JP2000013544A - 画像読取システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像利用要求に応じて直ちに必要な画像属性を
持つ画像データを得る。 【解決手段】ＰＣ２は、デジタル複写機１の記憶部１４
に記憶された複数頁の画像データにおける設定頁の画像
データを複数の互いに異なる画像属性を持つ画像データ
に変換する設定をＬＡＮ３を介して行い、この設定に基
づいて画像変換部１３で変換される設定頁の画像データ
の複数の互いに異なる画像属性を持つ画像データ含む記
憶部１４に記憶された画像データをＬＡＮ３を介して読
み込み、読み込んだ複数の互い異なる画像属性を持つ画
像データを含む複数頁の画像データにおける最適な画像
属性を持つ画像データを選択採用し、その他を破棄す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばローカ
ルエリアネットワーク（ＬＡＮ：Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ
Ｎｅｔｗｏｒｋ）等で、複数のクライアント（パーソ
ナルコンピュータ）から画像データの読み取りを受けつ
けるデジタル複写機等から構成される画像読取システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】オフィスオートメーション機器（ＯＡ機
器）は、最近、ＬＡＮに接続され使用されることが多く
なってきている。パーソナルコンピュータ（ＰＣ）等も
ＬＡＮに接続され、情報の交換が行なわれている。ま
た、デジタル複写機もＬＡＮに接続され、例えば高速の
スキャナとして利用されている。

【０００３】ところで、イメージスキャナやデジタルカ
メラで入力された画像が、ＰＣ上のアプリケーションソ
フトウエア（以下、アプリと記述する）で多彩な処理が
施されて、データベース（ＤＢ）に格納して共有化さ
れ、ＬＡＮ（通信回線）を介して配送、文字認識処理さ
れ、電子データ化など多くの分野で活用されている。

【０００４】しかしながら、スキャナを用いて画像デー
タを読み取り、ＰＣ上で稼動するアプリに取り込んで利
用しようとする場合、スキャナ読み取り画像の属性とア
プリ処理に最適な画像の属性とが不整合のため、不都合
を生じることがある。

【０００５】例えば、 １．画面表示では、解像度／サイズの不整合のため拡大
／縮小率を調整して表示しなければ判読できないことが
あった。 ２．文字認識処理では、解像度／コントラストが不整合
のため文字認識率が低下してしまうことがあった。

【０００６】これらの不都合を避けるためには、画像読
み取り実行と画像利用アプリの確認とを繰り返す必要が
あった。また、スキャナには、価格は安いが読み取り速
度が遅い個人用スキャナと、読み取り速度は速いが価格
が高いため複数ユーザで共有利用されるスキャナとがあ
る。前者にはＰＣにローカル接続されるフラットベッド
型やシートフェッド型のスキャナがあり、後者にはネッ
トワーク経由でリモート接続されるスキャナ機能を持っ
たデジタル複写機などがある。

【０００７】ページ数の多い文書やブック型の文書を読
み取る必要がある場合には、読み取り速度が速いスキャ
ナ機能を持った、例えばネットワーク接続されたデジタ
ル複写機などが有効な画像読取手段となる。

【０００８】このようなネットワーク接続されたスキャ
ナを利用する場合には、スキャナとＰＣとが物理的に離
れた場所に設置されているのが普通であり、スキャナ読
み取り画像属性の不整合は、ユーザに対してスキャナと
ＰＣとの間を繰り返し歩かせる結果を招くことにもなり
かねず、大きな効率低下を引き起こし得る。

【０００９】高速読み取りが必要な場合、デジタル複写
機の自動給紙装置を利用して文書単位で画像データを取
り込むことが望ましいが、特定のページにのみ微細な図
表などが含まれていてそのページのみ高解像度で読み取
る必要があるかも知れない（ＰＣのアプリで表示してみ
るまでは正確にはわからない）ような場合、最適な読み
取り画像属性は試行錯誤を繰り返さねば特定できず、繰
り返しデジタル複写機まで足を運ぶ必要が生じる。

【００１０】ネットワーク接続スキャナから最終的に画
像を利用するＰＣのアプリに対して、必要な画像属性を
持つ画像データを提供するためには、（ＰＣのアプリで
表示してみるまで正確にはわからないので）複数の画像
属性を持つ画像データをあらかじめ準備しておき、実際
にアプリで表示確認してみるとよいが、この場合でもす
べてのアプリについてそれぞれに適した多数の読み取り
画像属性を覚えておくことはできない。

