JP2000013191A - Tvチューナ - Google Patents

Tvチューナ

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JP2000013191A
JP2000013191A JP10187039A JP18703998A JP2000013191A JP 2000013191 A JP2000013191 A JP 2000013191A JP 10187039 A JP10187039 A JP 10187039A JP 18703998 A JP18703998 A JP 18703998A JP 2000013191 A JP2000013191 A JP 2000013191A
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JP
Japan
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signal
vhf
uhf
circuit
tuning
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JP10187039A
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Inventor
Takashi Kiyota
隆 清田
Manabu Kameda
学 亀田
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New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UHF信号とVHF信号の受信が、切り換え
スイッチを用いることなくでき、信号の通過特性を劣化
させることなく、従来に比して回路の簡素化を図る。 【解決手段】 不要な信号を除去し、UHF及びVHF
信号を通過可能としたトラップ・ハイパスフィルタ部10
0の後段に、UHF信号通過部110とVHF信号通過部12
0とが並列に接続された構成となっており、UHF信号
通過部110は、その回路インピーダンスがVHF信号通
過部120に対して影響を与える値とならないように、各
回路定数が可能な範囲で設定されたものとなっており、
一方、VHF信号通過部120も、その回路インピーダ
ンスがVHF信号通過部120に対して影響を与える値と
ならないように、各回路定数が可能な範囲で設定された
ものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機やビデオテープレコーダ等において、テレビジョン信
号を選択するためのいわゆるTVチューナに係り、特
に、回路の簡素化、性能の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるTVチューナにおいて
は、UHF信号とVHF信号との切り換えを行なうた
め、例えば、いわゆる電子同調式のものにおいては、そ
のフィルター段において、スイッチングダイオード等の
いわゆるスイッチング素子を用いたUHF・VHF切換
回路を有してなるものが公知・周知となっている。すな
わち、図4に、そのような従来回路のブロック構成例が
示さたように、UHF及びVHF双方の信号が入力端子
80から入力されると、まず、UHF・VHF切換回路
81により、入力信号が、後段のUHF系又はVHF系
の何れかにのみ入力されるようになっている。UHF・
VHF切換回路81の後段は、UHFフィルタ(図示せ
ず)を含むUHF同調回路82とUHF用アンプ83と
からなるいわゆるUHF系と、VHFフィルタ(図示せ
ず)を含むVHF同調回路84とVHF用アンプ85と
からなるいわゆるVHF系とが構成されたものとなって
いるものであった。
【0003】図5には、このような従来のTVチューナ
の特にいわゆるフィルター段のより具体的な構成例が示
されており、以下、同図を参照しつつこの従来の回路構
成例について概括的に説明する。このチューナのフィル
ター段は、入力端子80に対してUHF信号系と、VH
F信号系とが並列に設けられたものとなっており、UH
F信号系は、UHFフィルタ部82Aと、MOS FE
T86aを中心にして構成されてなるUHF用アンプ部
83とを有してなるものとなっている。また、VHF信
号系は、VHFフィルタ部84Aと、MOS FET8
