JP2000016992A - ピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents
ピリジン誘導体の製造方法Info
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Abstract
医薬製造中間体として有用なスルホキシドの、高収率・
高純度かつ安全な製造法を提供する。 【解決手段】 チオエーテル(I)を塩基の存在下に、N-
ハロこはく酸イミド、1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダン
トインまたはジクロロイソシアヌル酸塩で酸化するスル
ホキシド(II)の製造法。 【化1】 (式中R1は水素原子、メトキシ基またはジフルオロメト
キシ基を、R2はメチル基またはメトキシ基を、R3は3-メ
トキシプロポキシ基、メトキシ基または2,2,2-トリフル
オロエトキシ基を、R4は水素原子またはメチル基をそれ
ぞれ意味する。)
Description
(実施例32)、特開昭61-50978号公報(実施例2)、特開昭5
4-141783号公報(実施例21)あるいは特開昭61-22079号公
報等に記載されている、胃酸分泌抑制剤・抗潰瘍剤等の
医薬あるいは医薬製造中間体として有用なスルホキシド
の、高収率・高純度かつ安全性の高い製造法に関する。
(EP-268956、US-5045552)、特開昭61-50978号公報(EP-17
4726、US-4628098)、特開昭54-141783号公報(EP-5129、US
-4255431)、特開昭61-22079号公報(EP-166287、US-47585
79)等に記載されているように、チオエーテルを、過酸
化水素、m-クロロ過安息香酸、ジ亜塩素酸ナトリウム、
亜臭素酸ナトリウム等の酸化剤により酸化して製造され
てきた。(下記反応式参照、式中R1〜R4は前記と同様の
意味を有する。)
定性、反応活性等の観点から、m-クロロ過安息香酸が多
用されている。
70号公報の実施例32では、チオエーテルを 0.96当量(純
度換算)のm-クロロ過安息香酸を用いて酸化している
が、スルホキシドの収率は80%であり、工業的製法とし
て十分な収率とはいえなかった。また反応条件によって
は、反応がスルホキシドで停止せず、下記反応式に示す
ように、生成したスルホキシドの一部がさらにスルホン
にまで酸化される副反応が起こる問題点もあった。なお
スルホンが生成すると、目的とするスルホキシドの収率
が低下する問題点はもちろん、両者の物理化学的性質が
極めて近似しているため、分離精製が難しい問題点もあ
った。(式中R1〜R4は前記と同様の意味を有する。)
メタン(塩化メチレン)中で酸化反応を行っているが、環
境対策上、ハロゲン化炭化水素溶媒は工業的には使用で
きない問題点があった。加えてm-クロロ過安息香酸は高
価であり、製造コスト上極めて不利であった。さらに、
m-クロロ過安息香酸は危険物にも指定されてもおり、使
用・保管にあたり格段の注意も必要であり、大量に扱い
にくい問題点もあった。
(II)の製造方法は、まだ確立されていないのが現状であ
り、新たな優れたスルホキシド(II)の製造方法が求めら
れていた。
点の改善を目指して鋭意研究を進めてきた。その結果、
下記の方法により、目的とするスルホキシド(II)を高収
率に、スルホンを副成せず、かつ安全に、しかもハロゲ
ン化炭化水素溶媒を使用せずに製造できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
本発明にかかるチオエーテル(I)は下記一般式で表され
る。
フルオロメトキシ基を、R2はメチル基またはメトキシ基
を、R3は3-メトキシプロポキシ基、メトキシ基または2,
2,2-トリフルオロエトキシ基を、R4は水素原子またはメ
チル基をそれぞれ意味する。) 本化合物はより具体的には、特開平1-6270号公報(実施
例31)に記載されている2-{[4-(3-メトキシプロポキシ)-
3-メチルピリジン-2-イル]メチルチオ}-1H-ベンズイミ
ダゾール、特開昭61-50978号公報(実施例1)記載の化合
物(R1=H、R2=CH3、R3=H、R4=CH2CF3、n=0、化学名;2-{[4-
(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-3-メチルピリジン-2-イ
ル]メチルチオ}-1H-ベンズイミダゾール)、特開昭54-14
1783号公報(実施例21)記載の化合物の前駆体である5-メ
トキシ-2-[(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジル)メチ
ルチオ]-1H-ベンズイミダゾールまたは特開昭61-22079
号公報記載の化合物の前駆体である5-ジフルオロメトキ
シ-2-[(4,5-ジメトキシ-2-ピリジル)メチルチオ]-1H-ベ
ンズイミダゾール等と同一の化合物であり、本発明にお
ける出発物質である。いずれの化合物も、それぞれの公
報記載の方法により製造することができる。
下記一般式で表される。
る。) 本化合物はより具体的には、特開平1-6270号公報(実施
例32)に記載されている2-{[4-(3-メトキシプロポキシ)-
3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール:一般名;ラベプラゾール遊離体(Rab
eprazole free base)、特開昭61-50978号公報(実施例2)
記載の化合物(R1=H、R2=CH3、R3=H、R4=CH2CF 3、n=1):一般
名;ランソプラゾール(Lansoprazole):化学名;2-{[4-
(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-3-メチルピリジン-2-イ
