JP2000011207A - 仮想共有空間形成方法および仮想空間の形成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

仮想共有空間形成方法および仮想空間の形成プログラムを記録した記録媒体

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JP2000011207A
JP2000011207A JP10169409A JP16940998A JP2000011207A JP 2000011207 A JP2000011207 A JP 2000011207A JP 10169409 A JP10169409 A JP 10169409A JP 16940998 A JP16940998 A JP 16940998A JP 2000011207 A JP2000011207 A JP 2000011207A
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憲男 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多人数の利用者が分身を用いて部屋の中でコミ
ュニケーションを図るのに十分な広さを持った部屋を自
動形成し,さらに部屋の外にいる利用者が部屋の中に集
まっている分身の数を視覚的に把握できるようにする。 【解決手段】複数の利用者が遠隔地において仮想空間10
内でコミュニケーションを図る仮想空間システムにおい
て,利用者の分身11が仮想空間10内の部屋12を出入りし
た時点で,そのことを画像表示端末装置からセンタ装置
に伝達し,センタ装置は部屋の中に集まっている分身の
数に合わせて部屋12の大きさを決定し,部屋12と同じ仮
想空間10内にいる分身の各画像表示端末装置に対して部
屋12の大きさを伝達することで,各画像表示端末装置は
仮想空間10内の再描画を行い,部屋12の大きさを変化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,各利用者を分身と
して表し,利用者は分身を操作することで自分の意志で
自由に移動ができる三次元仮想空間を表現するととも
に,仮想空間内において他の利用者の分身を表現するこ
とができる画像表示端末装置を複数台ネットワークを介
して接続し,利用者の入力したテキストや音声と,利用
者の仮想空間内の位置情報および視線の向き情報を他の
画像表示端末装置に分配して,複数の利用者が遠隔地に
おいて仮想空間を共有し,仮想空間内に利用者が集合し
分身を通してコミュニケーションを図る際の仮想共有空
間形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物や車両等の三次元物体は,利用者か
ら見る位置によってその景観が様々に変化する。これら
の建物や車両等の三次元物体に関わる情報をコンピュー
タの外部記憶装置に蓄積しておき,三次元コンピュータ
グラフィックス(CG)技術を用いて,利用者からの見
る位置に応じて,様々な景観を表示できる映像表示シス
テムが存在する。ここで複数の画像表示端末装置と,セ
ンタ装置と,これらの複数の画像表示端末装置とセンタ
装置とを接続するネットワークとから構成される画像通
信システムを考える。図2に,その構成を示す。
【0003】ネットワーク2に,センタ装置1と複数の
画像表示端末装置3A,3B,…が接続されている。画
像表示端末装置3Aは利用者Aに対応し,画像表示端末
装置3Bは利用者Bに対応する。各画像表示端末装置3
A,3B,…には,端末制御装置8,画像出力装置であ
るディスプレイ9,画像入力装置であるカメラ4,音声
入出力装置であるマイクロホン6およびスピーカ7,三
次元物体をどの位置から眺めるかを入力・指示するため
の移動方向入力装置5が設けられている。
【0004】各画像表示端末装置3A,3B,…は,そ
の画像表示端末装置に対応する利用者についてマイクロ
ホン6で入力された音声およびカメラ4で撮影された映
像と,移動方向入力装置5から入力されたその利用者の
位置を表わす位置情報と視線の向き情報とをセンタ装置
1に送出する。
【0005】一方,センタ装置1では,端末から送信さ
