JP2000015203A - 高粘性流体移送配管内の残留物回収システム - Google Patents

高粘性流体移送配管内の残留物回収システム

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JP2000015203A
JP2000015203A JP10185336A JP18533698A JP2000015203A JP 2000015203 A JP2000015203 A JP 2000015203A JP 10185336 A JP10185336 A JP 10185336A JP 18533698 A JP18533698 A JP 18533698A JP 2000015203 A JP2000015203 A JP 2000015203A
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pig
transfer pipe
pressure
flow rate
viscosity fluid
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Keiichi Miura
啓一 三浦
Masahiro Maekawa
雅弘 前川
Minoru Saito
実 斉藤
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移送配管内に残留した高粘性流体を、安全か
つ効率的に回収でき、さらには、生産性を低下させるこ
となく回収を可能とする高粘性流体移送配管内の残留物
回収システムを提供すること。 【解決手段】 移送配管3にピグ4を挿入し、このピグ
4を高圧ガスの圧力により押し出すことにより、移送配
管内3に残留した高粘性流体を第1ホッパー10a,第
2ホッパー10bで回収する際、残留物回収制御装置1
5は、磁気センサ8−1〜8−7により検知された、移
送配管3内におけるピグ4の位置に応じて圧力調節バル
ブ6の開度を制御すると共に、第1,第2流量計12
a,12bにより測定された流量値および/または第
1,第2レベルメータ11a,11bにより測定された
第1,第2ホッパー10a,10bにおける高粘性流体
の容量に基づいて、第1,第2流量調節バルブ13a,
13bの開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば練歯磨、化
粧品クリーム等の高粘性流体を移送する配管内に残留し
た上記高粘性流体を回収する、高粘性流体移送配管内の
残留物回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、練歯磨等の高粘性流体を一旦貯蔵
する貯槽から、その高粘性流体を練歯磨チューブ等の容
器へ充填する充填機の受け槽(以下、ホッパーという)
まで、配管を通してポンプ等で移送する高粘性流体移送
システムにおいて、例えば、充填する練歯磨の品種を変
更する場合、上記配管(以下、移送配管という)内に残
留している変更前の品種の高粘性流体を回収し、その
後、移送配管内を一旦洗浄する必要がある。
【0003】この時、移送配管内に残留した高粘性流体
(以下、残留物という)を回収する方法としては、ピグ
と呼ばれる配管内容物押し出し器具(上記移送配管の内
径よりもやや大きい径を持つ、弾性材料(例えばゴム
等)からなる栓状物体)を貯槽側から移送配管内へ挿入
し、気体または液体の圧力によって上記ピグを押し出す
ことにより、移送配管内の残留物を充填機のホッパーへ
と送り出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した方
法により、移送配管内の残留物を回収する場合、従来で
は、予めホッパーの容積を、移送配管内の残留物を全て
貯蔵できる程度に設計しておき、かつ、実際に残留物の
回収を行う際は、ホッパー内を空に近い状態にしてから
回収を開始していた。
【0005】しかしながら、上述した貯槽とホッパーと
の間の距離に応じて、移送配管を長距離引き回す必要が
ある場合、それに伴って移送配管内の総容積が大きくな
るため、移送配管内の残留物の容量も多くなる。このた
め、ホッパーの容量も残留物の容量に合わせて大きくし
なくてはならないという問題があった。特に、練歯磨の
移送システムにおいては、通常、移送配管の内径が大き
くなるため、移送配管内における高粘性流体の残留量も
多くなる傾向にある。
【0006】また、前述したように、ホッパー内を空に
