JP2000015044A - 湿度調整装置 - Google Patents

湿度調整装置

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JP2000015044A
JP2000015044A JP10186748A JP18674898A JP2000015044A JP 2000015044 A JP2000015044 A JP 2000015044A JP 10186748 A JP10186748 A JP 10186748A JP 18674898 A JP18674898 A JP 18674898A JP 2000015044 A JP2000015044 A JP 2000015044A
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Hajime Nakatani
元 中谷
Shiro Yamauchi
四郎 山内
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿度調整装置の制御の応答性を改善し、ま
た、制御電源OFF時にも調湿した湿度を維持できるよ
うにする。 【解決手段】 制御電源ONの時間をTON[h]とし、
電源OFFの時間をTOFF [h]とし、使用温度におけ
るガス中の水分飽和絶対湿度をρ[g/m3 ]とし、上
記調湿素子の面積をS[cm2 ]とし、上記可逆性湿度
調節剤の重量をm[g]とし、相対湿度1%の変化に対
し上記可逆性湿度調節剤1kg当たりの水分吸放出量
[g]をM値[g/kg・%RH]としたとき、 2×10-3×ρ×TOFF <(M×m)/S<6×10-3
×ρ×TON の関係が成り立つようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イオン交換膜を
用いた調湿装置と可逆性湿度調節剤を併用する湿度調整
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平2−164418
号公報に示された除湿装置の断面図である。図におい
て、21は触媒を含む多孔質電極からなる陽極、22は
同じく触媒を含む多孔質電極からなる陰極である。20
は上記陽極21と上記陰極22に挟持されたイオン交換
膜である。ここでは、イオン交換膜20はプロトン伝導
性を有するH+ イオン交換膜を用いている。イオン交換
膜20と陽極21と陰極22で除湿素子23が構成され
ている。24は除湿素子23を保持する保持具である。
28は容器で、この壁面の一部に上記保持具24を用い
て除湿素子23が気密に取り付けられている。25は多
数の穴26a、26b、・・・が開けられた容器で、保
持具24に固定されている。27は容器25内に充填さ
れた粒状の可逆性湿度調節剤である。29は除湿素子2
3の陽極21側の空間、30は容器28内の空間であ
る。
【0003】次に上記除湿装置の動作を説明する。陽極
21では、陽極21の空間中に含まれる水分が電気分解
されて式(1)で示す反応が起こり、陽極側の空間29
が除湿される。 2H2 O → O2 +4H+ +4e- ・・・(1) このとき発生するプロトン(H+ )はイオン交換膜20
の中を通り、電子(e-)は外部回路を通って陰極22
に達し、式(2)の反応により酸素を消費して水を発生
する。 O2 +4H+ +4e- → 2H2 O ・・・(2) このように、空間29内の水分が除湿されるので、これ
と隣接する可逆性湿度調節剤27が除湿される。さら
に、可逆性湿度調節剤27が除湿されるので空間30が
除湿される。除湿素子23に印加される電圧がOFFと
なった場合、図には示していないが容器28の隙間より
水分が入ってきても、可逆性湿度調節剤27が水分を吸
収するため、空間28は除湿された状態を維持すること
が出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の除湿装置は以上
のように構成されているので、容器28の密閉度をよく
し、可逆性湿度調節剤27の充填量を少なくすれば、容
器28内の除湿速度は早くなると考えられる。また、容
器28の密閉度がよいので、電源をOFFしたときの湿
度上昇も遅いと考えられる。
【0005】図8は、実測結果である。容器28内外の
初期相対湿度が80%の場合の湿度変化を測定した。図
8において、(a)は除湿素子23に印加される電圧の
時間変化を示し、(b)は容器28内の空間30の相対
湿度の時間変化を示す。t=tl において除湿素子23
に3Vの電圧を印加すると、容器内の湿度は80%から
約10%まで除湿されている。ところが、電源をOFF
にすると、容器28の密閉度がよいにもかかわらず、湿
