JP2000010159A - カメラの電源制御装置 - Google Patents

カメラの電源制御装置

Info

Publication number
JP2000010159A
JP2000010159A JP10180407A JP18040798A JP2000010159A JP 2000010159 A JP2000010159 A JP 2000010159A JP 10180407 A JP10180407 A JP 10180407A JP 18040798 A JP18040798 A JP 18040798A JP 2000010159 A JP2000010159 A JP 2000010159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
voltage
camera
determined
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10180407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4039741B2 (ja
Inventor
Takatoshi Nishida
隆勇 西田
Osamu Nonaka
修 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP18040798A priority Critical patent/JP4039741B2/ja
Publication of JP2000010159A publication Critical patent/JP2000010159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4039741B2 publication Critical patent/JP4039741B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】どのような特性の電池でも使用可能で、電池の
寿命を長くして環境問題を考慮した、ユーザにも経済的
な負担をかけることの少ないカメラの電源制御装置を提
供すること。 【解決手段】ストロボ装置を含みバッテリ駆動されるカ
メラに於いて、ストロボ充電部が昇圧トランスの巻数
比、昇圧動作インターバルの少なくとも一方が選択可能
な動作モードを有している。また、CPUでは、複数の
負荷条件にてバッテリ電圧が測定されると共に、それぞ
れの測定結果に基いて上記バッテリの状態が評価され
る。更に、少なくとも上記CPUの出力に応じて、上記
ストロボ充電部の昇圧トランスの巻数比、昇圧動作イン
ターバルの少なくとも一方が、CPUによって切換えら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラの電源制御
装置に関し、より詳細には、カメラのエネルギー源とし
て電池を用いるカメラのバッテリチェックシステムにつ
いての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市場には様々な乾電池が出回って
入る。そして、カメラに於いては、容量が大きく、電池
の消耗によって内部抵抗や開放電圧が変化しにくい、リ
チウム(Li)電池が利用されることが多かった。
【0003】しかし、テレビのリモコンやラジオ、また
はラジオ付カセットテープレコーダ等の一般の電子機器
では、アルカリやマンガンの単1、単2、単3、単4電
池が一般的に使用されている。これらのアルカリやマン
ガン電池は、上述したリチウム電池に比べて廉価であ
り、普及率も高い。また、コンビニエンスストアや駅の
売店等、これらをとり扱っている店も多い。
【0004】したがって、電池交換時に於いては、カメ
ラユーザの立場ではどこででも入手することができ、し
かも価格の安い、単3或いは単4電池を使えるカメラの
方が購買等の面で安心できる。
【0005】ところが、これらの電池は、製造している
国や製造メーカの数が多く、その特性も種々様々であ
る。そして、例えばカメラの撮影駒数1つをとっても、
あるメーカのものが所定の規格を守ったとしても、他の
メーカのものの特性が異なる故に撮影可能駒数が変化
し、カメラの性能が電池によって大きく左右されてしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した異なる特性を
有する電池の課題を解決するために、従来より特開平7
−64146号公報や特開平7−234433号公報に
示されるように、バッテリチェックのタイミングや、バ
ッテリチェック時の負荷を工夫して、電池の性能を最大
限に引出そうとした技術があった。
【0007】しかしながら、上述した公報による技術で
は、電池の種類の判別や、最も電池に負荷をかけるスト
ロボ回路についての改良については、何れも記載されて
いないものであった。
【0008】したがってこの発明は、上記実状に鑑みて
なされたものであり、どのような特性の電池でも使用可
能で、電池の寿命を長くして環境問題を考慮した、ユー
ザにも経済的な負担をかけることの少ないカメラの電源
制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、電
池により作動するカメラに於いて、ストロボ充電回路
と、電池の種別若しくは温度を検出する検出手段とを具
備し、上記検出手段の出力に基いてストロボ充電回路の
作動を切換えることを特徴とする。
【0010】またこの発明は、電池により作動するカメ
ラに於いて、上記電池から所定の電流を流し出す負荷回
路と、上記電池の電圧に依存する信号を検出する電圧検
出手段と、上記負荷回路の作動電流を切換えながら上記
電圧検出手段を複数回作動させる検出サイクルを実行
し、上記負荷電流と検出電圧との関係に基いて、電池の
特性を判別する判別手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】更にこの発明は、ストロボ装置を含みバッ
テリ駆動されるカメラに於いて、昇圧トランスの巻数
比、昇圧動作インターバルの少なくとも一方が選択可能
な動作モードを有するストロボ充電手段と、複数の負荷
条件にてバッテリ電圧を測定すると共に、それぞれの測
定結果に基いて上記バッテリの状態を評価するバッテリ
評価手段と、少なくとも上記バッテリ評価手段の出力に