ル]メチルスルフィニル}-1H-ベンズイミダゾール、特開
昭54-141783号公報(実施例21)記載の5-メトキシ-2-[(4-
メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジル)メチルスルフィニ
ル]-1H-ベンズイミダゾール:一般名;オメプラゾール
(Omeprazole)、または特開昭61-22079号公報記載の5-ジ
フルオロメトキシ-2-[(4,5-ジメトキシ-2-ピリジル)メ
チルスルフィニル]-1H-ベンズイミダゾール:一般名;
パントプラゾール(Pantoprazole)等と同一の化合物であ
り、本発明の目的化合物である。
は、例えば以下の化合物を挙げることができる。
る。本発明は、具体的には、チオエーテル(I)を、塩基
の存在下に、N-ハロこはく酸イミド、1,3-ジハロ-5,5-
ジメチルヒダントインまたはジクロロイソシアヌル酸塩
で酸化することを特徴とするスルホキシド(II)の製造法
である。
酸イミドの種類は限定されないが、通常は、N-クロロこ
はく酸イミド[NCS、CAS登録No.:128-09-6]またはN-ブロ
モこはく酸イミド[NBS、CAS登録No.:128-08-5]が好まし
い。なおN-ハロこはく酸イミドは、試薬・工業原料等と
して、一般に市販されている。
ないが、通常はチオエーテル(I)に対して0.8〜1.7当量
を、より好ましくは0.85〜1.6当量を、さらに好ましく
は0.9〜1.5当量を用いる。
インの種類も限定されないが、通常は、1,3-ジクロロ-
5,5-ジメチルヒダントイン[CAS登録No.:118-52-5]また
は1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン[CAS登録N
o.:77-48-5]が好ましい。なお1,3-ジハロ-5,5-ジメチル
ヒダントインも、試薬・工業原料等として、一般に市販
されている。
使用量も限定されないが、通常はチオエーテル(I)に対
して0.3〜1.0当量を、より好ましくは0.35〜0.9当量
を、さらに好ましくは0.4〜0.8当量を用いる。
酸塩の種類も限定されないが、通常は、ジクロロイソシ
アヌル酸ナトリウム[Sodium Dichloroisocyanurate、CA
S登録No.:2893-78-9]またはジクロロイソシアヌル酸カ
リウム[Potassium Dichloroisocyanurate、CAS登録No.:
2244-21-5]が好ましい。なおジクロロイソシアヌル酸塩
も、試薬・工業原料等として、一般に市販されている。
されないが、通常はチオエーテル(I)に対して0.3〜1.0
当量を、より好ましくは0.35〜0.9当量を、さらに好ま
しくは0.4〜0.8当量を用いる。
応が行わる。ここで本発明における塩基とは、チオエー
テル(I)、スルホキシド(II)あるいは酸化剤に対して不
活性なものであれば限定されないが、通常は無機塩基が
好ましく、さらに具体的には、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素
ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸ナト
リウム、酢酸カリウム等を挙げることができ、2種以上
の混合物であってもよい。なお塩基の使用量も限定され
ないが、通常はN-ハロこはく酸イミドに対して0.8〜4.0
当量を、より好ましくは0.85〜3.5当量を、さらに好ま
しくは0.9〜3.0当量を用いる。また1,3-ジハロ-5,5-ジ
メチルヒダントインまたはジクロロイソシアヌル酸塩に
対しては、通常は0.4〜2.0当量を、より好ましくは0.4
〜1.75当量を、さらに好ましくは0.4〜1.5当量を用い
る。
ーテル(I)、スルホキシド(II)、酸化剤あるいは塩基に
対して不活性な溶媒であれば限定されず、単独でも混合
物でもよい。しかし通常はN,N-ジメチルホルムアミド、
アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン、低級
脂肪酸エステルまたは水の1種以上の使用が好ましい結
果を与える。なお、溶媒は混合物であってもよい
に、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、トル
エン、テトラヒドロフランまたは低級脂肪酸エステルか
ら選ばれた1種以上の溶媒を併用することが、さらによ
い結果を与える。ここで水の使用量は限定されないが、
通常はチオエーテル(I) 1gに対して、0.1〜50mlを、よ
り好ましくは0.25〜20mlを、さらに好ましくは0.5〜10m
lを使用する。
とは、炭素数6以下の低級脂肪酸と炭素数6以下の低級
アルコール同士が脱水されて生成したものであれば限定
されないが、より具体的には例えばギ酸メチル、ギ酸エ
チル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸i-プロピル、
酢酸n-ブチル、酢酸i-ブチル、酢酸t-ブチル、酢酸n-ア
ミル、酢酸i-アミル、酢酸sec-アミル、酢酸t-アミル、
プロピオン酸n-ブチル、酪酸エチル、酪酸i-プロピル、
イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、吉草酸メチル、イソ
吉草酸エチル、ピバル酸エチル等を挙げることができ、
酢酸エチルがより好ましい。
ず、任意の割合において実施することができる。また溶
媒の使用量も限定されないが、通常はチオエーテル(I)
1gに対して1〜100mlを、より好ましくは5〜50mlを、さ
らに好ましくは10〜30mlを使用する。
〜室温で、より好ましくは-30℃〜20℃で、さらに好ま
しくは-20℃〜10℃で実施する。