近い状態にしてから残留物の回収を開始していたため、
ホッパー内における高粘性流体のレベルが、充填機によ
る容器への充填が可能となるレベルに達するまでの間、
充填機を待機状態にする必要があり、ポンプによる高粘
性流体の移送時と同様の充填作業を行うことができず、
生産性が低下するという問題があった。
【0007】さらに、充填機を稼働させつつ移送配管内
の残留物を回収しようとする場合、ホッパーから高粘性
流体が溢れ出さないように、ホッパー内における高粘性
流体の量と、ホッパーへの残留物の流入量とのバランス
を取りながら、ピグを押し出す圧力を制御する必要があ
る。また、この時、ホッパー近辺における残留物を押し
出す圧力が高すぎると、移送配管の流出口から残留物が
噴出し、残留物がホッパーに流入する際、残留物(=高
粘性流体)に気泡(空気)が混入し易くなるという傾向
がある。
【0008】ここで、例えば、上記残留物が練歯磨であ
った場合、練歯磨という製品の性質上、空気が混入して
しまうと商品価値が無くなってしまう。したがって、通
常のポンプによる移送を行う時と同様、練歯磨のような
高粘性流体の残留物を回収する場合においても、練歯磨
に空気が混入しない程度に、ピグを押し出す圧力を制御
しなければならないという問題がある。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、移送配管内に残留した高粘性流体を回収す
る際、回収先であるホッパーから高粘性流体が溢れ出す
ことなく、かつ、ホッパー内に供給される高粘性流体に
空気が混入しないよう、安全かつ効率的に回収できに回
収することができ、また、生産性を低下させることなく
移送配管内に残留した高粘性流体を回収することができ
る高粘性流体移送配管内の残留物回収システムを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、貯槽に貯蔵された高粘性流体を、ポンプ等により移
送配管を通して少なくとも1つの受け槽へ移送した後、
該移送配管内に残留した高粘性流体を回収する高粘性流
体移送配管内の残留物回収システムにおいて、前記移送
配管から前記受け槽へ流出する前記高粘性流体の流量を
測定する流量測定手段と、前記少なくとも1つの受け槽
内における前記高粘性流体の容量を検知する容量測定手
段と、前記少なくとも1つの受け槽への前記高粘性流体
の流量を調節する流量調節手段と、前記移送配管内に挿
入し前記移送配管内の残留物を受け槽に押し出すピグ
と、前記移送配管内における前記ピグの位置を検知する
ピグ位置検出手段と、前記ピグを押し出すための高圧ガ
スの圧力を調節する圧力調節手段と、前記流量測定手段
により測定された流量値および前記容量測定手段により
測定された容量値の、いずれか一方または双方に応じ
て、前記流量調節バルブの開度を制御すると共に、前記
ピグ位置検出手段により検出されたピグの位置に応じて
前記ピグを押し出す圧力を前記圧力調節手段により制御
する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の高粘性流体移送配管内の残留物回収システムにおい
て、前記制御手段が、前記ピグが前記受け槽へ近づくに
つれ、前記ピグを押し出す圧力が減少するように前記圧
力調節手段を制御することを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の高粘性流体移送配管内の残留物回収システム
において、前記制御手段が、前記ピグ位置検出手段によ
り検知されたピグの位置に基づいて前記移送配管内に存
在する高粘性流体の残量を算出し、外部へ通知すること
を特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る高粘性流体移送配管内の残留物回収システムの一実施
形態ついて説明する。図1は本実施形態における残留物
回収システムの概略的な構成を示す概略構成図である。
この図において、1は貯槽であり、図示せぬ配合槽にお
いて各種原料を混合、溶解及び/又は反応させることに
よって製造された練歯磨(非ニュートン流体)を、所定
量(1バッチ)貯蔵する。2はポンプであり、貯槽1に
貯蔵された練歯磨を移送配管3へ送出する。なお、移送
配管3の全長は70[m]、内径は158.2[mm]であり、残留
する練歯磨の重量は約2[t]になるものとする。
【0014】4はピグであり、移送配管3の内径よりも
やや大きい外径(ここでは 171[mm]とする)を持つ弾性
材料(ゴム等)で作製された略円柱形状の栓状物体であ