応じて、上記ストロボ充電手段の昇圧トランスの巻数
比、昇圧動作インターバルの少なくとも一方を切換える
制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】この発明にあっては、電池により作動する
カメラに於いて、ストロボ充電回路と、電池の種別若し
くは温度を検出する検出手段とを有している。そして、
上記検出手段の出力に基いて、ストロボ充電回路の作動
が切換えられる。
【0013】またこの発明にあっては、電池により作動
するカメラに於いて、負荷回路により上記電池から所定
の電流が流し出され、上記電池の電圧に依存する信号が
電圧検出手段で検出される。そして、判別手段によっ
て、上記負荷回路の作動電流が切換えられながら上記電
圧検出手段が複数回作動される検出サイクルが実行さ
れ、上記負荷電流と検出電圧との関係に基いて、電池の
特性が判別される。
【0014】更にこの発明にあっては、ストロボ装置を
含みバッテリ駆動されるカメラに於いて、ストロボ充電
手段が昇圧トランスの巻数比、昇圧動作インターバルの
少なくとも一方が選択可能な動作モードを有している。
また、バッテリ評価手段では、複数の負荷条件にてバッ
テリ電圧が測定されると共に、それぞれの測定結果に基
いて上記バッテリの状態が評価される。更に、少なくと
も上記バッテリ評価手段の出力に応じて、上記ストロボ
充電手段の昇圧トランスの巻数比、昇圧動作インターバ
ルの少なくとも一方が、制御手段によって切換えられ
る。
【0015】この発明によれば、電池挿入時に電池が使
用するに適切なものか否かを検出し、使用するにふさわ
しくないものは、警告を出して、ユーザに交換を促す。
また、電池の性能を評価して、それに最もふさわしい形
でストロボ充電動作を行うようにしてなるべく長時間、
電池を使用できるようにし、環境問題や、ユーザーに強
いる負担に対して解決策を講じている。
【0016】そして、カメラに電池が挿入されると、図
2のフローチャートに参照されるように、先ずステップ
S1にて電池の種別が判別される。次いで、ステップS
2にて、所定の性能を満足しているか否かが判定され
る。上記所定の性能を満足しない不適当電池について
は、ステップS3に移行して警告が発せられる。
【0017】また、電池の種類が判別されると、ステッ
プS4にて、その特性や使用状態によって、カメラの制
御のタイミングや方式が切換えられて、その電池の特性
が最大限に引出されるようになっている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1 は、この発明の第1の実施
の形態に係るカメラの制御系の構成を示したブロック図
である。
【0019】図1に於いて、演算制御回路(CPU)1
は、撮影者の操作をスイッチ9で検出し、カメラ全体の
シーケンスを司るもので、ワンチップマイクロコンピュ
ータ等で構成される。この(CPU)1には、ストロボ
充電部2を介して発光部3が接続されると共に、リセッ
ト回路4、フィルタ5、EEPROM6、メカトロニク
ス部7、デート部8及びスイッチ9が接続されている。
更に、CPU1には、バッテリチェックポイントBCを
介して抵抗11と、抵抗12及びスイッチ13と、また
抵抗11を介して電池10と、抵抗14、更にトランジ
スタ15が接続されている。
【0020】一方、CPU1には、計時機能行うタイマ
16と、撮影駒数をカウントするフィルムカウンタ17
と、A/D変換器18等が内蔵されている。尚、ここで
は外部に接続されている日付検出機能(デート部8)を
内蔵しても良い。
【0021】ストロボ充電部2は、発光部3が300V
もの高圧を要求するので、昇圧時に非常な負荷を電池1
0に強いる。したがって、この充電動作時が最も電池1
0を消耗させるシーケンスであり、この動作をタイミン
グ的に、または回路的に工夫して寿命を改善するように
する。
【0022】上記ストロボ充電部2は、電池のエネルギ
ーを用いて作動される。このストロボ充電部2が作動さ
れると、電池10の電圧が大きく変動するので、CPU
1が誤動作しないように、フィルタ5が設けられて電源
が安定化されている。同様に、ズームレンズを移動させ
たり、シャッタ、フィルムを必要とするものでは、その
巻上げ用のメカトロニクス部7が、図示されないアクチ
ュエータを介して作動されても、電源ノイズが発生す
る。また、電池電圧が下がって、CPU1が作動不能に
なる前に、リセット回路4が動作されて暴走を食い止め
るようになっている。
【0023】逆に言うと、このリセット回路4の作動電
圧、つまり、CPU1の動作電圧の下限が、このシステ
ムの電池寿命の1つの要因となっている。したがって、
負荷がかかりすぎるのを押さえて、これにひっかからな
いようにすることが、電池を長持ちさせる方法となる。
【0024】デート部8は、写真を撮影した日付等を記
憶させるためのものであるが、電池交換の日時を検出す
るのに応用しても良い。また、上記スイッチ9は、例え
ば、レリーズスイッチや電池蓋のスイッチの他、モード
スイッチ等の情報入力可能なものが想定される。
【0025】この発明の特徴である電池の種別の検出に
は、自動で行う方法の他、図3(a)に示されるよう
に、ユーザ21がカメラ22に設けられたスイッチ9を
操作することによって電池種別を入力可能としてもよ
い。その時は、カメラ22の背面に設けられた液晶23
等に表示された内容から、図3(b)に示されるように
選択するようにしても良い。このようにすれば、簡単に
選択が可能である。
【0026】また、図4(a)及び(b)に示されるよ
うに、電池の放電と内部抵抗の変化には、その電池毎の
特色があるので、それを使用して電池の検出をしても良
い。例えば、図4(a)に示される特性の電池Aに比べ
ると、図4(b)に示される電池Bの特性は、開放時の
電圧に対する負荷時の電圧の差が大きいことがわかる。
【0027】図5は、一定時間電池から所定の電流を流
した時の電流電圧と、その放電を止めた時の電池電圧V
BAT の関係を示した図である。この関係に於いても、何
度も繰返されると、電池が消費されて、図4に示される
ように特性が変化する。しかも、これは、電池の種類
(図4(a)の電池A、図4(b)の電池B)によって
顕著に異なり、この関係を利用すれば電池の種別を特定
することができる。
【0028】また、図5に於いて、開放電圧VO と負荷
時電圧VL が示されているが、これら開放電圧VO と負
