JP2000014646A - 放射体温計のプローブカバー - Google Patents

放射体温計のプローブカバー

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JP2000014646A
JP2000014646A JP10181848A JP18184898A JP2000014646A JP 2000014646 A JP2000014646 A JP 2000014646A JP 10181848 A JP10181848 A JP 10181848A JP 18184898 A JP18184898 A JP 18184898A JP 2000014646 A JP2000014646 A JP 2000014646A
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probe
film
radiation thermometer
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Hirohisa Imai
博久 今井
Makoto Shibuya
誠 澁谷
Gendo Kato
玄道 加藤
Koji Yoshimoto
弘次 吉本
Kazutoshi Nagai
和俊 永井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は非接触で鼓膜およびその近傍の温度
を測定する放射体温計のプローブカバーに関し、プロー
ブの寸法、形状にかかわらず同一のプローブカバーを装
着できるようにすることで被験者の耳孔の形状に適した
プローブで正確に温度検出をすることを目的とする。 【解決手段】 プローブ4を覆うシート状のフィルム1
と、プローブ4を挿通する挿通孔2aを有する固定部材
2より成り、フィルム1は挿通孔2aを覆い固定部材2
に固定され、挿通孔2aは本体6と係合することにより
固定する構成とし、プローブ4の寸法、形状にかかわら
ず同じプローブカバーを使うことができ、被験者に適し
たプローブ4により測定し正確に温度検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体の体温を耳孔内から
放射される赤外線量を検知することにより測定する放射
体温計のプローブカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に表面温度を計測する体温計として
は、鼓膜や口腔、肛門など外気に接触しにくい部分の温
度を計測することでほぼ体温を計測できる。特に鼓膜は
体温を制御する視床下部が近いこともあり、体温計測と
して適切な場所として知られている。表面温度は赤外線
量を計測することで赤外線を放射する放射源の温度を知
ることができ、短時間で測定できる。
【0003】鼓膜の表面温度を測定するには、耳孔に挿
入するための形状をしたプローブが必要であり、病院等
において不特定多数の人を対象にして体温を測定するに
は、衛生上プローブ部分をプローブカバーで覆い、測定
毎にそのプローブカバーを使い捨て交換するのが一般的
であり、例えば実用新案第2527176号公報で示さ
れる方法などが知られており、その構成を図6、図7を
用いて説明する。
【0004】図6において1は赤外線を透過するフィル
ム、2は固定部材で中心に穴部2aを有し、フィルム1
と固定部材2は接着部3で固定されている。接着部3
は、軽い力で剥がれるように外周又は外周部分の数個所
を接着している。4は放射体温計のプローブを示し、矢
印Aはプローブカバーに対するプローブ4の挿入する方
向を示す。プローブ4を矢印Aの方向に挿入するとフィ
ルム1は、固定部材2の穴部2aの中にプローブ4と共
に引っ張り込まれる。このときフィルム1はその引っ張
り込まれる力により外周部の接着部3が剥がれ穴部2a
に入り込む。
【0005】図7はプローブカバーを放射体温計のプロ
ーブ4に装着したところの断面図である。固定部材2の
穴部2aはプローブ4に係合して固定される。またフィ
ルム1は固定部材2から剥がれプローブ4を被覆し、固
定部材2の穴部2aとプローブ4に挟まれて固定され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば固定部材2の穴部2aとプローブ4を係合
させてフィルム1を挟んで固定する構成であるので次の
ような課題がある。
【0007】人の耳孔というのは大きさ、形状が千差万
別であり耳にフィットするプローブの寸法、形状は人に
よって違うものである。特に子供と大人ではぴったりフ
ィットするプローブの寸法は全く異なるものであり、望
ましい形態としては被験者によって寸法または形状の異
