JP2000010579A - 音声合成装置及びコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents

音声合成装置及びコンピュータ可読記録媒体

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JP2000010579A
JP2000010579A JP10189691A JP18969198A JP2000010579A JP 2000010579 A JP2000010579 A JP 2000010579A JP 10189691 A JP10189691 A JP 10189691A JP 18969198 A JP18969198 A JP 18969198A JP 2000010579 A JP2000010579 A JP 2000010579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テキストの内容に応じた適切な読み上げモー
ドを自動的に決定することのできる音声合成装置を提供
する。 【解決手段】 入力手段1は読み上げ対象となるテキス
トを入力し、分割手段5は空白、改行等を区切りにテキ
ストを分割する。頻度抽出手段2は、分割されたテキス
ト毎にそのテキスト中の文字の出現頻度を抽出する。モ
ード決定手段3は、この頻度情報をもとに、分割された
テキスト毎に読み上げモードを決定する。音声合成手段
4は、分割テキスト毎に決定された読み上げモードに従
い、テキスト中の各分割テキストを音声合成により読み
上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声合成装置に関
し、特に任意のテキストを読み上げる音声合成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】音声合成によってテキストを読み上げる
場合、そのテキストの内容に応じた読み方で読み上げる
ことが望まれる。例えば、「123−4567」という
テキストが電話番号を意味する場合、「いちにいさんの
よんごおろくなな」と読み上げることが望まれ、同テキ
ストが数式を意味する場合、「ひゃくにじゅうさんまい
なすよんせんごひゃくろくじゅうなな」と読み上げるこ
とが望まれる。また、テキスト中に表が存在する場合、
表の罫線として用いられている「−」,「|」等は、視
覚的な意味しかないので読み上げないことが望ましい。
【0003】テキストの内容に応じた読み方を実現する
最も簡単な方法は、ユーザ自身に読み方、つまり読み上
げモードを指定させることである。一例を図20に示
す。この音声合成装置は、音声合成手段4と、テキスト
を入力する入力手段1と、ユーザからの読み上げモード
の指示を音声合成手段4に指定するモード選択手段6と
から構成され、入力手段1によって入力されたテキスト
を音声合成手段4がモード選択手段6から指定された読
み上げモードに従って読み上げる。
【0004】例えば、「数式読み」と「電話番号読み」
との2つの読み上げモードがあり、ユーザがモード選択
手段6によって「電話番号読み」を指定した状態におい
て、入力手段1によって「123−4567」というテ
キストが入力された場合、音声合成手段4は、モード選
択手段6から指定された「電話番号読み」の指示に従っ
て、数字は棒読み(「123」は、「いちにいさん」と
読む)、「−」は「の」、として、「いちにいさんのよ
んごおろくなな」と読み上げる。他方、ユーザがモード
選択手段6によって「数式読み」を指定した状態におい
て、入力手段1によって「123−4567=−444
4」というテキストが入力された場合、音声合成手段4
は、モード選択手段6から指定された「数式読み」の指
示に従って、数字は桁読み(「123」は「ひゃくにじ
ゅうさん」と読む)、「−」は「まいなす」、として、
「ひゃくにじゅうさんまいなすよんせんごひゃくろくじ
ゅうなないこーるまいなすよんせんよんひゃくよんじゅ
うよん」と読み上げる。
【0005】このように、読み上げモードの選択により
同じ文字列であってもテキストの意味に則して正しく読
み上げることが可能となる。
【0006】しかしながら、ユーザ自身に読み上げモー
ドを指定させる上述した音声合成装置では、読み上げ対
象となるテキストの内容をユーザが事前に、つまり読み
上げられる前に知っている必要がある。このため、読み
上げ対象となるテキストがユーザにとって未知な場合に
は適用できない。また、ユーザからの読み上げモードの
指示を入力するモード選択手段6を音声合成装置側に設
ける必要があるため、例えば電話回線を通じて必要な情
報を遠隔地に設置された音声合成装置から音声にて得る
ような場合などには適用が困難である。
【0007】このような問題を解決するには、音声合成
装置自体がテキストの内容に応じて読み上げモードを自
動的に決定することが必要である。このような技術の従
来例が特開平8−36395号公報に記載されている。
【0008】同公報に記載された技術では、所定の特殊
単語あるいは特殊パターンの数字文字列をテキスト中に
検出すると、特殊単語の前後に近接して存在する数字文
字列あるいは特殊パターンの数字文字列に、前記特殊単
語あるいは前記特殊パターンに対応した規則に従った読
みを当てることで、テキストの内容に応じて読み上げモ
ードを自動的に決定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、特殊な読みとなる数字文字列は、特殊な単語を含ん
でいたり、特殊なパターンとして現れる点に着目したも
のであり、テキストの内容に応じて読み上げモードを自
動的に決定する技術の一つとして有益な技術ではある。