荷時電圧VL の差を流した電流で割ると、内部抵抗が求
められる。
【0029】尚、電流を流した時にVBAT が低下するの
は、電池の内部抵抗の影響であり、エネルギー消費が進
むにつれて該内部抵抗が大きくなる傾向がある。この実
施の形態に於いては、このように電流を流している時を
負荷時というように表現している。
【0030】したがって、この第1の実施の形態では、
電池から所定量の電流を引抜くために抵抗14が疑似負
荷として用意され、引抜き時にはトランジスタ15がオ
ンされる。また、A/D変換器18は電源電圧より高い
電圧は検出できないので、抵抗11及び12で分割され
てVBAT がBCに変換される。但し、抵抗だけでは電流
が流れっ放しになるので、スイッチ13が設けられて、
このスイッチ13がオンされたときにバッテリチェック
が行われる。
【0031】図6は、図1のストロボ充電部2及び発光
部5を、より詳細に示した回路構成を示した図である。
図6に於いて、CPU1は、制御部31に接続された測
温機能部32、計時機能部33、D/A変換器34と、
バッファ35、コンパレータ36、抵抗37、トランジ
スタ38、アンプ39及び抵抗40とを有して構成され
る。
【0032】この第1の実施の形態では、CPU1が簡
単なアナログ回路を内蔵しているものとし(これらは外
部にあっても良いが)、上記アンプ39とトランジスタ
41、抵抗14は、バッテリチェックの負荷電流作動時
に、これを定電流とする働きがある。これは図1の構成
が単純に抵抗で電流を決める方式に比べ、電源や温度の
影響を受けにくくより高精度に負荷をかけられる。
【0033】また、バッファ35は、分圧された電池電
圧をコンパレータ36に入力する。CPU1では、内蔵
のD/A変換器34の出力が切換えられながらコンパレ
ータ36の出力がモニタされて、電源電圧が判別され
る。また、制御部31は、内蔵のROM部(図示せず)
に記憶されたプログラムに従って、これらの動作を司
り、測温機能部32、計時機能部33を利用して、後述
する図8のフローチャートに従ってカメラのレリーズ動
作を制御する。
【0034】また、上記電池10は、内部抵抗42及び
電池43の直列回路により構成されている。ストロボ充
電部2では、上記制御部31から抵抗46、47を介し
て接続されたトランジスタ48または49が発振されて
電流が流され、トランス50、51を利用し、ダイオー
ド52を介してメインコンデンサ53に増幅された電流
が供給される。この時、トランス2次側51に流れる電
流は数アンペアにもなり、電池(図示せず)には大きな
負担となる。コンデンサ53に300Vもの高圧が充電
されると、トリガ回路55が高圧を印加することによっ
てキセノン(Xe)管54の管内がイオン化され、該キ
セノン管54が発光する。
【0035】この充電動作であるが、トランス50の巻
線比によって昇圧特性が異なる。すなわち、巻線比の比
率が高いと高い電圧まで昇圧できるが、効率が悪い。一
方、巻線比が低いと効率は高く、充電は早くなるが、高
圧までの充電ができなくなってしまう。つまり、トラン
ス50の一次側コイルをT1 だけで充電するのと、より
巻数が多く、巻線比が小さいT1 +T2 で充電するのと
では、充電特性が図7に示されるように変化する。
【0036】電池電圧が十分高い状態ならば、図7
(a)に示されるように、T1 +T2 で充電した方が3
00Vまでの充電が早い。しかしながら、電池電圧が低
くなったり、内部抵抗が大きくなったりすると、図7
(b)に示されるように、T1 +T2 では所定電圧まで
充電できない。
【0037】そこで、電池の特性を考慮して、これらの
トランスの巻線比を切換える必要が生じる。この発明
は、電池の特性を検出し、電圧が低い時、または内部抵
抗が大きくなってしまった時には、発振作動させるトラ
ンジスタをトランジスタ49からトランジスタ48に切
換えて、どのような電池でもストロボが作動できるよう
にする。また、図7(b)の切換ポイントにて、トラン
ジスタ49をトランジスタ48に切換えるようにしても
良い。
【0038】また、上記制御部31には、上記メインコ
ンデンサ53の両端電圧をモニタするモニタ回路54が
接続されている。次に、図8のフローチャートを参照し
て、第1の実施の形態によるカメラのレリーズ動作につ
いて説明する。
【0039】ステップS11〜S14までは、開放時の
電池電圧や負荷時の電池電圧を測定して電池特性を調べ
るステップである。すなわち、ステップS11にて、カ
メラのバリアスイッチ等(図示せず)の電源スイッチが
オンされているか否かが判定される。電源スイッチがオ
ンされている場合は、ステップS12に移行して、電池
10の開放電圧BCO がモニタされる。次いで、ステッ
プS13にて負荷がかけられた状態での電池電圧BCL
がモニタされる。そして、上記ステップS14にて、上
記開放電圧BCO とBCL とにより、電池10の種別が
判別される。
【0040】次に、ステップS15に於いて、外部入力
や被写体の輝度、或いはフィルム感度等から、ストロボ
が必要であるか否かが判定される。ここで、ストロボが
必要でないと判定されるとステップS16へ移行して、
自然光のみの露光が行われる。一方、ストロボが必要な
撮影であると判定されると、ステップS17に移行し
て、撮影時に発光が行われて、その後の充電方法が切換
えられる。
【0041】すなわち、例えばステップS18に於い
て、電池が例えば図4(a)に示される電池Aのタイプ
であると判定されたならば、内部抵抗が小さく、回復も
早いので、ステップS26に移行して、短いタイマ(1
0mS)が作動された後、充電が開始する。また、上記
ステップS18で図4(b)に示される電池Bのタイプ
であると判定されたならば、放電すると内部抵抗の上昇
も電圧の降下も大きいので、ステップS19に移行し
て、例えば500mSの回復時間が与えられる。
【0042】ところで、電池Aの場合でも、電圧が下が
ってくると電池Bと同様の特性となるので、上記ステッ
プS26の後、ステップS27に於いて、充電が正しく
行われるか否かがチェックされるために、再度、開放電
圧BCO が検出される。その結果によって、トランスが
切換えられて充電が行われる。
【0043】上記ステップS19でタイマカウントされ
た後、或いは上記ステップS27にて検出された開放電
圧BCO が2.7Vより低い場合は、ステップS20に
移行する。そして、ステップS20でトランスT1 +T