れてきた各種情報を受けて,センタ装置1から各画像表
示端末装置3A,3B,…に,これらの情報を分配す
る。なお,音声についてはミキシングを行った後に分配
する。
【0006】各画像表示端末装置3A,3B,…には,
予め三次元情報が蓄積されており,センタ装置1から送
られてくる位置情報に基づき,指定された位置を中心と
して視線の向きから一定の角度(視野角)内に存在する
建物や車両等の三次元物体を三次元CG技術を用いてデ
ィスプレイ9に表示する。すなわち,三次元仮想空間を
設定してこの中に三次元物体を配置し,この三次元仮想
空間内の指定された位置に視点があるとしてこの視点か
ら見える画像をディスプレイ9に表示する。
【0007】また,各画像表示端末装置3A,3B,…
において移動方向入力装置5を用いることにより,建物
や車両等が存在する三次元仮想空間内で視点を自由に移
動させることができる。分身については,この三次元仮
想空間内で画像表示端末装置の視点が存在する位置に予
め選択した分身画像を置き,顔の部分にカメラ4で撮影
された映像を貼り付け,分身の視線方向(顔画像の垂直
方向)と画像表示端末装置の視線方向を一致させる処理
を実行する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
画像通信システムにおいて,仮想空間内に利用者が集合
し,分身を通して特定の相手とだけコミュニケーション
を図る場合,仮想空間内に部屋を設けて,その部屋の中
にいる分身の利用者だけがコミュニケーションをとるこ
とができるようにすれば,外部の分身に煩わされること
のないコミュニケーションが可能になると考えられる。
【0009】このため,仮想空間内に部屋を表示しよう
とした場合,従来の技術では,仮想空間内の部屋の広さ
が固定のため,多人数の利用者が部屋の中でコミュニケ
ーションを図る際に前記利用者の分身の密度が濃くな
り,コミュニケーションを図るのが困難であり,さらに
部屋の外にいる利用者が前記部屋の中に集まっている分
身の数を視覚的に把握できないという問題点がある。
【0010】本発明の目的は,多人数の利用者が分身を
用いて部屋の中でコミュニケーションを図るのに十分な
広さを持った部屋を自動形成し,さらに部屋の外にいる
利用者が前記部屋の中に集まっている分身の数を視覚的
に把握できるようにするための手段を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するため,各利用者を分身として表し,利用者は分身
を操作することで自分の位置で自由に移動ができる三次
元仮想空間を表現するとともに,仮想空間内において他
の利用者の分身を表現することができる画像表示端末装
置を複数台ネットワークを介して接続し,利用者の入力
したテキストや音声と利用者の仮想空間内の位置情報と
視線の向き情報とを他の画像表示端末装置に分配して,
複数の利用者が遠隔地において仮想空間内でコミュニケ
ーションを図る仮想空間システムにおいて,仮想空間内
に部屋を用意し,コミュニケーションを図る意志のある
利用者の分身が前記部屋に集まり,前記部屋の中に集ま
っている分身の数に応じて大きさを変化させることを特
徴とする。
【0012】具体的には,本発明では例えば以下のよう
にする。仮想空間内に部屋の大きさを算出する部屋固有
の関数f(n)(nは部屋の中にいる分身の数)と部屋
の大きさを小さくする際に分身を移動させる部屋におけ
る分身の相対位置を算出する部屋固有の関数g(q)を
持った部屋を用意する。ここで,qは移動前の部屋にお
ける分身の相対位置を表すベクトルであって,例えば部
屋の左下角,左上角または中心などの特定の点を原点と
したX,Y座標で与えられる。または,qの値として
X,Y座標の他に,分身の向きなどの要素を含めてもよ
い。
【0013】利用者がコミュニケーションを図りたい場
合,その時点で当該利用者の画像表示端末装置からセン
タ装置に部屋に入ったことを伝達し,前記センタ装置は
前記部屋の中に集まっている分身の数を数え,その数を
用いてf(n)により部屋の大きさを算出し,各画像表
示端末装置に対して前記部屋の大きさを伝達し,各画像
表示端末装置は仮想空間内の再描画を行い部屋の大きさ
を変化させる。
