JP2000017923A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置

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JP2000017923A
JP2000017923A JP18511398A JP18511398A JP2000017923A JP 2000017923 A JP2000017923 A JP 2000017923A JP 18511398 A JP18511398 A JP 18511398A JP 18511398 A JP18511398 A JP 18511398A JP 2000017923 A JP2000017923 A JP 2000017923A
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直樹 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストライカに係合可能なラッチと、該ラッチと
の係合および係合解除が可能であるラチェットと、該ラ
チェットの前記ラッチとの係合を解除する操作力を入力
可能なオープンレバーと、該オープンレバーに連結され
るオープンリンクと、オープンリンクからラチェットへ
の作動力の伝達を可能とする状態ならびに作動力の伝達
を不能とする状態を切換可能なロッキングレバーと、オ
ープンリンクおよびロッキングレバーを覆うカバーとを
備える車両用ドアロック装置において、部品点数を少な
くして組立性を向上した上で、アクチュエータおよびロ
ッキングレバー間の動力伝達効率を向上せしめる。 【解決手段】ロッキングレバー32を回動可能としてケ
─シング26に固定的に支持されるアクチュエータ12
0の出力軸128が、ロッキングレバー32に同軸に連
結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアロック
装置に関し、特に、ストライカに係合して閉扉方向に回
動可能なラッチと、該ラッチに係合する係合位置ならび
に係合を解除する係合解除位置間での回動が可能なラチ
ェットと、該ラチェットが前記ラッチに係合したロック
状態を解除するための操作力を入力可能なオープンレバ
ーと、該オープンレバーに連結されるオープンリンク
と、前記オープンレバーの作動に応じて前記ラチェット
を係合位置から係合解除位置に作動せしめる作動力を前
記オープンリンクからラチェットに伝達可能なアンロッ
ク位置ならびに前記オ─プンリンクからラチェットへの
前記作動力の伝達を不能にするロック位置間での作動が
可能なロッキングレバ─とを備える車両用ドアロック装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるドアロック装置は、たとえ
ば特許第2558530号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ドアロック装置において、ロッキングレバーをアクチュ
エータの動力で回動駆動するように構成する場合があ
り、その場合、アクチュエータの出力軸はロッキングレ
バーの軸に連結部材を介して連結されるのが一般的であ
る。しかるに、そのような連結部材を用いた連結構造で
は、部品点数が多くなり、組立性が良好であるとは言い
難く、アクチュエータおよびロッキングレバー間の動力
伝達効率も優れているとは言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、部品点数を少なくして組立性を向上した上
で、アクチュエータおよびロッキングレバー間の動力伝
達効率を向上せしめた車両用ドアロック装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明は、車体側のストライカに係合して閉扉方向
に回動することを可能としてケーシングに支持されるラ
ッチと、該ラッチに係合する係合位置ならびにその係合
を解除する係合解除位置間での回動を可能として前記ケ
ーシングに支持されるラチェットと、該ラチェットが前
記ラッチに係合したロック状態を解除するための操作力
を入力可能として前記ケーシングに回動自在に支承され
るオープンレバーと、一端が該オープンレバーに連結さ
れるオープンリンク、前記操作力の入力に伴なうオープ
ンレバーの作動に応じて前記ラチェットを係合位置から
係合解除位置に作動せしめる作動力を前記オープンリン
クからラチェットに伝達可能なアンロック位置ならびに
前記オープンリンクからラチェットへの前記作動力の伝
達を不能にするロック位置間での作動を可能として前記
ケ─シングに支持されるロッキングレバ─とを備える車
両用ドアロック装置において、前記ロッキングレバーを
回動可能として前記ケ─シングに固定的に支持されるア
クチュエータの出力軸が、前記ロッキングレバーに同軸
に連結されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、アクチュエータ
の出力軸はロッキングレバーに同軸に連結されるので、
アクチュエータの出力軸およびロッキングレバー間に連
結部材が設けられることを不要とし、部品点数を少なく
して、組立性を向上することができるだけでなく、アク
チュエータおよびロッキングレバー間の動力伝達効率も
向上することになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図18は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は車両の側面図、図2は図1の2−
2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は
図2の4−4線拡大断面図、図5はドアロック装置を図
4の5矢視方向から見た図、図6は図5からケーシング
の表板を取外した状態を示す図、図7はドアロック装置
を図4の7矢視方向から見た図、図8は図7からカバー
を取外した状態を示す図、図9はケーシングを図8の9
矢視方向から見た図、図10はロッキングレバーがアン
ロック位置にある状態で図7の10−10線に沿う方向
から見たオープンレバーおよびオープンリンクの連結状
態を示す断面図、図11は図7の11−11線拡大断面
図、図12は図7の12−12線拡大断面図、図13は
図7の13−13線断面図、図14はロッキングレバー
がロック位置にある状態での図10に対応した図、図1