2 が選択されて、ステップS21で充電される。ここ
で、充電の切換ポイントに達したならば、ステップS2
2にてトランスT1 がされて、ステップS23で充電が
行われる。
【0044】一方、上記ステップS27にて、検出され
た開放電圧BCO が2.7V以上であれば、ステップS
28に移行してトランスT1 +T2 が選択されて、ステ
ップS29で充電される。
【0045】このように、ステップS27にて、上記開
放電圧BCO が低い場合は、上述したように、途中から
トランスの切換えが行われる。尚、ここでは、ステップ
S27をYESで分岐するとトランス切換えは行わない
実施の形態としているが、電圧が低い時とは異なるタイ
ミングで途中切換えするようにしても良い。
【0046】最後に、充電時間が長すぎる場合、充電を
停止して回路が壊れている場合等に対応する必要があ
る。この判定時間tについても、電池の種類、または電
圧レベルによって切換えて、カメラが故障と誤判断しな
いようにする。
【0047】すなわち、上記ステップS23及びS29
で充電が行われた後、それぞれステップS24及びS3
0でタイマがカウントされる。そして、ステップS25
では所定時間t1 が経過するまでカウントが続けられ
る。同様に、ステップS31では所定時間t2 が経過す
るまでカウントが続けられる。
【0048】上記タイマカウントが終了したならば、ス
テップS32に移行して時誘電が完了したか否かが判定
される。ここで、完了していない場合はステップS33
に移行して、表示等による警告が行われる。
【0049】このようにして、電池の種類や消耗度によ
って、それにふさわしい充電、またはそのチェックを行
うようにしたので、電池にまだエネルギーが残っている
にもかかわらず、電池交換の表示を出したり、カメラを
動作不能にしたりして、必要以上に電池を無駄にするこ
とはなくなる。
【0050】このようにして、電池のエネルギーを使い
尽くすので、電池による環境問題に対応でき、ユーザに
必要以上の経済的負担を与えることはない。次に、この
発明の第2の実施の形態を説明する。
【0051】上述した第1の実施の形態では、電池の種
別、特性をカメラ使用中に自動的に検出したが、図9に
示されるように、電池装填時に電池の種別や特性を検出
するようにしても良い。
【0052】図9(a)に於いて、カメラボディ61の
前面には、撮影レンズ62やストロボ63が配置されて
いる。また、カメラボディ61の上面には、液晶(LC
D)等による表示部64とシャッタ釦65が設けられて
いる。更に、カメラボディ61の側面部には電池蓋66
が開閉自在に形成されており、電池室67に電池68が
装填可能になっている。この電池68が電池室67に装
填された後は、電池蓋66が閉じられる。
【0053】図10のフローチャートを参照して、この
第2の実施の形態の動作を説明する。ステップS41及
びS42にて、電池蓋66の開閉状態が検出される。す
なわち、電池蓋66が開けられて電池68が電池室67
に装填され、確実に電池蓋66が閉じられた状態が検出
される。
【0054】電池蓋66の開閉によって、図9(b)、
(c)に示されるように、接片69a及び69bによる
スイッチがオン、オフするので、図9には示されない
が、カメラのCPUによってこれが検知される。上記ス
テップS42にて、電池室67から電池68が抜かれた
状態であると、ステップS43にて、図1のリセット回
路4が作動されるべく、マイクロコンピュータのリセッ
トが判定される。
【0055】ここで、リセット回路4が作動されると、
ステップS44でリセットされた日付が記憶され、ステ
ップS45でカウンタがリセットされる。そして、ステ
ップS46及びS47にて、開放電圧BCO 及び負荷時
電圧BCL がモニタされる。その後、ステップS48に
て温度が測定される。
【0056】そして、ステップS49に於いて、上記開
放電圧BCO 、負荷時電圧BCL 及び温度Tによって、
電池の種別が判別される。この後、ステップS50で警
告が必要と判定されると、ステップS51に移行して図
9(d)に示されるような警告表示が行われる。
【0057】このように、第2の実施の形態に於いて
は、電池交換時に液晶64に警告表示が出力されるの
で、ユーザに電池交換を容易に促すことができる。尚、
上述した第2の実施の形態に於ける図10のフローチャ
ートでは、開放電圧、負荷電圧の他、温度も考慮してい
るが、これは、以下の理由による。
【0058】すなわち、図11に示されるように、電池
の特性によって、常温と低温では開放電圧、負荷電圧の
放電回数、つまり電池消費量の関係が異なるためであ
る。このように、温度を考慮するので、電池の判定は、
いっそう正確になる。
【0059】ここで、図12のフローチャートを参照し
て、この温度を考慮した電池判定の動作の一例を説明す
る。尚、以下の説明に於いて、Tは測温手段による測温
結果、rは内部抵抗である。
【0060】先ず、ステップS61に於いて、低温であ
るか常温であるかが判定される。この場合、10℃より
低ければ低温状態と判定されるものとする。上記ステッ
プS61で常温であると判定された場合は、ステップS
62にて開放電圧VO が3Vより大きいか否かが判定さ
れる。そして、開放電圧VO が3Vより小さい場合は、
ステップS63に移行して内部抵抗rが0.3Ωより小
さいか否かが判定される。一方、上記ステップS62で
開放電圧VO が3Vより大きいと判定された場合は、ス
テップS64に移行して内部抵抗rが0.5Ωより小さ
いか否かが判定される。
【0061】上記ステップS63で内部抵抗rが0.3
Ωより大きい場合は、ステップS71に移行して電池B
と判別される。また、上記ステップS63で内部抵抗r
が0.3Ωより小さい、或いは上記ステップS64で内
部抵抗rが0.5Ωより大きい場合は、ステップS65
に移行して交換が必要な電池であると判別される。更
に、上記ステップS64にて内部抵抗rが0.5Ωより
小さいと判定された場合は、ステップS67に移行し
て、電池Aであると判別される。
【0062】一方、上記ステップS61で低温であると
判定された場合は、ステップS68にて開放電圧VO
2.8Vより大きいか否かが判定される。そして、開放
電圧VO が2.8Vより大きい場合は、ステップS69
に移行して内部抵抗rが1Ωより小さいか否かが判定さ
れる。一方、上記ステップS68で開放電圧VO が2.