【００１１】ネットワーク接続スキャナから最終的に画
像を利用するＰＣのアプリに対して必要な画像属性を持
つ画像データを提供するためには、必要な画像属性がど
のようなものかをあらかじめ特定することができればよ
いが、実際にアプリで表示してみるまで正確にはわから
ず、画像読み取りが必要なその場であらかじめ試すこと
ができない。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、デジ
タル複写機がＬＡＮに接続され、物理的に離れた場所に
設置されていても、このデジタル複写機のスキャナ機能
を用いた高速高画質スキャナの利用価値は非常に高いの
であるが、スキャナ読み取りと画像利用との画像属性の
不整合があるという問題があった。そこで、この発明
は、画像利用要求に応じて直ちに必要な画像属性を持つ
画像データを得ることのできる画像読取システムを提供
することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明の画像読取シス
テムは、複数頁からなる原稿を読み取る画像読取手段
と、この画像読取手段で読み取った複数頁の画像データ
において、あらかじめ指示された頁の画像データをあら
かじめ設定された複数の互いに異なる画像属性を有する
画像データに変換する画像変換手段と、この画像変換手
段で変換された複数の互い異なる画像属性を有する画像
データを含む前記複数頁の画像データを記憶する記憶手
段と、この記憶手段に記憶された複数の互いに異なる画
像属性を有する画像データを含む複数頁の画像データを
読み出し、最適な画像属性を有する画像データを選択す
る選択手段とから構成されている。

【００１４】この発明の画像読取システムは、複数頁か
らなる原稿を読み取る画像読取手段と、この画像読取手
段によって読み取られる複数頁の原稿のうち、任意の頁
を指定する指定手段と、前記画像読取手段によって読み
取られる複数頁の画像データのうち前記指定手段により
指定された頁の画像データを、複数の互いに異なる画像
属性を有する画像データに変換する変換手段と、前記画
像読取手段によって読み取られた複数頁の画像データお
よび前記変換手段によって変換することにより得られた
前記指定頁の複数の異なる画像属性を有する画像データ
とを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されてい
る複数頁からなる画像データのうち、各頁に対して所望
の画像属性を有する１つの画像データを選択する選択手
段と、この選択手段によって選択された複数の画像デー
タを前記記憶手段より読み込む読込手段とから構成され
ている。

【００１５】この発明の画像読取システムは、複数頁か
らなる原稿を読み取る画像読取手段と、この画像読取手
段によって読み取られる複数頁の画像データのうち所定
頁の画像データを、複数の互いに異なる画像属性を有す
る画像データに変換する変換手段と、この変換手段によ
って変換することにより得られる前記所定頁の画像デー
タが有する画像属性のうち特定の組合わせに対して識別
名を設定する設定手段と、前記画像読取手段によって読
み取られた複数頁の画像データおよび前記変換手段によ
って変換することにより得られた前記所定頁の複数の異
なる画像属性を有する画像データおよび前記設定手段に
よって設定された識別名とを記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶されている複数頁からなる画像データの
うち所望の画像属性を有する画像データを、前記設定手
段によって設定された識別名を指定することにより選択
する選択手段と、この選択手段によって選択された複数
の画像データを前記記憶手段より読み込む読込手段とか
ら構成されている。

【００１６】この発明の画像読取システムは、複数頁か
らなる原稿を読み取る画像読取手段と、この画像読取手
段によって読み取られる複数頁の画像データのうち所定
頁の画像データを、複数の互いに異なる画像属性を有す
る画像データに変換する変換手段と、前記画像読取手段
によって読み取られた複数頁の画像データおよび前記変
換手段によって変換することにより得られた前記所定頁
の複数の異なる画像属性を有する画像データとを記憶す
る記憶手段と、この記憶手段に記憶されている複数頁か
らなる画像データのうち前記所定頁の複数の異なる画像
属性を有する画像データをサンプル表示し、サンプル表
示された画像から１つを指定することにより所望の画像
属性を有する画像データを選択する選択手段と、前記変
換手段によって変換することにより得られた前記所定頁
の複数の異なる画像属性を有する画像データのうち、前
記選択手段によって選択された画像属性を有する画像デ
ータを前記記憶手段より読み込む読込手段とから構成さ
れている。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図１は、この発明の画
像読み取りシステムにおける画像形成装置として用いた
デジタル複写機１とパーソナルコンピュータ（ＰＣ）２
とがローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）３を介して
接続された構成を示すものである。