【0010】しかし、例えば「数字−数字」という特殊
パターンに対し、数字は棒読み、「−」は「の」と読
む、という規則を使用するとき、「123−4567」
というテキストは「いちにいさんのよんごおろくなな」
と読み上げるが、「123−4567=−4444」と
いうテキストも「いちにいさんのよんごおろくなないこ
ーるまいなすよんせんよんひゃくよんじゅうよん」と読
み上げてしまう。これを改善するには、上記の特殊パタ
ーン及び規則だけでは足りず、新たな特殊パターンと規
則の追加が必要である。この例の場合、追加する特殊パ
ターン及び規則の数はそれほど多く必要としないであろ
うが、表の罫線を読み上げないモードを自動的に決定す
るような場合、罫線に使う「−」,「|」等の並べ方、
つまり特殊パターンは千差万別であるため、膨大な特殊
パターンを登録しておく必要があり、実質的に適用は困
難になる。
【0011】そこで本発明の目的は、テキストの内容に
応じた適切な読み上げモードを特殊パターンの検出によ
らずに自動的に決定することのできる音声合成装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の音声合成装置
は、テキスト中の各文字の出現頻度に基づいて読み上げ
モードを決定する。より具体的には、テキストを入力す
る入力手段と、入力されたテキスト中の文字の出現頻度
を抽出する頻度抽出手段と、この頻度情報をもとに読み
上げモードを決定するモード決定手段と、この決定され
た読み上げモードに応じて動作する音声合成手段とを備
えている。
【0013】このように構成された本発明の音声合成装
置にあっては、入力手段が読み上げ対象となるテキスト
を入力し、頻度抽出手段が、そのテキスト中の文字の出
現頻度を抽出し、この抽出された頻度情報をもとにモー
ド決定手段が読み上げモードを決定し、音声合成手段が
その決定された読み上げモードでテキストを読み上げ
る。
【0014】また本発明の音声合成装置は、テキスト中
に様々な書式の文が混在していてもそれぞれを適切な読
み上げモードで読み上げることができるようにもする為
に、入力されたテキストを分割し、各分割テキスト毎に
処理するようにしている。より具体的には、テキストを
入力する入力手段と、入力されたテキストを分割する分
割手段と、分割されたテキスト毎にそのテキスト中の文
字の出現頻度を抽出する頻度抽出手段と、この頻度情報
をもとに、分割テキスト毎に読み上げモードを決定する
モード決定手段と、分割テキスト毎に、決定された読み
上げモードに応じて動作する音声合成手段とを備えてい
る。
【0015】このように構成された本発明の音声合成装
置にあっては、入力手段が入力した読み上げ対象となる
テキストを分割手段が分割し、頻度抽出手段が、分割さ
れたテキスト毎にそのテキスト中の文字の出現頻度を抽
出し、この頻度情報をもとにモード決定手段が、分割さ
れたテキスト毎に読み上げモードを決定し、音声合成手
段がその決定された読み上げモードでテキストを読み上
げる。
【0016】本発明が自動切り替え対象とする読み上げ
モードの種類や数は任意である。一例を挙げれば、表の
罫線などに多用される「−」,「|」,「*」等の特定
の記号文字を読み上げないモードと読み上げるモードと
の相互切り替えに適用できる。この場合、頻度抽出手段
は、特に、前記特定の記号文字の出現頻度を抽出し、モ
ード決定手段は、各記号文字の出現頻度をもとに、その
記号文字を読み上げないモード、読み上げるモードの何
れかを決定する。
【0017】他の例として、アルファベット文字列をロ
ーマ字として読み上げるモードと英語として読み上げる
モードとの相互切り替えに適用できる。この場合、頻度
抽出手段は、特に、アルファベット母音および子音の出
現頻度を抽出し、モード決定手段は、アルファベット母
音および子音の出現頻度をもとに、アルファベット文字
列をローマ字として読み上げるモード、英語として読み
上げるモードの何れかを決定する。そして、より好まし
い形態においては、音声合成手段は、アルファベット文
字列を英語として読み上げるモードが決定された場合、
テキスト中の数字、記号も英語として読み上げる。
【0018】また別の例として、特定の記号文字を含む
数字文字列を電話番号として読み上げるモードと数式と
して読み上げるモードとの相互切り替えに適用できる。
この場合、頻度抽出手段は、例えば「−」や「+,=,
×,÷」等の特定の記号文字の出現頻度を抽出し、モー
ド決定手段は、特定の記号文字の出現頻度をもとに、数
字文字列を電話番号として読み上げるモード、数式とし
て読み上げるモードの何れかを決定する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(1)第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
本実施の形態の音声合成装置は、テキストを入力する入
力手段1と、入力されたテキスト中の文字の出現頻度を
抽出する頻度抽出手段2と、この頻度情報をもとに読み
上げモードを決定するモード決定手段3と、この決定さ
れた読み上げモードに応じて動作する音声合成手段4と
を備えている。
【0021】入力手段1は、図示しないキーボードから
入力されたテキスト、またはハードディスク等に蓄えら
れたテキスト等、読み上げ対象となる任意のテキストを
入力し、頻度抽出手段2と音声合成手段4とに渡す。
【0022】頻度抽出手段2は、入力手段1から受け取
ったテキスト中の文字の出現頻度を抽出し、その頻度情
報をモード決定手段3に渡す。出現頻度は、例えば、
「あ」、「い」等の文字毎や、「記号」、「漢字」等の
文字の種類(カテゴリ)毎に抽出する。また、全ての文
字や種類の出現頻度を必ずしも抽出する必要はない。ど