5は図4の15−15線拡大断面図、図16は図4の1
6−16線拡大断面図、図17はロッキングレバーがア
ンロック位置にある状態でオープンリンクがストローク
作動したときの図10に対応した図、図18はドア開放
時にロッキングレバーをロック位置側に誤って操作した
ときの図10に対応した図である。
【0009】先ず図1において、乗用車両Vにおける車
体20の両側前部には、昇降可能なウインドガラス21
F …をそれぞれ備える左右一対の前部サイドドアDF
の一端部が回動可能に枢支され、また前記車体20の前
後方向中間部(図示しないピラー)には、昇降可能なウ
インドガラス21R …をそれぞれ備える左右一対の後部
サイドドアDR …の一端部が回動可能に枢支される。前
部サイドドアDF …の他端部には、前部サイドドアDF
…の閉扉状態を維持するためのドアロック装置22F
がそれぞれ設けられ、後部サイドドアDR …の他端部に
は、後部サイドドアDR …の閉扉状態を維持するための
ドアロック装置22R …がそれぞれ設けられる。
【0010】各ドアロック装置22F …,22R …は、
一部を除いて基本的に同一の構成を有するものであり、
以下、前部サイドドアDF に設けられるドアロック装置
22 F について説明する。
【0011】図2および図3を併せて参照して、前部サ
イドドアDF 内には、ガラスサッシ23が設けられてお
り、このガラスサッシ23に保持されたゴム等の弾性材
から成るドアガラスラン24により、ウインドガラス2
F の昇降が案内される。
【0012】前部サイドドアDF のインナパネル25に
は、前部サイドドアDF の閉扉時に図示しないピラーに
対向する端壁部25aが一体に形成されており、ドアロ
ック装置22F は、ガラスサッシ23との干渉を避ける
ようにして前記端壁部25aの内面に結合される。
【0013】図4ないし図8を併せて参照して、ドアロ
ック装置22F は、前記端壁部25aに締結されるケー
シング26と、ケーシング26に回動自在に支持される
ラッチ27と、該ラッチ27に係合することを可能とし
てケーシング26に回動自在に支承されるラチェット2
8と、該ラチェット28と一体に回動することを可能と
してラチェット28に係合、連結されるラチェットレバ
ー29と、ラチェット28がラッチ27に係合したロッ
ク状態を解除するための操作力を入力可能としてケーシ
ング26に回動自在に支承されるオープンレバー30
と、一端がオープンレバー30に連結されるオープンリ
ンク31と、前記操作力の入力に伴なうオープンレバー
30の作動に応じた作動力をオープンリンク31から前
記ラチェットレバー29およびラチェット28に伝達す
ることを可能とする状態ならびにその伝達を不能とする
状態を切換えるべく前記オープンリンク31の他端に連
結されるロッキングレバー32と、ロッキングレバー3
2に同軸に連結されるノブレバー34と、前記ラチェッ
ト28、ラチェットレバー29、オープンレバー30の
大部分、オープンリンク31、ロッキングレバー32お
よびノブレバー34を覆ってケーシング26に取付けら
れるカバー33と、前記ロッキングレバー32に連結さ
れてケーシング26およびカバー33間に挟持、固定さ
れるアクチュエータ120とを備える。
【0014】さらに図9を併せて参照して、ケーシング
26は、金属製の表板35および裏板36間に合成樹脂
から成るケーシング主体37が挟持されて成るものであ
る。ケーシング主体37の表板35に対向する面には、
下端部を開放した凹部38が設けられており、該凹部3
8の表板35側の開口端部には段部38aが形成され
る。而して平板状に形成されている表板35は、前記段
部38aで受けられるようにして凹部38に嵌合され、
該表板35の下部はケーシング主体37の下部から下方
に突出される。
【0015】ケーシング主体37には、表板35から離
反する側に膨らんだ膨出部41が一体に設けられてお
り、車体20のピラーに固定されているストライカ39
(図6参照)を進入させるべく前記凹部38に開口した
進入路40が前記膨出部41により形成される。すなわ
ち膨出部41は、進入路40の上部および下部内側面を
それぞれ形成する上部および下部側壁41a,41b
と、進入路40の進入口40aに対向するようにして両
側壁41a,41bの内端間を結ぶ端壁41cと、両側
壁41a,41bおよび端壁41cを結ぶ連結壁41d
とで構成される。
【0016】ケーシング主体37において表板35に対
向する面の下部には、先端面を前記段部38aに面一に
連ならせる円筒状のボス部42が一体に突設されてお
り、表板35側とは反対側でケーシング主体37には、
前記ボス部42に対応した円筒状のボス部43が、前記
膨出部41における連結壁41dの外面と同一レベルに
先端面を配置するようにして突設される。而して段部3
8aおよびボス部42で受けられるようにして凹部38
に嵌合された表板35と、前記両ボス部42,43とに
リベット軸44が挿通され、膨出部41の連結壁41d
および前記ボス部43の先端面に当接される裏板36と
前記表板35とが、ケーシング主体37を相互間に介在
させて前記リベット軸44により結合される。
【0017】膨出部41よりも上方位置で、ケーシング
主体37には、裏板36に対向する平坦な支持面37a
が形成されるとともに、該支持面37aから突出して裏
板36に当接する円筒状のボス部50が一体に設けられ
ており、表板35、ケーシング主体37および裏板36
は、前記ボス部50を貫通するリベット軸51で一体に
結合される。また膨出部41の下部側壁部41bには、
連結板部41dに面一に連なって下方に張出す張出し支
持部52が一体に連設されており、表板35、ケーシン
グ主体37および裏板36は、前記張出し支持部52を
貫通するリベット軸53で一体に結合される。
【0018】このようにして、表板35、裏板36およ
びケーシング主体37は、各リベット軸44,51,5
3により、表板35および裏板36間にケーシング主体
37を挟むようにして結合され、それによりケーシング
26が構成される。
【0019】表板35には、前記進入路40に対応した
開口部45が設けられる。また表板35の上部には一対
のねじ孔46,46が設けられ、ケーシング主体37か
ら下方に突出した部分で表板35の下部には単一のねじ
孔47が設けられる。それらのねじ孔46,46,47
にそれぞれ螺合されるボルト(図示せず)により、表板
35すなわちケーシング26が、前部サイドドアDF
おけるインナーパネル25の端壁部25aに締結される
