JP2000010665A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2000010665A
JP2000010665A JP10178786A JP17878698A JP2000010665A JP 2000010665 A JP2000010665 A JP 2000010665A JP 10178786 A JP10178786 A JP 10178786A JP 17878698 A JP17878698 A JP 17878698A JP 2000010665 A JP2000010665 A JP 2000010665A
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circuit board
housing
connector
module
circuit
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JP10178786A
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Katsumaru Sasaki
勝丸 佐々木
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コネクタに加わる振動や衝撃を吸収
することができ、接続不良を未然に防止できる電子機器
の提供を目的とする。 【解決手段】電子機器1 は、筐体4 と;筐体の内部に収
容された第1の回路基板20と;筐体の内部に収容され、
第1の回路基板に電気的に接続された回路モジュール25
と;を備えている。回路モジュールは、動作中に発熱す
るMPU27と、このMPUにコネクタ30,41 を介して接
続された第2の回路基板26と、第2の回路基板に取り付
けられ、MPUに熱的に接続されたヒートシンク52とを
有している。ヒートシンクは、筐体に固定されていると
ともに、第2の回路基板は、ヒートシンクの筐体への固
定部から遠ざかった位置において、変位可能なフローテ
ィング式のコネクタ装置95を介して回路基板に電気的に
接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブルコンピ
ュータのような電子機器に係り、特にその筐体の内部に
回路モジュールを収容するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック形のポータブルコンピュー
タや移動体情報機器に代表される携帯形の電子機器は、
文字、音声および画像のような多用のマルチメディア情
報を処理するため、MPU:microprocessing unitの処
理速度の高速化や多機能化が推し進められている。
【0003】この種のMPUは、配線基板と、この配線
基板に実装された少なくとも一つのICチップとを有
し、この配線基板がスタッキングコネクタを介してシス
テム基板と称するメインの回路基板に実装されている。
スタッキングコネクタは、配線基板に半田付けされた第
1のコネクタと、回路基板に半田付けされた第2のコネ
クタとを有し、これら第1および第2のコネクタを互い
に嵌合させることで、MPUが回路基板上に支持されて
いる。そして、上記回路基板は、筐体の内部に収容され
ているとともに、この筐体の底壁に複数のねじを介して
固定されている。
【0004】ところで、上記回路基板上のMPUは、高
集積化や高性能化に伴って消費電力が増加の一途を辿
り、動作中の発熱量もこれに比例して急速に増大する傾
向にある。そのため、発熱量の大きなMPUをポータブ
ルコンピュータの筐体に収容するに当っては、この筐体
の内部でのMPUの放熱性を高める必要があり、それ
故、電動式のファンユニットやヒートシンクのような専
用の冷却装置が必要不可欠な存在となりつつある。
【0005】従来のMPUの冷却方式として、ファンユ
ニットを有するヒートシンクをMPUの上面に設置した
ものが知られている。このヒートシンクは、MPUの上
面に重ねられたベースを有し、このベースは、上記回路
基板と共に筐体にねじ止めされている。
【0006】ファンユニットは、ファンを支持する偏平
なファンケーシングを備えている。ファンケーシング
は、ファンに連なる吸込口と排出口とを有している。そ
して、ファンケーシングは、ヒートシンクの薄型化を達
成するため、ファンの回転軸線をMPUと直交させた横
置きの姿勢でヒートシンクのベースに支持されている。
【0007】このため、ファンユニットが駆動される
と、ファンケーシングの吸込口から吸引された空気がベ
ースに向けて導かれるとともに、この空気はベースに沿
うように流れた後、排出口を通じて排出される。この結
果、ヒートシンクが空気を媒体とする強制対流により冷
却され、これによりMPUの放熱が促進されるようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ポータブルコンピュー
タに代表される電子機器は、携帯性に優れることがその
商品価値を高める大きな要素となっている。そのため、
最近のポータブルコンピュータは、筐体の薄型化および
軽量化が強化されており、バッグやスーツのポケットに
収納して手軽に持ち運べるようになっている。
【0009】この場合、従来のポータブルコンピュータ
によると、MPUが実装された回路基板は、筐体の底壁
に直接固定されているとともに、このMPUに重ねられ
たヒートシンクにしても、上記回路基板と共に筐体の底
壁に固定されている。そのため、MPUは、回路基板と
ヒートシンクとで挟まれた状態で筐体に結合されてい
る。
【0010】ところが、この構成によると、ポータブル
コンピュータをバッグに収納して持ち運んだ時に、筐体
に振動や衝撃が加わると、この振動や衝撃が何等減衰さ
れることなくMPUと回路基板とを接続するスタッキン
グコネクタに加わることがあり得る。
【0011】特にMPUと回路基板との接続部の薄型を
図ることを目的として、第1および第2のコネクタの嵌
合長が短く、しかも、これらコネクタを多数の半田ボー
ルを介して回路基板や配線基板に半田付けした、いわゆ
るBGA 形のスタッキングコネクタを用いた場合、このBG
A 形のスタッキングコネクタは、衝撃や振動に弱いの
で、第1および第2のコネクタの嵌合部分に歪や変形が