なるプローブに付け替えて体温を測定することが好まし
い。しかし、固定部材2をプローブ4に係合させて固定
する上記従来例の構成であれば、異なる寸法、形状のプ
ローブそれぞれに異なるプローブカバーを準備しなけれ
ばならなくなる。または、プローブの係合する部分の寸
法、形状だけは全て一致させておかなければならない。
この場合にはプローブ設計の自由度が大きく制限され複
数種類の寸法、形状の異なるプローブを付け替えること
は実質できないという課題がある。
【0008】また、上記従来例によればフィルム1が固
定部材2と接着され、プローブ4を押し当てる力によ
り、フィルム1が固定部材2から剥がれ穴部2aに入り
込みプローブ4を被覆する構成であるので、次のような
課題がある。
【0009】フィルム1と固定部材2の接着強度を押し
当てる力で剥がれる程度に管理しなければならない。即
ち接着強度が強すぎると剥がれにくく、プローブ4が入
らなかったり、フィルム1が破れたりする。また接着強
度が弱すぎると、プローブ4に押し当てる前から剥がれ
ていることもあり、この場合はうまくプローブ4を被覆
することができない。この適度な接着強度を周囲環境の
温度や湿度が変わる条件のもと一定範囲に管理すること
は非常に困難という課題がある。
【0010】また、フィルム1の面積はプローブ4の表
面積以上が必要であり、そのフィルム1の面積以上の面
積を持った固定部材2が必要であり、大きい物となって
保管する際にかさばるという課題もある。
【0011】更に上記従来例の構成であれば、万一この
プローブカバーを誤って飲み込んだときには息が詰まる
危険性もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、耳孔に挿入して体温を測定する放射体温計
のプローブを覆う赤外線透過性のシート状のフィルム
と、前記プローブを挿通する挿通孔を有する固定部材よ
り成り、前記フィルムは前記挿通孔を覆い前記固定部材
に固定され、前記挿通孔は前記放射体温計の本体と係合
することにより固定する構成としたものである。
【0013】上記発明によれば、挿通孔を有する固定部
材に赤外線透過性のシート状のフィルムが挿通孔を覆い
固定され、固定部材が放射体温計の本体と係合して固定
され、フィルムが放射体温計のプローブを被覆するの
で、プローブの寸法、形状に関わらず同じプローブカバ
ーを使うことができ、被験者にとって最も適切な寸法、
形状のプローブを付けて測定すること可能で、耳孔に最
も適切なプローブを付けて測定すれば方向が安定し測定
精度が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる放射体
温計のプローブカバーによれば、耳孔に挿入して体温を
測定する放射体温計のプローブを覆う赤外線透過性のシ
ート状のフィルムと、前記プローブを挿通する挿通孔を
有する固定部材より成り、前記フィルムは前記挿通孔を
覆い前記固定部材に固定され、前記挿通孔は前記放射体
温計の本体と係合することにより固定する構成としたも
のである。
【0015】そして、挿通孔を有する固定部材に赤外線
透過性のシート状のフィルムが挿通孔を覆い固定され、
固定部材が放射体温計の本体と係合して固定され、フィ
ルムが放射体温計のプローブを被覆するので、プローブ
の寸法、形状に関わらず同じプローブカバーを使うこと
ができ、被験者にとって最も適切な寸法、形状のプロー
ブを付けて測定すること可能で、耳孔に最も適切なプロ
ーブを付けて測定すれば方向が安定し測定精度が向上す
る。
【0016】本発明の請求項2にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、放射体温計は形状または寸法の
異なる複数のプローブを本体に着脱自在とし、固定部材
の挿通孔は最も大きいプローブの外径より大きくした構
成としたものである。
【0017】そして、複数の寸法、形状の異なるプロー
ブは本体に着脱自在なので、被験者によって耳孔に適合
するプローブに交換でき、固定部材の挿通孔は最も大き
いプローブの外径より大きいので、どのプローブでも同
じプローブカバーを使ってプローブを被覆することがで
き、プローブを耳孔に挿入する方向は安定し測定精度が
向上する。
【0018】本発明の請求項3にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、フィルムは延伸性の材料で成
り、前記フィルムをプローブ先端に当設し固定部材を前
記プローブ後端に向け押さえたときに前記フィルムが延
伸して前記プローブを被覆するよう構成したものであ
る。
【0019】そして、フィルムは延伸性の材料で固定部