ことになり、ケーシング26の前部サイドドアDF への
取付状態で、ケーシング主体37の膨出部41は前部サ
イドドアDF の内方側すなわちガラスサッシ23側に膨
らんでいることになる。
【0020】而して表板35の上部の2つのねじ孔4
6,46に対応する部分で、ケーシング主体37には、
両ねじ孔46,46にねじ込まれるボルトを収納せしめ
るべく有底円筒状に形成される収納筒部48,48が凹
部38に開口するようにして一体に設けられる。
【0021】ラッチ27は、ケーシング26の表板35
およびケーシング主体37間に挿入され、前記リベット
軸51で回動可能に支承される。またラチェット28お
よびラチェットレバー29は、相互に重合して表板35
および張出し支持部52間に配置されており、共通のリ
ベット軸53で回動可能に支承される。すなわち、ラッ
チ27が進入路40の上方でケーシング26に回動自在
に支持されるのに対し、ラチェット28およびラチェッ
トレバー29は、前記ラッチ27との間に進入路40を
挟むようにして進入路40の下方でケーシング26に回
動自在に支持される。しかも両リベット軸51,53は
平行な軸線を有するものであり、ラッチ27と、ラチェ
ット28およびラチェットレバー29とは、相互に平行
な軸線まわりに回動可能である。
【0022】図6に特に注目して、ラッチ27は、金属
から成るラッチ主体55の大部分が合成樹脂から成る被
覆材56で被覆されて成るものであり、該ラッチ27の
ケーシング主体37に対向する面にはピン57が突設さ
れる。一方、ケーシング主体37には、前記ピン57を
挿入せしめる収納溝58が前記リベット軸51の軸線を
中心とする円弧状に設けられており、該収納溝58内に
収納されるコイル状のばね59が、収納溝58と前記ピ
ン57との間に縮設される。これによりラッチ27は、
開扉方向(図6の時計方向)に回動付勢される。また開
扉方向へのラッチ27の回動端は、前記ピン57が収納
溝58の他端に当接することにより規制される。
【0023】ラッチ27には、該ラッチ27が開扉方向
の回動端に在るときに進入路40の進入口40aに対向
すべく外側方に突出する第1脚部61と、進入路40に
進入してきたストライカ39を係合させる係合溝63を
第1脚部61との間に形成して第1脚部61よりも開扉
方向前方側で外側方に突出する第2脚部62と、前記開
扉方向に沿って第1脚部61よりも後方側で第1脚部6
1との間に段差をなすようにして外側方に突出する突部
64とが設けられ、第1脚部61の先端部において開扉
方向前方に臨む部分にはラッチ主体55を剥き出すよう
にしてフル係合段部65が形成され、突部64の先端部
において開扉方向前方に臨む部分にはラッチ主体55を
剥き出すようにしてハーフ係合段部66が形成される。
【0024】一方、ラチェット28も、金属から成るラ
チェット主体67の大部分が合成樹脂から成る被覆材6
8で被覆されて成るものであり、該ラチェット28に
は、ラッチ27における第1脚部61の外周ならびに突
部64の外周に摺接可能な摺接面69を一側面に有して
ラッチ27側に突出する係合腕部70が一体に設けられ
ており、該係合腕部70の先端には、ラチェット28の
フル係合段部65およびハーフ係合段部66に係合可能
な係止面71が、ラチェット主体67を剥き出すように
して形成される。
【0025】ラチェットレバー29は、合成樹脂により
形成されており、ケーシング主体37の張出し支持部5
2と、ラチェット28との間に挟まれるようにして、ラ
ッチ27と共通のリベット軸53で回動自在に支承され
る。しかもラチェットレバー29には、ラチェット28
との相対回動を阻止すべく該ラチェット28に係合する
一対の係合ピン72,72が一体に突設される。すなわ
ちラチェットレバー29は、ラチェット28に重合して
同軸に配置されるとともにラチェット28と一体に回動
するものである。
【0026】ケーシング主体37およびラチェットレバ
ー29間には、リベット軸44を挿通せしめたボス部4
3を囲繞するねじりばね73が設けられ、このねじりば
ね73のばね力により、ラチェットレバー29と一体に
回動するラチェット28が、ラッチ27に係合する方向
(図6の反時計方向)に回動付勢される。
【0027】ラチェットレバー29と一体に回動するラ
チェット28のラッチ27と係合する方向への回動端
は、ラチェット28に設けられている弾性ストッパ68
aが、ケーシング主体37における下部側端に当接する
ことにより規制される。而して前記弾性ストッパ68a
は、ラチェット28の回動軸線と平行な方向でラチェッ
ト28から突出するようにして、ラチェット28の被覆
材68と一体に形成されるものであり、弾性を有して前
記ケーシング主体37の下部側端に当接される。しかも
ラチェットレバー29には、オープンリンク31側に延
びる係合腕部103が設けられており、該係合腕部10
3は、前記ケーシング主体37の下部側端とは反対側か
ら前記弾性ストッパ68aを支持するように配置され
る。
【0028】ラッチ27が開扉方向の回動端に在るとき
には、ラチェット28の摺接面69はラチェット28に
おける突部64の外周に接触しており、進入路40に進
入してきたストライカ39で第1脚部61が押されてラ
ッチ27が閉扉方向(図6の反時計方向)に回動する
と、係合溝63にストライカ39が係合されることにな
るとともに、ラチェット28の摺接面69が突部64の
外周から第1脚部61の外周へと接触位置を変化させる
ことになる。この際、ラチェット28の係止面71がハ
ーフ係合段部66に係合することにより前部サイドドア
F の半ドア状態が保持される。係合溝63に係合した
ストライカ39が進入路40内を内方側にさらに進むの
に応じて前記ラッチ27がさらに閉扉方向に回動する
と、第1脚部61の外周に摺接面69を摺接させていた
ラチェット28が、その係止面71をフル係合段部65
に係合させることになる。而して係止面71のフル係合
段部65への係合により、前部サイドドアDF が完全な
閉扉状態でロックされることになる。
【0029】ところで、ケーシング主体37には、進入
路40に進入してきたストライカ39に側方から弾発的
に当接して該ストライカ39の進入を制動する舌片部7
4が、進入口40a側から進入路40の内端側に延びる
ようにして、一体に設けられる。
【0030】オープンレバー30は、ケーシング主体3
7における膨出部41の上方で該膨出部41の長手方向
に沿う方向に長く延びるように形成されるものであり、