6bを中心にして構成されてなるVHF用アンプ部85
とを有してなるものとなっている。UHFフィルタ部8
2Aは、その信号経路中に直列に第1のダイオード87
aが接続されており、UHF信号受信の際、電圧VB<
電圧UBとされて、いわゆるオン状態とされ、信号通過
が可能な状態とされるようになっている。
【0004】一方、VHFフィルタ部84Aには、その
信号経路に対して並列に第2のダイオード87bが接続
されており、この第2のダイオード87bは、UHF信
号受信の際には、所定電圧UBが印加されることでオン
状態とされ、この第2のダイオード87b以降の回路を
いわゆるシャント状態として、UHF信号が後段に伝達
するのが阻止されるようになっている。また、VHF信
号受信の際には、先の第1のダイオード87aがいわゆ
るオフ状態とされて、それより後段の回路へVHF信号
が伝達されないようにすると共に、第2のダイオード8
7bは、オフ状態とされて、後段へVHF信号が伝達さ
れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回路においては、受信電波の電界強度が大きい
場合、チューナ部はアンテナから近いため、信号歪みが
生じ易く、特に、いわゆる市民バンド(CB帯)と称さ
れる電波が混入した場合には、第1及び第2のダイオー
ド87a,87bにおいて、2倍、3倍の高調波を生
じ、そのため、いわゆるビート現象を起こし、チューナ
部の性能低下を招く要因となっていた。また、上述のよ
うに、UHF信号とVHF信号との切り換えのために、
回路中に動作制御を行なえるようにダイオードを挿入す
ることは、回路の複雑化を招くばかりか、ダイオードの
動作制御のための直流電源系統に、高周波信号が漏洩
し、UHF信号とVHF信号との相互妨害を招き、ま
た、スプリアス特性の劣化を招くという問題があった。
さらに、単純に信号切換及びいわゆるシャント回路を削
除すると、UHF信号の同調回路と、VHF信号の同調
回路とが干渉し合い、希望する通過帯域内において良好
な通過特性が得られず、不要ないわゆるトラップやミス
マッチポイントが発生してしまう等の問題があった。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、UHF信号とVHF信号の受信が、切り換えスイッ
チを用いることなくでき、信号の通過特性を劣化させる
ことなく、従来に比して回路の簡素化を図ったTVチュ
ーナを提供するものである。本発明の他の目的は、特定
の周波数帯の信号の混入に起因した従来のようなビート
現象が生ずることがないTVチューナを提供することに
ある。本発明の他の目的は、直流電源系統に、高周波信
号が漏洩することがなく、UHF信号とVHF信号との
相互妨害や、スプリアス特性の劣化を生ずることのない
TVチューナを提供することにある。本発明の他の目的
は、回路の簡素化により信頼性の向上を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るTVチューナは、UHF信号及びVHF信号を含む高
周波信号が印加される入力端子に対して、UHF信号の
同調及び増幅を行うUHF信号通過部と、VHF信号の
同調及び増幅を行うVHF信号通過部とを並列接続する
一方、前記UHF信号の同調及び増幅を行うUHF信号
通過部と前記VHF信号の同調及び増幅を行うVHF信
号通過部との切り換えを行うUHF・VHF信号切換回
路及び、前記UHF信号の同調及び増幅を行うUHF信
号通過部へ入力信号が印加されている状態において、前
記VHF信号の同調及び増幅を行うVHF信号通過部へ
の信号路をシャントするシャント回路を設けないで構成
されてなるものである。
【0008】かかる構成は、特に、従来、UHF信号の
受信とVHF信号の受信の切り換えのため、入力段に設
けられていたダイオードスイッチのような非線形素子を
省いた構成としたことで、回路構成を簡素なものとする
と共に、入力段における非線形素子により生ずる強電界
入力時の信号歪みをなくし、さらに、それに起因する不
都合を回避できるようにしたものである。このように、
従来のようなスイッチ素子を用いることなく、入力端子
に対してUHF信号通過部とVHF信号通過部とを並列
接続したので、種々の制限の中で許容できる限りにおい
て、相互の回路インピーダンスが相互に影響を与えるこ
とのないように、UHF信号通過部及びVHF信号通過
部のそれぞれの回路定数を選定するようにすることが好