る順序も限定されないが、例えば以下の順序にて実施す
ることにより、よりよい結果を与える。 (1) チオエーテル(I)の溶液または懸濁液に塩基を加
え、ここに低温でN-ハロこはく酸イミドを加え撹拌す
る。 (2) N-ハロこはく酸イミドの溶液中に、低温でチオエー
テル(I)と塩基の溶液を加え撹拌する。 (3) チオエーテル(I)とN-ハロこはく酸イミドの溶液中
に、塩基の溶液を滴下し撹拌する。 (4) チオエーテル(I)の溶液に塩基を加え、ここに低温
で1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダントインを加え撹拌す
る。 (5) 1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダントインの溶液中
に、低温でチオエーテル(I)と塩基の溶液を加え撹拌す
る。 (6) チオエーテル(I)と1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダン
トインの溶液中に、塩基の溶液を滴下し撹拌する。 (7) チオエーテル(I)の溶液に塩基を加え、ここに低温
でジクロロイソシアヌル酸塩を加え撹拌する。 (8) ジクロロイソシアヌル酸塩の溶液中に、低温でチオ
エーテル(I)と塩基の溶液を加え撹拌する。 (9) チオエーテル(I)とジクロロイソシアヌル酸塩の溶
液中に、塩基の溶液を滴下し撹拌する。 また上記(1)〜(9)の実施にあたり、反応液のpHが常に塩
基性であること、より好ましくはpH≧12であることをモ
ニターしながら行うことにより、さらによい結果が得ら
れる。
溶媒の使用量あるいは反応温度等によって異なるが、通
常は30分〜6時間程度で終了する。
ばハイドロサルファイトナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウム等の還元剤を加えて過剰の試薬
を分解し、必要により水相のpHを調節し、溶媒で抽出
後、減圧濃縮するか、あるいは析出した結晶を濾取す
る。得られたスルホキシド(II)は、結晶化、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等の常法により精製することが
できる。さらに必要により、公知の方法に従って塩とす
ることもできる。
-4255431)には、チオエーテルをスルホキシドに酸化す
るにあたり利用できる酸化剤として、硝酸、過酸化水
素、過酸、過エステル、オゾン、四二酸化窒素、ヨード
ソベンゼン、1-クロロベンゾトリアゾール、第3級ブチ
ルハイポクロライド、ジアゾビシクロ[2,2,2]オクタン
の臭素との錯体、メタ過沃素酸ナトリウム、二酸化セレ
ン、二酸化マンガン、クロム酸、セリカアンモニウムニ
トレート、臭素、塩素およびスルフリルクロリドと共
に、N-ハロサクシニミドが記載されている。しかし同公
報の実施例に具体的に開示されているのは過酸であるm-
クロロ過安息香酸のみであり、明細書全文のどこにも、
上記膨大な酸化剤の中で、N-ハロサクシニミドのみが特
異的に優れている旨の記載、あるいはそれを類推させる
ような記載は全くない。さらには塩基の存在が必須であ
る旨、あるいは好ましい旨の記載も全くない。従って、
同公報における酸化剤の記載は、単に一般的な酸化剤の
例を列挙したに過ぎず、本発明の新規性には影響しな
い。
-ハロこはく酸イミドによるスルフィド(チオエーテル)
の酸化に関する反応が記載されている。しかしこの文献
中に具体的に開示されたスルフィドは、ジメチルスルフ
ィド、ジエチルスルフィド、ジn-プロピルスルフィド、
ジベンジルスルフィド、ベンジルフェニルスルフィドお
よびジフェニルスルフィドの計6化合物のみであり、本
発明にかかるチオエーテル(I)とは構造が全く異なる。
下に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されない
ことは言うまでもない。
による酸化 実施例14 ; ジクロロイソシアヌル酸塩による酸化
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成
ピリジン-2-イル]メチルチオ}-1H-ベンズイミダゾール
(以下、化合物1) 5.0g(14.6mmol)をN,N-ジメチルホル
ムアミド 20mlに溶解し、ここに2N-水酸化ナトリウム水
溶液 18mlを加えた。この溶液に-20〜-10℃で、N-クロ
ロこはく酸イミド(2.71g,20.3mmol)/N,N-ジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液を滴下した。反応混合物を-15〜-7
℃で1.5時間反応させた。反応混合物に10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液 5mlを加えて2分間攪拌した後、酢酸アン
モニウム(23.1g)/水(60ml)溶液を加えた。酢酸エチル
60ml、食塩 10gを加えて抽出し、さらに水層から酢酸エ
チル 40mlで抽出した。有機層を合わせて、15%食塩水 8
0mlで3回洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた油
状物に酢酸エチル 12ml、ヘキサン 28ml、トルエン 10m
lを加えて、室温で1時間攪拌した。析出した結晶を濾取
し、30%酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒 10mlで2回洗浄
後、減圧乾燥して、灰白色結晶の標題化合物 4.7gを得
た。(収率;90.6%)
(t,J=7.2Hz,3H)、2.13(s,3H)、3.50(q,J=7.2Hz,2H)、3.71
(m,2H)、4.16(m,2H)、4.70(d,J=13.6Hz,1H)、4.78(d,J=13.