り、その内部にはピグの位置を例えば磁気センサ等によ
り移送配管3の外部から検出可能な様に、永久磁石が埋
設されている。5はピグ4を移送配管3内に挿入する部
位であるスタート管であり、蓋部5aを開けることによ
ってピグ4がセット可能となる。6は圧力調節バルブ
(圧力調節手段)であり、スタート管5にセットされた
ピグ4を押し出すため、外部から供給される高圧ガスの
圧力を調節する。なお、この高圧ガスとしては、窒素ガ
ス(7〜20 kg/cm2) および圧縮空気(2〜7 kg/cm2
が用いられ、後述する残留物回収制御装置15(制御手
段)によって適宜切り換えられる。
【0015】7は圧力計(制御手段の一部)であり、ス
タート管5を介して移送配管3に供給される高圧ガスの
圧力を測定する。8−1〜8−7はピグの位置を検知す
るための磁気センサ(ピグ位置検出手段)であり、各
々、ピグ4に埋設された永久磁石を感知すると、ピグ検
出信号を出力する。また、各磁気センサは、移送配管3
外周部の予め定められた7つの位置(以下、当該各位置
を第1〜第7定点という)に設置されており、磁気セン
サ8−1〜8−7は、それぞれ、第1定点〜第7定点に
設置されている。
【0016】ここで、第1定点を、スタート管5側の移
送配管3の端部、第7定点を、キャッチャー管14(後
述する)側の移送配管3の端部、とし、各定点の間隔は
それぞれ次の通りに設定されている。 第1定点⇔第2定点間……34m,第2定点⇔第3
定点間……15m,第3定点⇔第4定点間……9m,
第4定点⇔第5定点間……4m,第5定点⇔第6定
点間……4m,第6定点⇔第7定点間……4m。
【0017】9は排気バルブであり、通常は“閉”とな
っており、移送配管3内の残留物の回収が完了すると
“開”となって、移送配管3に供給された高圧ガスを排
気する。10a,10bは、それぞれ容量が100[L
(リットル)]の第1,第2ホッパー(受け槽)であ
り、移送配管3から送られてくる練歯磨を一時貯蔵し、
貯蔵した練歯磨を、それぞれ図示せぬ第1,第2充填機
へ供給する。これにより各充填機は、それぞれ対応する
ホッパーから送られてきた練歯磨を、歯磨きチューブ等
の容器に充填する。
【0018】11a,11bは、それぞれ、第1ホッパ
ー10a,第2ホッパー10b内の練歯磨の貯蔵量を測
定する第1レベルメータおよび第2レベルメータ(容量
測定手段)である。12a,12bは、それぞれ、第1
ホッパー10a,第2ホッパー10bへ供給される練歯
磨の流量を測定する第1流量計および第2流量計(流量
測定手段)である。13a,13bは、それぞれ、第1
ホッパー10a,第2ホッパー10bへ供給される練歯
磨の流量を制御する第1流量調節バルブおよび第2流量
調節バルブ(流量調節手段)である。
【0019】キャッチャー管14は、移送配管3を経て
ピグ4が到着した際、蓋部14aを開けて到着したピグ
4を取り出す部位である。そして、残留物回収制御装置
15は、移送配管3内に残留した練歯磨を回収する際、
圧力計7によって測定された高圧ガスの圧力、および、
磁気センサ8−1〜8−7によって検出されるピグの位
置に応じて、高圧ガスの種類(窒素ガスまたは圧縮空
気)の切り換え、および、圧力調節バルブ6の開度調整
を行うことにより、ピグ4を押し出す高圧ガスの圧力を
制御する。
【0020】また、残留物回収制御装置15は、第1,
第2レベルメータ11a,11b、および、第1,第2
流量計12a,12bにより各々測定された各ホッパー
内における練歯磨の容量、および、練歯磨の流量に基づ
いて、第1,第2流量制御バルブ13a,13bの開度
を調節し、第1,第2ホッパー10a,10bへ供給す
る練歯磨の流量を制御する。
【0021】次に上述した残留物回収システムの動作に
ついて、図2および図3に示すフローチャートを参照し
て説明する。まず、図示せぬ配合槽で製造された1バッ
チ分の練歯磨が貯槽1へ送られてくると、充填機側の要
求信号(第1レベルメータ11aまたは第2レベルメー
タ11bが下限)に従い、ポンプ2を駆動させて貯槽1
内の練歯磨を移送配管3へ送り込み、第1ホッパー10
aおよび第2ホッパー10bへの供給を開始する。ま
た、移送配管3から第1ホッパー10aおよび第2ホッ
パー10bに練歯磨が供給されると、それぞれ、図示せ
ぬ第1充填機および第2充填機へ、練歯磨が送り込まれ
る。これにより、移送配管3内における残留物の回収中
においても、各充填機により歯磨チューブ等の容器へ練
歯磨が充填されていく。