度は急激に上昇した。容器28の密閉度を変えて湿度変
化を測定したが、同じ結果が得られた。
【0006】そこで、次に可逆性湿度調節剤27の充填
量を増やして同様の実験を行った。測定結果を図9に示
す。この場合には電源をOFFにしているとき(t2
t≦t3 )の湿度変化は少なかったが、除湿素子23の
電源をONにしている間の除湿速度は遅かった。
【0007】このように、イオン交換膜を用いた除湿素
子23と可逆性湿度調節剤27を組み合わせた湿度調整
装置において、電源がON/OFFを繰り返す場合、除
湿素子の能力と容器の密閉度に応じて可逆性湿度調節剤
27の充填量をどのように設定すれば一番効果的である
かが不明であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る湿度調整
装置は、イオン交換膜の両側に触媒を含む多孔質電極を
付着させた調湿素子を、可逆性湿度調節剤を内蔵した容
器に取付け、上記調湿素子に印加する電圧を調整する電
源を備えた湿度調整装置において、上記電源は断続的に
電源がON/OFFし、電源ONの時間をTON[h]、
電源OFFの時間をTOFF [h]、使用温度におけるガ
ス中の水分飽和絶対湿度をρ[g/m3]、上記調湿素
子の面積をS[cm2 ]、上記可逆性湿度調節剤の重量
をm[g]、相対湿度1%の変化に対し上記可逆性湿度
調節剤1kg当たりの水分吸放出量[g]をM値[g/
kg・%RH]としたとき、 2×10-3×ρ×TOFF <(M×m)/S<6×10-3
×ρ×TON の関係が成り立つようにしたものである。
【0009】また、調湿素子に電圧を印加する電源は、
極性を反転できるようにしたものである。
【0010】また、容器内に湿度センサを有し、このセ
ンサの出力を受けて電源を制御する湿度コントローラを
備えたものである。
【0011】また、イオン交換膜を、H+ イオン交換
膜、もしくはOH- イオン交換膜としたものである。
【0012】また、H+ イオン交換膜を、弗素系の樹脂
を主鎖に持ちスルホニル基(S03 - )を側鎖に持つ構
造のものとしたものである。
【0013】また、可逆性湿度調節剤を、シリカゲルを
主成分としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る湿度調整装置の構成を示す図であ
る。図1において、1は容器、2はイオン交換膜、3と
4は触媒を含む多孔質電極である。多孔質電極3と4で
イオン交換膜2を挟み除湿素子5を構成している。6
a、6bは除湿素子5を固定する枠で、容器1の壁面に
開けられた穴に除湿素子5が枠6a、6bで取り付けら
れている。7は直流電源で、容器内面側の多孔質電極3
が陽極となるように多孔質電極3、4に接続されてい
る。8は容器1の内部に置かれたペレット状の可逆性湿
度調節剤で、開口容器9に収められている。10は容器
1内部の空間である。イオン交換膜として、この実施の
形態では、例えばデュポン(DuPont)社製のナフ
ィオン(Nafion)−117(登録商標)が用いら
れている。この膜はプロトン(H+ イオン)交換膜の一
種であり、化学構造としては弗素系の樹脂を主鎖に持
ち、スルホニル基(S03 - )を側鎖に持つ樹脂であ
る。
【0015】陽極側の触媒を含む多孔質電極3は、この
実施の形態では多孔質電極としてチタン製エクスパンド
メタルに白金メッキしたものを使用し、さらに触媒とし
ての白金黒をチタン製多孔質電極とイオン交換膜2の間
に塗布している。この触媒はチタン製多孔質電極3のイ
オン交換膜2とは反対面に塗布しても以下同様の効果を
奏する。陰極側の触媒を含む多孔質電極4は、この実施
の形態では多孔質電極としてカーボン繊維を用い、触媒
としての白金黒をカーボン繊維製多孔質電極とイオン交
換膜2の間に塗布している。イオン交換膜2と触媒を含
む多孔質電極3と4はホットプレスで一体形状となるよ
うに成形されている。
【0016】次に動作を説明する。除湿素子5の動作に
ついては従来例と同じである。直流電源7により除湿素
子5に直流電圧を印加すると、陽極である触媒を含む多
孔質電極3の側で水分が分解され、上述した(1)式で
示す反応が発生し、空間10内が除湿される。可逆性湿
度調節剤8に含まれる水分は空間10の相対湿度低下に
伴い、図1の空間10中に実線の矢印で示すように放出
される。
【0017】図2は可逆性湿度調節剤の平衡吸収率を相
対湿度に対する関数として示した図である。このデータ
は雑誌「保存科学」No.21、p1より抜粋したもの
である。通常のシリカゲル(A Type Silic
a gel)では、相対湿度が下がるときに吸水率が下
がらない、すなわち水分放出が起こらない。従ってこの
タイプのシリカゲルは可逆性湿度調節剤とは言えない。