材をプローブ先端に当設して押さえたときに延伸してプ
ローブを被覆するので、プローブカバーをプローブに装
着する前には十分に小型にすることができ、かさばらず
に保管することができる。
【0020】本発明の請求項4にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、フィルムはポリエチレンより成
り膜厚0.01から0.03ミリとした構成としたもの
である。
【0021】そして、0.01から0.03ミリのポリ
エチレンより成るフィルムを使うことにより、赤外線の
透過損失も十分少なく、また十分に延伸させることがで
き、強度的にも破れずにプローブに固定しやすい。
【0022】本発明の請求項5にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、固定部材には空気が流通する空
気孔を設けた構成としたものである。
【0023】そして、固定部材には空気が流通する空気
孔を設けたことにより、仮に万一誤って飲み込んだとし
ても息が詰まることはない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図1〜図5を参照
しながら説明する。図1は本発明の放射体温計のプロー
ブカバーとそれを装着する放射体温計の構成図である。
また、図2は寸法、形状の異なる複数種類のプローブの
構成図で、図3はプローブカバーの構成図、図4はプロ
ーブカバー装着時の温度測定特性図、図5はプローブカ
バーの破損特性図である。
【0025】図1において放射体温計は、大きくはプロ
ーブ4とプローブカバー5と本体6により構成してい
る。詳細にはプローブカバー5はフィルム1と固定部材
2により構成し、本体6はケース7、プローブ取り付け
部8、センサ部9、制御部10、表示部11より構成
し、更に詳細にはセンサ部9は赤外線センサ12、チョ
ッパ13、凹面鏡14、センサホルダ15により構成し
ている。
【0026】赤外線センサ12は焦電型で一般に受光す
る赤外線エネルギーの微分値に対応した出力電圧を発生
する。チョッパ13はモータにより構成したもので赤外
線センサ12が受光する赤外線エネルギーに変化を与え
るため、赤外線センサ12に入射する光線の入光と遮光
を断続する。凹面鏡14は、鼓膜またはその近傍から照
射されプローブ4を通過した赤外線だけが赤外線センサ
12に入射し、プローブ4の内面などから照射される赤
外線は赤外線センサ12には入射しないように集光する
働きを持っている。センサホルダ15はこれら赤外線セ
ンサ12、チョッパ13、凹面鏡14を固定するもので
ある。この構成で赤外線センサ12には鼓膜またはその
近傍から発せられる赤外線と、チョッパ13から発せら
れる赤外線が交互に入射され、チョッパ13の温度と鼓
膜またはその近傍の温度との温度差に対応した出力電圧
を発生する。
【0027】制御部10はチョッパ13を制御するとと
もに、赤外線センサ12の出力電圧を検出することによ
りチョッパ13と鼓膜またはその近傍との温度差を検出
し、さらにチョッパ13の温度をサーミスタ等(図示せ
ず)により検出して加算することで鼓膜またはその近傍
の温度を演算する。表示部11は制御部10で演算され
た温度を表示する。
【0028】センサホルダ15は外周にネジを切ってあ
り、またプローブ取り付け部8は内周にネジを切ってあ
り、センサホルダ15とプローブ取り付け部8でケース
7を挟み、ケース7とプローブ取り付け部8とセンサ部
9は安定した位置で固定できる。
【0029】プローブ取り付け部8の外周とプローブ4
の内周には勘合する突起がありプローブ4は着脱自在で
ある。プローブカバー5は固定部材2とプローブ取り付
け部8で固定しフィルム1はプローブ4全体を被覆する
ことができる。
【0030】図2に複数種類のプローブ4をプローブ取
り付け部8に装着した状態を示す。図2(a)に示すプ
ローブ4aは先端外径が6mmで乳児から6歳ぐらいまで
の子供に適した寸法にしている。先端外径を6mmにする
と0歳児で耳孔入口から奧に1〜2mm入り、6歳児だと
4〜5mm入る。
【0031】図2(b)に示すプローブ4bは先端外径
7mmで6歳ぐらいの子供から成人女性に適した寸法とし
ている。子供から大人になるにしたがって耳孔入口から
鼓膜に至る外耳道の形状が複雑に曲がってくる傾向があ
る。しかし、外耳道は軟骨で太目のものを入れることで
押し広げ曲がった外耳道をまっすぐに伸ばしながら奧ま
で入り、鼓膜が見やすくなる。先端外径7mmで6歳児だ
と耳孔入口から奧に1〜2mm入り、成人女性だと5mm以
上入って方向が安定する。
【0032】図2(c)に示すプローブ4cは先端外径
8mmで成人男性に適した寸法としている。この寸法で成