のような文字や種類の出現頻度を抽出するかは、自動切
り替えの対象としている読み上げモードの種類に応じて
事前に定められている。
【0023】モード決定手段3は、頻度抽出手段2から
受け取った頻度情報をもとに、予め定められた規則に基
づいて読み上げモードを決定する。どのような規則を使
用するかは、音声合成装置が自動切り替えの対象として
いる読み上げモードの種類に応じて事前に定められてい
る。
【0024】音声合成手段4は、入力手段1から与えら
れたテキストを、モード決定手段3からの読み上げモー
ドの指示に従い読み上げる。図2に音声合成手段4の構
成例を示す。
【0025】この例の音声合成手段4は、テキストを解
析し発音記号を生成するテキスト解析手段41と、読み
上げモードを記憶するモード記憶手段42と、単語とそ
の発音記号を記憶する単語辞書43と、音声波形を音素
単位で記憶する波形辞書44と、発音記号から音声波形
を生成する音声波形生成手段45とを備えている。
【0026】モード記憶手段42はモード決定手段3か
らの読み上げモードの指示を記憶する。単語辞書43
は、単語とその読み、アクセントの情報である発音記号
を記憶する。読み上げモード毎に読み分ける必要がある
単語については、読み上げモード毎にその発音記号(読
まない場合も含む)が単語辞書43に記憶されている。
テキスト解析手段41は、入力手段1から与えられたテ
キストを、単語単位に分割し、単語毎に単語辞書43お
よびモード記憶手段42の内容に従い発音記号に変換す
る。波形辞書44は、音素単位の音声波形とその音素ラ
ベルを記憶している。音声波形生成手段45は、テキス
ト解析手段41から出力された発音記号をもとに、波形
辞書44から、音素ラベルをキーとして必要な音素単位
の音声波形を検索、抽出し、これを編集することで音声
波形を生成する。
【0027】次に本実施の形態の実施例について図面を
参照して詳細に説明する。
【0028】(A)第1の実施例 図3は本実施の形態における第1の実施例のフローチャ
ート、図4および図5はテキスト例を示す。本実施例の
音声合成装置は、記号文字の出現頻度をもとに、その記
号文字を読み上げないモード、読み上げるモードを自動
的に選択する機能を持つ。
【0029】本実施例の場合、頻度抽出手段2は、テキ
スト中の文字の出現頻度を抽出するが、特にテキスト中
において視覚的な意味しか持たない記号文字については
各記号文字毎に出現頻度を抽出する。対象とする記号文
字は、「−」、「|」、「*」などである。また、モー
ド決定手段3には、記号文字の出現頻度が予め定められ
た頻度より多いとき、その記号文字を読み上げないモー
ドにし、そうでないときは読み上げるモードにするとい
う規則が予め設定されている。
【0030】以下、図1〜図5を参照して、本実施例の
動作を説明する。
【0031】まず、入力手段1がテキストを入力し、頻
度抽出手段2および音声合成手段4に渡す(ステップS
1)。次に、頻度抽出手段2は、テキスト中の文字の出
現頻度を求めるが、その際、「−」、「|」、「*」な
どの所定の記号文字については個々の記号文字毎に出現
頻度を求める(ステップS2)。次に、モード決定手段
3は、個々の記号文字毎にその出現頻度の大小を判定し
(ステップS3)、頻度が著しく大きい記号文字を、読
まない文字のリストに加える(ステップS4)。こうし
て生成したリストは、読み上げモードの情報として、音
声合成手段4のモード記憶手段42に記憶される。な
お、読まない文字が1つもない場合、リストは空であ
る。
【0032】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42に上記リストが記憶されると、
入力テキストに対する処理を開始する。まず、テキスト
中から、モード記憶手段42に記憶されたリスト中の記
号文字を消去する(ステップS5)。そして、そのテキ
ストを単語単位に分割し(ステップS6)、単語辞書4
3を参照して単語毎に発音記号に変換する(ステップS
7)。次に、音声波形生成手段45は、テキスト解析手
段41から出力された発音記号をもとに波形辞書44を
参照して必要な音素単位の音声波形を取得して編集する
ことで音声波形を生成する(ステップS8)。そして、
音声波形の電気信号をスピーカ等に直接に出力するか、
電話回線を通じて他所に出力する(ステップS9)。
【0033】本実施例の音声合成装置は以上のように動
作するため、例えば図4に示されるようなテキストが入
力された場合、記号文字「*」1文字、その他の文字1
7文字であり、「*」の出現頻度が少ないため、「*」
は消去されず、従って、「あすたりすくはわくをえがく
ときなどによくもちいられる」と読み上げられる。これ
に対し、例えば図5に示されるテキストの場合、記号文
字「*」36文字、その他の文字26文字であり、
「*」の出現頻度が極めて大きいため、テキスト中から
消去され、「*」で描かれた枠内の文のみが読み上げら
れる。
【0034】なお、本実施例では、テキスト解析手段4
1における単語読み付けの段階以前で、読まない文字を
テキスト中から削除することによって、読まない文字の
読み上げを行わないようにした。しかし、「−」、
「|」、「*」などの所定の記号文字について、単語読
み付けの段階で、その記号文字がリスト中に存在すれば
発音記号を付与しないことによって、読み上げないよう
にすることもできる。
【0035】(B)第2の実施例 図6は本実施の形態における第2の実施例のフローチャ
ート、図7および図8はテキスト例、図9は図8のテキ
ストの読み上げ例を示す。本実施例の音声合成装置は、
アルファベット母音および子音の出現頻度をもとに、ア
ルファベット文字列をローマ字として読み上げるモー
ド、英語として読み上げるモードを自動的に選択する機