図中に示す商品名:Nikka−pellet(ニッカ
ペレット)と商品名:Art−sorb(アート・ソー
ブ)は多少のヒステリシスはあるものの、可逆性がある
と言える。一般に湿度調節剤の吸放出能力を比較するの
に、周囲空気の相対湿度1%の変化に対し、調節剤1k
gあたり何gの水分を吸放出するかで比べることがで
き、この値をM値[g/kg・%RH]と呼ぶ。図2の
傾きより吸湿過程(M+ )と放湿過程(M- )のM値が
求まり、図3を得る。図3は同上文献より抜粋したもの
である。可逆性湿度調節剤においては、M+ とM- はほ
ぼ等しく、一つのM値で代表させることが出来る。
【0018】次に、除湿素子5に印加する電圧をOFF
にしたときの空間10の相対湿度の上昇具合を調べてみ
た。容器1の密閉度を上げるために蓋および取付け接合
部をパッキンでシールした場合と、容器1の容積が50
リッターのときに容器1の壁面に5mmΦの穴を開けた
場合で、湿度上昇速度はほとんど同じであった。これに
対し、除湿素子5の面積を増やすと湿度上昇速度が大幅
に増えることがわかった。面積を変えて実験すると、湿
度上昇速度は除湿素子5の面積に比例することを発見し
た。さらに詳細に実験を行った結果、容器1内の空間1
0に含まれる水分量の減少速度は、容器1内外の絶対湿
度の差と除湿素子5の面積の積に比例することを発見し
た。
【0019】この現象は、次のように考えると理解でき
る。イオン交換膜2と多孔質電極からなる陽極3、陰極
4は水分を透過するので、水分が容器1の外側から除湿
素子5を通じて空間10に逆流してくる。図1には水分
の逆流を点線で示した。逆流してくる水分量は除湿素子
5の両側の絶対湿度差[g/m3 ]と除湿素子5の面積
に比例する。また、除湿素子5に電圧を印加して除湿動
作を行わせる場合の除湿能力は、実験の結果、容器1内
の空間1の絶対湿度[g/m3 ]と除湿素子5の面積に
比例することがわかった。
【0020】上記の実験結果を総合的に解析すると、以
下の結果が得られた。 先ず記号の定義: ρ: 使用温度におけるガス中の水分飽和絶対湿度
[g/m3 ] m: 可逆性湿度調節剤の重量[g] M: 相対湿度1%の変化に対する可逆性湿度調節剤
1kg当たりの水分吸放出量[g/kg・%RH] S: 除湿素子の面積[cm2 ] 除湿素子5に電圧を印加して除湿動作を開始すると、空
間10内の湿度は初期値より指数関数的に減少する。そ
の時定数:τON[h]は次式で与えられる。 τON=(M×m)/(6×10-3×ρ×S ) ・・・(4) 電源のON/OFFを繰り返す場合、電源をONして次
にOFFするまでの期間をTON[h]としたとき、十分
に除湿作用を発揮するためには、TON>τONとする必要
がある。従って、次式を満足する必要がある。 (M×m)/S<6×10-3×ρ×TON ・・・(5)
【0021】次に、除湿素子5の電源をOFFにした場
合、空間10内の湿度は指数関数的に増加する。その時
定数:τOFF [h]は次式で与えられる。 τOFF =(M×m)/(2×10-3×ρ×S) ・・・(6) 電源のON/OFFを繰り返す場合、電源をOFFして
次にONするまでの期間をTOFF [h]としたとき、十
分に除湿作用を維持するためには、TOFF <τOFF とす
る必要がある。従って、次式を満足する必要がある。 (M×m)/S>2×10-3×ρ×TOFF ・・・(7) 式(5)と(7)より次式が得られる。 2×10-3×ρ×TOFF <(M×m)/S< 6×10-3×ρ×TON ・・・(3)
【0022】可逆湿度調節剤として図3に示すアート・
ソーブを使用する具体例を次に説明する。アート・ソー
ブの場合、図3よりM=10[g/kg・%RH]であ
る。使用雰囲気の温度を25°Cとすると、この温度に
おける水分飽和絶対湿度はρ=23.756[g/
3 ]である。容器1の容積として4m3 の容器を用い
る場合、除湿素子は面積:S=100[cm2 ]が適当
であることが従来の経験からわかっている。電源7の運
転は、昼の16時間は電源をONし、夜間の8時間は省
エネルギーのために電源をOFFするとする。すなわ
ち、TON=16[h]、TOFF =8[h]とする。
(3)式に上記の数値を代入すると、アート・ソーブの
重量:mは次式で定める量にする必要のあることがわか
る。 4<m<23 [g] アート・ソーブの重量を20[g]としたとき、式
(4)、(6)より τON =14 [h] τOFF =42 [h] となる。
【0023】このときの容器1内の相対湿度を測定した
結果が図4である。同図において(a)は除湿素子に印
加する電圧の波形を示す。同図(b)は相対湿度の変化
を示し、点線Bは容器1外の相対湿度を、実線Aは容器
1内の相対湿度を示す。除湿素子の電源をONしている