【0022】そして、上記充填機により充填する練歯磨
の品種を変える場合、オペレータは先ず、現在貯槽1に
蓄えられている練歯磨が空になるまで、ポンプ2によっ
て移送配管3へ送り出し、貯槽1が空になると、残留物
回収制御装置15に対して残留物回収指示を与える。こ
れにより、残留物回収制御装置15は、図2のフローチ
ャートにおけるステップS1へ進み、オペレータにより
スタート管5にピグ4がセットされたか否かを判断す
る。なお、この判断は、磁気センサ8−1からピグ検出
信号が出力されたか否かによって行われる。
【0023】ここで、ステップS1においては、磁気セ
ンサ8−1からピグ検出信号が出力されるまで、すなわ
ち、スタート管5にピグ4がセットされるまで、判断結
果が「NO」となり、待機状態となる。そして、磁気セ
ンサ8−1からピグ検出信号が出力されると、判断結果
が「YES」となって、ステップS2へ移行する。ステ
ップS2では、圧力調整バルブ6を“開”に設定し、ま
ず、窒素ガスをスタート管5へ供給する。これにより、
スタート管5にセットされたピグ4は、移送配管3へと
押し出され、移送配管3内に残留している練歯磨を押し
出しつつ、キャッチャー管14の方向へと進み出す。
【0024】次にステップS3へ進み、第1レベルメー
タ11aおよび第2レベルメータ11bによって各々測
定された、第1ホッパー10aおよび第2ホッパー10
b内における練歯磨のレベルを読み取る。そして、ステ
ップS4へ進み、ステップS3で測定した第1ホッパー
10aまたは第2ホッパー10b内における練歯磨のレ
ベルが、予め残留物回収制御装置15に定められている
上限値未満か否かを判断する。
【0025】そして、第1,第2ホッパー10a,10
b内の練歯磨のレベルが共に上限値未満であれば、判断
結果が「YES」となって、ステップS5へ進む。ま
た、いずれか一方または双方のレベルが上限値以上であ
れば、判断結果が「NO」となって、ステップS8へ進
む。以下に、ステップS4における判断結果が「YE
S」となった場合に行われる処理と、「NO」となった
場合に行われる処理とを分けて説明する。
【0026】[ステップS4における判断結果が「Y
ES」となった場合]この場合、まずステップS5へ進
み、ステップS4で、第1,第2ホッパー10a,10
b内の歯磨のレベルが共に上限値未満であると判断され
たにも関わらず、第1,第2流量調節バルブ13a,1
3bのいずれかまたは双方が“閉”になっているか否か
を判断する。そして、そのような流量調節バルブがあっ
た場合は、判断結果が「YES」となってステップS6
へ進み、当該流量調節バルブを“開”とする。
【0027】ここで、ステップS5において「YES」
判断される場合は、例えば前回のステップS4における
処理の際に、判断結果が「NO」とされ、後述するステ
ップS8の処理において、流量調節バルブが“閉”とさ
れたが、その後、当該“閉”とされた流量調節バルブに
対応するホッパー内の練歯磨が減少して、上限レベルを
下回った場合が考えられる。
【0028】そして、ステップS7へ進み、圧力調整バ
ルブ6を現時点におけるピグ4の位置に応じた開度(詳
しくは後述する)にして、残留物の回収を続行(また
は、前回におけるステップS9(後述する)の判断結果
が「YES」であったために、ステップS10(後述す
る)で圧力調節バルブ6が“閉”にされていた場合は再
開)する。そしてステップS7の処理を終えるとステッ
プS11へと移行する。
【0029】一方、ステップS5において「NO」と判
断された場合は、現状のまま、ステップS11へ移行す
る。
【0030】[ステップS4における判断結果が「N
O」となった場合]この場合、まず、ステップS8へ進
み、上限レベルに達したホッパーに対応する流量調節バ
ルブを“閉”にする。そして、ステップS9へ進み、第
1,第2流量調節バルブ13a,13bが共に“閉”に
なっているか否かを判断する。ここで、もし双方の流量
制御バルブが“閉”になっていた場合は、判断結果が
「YES」となって、ステップS10へ進み、圧力調節
バルブ6を“閉”にして、移送配管3への高圧ガスの供
給を停止した後、ステップS11へ進む。ここで、ステ
ップS10の処理は、第1,第2流量調節バルブ13
a,13bの双方が共に“閉”になった場合、ピグ4を
押し出す圧力を現状以上に加えないようにするために行
われる。
【0031】一方、ステップS9において、第1,第2
流量調節バルブ13a,13bの双方、または、いずれ
か一方が“閉”になっていない場合は、判断結果が「N