生じたり、これらコネクタの半田付け部が損傷する恐れ
があり、これが原因で接続不良を起こすといった問題が
ある。
【0012】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、回路モジュール(回路部品)のコネクタ
に加わる振動や衝撃を吸収することができ、接続不良を
未然に防止できる電子機器の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の電子機器は、筐体と;この
筐体の内部に収容された回路基板と;上記筐体の内部に
収容され、上記回路基板に電気的に接続された回路モジ
ュールと;を備えている。そして、上記回路モジュール
は、動作中に発熱する回路部品と、この回路部品にコネ
クタを介して接続されたモジュール基板と、このモジュ
ール基板に取り付けられ、上記回路部品に熱的に接続さ
れたヒートシンクと、を有し、上記回路モジュールのヒ
ートシンクは、上記筐体に固定されているとともに、上
記モジュール基板は、上記ヒートシンクの筐体への固定
部から遠ざかった位置において、変位可能な接続手段を
介して上記回路基板に電気的に接続されていることを特
徴としている。
【0014】このような構成によると、回路モジュール
のモジュール基板は、ヒートシンクを介して間接的に筐
体に保持されているので、筐体に振動や衝撃が加わって
も、この振動や衝撃が直接モジュール基板に伝わり難く
なる。
【0015】しかも、このモジュール基板と回路基板と
を接続する接続手段は変位可能であるから、ヒートシン
クで減衰しきれなかった振動や衝撃がモジュール基板に
伝えられると、接続手段が変位することにより筐体から
の振動や衝撃を吸収する。このため、モジュール基板と
回路部品とを接続するコネクタに過大な負荷や歪が生じ
るのを防止することができ、モジュール基板と回路部品
との電気的な接続の信頼性が向上する。
【0016】また、上記目的を達成するため、請求項9
に係る本発明の電子機器は、筐体と;この筐体の内部に
収容された回路基板と;上記筐体の内部に収容され、上
記回路基板に電気的に接続された回路モジュールと;上
記筐体の内部に収容され、上記回路モジュールの放熱を
促進させるための冷却装置と;を備えている。そして、
上記回路モジュールは、モジュール基板と、このモジュ
ール基板にコネクタを介して接続されるとともに、上記
冷却装置に熱的に接続された回路部品と、を有し、上記
冷却装置は、上記筐体に固定されているとともに、上記
モジュール基板は、上記冷却装置の筐体への固定部から
遠ざかった位置において、変位可能な接続手段を介して
上記回路基板に電気的に接続されていることを特徴とし
ている。
【0017】このような構成によると、回路モジュール
のモジュール基板は、冷却装置を介して間接的に筐体に
保持されているので、筐体に振動や衝撃が加わっても、
この振動や衝撃が直接モジュール基板に伝わり難くな
る。
【0018】しかも、このモジュール基板と回路基板と
を接続する接続手段は変位可能であるから、冷却装置で
減衰しきれなかった振動や衝撃がモジュール基板に伝え
られると、接続手段が変位することにより筐体からの振
動や衝撃を吸収する。このため、モジュール基板と回路
部品とを接続するコネクタに過大な負荷や歪が生じるの
を防止することができ、モジュール基板と回路部品との
電気的な接続の信頼性が向上する。
【0019】上記目的を達成するため、請求項10に係
る本発明の電子機器は、筐体と;この筐体の内部に収容
された第1の回路基板と;上記筐体の内部に収容された
第2の回路基板と;この第2の回路基板にコネクタを介
して実装され、動作中に発熱する回路部品と;を備えて
いる。そして、上記第2の回路基板は、上記筐体に固定
されているとともに、この筐体への固定部から遠ざかっ
た位置において、変位可能な接続手段を介して上記第1
の回路基板に電気的に接続されていることを特徴として
いる。
【0020】このような構成によると、第1の回路基板
と第2の回路基板とを接続する接続手段は変位可能であ
るから、筐体を経由して加わる振動や衝撃が第2の回路
基板に伝えられると、接続手段が変位することにより筐
体からの振動や衝撃を吸収する。このため、第2の回路
基板と回路部品とを接続するコネクタに過大な負荷や歪
が生じるのを防止することができ、第2の回路基板と回
路部品との電気的な接続の信頼性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態をポータ
ブルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明す
る。図1は、電子機器としてのブック形のポータブルコ
ンピュータ1を開示している。このポータブルコンピュ
ータ1は、コンピュータ本体2と、このコンピュータ本
体2に支持されたディスプレイユニット3とを備えてい
る。
【0022】コンピュータ本体2は、箱状の筐体4を有
している。この筐体4は、マグネシウム合金のような熱
伝導性を有する金属材料にて構成されている。筐体4
は、底壁4aと、この底壁4aと向かい合う上壁4b
と、これら底壁4aと上壁4bとを結ぶ前壁4c、左右
の側壁4dおよび後壁4eとを有している。そして、こ
の筐体4は、厚み寸法が20mm程度に定められており、
従来一般的なポータブルコンピュータに比べて薄型化が
強化されている。
【0023】筐体4の上壁4bは、パームレスト6とキ
ーボード装着口7とを有している。パームレスト6は、
上壁4bの前半部において筐体4の幅方向に沿って延び
ている。キーボード装着口7は、筐体4の内部に向けて
凹むような凹所にて構成され、このキーボード装着口7
にキーボード8が取り付けられている。
【0024】図1に示すように、筐体4の上壁4bは、
上向きに突出する一対のディスプレイ支持部10a,1
0bを有している。ディスプレイ支持部10a,10b
は、上壁4bの後端部において、筐体4の幅方向に互い
に離間して配置されている。
【0025】ディスプレイユニット3は、偏平な箱状の
ディスプレイハウジング11と、このディスプレイハウ
ジング11に収容された液晶表示装置12とを備えてい
る。ディスプレイハウジング11は、表示用開口部13
が形成された前面を有している。液晶表示装置12は、
文字や画像等が表示される表示画面12aを有し、この
表示画面12aは、表示用開口部13を通じてディスプ
