニット20が時刻T0
一定時間インジェクタ駆動信号(圧電素子19への印加
電圧)を送出したとする。そしてΔT1 経過後の時刻T
1 に燃料噴射が開始され、ΔT2 経過後の時刻T2 に燃
料噴射に起因したコモンレール圧の降下が開始したとす
る。
【0032】一方、圧電素子19の温度が通常使用温度
より上昇し、伸び量が少なくなると、弁17の下降量、
下降速度が減少し、リーク孔16の開放面積が減少し開
放タイミングが遅れることから、噴射開始時期がΔTD
遅れた時刻T1Dとなり、コモンレール圧降下開始時期も
ΔTD 遅れた時刻T2Dとなる。
【0033】よって、このようにコモンレール圧降下開
始時期が通常より遅れたとき、電子制御ユニット20が
圧電素子19を高温と判断し、冷却装置25を作動させ
ればよい訳である。
【0034】より詳細に説明すると、インジェクタ駆動
信号の送出開始時期T0 と、送出時間ΔT0 とが、エン
ジン運転状態(主にエンジン回転数とエンジン負荷)に
応じて実機試験によって予め定められ、マップ形式で電
子制御ユニット20にメモリされているので、電子制御
ユニット20は、現在のエンジン運転状態に見合ったT
0 、ΔT0 をマップからルックアップし、これらに応じ
てインジェクタ駆動信号を送出する。
【0035】このとき圧電素子19が通常温度なら、最
適時期T1 で燃料噴射が開始され、予め予定された時刻
2 でコモンレール圧の降下が開始するはずである。よ
って電子制御ユニット20には、実機試験によって決定
されたエンジン運転状態に基づくコモンレール圧降下開
始時期T2 、具体的にはT0 に対するΔT2 の値が予め
マップの形でメモリされている。電子制御ユニット20
は、T0 及びΔT0 の決定時に同時にΔT2 もマップか
らルックアップし、インジェクタ駆動信号送出と同時に
内部タイマのカウントを開始する。そしてコモンレール
圧センサ33の出力からコモンレール圧降下開始を検知
した時、その時のカウント値とマップ値ΔT2 との比較
を行う。
【0036】こうして、電子制御ユニット20が時刻T
2 でコモンレール圧降下開始を検知したならば、圧電素
子19が通常温度で正常な燃料噴射が行われていると判
断する。なお、時刻T2 は一定の幅をもたせてもよい。
【0037】一方、時刻T2 になってもコモンレール圧
降下を検知せず、例えばT2 からΔTD 遅れた時刻T2D
でコモンレール圧降下を検知した場合は、圧電素子19
が通常温度より高温で、圧電素子19の実際の伸び方向
のストロークが通常温度時のストロークより小さいと判
断する。そしてこれにより燃料噴射開始時期が遅れ、正
常な燃料噴射が行われていないと判断する。
【0038】よってこのときは冷却装置25を作動さ
せ、コモンレール圧降下開始時期が正常時期に戻るまで
圧電素子19を冷却し続ける。具体的には電磁弁31を
開(ON)にする。すると燃料タンク24の燃料がフィー
ドポンプ29、電磁弁31、供給ニップル28、中間通
路27を経て冷却燃料通路26に供給され、ここで圧電
素子19と熱交換されて排出ニップル22、リーク配管
23を通じて燃料タンク24に戻される。なお、冷却燃
料通路26以降の下流側が圧力制御室6のリーク燃料の
通路も兼ねており、リーク燃料が圧電素子19を常時冷
却するようになっている。コモンレール圧降下開始時期
が正常時期に戻ったら、電磁弁31を閉(OFF )にし、
冷却を終了する。
【0039】また、ここでは冷却と同時に燃料噴射時期
の補正も行っている。即ち、コモンレール圧降下開始が
遅れた分(ΔTD )だけ、次回のインジェクタ駆動信号
の送出開始時期を早める(図3の仮想線参照)。こうす
れば通常のタイミングで燃料噴射が実行され、正常な燃
料噴射を行うことができる。
【0040】この方法によれば、特に新たなセンサを設
けることなく、通常装備されるコモンレール圧センサ3
3を冷却制御に利用でき、部品点数の増加を防止してシ
ンプル化、低コスト化が図れる。
【0041】次に、第2の方法を説明する。この第2の
方法は、図1に仮想線で示すように圧電素子19に臨む
温度センサ35を設け、圧電素子19の温度を直接検出
するものである。具体的には、温度センサ35の出力に
基づき、圧電素子温度が通常温度より高温であると電子
制御ユニット20が判断したとき、圧電素子温度が通常
温度に戻るまで冷却装置25を作動し続ける。なお燃料
噴射時期の補正は、実際の圧電素子温度から通常使用温
度の最大値を減じたときの差に基づいて行うことができ
る。
【0042】次に、第3の方法を説明する。この第3の
方法は、図1に仮想線で示すようにプッシュロッド18
に臨むストロークセンサ36を設け、プッシュロッド1