O」となり、移送配管3内における残留物が回収可能で
あるとして、前述したステップS7へ進み、圧力調節バ
ルブ6を現時点におけるピグの位置に応じた開度(詳し
くは後述する)として、残留物の回収を続行(または、
前回のステップS9における判断結果が「YES」とな
ったために、ステップS10で圧力調節バルブ6が
“閉”にされていた場合は再開)する。そして、ステッ
プS7の処理を終えると、ステップS11へと移行す
る。
【0032】次に、上述した各処理を終え、ステップS
11(図3参照)に進むと、残留物回収制御装置15
は、第1流量計12aおよび第2流量計12bによって
各々測定された練歯磨の流量値を読み取る。次いで、ス
テップS12へ進み、ステップS11で読み取った第1
ホッパー10aおよび第2ホッパー10bへの練歯磨の
各流量値に基づいて、第1流量制御バルブ13aおよび
第2流量調節バルブ13bの開度を調節する。但し、前
述したステップS8において、“閉”とされた流量調節
バルブについては、“閉”状態を維持し、ステップS1
2における開度調節は行わない。
【0033】また、ステップS12における第1流量調
節バルブ13aおよび第2流量調節バルブ13bの開度
調節は、各々、ステップS11で測定された流量に応じ
て、第1ホッパー10aおよび第2ホッパー10bの上
限レベルで第1流量調節バルブ13aおよび第2流量調
節バルブ13bを、完全に“閉”状態とするのに間に合
うような開度となるように調節する。
【0034】ステップS12における流量調節バルブの
開度調節が終了すると、残留物回収制御装置15は、次
にステップS13へ進み、ピグ4がいずれかの定点を通
過したか否かを判断する。すなわち、磁気センサ8−2
〜8−7の内、いずれかの磁気センサからピグ検出信号
が出力されたか否かを判断し、ピグ検出信号が出力され
た場合は、判断結果が「YES」となってステップS1
4へ進む。一方、いずれの磁気センサからもピグ検出信
号が出力されなかった場合は、判断結果が「NO」とな
ってステップS16へ進む。ここでは、ピグ4の押し出
しが開始されたばかりであり、いずれの磁気センサから
もピグ検出信号が出力されなかったとして、ステップS
16へ進むものとする。
【0035】そして、ステップS16においては、ピグ
4が第6定点を通過したか否か、すなわち、磁気センサ
8−6がピグ検出信号を出力したか否かを判断する。こ
こでは、ピグ4が未だ第2定点も通過していない状態な
ので、判断結果が「NO」となり、ステップS18へ進
む。ステップS18では、ピグ4が第7定点を通過した
か否か、すなわち、磁気センサ8−7がピグ検出信号を
出力したか否かを判断する。ここでも、現時点において
は、上述したステップS16における処理と同様、判断
結果が「NO」となり、図2のステップS3へ戻る。
【0036】このようにして、以後、ピグ4が第2定点
を通過するまでは、ステップS3〜S13,S16,S
18の処理を繰り返し行い、第1レベルメータ11aお
よび第1流量計12aの各測定値に基づく第1流量調節
バルブ13aの開度調節、並びに、第2レベルメータ1
1bおよび第2流量計12bの各測定値に基づく第2流
量調節バルブ13bの開度調節のみを行う。
【0037】そして、ピグ4が第2定点を通過すると、
磁気センサ8−2からピグ検出信号が出力され、これに
より、ステップS13の処理において、判断結果が「Y
ES」となり、ステップS14へ進む。そして、ステッ
プS14へ進むと、残留物回収制御装置15は、磁気セ
ンサ8−1〜8−7うち、どの磁気センサからピグ検出
信号が出力されたのかを判断し、ピグ4が通過した定点
を認識する。
【0038】次にステップS15へ進み、ステップS1
4で認識したピグ4の通過定点に応じて、移送配管3に
供給する高圧ガスの圧力を制御する。ここで、ステップ
S15における圧力制御は、第2定点〜第7定点の各々
において、移送配管3へ供給すべきガス圧が予め定めら
れており、ピグ4が各定点を通過する毎に圧力計7の測
定値を基に、各定点において予め定められている圧力値
となるよう、圧力調節バルブ6の開度、および、供給す
る高圧ガスの種類(窒素ガスまたは圧縮空気)の切り換
えを行う。
【0039】また、この各定点毎に予め定められている
圧力値は、ホッパー側に近くなる程、低くなるように
(但し、充填機の充填能力を考慮して低くなりすぎない
ように)設定されている。これは、例えば、一定の圧力
でピグ4を押し出し続けたとした場合、非ニュートン流