人男性の場合耳孔入口から奧に5mm以上入って方向が安
定する。以上の説明の年齢、性別による区分はあくまで
目安であり、被験者の耳の大きさに合わせて適したプロ
ーブ4を選べば、鼓膜およびその近傍の方向にプローブ
4の先端を向けて安定した耳孔への挿入ができる。これ
らいずれのプローブ4a〜4cでも本体のプローブ取り
付け部8に安定して固定できる構成としている。
【0033】図3にプローブカバー5の構成を示す。図
3(a)はプローブカバー5の上面図であり、破線Bに
おける断面図を図3(b)に示している。プローブカバ
ーは固定部材2に赤外線透過性のフィルム1を接着する
ことにより構成している。固定部材2はその中心に挿通
孔2aが開いていて、挿通孔2aはフィルム1で覆われ
ている。この挿通孔2aの径は前記した図2(c)にお
ける最大のプローブ4cの最も外径の大きい部分、即ち
後端部の外径よりやや大きくしてあり、前記した図2の
プローブ4aから4c全てが挿通可能な大きさである
の。
【0034】また空気が流通する空気孔2bを設けてい
て、万一誤って飲み込んでも空気孔2bを通して空気が
流通するので息が詰まることはない。また固定部材2は
挿通孔2aの部分に突起2cを形成していて、この部分
の弾力性により図1に示す如くプローブ取り付け部8の
突起を乗り越えることにより固定される。この構成によ
りプローブ4は図2のように寸法、形状の違うプローブ
4aから4cのいずれであっても、同じプローブカバー
で被覆することができる。
【0035】フィルム1はポリエチレンで形成してい
て、プローブ4に装着してないときには図3のように平
面のシート状態であるが、プローブ4に装着するときに
は図1に示す如く、このシートが延伸しプローブ4を被
覆することができる。図4にポリエチレンの厚さの違い
による温度測定特性を示す。これはプローブ4にプロー
ブカバー5を装着した状態で耳孔に6秒間連続で挿入し
続け、その時に測定される温度を示したものである。
【0036】図4において、プローブカバー5を装着す
ると、プローブカバーなしに比べて測定される温度が低
めになり、またプローブカバー5のフィルム1が厚いほ
ど測定される温度が低くなる。これは薄いポリエチレン
は赤外線を透過するとはいうものの100%透過するの
ではなく、鼓膜またはその近傍から照射される赤外線が
フィルム1で減衰するためであり、フィルム1が厚いほ
どその減衰は大きい。
【0037】また、連続測定6秒間のうちに徐々に測定
温度が上昇し続け、これもフィルム1が厚いほどその傾
向が強いことがわかる。これは前記したフィルム1で減
衰した赤外線に相当する分だけフィルム1から赤外線を
照射しているからであり、フィルム1が耳孔に接するこ
とにより徐々に温度上昇する分が、測定温度の上昇とい
う傾向として表れる。フィルム1が薄いと熱容量が小さ
いので素早く温度上昇して収束するが、厚いと熱容量が
大きくなり温度上昇して収束するのに時間がかかる。即
ちフィルム1が厚いとプローブ4に装着し耳孔に挿入し
た後、十分時間が経過してから温度測定しなければなら
ないことを意味している。図4よりフィルム1は少なく
とも0.03mm未満で薄いほど性能がよいことが言え
る。
【0038】図5にフィルム1の強度を示す。横軸はフ
ィルム1の厚さで、図3に示すプローブカバーの形状に
構成し、図2(c)に示すプローブ4cを被覆するよう
に装着したときに破損した率を縦軸に示している。図5
よりフィルム1は少なくとも0.01mmより厚くしなけ
ればならない。以上より温度測定性能を劣化させず、ま
たフィルム1が破損せず確実に延伸させてプローブ4を
被覆して固定させるためにはフィルム1はポリエチレン
で0.01mmより厚く0.03mmより薄く、望ましくは
0.02mm程度であることが言える。
【0039】以上のようにフィルム1は延伸するので、
固定部材2の面積は扱いやすい程度に十分小さくするこ
とができ、非装着時にはかさばることがなく小型にして
保管できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射体温計
のプローブカバーは以下の効果を有する。
【0041】本発明の請求項1にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、挿通孔を有する固定部材に赤外
線透過性のシート状のフィルムが挿通孔を覆い固定さ
れ、固定部材が放射体温計の本体と係合して固定され、
フィルムが放射体温計のプローブを被覆するので、プロ
ーブの寸法、形状に関わらず同じプローブカバーを使う
ことができ、被験者にとって最も適切な寸法、形状のプ
ローブを付けて測定すること可能で、耳孔に最も適切な