レイハウジング11の外方に露出されている。
【0026】ディスプレイハウジング11は、一対の脚
部14a,14bを有している。脚部14a,14b
は、ディスプレイ支持部10a,10bに導かれている
とともに、ヒンジ装置15(図2に示す)を介して筐体
4に回動可能に支持されている。このため、ディスプレ
イユニット3は、パームレスト6やキーボード8を上方
から覆うように倒される閉じ位置と、パームレスト6、
キーボード8および表示画面12aを露出させる開き位
置とに亘って選択的に回動し得るようになっている。
【0027】図1および図2に示すように、筐体4の内
部には、システム基板を構成する第1の回路基板20が
収容されている。第1の回路基板20は、パームレスト
6およびキーボード8の下方において、筐体4の底壁4
aと平行に配置されている。第1の回路基板20は、底
壁4aと向かい合う裏面20aと、上壁4bおよびキー
ボード装着口7と向かい合う表面20bとを有してい
る。この第1の回路基板20の裏面20aおよび表面2
0bには、夫々半導体パッケージのような多数の回路構
成部品21が実装されている。
【0028】そのため、第1の回路基板20と筐体4の
底壁4aおよびキーボード装着口7との間には、回路構
成部品21を収めるスペース22a,22bが確保され
ており、この第1の回路基板20は、筐体4の厚み方向
の中間部に位置されている。
【0029】また、第1の回路基板20は、その右側縁
部と後縁部とで規定される角部に、図1に示すような切
り欠き23を有している。切り欠き23は、キーボード
8の右端部の下方に位置され、筐体4の右側の側壁4d
に隣接されている。
【0030】図3に示すように、筐体4の内部には、回
路モジュール25が収容されている。回路モジュール2
5は、モジュール基板としての第2の回路基板26と、
この第2の回路基板26に実装された回路部品としての
MPU:microprocessing unit27とを備えている。
【0031】第2の回路基板26は、第1の回路基板2
0の切り欠き23に対応した位置に設置されている。こ
の第2の回路基板26は、筐体4の底壁4aの内面に沿
うように配置されており、上記筐体4の内部において、
第1の回路基板20よりも低い位置に配置されている。
このため、第1の回路基板20と第2の回路基板26と
は、筐体4の厚み方向に互いにずれて配置されている。
【0032】第2の回路基板26は、裏面26aと表面
26bとを有している。第2の回路基板26の裏面26
aは、筐体4の底壁4aに対し僅かなクリアランスを存
して向かい合っている。第2の回路基板26の表面26
bは、図4に示すようなMPU実装領域28を有してい
る。このMPU実装領域28は、筐体4の内部に臨んで
いる。
【0033】MPU実装領域28には、四つの通孔29
が形成されている。通孔29は、四角形の角部の位置関
係を保って配置されており、これら通孔29で囲まれた
部分にBGA 形の第1のMPU コネクタ30が実装されてい
る。第1のMPU コネクタ30は、偏平なコネクタボディ
30aと、このコネクタボディ30aに支持された多数
のピン端子30bとを有している。コネクタボディ30
aは、多数の半田ボール(図示せず)を介して第2の回
路基板26のMPU実装領域28に半田付けされてい
る。
【0034】MPU実装領域28には、MPUホルダ3
2が配置されている。MPUホルダ32は、金属製のフ
レーム33と、このフレーム33に固定された四つのボ
ス部34とを有している。フレーム33は、平坦な板状
をなしており、上記第2の回路基板26の表面26bに
重ね合わされている。ボス部34は、上記通孔29に対
応する位置に配置されているとともに、夫々MPU実装
領域28の上方に向けて突出されている。
【0035】図4に示すように、上記発熱するMPU2
7は、上記MPUホルダ32を介して第2の回路基板2
6のMPU実装領域28に実装されている。MPU27
は、マルチチップ・モジュール(以下MCMと称する)
36と、このMCM36を収容するケース37とを備え
ている。
【0036】MCM36は、多層構造の配線基板38
と、この配線基板38の表面に実装されたBGA 形の半導
体パッケージ39と、配線基板38の表面および裏面に
実装された複数のQFP 形の半導体パッケージ40と、配
線基板38の裏面に実装されたBGA 形の第2のMPU コネ
クタ41とを備えている。
【0037】BGA 形の半導体パッケージ39は、ベース
基板43とICチップ44とを有している。ベース基板
43は、配線基板38の表面に実装されている。ICチ
ップ44は、ベース基板43に多数の半田ボールを介し
てフリップチップ接続されている。このICチップ44
は、文字、音声、画像のような多用なマルチメディア情
報を処理するため、動作中の消費電力が大きくなってお
り、それに伴いICチップ44の発熱量も冷却を必要と
する程に大きなものとなっている。
【0038】上記ケース37は、アルミニウム合金のよ
うな熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。こ
のケース37は、ケース本体45と、このケース本体4
5に嵌合された裏蓋46とを備え、全体として偏平な四
角形の箱形をなしている。
【0039】ケース本体45は、配線基板38の表面お
よび半導体パッケージ39,40を覆っている。このケ
ース本体45の四つの角部には、凹部47が形成されて
いる。凹部47は、MPUホルダ32のボス部34に対
応するもので、夫々挿通孔48を有している。これら凹
部47の底は、配線基板38の表面に隣接されている。
裏蓋46は、その外周縁部がケース本体45に取り外し
可能に引っ掛かっており、配線基板38の裏面やそこに
実装された半導体パッケージ40を覆っている。この裏
蓋46は、ケース本体45の凹部47と協働して上記配
線基板38を挟んでおり、このことにより、配線基板3
8とケース37とが一体化されている。
【0040】図7に示すように、配線基板38の第2の
MPU コネクタ41は、裏蓋46を貫通してケース37の
外方に露出されている。第2のMPU コネクタ41は、偏
平なコネクタボディ41aと、このコネクタボディ41
aに支持された多数のピン端子41bとを有している。
コネクタボディ41aは、図示しない半田ボールを介し