体の性質により、ピグ4がホッパー側に近づくにつれて
ホッパーへ流出する練歯磨の速度が速くなり、練歯磨に
気泡(空気)が混入してしまう恐れがあるためである。
【0040】なお、上記各定点に予め定められている圧
力が7[kg/cm2]以上の場合は、供給する高圧ガスを窒素
ガスとして、圧力調節バルブ6の開度により圧力を制御
し、7[kg/cm2]未満の場合は、供給する高圧ガスを圧縮
空気に切り換え、圧力調節バルブ6の開度により、上記
予め定められている圧力となるように制御する。
【0041】このうに、本実施形態における残留物回収
システムにおいては、ステップS3〜S13,S16,
S18の処理を繰り返し行って、各ホッパーに対応する
レベルメータおよび流量計の各測定値に基づいて、各流
量調節バルブの開度調節を行うと共に、ピグ4が定点を
通過する毎に、ステップS13の判断結果が「YES」
となって、ステップS14,S15の処理を行い、移送
配管3に供給する圧力を制御(減圧)していく。
【0042】そして、やがてピグ4が第6定点を通過す
ると、ステップS16の判断結果が「YES」となり、
ステップS17へ進む。そして、ステップS17におい
て、残留物回収制御装置15は、第1ホッパー10aに
対する残留物の供給が完了したとして、第1流量調節バ
ルブ13aを“閉”とし、以後、オペレータからの指示
があるまでその状態を維持する。
【0043】また、さらにピグ4が第7定点を通過する
と、ステップS18の判断結果が「YES」となり、ス
テップS19へ進み、残留物回収制御装置15は、移送
配管3内における残留物の回収が完了したものとして、
第2流量調節バルブ13bを“閉”とし、以後、オペレ
ータからの指示があるまでその状態を維持する。そし
て、その後は圧力調節バルブ6を“閉”とし(ステップ
S20)、排気バルブ9を“開”にして(ステップS2
1)移送配管3内の高圧ガスを排出した後、キャッチャ
ー管14にピグ4が到達した旨をオペレータへ通知し
(ステップS22)、全ての動作を終了する。また、オ
ペレータは、キャッチャー管14にピグ4が到達した旨
の通知を受けると、移送配管3内のガスを排出したキャ
ッチャー管14の蓋部14aを開け、ピグ4を回収す
る。
【0044】なお、上述した処理のうち、ステップS1
2における各流量調整バルブの開度調節は、各流量計の
測定値のみならず、各レベルメータにより測定されたホ
ッパー内の容量値をも考慮に入れて行うようにしても良
い。すなわち、一例を挙げれば、任意の流量値および練
歯磨のレベル値に対応する、適度なバルブ開度(例え
ば、流量調節バルブの開度制御応答速度、充填機の充填
速度等を考慮に入れた上で、第1ホッパー10aおよび
第2ホッパー10bの上限レベルで第1流量調節バルブ
13aおよび第2流量調節バルブ13bを、完全に
“閉”状態とするのに間に合うような開度)を予め測定
しておき、これに基づいて、測定された流量値およびホ
ッパー内の容量値から流量調整バルブの開度が求まるテ
ーブルの形式で予め残留物回収制御装置15内に記憶さ
せておき、このテーブルから読み出したバルブ開度を、
各流量調節バルブへの指令値として出力することが考え
られる。
【0045】さらに、ステップS12における各流量調
整バルブの開度調節は、各レベルメータにより測定され
たホッパー内の容量値のみに応じて行うようにしても良
い。また、ステップS14において、ピグが通過した定
点を認識した際、当該ピグの位置から移送配管3内に存
在する残留物の量を算出し、オペレータに通知するよう
にしても良い。また、このような構成にした場合、オペ
レータは現時点の移送配管内における残留物の残量を把
握することができるので、後工程(例えば移送配管の洗
浄)の稼働や、次に充填を行う練歯磨(回収中の練歯磨
とは異なる品種)の製造スケジュール等の管理に役立て
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による高粘
性流体の残留物回収システムによれば、移送配管にピグ
を挿入し、このピグを高圧ガスの圧力により押し出すこ
とにより、当該移送配管内に残留した高粘性流体を少な
くとも1つの受け槽で回収する際、移送配管内における
ピグの位置に応じて該ピグを押し出す圧力を制御すると
共に、上記受け槽への高粘性流体の流量および/または
上記受け槽内における高粘性流体の容量に基づいて、上
記受け槽への高粘性流体の流量を制御するので、上記受
け槽が充填機のホッパーである場合、充填を行いながら