プローブを付けて測定すれば方向が安定し測定精度が向
上する。
【0042】本発明の請求項2にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、複数の寸法、形状の異なるプロ
ーブは本体に着脱自在なので、被験者によって耳孔に適
合するプローブに交換でき、固定部材の挿通孔は最も大
きいプローブの外径より大きいので、どのプローブでも
同じプローブカバーを使ってプローブを被覆することが
でき、プローブを耳孔に挿入する方向は安定し測定精度
が向上する。
【0043】本発明の請求項3にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、フィルムは延伸性の材料で固定
部材をプローブ先端に当設して押さえたときに延伸して
プローブを被覆するので、プローブカバーをプローブに
装着する前には十分に小型にすることができ、かさばら
ずに保管することができる。
【0044】本発明の請求項4にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、0.01mmから0.03mmのポ
リエチレンより成るフィルムを使うことにより、赤外線
の透過損失も十分少なく、また十分に延伸させることが
でき、強度的にも破れずにプローブに固定しやすい。
【0045】本発明の請求項5にかかる放射体温計のプ
ローブカバーによれば、固定部材には空気が流通する空
気孔を設けたことにより、仮に万一誤って飲み込んだと
しても息が詰まることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における放射体温計のプロー
ブカバーを装着した放射体温計の構成図
【図2】同放射体温計の複数のプローブの構成図
【図3】同放射体温計におけるプローブカバーの構成図
【図4】同放射体温計における温度測定特性図
【図5】同放射体温計におけるフィルムの破損特性図
【図6】従来例における放射体温計のプローブカバーの
構成図
【図7】従来例におけるプローブカバーを放射体温計の
プローブに装着した構成図
【符号の説明】
1 フィルム 2 固定部材 2a 挿通孔 2b 空気孔 4 プローブ 6 本体
フロントページの続き (72)発明者 加藤 玄道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉本 弘次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永井 和俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA01 BA09 BA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耳孔に挿入して体温を測定する放射体温計
    のプローブを覆う赤外線透過性のシート状のフィルム
    と、前記プローブを挿通する挿通孔を有する固定部材よ
    り成り、前記フィルムは前記挿通孔を覆い前記固定部材
    に固定され、前記挿通孔は前記放射体温計の本体と係合
    することにより固定する放射体温計のプローブカバー。
  2. 【請求項2】放射体温計は形状または寸法の異なる複数
    のプローブを本体に着脱自在とし、固定部材の挿通孔は
    最も大きいプローブの外径より大きくした請求項1記載
    の放射体温計のプローブカバー。
  3. 【請求項3】フィルムは延伸性の材料で成り、前記フィ
    ルムをプローブ先端に当設し固定部材を前記プローブ後
    端に向け押さえたときに前記フィルムが延伸して前記プ
    ローブを被覆するよう構成した請求項1記載の放射体温
    計のプローブカバー。
  4. 【請求項4】フィルムはポリエチレンより成り膜厚0.
    01から0.03ミリとした請求項3記載の放射体温計
    のプローブカバー。
  5. 【請求項5】固定部材には空気が流通する空気孔を設け
    た請求項1記載の放射体温計のプローブカバー。
JP10181848A 1998-06-29 1998-06-29 放射体温計のプローブカバー Withdrawn JP2000014646A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100340208C (zh) * 2002-11-15 2007-10-03 众智光电科技股份有限公司 耳温计的探测罩盖及耳温计的组合件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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