6Hz,1H)、6.96(d,J=5.6Hz,1H)、7.28(m,2H)、7.62(m,2H)、
8.20(d,J=5.6Hz,1H).
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をアセトニトリル 20mlに懸濁
し、これに2N-水酸化ナトリウム水溶液 14.5mlを加え
た。この溶液に-18〜-8℃で、N-クロロこはく酸イミド
(2.13g,16.0mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(8ml)溶
液を滴下した。反応混合物を-15〜0℃で1.5時間反応さ
せた。反応混合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液 5ml
を加えて2分間攪拌した後、酢酸アンモニウム(10g)/水
(60ml)溶液を加えた。酢酸エチル 60ml、食塩 10gを加
えて抽出し、さらに水層から酢酸エチル 40mlで抽出し
た。有機層を合わせて、15%食塩水 80mlで3回洗浄した
後、溶媒を減圧留去した。得られた油状物に酢酸エチル
12ml、ヘキサン 28ml、トルエン12mlを加え、室温で1
時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、30%酢酸エチル
/ヘキサン混合溶媒 10mlで2回洗浄後、減圧乾燥して、
灰白色結晶の標題化合物 4.68gを得た。(収率;90.0
%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をトルエン 20ml、アセトニト
リル 10mlの混合溶媒に懸濁し、ここに2N-水酸化ナトリ
ウム水溶液 14.5mlを加えた。この溶液に0〜9℃で、N-
クロロこはく酸イミド(2.13g,16.0mmol)/N,N-ジメチル
ホルムアミド(8ml)溶液を滴下した。反応混合物を0〜15
℃で1.5時間反応させた。反応混合物に10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液 5mlを加えて2分間攪拌した後、2N-水酸化
ナトリウム水溶液 14.5mlを加えた。トルエン 10mlを加
えて有機層を分液した後、水層に酢酸 2.2mlを加えてpH
を8.5に調整した。酢酸エチル 60ml、食塩 5gを加えて
抽出し、さらに水層から酢酸エチル 40mlで抽出した。
有機層を合わせて、15%食塩水 80mlで3回洗浄した後、
溶媒を減圧留去した。得られた油状物に酢酸エチル 10m
l、トルエン 10ml、t-ブチルメチルエーテル 20mlを加
えて、室温で1時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、t
-ブチルメチルエーテル 10mlで2回洗浄後、減圧乾燥し
て、灰白色結晶の標題化合物 3.9gを得た。(収率;74.
8%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をテトラヒドロフラン 20mlに
懸濁し、ここに2N-水酸化ナトリウム水溶液 14.5mlを加
えた。この溶液に0〜9℃で、N-クロロこはく酸イミド
(2.13g,16.0mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(8ml)溶
液を滴下した。反応混合物を5〜0℃で1時間反応させ
た。反応混合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液 5mlを
加えて2分間攪拌した後、2N-水酸化ナトリウム水溶液 1
4.5mlを加えた。トルエン 40mlを加えて有機層を分液し
た後、水層に酢酸 2.2mlを加えてpHを8.5に調整した。
酢酸エチル 60ml、食塩 4gを加えて抽出し、さらに水層
から酢酸エチル 40mlで抽出した。有機層を合わせて、1
5%食塩水 80mlで3回洗浄した後、溶媒を減圧留去した。
得られた油状物に酢酸エチル 10ml、トルエン 10ml、t-
ブチルメチルエーテル 20mlを加えて室温で1時間攪拌し
た。析出した結晶を濾取し、t-ブチルメチルエーテル 1
0mlで2回洗浄した後、減圧乾燥して、灰白色結晶の標題
化合物 3.9gを得た。(収率;74.8%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をアセトニトリル 20mlに懸濁
し、ここに2N-水酸化ナトリウム水溶液 14.5mlを加え
た。この溶液に-5〜5℃で、N-クロロこはく酸イミド(2.