て配線基板38の裏面に半田付けされている。
【0041】第1のMPU コネクタ30のコネクタボディ
30aと第2のMPU コネクタ41のコネクタボディ41
aとは、互いに取り外し可能に嵌合されている。この嵌
合により、ピン端子30b,41bが互いに接触し合
い、MPU27と第2の回路基板26とが電気的に接続
されている。
【0042】なお、上記コネクタボディ30a,41a
の嵌合長は、MPU27と第2の回路基板26との接続
部の薄型化を図るために、通常のスタッキングコネクタ
よりも短く設定されている。
【0043】ケース37の裏蓋46は、MPUホルダ3
2に重ねられている。このMPUホルダ32のボス部3
4は、裏蓋46を貫通してケース37内に挿入されてお
り、これらボス部34の先端が配線基板38の裏面に接
している。そのため、MPU27は、第2の回路基板2
6の表面26bに沿うような横置きの姿勢で筐体4の内
部に収められている。そして、図3に示すように、MP
U27は、第1の回路基板20に隣接されているととも
に、この第1の回路基板20と略同一高さに位置されて
いる。
【0044】また、図4や図8に示すように、ケース3
7のケース本体45は、発熱するICチップ44に対応
する位置に開口部49を有している。開口部49は、I
Cチップ44よりも大きな開口形状を有し、この開口部
49を通じてICチップ44がケース37の外方に露出
されている。
【0045】図5、図6および図8に示すように、上記
回路モジュール25は、ICチップ44の放熱を促進さ
せるための冷却装置51を備えている。この冷却装置5
1は、ヒートシンク52、ヒートパイプ53および電動
式のファンユニット54とで構成されている。
【0046】ヒートシンク52は、平坦な長方形板状の
放熱パネル55を有している。この放熱パネル55は、
筐体4の幅方向に沿って延びている。放熱パネル55
は、第1の基盤56と、この第1の基盤56に重ね合わ
された第2の基盤57とを備えている。第1の基盤56
は、アルミニウム合金をダイカスト成形することで構成
され、平坦な下面56aおよび上面56bを有してい
る。
【0047】図9は、放熱パネル55を第1の基盤56
の下面56aの方向から見た状態を示している。この図
9に最も良く示されるように、第1の基盤56は、受熱
部60と、ファン取り付け部61とを有している。これ
ら受熱部60とファン取り付け部61とは、第1の基盤
56の下面56aにおいて、放熱パネル55の長手方向
に互いに並べて配置されている。
【0048】受熱部60は、MPU27のケース37が
重ね合わされる平坦な受熱面62を有している。この受
熱面62には、下向きに僅かに突出する座部63が形成
されている。この座部63は、ケース本体45の開口部
49と向かい合う平坦な座面63aを有している。座部
63の周囲には、受熱面62から下向きに突出する四つ
のボス部64が配置されている。ボス部64は、MPU
27のケース37の凹部47に対応するもので、夫々凹
部47の挿通孔48に連なるねじ挿通孔65を有してい
る。ねじ挿通孔65は、第1の基盤56の上面56bに
開口されている。
【0049】上記ファン取り付け部61は、平滑なガイ
ド面67を有している。ガイド面67は、受熱部60の
受熱面62に連なっている。そのため、受熱部60とフ
ァン取り付け部61とは、同一平面上に位置されてい
る。
【0050】第2の基盤57は、固有の熱膨張率α2 を
有する銅板にて構成されている。この第2の基盤57の
熱膨張率α2 は、第1の基盤56の熱膨張率α1 よりも
大きく定められている。第2の基盤57は、第1の基盤
66の上面に隙間なく重ね合わされており、これら第1
および第2の基盤56,57の接触部分の熱抵抗が小さ
く抑えられている。
【0051】第2の基盤57は、第1の基盤56の上面
56bにおいて、上記受熱部60からファン取り付け部
61に跨って配置されている。この第2の基盤57は、
第1の基盤56の周囲に張り出す複数の支持部68を一
体に有している。これら支持部68は、第1の基盤56
の受熱部60およびファン取り付け部61に夫々対応し
た位置に配置されている。
【0052】図3に示すように、上記放熱パネル55の
受熱部60は、MPU27の上方からケース37に重ね
合わされており、この受熱部60のボス部64の先端が
ケース37の凹部47の底を貫通して配線基板38の表
面に接している。受熱部60の二つのボス部64のねじ
挿通孔65には、夫々放熱パネル55の上方からねじ7
0が挿入されている。ねじ70は、凹部47の挿通孔4
8、配線基板38を貫通してMPUホルダ32のボス部
34および第2の回路基板26の通孔29にねじ込まれ
ている。
【0053】また、図9に示すように、第2の回路基板
26の残りの通孔29には、この第2の回路基板26の
下方から他のねじ71が挿通されている。ねじ71は、
配線基板38、凹部47の挿通孔48を貫通して受熱部
60の残りのボス部64のねじ挿通孔65にねじ込まれ
ている。
【0054】そのため、図3や図6に示すように、ヒー
トシンク52と第2の回路基板26とは、MPU27を
挟み込んだ状態で互いに結合されている。この結合によ
り、MPU27が第2の回路基板26の表面26bに押
し付けられ、第1のMPU コネクタ30と第2のMPU コネ
クタ41との嵌合が維持されている。それとともに、放
熱パネル55の受熱部60がMPU27に固定され、受
熱部60の座面63aが発熱するICチップ44と僅か
な隙間を介して向かい合っている。そして、この座面6
3aとICチップ44との間には、熱伝導性を有するグ
リス72が介在されており、このグリス72を介して座
面63aとICチップ44とが熱的に接続されている。
【0055】図3に示すように、ヒートシンク52の放
熱パネル55をMPU27のケース37に結合した状態
では、そのファン取り付け部61がMPU27や第2の
回路基板26の側方に突出されている。そして、このフ
ァン取り付け部61は、放熱パネル55の周囲に張り出
す一対のブラケット部74a,74bを有している。ブ
ラケット部74a,74bは、ファン取り付け部61の
突出端に位置されている。これらファン取り付け部61
は、図5の(B)に示すように、筐体4の底壁4aと向
かい合うとともに、この底壁4aから上向きに延びる複
数の取り付け座75にねじ76を介して固定されてい