ましい。すなわち、UHF、VHF信号のそれぞれの同
調回路の干渉については、VHF受信時にはUHF同調
回路が並列接続されていることを前提にVHF同調回路
の回路定数を設定するが、この際UHF同調回路は、V
HF帯に対してハイインピーダンス状態となることが必
要となるため、従来回路が有していたようないわゆるス
プリッタ回路を有しない回路構成として干渉を回避す
る。また、UHF受信時には、従来回路が有していたよ
うないわゆるシャント回路を有しない回路構成において
も良好な通過特性が得られるように、VHF同調回路を
VHF帯の高域に同調した状態とすることによりVHF
同調回路からの干渉を回避するようにするのが好適であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図3を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、図3を参照しつつ、本発明に係る
TVチューナの概略構成について説明する。図3は、T
Vチューナの主要部、特に、いわゆる電子同調チューナ
のいわゆるフィルタ段と称される部分の構成を示すもの
で、後段の周波数変換回路等は省略してある。すなわ
ち、本発明に係るTVチューナは、UHF信号及びVH
F信号を含む高周波信号が印加されるRF入力端子70
に対して、UHF信号通過部110とVHF信号通過部
120とが並列接続された構成となっているものであ
る。特に、従来回路(図4参照)との対比で言えば、U
HF・VHF切換回路81(図4参照)を有しない構成
となっており、さらに、TVチューナの入力段において
UHF信号とVHF信号とを分離するいわゆるスプリッ
タ回路を有しない構成となっているものである。なお、
本発明におけるTVチューナは、いわゆるテレビ受像機
に用いられることは勿論のこと、いわゆるVTR(Video
tape Recorder)に用いられるものをも含むものとす
る。
【0010】次に、より具体的な第1の回路構成例につ
いて、図1を参照しつつ説明する。なお、図1も、先の
図3と同様に、いわゆる電子同調チューナのいわゆるフ
ィルタ段と称される部分の構成を示すもので、後段の周
波数変換回路等は省略してある。この電子同調チューナ
のフィルタ段は、トラップ・ハイパスフィルタ部100
と、UHF信号通過部110と、VHF信号通過部12
0とに大別されて構成されたものとなっている。そし
て、トラップ・ハイパスフィルタ部100は、このフィ
ルタ段の先頭部分に設けられ、その後段に、UHF信号
通過部110とVHF信号通過部120とが、ハイパス
フィルタ102の出力段に対して、いわば並列接続され
た構成となっているものである。なお、UHF信号通過
部110とVHF信号通過部120の後段には、混合回
路や局部発振回路(図示せず)等が設けられており、所
定の映像中間周波数が出力されるようになっている。
【0011】トラップ・ハイパスフィルタ部100は、
トラップ回路101とハイパスフィルタ102とから構
成されており、トラップ回路101は、IF(Intermedi
atefrequency)帯の信号の通過を阻止するためのもの
で、信号路に直列に設けられたものとなっている。すな
わち、第1のコンデンサ(図1においては「C1」と表
記)1と第1のコイル(図1においては「L1」と表
記)21とが並列接続されて、それ全体が信号路に対し
て直列に挿入されたものとなっている。なお、RF信号
入力端子70には、アンテナ(図示せず)により受信さ
れた高周波信号が入力されるようになっている。ハイパ
スフィルタ102は、いわゆるCB帯などの不要な低域
成分の信号を除去して、必要な高域周波数帯の信号のみ
を通過せしめるためのものである。この第1の回路構成
例におけるハイパスフィルタ102は、信号路に対して
直列に挿入された第2のコンデンサ(図1においては
「C2」と表記)2と、この第2のコンデンサ2の入力
端(トラップ回路101側の端)側において、アースと
の間に接続された第2のコイル(図1においては「L
2」と表記)22と、第2のコンデンサ2の出力端(U
HF信号通過部110及びVHF信号通過部120に接
続される側の端)側において、アースとの間に接続され
た第3のコイル(図1においては「L3」と表記)23
とにより構成されたものとなっている。
【0012】UHF信号通過部110は、UHF用同調
回路111とUHF信号用アンプ(図1においては「A