能を持つ。
【0036】本実施例の場合、頻度抽出手段2は、アル
ファベット母音(a,i,u,e,o)およびアルファ
ベット子音について、それぞれ毎に出現頻度を抽出す
る。また、モード決定手段3には、例えば、アルファベ
ット母音の出現頻度÷アルファベット子音の出現頻度の
値が予め定められた値より大きいとき、テキスト中のア
ルファベット文字列をローマ字として読み上げるモード
にし、そうでないときは英語として読み上げるモードに
するという規則が予め設定されている。
【0037】以下、図1、図2、図6〜図9を参照し
て、本実施例の動作を説明する。
【0038】まず、入力手段1がテキストを入力し、頻
度抽出手段2および音声合成手段4に渡す(ステップS
11)。次に、頻度抽出手段2は、アルファベット母音
と子音について各々毎に出現回数を累計し、それぞれの
カテゴリの出現頻度を求める(ステップS12)。次
に、モード決定手段3は、アルファベット母音の出現頻
度÷アルファベット子音の出現頻度の値を求め、その値
が予め定められた値より大きいとき、ローマ字読みのモ
ードを決定し、そうでないときは英語読みのモードを決
定し、音声合成手段4のモード記憶手段42に設定する
(ステップS13〜S15)。
【0039】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42にモードが設定されると、入力
テキストに対する処理を開始する。まず、テキストを単
語単位に分割する(ステップS16)。次に、モード記
憶手段42にローマ字読みのモードが設定されていれ
ば、テキスト中のアルファベットをローマ字とみなし平
仮名に変換する(ステップS17,S19)。例えば、
「tanaka」は「たなか」に変換する。また、モー
ド記憶手段42に英語読みのモードが設定されていれ
ば、テキスト中のアルファベット部分はそのままにして
おく。但し、テキスト中の数字および記号については、
英語の読みに変換しておく(ステップS17,S1
8)。例えば、「24」は「twenty−four」
に変換しておく。次に、テキスト解析手段41は、単語
辞書43を参照して単語毎に発音記号に変換し、音声波
形生成手段45に出力する(ステップS20)。
【0040】音声波形生成手段45は、テキスト解析手
段41から出力された発音記号をもとに波形辞書44を
参照して必要な音素単位の音声波形を取得して編集する
ことで音声波形を生成し(ステップS21)、音声波形
の電気信号をスピーカ等に直接に出力するか、電話回線
を通じて他所に出力する(ステップS22)。
【0041】本実施例の音声合成装置は以上のように動
作するため、例えば図7に示されるような英文テキスト
が入力された場合、頻度抽出手段2においてアルファベ
ット母音の出現頻度=26文字、アルファベット子音の
出現頻度=36文字という頻度情報が得られ、母音と比
較して子音の頻度が多いことからモード決定手段3は英
語読みモードと決定する。この結果、図7のテキストは
英語としてそのまま読み上げられる。また、図7のテキ
スト中には数字および記号は存在しないが、若し、存在
していたならば、英語で読み上げられる。一方、例えば
図8に示されるローマ字テキストが入力された場合、頻
度抽出手段2においてアルファベット母音の出現頻度=
52文字、アルファベット子音の出現頻度=46文字と
いう頻度情報が得られ、子音と比較して母音の頻度が多
いことからモード決定手段3はローマ字読みモードと決
定する。この結果、図8のテキストは図9に示されるよ
うに読み上げられる。
【0042】なお、本実施例では、アルファベット母音
の出現頻度÷アルファベット子音の出現頻度の値が予め
定められた値より大きいか否かで、ローマ字読みモー
ド、英語読みモードを決定したが、アルファベット母音
の出現頻度とアルファベット子音の出現頻度との差や、
アルファベット(母音および子音)の出現頻度に対する
アルファベット母音あるいは子音の出現頻度の割合等に
基づいて、モードを決定することも可能である。
【0043】(C)第3の実施例 図10は本実施の形態における第3の実施例のフローチ
ャート、図11および図13はテキスト例、図12は図
11のテキストの読み上げ例、図14は図13のテキス
トの読み上げ例を示す。本実施例の音声合成装置は、特
定の記号文字の出現頻度を抽出し、その出現頻度をもと
に、前記特定の記号文字を含む数字文字列を電話番号と
して読み上げるモード、数式として読み上げるモードを
自動的に選択する機能を持つ。
【0044】本実施例の場合、頻度抽出手段2は、特定
の記号文字について、テキスト中における出現頻度を抽
出する。対象とする記号文字は、本実施例の場合、
「=,+,÷,×」である。また、モード決定手段3に
は、前記特定の記号文字の出現頻度が所定値より多いと
き、前記特定の記号文字を含む数字文字列を数式として
読み上げるモード、そうでないとき電話番号として読み
上げるモードにするという規則が予め設定されている。
さらに、単語辞書43には、記号文字「−」の発音記号
として、数式読みモードの場合の「まいなす」、電話番
号読みモードの場合の「の」が記憶されている。
【0045】以下、図1、図2、図10〜図14を参照
して、本実施例の動作を説明する。
【0046】まず、入力手段1がテキストを入力し、頻
度抽出手段2および音声合成手段4に渡す(ステップS
31)。次に、頻度抽出手段2は、記号文字「=,+,
÷,×」のテキスト中での出現回数を累計し、それら全
体の出現頻度を求める(ステップS32)。次に、モー
ド決定手段3は、その出現頻度が予め定められた値より
大きいとき、数式読みモードと決定し、そうでないとき
は電話番号読みモードと決定し、音声合成手段4のモー
ド記憶手段42に設定する(ステップS33〜S3