る。そのため、ブラケット部74a,74bは、放熱パ
ネル55の筐体4への固定部となっており、これらブラ
ケット部74a,74bは、上記第1および第2のコネ
クタ30,41から筐体4の右側方に充分に遠ざけられ
ている。
【0056】図3に示すように、ヒートシンク52は、
上記筐体4の内部において、この筐体4の底壁4aと平
行に配置されている。この結果、ファン取り付け部61
のガイド面67は、筐体4の右側の側壁4dに隣接した
位置において、底壁4aと向かい合っているとともに、
上記MPU27にしても、ヒートシンク52から吊り下
げられた状態で、このヒートシンク52に固定されてい
る。
【0057】図6、図8および図9に示すように、上記
ヒートパイプ53は、放熱パネル55の長軸方向の一辺
に沿って延びる第1のパイプ部78aと、放熱パネル5
5の短軸方向の一辺に沿って延びる第2のパイプ部78
bとを有している。これら第1および第2のパイプ部7
8a,78bは、上記第2の基盤57の支持部68にか
しめて固定されている。第1のパイプ部78aの一端お
よび第2のパイプ部78bは、受熱部60の近傍に位置
されているとともに、第1のパイプ部78aの他端は、
ファン取り付け部61の近傍に位置されている。
【0058】したがって、ヒートパイプ53は、第2の
基盤57を介して受熱部60およびファン取り付け部6
1に夫々熱的に接続されているとともに、ヒートシンク
52の放熱パネル55を取り囲んだ状態で受熱部60と
ファン取り付け部61とに跨って配置されている。
【0059】上記ファンユニット54は、ファン取り付
け部61のガイド面67に支持されている。ファンユニ
ット54は、ファンケーシング80と、このファンケー
シング80に支持されたファン81とを備えている。
【0060】ファンケーシング80は、例えばアルミニ
ウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れている。ファンケーシング80は、四つの角部を有す
る偏平な四角形の枠状をなしている。このファンケーシ
ング80の厚み寸法は、上記MPU27のケース37の
厚み寸法と略同等に定められている。そして、ファンケ
ーシング80は、その四つの角部がねじ82を介してフ
ァン取り付け部61のガイド面67に固定されている。
そのため、ファンケーシング80は、ヒートシンク52
の放熱パネル55に吊り下げた姿勢で保持されている。
【0061】ファンケーシング80は、吸込口84と排
出口85とを有している。吸込口84は、ファン取り付
け部61のガイド面67と向かい合っている。排出口8
5は、吸込口84に隣接されているとともに、この吸込
口84に連なっている。
【0062】吸込口84の内周縁部には、径方向内側に
向けて延びる複数のステー86が形成されており、これ
らステー86の先端部に円盤状のモータ支持部87が形
成されている。モータ支持部87は、偏平なDCブラシ
レスモータ89(図3に示す)を支持している。モータ
89は、ファンケーシング80の厚み方向に延びる回転
軸90を有している。このモータ89は、図示しないリ
ード線を介して第2の回路基板26に電気的に接続され
ている。そして、モータ89は、MPU27の温度が予
め決められた値に達した時に駆動されるようになってい
る。
【0063】上記ファン81は、モータ89の回転軸9
0に支持されている。ファン81は、吸込口84と向か
い合っており、このファン81の径方向外側に上記排出
口85が位置されている。
【0064】ファンユニット54は、吸込口84を通る
回転軸線O1 を有している。回転軸線O1 は、回転軸9
0の軸方向に延びている。そして、ファンユニット54
は、上記回転軸線O1 を放熱パネル55のガイド面67
と直交させた横置きの姿勢でファン取り付け部61に固
定されている。そのため、ファンユニット54は、放熱
パネル55に沿うように配置されており、そのファンケ
ーシング80の吸込口84が筐体4の底壁4aと僅かな
隙間を存して向かい合っている。
【0065】ファンケーシング80の排出口85は、上
記MPU27とは反対側に向けて開口されている。この
排出口85は、筐体4の右側の側壁4dと向かい合って
おり、この側壁4dには、排出口85に連なる排気口9
2が形成されている。
【0066】図3および図5の(A)に示すように、上
記回路モジュール25の第2の回路基板26は、第1の
回路基板20の下方に入り込むように延長された接続部
94を有している。接続部94は、上記放熱パネル55
のブラケット部74とはファンユニット54およびMP
U27を挟んだ反対側に位置されており、放熱パネル5
5の筐体4への固定部から充分に遠ざけられている。そ
して、接続部94は、第1の回路基板20の裏面20a
と向かい合うとともに、接続手段としての一対のコネク
タ装置95を介して第1の回路基板20に電気的に接続
されている。
【0067】図10の(A)や図12に示すように、コ
ネクタ装置95は、夫々プラグとしての第1のコネクタ
96と、リセプタクルとしての第2のコネクタ97とを
備えている。第1のコネクタ96は、第2の回路基板2
6の接続部94に支持されている。この第1のコネクタ
96は、合成樹脂製のコネクタボディ98と、このコネ
クタボディ98に支持された多数のピン状の接触子99
とを有している。
【0068】コネクタボディ98は、筐体4の奥行き方
向に延びる細長いボックス構造をなしている。このコネ
クタボディ98は、固定部100と、可動部101とに
分割されている。固定部100は、第2の回路基板26
の接続部94に突き合わされた第1の端面102aと、
この第1の端面102aとは反対側に位置された第2の
端面102bとを有している。この固定部100には、
コネクタボディ98の長手方向に延びるスリット103
が形成されている。スリット103は、固定部100の
第1および第2の端面102a,102bに夫々開口さ
れている。
【0069】可動部101は、固定部100の第2の端
面102bと向かい合う第1の端面105aと、この第
1の端面105aとは反対側に位置された第2の端面1
05bとを有している。この可動部101は、第1の端
面105aに開口された連通凹部106と、第2の端面
105bに開口された嵌合凹部107とを有している。
連通凹部106および嵌合凹部107は、夫々コネクタ