8のストローク即ち圧電素子19の実際のストロークを
検出するものである。具体的には、ストロークセンサ3
6で検出されたストロークが通常温度時のストロークよ
り少ないと電子制御ユニット20が判断したとき、スト
ロークが通常温度時の値に戻るまで冷却装置25を作動
し続ける。
【0043】ここで、エンジンが高負荷・高回転ほど印
加電圧は増大され、圧電素子19のストロークも増大さ
れる。これによって圧力制御室6における燃料リークを
速やかに行え、特に初期噴射率を増大できる。このスト
ロークもエンジン運転状態に応じてマップ化され、電子
制御ユニット20にメモリされている。従って実際のス
トロークがマップ値より少ないと判断したときは、その
差に基づいて燃料噴射時期の補正を行うこととなる。
【0044】以上、本発明の好適な実施の形態について
述べたが、他にも本発明は種々の実施の形態を採ること
が可能である。例えば圧電素子の冷却媒体は燃料でなく
てもよい。
【0045】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、インジェ
クタの圧電素子の冷却制御を最適に行えるという、優れ
た効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンレール式燃料噴射装置の構
成図で、インジェクタは縦断面で示す。
【図2】インジェクタの圧力制御室付近の構成を示す縦
断面図である。
【図3】インジェクタ駆動信号、コモンレール圧及び燃
料噴射率の関係を示すタイムチャートである。
【図4】圧電素子の温度変化に伴う燃料噴射特性の違い
を示すグラフである。
【図5】従来のインジェクタの圧力制御室付近の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ 3 ニードル 6 圧力制御室 13 コモンレール 16 リーク孔 17 弁 19 圧電素子 20 電子制御ユニット 25 冷却装置 26 冷却燃料通路 29 フィードポンプ 31 電磁弁 33 コモンレール圧センサ 35 温度センサ 36 ストロークセンサ T2 ,T2D コモンレール圧降下開始時期
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G060 AA03 AC08 BC09 DA05 EA02 FA09 GA02 GA03 GA07 3G066 AA02 AA07 AC09 BA41 BA61 CB12 CC01 CE27 DC04 DC09 DC14 3G301 HA02 HA04 JA00 JA20 LB04 LB11 LB13 LC05 NC02 PE01Z PE08Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧燃料が導入・リークされてニードル
    に対する圧力バランスを制御する圧力制御室、該圧力制
    御室のリーク孔を開閉する弁及び該弁を駆動する圧電素
    子を有するインジェクタと、上記圧電素子を冷却するた
    めの冷却装置と、上記圧電素子が通常の使用温度より高
    温になっていると判断したとき上記冷却装置を作動させ
    る冷却装置制御手段とを備えたことを特徴とするコモン
    レール式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 上記冷却装置が、上記インジェクタ内部
    に上記圧電素子を取り囲んで設けられた冷却燃料通路
    と、該冷却燃料通路及びフィードポンプ吐出側の間に設
    けられた電磁弁とからなり、上記冷却装置制御手段が上
    記電磁弁を開にすることにより上記冷却装置を作動させ
    る請求項1記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 上記冷却装置制御手段が、エンジン運転
    状態に基づき予め決定されたコモンレール圧降下時期よ
    り実際のコモンレール圧降下時期が遅れた場合に上記圧
    電素子が高温になっていると判断する請求項1又は2記
    載のコモンレール式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 上記冷却装置制御手段が、エンジン運転
    状態に基づき予め決定されたストロークより実際の上記
    圧電素子のストロークが少ない場合に上記圧電素子が高
    温になっていると判断する請求項1又は2記載のコモン
    レール式燃料噴射装置。
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