5)。
【0047】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42にモードが設定されると、入力
テキストに対する処理を開始する。まず、テキストを単
語単位に分割する(ステップS36)。次に、モード記
憶手段42に数式読みモードが設定されていれば、テキ
スト中の数字を桁読みに変換する(ステップS37,S
38)。例えば、「24」は「にじゅうよん」に変換す
る。また、モード記憶手段42に電話番号読みモードが
設定されていれば、テキスト中の数字を棒読みに変換す
る(ステップS37,S39)。例えば、「24」は
「にいよん」に変換する。次に、テキスト解析手段41
は、単語辞書43を参照して単語毎に発音記号に変換
し、音声波形生成手段45に出力する(ステップS4
0)。このとき、テキスト中の「−」については、数式
読みモードのとき「まいなす」、電話番号読みモードの
とき「の」の発音記号に変換される。
【0048】音声波形生成手段45は、テキスト解析手
段41から出力された発音記号をもとに波形辞書44を
参照して必要な音素単位の音声波形を取得して編集する
ことで音声波形を生成し(ステップS41)、音声波形
の電気信号をスピーカ等に直接に出力するか、電話回線
を通じて他所に出力する(ステップS42)。
【0049】本実施例の音声合成装置は以上のように動
作するため、例えば図11に示されるような名前と電話
番号とが羅列されたテキストが入力された場合、頻度抽
出手段2において記号文字「=,+,÷,×」の出現頻
度=0という頻度情報が得られ、モード決定手段3は電
話番号読みモードと決定する。この結果、図11のテキ
ストは図12のように読み上げられる。一方、例えば図
13に示される数式のテキストが入力された場合、頻度
抽出手段2において記号文字「=,+,÷,×」の出現
頻度=7という頻度情報が得られ、頻度が多いことから
モード決定手段3は電話番号読みモードと決定する。こ
の結果、図13のテキストは図14に示されるように読
み上げられる。
【0050】なお、本実施例では、記号文字「=,+,
÷,×」の出現頻度が予め定められた値より大きいとき
に数式読みモード、そうでないときに電話番号読みモー
ドとしたが、記号文字「=,+,÷,×」の代わりに記
号文字「−」の出現頻度を求め、その出現頻度が予め定
められた値より大きいときに電話番号読みモード、そう
でないときに数式読みモードを決定するようにしても良
い。
【0051】(2)第2の実施の形態 図15は本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。本実施の形態の音声合成装置は、テキストを入力す
る入力手段1と、入力されたテキストを分割する分割手
段5と、分割されたテキスト毎にそのテキスト中の文字
の出現頻度を抽出する頻度抽出手段2と、この頻度情報
をもとに、分割テキスト毎に読み上げモードを決定する
モード決定手段3と、分割テキスト毎に、決定された読
み上げモードに応じて動作する音声合成手段4とを備え
ている。
【0052】入力手段1は、図示しないキーボードから
入力されたテキスト、またはハードディスク等に蓄えら
れたテキスト等、読み上げ対象となる任意のテキストを
入力し、分割手段5に渡す。
【0053】分割手段5は、テキストを空白、改
行、「。」等を区切りとして、テキストを文、段落等の
単位に分割する。分割されたテキストは頻度抽出手段2
および音声合成手段4に渡される。
【0054】頻度抽出手段2は、入力手段1から受け取
った分割テキスト毎にその中の文字の出現頻度を抽出
し、その頻度情報をモード決定手段3に渡す。出現頻度
は、例えば、「あ」、「い」等の文字毎や、「記号」、
「漢字」等の文字の種類(カテゴリ)毎に抽出する。ま
た、全ての文字や種類の出現頻度を必ずしも抽出する必
要はない。どのような文字や種類の出現頻度を抽出する
かは、自動切り替えの対象としている読み上げモードの
種類に応じて事前に定められている。
【0055】モード決定手段3は、頻度抽出手段2から
受け取った頻度情報をもとに、予め定められた規則に基
づいて分割テキスト毎に読み上げモードを決定する。ど
のような規則を使用するかは、自動切り替えの対象とし
ている読み上げモードの種類に応じて事前に定められて
いる。
【0056】音声合成手段4は、モード決定手段3で読
み上げモードが決定されると、分割テキスト毎に、分割
手段5から与えられたテキストをモード決定手段3から
の読み上げモードの指示に従い読み上げる。音声合成手
段4は、第1の実施の形態と同様に、例えば図2のよう
に構成される。
【0057】図16は本実施の形態のフローチャートで
ある。まず、入力手段1は読み上げ対象となるテキスト
を入力し、分割手段5に渡す(ステップS51)。次に
分割手段5はテキストを分割し、個々の分割テキストを
頻度抽出手段2および音声合成手段4に渡す(ステップ
S52)。次に、全ての分割テキストについて、頻度抽
出手段2、モード決定手段3および音声合成手段4によ
る処理を繰り返す(ステップS53,S54)。
【0058】ステップS54における1つの分割テキス
トに対する処理の中身は、例えば記号文字の出現頻度を
もとに、その記号文字を読み上げないモード、読み上げ
るモードを自動的に選択する実施例にあっては、図3の
ステップS2〜S8の処理に相当する。また、アルファ
ベット母音および子音の出現頻度をもとに、アルファベ
ット文字列をローマ字として読み上げるモード、英語と
して読み上げるモードを自動的に選択する実施例にあっ
ては、図6のステップS12〜S21の処理に相当す
る。さらに、特定の記号文字の出現頻度ををもとに、前
記特定の記号文字を含む数字文字列を電話番号として読