8V以下の場合は、ステップS70に移行して内部抵抗
rが0.5Ωより小さいか否かが判定される。
【0063】上記ステップS60で内部抵抗rが1Ωよ
り小さい場合は、ステップS67に移行して電池Aと判
別される。また、上記ステップS69で内部抵抗rが1
Ωより大きい、或いは上記ステップS70で内部抵抗r
が0.5Ωより大きい場合は、ステップS65に移行し
て交換が必要な電池であると判別される。更に、上記ス
テップS70にて内部抵抗rが0.5Ωより小さいと判
定された場合は、ステップS71に移行して、電池Bで
あると判別される。
【0064】尚、ここでは、ステップS65で交換が必
要な電池の場合、他の電池使用を促しているが、これに
限らずに、例えば図9(e)に示されるように、撮影可
能駒数を表示しても良い。
【0065】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。図13は、この発明の第3の実施の形態による電
池判別の動作を説明するフローチャートである。
【0066】この第3の実施の形態では、カメラ付属の
デート機能、つまりカレンダー機能によって撮影日時を
記録する。ここでは、先の電池の交換を判定した日付も
記録しておくようにする。記録手段としては、EEPR
OM等がある。また、ストロボ発光を行った回数を記録
するようにしても良く、これらの情報をもとに、より正
確に電池判定を行うものである。
【0067】ステップS81にて現在の日付Dが判別さ
れると、続くステップS82で前回の電池交換日D0
設定される。そして、ステップS83に於いて、現在の
日付が前回の電池交換日から所定日数、例えば1年経過
したか否かが判定される。
【0068】ここで、まだ1年経過していない場合は、
ステップS84に移行してストロボを使用した撮影回数
F が設定される。続いて、ステップS85にて、上記
ストロボ使用撮影回数が所定の回数、例えば50回を超
えているか否かが判定される。
【0069】上記ステップS85でストロボ使用撮影回
数が所定の回数を超えていると判定された場合、或いは
上記ステップS83で前回の電池交換から1年以上経過
していると判定された場合は、ステップS86に移行す
る。このステップS86では、上述した図12のフロー
チャートに従って電池判別が行われる。その後、ステッ
プS88に移行して電池Aであるか否かが判定される。
【0070】一方、上記ステップS85でストロボ使用
撮影回数が所定の回数以下と判定された場合は、ステッ
プS87に移行して、上述した図12のフローチャート
に従って電池判別が行われる。その後、ステップS89
に移行して交換必要電池であるか否かが判定される。
【0071】そして、上記ステップS88で電池Aでは
ないと判定された場合、及び上記ステップS89で交換
必要電池であると判定された場合は、ステップS90に
移行して警告がなされる。
【0072】図11等で明らかなように、電池の特性は
その消耗の度合いによって大きく左右されるが、消耗度
を先の電池使用時間や、ストロボの回数によって、より
正確に判断しようとしている。つまり、所定日数(36
5日)以上経った電池や、ストロボを所定回数(50
回)以上使った電池は、よほど高性能の電池(例えば
A)でもない限り交換を要求する。
【0073】ここでは、電池判定として、先の温度や開
放電圧等を応用しても良いが、もっと単純に、図3に示
されるように、ユーザ21が予めスイッチ9と液晶23
によって種別を選択してカメラに入力するようにしても
良い。これをカメラはEEPROM等に記憶しておき、
先の電池検出のフローチャートにて、この記憶結果を読
出せば良い。
【0074】次に、図14のフローチャートを参照し
て、この発明の第4の実施の形態を説明する。上述した
実施の形態では、撮影や充電動作に先立って、カメラは
電池電圧の判定を行い、一連の撮影シーケンス、または
充電動作が正常に終わりまで行えるかを検出するように
している。この第4の実施の形態では、上述した開放電
圧や負荷時電圧の測定の電池検出を複数回行い、その結
果によって、より正確に電池の状態を判定しようとする
ものである。
【0075】図15に示されるように、ストロボ充電動
作のように、過度の負荷がかかると電池はその特性を回
復しない。そして、該特性が回復しないうちに電池の電
圧等を判断すると、まだ電池があるにもかかわらず、撮
影不能、または充電不能とカメラは誤判断し、電池交換
警告を出してしまう。この時、ユーザが電池を交換して
しまうと、少し特性の回復を待てば使えたはずの電池が
廃棄されてしまうこととなり、ユーザに負担を強いると
いう個人的な問題から、更には、資源の無駄、ゴミ問題
等の社会問題にまで発展し、これらが正しく回収されず
に土の中に埋まってしまったりすると、さまざまな環境
問題を引き起こす。
【0076】したがって、電池内部に貯えられたエネル
ギーを最大限引き出すことが、電池利用機器を開発、設
計するメーカーに課せられた大きな課題といえる。その
ため、この第4の実施の形態では、電池の種別や環境温
度によって異なる、電池電圧の回復時間を考慮して電池
電圧の判定を行うものである。
【0077】ステップS101にてスイッチの入力によ
って撮影状態に入ると、ステップS102で撮影モード
に入り、ステップS103で充電が開始される。次い
で、ステップS104及びS105にて1回目の開放電
圧BCO1及び負荷時電圧BCL1がモニタされ、ステップ
S106で内部抵抗r1 が算出される。そして、ステッ
プS107でタイマがカウントされる。
【0078】続いて、ステップS108〜S110に
て、2回目の開放電圧BCO2及び負荷時電圧BCL2がモ
ニタされ、内部抵抗r2 が算出される。そして、ステッ
プS111で内部抵抗rの変化量Δrが求められて、ス
テップS112にて電池の種別が判別される。
【0079】次いで、ステップS113に於いて、低温
であるか否かが判定される。ここで、低温ではない判定
された場合は、ステップS114に移行して、上記内部
抵抗rの変化量Δrが第1の所定量Δr1 と比較され
る。同様に、ステップS113で低温であると判定され
た場合は、ステップS115に移行して、上記内部抵抗
rの変化量Δrが第2の所定量Δr2 と比較される。
【0080】そして、上記ステップS114で上記変化
量Δrが第1の所定量Δr1 より小さい、或いはステッ
プS115にて上記変化量Δrが第2の所定量Δr2
り小さい場合は、ステップS116に移行して警告が行
われる。一方、上記ステップS114で上記変化量Δr
が第1の所定量Δr1 より大きい、或いはステップS1
15にて上記変化量Δrが第2の所定量Δr2 より大き
い場合は、ステップS117に移行する。
【0081】このように、図14にてF1で示されるス
テップS102〜S112では、すでに説明した内部抵
抗rを複数回、この場合は2回調べ、電池のへたり状態
が検出される。その結果、図14にてF2で示されるス
テップS113〜S116にて、2回の測定で内部抵抗
の変化Δrに第1の所定量Δr1 の回復が認められない
ならば、電池はかなり消耗していると判定されて、警告
が行われる。
【0082】但し、この判定も電池の種別や温度によっ
て切換える必要があるので、ここでは温度によって判定
レベルをΔr1 またはΔr2 に切換える例が示されてい