32g,17.4mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(8.5ml)溶液
を滴下した。この間反応液のpHをモニターし、反応液の
pHが12を下回らないように、2N-水酸化ナトリウム水溶
液 10mlを同時に滴下した。滴下終了後、-3〜0℃でさら
に45分間反応させた。反応混合物に10%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液 10mlを加えて2分間攪拌した後、水 60mlを
加えた。酢酸約 2.5mlを加えて、pHを9.2に調整した
後、酢酸エチル 60ml、食塩 12gを加えて抽出し、さら
に水層から酢酸エチル 40mlで抽出した。有機層を合わ
せて、15%食塩水 80mlで3回洗浄した後、溶媒を減圧留
去した。得られた油状物に酢酸エチル 12ml、ヘキサン
28ml、トルエン 10mlを加えて、室温で1時間攪拌した。
析出した結晶を濾取し、30%酢酸エチル/ヘキサン混合
溶媒 10mlで2回洗浄した後、減圧乾燥して、灰白色結晶
の標題化合物 4.76gを得た。(収率;91.3%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をアセトニトリル 20mlに懸濁
し、ここに2N-水酸化ナトリウム水溶液 14.5mlを加え
た。この溶液に-5〜5℃で、N-クロロこはく酸イミド(2.
32g,17.4mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(8.5ml)溶液
を滴下した。この間反応液のpHをモニターし、反応液の
pHが12を下回らないように、2N-水酸化ナトリウム水溶
液 10mlを同時に滴下した。滴下終了後、-3〜0℃でさら
に45分間反応させた。反応混合物に10%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液 10mlを加えて2分間攪拌した後、アセトニト
リルを減圧留去した。水 85ml、酢酸約 1.2mlを加えてp
Hを9.1に調整した後、4℃で12時間攪拌した。析出した
結晶を濾取し、水 20mlで3回洗浄後、減圧乾燥して、灰
白色結晶の標題化合物 3.97gを得た。(収率;76.2%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.6mmol)をアセトニトリル 20mlに懸濁
し、ここに2N-水酸化ナトリウム水溶液 14.5mlを加え
た。この溶液に-5〜5℃で、N-クロロこはく酸イミド(2.
32g,17.4mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(8.5ml)溶液
を滴下した。この間反応液のpHをモニターし、反応液の
pHが12を下回らないように、2N-水酸化ナトリウム水溶
液 10mlを同時に滴下した。滴下終了後、-3〜0℃でさら
に45分間反応させた。反応混合物に10%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液 10mlを加えて2分間攪拌した後、水 60mlを
加えた。酢酸約 1.3mlを加えてpHを9.2に調整した後、
酢酸イソプロピル 50ml、ヘキサン 50mlを加えて4℃で1
2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、30%酢酸イソプ
ロピル/ヘキサン混合溶媒 10mlで2回洗浄した後、減圧
乾燥して、灰白色結晶の標題化合物 3.47gを得た。(収
率;66.6%)
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 15.0g(43.7mmol)をアセトニトリル 75mlに懸
濁し、2N-水酸化ナトリウム水溶液 75mlを加えた。この
溶液に-5℃で、N-クロロこはく酸イミド 6.42g(48mmol)
を少しづつ加えた。反応混合物を-5℃で1.5時間反応さ
せた。反応混合物に1M-チオ硫酸ナトリウム水溶液 5ml
を加えて2分間攪拌した後、トルエン 100mlで2回洗浄し
た。その後、5℃にて水層に、ギ酸 4.2gを加えてpH9.0
に調整した。そのまま同温で約15時間攪拌し、析出した
スラリーを濾別した。得られた固体を乾燥して、白色結
晶状の標題化合物 14.00gを得た。(収率;89.2%、純
度;99.8%)
ルオロエトキシ)ピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}
-1H-ベンズイミダゾール(Lansoprazole)の合成
キシ)ピリジン-2-イル]メチルチオ}-1H-ベンズイミダゾ
ール 1.0g(2.83mmol)をアセトニトリル 8mlに懸濁し、
ここに2N-水酸化ナトリウム水溶液 3.5mlを加えた。こ
の溶液に-4〜3℃で、N-クロロこはく酸イミド(453mg,3.