み上げるモード、数式として読み上げるモードを自動的
に選択する実施例にあっては、図10のステップS32
〜S41の処理に相当する。
【0059】最後に、音声合成手段4は、各分割テキス
トについて生成された音声波形の電気信号をスピーカ等
に直接に出力するか、電話回線を通じて他所に出力する
(ステップS54)。
【0060】次に本実施の形態の実施例について図面を
参照して詳細に説明する。例としては、記号文字の出現
頻度をもとに、その記号文字を読み上げないモード、読
み上げるモードを自動的に選択する実施例を取り上げ
る。また、読み上げ対象テキストとして図17に示され
るテキストを用いる。このテキストは電子メールの文章
であり、通常の文章、表、シグネチャーと呼ばれる差出
人の情報欄、の3つから構成されている。このうち、表
の罫線として用いられている「−」,「|」、シグニチ
ャーの枠である「*」は、視覚的な意味しかないので読
み上げないことが望ましい。
【0061】このような実施例の場合、頻度抽出手段2
は、分割テキスト中の文字の出現頻度を抽出するが、特
に視覚的な意味しか持たない記号文字については各記号
文字毎に出現頻度を抽出する。対象とする記号文字は、
「−」、「|」、「*」などである。また、モード決定
手段3には、記号文字の出現頻度が予め定められた頻度
より多いとき、その記号文字を読み上げないモードに
し、そうでないときは読み上げるモードにするという規
則が予め設定されている。なお、図16のステップS5
4では、図3のステップS2〜S8の処理が実行され
る。
【0062】動作にあっては、まず、入力手段1が図1
7のテキストを入力し、分割手段5に渡す(ステップS
51)。次に分割手段5は、テキストを空白行をもと
に、1〜3行目、5〜11行目、13〜16行目の3つ
に分割する(ステップS52)。分割されたテキスト
は、テキストの先頭のものから順に頻度抽出手段3およ
び音声合成手段4に渡される。
【0063】次に、1〜3行目の分割テキストがまず処
理される(ステップS53,S54)。具体的には、頻
度抽出手段2は、分割テキスト中の各文字の出現頻度を
抽出し、特に「−」、「|」、「*」などの所定の記号
文字については個々の記号文字毎に出現頻度を求める
(図3のステップS2)。次に、モード決定手段3は、
個々の記号文字毎にその出現頻度の大小を判定し(ステ
ップS3)、著しく頻度の大きな記号文字は、読まない
文字のリストに加える(ステップS4)。図17の1〜
3行目の分割テキストの場合、特定の記号文字が「−」
しかなく、然も1つで頻度が少ないので、リストは空と
なる。このリストは、最初の分割テキストの読み上げモ
ードの情報として音声合成手段4のモード記憶手段42
に記憶される。
【0064】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42に上記リストが記憶されると、
最初の分割テキストに対する処理を開始する。まず、テ
キスト中から、モード記憶手段42に記憶されたリスト
中の記号文字を消去する(ステップS5)。今の場合、
リストは空なので消去される記号文字はない。そして、
そのテキストを単語単位に分割し(ステップS6)、単
語辞書43を参照して単語毎に発音記号に変換する(ス
テップS7)。次に、音声波形生成手段45は、テキス
ト解析手段41から出力された発音記号をもとに波形辞
書44を参照して必要な音素単位の音声波形を取得して
編集することで音声波形を生成する(ステップS8)。
この生成された音声波形は音声出力時点まで保存され
る。
【0065】最初の分割テキストに対する処理を終える
と、図17の5〜11行目の分割テキストが処理される
(ステップS53,S54)。まず、頻度抽出手段2
は、前回と同様に「−」、「|」、「*」などの所定の
記号文字毎に、当該分割テキスト中での出現頻度を求め
(図3のステップS2)、モード決定手段3は、各々の
出現頻度を予め定められた値と比較し(ステップS
3)、その値より多ければ、その記号文字を読まない文
字のリストに加える(ステップS4)。図17の5〜1
1行目の分割テキストの場合、例えば漢字2文字、アル
ファベット6文字、数字30文字、記号「−」107文
字、記号「|」14文字、記号「、」4文字という頻度
情報が得られ、「−」と「|」の頻度が多いことから、
「−」と「|」は読まない文字と判断し、リストに加え
る。こうして生成したリストは、2番目の分割テキスト
の読み上げモードの情報として、音声合成手段4のモー
ド記憶手段42に記憶される。
【0066】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42に上記リストが記憶されると、
2番目の分割テキストに対する処理を開始し、分割テキ
スト中から、リスト中の記号文字「−」,「|」を消去
する(ステップS5)。そして、そのテキストを単語単
位に分割し(ステップS6)、単語辞書43を参照して
単語毎に発音記号に変換する(ステップS7)。次に、
音声波形生成手段45は、発音記号をもとに波形辞書4
4を参照して必要な音素単位の音声波形を取得して編集
することで音声波形を生成する(ステップS8)。この
生成された音声波形は音声出力時点まで保存される。
【0067】2番目の分割テキストに対する処理を終え
ると、図17の13〜16行目の分割テキストを処理す
る(ステップS53,S54)。まず、頻度抽出手段2
は、前回と同様に所定の記号文字毎に、当該分割テキス
ト中での出現頻度を求め(図3のステップS2)、モー
ド決定手段3は、各々の出現頻度を予め定められた値と
比較し(ステップS3)、その値より多ければ、その記
号文字を読まない文字のリストに加える(ステップS
4)。13〜16行目の分割テキストの場合、漢字7文