MP1」と表記)112とから構成されたものとなって
いる。UHF用同調回路111は、まず、先のハイパス
フィルタ102の出力端、換言すれば、UHF/VHF
信号分岐点71に、第3のコンデンサ(図1においては
「C3」と表記)3の一端が接続され、この第3のコン
デンサ3の他端は、第4のコイル(図1においては「L
4」と表記)24の一端に接続されている。そして第4
のコイル24の他端は、第5のコンデンサ(図1におい
ては「C5」と表記)5の一端に接続され、第5のコン
デンサ5の他端は、UHF信号用アンプ112の入力端
に接続されている。
【0013】また、第4のコイル24と第5のコンデン
サ5との接続点とアースとの間には、第5のコイル(図
1においては「L5」と表記)25が接続されると共
に、第1の可変容量ダイオード(図1においては「VD
1」と表記)61と第4のコンデンサ(図1においては
「C4」と表記)4とが直列に接続されている。すなわ
ち、第1の可変容量ダイオード62のアノードが第4の
コイル24と第5のコンデンサ5との接続点に接続さ
れ、第1の可変容量ダイオード61のカソードとアース
との間に、第4のコンデンサ4が接続されている。さら
に、第1の可変容量ダイオード61のカソードには、第
2の抵抗器(図1においては「R2」と表記)42を介
して、UHF同調用電圧VUTUが印加されるようになっ
ている。この第3のコンデンサ3、第4及び第5のコイ
ル24,25、第1の可変容量ダイオード61及び第4
のコンデンサ4により構成される部分は、UHF信号の
同調回路となっており、UHF同調用電圧VUTUの大き
さが変えられることで、第1の可変容量ダイオード61
の容量が変化されて、同調周波数が調整されるようにな
っている。
【0014】VHF信号通過部120は、VHF用同調
回路121とVHF信号用アンプ(図1においては「A
MP2」と表記)122とから構成されたものとなって
いる。VHF用同調回路121は、まず、第7のコイル
(図1においては「L7」と表記)27の一端が、UH
F/VHF信号分岐点71に接続される一方、他端側
は、第8のコイル(図1においては「L8」と表記)2
8の一端に接続されている。そして、第8のコイル28
の他端は、第10のコンデンサ(図1においては「C1
0」と表記)10の一端に接続され、この第10のコン
デンサ10の他端は、第11のコイル(図1においては
「L11」と表記)31に接続されている。さらに、第1
1のコイル31の他端は、第2の可変容量ダイオード
(図1においては「VD2」と表記)62と第3の可変
容量ダイオード(図1においては「VD3」と表記)6
3のカソードに接続され、第2の可変容量ダイオード6
2のアノードは、第11のコンデンサ(図1においては
「C11」と表記)11を介してVHF信号用アンプ12
2の入力端へ、第3の可変容量ダイオード63のアノー
ドは、アースへ、それぞれ接続されている。また、UH
F/VHF信号分岐点71と第2の可変容量ダイオード
62のアノードとの間には、第6のコンデンサ(図1に
おいては「C6」と表記)6が接続されると共に、第2
の可変容量ダイオード62のアノードとアース間には、
第6の抵抗器(図1においては「R6」と表記)46が
接続されている。
【0015】一方、先の第8のコイル28には、第7の
コンデンサ(図1においては「C7」と表記)7が並列
接続されると共に、アノード同士が接続された第1及び
第2のダイオード(図1においてはそれぞれ「D1」、
「D2」と表記)51,52が、第8のコイル28に対
して並列に接続されている。すなわち、第2のダイオー
ド52のカソードが、第8のコイル28と第7のコイル
27との接続点に、第1のダイオード51のカソード
が、第8のコイル28と第10のコンデンサ10との接
続点に、それぞれ接続されている。さらに、第2のダイ
オード52のカソードとアースとの間には、第9のコイ
ル(図1においては「L9」と表記)29と第8のコン
デンサ(図1においては「C8」と表記)8とが直列接
続されると共に、第9のコイル29と第8のコンデンサ
8との接続点には、第4の抵抗器(図1においては「R
2」と表記)44を介して、VHFバンド切換制御電圧
B1が印加されるようになっている。すなわち、このV
HFバンド切換制御電圧VB1が第1及び第2のダイオー
ド51,52を非導通状態とするに足りる所定以上の電
圧とされると、第1及び第2のダイオード51,52が