該オープンレバー30の長手方向中間部は、ケーシング
主体37の支持面37aに摺接しつつボス部50で回動
自在に支承される。このオープンレバー30とケーシン
グ主体37との間には、オープンレバー30の長手方向
中間部と裏板36との間でボス部50を囲繞するねじり
ばね75が設けられており、該ねじりばね75のばね力
により、オープンレバー30は、図8の時計方向に回動
付勢される。
【0031】オープンレバー30の長手方向一端部30
aは、前部サイドドアDF 内でウインドガラス21F
りも外方側に位置するようにしてケーシング26から突
出されており、その一端部30aには、前部サイドドア
F の外面側に設けられるアウトハンドル76(図1参
照)の操作に応じた操作力が、前記ねじりばね75のば
ね力に抗してオープンレバー30を図8の反時計方向に
回動させるように入力される。
【0032】またオープンレバー30の長手方向他端側
には、ケーシング主体37における膨出部41の上部す
なわち上部側壁41aにほぼ対向する入力板部30bが
一体に設けられており、一端部を該入力板部30bに接
触させ得る押圧部77aを有する入力レバー77が、裏
板36に一体に設けられているブラケット78に、オー
プンレバー30の回動軸線と直交する方向の軸線を有す
る支軸79を介して回動自在に支承される。而して前記
ブラケット78は、ラッチ27およびラチェット28の
回動軸線と平行な平面に沿う平板状に形成されて前記裏
板36に直角に連設される。
【0033】入力レバー77は、前部サイドドアDF
内面側に設けられるインサイドハンドル(図示せず)の
操作に応じて押圧部77aでオープンレバー30の入力
板部30bを押圧する方向(図4の反時計方向)に回動
されるものであり、前記インサイドハンドルの操作に応
じた入力レバー77の回動により、オープンレバー30
はねじりばね75のばね力に抗して図8の反時計方向に
回動されることになる。
【0034】すなわち、オープンレバー30は、アウト
ハンドル76およびインサイドハンドルのいずれかを操
作することにより、図8の反時計方向に回動せしめられ
るものであり、オープンレバー30の回動範囲は、該オ
ープンレバー30が膨出部41における上部側壁41a
に当接することにより規制される。
【0035】図10を併せて参照して、オープンリンク
31は、進入路40の長手方向に直交する平面に沿って
上下に延びるようにして、進入路40の進入口40aと
は反対側で膨出部41の側方に配置される。
【0036】オープンレバー30において、その一端部
30aとボス部50との間の中間部には連結孔81が設
けられ、該連結孔81に対応する位置でオープンレバー
30の下部側縁には矩形状の切欠き82が設けられる。
一方、オープンリンク31の一端部すなわち上端部は前
記切欠き82に挿入、係合されており、該オープンリン
ク31の一端部には、オープンレバー30のケーシング
主体37とは反対側の面に対向する延長腕部83の基端
が一体に連設され、該延長腕部83の先端部には、略L
字状に形成されて前記連結孔81に挿入される係合腕部
84が一体に連設される。而して延長腕部83には、オ
ープンレバー30のケーシング主体37とは反対側の面
に接触するようにして半円状に隆起した突部83aが一
体に設けられる。
【0037】このようなオープンリンク31の一端部の
オープンレバー30への係合、連結構造によれば、アウ
トハンドル76およびインサイドハンドルのいずれかの
操作に伴なってオープンレバー30が図8の反時計方向
に回動するのに応じて、オープンリンク31が、その長
手方向に沿う他端側すなわち下方側にストロークするよ
うに作動せしめられる。この際、前記連結孔81および
切欠き82は、オープンレバー30の回動作動にもかか
わらずオープンリンク31が進入路40の長手方向に直
交する平面内で作動することを許容するように形成され
ている。またオープンリンク31は、その一端側におい
て突部83aのオープンレバー30への接触点を支点と
するようにして、進入路40の長手方向に直交する平面
内で揺動することが可能である。
【0038】カバー33は、合成樹脂によりケーシング
26側を開放した箱形に形成されるものであり、ケーシ
ング26の表板35とは反対側すなわちガラスサッシ2
3側を覆うようにして該ケーシング26に装着される。
【0039】このカバー33には、前記ケーシング26
における裏板36のブラケット78に対応した立上がり
部33aが一体に設けられており、図11で示すよう
に、該立上がり部33aの先端には、ラッチ27および
ラチェット28の回動軸線と平行な方向に延びる一対の
嵌合孔85,85が横断面形状を矩形状として設けら
れ、それらの嵌合孔85,85には、外方側すなわちケ
ーシング26とは反対側に臨む段部85a…が設けられ
る。一方、前記ブラケット78の先端には、各嵌合孔8
5,85にそれぞれ嵌合される矩形状の嵌合突部86,
86が設けられ、各嵌合突部86,86には、それらの
嵌合突部86,86の嵌合孔85,85への嵌合時に各
嵌合孔85,85の内面の前記段部85a…に弾発的に
係合し、嵌合突部86,86の嵌合孔85,85からの
離脱を阻止するための切起し部86a…が設けられる。
【0040】また図12で示すように、ケーシング26
の裏板36において前記ブラケット78とは反対側の側
方上部には、ケーシング主体37側に向けて直角に突出
する係止突部87が一体に設けられており、カバー33
の内面には、該係止突部87の先端に弾発的に係合する
係合爪88が一体に設けられる。
【0041】さらに裏板36の下部にはカバー33側に
突出する一対の嵌合突部89,89が設けられており、
カバー33には、それらの嵌合突部89,89を嵌合せ
しめる一対の嵌合孔90,90が設けられ、上記嵌合突
部86,86の嵌合孔85,85への弾発係合構造と同
様の係合構造で、嵌合突部89,89が嵌合孔90,9
0の内面に弾発係合される。
【0042】したがって、カバー33は、ブラケット7
8に沿う方向すなわちラッチ27およびラチェット28
の回動軸線と平行な操作方向84での着脱操作を可能と
して、ケーシング26の裏板36に弾発係合されること
になる。
【0043】このようにカバー33がケーシング26に
取付られた状態で、ラチェット28、ラチェットレバー
29、オープンレバー30の大部分、オープンリンク3
1およびロッキングレバー32はカバー33で覆われる
ことになり、オープンレバー30の両端はカバー33か
ら両側方に突出される。
【0044】該カバー33内には、進入路40の長手方