る。ステップS117で撮影状態が判定されて、ステッ
プS118で終了と判定されるまで、ステップS117
及びS118が繰返される。撮影状態であれば、ステッ
プS119にて、再び低温であるか否かが判定される。
【0083】ここで、低温ではない判定された場合は、
ステップS120に移行して、上記変化量Δrが第3の
所定量Δr3 と比較される。同様に、ステップS119
で低温であると判定された場合は、ステップS121に
移行して、上記変化量Δrが第4の所定量Δr4 と比較
される。
【0084】そして、上記ステップS120で上記変化
量Δrが第3の所定量Δr3 より大きい場合、或いは上
記ステップS121で上記変化量Δrが第4の所定量Δ
4より小さい場合は、それぞれステップS122及び
S123に移行してタイマカウントされる。一方、上記
ステップS120で上記変化量Δrが第3の所定量Δr
3 より小さい場合、或いはステップS121にて上記変
化量Δrが第4の所定量Δr4 より大きい場合は、更に
上記ステップS122及びS123でタイマカウントさ
れたならば、ステップS124に移行する。
【0085】次いで、ステップS124では3回目の負
荷時電圧BCL3がモニタされる。そして、ステップS1
25に於いて該負荷時電圧BCL3が所定の負荷時電圧B
L0と比較される。ここで、BCL3>BCL0であれば上
記ステップS102へ戻って、以降の処理が繰返され
る。一方、BCL3>BCL0でなければ、警告処理へ移行
する。
【0086】このように、図14にF3で示されるステ
ップS117〜S123では、次の撮影に先立つ判定を
行っているが、第1の所定量よりきつい第2の所定量の
回復が認められれば、すぐに次の撮影を許可する。一
方、回復が認められなければ、所定時間の回復を待っ
て、図14にF4で示されるステップS124及びS1
25にて、バッテリチェックを行ってから撮影を許可す
る。この待ち時間設定時も、温度や電池の種別によっ
て、判定値を切換えるようにしている。
【0087】図16(a)及び図17(a)は、この発
明を実施せず、回復を無視した撮影、または充電を行っ
た電池電圧及び内部抵抗の変化例を示している。また、
図16(b)及び図17(b)は、この第4の実施の形
態によって、回復を待ちながら撮影、または充電をした
電池電圧及び内部抵抗の変化例を示している。
【0088】図16(a)及び図17(a)に示される
ように、この発明が実施されない場合は、どんどん性能
が劣化して電池のエネルギーを使い尽くす以前に、図
中、BCで表される撮影直前のタイミングでバッテリチ
ェックが行われ、カメラが正常動作しないようになって
しまう。この場合、ユーザは電池交換するほかなく、電
池の無駄遣いとなる。
【0089】このように、第4の実施の形態では、複数
回の電池判定によって電池の回復を考慮し、また、この
回復時間を温度や電池の種類で切換えるようにしたの
で、電池毎に最適の回復を図ることができ、1回の撮影
毎に電池を十分回復させ、電池を長持ちさせることがで
きる。
【0090】尚、ここでは、次の撮影に対する処理につ
いて述べたが、撮影の他、ストロボの充電タイミングを
切換える仕様にも応用可能である。また、以前のカメラ
は、ストロボ撮影に先立って充電をしていたが、連続し
て撮影が行われることを想定し最近のカメラはストロボ
撮影直後に次の発光に備えて充電を開始する。連続充電
は温度上昇を招き、特性が安定する前に次の負荷がかか
るため、電池に多大なダメージを与えやすい。そこで、
撮影前に時間を待つだけでなく、充電時にも電池の回復
を待つ応用も有意義である。
【0091】図18は、こうした応用例としての第5の
実施の形態の動作を説明するフローチャートである。ス
テップS131で撮影が終了すると、ステップS132
にて電池の判定が行われる。次いで、ステップS133
に於いて、電池がAタイプのものであるか否かが判定さ
れる。
【0092】このステップS133で、電池Aでなけれ
ば、続くステップS134にて低温であるか否かが判定
される。そして、常温であればステップS135にて内
部抵抗rが0.5Ωより大きいか否かが判定される。こ
こで、内部抵抗rが0.5Ωより大きい場合は、ステッ
プS137に移行して、次回の撮影前に充電が行われ
る。一方、内部抵抗rが0.5Ωより小さい場合は、ス
テップS141に移行してすぐに充電が実行される。
【0093】上記ステップS134にて低温であると判
定された場合は、ステップS136にて内部抵抗rが
1.0Ωより大きいか否かが判定される。ここで、内部
抵抗rが1.0Ωより小さい場合は、ステップS137
に移行して、次回の撮影前に充電が行われる。一方、内
部抵抗rが1.0Ωより大きい場合は、ステップS14
1に移行してすぐに充電が実行される。
【0094】更に、上記ステップS133で電池Aであ
ると判定された場合は、続くステップS138にて低温
であるか否かが判定される。そして、常温であればステ
ップS139にて内部抵抗rが0.3Ωより大きいか否
かが判定される。ここで、内部抵抗rが0.3Ωより小
さい場合は、ステップS137に移行して、次回の撮影
前に充電が行われる。一方、内部抵抗rが0.3Ωより
大きい場合は、ステップS141に移行してすぐに充電
が実行される。
【0095】上記ステップS138にて低温であると判
定された場合は、ステップS140にて内部抵抗rが
0.5Ωより大きいか否かが判定される。ここで、内部
抵抗rが0.5Ωより小さい場合は、ステップS137
に移行して、次回の撮影前に充電が行われる。一方、内
部抵抗rが0.5Ωより大きい場合は、ステップS14
1に移行してすぐに充電が実行される。
【0096】尚、内部抵抗の変化だけではなく、開放電
圧や負荷時電圧の変化をモニタしても良いものである。
次に、この発明の第6の実施の形態を説明する。
【0097】図19は、この発明の第6の実施の形態の
動作を説明するフローチャートである。この第6の実施
の形態は、撮影後の2回の電池判定結果より、回復まで
の時間を計算するものである。回復の判定基準として
は、撮影前のレベルとする。
【0098】先ず、ステップS151にて温度から所定
時間tx0が決定され、続くステップS152及びS15
3にて第1の開放電圧BCO1及び内部抵抗r1 がモニタ
される。そして、ステップS154にて撮影及び充電が
行われる。
【0099】次いで、ステップS155及びS156に
て、第2の開放電圧BCO2及び内部抵抗r2 がモニタさ
れる。その後、ステップS157でタイマカウントされ
る。更に、ステップS158及びS159にて、第3の
開放電圧BCO3及び内部抵抗r3 がモニタされる。そし
て、ステップS160及びS161にて、撮影前のレベ
ルに戻るまでの時間tx1、tx2が算出される。
【0100】ステップS162にて撮影状態に入ると、
ステップS163に於いて、上記時間tx1、tx2の値が
比較される。ここで、tx1の方が長い場合は、ステップ
S164に移行してtx1がカウントされる。次いで、ス
テップS165にて上記時間tx0と時間tx1の値が比較
される。そして、所定時間tx0よりも時間tx1の方が短
い場合は上記ステップS154に戻る。一方、所定時間
x0よりも時間tx1の方が長い場合は、ステップS16