字、アルファベット15文字、記号「*」36文字、そ
の他の記号3文字という頻度情報が得られ、「*」の頻
度が多いことから、「*」は読まない文字と判断し、リ
ストに加える。こうして生成したリストは、3番目の分
割テキストの読み上げモードの情報として、音声合成手
段4のモード記憶手段42に記憶される。
【0068】音声合成手段4のテキスト解析手段41
は、モード記憶手段42に上記リストが記憶されると、
3番目の分割テキストに対する処理を開始し、分割テキ
スト中から、リスト中の記号文字「*」を消去する(ス
テップS5)。そして、そのテキストを単語単位に分割
し(ステップS6)、単語辞書43を参照して単語毎に
発音記号に変換する(ステップS7)。次に、音声波形
生成手段45は、発音記号をもとに波形辞書44を参照
して必要な音素単位の音声波形を取得して編集すること
で音声波形を生成する(ステップS8)。この生成され
た音声波形は音声出力時点まで保存される。
【0069】以上で入力テキストの全ての分割テキスト
に対する処理を終えたので、音声合成手段4は、蓄積さ
れていた音声波形の電気信号を最初の分割テキスト、2
番目の分割テキスト、3番目の分割テキストの順にスピ
ーカ等に出力する(ステップS55)。これにより、図
17のテキストは図18のように読み上げられる。この
場合、図17の3行目の「−」は読み上げられている
が、5−11行目の「−」は読み上げられていない。つ
まり、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の
効果に加えて、テキスト中に様々な書式の文が混在して
いても、正しく読み上げるという効果が奏される。
【0070】第2の実施の形態の実施例として、記号文
字の出現頻度をもとにその記号文字を読み上げないモー
ド、読み上げるモードを自動的に選択する実施例を挙げ
たが、アルファベット母音および子音の出現頻度をもと
に、アルファベット文字列をローマ字として読み上げる
モード、英語として読み上げるモードを自動的に選択す
る場合や、特定の記号文字の出現頻度をもとに、前記特
定の記号文字を含む数字文字列を電話番号として読み上
げるモード、数式として読み上げるモードを自動的に選
択する場合などにも適用できるのは勿論のことである。
【0071】図19は本発明を適用したコンピュータシ
ステムの一例を示すブロック図である。この例のコンピ
ュータシステムは、CPUや主記憶等を含むコンピュー
タ本体100と、それに接続されたキーボード101、
補助記憶装置102、スピーカ等の音声出力装置103
および記録媒体104とから構成されている。記録媒体
104は、CD−ROM,半導体メモリ,磁気ディスク
等の機械読み取り可能な記録媒体であり、ここに記録さ
れたプログラムはコンピュータシステムの立ち上げ時な
どにコンピュータ本体100にインストールされ、コン
ピュータ本体100の動作を制御することにより、コン
ピュータ本体100上に、前述した第1の実施の形態に
おける入力手段1,頻度抽出手段2,モード決定手段3
および音声合成手段4を実現し、また前述した第2の実
施の形態における入力手段1,頻度抽出手段2,モード
決定手段3,音声合成手段4および分割手段5を実現す
る。
【0072】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種
の付加変更が可能である。例えば、記号文字の出現頻度
をもとにその記号文字を読み上げないモード、読み上げ
るモードを選択する機能と、アルファベット母音および
子音の出現頻度をもとに、アルファベット文字列をロー
マ字として読み上げるモード、英語として読み上げるモ
ードを選択する機能と、特定の記号文字の出現頻度をも
とに、前記特定の記号文字を含む数字文字列を電話番号
として読み上げるモード、数式として読み上げるモード
を選択する機能など、複数の機能を併せ有する音声合成
装置も本発明の他の実施の形態として考えられる。この
場合、読み上げモード毎に読み分ける必要がある単語
は、読み上げモードの組み合わせ毎にその発音記号を単
語辞書43に記憶しておけば良い。例えば、記号「−」
の読みは、「電話番号読み」と「ローマ字読み」の場合
「の」、「数式読み」と「英語読み」または「ローマ字
読み」の場合「まいなす」、「電話番号読み」と「英語
読み」の場合「」(読まない)と記憶しておけば良い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、テキスト
中の文字の出現頻度に基づいて読み上げモードを決定す
る。このため、表の罫線を読み上げないモードの決定
や、ローマ字読みと英語読みとのモード決定など、特殊
パターンの検出による従来技術では実質的に自動切り替
えが難しかった種類の読み上げモードに対しても、ユー
ザによるモード選択無しに自動的に正しいモードを決定
することができる。勿論、電話番号等の記述が或る程度
の頻度でテキスト中に存在する等の条件が必要になるも
のの、数字文字列を電話番号として読み上げるモードと
数式として読み上げるモードとの自動切り替え等に対し
ても適用できるという柔軟性も有している。
【0074】また、テキストを空白行等に基づいて分割
する構成にあっては、テキスト中に様々な書式の文が混
在していてもそれぞれを適切な読み上げモードで読み上
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】音声合成手段の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態における第1の実施
例のフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における第1の実施