向に直交する平面内で作動するオープンリンク31を案
内するガイド溝91が、前記平面に沿って長く延びるよ
うにして設けられるとともに、ロッキングレバー32を
作動可能に収納せしめる作動室92が前記ガイド溝91
の下端に通じるようにして形成される。しかもガイド溝
91の内側面には、図7で明示するように、オープンリ
ンク31の両側面に摺接する複数のリブ93,93…が
固設される。これらのリブ93,93…は、図示のよう
にカバー33と一体に形成されていてもよく、またカバ
ー33とは異なるゴム等の弾性材料が貼着等によりガイ
ド溝91の内側面に固設されるものであってもよい。
【0045】ところで、カバー33の下部には、前部サ
イドドアDF の内面側に設けられているロックノブ(図
示せず)の操作に応じて回動作動するノブレバー34
が、ラチェット28およびラチェットレバー29の回動
軸線に直交するとともに進入路40の長手方向にほぼ沿
う回動軸線まわりの回動を可能として支承される。
【0046】図13を併せて参照して、ノブレバー34
は、前部サイドドアDF 内においてカバー33よりも内
方側に配置されるものであり、該ノブレバー34の回動
軸線と同一軸線を有する軸部96を一体に有して合成樹
脂により形成される。而してカバー33には、前記軸部
96を軸方向に間隔をあけた複数箇所で回動可能に支持
する支持板部97…が一体に形成される。
【0047】前記作動室92内に対応する部分で前記軸
部96には、たとえば該軸部96の一直径線に沿って相
互に平行な平坦面を有する非円形の横断面形状を有する
連結軸部分96aが形成されており、軸線方向の移動が
阻止されるようにして前記作動室92に対応する部分で
カバー33に嵌合されるロッキングレバー32に該連結
軸部分96aが嵌合され、これによりロッキングレバー
32は、相対回動を不能として軸部96すなわちノブレ
バー34に連結されることになる。
【0048】このロッキングレバー32には、オープン
リンク31側に延びる連結腕部32aが一体に設けら
れ、該連結腕部32aの先端に突設されるピン98が、
オープンリンク31の長手方向に沿って延びるようにし
て該オープンリンク31の他端部すなわち下部に設けら
れている長孔99に係合、連結される。
【0049】ところで、ロッキングレバー32は、ノブ
レバー34の作動に応じて、図10で示すアンロック位
置と、図14で示すロック位置との間で回動可能であ
り、該ロッキングレバー32の回動に応じて前記オープ
ンリンク31も揺動することになる。
【0050】カバー33の立上がり部33aにおける内
方には、該立上がり部33aに回動可能に支承される連
結レバー100が配置されており、前記ノブレバー34
は、連結レバー100に連結される。この連結レバー1
00は、合成樹脂により略扇状に形成されるものであ
り、前記扇形の要部に対応する部分で連結レバー100
には軸部101が一体に連設される。しかも連結レバー
100の周方向に沿う両端部には連結孔102,102
が設けられ、前部サイドドアDF の内面側に設けられて
いるロックノブ(図示せず)に連なるロッド等の図示し
ない伝動手段が各連結孔102,102に選択的に連結
される。また連結レバー100の周方向中間部には係合
孔104が設けられ、ノブレバー34の先端に一体に設
けられる係合ピン105が、連結レバー100の回動に
応じてノブレバー34を回動せしめるべく前記係合孔1
04に挿通、係合される。
【0051】ノブレバー34には、三角状の突部34b
が設けられており、カバー33に一体に設けられている
支持ピン106を囲繞するとともに一端がカバー33に
係合されるねじりばね107の他端が前記突部34bに
対向する位置まで延出される。このねじりばね107の
他端部には、前記突部34b側に頂点を向けた三角形状
の突部107aが設けられており、ねじりばね107
は、その突部107aをノブレバー34の突部34bに
押付けるばね力を発揮する。したがってノブレバー34
は、ねじりばね107の弾発力に抗して突部107aを
突部34bが乗り越えるように回動することになり、ノ
ブレバー34およびロッキングレバー32は、アンロッ
ク位置およびロック位置間で節度的に回動することにな
る。
【0052】またカバー33には、ノブレバー34およ
びロッキングレバー32の回動位置をアンロック位置お
よびロック位置間の範囲に規制すべく、ノブレバー34
の側面に当接可能な一対のストッパピン108,108
が突設される。
【0053】図15および図16において、カバー33
の立上がり部33aには、連結レバー100が一体に備
える軸部101を、その軸線まわりの回動を可能として
挿入せしめる支持孔109が設けられており、前記軸部
101の周方向に間隔をあけた複数箇所には、前記カバ
ー33の立上がり部33aにおける外面側で前記支持孔
109の周囲に弾発的に係合する係合爪110…が設け
られる。したがって、連結レバー100は、その軸部1
01をカバー33の内方側から前記支持孔109に挿入
するだけで、前記立上がり部33aに回動可能に支承さ
れることになる。
【0054】しかも前記立上がり部33aには、該立上
がり部33aの外面からの前記軸部101の突出部を覆
う覆い部111が一体に設けられる。この覆い部111
の側部には、立上がり部33aと一体である該覆い部1
11の型成形上、型抜き孔112が設けられるが、該型
抜き孔112は、軸部101の上方位置を避けて配置さ
れるものであり、軸部101の少なくとも上方および外
端は覆い部111で覆われることになる。
【0055】軸部96において前記ノブレバー34とは
反対側の端部には、カバー33を前記ノブレバー34と
の間に挟むようにしてカバー33の側方に配置されるシ
リンダレバー114が取付られる。このシリンダレバー
114は、前部サイドドアD F の外面に臨んで前部サイ
ドドアDF に設けられるキーシリンダ錠115(図1参
照)のキー操作に応じて、軸部96の軸線まわりに回動
するものであり、軸線まわりに制限された範囲での軸部
96との相対回動を許容するようにして前記軸部96に
連結される。
【0056】而して軸部96およびシリンダレバー11
4の許容相対回動範囲は、該軸部96と一体であるノブ
レバー34により、ロッキングレバー32をアンロック
位置およびロック位置間で回動するときには、軸部96
からシリンダレバー114に力が伝達されることがない
ように設定されており、シリンダレバー114がロッキ
ングレバー32をアンロック位置およびロック位置間で