【0014】また,利用者がコミュニケーションを終え
て部屋から出る場合には,前記利用者の各画像表示端末
装置からセンタ装置に部屋から出たことを伝達し,セン
タ装置は前記部屋の中にまだ残っている分身の数を数
え,その数を用いてf(n)により部屋の大きさを算出
し,さらに前記部屋の中にまだ残っている分身を移動さ
せる部屋における相対位置をg(q)により算出し,前
記部屋と同じ仮想空間内にいる分身の画像表示端末装置
に対して前記部屋の大きさを伝達するとともに,前記部
屋の中に残っている分身の画像表示端末装置に対しては
さらに部屋における各分身の相対位置の情報を伝達し,
各画像表示端末装置はそれらの情報をもとに仮想空間内
の再描画を行い部屋の大きさを変化させる。
【0015】本発明の作用は,以下のとおりである。利
用者の分身が仮想空間内の部屋を出入りした時点で,そ
のことを各画像表示端末装置からセンタ装置に伝達し,
センタ装置は部屋の中に集まっている分身の数に合わせ
て部屋の大きさを決定し,前記部屋と同じ仮想空間内に
いる分身の各画像表示端末装置に対して部屋の大きさを
伝達することで,各画像表示端末装置は仮想空間内の再
描画を行い,部屋の大きさを変化させることができる。
【0016】以上の仮想空間システムにおける仮想空間
を形成する処理を,計算機によって実現するためのプロ
グラムは,計算機が読み取り可能な可搬媒体メモリ,半
導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記憶媒体に格
納することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <本発明の概要>図1は,本発明の概要を説明するため
の図である。
【0018】仮想空間10は,複数の利用者が遠隔地に
おいてネットワークで接続された画像表示端末装置によ
りコミュニケーションをするための仮想的な三次元空間
である。分身11A,11B,11C,11Dは,それ
ぞれ各画像表示端末装置の利用者を仮想空間10内で表
現するものであり,各利用者は分身を操作することで,
特に制限がない限り仮想空間10内を自由に移動するこ
とができる。
【0019】本発明では,仮想空間10内でコミュニケ
ーションを図る意志のある利用者の分身が集まるための
部屋12が用意され,分身が部屋12に出入口13を通
って入室すると,その部屋12内にいる分身だけが共通
の話題でコミュニケーションをすることができる。
【0020】仮想空間10における建造物等の大きさ
は,一般には固定の大きさであるが,本発明では,特に
このコミュニケーションのための部屋12の大きさを,
部屋12の中に集まっている分身の数に応じて自動的に
変化させる。例えば,図1(a)に示すように,部屋1
2に2人の分身11A,11Bが入っている状態で,さ
らに分身11Cが入室すると,あらかじめ定められた部
屋の大きさを算出する部屋固有の関数f(n)(nは部
屋の中にいる分身の数)によって,部屋12の大きさが
算出され,その情報が各画像表示端末装置に伝達され
て,図1(b)に示すように部屋12の大きさが変更さ
れる。
【0021】部屋から分身が退室すると,同様に部屋の
大きさを算出する関数f(n)によって部屋12の大き
さが再計算され,部屋12の大きさが小さく変更され
る。このとき,部屋12の中にまだ残っている分身の相
対位置が部屋12の中に収まるように計算され,部屋1
2内で分身の移動が自動的に行われる。
【0022】したがって,多人数の利用者が分身を用い
て部屋の中でコミュニケーションを図る場合に,必要か
つ十分な広さを持った部屋が自動的に形成されることに
なる。また,図1の分身11Dのように,部屋の外にい
る分身の利用者が,部屋の大きさから部屋の中に集まっ
ている分身の数を視覚的に把握することができるように
なる。
【0023】<装置構成>本発明の仮想共有空間形成方
法が適用される画像通信システムのハードウェア構成
は,基本的には図2を用いて従来の技術で述べたものと
同様である。図3はセンタ装置の構成を示すブロック図
であり,図4は,画像表示端末装置の構成を示すブロッ
ク図である。図3および図4中,図2と同符号のものは
図2に示すものに対応する。
【0024】図3のセンタ装置1において,移動情報制