【００１８】デジタル複写機１は、制御部１０、スキャ
ナ部１１、プリンタ部１２、画像変換部１３、記憶部１
４、通信制御部１５、コントロールパネル１６、及び自
動給紙装置１７とから構成されている。

【００１９】制御部１０は、全体の制御を司る。スキャ
ナ部１１は、原稿サイズ、解像度、読み取りモード、デ
ィザ、カラー、明るさ、コントラストなどの設定に基づ
いて、画像を１ページ単位／文書単位で読み込む。

【００２０】プリンタ部１２は、スキャナ部１１で読み
込んだ画像データ、記憶部１４に記憶されている画像デ
ータ、あるいは通信制御部１５を介して送信される画像
データに基づいて印刷出力する。

【００２１】画像変換部１３は、ある画像属性を持つ画
像データを異なる画像属性を持つ画像デー夕に変換す
る。原稿サイズ、解像度、読み取りモード、ディザ、カ
ラー、明るさ、コントラストなどの変換の他、ファイル
フォーマット、圧縮方式などの変換もサポートする。

【００２２】記憶部１４は、画像データと画像データの
管理のための情報（画像属性など）を記憶し、要求に応
じて画像データを提供する。通信制御部１５は、ＬＡＮ
３と接続されて画像データ等の通信を制御する。

【００２３】コントロールパネル１６は、複写動作の開
始、各種設定の入力を行う操作部である。また、ＰＣ２
は、表示部２１、キーボード２２、画像利用手段２３、
画像管理部２４、画像変換制御部２５、及び画像属性管
理部２６、及び全体を制御するＣＰＵ２７とから構成さ
れている。

【００２４】表示部２１は、たとえばＣＲＴ表示器、あ
るいは液晶表示器で構成され、設定の画面表示を行う。
キーボード２２は、入力手段で設定の入力を行う。

【００２５】画像利用手段２３は、ＤＢ，ＯＣＲ、画像
編集、電子メールなどなど画像を取り扱うことのできる
アプリ全般を指している。画像管理部２４は、すべての
ドキュメントのすべてのページ画像ごとに画像属性を記
憶する。

【００２６】画像変換制御部２５は、ユーザが選択した
画像属性値を指定して画像の変換を指示する。画像属性
管理部２６は、ユーザＩＤ、画像属性番号、解像度、原
稿サイズ、ファイルフォーマット、あるいは、ユーザＩ
Ｄ、画像利用アプリ名、画像変換優先順位の対応テーブ
ルを有して画像属性の管理を行っている。

【００２７】まず、第１実施例について説明する。この
ような構成において、画像読み取り動作を図２のフロー
チャートを参照して説明する。

【００２８】まず、ユーザは、ネットワークスキャナと
してのデジタル複写機１まで歩いて自動給紙装置１７に
複数ページからなる文書をセットし（ＳＴ１）、コント
ロールパネル１６からユーザＩＤを入力し（ＳＴ２）、
ユーザ認証された後、コントロールパネル１６から画像
読み取りに必要な画像属性を設定し（ＳＴ３）、スキャ
ナ動作スタートを指示する（ＳＴ４）。

【００２９】このあとユーザは自分のＰＣ２に戻り、Ｐ
Ｃ２上のネットワークスキャナアプリで、複数の異なる
画像属性を設定する必要のあるページ番号を選択し、選
択したページごとに設定すべき画像属性を設定する（Ｓ
Ｔ５）。そして自分のＰＣ２上の画像利用アプリに読み
取り画像を渡す（ＳＴ６）。

【００３０】ここで画像利用アプリには、画像読み取り
システムがユーザ設定にしたがって自動生成した複数の
異なる画像属性を持つ画像が渡されるので（ＳＴ７）、
ユーザは複数の異なる画像属性の中から画像利用に最適
な画像を採用し、その他の画像は破棄することにより、
画像利用に適した画像属性を持つ画像をその場ですぐに
得ることができる（ＳＴ８）。

【００３１】例えば、文書管理アプリにスキャナ読み取
り画像を、検索の際に適した画像表示方法で登録しよう
とする場合、画像読み取りシステムがユーザ設定にした
がって自動生成した複数の異なる画像属性を持つ画像が
文書管理アプリに渡されて表示されるので、ユーザはこ
れら複数の異なる画像属性の中から検索に最適な画像を
選択採用し、選択されなかったその他の画像は記憶部１
４から削除することにより、文書管理アプリで検索に適
した画像を１回のスキャナ操作で得ることができる。