回動すべく作動したときには、ノブレバー34も軸部9
6と一体に回動する。
【0057】ラチェットレバー29に一体に設けられて
いる係合腕部103は、作動室92内でオープンリンク
31の表板35側の側方に先端部を配置するようにして
延びるものであり、オープンリンク31には、前記係合
腕部103の先端部に対向する押圧面116が設けられ
る。而してロッキングレバー32がアンロック位置にあ
り、しかもラチェット28がその係止面71をフル係合
段部65に係合させた状態、すなわち図10で示す状態
にあるときに、オープンレバー30への操作力の入力に
応じてオープンリンク31が図17で示すように下方に
作動すると、前記押圧面116から係合腕部103に押
圧力が作用し、それによりラチェットレバー29は、ね
じりばね73のばね力に抗して図6の時計方向に回動
し、ラチェットレバー29と一体に回動するラチェット
28がラッチ27との係合を解除する方向に回動し、前
部サイドドアDF のロック状態が解除される。
【0058】上述のように、ロッキングレバー32がア
ンロック位置にある状態でロック状態を解除する方向に
オープンリンク31が作動するときには、図17で示す
ように、ロッキングレバー32の連結腕部32aに設け
られているピン98はオープンリンク31の長孔99内
を移動するだけであり、オープンリンク31からロッキ
ングレバー32に力が伝達されることはない。
【0059】また押圧面116は、図14で示したよう
に、ロッキングレバー32がロック位置に回動したとき
には、ラチェットレバー29の係合腕部103に対向す
る位置からずれることになる。したがって、ロッキング
レバー32がロック位置にあるときに、アウトハンドル
76およびインサイドハンドルのいずれかを操作してロ
ック状態を解除する方向にオープンリンク31を作動せ
しめても、押圧面116が係合腕部103に押圧力を作
用せしめることはない。すなわちオープンリンク31か
らラチェットレバー29への作動力の伝達が不能とな
り、ラチェット28はラッチ27に係合したままであ
り、前部サイドドアDF のロック状態は維持される。
【0060】オープンリンク31の他端部すなわち下端
部には、前記押圧面116との間に間隔をあけるように
して略L字状の係合部117が一体に設けられており、
この係合部117を係合させ得る係合段部103aがラ
チェットレバー29における係合腕部103の先端部に
設けられる。
【0061】この係合部117は、ストライカ39の進
入路40からの離脱に応じてラッチ27が開扉方向の回
動端にある状態、すなわちラチェット28の摺接面69
がラッチ27における突部64の外周に摺接しており、
ラチェット28がラッチ27との係合を解除している状
態で、ロッキングレバー32がアンロック位置からロッ
ク位置方向に回動するのに応じて、図18で示すよう
に、前記係合腕部103の係合段部103aに係合する
ものである。これにより、エンジンキーを車内に置き忘
れた状態で前部サイドドアDF を開放するときに、ロッ
キングレバー32をロック位置側に回動するようにロッ
クノブを誤って操作してもロッキングレバー32がロッ
ク位置に回動することはなく、車内にキーを置き忘れた
ままで前部サイドドアDF がロック状態になってしまう
ことがない。
【0062】ところで、カバー33の下部と、ケーシン
グ26における裏板36の下部との間には、下方に向け
て開放した開口部121が形成されており、ロッキング
レバー32とともに回動する軸部96に連結されるアク
チュエータ120が、前記開口部121からカバー33
内に一部を突入させるようにして、カバー33およびケ
ーシング26に取付けられる。
【0063】このアクチュエータ120は、合成樹脂か
ら成るハウジング122内に、モータ123と、該モー
タ123の出力軸に設けられるウォーム124と、ハウ
ジング122で回転自在に支承されて前記ウォーム12
4に噛合するウォームギヤ125と、該ウォームギヤ1
25と一体であるギヤ126と、該ギヤ126に噛合す
るセクタギヤ127とを備えるものであり、該セクタギ
ヤ127の回転軸がアクチュエータ120の出力軸12
8としてハウジング122から突出される。
【0064】該アクチュエータ120のハウジング12
2は、前記開口部121内に突入される突入部122a
を備えており、前記出力軸128は、該突入部122a
から外方に突出される。
【0065】ところで、前記開口部121に対応する部
分でカバー33には、ケーシング26の裏板36におけ
るブラケット78側に開放した嵌合溝130,131
が、カバー33のケーシング26に対する着脱操作の操
作方向84に直交する平面内で略T字状に形成されて設
けられており、それらの嵌合溝130,131は前記平
面内で相対姿勢を90度異ならせた配置でカバー33に
設けられる。
【0066】一方、アクチュエータ120のハウジング
122には、それらの嵌合溝130,131にそれぞれ
嵌合される略T字状の嵌合部132,133が設けられ
る。しかも一方の嵌合部132には、嵌合溝130に開
口するようにしてカバー33に設けられる係合孔134
に弾発的に係合する係合爪135が設けられ、他方の嵌
合部132も、嵌合部132のカバー33への弾発係合
構造と同様の構造で、カバー33に弾発的に係合され
る。
【0067】したがって、アクチュエータ120は、カ
バー33のケーシング26に対する着脱操作の操作方向
84に直交する平面内での前記カバー33との相対位置
を不変としてケーシング26側からカバー33に弾発係
合されることになり、ケーシング26における裏板36
のブラケット78は、アクチュエータ120の前記カバ
ー33からの離脱を阻止するようにして、アクチュエー
タ120のハウジング122における突入部122aに
対向することになる。
【0068】しかもアクチュエータ122の出力軸12
8は、横断面形状を非円形として形成されている。一
方、ロッキングレバー32との相対回動が不能である軸
部96の前記出力軸128に対向する端部、すなわちノ
ブレバー34側の端部には、出力軸128を相対回動不
能に嵌合せしめる凹部129が設けられており、アクチ
ュエータ122の出力軸128は、前記軸部96に同軸
に連結されることになる。
【0069】次にこの実施例の作用について説明する
と、ドアロック装置22F において、オープンレバー3
0への操作力の入力に応じてラチェット28をラッチ2
7との係合を解除する方向に作動せしめる作動力をラチ