御部21は,各画像表示端末装置3から送られてきた各
分身の移動情報をもとに,各画像表示端末装置3に伝達
すべき位置情報を決定する。映像処理部22は,移動情
報制御部21で決定した位置情報に基づいて,送信すべ
き映像を決定し,データ多重分離装置25およびネット
ワーク2を介して各画像表示端末装置3に映像を送信す
る。
【0025】部屋制御部23は,移動情報制御部21で
決定した位置情報に基づいて,部屋の大きさを変更し,
部屋の変更に伴い分身の位置を移動させる場合に分身を
移動させる部屋における相対位置を算出する処理を行
う。また,部屋の外観や内装等を変更する場合に,前記
部屋の外観や内装等を画像表示端末装置3が初めて生成
する場合,その画像データを送信するように,映像処理
部22に命令する。
【0026】音声ミキサ部24は,移動情報制御部21
で決定した位置情報に基づいて送信すべき音声を決定
し,またミキシング処理も行い,各画像表示端末装置3
に音声を送信する。データ多重分離装置25は,ネット
ワーク2を介して各画像表示端末装置3とのデータ通信
を行う。
【0027】図4の画像表示端末装置3において,音声
出力部31は,ネットワーク2を介して送られてきたデ
ータからデータ多重分離装置36によって分離した音声
情報をスピーカ7に出力する。仮想空間生成部32は,
センタ装置1から受信した映像,仮想空間のオブジェク
トの位置情報,および自身の移動情報をもとに,三次元
仮想空間の生成を行い,ディスプレイ9に部屋の表示や
分身の表示を行う。
【0028】入力装置5’は,例えばマウス,ジョイス
ティックまたはキーボード等であり,図2の移動方向入
力装置5を含む。入力部33は,入力装置5’からの入
力に基づき,分身の移動方向を仮想空間生成部32やセ
ンタ装置1に伝達したり,その他の画面選択情報,すな
わちクリック操作等で処理した情報やキーボード等から
の入力情報を,センタ装置1に伝達したりする処理を行
う。また,音声入力部34は,マイクロホン6から入力
した音声情報をデジタルデータ化し,データ多重分離装
置36およびネットワーク2を介してセンタ装置1へ送
信する。映像入力部35は,カメラ4によって撮影した
利用者等の映像をセンタ装置1へ送信する。
【0029】<第1の実施の形態>図5,図6は,本発
明の第1の実施の形態を説明する図である。画像表示端
末装置3A,3B,…の各利用者A,B,C,Dの分身
をそれぞれ分身11A,11B,11C,11Dとし,
誰も部屋に入っていない時の部屋の縦の長さをa,横の
長さをb,高さをcとする。以下,部屋の大きさを
(a,b,c)と表す。
【0030】ここで,部屋の大きさを算出する関数を, f(n)=(a×n1/2 ,b×n1/2 ,c) とする。nは部屋の中にいる分身の数である。
【0031】図5(a)のように,部屋の中に分身11
A,11Bが集まると,このとき部屋12の大きさは関
数f(2)により(21/2 a,21/2 b,c)となる。
このとき,部屋12と同じ仮想空間内にいて,かつ部屋
12の外にいる分身11Dの利用者Dが使用する画像表
示端末装置のディスプレイには,図5(b)のように映
る。
【0032】部屋12の外にいる分身11C,11Dの
うち,分身11Cが部屋12の中に入ると,利用者Cの
画像表示端末装置からセンタ装置1に分身11Cが部屋
12に入ったことを伝達し,センタ装置1は,部屋12
の中にいる分身の数が3になったことを認識し,全画像
表示端末装置に対して,部屋12の大きさ(31/2 a,
1/2 b,c)を伝達する。これにより,各画像表示端
末装置は,伝達された部屋12の大きさをもとに仮想空
間内の再描画を行い,図6(a)のように部屋12の大
きさを変化させる。部屋12の外にいる分身11Dの利
用者Dが使用する画像表示端末装置のディスプレイに
は,図6(b)のように映る。
【0033】<第2の実施の形態>図7は,本発明の第
2の実施の形態を説明する図である。誰も部屋に入って
いない時の部屋12の大きさが(a,b,c)である部
屋12の中に,分身11A,11Bがいるものとする。
この第2の実施の形態では,部屋12の出入口13があ
る壁面と対面する壁面に対して分身の視線方向が垂直と