ボディ98の長手方向に延びており、この連通凹部10
6は、固定部100のスリット103と向かい合ってい
る。
【0070】そして、図10の(B)に示すように、固
定部100の第2の端面102bと可動部101の第1
の端面105aとの間には、隙間108が形成されてい
る。この隙間108は、固定部100のスリット103
および可動部101の連通凹部106に夫々連なってい
る。
【0071】上記ピン状の接触子99は、燐青銅板にて
構成されている。接触子99は、固定部100と可動部
101とに跨っているとともに、コネクタボディ98の
長手方向に微細なピッチを存して配置されている。接触
子99は、固定部100に保持された第1の部分112
と、可動部101に保持された第2の部分113と、コ
ネクタボディ98の隙間108を貫通する第3の部分1
14とを備えている。
【0072】接触子99の第1の部分112は、固定部
100に一体にモールドされている。第1の部分112
の一端は、スリット103に導かれてコネクタボディ9
8の高さ方向に延びている。第1の部分112の他端
は、固定部100の外方に引き出されて、コネクタボデ
ィ98の幅方向外側に向けて延びる脚部115を構成し
ている。
【0073】接触子99の第2の部分113は、可動部
101の嵌合凹部107の内面から連通凹部106の内
面に跨るように一体にモールドされている。第2の部分
113は、嵌合凹部107を通じてコネクタボディ98
の外方に露出されているとともに、このコネクタボディ
98の高さ方向に沿って延びている。
【0074】図10の(B)に最も良く示されるよう
に、接触子99の第3の部分114は、上記第1の部分
112と第2の部分113とに跨っている。第3の部分
114は、コネクタボディ98の幅方向に延びる主部1
17と、これら主部117の両端からコネクタボディ9
8の高さ方向に沿って互いに逆向きに曲げられた一対の
曲げ部118a,118bとを有している。一方の曲げ
部118aは、隙間108を介して固定部100のスリ
ット103に臨むとともに、第1の部分112に連なっ
ている。他方の曲げ部118bは、隙間108を介して
可動部101の連通凹部106に臨むとともに、第2の
部分113に連なっている。
【0075】そのため、接触子99の第3の部分114
は、クランク状に折り曲げられており、このことによ
り、第3の部分114にばね性が付与されている。この
結果、コネクタボディ98の固定部100と可動部10
1とは、上記多数の接触子99を介して互いに連結され
ており、これら接触子99の第3の部分114のばね性
により、可動部101が固定部100に対し変位可能に
フローティング支持されている。
【0076】また、図12や図13に示すように、コネ
クタボディ98の長手方向に離間された両端部には、夫
々補強金具119がかしめ止めされている。第1のコネ
クタ96は、その接触子99の脚部115を第2の回路
基板26上のパッド121(図10の(B)に示す)に
半田付けするとともに、補強金具119を第2の回路基
板26に半田付けすることにより、この第2の回路基板
26に固定されている。
【0077】一方、上記第2のコネクタ97は、第1の
回路基板20の裏面20aに実装されている。第2のコ
ネクタ97は、図10の(B)に示すように、合成樹脂
製のコネクタボディ123と、このコネクタボディ12
3に支持された多数のピン状の接触子124とを有して
いる。
【0078】コネクタボディ123は、所定の高さ寸
法、幅寸法および長さ寸法を有する細長いボックス構造
をなしている。このコネクタボディ123は、第1の回
路基板20の裏面20aに沿って延びる第1の端面12
5と、この第1の端面125の反対側に位置された第2
の端面126とを有している。
【0079】コネクタボディ123は、その長手方向に
延びるスリット状の凹部127を有している。凹部12
7は、コネクタボディ123の第1の端面125に開口
されている。また、コネクタボディ123の第2の端面
126の中央部には、嵌合凸部130が形成されてい
る。嵌合凸部130は、コネクタボディ123の長手方
向に沿って延びており、この嵌合凸部130は、第1の
コネクタ96の嵌合凹部107に取り外し可能に嵌合さ
れるようになっている。
【0080】上記ピン状の接触子124は、弾性を有す
る燐青銅板にて構成されている。接触子124は、コネ
クタボディ123の凹部127の内面に一体にモールド
されており、このコネクタボディ123の長手方向に微
細なピッチを存して配置されている。接触子124は、
コネクタボディ123の第2の端面126を貫通して嵌
合凸部130の両側面に導かれている。これら接触子1
24の先端部には、嵌合凸部130の側面から遠ざかる
方向に湾曲された弾性変形部134が形成されている。
【0081】また、接触子124の弾性変形部134と
は反対側の端部は、第1の端面125からコネクタボデ
ィ123の外方に導出されている。これら接触子134
の導出部分は、コネクタボディ123の幅方向外側に向
けて延びる脚部135を構成している。
【0082】また、図12に示すように、コネクタボデ
ィ123の長手方向に離間された両端部には、夫々補強
金具136がかしめ止めされている。第2のコネクタ9
7は、その接触子124の脚部135を第1の回路基板
20の裏面20aのパッド(図示せず)に半田付けする
とともに、補強金具136を第1の回路基板20に半田
付けすることにより、この第1の回路基板20の裏面2
0aに固定されている。
【0083】第1のコネクタ96の嵌合凹部107と第
2のコネクタ97の嵌合凸部130とは、第1の回路基
板20と第2の回路基板26の接続部94との間におい
て互いに嵌合されている。そして、この嵌合により、接
触子124の弾性変形部134が接触子99の第1の部
分112に接触し、これら接触子99,124を介して
第1および第2の回路基板20,26が電気的に接続さ
れるようになっている。
【0084】このような構成のポータブルコンピュータ
1において、MPU27のICチップ44が発熱する
と、このICチップ44の熱は、グリス72を介して放
熱パネル55の座部63に伝えられる。この熱は、座部
63から受熱部60に伝達されるとともに、この受熱部
60からファン取り付け部61に熱伝導により拡散され
る。