40mmol)/N,N-ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を滴下し
た。その後さらに-3〜0℃で1.5時間反応させた。反応混
合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液 2mlを加えて、2分
間攪拌した後、水 20ml、酢酸 0.4mlを加えて、pHを約
8.5に調整した。酢酸エチル 20ml、食塩 3gを加えて抽
出し、さらに水層から酢酸エチル 10mlで抽出した。有
機層を合わせて、15%食塩水 10mlで3回洗浄した後、溶
媒を減圧留去した。得られた油状物に酢酸エチル 3ml、
ヘキサン 7ml、トルエン 2.5mlを加えて、室温で1時間
攪拌した。析出した結晶を濾取し、30%酢酸エチル/ヘ
キサン混合溶媒 3mlで2回洗浄後、減圧乾燥して、灰白
色結晶の標題化合物 0.88gを得た。(収率;84.1%)
(s,3H)、4.74(d,J=13.7Hz,1H)、4.87(d,J=13.7Hz,1H)、4.8
8(d,J=8.8Hz,1H)、4.91(d,J=8.8Hz,1H)、7.08(d,J=5.9Hz,
1H)、7.29(m,2H)、7.56(m,1H)、7.70(m,1H)、8.27(d,J=5.9H
z,1H)、13.55(s,1H).
シ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H
-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 10.0g(29.1mmol)をジメチルホルムアミド 80m
lに溶解し、ここに炭酸水素カリウム 2.91g(29.1mmol)
/水(20ml)溶液を加え、この混合液を氷冷下にて攪拌し
た。ここに同温にて、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダ
ントイン 4.01g(20.37mmol)/ジメチルホルムアミド(15
ml)溶液を、3分間かけて滴下し、そのまま同温で70分間
攪拌した。さらに1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダント
イン 0.34g(8.73mmol)を添加し、40分間攪拌した。亜硫
酸ナトリウム 5.13g(40.74mmol)の水溶液 10mlを加えて
5分間攪拌後、2M水酸化ナトリウム水溶液 6mlを加えてp
H8に調節した。水 80mlを加えて、水相を酢酸エチル 20
0mlで2回、100mlで1回抽出し合わせた。有機相を10%食
塩水 150mlで2回洗浄した。有機相を減圧濃縮し、残渣
に酢酸エチル 30ml、トルエン 30ml、n-ヘキサン 30ml
を加えて-15℃で11時間攪拌した。析出した結晶を減圧
濾過し、t-ブチルメチルエーテル25mlで二回洗浄後乾燥
して、白色固体状の標題化合物 7.33gを得た。(収率;
70.0%、HPLC純度;98.9%)
シ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H
-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 10.0g(29.1mmol)をジメチルホルムアミド 80m
lに溶解し、ここに炭酸水素ナトリウム 2.46g(29.2mmo
l)/水(20ml)溶液を加え、この混合液を氷冷下にて攪拌
した。ここに同温にて1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダ
ントイン 4.01g(20.37mmol)/ジメチルホルムアミド(20
ml)溶液を10分間かけて滴下し、そのまま同温で80分間
攪拌した。さらに1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダント
イン 115mg(0.58mmol)を添加し、20分間攪拌した。1.0M
チオ硫酸ナトリウム水溶液(30ml)を加えて5分間攪拌
後、飽和食塩水 30mlを加え、酢酸エチル 100ml×2で抽
出した。有機相を15%食塩水 100ml、50mlで洗浄した
後、減圧濃縮した。残渣にトルエン 15ml、酢酸エチル
15ml、t-ブチルメチルエーテル 15mlを加えて-10℃で13
時間攪拌した。析出した結晶を減圧濾過し、t-ブチルメ
チルエーテル(50ml×2)で二回洗浄後乾燥して、白色固
体状の標題化合物 7.05gを得た。(収率;67.0%)
シ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H
-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.5mmol)を酢酸エチル 25mlに溶解し、
ここに炭酸水素ナトリウム 3.21g(32.1mmol)/水(25ml)
溶液を加え、この混合溶液を氷冷下にて攪拌した。ここ
に同温にて1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン 2.