なるように各分身を向かせ,各画像表示端末装置の視点
の位置を,分身と正面方向にある壁面に対して線対称な
位置に設定し,各画像表示端末装置の視線方向を分身の
向きと対向する向きに設定するようにしている。この場
合,部屋12に入ってきた分身を他の分身の視野に入る
ようにするためには,分身の正面方向にある壁面に対し
て平行になるように分身を並ばせる必要がある。そこ
で,第2の実施の形態では,部屋12の大きさを算出す
る関数f(n)を, f(n)=(a,b×n,c) とする。
【0034】例えば,分身11Cが部屋12に入り,部
屋12の中の人数が3人になると,図7(a)のように
部屋12の大きさを(a,3b,c)とし,部屋12を
横方向に変化させる。このとき,部屋12の外にいる分
身11Dの利用者Dが使用する画像表示端末装置のディ
スプレイには,図7(b)のように映る。
【0035】<第3の実施の形態>上述の各実施の形態
において,部屋12の中に各分身が1人ずつ次々に入っ
てきたり,1人ずつ出ていったりするような場合,セン
タ装置1でその都度部屋の大きさを算出していたので
は,センタ装置1の処理の負荷が大きくなる。そこで,
第3の実施の形態では,センタ装置1は,上述の各実施
の形態において部屋の中にいる分身の数がある一定数変
化するたびに,部屋の大きさを算出するようにする。こ
うすることにより,センタ装置1が部屋の大きさを算出
する処理の回数を減らすことができ,センタ装置1の負
荷を抑えることができる。
【0036】<第4の実施の形態>上述の各実施の形態
における部屋12において,分身が部屋12の外に出る
場合,f(n)により部屋の大きさを算出して部屋12
を小さくするが,その際に,センタ装置1で,分身の相
対位置を算出する部屋固有の関数g(q)により,各分
身の部屋12における相対位置を算出し,その相対位置
を部屋12の中にいる分身の画像表示端末装置に伝達
し,再描画させる。このことにより,部屋を小さくした
場合に部屋の中にいる分身を部屋の外にはみ出さずに表
示することが可能となる。
【0037】例えば,第1の実施の形態のように部屋の
大きさを算出する関数f(n)が,f(n)=(a×n
1/2 ,b×n1/2 ,c)である部屋の場合,部屋12に
おける分身の相対位置を算出する関数g(q)を次のよ
うにする。
【0038】g(q)=(N’/N)1/2 q ここで,Nはもとの分身の数,N’は減少後の分身の数
である。qは移動前の部屋における分身の相対位置を表
すベクトルであって,図8の例では(x1 ,y 1 )であ
る。必要ならばqに分身の向きを含めてもよい。このg
(q)を用いて分身の新しい相対位置を計算し,図8の
ように分身を移動させる。これにより,部屋の大きさを
変更した結果,分身が部屋の外に出るということがない
ようにすることが可能となる。
【0039】<動作フロー>図9は,部屋の大きさを変
化させるときのフロー図である。図5のように画像表示
端末装置3A,3Bの利用者A,Bの分身11A,11
Bが部屋12の中に集まっており,画像表示端末装置3
C,3Dの利用者C,Dの分身11C,11Dが部屋1
2の外にいて,利用者Cの分身11Cが部屋12の中に
入ってきた際に,画像表示端末装置3Cは,センタ装置
1に対して部屋12に入ったことを自身の位置情報を伝
達することで伝える。
【0040】センタ装置1は,部屋12の中の分身の数
を数えており,その増減からf(n)を用いて部屋の大
きさを算出する。部屋12の中の分身の数が減少する場
合には,センタ装置1は,さらにg(q)を用いて,部
屋12の中にまだ残っている各分身を移動させるために
部屋12における相対位置を算出する。その後,センタ
装置1は,部屋の大きさと,分身を移動させる部屋にお
ける相対位置の情報を各画像表示端末装置3A,3B,
3C,3Dへ送り,各画像表示端末装置3A,3B,3
C,3Dでは,センタ装置1から送られた情報をもとに
仮想空間内の部屋の大きさを変化させてディスプレイに
表示する。
【0041】<センタ装置の部屋制御部の処理フローチ
ャート>図10は,センタ装置の部屋制御部の大きさ変
更処理を示す図である。図3に示すセンタ装置1の部屋
制御部23は,画像表示端末装置3から部屋への入出情