【００３２】上記したように第１実施例においては、画
像利用に最適な画像属性を持つ画像を得るのに、物理的
に離れた場所にあるスキャナとＰＣとの間を繰り返し移
動しなくてもよく、従来と比較してユーザ操作に対する
負担が大きく軽減される。

【００３３】また、コントロールパネルから画像読み取
りに必要な画像属性を設定する際にも、ＰＣ上のアプリ
で画像を利用する場合のことを詳細には意識する必要が
なく、ユーザ操作に対する負担が軽減される。

【００３４】複数の異なる画像属性を設定する必要が無
い場合には、ページ番号を選択し、選択したページごと
の画像属性を設定する（ＳＴ５）。複数の異なる画像属
性を設定する必要のあるページ番号の選択、選択したペ
ージごとに設定すべき画像属性の設定は、ＰＣ２上の表
示部２１に表示される画面から次のように指定する。図
３は「画像属性の設定（文書）」の画面であり、図４は
「画像属性の設定（ページ）」の画面である。図３、図
４に示すように、すべてのページに共通の画像読み取り
属性があり、ページごとに設定可能である。

【００３５】原稿サイズ：読み取り画像のサイズ、例え
ば、Ａ４など。 解像度：読み取り画像の解像度、例えば、３００ｄｐｉ
など。 読み取りモード：白黒、または、カラー。

【００３６】ディザ：ディザバターンの選択。 カラー：読み取りモードがカラーの場合、カラーを表現
する画素当たりのビット数。

【００３７】明るさ：明るさの調整。 コントラスト：コントラストの調整。 さらに、読み取り画像が持つ属性として、「ファイルフ
ォーマット」及び「圧縮方式」の設定が可能である。

【００３８】さて、文書単位の画像読み取りでは、１個
の文書を構成するすべてのページに対して共通のデフォ
ルトの画像属性と、ページ単位に設定可能な画像属性と
がある。文書単位でネットワークスキャナを利用して画
像を読み取る場合の属性としては次の属性がある。

【００３９】読み取りスキャナ：ネットワークに接続さ
れ画像読み取りに利用するスキャナ指定。 読み取り日時：画像読み取りを実行した日時。

【００４０】総ページ数：実際に読み取りを実行した画
像のページ数。 属性設定ページ数：総ページ数のうち、ユーザ指定によ
り属性設定されたページ数。

【００４１】属性設定ページ番号：ユーザ指定により属
性設定されたページのページ番号。 属性設定番号：各ページに対してユーザ指定により属性
設定された複数の属性をそれぞれ識別する連続番号。
「１」は文書全体に設定された共通のデフォルト属性を
示し、「２」以降がこれと異なる各ページに対するユー
ザ指定による属性設定を表わす。

【００４２】例えば、図５において、１５ページからな
る文書のうち、第３ページに２通り、第５ページに３通
りの属性設定を指定する場合、属性設定ページ番号とし
て「３」を指定して、属性設定番号「２」を指定する
と、図４に示す第３ページに対する「画像属性の設定
（ページ）」の画面が表示されるので、所望の画像属性
を設定する。文書全体に設定された共通のデフォルト属
性と同じ場合には属性設定番号「２」はないものとみな
す。これにより１個の文書に含まれるページであっても
各ページに対して個別に画像属性を設定することがで
き、指定ページに対して複数の異なる画像属性を設定す
ることができる。

【００４３】次に、第２実施例について説明する。第２
実施例において、画像利用アプリでスキャナ読み取り画
像を利用する場合のユーザ操作は次のようになる。

【００４４】第２実施例のネットワークスキャナにおけ
る操作は、図２のステップＳＴ４までのスキャナ動作ス
ター卜を指示するところまでまったく同じである。この
あとユーザは自分のＰＣ２に戻り、自分のＰＣ２上のネ
ットワークスキャナアプリで、図６に示すＰＣ２上の表
示部２１に表示される画面から、読み取り画像を利用し
ようとする画像利用アプリ名あるいは画像利用目的を示
す「ユーザ定義名」、アプリの種類、このユーザ定義名
に対して定義する異なる複数の画像属性の個数、それぞ
れの画像属性の内容を設定する。