移送配管内の残留物を回収したとしても、ホッパーから
高粘性流体が溢れ出さず、かつ、ホッパー内に供給され
る高粘性流体に空気が混入しないように回収することが
できる。よって、受け槽の容量を移送配管の総容積に合
わせて大きくする必要が無くなると共に、回収中にある
高粘性流体製品の充填と、次に充填を行う高粘性流体製
品の製造とを効率よく行うことができる。
【0047】また、上記移送配管内におけるピグの位置
により、移送配管内に残留する高粘性流体の残量を外部
に通知する構成とした場合、オペレータは現時点の移送
配管内における残留物の残量を把握することができるの
で、後工程の稼働や、次に充填を行う練歯磨(回収中の
練歯磨とは異なる品種)の製造スケジュール等の管理に
役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における高粘性流体の残
留物回収システムの概略的な構成を示す概略構成図であ
る。
【図2】 同残留物回収システムの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】 同残留物回収システムの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 貯槽 2 ポンプ 3 移送配管 4 ピグ 5 スタート管 5a,14a 蓋部 6 圧力調節バルブ 7 圧力計 8−1〜8−7 磁気センサ 9 排気バルブ 10a 第1ホッパー 10b 第2ホッパー 11a 第1レベルメータ 11b 第2レベルメータ 12a 第1流量計 12b 第2流量計 13a 第1流量調節バルブ 13b 第2流量調節バルブ 14 キャッチャー管 15 残留物回収制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 実 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB51 BA24 BA38 BA39 CD42 CD43 3F047 AA03 AB01 AB06 BA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯槽に貯蔵された高粘性流体を、ポンプ
    等により移送配管を通して少なくとも1つの受け槽へ移
    送した後、該移送配管内に残留した高粘性流体を回収す
    る高粘性流体移送配管内の残留物回収システムにおい
    て、 前記移送配管から前記受け槽へ流出する前記高粘性流体
    の流量を測定する流量測定手段と、 前記少なくとも1つの受け槽内における前記高粘性流体
    の容量を検知する容量測定手段と、 前記少なくとも1つの受け槽への前記高粘性流体の流量
    を調節する流量調節手段と、 前記移送配管内に挿入し前記移送配管内の残留物を受け
    槽に押し出すピグと、 前記移送配管内における前記ピグの位置を検知するピグ
    位置検出手段と、 前記ピグを押し出すための高圧ガスの圧力を調節する圧
    力調節手段と、 前記流量測定手段により測定された流量値および前記容
    量測定手段により測定された容量値の、いずれか一方ま
    たは双方に応じて、前記流量調節バルブの開度を制御す
    ると共に、前記ピグ位置検出手段により検出されたピグ
    の位置に応じて前記ピグを押し出す圧力を前記圧力調節
    手段により制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する高粘性流体移送配管内の残留物回収システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ピグが前記受け槽
    へ近づくにつれ、前記ピグを押し出す圧力が減少するよ
    うに前記圧力調節手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の高粘性流体移送配管内の残留物回収システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ピグ位置検出手段
    により検知されたピグの位置に基づいて前記移送配管内
    に存在する高粘性流体の残量を算出し、外部へ通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高粘性流体
    移送配管内の残留物回収システム。
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