【0085】また、この放熱パネル55には、受熱部6
0とファン取り付け部61とに跨るヒートパイプ53が
熱的に接続されているので、ICチップ44から受熱部
60に伝えられた熱の一部は、第2の基盤57の支持部
68を介してヒートパイプ53に伝えられる。そのた
め、受熱部60の熱は、ヒートパイプ53を介してファ
ン取り付け部61に積極的に移される。
【0086】MPU27の温度が予め規定された値を上
回ると、DCブラシレスモータ89を介してファン81
が回転駆動される。このファン81の回転により、筐体
4内の空気がファンケーシング80の吸込口84に吸い
込まれ、この空気はファンケーシング80内を排出口8
5に向けて流れる。これにより、ファンケーシング80
および放熱パネル55が空気を媒体とする強制対流によ
り直接冷却されるとともに、この放熱パネル55のファ
ン取り付け部61に伝えられた熱が空気流に乗じて外部
に放出され、MPU27の放熱が促進される。そして、
ファンケーシング80の排出口85に導かれた空気は、
排気口92を介して筐体4の外方に放出される。
【0087】ところで、上記構成のポータブルコンピュ
ータ1によると、MPU27と第2の回路基板26とは
一つの回路モジュール25としてユニット化され、この
第2の回路基板26は、システム基板としての第1の回
路基板20とは切り離された別の部品となっている。
【0088】そして、MPU27の放熱を促進させるヒ
ートシンク52は、第2の回路基板26と協働してMP
U27を挟み込んでいるとともに、このヒートシンク5
2は、MPU27と第2の回路基板26とを接続する第
1および第2のMPU コネクタ30,41に対し、ファン
取り付け部61を挟んだ反対側において筐体4の取り付
け座75にねじ76を介して固定されている。
【0089】そのため、回路モジュール25のMPU2
7および第2の回路基板26は、ヒートシンク52を介
して間接的に筐体4に保持されることになり、上記MP
U27と第2の回路基板26とを接続する第1および第
2のMPU コネクタ30,41がヒートシンク52の筐体
4への固定部から充分に遠ざかることと合わせて、ポー
タブルコンピュータ1の筐体4に振動や衝撃が加わって
も、この振動が直接第1および第2のMPU コネクタ3
0,41に伝わり難くなる。
【0090】しかも、上記構成によれば、第1の回路基
板20と第2の回路基板26とを電気的に接続するコネ
クタ装置95は、ヒートシンク52の筐体4への固定部
から充分に遠ざかった位置、具体的にはヒートシンク5
2の固定部に対しファン取り付け部61および受熱部6
0を挟んだ反対側に位置されているとともに、このコネ
クタ装置95の第1のコネクタ96にあっては、第2の
コネクタ97が嵌合される可動部101が第2の回路基
板26に半田付けされた固定部100に対し変位可能に
フローティング支持されている。
【0091】そのため、ヒートシンク52で減衰しきれ
なかった振動や衝撃がMPU27や第2の回路基板26
を介して第1のコネクタ96に伝わると、接触子99の
第3の部分114がそれ自身のばね性により変形する。
【0092】この結果、第1のコネクタ96の可動部1
01が固定部100とは独立して変位し、第2の回路基
板26を介して伝わる振動や衝撃を吸収する。したがっ
て、第1および第2のMPU コネクタ30,41の嵌合部
分に筐体4からの振動や衝撃に伴う過大な負荷や歪が生
じるのを未然に防止することができる。
【0093】よって、第1および第2のMPU コネクタ3
0,41のコネクタボディ30a,41aの嵌合長が短
くても、これらコネクタボディ30a,41aの嵌合部
分のずれを防止できるとともに、コネクタボディ30
a,41aと第1および第2の回路基板20,26との
半田付け部分の損傷を防止することができ、MPU27
と第2の回路基板26との電気的接続の信頼性が向上す
る。
【0094】なお、上記実施の形態では、コネクタ装置
の第1のコネクタのコネクタボディを固定部と可動部と
に分割したが、本発明はこれに限らず、第2のコネクタ
をコネクタボディを固定部と可動部とに分割したり、あ
るいは第1および第2のコネクタの双方のコネクタボデ
ィを固定部と可動部とに分割しても良い。
【0095】また、第1の回路基板と第2の回路基板と
を接続する手段は、フローティング式のコネクタ装置に
限らず、このコネクタ装置の代わりにフレキシブルな配
線基板を用いても良い。
【0096】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、筐体に加
わる振動や衝撃がコネクタに直接伝わり難くなるととも
に、たとえこの衝撃や振動がコネクタに伝えられたとし
ても、接続手段が変位することで筐体からの振動や衝撃
を吸収するので、このコネクタの嵌合部分に過大な負荷
や歪が生じるのを防止することができ、電気的接続の信
頼性が向上するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るポータブルコンピュ
ータの斜視図。
【図2】ポータブルコンピュータの側面図。
【図3】第1の回路基板、回路モジュールおよび冷却装
置との位置関係を示すポータブルコンピュータの断面
図。
【図4】MPUを第2の回路基板から取り外した状態を
示す斜視図。
【図5】(A)は、回路モジュールおよび冷却装置を筐
体に収容した状態を示す平面図。(B)は、図5(A)
の5F−5F線に沿う断面図。
【図6】回路モジュールに冷却装置を取り付けた状態を
示す斜視図。
【図7】MPUの斜視図。
【図8】回路モジュールから冷却装置を取り外した状態
を示す斜視図。
【図9】回路モジュールから冷却装置を取り外した状態
を示す斜視図。
【図10】(A)は、第1のコネクタと第2のコネクタ
とが互いに分離された状態を示すコネクタ装置の断面
図。(B)は、コネクタボディの可動部が接触子を介し
てフローティング支持された状態を示す断面図。
【図11】(A)は、第2の回路基板の接続部に第1の
コネクタを実装した状態を示す断面図。(B)は、第1
のコネクタの平面図。
【図12】第1のコネクタと第2のコネクタとが互いに
分離された状態を示すコネクタ装置の断面図。
【図13】第1のコネクタの斜視図。
【符号の説明】
4…筐体 20…第1の回路基板 25…回路モジュール 26…第2の回路基板(モジュール基板) 27…回路部品(MPU) 30,41…コネクタ(第1および第2のMPU コネク