ェットレバー29に伝達可能なオープンリンク30は、
進入路40の長手方向に直交する平面に沿って延びるも
のであり、進入路40の進入口40aとは反対側で膨出
部41の側方に配置され、前記平面内でのストローク作
動および揺動作動が可能である。
【0070】したがって、ケーシング26のケーシング
主体37が備える膨出部41が、インナーパネル25の
端壁部25aおよびガラスサッシ23間で占めるスペー
スを有効に利用してオープンリンク31を作動可能に配
置することができ、オープンリンク31の作動に必要な
スペースを膨出部41の背面側(ガラスサッシ23側)
に大きく確保することが不要であるので、ドアロック装
置22F およびガラスサッシ23間に比較的大きな空き
スペースを確保することができる。また進入路40の進
入口40aとは反対側で膨出部41の側方にオープンリ
ンク31を配置するスペースが小さくてすみ、したがっ
て前部サイドドアDF の厚み方向でドアロック装置22
F が占めるスペースも小さくなる。これにより、前部サ
イドドアDF の内部構造および前部サイドドアDF の厚
み設定の自由度を増大させることが可能となるまたカバ
ー33は、少なくともオープンリンク31およびロッキ
ングレバー32を覆ってケーシング26に取付られてお
り、前部サイドドアDF がロック状態にあるときに、専
用工具を前部サイドドアDF 内に差込んだとしても、オ
ープンリンク31もしくはロッキングレバー32に前記
専用工具を係合せしめることは不可能である。したがっ
て前記専用工具によりオープンリンク31もしくはロッ
キングレバー32を不所望に操作することが確実に防止
され、防盗性を向上することができる。
【0071】なお、ロッキングレバー32に連なるノブ
レバー34およびシリンダレバー114は、カバー33
の外方に配置されているが、シリンダレバー114はキ
ーシリンダ錠115を操作しない限り回動することはな
く、またノブレバー34は、前部サイドドアDF におい
てウインドガラス21F よりも内方側に配置されるもの
であるので、前記専用工具を前部サイドドアDF の外面
側からノブレバー34に係合させることは不可能であ
る。
【0072】またオープンリンク31を覆うカバー33
には、オープンリンク31の作動を案内するガイド溝9
1が設けられているので、オープンリンク31がオープ
ンレバー30に片持ち支持されているにもかかわらず、
カバー33以外に部品を追加することなくオープンリン
ク31の作動を確実なものとすることができる。しかも
オープンリンク31の両側面に摺接する複数のリブ9
3,93…が、ガイド溝91の内側面に固設されている
ので、オープンリンク31のがたつきが確実に解消され
ることになり、車両走行時や前部サイドドアDF の開閉
時に雑音の発生を効果的に防止することができる。
【0073】オープンリンク31の他端に連結されるロ
ッキングレバー32には、ロックノブの操作に応じて回
動するノブレバー34が連結されるが、該ノブレバー3
4には、その回動軸線と同軸である軸部96が一体に設
けられており、ロッキングレバー32は、相対回動を不
能として前記軸部96に連結されている。したがって、
ロッキングレバー32およびノブレバー34を共通に支
持することができ、ロッキングレバー32およびノブレ
バー34を少ない部品点数かつ少ない組付工数で回動支
持することが可能となる。しかもロッキングレバー32
およびノブレバー34が同一軸線まわりに一体に回動す
ることにより、ノブレバー34およびロッキングレバー
32間での力の伝達効率を優れたものとすることができ
る。さらにキーシリンダ錠115に連結されるシリンダ
レバー114が、前記軸部96と同一軸線まわりに一体
に回動することを可能として該軸部96に連結されるの
で、ノブレバー34およびロッキングレバー32に加え
てシリンダレバー114を同一軸線まわりに回動可能と
し、より少ない部品点数およびより少ない組付工数で、
ノブレバー34、ロッキングレバー32およびシリンダ
レバー114を回動支持することが可能となるとともに
シリンダレバー114およびロッキングレバー32間で
の力の伝達効率も向上する。
【0074】さらに防盗性を向上するためにケーシング
26に取付られているカバー33で、前記軸部96が回
動自在に支持されるので、ロッキングレバー32、ノブ
レバー34およびシリンダレバー114を支持するため
の部品が、カバー33以外に不要であり、部品点数低減
に寄与することができる。
【0075】またラチェットレバー29は、ラチェット
28との相対回動を不能として該ラチェット28に同軸
に重合配置されるので、ラチェット28およびラチェッ
トレバー29を、リベット軸53で共通に回動支持する
ことを可能として部品点数の低減が可能となるとともに
ラチェットレバー29およびラチェット28間の力の伝
達効率を向上することができる。しかもラチェット28
およびラチェットレバー29がコンパクトに纏めて連結
されることになり、ドアロック装置22F をコンパクト
化することが可能となる。
【0076】ラッチ27と係合する方向へのラチェット
28の回動端は、ラチェット28に設けられている弾性
ストッパ68aが、ケーシング27におけるケーシング
主体37の下部側端に当接することにより規制されるも
のであり、弾性ストッパ68aはラチェット28の被覆
材68と一体に形成されるので、前記回動端を規制すべ
く弾性ストッパ68aがケーシング主体37に当接した
ときの衝撃音を弾性ストッパ68aの弾性作用により吸
収して騒音の発生を防止することができる。
【0077】さらに弾性ストッパ68aは、ケーシング
主体37への当接時にケーシング主体37およびラチェ
ットレバー29の係合腕部103間に挟まれるので、弾
性ストッパ68aをラチェットレバー29の係合腕部1
03で支持するようにして、弾性ストッパ68aの耐久
性を向上することができる。しかも弾性ストッパ68a
がラチェット28の回動軸線と平行な方向で該ラチェッ
ト28から突出するものであるので、ストッパが前記回
動軸線から半径方向に突出するものである場合に比べ
て、前記回動軸線に直交する平面内でラチェット28が
占めるスペースを小さくすることができ、ラチェット2
8の小型化ひいてはケーシング26の小型化を図ること
ができる。
【0078】またラッチ27およびラチェット28の回
動軸線と平行な操作方向84での着脱操作を可能として
カバー33がケーシング26に弾発係合され、ロッキン
グレバー32に連結されるアクチュエータ120が、前