報を受信すると(図10のステップS1),部屋の中の
分身の数を数える(S2)。そしてf(n)を用いて部
屋の大きさを算出する(S3)。部屋を大きくする場
合,すなわち分身が部屋に入った場合,部屋と同じ仮想
空間にいる分身の各画像表示端末装置3に部屋の大きさ
を伝達する(S4,S6)。
【0042】また,部屋を小さくする場合,すなわち分
身が部屋から出た場合,g(q)を用いて部屋の中にま
だ残っている分身を移動させる部屋における相対位置を
算出し,部屋と同じ仮想空間にいる分身の各画像表示端
末装置3に部屋の大きさを伝達するとともに,分身の各
画像表示端末装置3に部屋における相対位置を伝達する
(S4,S5,S6)。
【0043】なお,第3の実施の形態の場合におけるセ
ンタ装置の部屋制御部の大きさ変更処理は,図11に示
すように行われる。図3に示すセンタ装置1の部屋制御
部23は,画像表示端末装置3から部屋への入出情報を
受信すると(図11のステップS11),部屋の中の分
身の変化数をカウントするための変化数カウンタに,画
像表示端末装置3からの部屋への入出数を加算する(S
12)。このとき,分身が入室する場合には,入出数は
正の値であり,退室する場合には,入出数は負の値であ
る。
【0044】次に,変化数カウンタの絶対値が,所定の
しきい値より大きいかどうかを判定する(S13)。大
きくない場合には,部屋の大きさを変えないで処理を終
了する。
【0045】変化数カウンタの絶対値が,所定のしきい
値より大きい場合,変化数カウンタを0にし(S1
4),部屋の中の分身の数を数える(S15)。そして
f(n)を用いて部屋の大きさを算出する(S16)。
部屋を大きくする場合,部屋と同じ仮想空間にいる分身
の各画像表示端末装置3に部屋の大きさを伝達する(S
17,S19)。一方,部屋を小さくする場合,g
(q)を用いて部屋の中にまだ残っている分身を移動さ
せる部屋における相対位置を算出し,部屋と同じ仮想空
間にいる分身の各画像表示端末装置3に部屋の大きさを
伝達するとともに,分身の各画像表示端末装置3に部屋
における相対位置を伝達する(S17,S18,S1
9)。
【0046】以上の実施の形態では,センタ装置1が部
屋の大きさを算出して,各画像表示端末装置3へ伝達す
る例について説明したが,このセンタ装置1における仮
想空間の管理機能を,各画像表示端末装置3に分散さ
せ,各画像表示端末装置3が他の画像表示端末装置から
の分身の移動情報を受けて,それぞれ部屋の大きさや分
身の相対位置を決定するように構成して,同様に本発明
を実施することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は,利用者が
出入りした時点で部屋の大きさを変化させることで,多
人数の利用者が分身を用いて部屋の中でコミュニケーシ
ョンを図るのに十分な広さを持った部屋を形成し,さら
に部屋の外にいる利用者が部屋の中に集まっている分身
の数を視覚的に把握できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】仮想共有空間形成方法が適用される画像通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図3】センタ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】画像表示端末装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態を説明する図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態を説明する図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施の形態を説明する図であ
る。
【図9】部屋の大きさを変化させるときのフロー図であ
る。
【図10】センタ装置の部屋制御部の処理を示す図であ
る。
【図11】第3の実施の形態のときのセンタ装置の部屋
制御部の処理を示す図である。
【符号の説明】