非導通状態となり、第7のコイル27に第8のコイル2
8が直列接続された状態となるようになっている。そし
て、この状態においては、VHF帯の低域の周波数帯に
同調しており、VHF帯の低域を受信状態できる状態と
なる。
【0016】また、第1及び第2のダイオード51,5
2のアノードとアースとの間には、第10のコイル(図
1においては「L10」と表記)30と第9のコンデンサ
(図1においては「C9」と表記)9が直列接続されて
いる。そして、第10のコイル30と第9のコンデンサ
9との接続点には、第5の抵抗器(図1においては「R
5」と表記)45を介してVHFバンド切換制御電圧V
B2が印加されるようになっている。すなわち、この電圧
B2が第1及び第2のダイオード51,52を導通状態
とするに足りる所定以上の電圧とされると、第8のコイ
ル28が短絡された状態となり、第7のコイル27は、
第10のコンデンサ10に直接接続された状態となるよ
うになっている。この状態においては、VHF帯の高域
の周波数帯に同調しており、VHF帯の高域を受信状態
できる状態となる。一方、先の第2及び第3の可変容量
ダイオード62,63のカソードには、第7の抵抗器
(図1においては「R7」と表記)47を介してVHF
同調用電圧VVTUが印加されるようになっており、この
電圧VVTUを変えることで、第2及び第3の可変容量ダ
イオード62,63の容量が変化し、それにより、同調
周波数が変えられて、電圧VVTUの大きさに応じた所定
周波数のVHF信号がVHF用アンプ122へ入力され
るようになっている。
【0017】次に、かかる構成における動作について説
明すれば、まず、UHF信号受信の場合、VHF信号通
過部120は、VHF帯の高域に同調した状態とする。
すなわち、VHFバンド切換制御電圧VB2を、VB2>V
B1とし、第1及び第2のダイオード51,52を導通状
態として、第8のコイル28が短絡された状態とする。
これは、UHF信号通過部110の各回路素子のいわゆ
る回路定数が、VHF信号通過部120が高域受信状態
にある状態において、UHF信号通過部110側から見
たUHF信号に対するインピーダンスを考慮して設定さ
れたものとなっており、しかも、この場合、UHF信号
通過部110から見たUHF信号に対するVHF信号通
過部120のインピーダンスが高くなるように回路定数
の設定が考慮されているためである。そして、従来回路
と同様に、UHF同調用電圧VUTUを調整することで、
所望するUHF信号を選択することができ、選択された
信号は、UHF信号用アンプ112により増幅されて後
段へ出力されることとなる。
【0018】一方、VHF信号受信の際には、所望する
VHF信号が高域側であれば、VHFバンド切換制御電
圧VB2を、VB2>VB1とし、高域受信状態とする。ま
た、所望するVHF信号が低域側であれば、VHFバン
ド切換制御電圧VB1を、VB1>VB2とし、低域受信状態
とする。ここで、いずれの受信状態においても、VHF
信号通過部120から見たUHF信号通過部110のイ
ンピーダンスが高くなるように、各回路定数の設定の際
に考慮されているため、VHF信号の受信の際に、VH
F信号通過部120の動作に対してUHF信号通過部1
10が影響することがないようになっている。そして、
従来回路と同様に、VHF同調用電圧VVTUを調整する
ことで、所望するVHF信号を選択することができ、選
択された信号は、VHF信号用アンプ122により増幅
されて後段へ出力されることとなる。
【0019】このように、UHF信号通過部110及び
VHF信号通部120の各回路素子のいわゆる回路定数
は、従来であれば、UHF信号通過部110はUHF信
号受信状態において最適な回路定数を、VHF信号通過
部120はVHF信号受信状態において最適な回路定数
を、それぞれ相互の回路定数を考慮することなく単独で
設定したものであったのに対して、この回路構成例で
は、UHF信号通過部110から見たUHF信号に対す
るVHF信号通過部120のインピーダンスが高くなる
ように、かつ、VHF信号通過部120から見たVHF
信号に対するUHF信号通過部120のインピーダンス
が高くなるように、UHF信号通過部110、VHF信
号通過部120のそれぞれのいわゆる回路定数が設定さ
れている。そのため、上述のように、従来と異なり、い
わゆるスイッチング素子によるUHF信号受信とVHF