記操作方向84と直交する平面での前記カバー33との
相対位置を不変として前記ケーシング26側からカバー
33に弾発係合され、ケーシング26には、アクチュエ
ータ120の前記カバー33からの離脱を阻止して該ア
クチュエータ120に対向するブラケット78が設けら
れている。したがってアクチュエータ120をケーシン
グ26側からカバー33に弾発係合した状態で、該カバ
ー33をケーシング26に弾発係合することにより、ケ
ーシング26のブラケット78およびカバー33間にア
クチュエータ120が挟持、固定されることになる。こ
の結果、ビス等の締結部品を用いることなくアクチュエ
ータ120を容易に組付けることができ、組立作業性を
向上することができる。
【0079】しかもアクチュエータ120の出力軸12
8が、ロッキングレバー32に同軸に連結されるので、
アクチュエータ120の出力軸128およびロッキング
レバー32間に連結部材が設けられることを不要とし、
部品点数を少なくして、組立性を向上することができる
だけでなく、アクチュエータ120およびロッキングレ
バー32間の動力伝達効率も向上することになる。
【0080】さらにロックノブ操作に応じた操作力が入
力されるノブレバー34と、ロックノブとの相対配置の
関係上、ロックノブに連なるロッド等の操作力伝達部材
をノブレバー34に直接連結することが困難であること
に起因して、操作力伝達部材およびノブレバー34間に
設けられる連結レバー100が、カバー33に回動自在
に支承されるのであるが、この連結レバー100に一体
に設けられる軸部101を挿入せしめる支持孔109が
カバー33に設けられ、カバー33の外面側で支持孔1
09の周囲に弾発的に係合する複数の係合爪110…が
前記軸部101に設けられる。したがって連結レバー1
00に一体に連設された軸部101をカバー33の支持
孔109に挿入することにより、軸部101すなわち連
結レバー100が、軸方向の移動を阻止されつつ軸線ま
わりの回動を可能としてカバー33に取付けられること
になり、連結レバー100のカバー33への組付が容易
となる。
【0081】しかもカバー33の外面側には、前記軸部
101の少なくとも上方および外端を覆う覆い部111
が設けられるので、外部からの軸部101への不正なア
クセスが不可能となり、しかも組立工程や搬送段階で連
結レバー100の軸部101に該軸部101が支持孔1
09から離脱する方向で外力が作用することが防止さ
れ、連結レバー100がカバー33から外れてしまうこ
ともない。
【0082】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アクチュ
エータの出力軸がロッキングレバーに同軸に連結される
ことにより、アクチュエータの出力軸およびロッキング
レバー間に連結部材が設けられることを不要とし、部品
点数を少なくして、組立性を向上することができるだけ
でなく、アクチュエータおよびロッキングレバー間の動
力伝達効率も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の側面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】ドアロック装置を図4の5矢視方向から見た図
である。
【図6】図5からケーシングの表板を取外した状態を示
す図である。
【図7】ドアロック装置を図4の7矢視方向から見た図
である。
【図8】図7からカバーを取外した状態を示す図であ
る。
【図9】ケーシングを図8の9矢視方向から見た図であ
る。
【図10】ロッキングレバーがアンロック位置にある状
態で図7の10−10線に沿う方向から見たオープンレ
バーおよびオープンリンクの連結状態を示す断面図であ
る。
【図11】図7の11−11線拡大断面図である。
【図12】図7の12−12線拡大断面図である。
【図13】図7の13−13線断面図である。
【図14】ロッキングレバーがロック位置にある状態で
の図10に対応した図である。
【図15】図4の15−15線拡大断面図である。
【図16】図4の16−16線拡大断面図である。
【図17】ロッキングレバーがアンロック位置にある状
態でオープンリンクがストローク作動したときの図10
に対応した図である。
【図18】ドア開放時にロッキングレバーをロック位置
側に誤って操作したときの図10に対応した図である。
【符号の説明】
20・・・車体 22F ,22R ・・・ドアロック装置 39・・・ストライ 26・・・ケーシング 27・・・ラッチ 28・・・ラチェット 30・・・オープンレバー 31・・・オープンリンク 32・・・ロッキングレバー 120・・・アクチュエータ 128・・・出力軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(20)側のストライカ(39)に
    係合して閉扉方向に回動することを可能としてケーシン
    グ(26)に支持されるラッチ(27)と、該ラッチ
    (27)に係合する係合位置ならびにその係合を解除す
    る係合解除位置間での回動を可能として前記ケーシング
    (26)に支持されるラチェット(28)と、該ラチェ
    ット(28)が前記ラッチ(27)に係合したロック状
    態を解除するための操作力を入力可能として前記ケーシ
    ング(26)に回動自在に支承されるオープンレバー
    (30)と、一端が該オープンレバー(30)に連結さ
    れるオープンリンク(31)、前記操作力の入力に伴な
    うオープンレバー(30)の作動に応じて前記ラチェッ
    ト(28)を係合位置から係合解除位置に作動せしめる
    作動力を前記オープンリンク(31)からラチェット
    (28)に伝達可能なアンロック位置ならびに前記オー
    プンリンク(31)からラチェット(28)への前記作
    動力の伝達を不能にするロック位置間での作動を可能と
    して前記ケ─シング(26)に支持されるロッキングレ
    バ─(32)とを備える車両用ドアロック装置におい
    て、前記ロッキングレバー(32)を回動可能として前
    記ケ─シング(26)に固定的に支持されるアクチュエ
    ータ(120)の出力軸(128)が、前記ロッキング
    レバー(32)に同軸に連結されることを特徴とする車
    両用ドアロック装置。
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