【００４５】ユーザは、自分のＰＣ２上でこの「ユーザ
定義名」を選択指定することにより必要な異なる複数の
画像属性を持った画像データを、簡単に画像利用アプリ
に渡すことができる。ここで画像利用アプリには、シス
テムが「ユーザ定義名」で定義された複数の異なる画像
属性を持つ画像データを生成し、これら画像データが渡
されるので、ユーザは複数の異なる「ユーザ定義名」の
中から画像利用目的を表現した名称を選択することによ
り画像利用に適した画像属性を持つ画像をその場ですぐ
に得ることができる。

【００４６】例えば、図７において、１ページからなる
文書を同時に文字認識と表示確認の目的で利用しようと
する場合、文字認識処理には「Ａ４、３００ｄｐｉ．Ｔ
ＩＦＦフォーマット」、表示確認処理には「Ａ４、７２
ｄｐｉ．ＢＭＰフォーマット」が適しているとする。こ
の場合には、１つの「ユーザ定義名」である「ＯＣＲ
２」という名称を選択指定することで、同時に文字認識
処理に適した画像属性「Ａ４、３００ｄｐｉ．ＴＩＦＦ
フォーマット」と、表示確認処理に適した画像属性「Ａ
４、７２ｄｐｉ．ＢＭＰフォーマット」とを、それぞれ
画像属性の内容は意識せずに設定することができる。

【００４７】なお、属性設定番号で選択した番号（確認
のため別の画面（図４に示す）で表示される）に対応す
る画像属性の画像データから順に優先的に画像利用アプ
リに渡される。

【００４８】次に、第３実施例について説明する。第３
実施例において、画像利用アプリでスキャナ読み取り画
像を利用する場合のユーザ操作は次のようになる。

【００４９】第３実施例のネットワークスキャナにおけ
る操作は、図２のステップＳＴ４までのスキャナ動作ス
ター卜を指示するところまでまったく同じである。この
あとユーザは自分のＰＣ２に戻り、自分のＰＣ２上のネ
ットワークスキャナアプリで、実際に画面に表示された
サンプル画像を見ながら、画像利用アプリに渡すための
最適な画像属性を決定できる。

【００５０】例えば、図８に示すＰＣ２の表示部２１の
画面において、画像属性を選択するとその都度その画像
属性を持った画像データのサンプルが表示されるので、
これを画像利用アプリに渡して画像利用に適した画像属
性を確認しながら特定することができる。サンプル画像
を利用して設定された画像属性は、実際に画像読み取り
動作により得られた画像を変換するために参照され、各
画像属性を個別パラメータとして設定した場合と同じ変
換結果が、画像を見ながらの画像属性設定により実現で
きるので、ユーザ操作がより簡単になり、ユーザ負担が
軽減される。

【００５１】図９は、図１で示した画像読み取りシステ
ムの他の構成を示すもので、デジタル複写機（デジタル
ＰＰＣ）１、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）２、サー
バ４とがローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）３を介
して接続された構成である。

【００５２】このような構成においては、デジタル複写
機１のスキャナ部１１で読み取った画像データをサーバ
４に蓄積し、また、読み出すことができる。上記第１〜
第３実施例が適用できることは当然である。

【００５３】図１０は、図１で示した画像読み取りシス
テムの他の構成を示すもので、パーソナルコンピュータ
（ＰＣ）２、サーバ４、スキャナ５、プリンタ６とがロ
ーカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）３を介して接続さ
れた構成である。このような構成においては、スキャナ
５で読み取った画像データをサーバ４に蓄積し、また、
読み出すことができる。上記第１〜第３実施例が適用で
きることは当然である。

【００５４】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、文書中で指定したページのみ対象とすること
で徒にデータ量を増加させず、画像利用アプリと整合の
可能性のある複数の画像属性を持つ画像データを準備で
きる。

【００５５】また、画像利用アプリと整合の可能性のあ
る複数の画像属性を、ユーザが覚えやすいアプリ名や画
像利用目的名などの識別名により、参照して適用するこ
とができる。また、実際に画像利用アプリでサンプル画
像を利用して、表示など画像利用に関する画像属性の整
合を画像読み取りの直前でも簡単に確認することができ
る。

【００５６】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
画像利用要求に応じて直ちに必要な画像属性を持つ画像
データを得ることのできる画像読取システムを提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るデジタル複写機を用いた画像読
み取りシステムの概略構成を示すブロック図。