l ≦t≦t2 の期間に、容器1内の相対湿度は80%
から約30%に低下し、十分に応答速度が速い。除湿素
子の電源をOFFしているt2 ≦t≦t3 の期間は、容
器1内の相対湿度は30%から38%にまでしか上昇せ
ず、十分に乾燥状態を維持できている。
【0024】実施の形態2.実施の形態2では、除湿素
子の電圧が反転できるようにし、除湿素子に加湿動作も
可能として調湿素子として用いるようにしたものであり
その構成を図5に示す。同図において、図1と異なる点
は、触媒を含む多孔質電極3と4を同じ材料構成とした
こと、電源13が極性反転できること、湿度センサ11
を容器1内に追加設置したこと、および湿度センサ11
の信号を基に電源13をコントロールする湿度コントロ
ーラ12を備えたことである。触媒を含む多孔質電極3
と4は、例えばこの実施の形態4ではチタンエキスバン
ドメタルに白金メッキを施し、その上に白金黒触媒を塗
布したものを用いている。
【0025】次に動作を説明する。電極3に正極性の電
圧を印加する場合に容器1内を除湿する動作は実施の形
態1と全く同様であるので、説明を省略する。電源13
の電圧が反転し、電極3に負極性の電圧が印加される
と、電極4の近傍で式(1)の反応が進み、電極3の近
傍で式(2)の反応が進む。従って、容器1の中の水分
量が増加する。すなわち加湿される。この場合、電源1
3のON期間をTONとし、OFF期間をTOFF とする
と、(3)式を満たすように可逆性湿度調節剤の重量を
設定することにより、満足な調湿性能を得ることが出来
る。
【0026】具体的に調湿試験を行った例を次に示す。
容器1の容積は4[m3 ]、可逆性湿度調湿剤としてア
ート・ソーブを用い(M=10[g/kg・%R
H])、使用雰囲気温度を25℃、この温度における水
分飽和絶対湿度はρ=23.756[g/m3 ]、調湿
素子5は面積:S=100[cm2 ]とした。電源13
への電源供給は、1週間のうち6日間で、残り1日は電
源が切られる。すなわち、TON=144[h]、TOFF
=24[h]である。よって(3)式から 11<m<205 [g] この場合もアート・ソーブの重量を20[g]とする
と、式(4)、(6)より τON =14 [h] τOFF =42 [h] となる。
【0027】図6は容器1外の相対湿度が12時間毎に
80%と20%になる雰囲気下で調湿試験をした結果で
ある。容器1内の湿度設定は60%となるようにした。
この図から、電源供給が断たれる24時間の間もほぼ湿
度を一定に保つことができ、湿度を60%前後に一定に
制御することができていることが分かる。
【0028】実施の形態3.上記実施の形態において
は、イオン交換膜として、デュポン(DuPont)社
製のナフィオン(Nafion)−117(登録商標)
を用いる場合を示したが、他の水素イオン交換膜を用い
ても同様の効果を奏する。これは膜を通しての除湿、加
湿の性能が、膜の外部の気相中の水分含有量で決まり、
これは膜の種類に関係しないためである。イオン交換膜
としてOH- イオン交換膜を用いると、膜中をOH-
オンが電導する。この場合には、陰極において、 2H2 O+O2 +4e- → 4OH- ・・・(8) 陽極において、 4OH- → 2H2 O+O2 +4e- ・・・(9) の反応が起きる。この場合も、陰極側で除湿され、陽極
側が加湿される式(3)と同じ式を適用することが出来
る。水素イオン交換膜、OH- 交換膜以外の交換膜につ
いても、除湿もしくは加湿できるイオン交換膜について
は(3)式が適用でき、同様の効果を奏する。
【0029】上記の全ての実施の形態では、シリカゲル
を主成分とする可逆性湿度調節剤を用いる場合を示した
が、高分子繊維を用いた可逆性湿度調節剤を用いても同
様の効果を奏する。また、除湿素子5に用いる陽極3と
して、また調湿素子の電極として、チタンエキスパンド
メタルに白金メッキしたものに白金黒を塗布したものを
示したが、触媒を含む多孔質電極であれば同様の効果を
奏する。また、除湿素子5に用いる陰極として、カーボ
ン繊維に白金黒を塗布したものを示したが、この場合
も、触媒を含む多孔質電極であれば同様の効果を奏す
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明においてはイオ
ン交換膜の両側に触媒を含む多孔質電極を付着させた調
湿素子を、可逆性湿度調節剤を内蔵した容器に取付け、
上記調湿素子に印加する電圧を調整する電源を備え、上
記容器内を除湿あるいは加湿して調湿する湿度調整装置
において、上記電源は断続的に電源がON/OFFし、
電源ONの時間をTON[h]とし、電源OFFの時間を
OFF [h]とし、使用温度におけるガス中の水分飽和