87g(14.6mmol)を加えて2時間攪拌した。さらに-10℃で3
0分間攪拌した。析出した結晶を減圧濾過し、水 10ml×
2、t-ブチルメチルエーテル 10ml×2で洗浄後乾燥し
て、白色結晶状の標題化合物 2.79gを得た。(収率;5
3.3%、HPLC純度;98.8%)
シ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H
-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 10.0g(29.1mmol)を酢酸エチル 40mlに溶解
し、ここに炭酸水素ナトリウム 13.9g(140mmol)/水(55
ml)溶液を加え、この混合溶液を-5℃にて攪拌した。こ
こに同温にて1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン
6.88g(34.92mmol)/酢酸エチル(60ml)溶液を加えた。2
時間攪拌後、10%ハイドロサルファイトナトリウム水溶
液 50mlを加えて10分間攪拌した。ここに(1:1)n-ヘキサ
ン/トルエン混合液(110ml)を加え、-20℃で1.5時間攪
拌した。析出した結晶を濾取し、水 50ml×4、t-ブチル
メチルエーテル 25ml×2で洗浄後乾燥して、白色結晶状
の標題化合物 7.09gを得た。(収率;68%、HPLC純度;9
8.2%)
シ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H
-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成 化合物1 5.0g(14.5mmol)をアセトニトリル 20mlに溶解
し、2M水酸化ナトリウム水溶液(21.9ml)を加えて-15℃
で攪拌した。ここに同温にて、ジクロロイソシアヌル酸
ナトリウム 2.24g(10.2mmol)/水(15ml)溶液を10分間か
けて滴下した。この間反応液の温度は-15℃から-5.6℃
まで上昇した。同温で15分間攪拌した後、ハイドロサル
ファイトナトリウム 0.50g/水(5ml)溶液を加えて30分
間攪拌し、不溶物を濾別した。濾液をギ酸約 3mlを加え
てpH7に調節し、水相を酢酸エチル25mlで1回、さらに 1
0mlで1回抽出した。有機相を飽和食塩水 10mlで洗浄
後、減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル 20ml、トルエン 12
ml、n-ヘキサン 20mlを加えて-15℃で11時間攪拌した。
析出した結晶を減圧濾過後、t-ブチルメチルエーテル 2
0mlで2回洗浄し、乾燥して、淡黄白色結晶状の標題化合
物 3.71gを得た。(収率;70.8%、HPLC純度;97.3%)
較対照として、特開昭54-141783号公報に開示された酸
化剤(硝酸、メタ過沃素酸ナトリウム)およびその他の酸
化剤として臭素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウムによ
り、本発明にかかるスルホキシド(II)を製造した参考例
を掲げる。なお、特開昭54-141783号公報に開示された
上記以外の酸化剤は、不安定・危険物(爆発物)・大量入
手不可能・高価・公害性などの諸問題があり、工業原料
としては適していなかった。
-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベン
ズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸化
剤:硝酸) 化合物1 2g(5.82mmol)をメタノール(20ml)に溶解後、
室温にて61%硝酸 0.6g(5.82mmol)を滴下した。滴下後、
2時間室温にて反応後、TLC(メタノール/酢酸エチル=1/
6、以下同)で反応液の変化を確認した。その結果、標題
化合物の生成は認められなかった。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:メタ過沃素酸ナトリウム) 化合物1 2g(5.82mmol)をメタノール 50mlに溶解後、0
℃に冷却した。冷却後、水 25mlに溶解したメタ過沃素
酸ナトリウム 1.26g(5.82mmol)を滴下した。滴下後、22
時間室温にて反応後、TLCで反応液の変化を確認した。
その結果、標題化合物の生成は認められなかった。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:臭素酸ナトリウム) 化合物1 2g(5.82mmol)をジオキサン 30mlに溶解後、水
5mlに溶解した臭素酸ナトリウム 1.69g(8.14mmol)を滴
下した。滴下後、室温にて1.5時間反応後TLCで反応液の
変化を確認した。その結果、標題化合物の生成は認めら
れなかった。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:臭素酸ナトリウム) 化合物1 2g(5.82mmol)をメタノール 40mlに溶解後、水
20mlに溶解した臭素酸ナトリウム 1.69g(8.14mmol)を
滴下した。滴下後、16時間室温にて反応後TLCで反応液
の変化を確認した。その結果、標題化合物の生成は認め
られなかった。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:塩素酸ナトリウム) 化合物1 5g(14.6mmol)を酢酸エチル(75ml)/メタノール
(25ml)/水(30ml)の混合溶媒に溶解後、5%塩素酸ナトリ
ウム水溶液 22g(14.6mmol)を5℃にて滴下した。滴下
後、1時間して反応液の変化を確認した。その結果、標
題化合物の生成が多少認められたが、原料は消失してい
るにもかかわらず、副生成物が多数認められた。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:二酸化マンガン) 化合物1 1g(2.9mmol)をジクロロメタン(10ml)に溶解
後、室温にて活性二酸化マンガン 5gを加えた。21時間
室温で反応後、HPLCにて反応液の変化を確認した。その
結果、標題化合物の生成は認められなかった。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:ジクロム酸ピリジニウム) 化合物1 1g(2.9mmol)をジクロロメタン(10ml)に溶解
後、室温にてジクロム酸ピリジニウム 1.1g(2.9mmol)を
加えた。21時間室温で反応後、HPLCにて反応液の変化を
確認した。その結果、標題化合物が3.2%生成したことを
認めたが、化合物1は96%未反応で残存していた。
-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニル}-1H-ベ
ンズイミダゾール(Rabeprazole free base)の合成(酸
化剤:硝酸二アンモニウムセリウム) 化合物1 1g(2.9mmol)をアセトニトリル(20ml)、水(10m
l)の混合溶媒に懸濁後、室温にて硝酸二アンモニウムセ
リウム 1.59g(2.9mmol)を加えた。20時間室温で反応
後、HPLCにて反応液の変化を確認した。その結果、標題
化合物が0.5%生成したことを認めたが、化合物1は98%