例で使用するテキストの例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における第1の実施
例で使用するテキストの他の例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における第2の実施
例のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態における第2の実施
例で使用するテキストの例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における第2の実施
例で使用するテキストの他の例を示す図である。
【図9】図8のテキストの読み上げ例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における第3の実
施例のフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態における第3の実
施例で使用するテキストの例を示す図である。
【図12】図11のテキストの読み上げ例を示す図であ
る。
【図13】本発明の第1の実施の形態における第3の実
施例で使用するテキストの他の例を示す図である。
【図14】図13のテキストの読み上げ例を示す図であ
る。
【図15】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図16】本発明の第2の実施の形態の一実施例のフロ
ーチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態における一実施例
で使用するテキストの例を示す図である。
【図18】図17のテキストの読み上げ例を示す図であ
る。
【図19】本発明を適用したコンピュータシステムの一
例を示すブロック図である。
【図20】ユーザ自身に読み上げモードを指定させる方
式の音声合成装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…入力手段 2…頻度抽出手段 3…モード決定手段 4…音声合成手段 5…分割手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テキストを入力する入力手段と、 入力されたテキスト中の文字の出現頻度を抽出する頻度
    抽出手段と、 この頻度情報をもとに読み上げモードを決定するモード
    決定手段と、 この決定された読み上げモードに応じて動作する音声合
    成手段とを備えたことを特徴とする音声合成装置。
  2. 【請求項2】 テキストを入力する入力手段と、 入力されたテキストを分割する分割手段と、 分割されたテキスト毎にそのテキスト中の文字の出現頻
    度を抽出する頻度抽出手段と、 この頻度情報をもとに、分割テキスト毎に読み上げモー
    ドを決定するモード決定手段と、 分割テキスト毎に、決定された読み上げモードに応じて
    動作する音声合成手段とを備えたことを特徴とする音声
    合成装置。
  3. 【請求項3】 前記頻度抽出手段は、文字のカテゴリー
    の出現頻度を抽出する構成を有することを特徴とする請
    求項1または2記載の音声合成装置。
  4. 【請求項4】 前記モード決定手段は、記号文字の出現
    頻度をもとに、その記号文字を読み上げないモード、読
    み上げるモードの何れかを決定する構成を有する請求項
    1または2記載の音声合成装置。
  5. 【請求項5】 前記モード決定手段は、アルファベット
    母音および子音の出現頻度をもとに、アルファベット文
    字列をローマ字として読み上げるモード、英語として読
    み上げるモードの何れかを決定する構成を有する請求項
    1または2記載の音声合成装置。
  6. 【請求項6】 前記音声合成手段は、アルファベット文
    字列を英語として読み上げるモードが決定された場合、
    数字、記号も英語として読み上げる構成を有することを
    特徴とする請求項5記載の音声合成装置。
  7. 【請求項7】 前記モード決定手段は、特定の記号文字
    の出現頻度をもとに、前記特定の記号文字を含む数字文
    字列を電話番号として読み上げるモード、数式として読
    み上げるモードの何れかを決定する構成を有する請求項
    1または2記載の音声合成装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータを、 テキストを入力する入力手段、 入力されたテキスト中の文字の出現頻度を抽出する頻度
    抽出手段、 この頻度情報をもとに読み上げモードを決定するモード
    決定手段、 この決定された読み上げモードに応じて動作する音声合
    成手段、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ可
    読記録媒体。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、 テキストを入力する入力手段、 入力されたテキストを分割する分割手段、 分割されたテキスト毎にそのテキスト中の文字の出現頻
    度を抽出する頻度抽出手段、 この頻度情報をもとに、分割テキスト毎に読み上げモー
    ドを決定するモード決定手段、 分割テキスト毎に、決定された読み上げモードに応じて
    動作する音声合成手段、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ可
    読記録媒体。
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