8に移行して警告がなされる。
【0101】上記ステップS163に於いて、時間tx2
の方が長い場合は、ステップS166に移行してtx2
カウントされる。次いで、ステップS167にて上記時
間tx0と時間tx2の値が比較される。そして、所定時間
x0よりも時間tx2の方が短い場合は上記ステップS1
54に戻る。一方、所定時間tx0よりも時間tx2の方が
長い場合は、ステップS168に移行して警告がなされ
る。
【0102】図20(a)及び(b)に示されるよう
に、所定時間tを隔てて測定した電池電圧VO や、内部
抵抗rをグラフ上にプロットすると、その変化率から撮
影前のレベルに戻るまでの時間tx1、tx2が計算でき
る。この回復時間を待って、次の撮影に入る。
【0103】この第6の実施の形態では、回復時間は、
開放電圧と内部抵抗で各々求め、その長い方で制御する
が、所定時間tx0より長いと警告を発するようにする。
もちろん、内部抵抗rか電池電圧VO の何れかで判定す
るようにしても良い。この所定時間tx0は、低温ならば
長くするといったように、温度によって切換えるように
すれば、更に電池の特性を考慮した回復が図れるので、
より電池寿命を長くすることができる。
【0104】以上説明したように、第6の実施の形態で
は、撮影の度に最適の回復時間を計算して求めるように
したので、その時の電池状態にもっともふさわしい回復
が期待でき、電池の寿命を長くすることができる。
【0105】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。 (1) 電池により作動するカメラに於いて、上記電池
から所定の電流を流し出す負荷回路と、上記電池の電圧
に依存する信号を検出する電圧検出手段と、上記負荷回
路の作動電流を切換えながら上記電圧検出手段を複数回
作動させる検出サイクルを実行し、上記負荷電流と検出
電圧との関係に基いて、電池の特性を判別する判別手段
とを具備したことを特徴とするカメラの電源制御装置。
【0106】(2) 上記カメラの使用環境温度を測定
する測温手段を更に具備し、上記判別手段は、上記測温
手段の出力を加味して上記電池の特性を判別することを
特徴とする上記(1)に記載のカメラの電源制御装置。
【0107】(3) 上記電池が装填された日時を記憶
する記憶手段を更に具備し、上記判別手段は、上記記憶
手段の記憶内容を参照して上記電池の特性を判別するこ
とを特徴とする上記(1)に記載のカメラの電源制御装
置。
【0108】(4) 上記判別手段は、異なるタイミン
グで上記検出サイクルを繰返し、時系列的に得られる検
出電圧の変化に基いて上記電池の特性を判別することを
特徴とする上記(1)に記載のカメラの電源制御装置。
【0109】(5) ストロボ充電回路を更に具備し、
上記判別手段の出力に応答してストロボ充電回路の作動
を切換えることを特徴とする上記(1)に記載のカメラ
の電源制御装置。
【0110】(6) 上記判別手段の出力に応答して次
回の検出の作動タイミングを切換えることを特徴とする
上記(1)に記載のカメラの電源制御装置。 (7) 上記判別手段の出力に基いて次回の電圧検出時
の判定レベルを切換えると共に、電池電圧がカメラの正
常作動に対する適・不適を判定する判定手段を更に具備
することを特徴とする上記(1)に記載のカメラの電源
制御装置。
【0111】(8) 電池により作動するカメラに於い
て、ストロボ充電回路と、電池の種別若しくは温度を検
出する検出手段とを具備し、上記検出手段の出力に基い
てストロボ充電回路の作動を切換えることを特徴とする
カメラの電源制御装置。
【0112】(9) 上記作動の切換は、前回の電池使
用からの充電開始タイミングを切換えることを特徴とす
る上記(8)に記載のカメラの電源制御装置。 (10) 上記作動の切換は、ストロボ充電回路の昇圧
トランスを切換えることを特徴とする上記(8)に記載
のカメラの電源制御装置。
【0113】(11) 上記作動の切換は、ストロボ充
電時間を規制するリミッタの判定レベルを切換えること
を特徴とする上記(8)に記載のカメラの電源制御装
置。 (12) 上記電池の出力電圧を判定するバッテリチェ
ック回路を更に具備し、充電後の電池電圧チェックの作
動タイミングを切換えることを特徴とする上記(8)に
記載のカメラの電源制御装置。
【0114】(13) ストロボ装置を含みバッテリ駆
動されるカメラに於いて、昇圧トランスの巻数比、昇圧
動作インターバルの少なくとも一方が選択可能な動作モ
ードを有するストロボ充電手段と、複数の負荷条件にて
バッテリ電圧を測定すると共に、それぞれの測定結果に
基いて上記バッテリの状態を評価するバッテリ評価手段
と、少なくとも上記バッテリ評価手段の出力に応じて、
上記ストロボ充電手段の昇圧トランスの巻数比、昇圧動
作インターバルの少なくとも一方を切換える制御手段と
を具備したことを特徴とするカメラの電源制御装置。
【0115】(14) カメラの環境温度を測定する測
温手段を備え、上記制御手段は、上記バッテリ評価手段
の出力と上記測温手段の出力とに基いて、上記ストロボ
充電手段の昇圧トランスの巻数比、昇圧動作インターバ
ルの少なくとも一方を切換えることを特徴とする上記
(13)に記載のカメラの電源制御装置。
【0116】(15) バッテリ交換日の記憶が可能で
あり、且つ、カレンダー機能を有するデート出力手段を
備え、上記制御手段は、上記バッテリ評価手段の出力と
上記デート出力手段の出力とに基いて、上記ストロボ充
電手段の昇圧トランスの巻数比、昇圧動作インターバル
の少なくとも一方を切換えることを特徴とする上記(1
3)に記載のカメラの電源制御装置。
【0117】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、どのよ
うな特性の電池でも使用可能で、電池の寿命を長くして
環境問題を考慮した、ユーザにも経済的な負担をかける
ことの少ないカメラの電源制御装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るカメラの制
御系の構成を示したブロック図である。
【図2】この発明のカメラの電源制御装置の概念を説明
するフローチャートである。
【図3】(a)はユーザによって電池の種別を入力する
例を示した図、(b)は同図(a)のカメラの液晶表示
の例を示した図である。
【図4】(a)は電池Aの放電繰返しに於ける電圧特性
を示した図、(b)は電池Bの放電繰返しに於ける電圧
特性を示した図である。
【図5】一定時間電池から所定の電流を流した時の電流
電圧と、その放電を止めた時の電池電圧VBAT の関係を
示した図である。
【図6】図1のストロボ充電部2及び発光部5を、より
詳細に示した回路構成を示した図である。
【図7】(a)は電池電圧が高い状態での充電の経時変
化を示した図、(b)は電池電圧が低い状態での充電の
経時変化を示した図である。
【図8】第1の実施の形態によるカメラのレリーズ動作
について説明するフローチャートである。
【図9】この発明の第2の実施の形態を示すもので、
(a)はカメラの外観斜視図、(b)は電池蓋と切片の
関係を示した図、(c)は電池蓋が開いた状態を示した
図、(d)は電池交換の警告表示の例を示した図、