未反応で残存していた。
ルホキシド(II)が高収率かつ安全に得られることが明ら
かである。さらに、N-ハロこはく酸イミド、1,3-ジハロ
-5,5-ジメチルヒダントインおよびジクロロイソシアヌ
ル酸塩は危険物でもなく、大量の取り扱いも容易であ
り、本発明が工業的に優れたスルホキシド(II)の製造方
法であることが明らかである。
ポキシ)-3-メチルピリジン-2-イル]メチルスルフィニ
ル}-1H-ベンズイミダゾール(Rabeprazole free base)が
高純度であることを示すHPLCチャートである。
Claims (12)
- 【請求項1】 下記一般式で表されるチオエーテル(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、メトキシ基またはジフルオロメ
トキシ基を、R2はメチル基またはメトキシ基を、R3は3-
メトキシプロポキシ基、メトキシ基または2,2,2-トリフ
ルオロエトキシ基を、R4は水素原子またはメチル基をそ
れぞれ意味する。)を塩基の存在下に、N-ハロこはく酸
イミド、1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダントインまたは
ジクロロイソシアヌル酸塩で酸化することを特徴とする
下記一般式で表されるスルホキシド(II)の製造法。 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4は前記と同様の意味を有す
る。) - 【請求項2】 N-ハロこはく酸イミドがN-クロロこはく
酸イミドまたはN-ブロモこはく酸イミドである請求項1
記載のスルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項3】 N-ハロこはく酸イミドの使用量が、チオ
エーテル(I)に対して0.9〜1.5当量であることを特徴と
する請求項1または2記載のスルホキシド(II)の製造
法。 - 【請求項4】 1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダントイン
が1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントインまたは1,3-
ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントインである請求項1記
載のスルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項5】 1,3-ジハロ-5,5-ジメチルヒダントイン
の使用量が、チオエーテル(I)に対して0.4〜0.8当量で
あることを特徴とする請求項1または4記載のスルホキ
シド(II)の製造法。 - 【請求項6】 ジクロロイソシアヌル酸塩がジクロロイ
ソシアヌル酸ナトリウムまたはジクロロイソシアヌル酸
カリウムである請求項1記載のスルホキシド(II)の製造
法。 - 【請求項7】 ジクロロイソシアヌル酸塩の使用量が、
チオエーテル(I)に対して0.4〜0.8当量であることを特
徴とする請求項1または6記載のスルホキシド(II)の製
造法。 - 【請求項8】 塩基が無機塩基である請求項1ないし7
記載のスルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項9】 塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリ
ウム、リン酸カリウム、リン酸水素ナトリウム、ギ酸ナ
トリウム、ギ酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ムから選ばれた1種以上である請求項1ないし8記載の
スルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項10】 塩基の使用量が、N-ハロこはく酸イミ
ドに対しては0.9〜3.0当量であり、1,3-ジハロ-5,5-ジ
メチルヒダントインまたはジクロロイソシアヌル酸塩に
対しては0.4〜1.5当量であることを特徴とする請求項1
ないし9記載のスルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項11】 酸化反応をN,N-ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン、
低級脂肪酸エステルまたは水から選ばれた1種以上の溶
媒中で行うことを特徴とする請求項1ないし10記載の
スルホキシド(II)の製造法。 - 【請求項12】 酸化反応を水の存在下、N,N-ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、トルエン、テトラヒド
ロフランまたは低級脂肪酸エステルから選ばれた1種以
上の溶媒中で行うことを特徴とする請求項1ないし11
記載のスルホキシド(II)の製造法。
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JP11770698 | 1998-04-28 | ||
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6982275B2 (en) | 2000-04-28 | 2006-01-03 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Process for producing optically active sulfoxide derivative |
EP2281821A1 (en) | 2000-05-15 | 2011-02-09 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Process for producing crystal of (R)-2-[[[3-methyl-4-(2,2,2-trifluoroethoxy)-2-pyridyl]methyl]sulfinyl]benzimidazole |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP20739998A patent/JP3929607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US6982275B2 (en) | 2000-04-28 | 2006-01-03 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Process for producing optically active sulfoxide derivative |
EP2281821A1 (en) | 2000-05-15 | 2011-02-09 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Process for producing crystal of (R)-2-[[[3-methyl-4-(2,2,2-trifluoroethoxy)-2-pyridyl]methyl]sulfinyl]benzimidazole |
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