信号受信との切り換えを必要としないものとなってい
る。
【0020】次に、第2の回路構成例について、図2を
参照しつつ説明する。なお、図1に示された第1の回路
構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に
説明することとする。まず、回路構成について、第1の
回路構成例と異なる点について説明すれば、第3のコイ
ル23は、その一端が、第14のコンデンサ(図1にお
いては「C14」と表記)14を介してアースに接続され
たものとなっている。さらに、第3のコイル23と第1
4のコンデンサ14の接続点には、第1の抵抗器(図1
においては「R1」と表記)41を介して、後述する第
3のダイオード53の動作制御のための動作制御電圧V
CONが印加されるようになっている。
【0021】また、UHF/VHF信号分岐点71とV
HF信号通過部120との間には、FM妨害対策用トラ
ップ回路130が挿入されている。すなわち、このFM
妨害対策用トラップ回路130は、特に、6チャンネル
(83.25MHz)受信の際に、88〜93MHzのF
Mラジオ放送信号による妨害を除去するためのもので、
6チャンネルのテレビジョン信号を受信の際に、受信妨
害を生ずるFMラジオ放送の信号が、ここでいわゆるト
ラップされるようになっている。具体的には、第3のダ
イオード53がUHF/VHF信号分岐点71とVHF
信号通過部120との間に直列に、そのアノードがVH
F信号通過部120側となるように設けられている。そ
して、直列接続された第12及び第13のコンデンサ
(図1においてはそれぞれ「C12」、「C13」と表記)
12,13が、第1のダイオード51に対して並列接続
されている。さらに、第13のコンデンサ13には、第
6のコイル(図1においては「L6」と表記)26が並
列接続されている。さらに、上述のFM妨害対策用トラ
ップ回路130を設けたことによる回路インピーダンス
の調整のため、第8のコイル28に対して第3の抵抗器
(図2においては「R3」と表記)43が並列接続され
ている。
【0022】かかる構成において、6チャンネル受信以
外の状態においては、第1の抵抗器41を介して印加さ
れる動作制御電圧VCONは、第3のダイオード53を導
通状態とするに足りる所定以下の電圧レベルとされる。
これにより、第3のダイオード53は導通状態となり、
そのため、FM妨害対策用トラップ回路130は短絡状
態となり、UHF/VHF信号分岐点71に現れた信号
は、FM妨害対策用トラップ回路130を経ることな
く、VHF信号通過部120へ入力されることとなる。
一方、動作制御電圧VCONが、第3のダイオード53が
非導通状態とされるに足りる所定以上の電圧レベルとさ
れると、第3のダイオード53が非導通状態となるた
め、FM妨害対策用トラップ回路130の短絡状態が解
消され、FM妨害対策用トラップ回路130が有効な状
態となり、所定のFMラジオ放送信号がここでトラップ
されることとなる。ここで、動作制御電圧VCONは、例
えば、図示されないマイクロコンピュータからの制御信
号に基づいて、ドライブ回路(図示せず)により発生さ
れるようにするのが好適である。
【0023】なお、回路全体の動作は、上述のFM妨害
対策用トラップ回路130の部分を除けば、先の図1に
示された第1の回路構成例と基本的に変わるところはな
いので、ここでの再度の詳細な説明は省略することとす
る。
【0023】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
従来、TVチューナにおいて、UHF信号とVHF信号
の切り換えのために、入力段に設けられていたダイオー
ドスイッチ等から構成された切換回路を用いることな
く、所望するUHF信号またはVHF信号の受信ができ
るように構成することにより、従来のような切換回路が
不要となり、回路構成を簡素化することができ、部品点
数の低減により、回路全体の信頼性の向上が図れるもの
である。また、UHF信号の受信とVHF信号の受信の
切り換えのために、ダイオードスイッチのような非線形
素子が入力段において不要となるので、従来と異なり、
いわゆる強電界入力時における信号歪みの発生を回避す
ることができ、TVチューナの特性劣化を招くような信
号歪みに起因する種々の現象をなくすことができる。さ
らに、上述のように、UHF信号の受信とVHF信号の
受信の切り換えのためのダイオードスイッチが不要とな