絶対湿度をρ[g/m3 ]とし、上記調湿素子の面積を
S[cm2 ]とし、上記可逆性湿度調節剤の重量をm
[g]とし、相対湿度1%の変化に対し上記可逆性湿度
調節剤1kg当たりの水分吸放出量[g]をM値[g/
kg・%RH]としたとき、 2×10-3×ρ×TOFF <(M×m)/S<6×10-3
×ρ×TON であるように設定するので、電源ON時には即座に除
湿、加湿の動作を行い所望の調湿作用を示し、電源OF
F時には調湿素子を通じて透過する水分を可逆性湿度調
節剤が吸放出するので一定の湿度を保つことができると
いう効果を奏する。このように制御の応答性に優れると
ともに、電源供給を遮断した場合にも調湿性能を維持す
るので省エネルギ−効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る湿度調整装置
を示す装置構成図である。
【図2】 この発明で使用される可逆性湿度調節剤の特
性を示すグラフである。
【図3】 この発明で使用される可逆性湿度調節剤の特
性を示す図表である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る湿度調整装置
の湿度調整データを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る湿度調整装置
を示す装置構成図である。
【図6】 実施の形態2に係る湿度調整装置の湿度調整
データを示す図である。
【図7】 従来の除湿装置を示す装置構成図である。
【図8】 従来の除湿装置による湿度調整データを示す
図である。
【図9】 従来の除湿装置による湿度調整データを示す
図である。
【符号の説明】
1 容器、2 イオン交換膜、3、4 触媒を含む多孔
質電極、5 調湿素子、6a、6b 枠、7、13 電
源、8 可逆性湿度調節剤、11 湿度センサ、12
湿度コントローラ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換膜の両側に触媒を含む多孔質
    電極を付着させた調湿素子を、可逆性湿度調節剤を内蔵
    した容器に取付け、上記調湿素子に印加する電圧を調整
    する電源を備えた湿度調整装置において、上記電源は断
    続的に電源がON/OFFし、電源ONの時間をT
    ON[h]、電源OFFの時間をTOFF [h]、使用温度
    におけるガス中の水分飽和絶対湿度をρ[g/m3 ]、
    上記調湿素子の面積をS[cm2 ]、上記可逆性湿度調
    節剤の重量をm[g]、相対湿度1%の変化に対し上記
    可逆性湿度調節剤1kg当たりの水分吸放出量[g]を
    M値[g/kg・%RH]としたとき、 2×10-3×ρ×TOFF <(M×m)/S<6×10-3
    ×ρ×TON の関係が成り立つようにしたことを特徴とする湿度調整
    装置。
  2. 【請求項2】 調湿素子に電圧を印加する電源は、極性
    を反転できるようになされていることを特徴とする請求
    項1記載の湿度調整装置。
  3. 【請求項3】 容器内に湿度センサを有し、このセンサ
    の出力を受けて電源を制御する湿度コントローラを備え
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の湿度
    調整装置。
  4. 【請求項4】 イオン交換膜は、H+ イオン交換膜、も
    しくはOH- イオン交換膜であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか一項記載の湿度調整装置。
  5. 【請求項5】 H+ イオン交換膜は、弗素系の樹脂を主
    鎖に持ちスルホニル基(S03 - )を側鎖に持つ構造で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    一項記載の湿度調整装置。
  6. 【請求項6】 可逆性湿度調節剤は、シリカゲルを主成
    分とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか一項記載の湿度調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094026A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社東芝 減酸素装置及び冷蔵庫
JP2020082030A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社リコー 除湿器及び検出装置

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