【図２】画像読み取り動作を説明するためのフローチャ
ート。

【図３】画像属性の設定（文書）の画面表示例を示す
図。

【図４】画像属性の設定（ページ）の画面表示例を示す
図。

【図５】画像属性の設定を説明するための図。

【図６】表示部に表示される画面表示例を示す図。

【図７】画像属性の設定を説明するための図。

【図８】表示部に表示される画面表示例を示す図。

【図９】画像読み取りシステムの他の構成例を示す図。

【図１０】画像読み取りシステムの他の構成例を示す
図。

【符号の説明】

１…デジタル複写機 ２…パーソナルコンピュータ（ＰＣ：選択手段、読込手
段、設定手段） ３…ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ：通信回線） ４…サーバ（記憶手段） ５…スキャナ（画像読取手段） ６…プリンタ １０…制御部 １１…スキャナ部（画像読取手段） １３…画像変換部（画像変換手段） １６…コントロールパネル １７…自動給紙装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 章則 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 武田 美子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Ｆターム(参考） 5B021 AA02 AA19 AA30 BB07 EE01 QQ04 5C062 AA05 AA14 AA35 AB20 AB42 AC08 AC23 AC25 AC60 AF06 AF07 AF10 AF11 AF12 AF14 BA04

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数頁からなる原稿を読み取る画像読取
   手段と、 この画像読取手段で読み取った複数頁の画像データにお
   いて、あらかじめ指示された頁の画像データをあらかじ
   め設定された複数の互いに異なる画像属性を有する画像
   データに変換する画像変換手段と、 この画像変換手段で変換された複数の互い異なる画像属
   性を有する画像データを含む前記複数頁の画像データを
   記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された複数の互いに異なる画像属性
   を有する画像データを含む複数頁の画像データを読み出
   し、最適な画像属性を有する画像データを選択する選択
   手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取システム。
2. 【請求項２】 複数頁からなる原稿を読み取る画像読取
   手段と、 この画像読取手段によって読み取られる複数頁の原稿の
   うち、任意の頁を指定する指定手段と、 前記画像読取手段によって読み取られる複数頁の画像デ
   ータのうち前記指定手段により指定された頁の画像デー
   タを、複数の互いに異なる画像属性を有する画像データ
   に変換する変換手段と、 前記画像読取手段によって読み取られた複数頁の画像デ
   ータおよび前記変換手段によって変換することにより得
   られた前記指定頁の複数の異なる画像属性を有する画像
   データとを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている複数頁からなる画像デー
   タのうち、各頁に対して所望の画像属性を有する１つの
   画像データを選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された複数の画像データを前
   記記憶手段より読み込む読込手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取システム。
3. 【請求項３】 複数頁からなる原稿を読み取る画像読取
   手段と、 この画像読取手段によって読み取られる複数頁の画像デ
   ータのうち所定頁の画像データを、複数の互いに異なる
   画像属性を有する画像データに変換する変換手段と、 この変換手段によって変換することにより得られる前記
   所定頁の画像データが有する画像属性のうち特定の組合
   わせに対して識別名を設定する設定手段と、 前記画像読取手段によって読み取られた複数頁の画像デ
   ータおよび前記変換手段によって変換することにより得
   られた前記所定頁の複数の異なる画像属性を有する画像
   データおよび前記設定手段によって設定された識別名と
   を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている複数頁からなる画像デー
   タのうち所望の画像属性を有する画像データを、前記設
   定手段によって設定された識別名を指定することにより
   選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された複数の画像データを前
   記記憶手段より読み込む読込手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取システム。
4. 【請求項４】 複数頁からなる原稿を読み取る画像読取
   手段と、 この画像読取手段によって読み取られる複数頁の画像デ
   ータのうち所定頁の画像データを、複数の互いに異なる
   画像属性を有する画像データに変換する変換手段と、 前記画像読取手段によって読み取られた複数頁の画像デ
   ータおよび前記変換手段によって変換することにより得
   られた前記所定頁の複数の異なる画像属性を有する画像
   データとを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている複数頁からなる画像デー
   タのうち前記所定頁の複数の異なる画像属性を有する画
   像データをサンプル表示し、サンプル表示された画像か
   ら１つを指定することにより所望の画像属性を有する画
   像データを選択する選択手段と、 前記変換手段によって変換することにより得られた前記
   所定頁の複数の異なる画像属性を有する画像データのう
   ち、前記選択手段によって選択された画像属性を有する
   画像データを前記記憶手段より読み込む読込手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取システム。
5. 【請求項５】 前記選択手段により選択された画像デー
   タ以外の画像データを前記記憶手段から削除する削除手
   段をさらに具備したことを特徴とする請求項１，２，
   ３，４に記載の画像読取システム。