るので、従来と異なり、ダイオードスイッチを制御する
ための直流電源を介してのUHF信号とVHF信号との
相互妨害を回避することができ、さらなる性能の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるTVチューナのフ
ィルタ段の第1の回路構成例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるTVチューナのフ
ィルタ段の第2の回路構成例を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるTVチューナのフ
ィルタ段のブロック図である。
【図4】従来のTVチューナのフィルタ段のブロック図
である。
【図5】従来のTVチューナのフィルタ段の回路構成例
を示す回路図である。
【符号の説明】
70…RF入力端子 100…トラップ・ハイパスフィルタ部 101…トラップ回路 102…ハイパスフィルタ 110…UHF信号通過部 111…UHF用同調回路 112…UHF信号用アンプ 120…VHF信号通過部 121…VHF用同調回路 122…VHF信号用アンプ 130…FM妨害対策用トラップ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UHF信号及びVHF信号を含む高周波
    信号が印加される入力端子に対して、UHF信号の同調
    及び増幅を行うUHF信号通過部と、VHF信号の同調
    及び増幅を行うVHF信号通過部とを並列接続する一
    方、 前記UHF信号の同調及び増幅を行うUHF信号通過部
    と前記VHF信号の同調及び増幅を行うVHF信号通過
    部との切り換えを行うUHF・VHF信号切換回路及
    び、前記UHF信号の同調及び増幅を行うUHF信号通
    過部へ入力信号が印加されている状態において、前記V
    HF信号の同調及び増幅を行うVHF信号通過部への信
    号路をシャントするシャント回路を設けないことを特徴
    とするTVチューナ。
  2. 【請求項2】 UHF信号通過部及びVHF信号通過部
    と入力端子との間に、ハイパスフィルタを設けたことを
    特徴とする請求項1記載のTVチューナ。
  3. 【請求項3】 UHF信号とVHF信号とを分離するス
    プリッタ回路を有しないことを特徴とする請求項1記載
    のTVチューナ。
  4. 【請求項4】 VHF信号通過部は、VHF信号に対す
    る同調回路を有してなるVHF用同調回路と、前記VH
    F用同調回路の出力を増幅するVHF用アンプとを具備
    してなり、 当該VHF用同調回路は、VHF信号に対する同調用に
    直列接続された2つのコイルを有し、一方のコイルに
    は、その一端に、第1のダイオードのカソードが、他端
    に、第2のダイオードのカソードが、それぞれ接続され
    る一方、 前記第1及び第2のダイオードは、アノード同士が接続
    され、 前記アノードに所定以上の電圧が印加される場合には、
    前記第1及び第2のダイオードが導通状態とされること
    で、前記一方のコイルが短絡状態とされ、VHF帯の高
    域受信状態とされる一方、 前記第2のダイオードのカソードに所定以上の電圧が印
    加される場合には、前記第1及び第2のダイオードが非
    導通状態とされることで、前記一方のコイルは非短絡状
    態とされ、VHF帯の低域受信状態とされるよう構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1、請求項2または請
    求項3記載のTVチューナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1337042A1 (en) * 2002-02-14 2003-08-20 Alps Electric Co., Ltd. Television tuner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1337042A1 (en) * 2002-02-14 2003-08-20 Alps Electric Co., Ltd. Television tuner

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