タ) 51…冷却装置 52…ヒートシンク 95…接続手段(コネクタ装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康之 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 コンピュ―タエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA11 AB10 AB11 BA01 BB03 BB04 DB10 EA07 EA11 FA01 FA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と;この筐体の内部に収容された回
    路基板と;上記筐体の内部に収容され、上記回路基板に
    電気的に接続された回路モジュールと;を具備し、 上記回路モジュールは、動作中に発熱する回路部品と、
    この回路部品にコネクタを介して接続されたモジュール
    基板と、このモジュール基板に取り付けられ、上記回路
    部品に熱的に接続されたヒートシンクと、を有し、 上記回路モジュールのヒートシンクは、上記筐体に固定
    されているとともに、上記モジュール基板は、上記ヒー
    トシンクの筐体への固定部から遠ざかった位置におい
    て、変位可能な接続手段を介して上記回路基板に電気的
    に接続されていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記回路基板
    は、上記筐体の底壁に沿うような姿勢でこの底壁に固定
    されているとともに、上記回路モジュールのモジュール
    基板は、上記回路基板を外れた位置において、上記筐体
    の内部に収容されていることを特徴とする電子機器
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記接続手段
    は、コネクタ装置であり、このコネクタ装置は、上記回
    路基板に半田付けされた多数の接触子を有する第1のコ
    ネクタボディと、上記モジュール基板に半田付けされた
    多数の接触子を有し、上記第1のコネクタボディに嵌合
    された第2のコネクタボディと、を含み、 上記第1又は第2のコネクタボディの少なくともいずれ
    か一方は、固定部と可動部とに分割され、これら固定部
    と可動部とは隙間を介して向かい合うとともに、このコ
    ネクタボディに対応する接触子は、上記固定部に保持さ
    れた第1の部分と、上記可動部に保持された第2の部分
    と、上記隙間を貫通する第3の部分と、を有し、この接
    触子の第1の部分が上記回路基板又はモジュール基板の
    少なくともいずれか一方に半田付けされていることを特
    徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、上記モジュー
    ル基板とヒートシンクとは、互いに協働して上記回路部
    品を挟み込んでいることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の記載において、上記ヒ
    ートシンクは、上記回路部品の熱を受ける受熱部と、こ
    の受熱部に並べて配置されたファン取り付け部と、を有
    し、このファン取り付け部は、上記回路部品およびモジ
    ュール基板を外れた位置に突出されて上記筐体の底壁と
    向かい合うとともに、このファン取り付け部に送風用の
    ファンユニットが取り付けられていることを特徴とする
    電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記筐体の底
    壁は、上記ファン取り付け部の突出端を支える取り付け
    座を有し、この取り付け座にファン取り付け部がねじを
    介して固定されていることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記モジュー
    ル基板は、上記ヒートシンクのファン取り付け部とは反
    対側に延長されて上記回路基板と向かい合う接続部を有
    し、この接続部と回路基板との間に上記コネクタ装置が
    介在されていることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項1の記載において、上記コネクタ
    は、互いに嵌合されるとともに、この嵌合長が短い一対
    の偏平なコネクタボディを有し、一方のコネクタボディ
    は回路基板に半田付けされ、他方のコネクタボディはモ
    ジュール基板に半田付けされていることを特徴とする電
    子機器。
  9. 【請求項9】 筐体と;この筐体の内部に収容された回
    路基板と;上記筐体の内部に収容され、上記回路基板に
    電気的に接続された回路モジュールと;上記筐体の内部
    に収容され、上記回路モジュールの放熱を促進させるた
    めの冷却装置と;を具備し、 上記回路モジュールは、モジュール基板と、このモジュ
    ール基板にコネクタを介して接続されるとともに、上記
    冷却装置に熱的に接続された回路部品と、を有し、 上記冷却装置は、上記筐体に固定されているとともに、
    上記モジュール基板は、上記冷却装置の筐体への固定部
    から遠ざかった位置において、変位可能な接続手段を介
    して上記回路基板に電気的に接続されていることを特徴
    とする電子機器。
  10. 【請求項10】 筐体と;この筐体の内部に収容された
    第1の回路基板と;上記筐体の内部に収容された第2の
    回路基板と;この第2の回路基板にコネクタを介して実
    装され、動作中に発熱する回路部品と;を具備し、 上記第2の回路基板は、上記筐体に固定されているとと
    もに、この筐体への固定部から遠ざかった位置におい
    て、変位可能な接続手段を介して上記第1の回路基板に
    電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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