1 センタ装置 2 ネットワーク 3A,3B,… 画像表示端末装置 4 カメラ 5 移動方向入力装置 5’入力装置 6 マイクロホン 7 スピーカ 8 端末制御装置 9 ディスプレイ 10 仮想空間 11A,11B,… 分身 12 部屋 13 出入口 21 移動情報制御部 22 映像処理部 23 部屋制御部 24 音声ミキサ部 25 データ多重分離装置 31 音声出力部 32 仮想空間生成部 33 入力部 34 音声入力部 35 映像入力部 36 データ多重分離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 茂樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B050 BA07 BA11 CA07 CA08 EA12 EA26 FA02 FA10 FA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各利用者を分身として表し,利用者は分
    身を操作することで自分の意志で自由に移動可能な三次
    元仮想空間を表現することができる画像表示端末装置を
    複数台ネットワークを介して接続し,複数の利用者が遠
    隔地において仮想空間内でコミュニケーションを図る仮
    想空間システムにおいて,前記仮想空間内にコミュニケ
    ーションを図る意志のある利用者の分身が集まるための
    部屋を用意し,前記部屋の中に集まっている分身の数に
    応じて部屋の大きさを算出し,算出された部屋の大きさ
    に基づいて前記各画像表示端末装置において仮想空間を
    再描画することを特徴とする仮想共有空間形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の仮想共有空間形成方法に
    おいて,前記部屋の大きさの算出では,部屋の縦の長さ
    と横の長さを計算し,部屋の縦の長さと横の長さを部屋
    の中に集まっている分身の数に応じて変更することを特
    徴とする仮想共有空間形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の仮想共有空間形成方法に
    おいて,前記部屋の中にいる分身を,部屋の壁の一面に
    向けて横方向に整列させ,前記部屋の大きさの算出で
    は,部屋の横の長さを計算し,部屋の横の長さを部屋の
    中に集まっている分身の数に応じて変更することを特徴
    とする仮想共有空間形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の仮想共有空間形成方法において,利用者の分身が前記
    部屋に入出した際に,その入出による部屋の中にいる分
    身の変化数を計算し,所定の値以上変化があったとき,
    前記部屋の大きさの算出を行い,部屋の大きさを変更す
    ることを特徴とする仮想共有空間形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3または請
    求項4記載の仮想共有空間形成方法において,利用者の
    分身が前記部屋から退室して部屋を小さくする場合に,
    部屋の中に残っている各分身の部屋における相対位置を
    算出し,算出した相対位置に基づいて分身を移動させる
    ことを特徴とする仮想共有空間形成方法。
  6. 【請求項6】 各利用者を分身として表し,利用者は分
    身を操作することで自分の意志で自由に移動可能な三次
    元仮想空間を表現することができる画像表示端末装置を
    複数台ネットワークを介して接続し,複数の利用者が遠
    隔地において仮想空間内でコミュニケーションを図る仮
    想空間システムを実現するためのプログラムを記録した
    記録媒体であって,前記仮想空間内にコミュニケーショ
    ンを図る意志のある利用者の分身が集まるための部屋を
    設定する処理と,前記部屋の中に集まっている分身の数
    に応じて部屋の大きさを算出し,部屋の大きさを変化さ
    せる処理とを,計算機に実行させるプログラムを記録し
    たことを特徴とする仮想空間の形成プログラムを記録し
    た記録媒体。
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