(e)は撮影可能駒数を表示した例を示した図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態の動作を説明す
るフローチャートである。
【図11】電池の放電繰返しに於ける電圧特性を示した
もので、常温時と低温時との差を表した図である。
【図12】第2の実施の形態に於いて、温度を考慮した
電池判定の動作の一例を説明するフローチャートであ
る。
【図13】この発明の第3の実施の形態による電池判別
の動作を説明するフローチャートである。
【図14】この発明の第4の実施の形態の動作を説明す
るフローチャートである。
【図15】ストロボ充電時の電池電圧のタイムチャート
である。
【図16】(a)はこの発明を実施せず、回復を無視し
た撮影、または充電を行った電池電圧の変化例を示した
タイムチャート、(b)は第4の実施の形態によって、
回復を待ちながら撮影、または充電をした電池電圧の変
化例を示したタイムチャートである。
【図17】(a)はこの発明を実施せず、回復を無視し
た撮影、または充電を行った内部抵抗の変化例を示した
タイムチャート、(b)は第4の実施の形態によって、
回復を待ちながら撮影、または充電をした内部抵抗の変
化例を示したタイムチャートである。
【図18】この発明の第5の実施の形態の動作を説明す
るフローチャートである。
【図19】この発明の第6の実施の形態の動作を説明す
るフローチャートである。
【図20】(a)は所定時間を隔てて測定した電圧の経
時変化を示した図、(b)は所定時間を隔てて測定した
内部抵抗の経時変化を示した図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路(CPU)、 2 ストロボ充電部、 3 発光部、 4 リセット回路、 5 フィルタ、 6 EEPROM、 7 メカトロニクス部、 8 デート部、 9、13 スイッチ、 10、43 電池、 11、12、14 抵抗、 15 トランジスタ、 16 タイマ、 17 フィルムカウンタ、 18 A/D変換器、 21 ユーザ、 22 カメラボディ、 23 液晶、 31 制御部、 32 測温機能部、 33 計時機能部、 34 D/A変換器、 35 バッファ、 36 コンパレータ、 39 アンプ、 42 内部抵抗、 55 トリガ回路、 56 モニタ回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池により作動するカメラに於いて、 ストロボ充電回路と、 電池の種別若しくは温度を検出する検出手段とを具備
    し、 上記検出手段の出力に基いてストロボ充電回路の作動を
    切換えることを特徴とするカメラの電源制御装置。
  2. 【請求項2】 電池により作動するカメラに於いて、 上記電池から所定の電流を流し出す負荷回路と、 上記電池の電圧に依存する信号を検出する電圧検出手段
    と、 上記負荷回路の作動電流を切換えながら上記電圧検出手
    段を複数回作動させる検出サイクルを実行し、上記負荷
    電流と検出電圧との関係に基いて、電池の特性を判別す
    る判別手段とを具備したことを特徴とするカメラの電源
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記カメラの使用環境温度を測定する測
    温手段若しくは上記電池が装填された日時を記憶する記
    憶手段を更に具備し、 上記判別手段は、上記測温手段の測温結果若しくは上記
    記憶手段の記憶内容を加味して上記電池の特性を判別す
    ることを特徴とする請求項2に記載のカメラの電源制御
    装置。
  4. 【請求項4】 ストロボ装置を含みバッテリ駆動される
    カメラに於いて、 昇圧トランスの巻数比、昇圧動作インターバルの少なく
    とも一方が選択可能な動作モードを有するストロボ充電
    手段と、 複数の負荷条件にてバッテリ電圧を測定すると共に、そ
    れぞれの測定結果に基いて上記バッテリの状態を評価す
    るバッテリ評価手段と、 少なくとも上記バッテリ評価手段の出力に応じて、上記
    ストロボ充電手段の昇圧トランスの巻数比、昇圧動作イ
    ンターバルの少なくとも一方を切換える制御手段とを具
    備したことを特徴とするカメラの電源制御装置。
JP18040798A 1998-06-26 1998-06-26 カメラの電源制御装置 Expired - Fee Related JP4039741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18040798A JP4039741B2 (ja) 1998-06-26 1998-06-26 カメラの電源制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18040798A JP4039741B2 (ja) 1998-06-26 1998-06-26 カメラの電源制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000010159A true JP2000010159A (ja) 2000-01-14
JP4039741B2 JP4039741B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=16082715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18040798A Expired - Fee Related JP4039741B2 (ja) 1998-06-26 1998-06-26 カメラの電源制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4039741B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075088A1 (en) * 2002-03-05 2003-09-12 Sony Corporation Electronic device and control method
JP2005257715A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Sanyo Electric Co Ltd ストロボ装置を具えた電子機器
JP2015210991A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 古河電気工業株式会社 二次電池識別装置および二次電池識別方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075088A1 (en) * 2002-03-05 2003-09-12 Sony Corporation Electronic device and control method
US7208913B2 (en) 2002-03-05 2007-04-24 Sony Corporation Electronic device with battery type and ambient temperature detection
JP2005257715A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Sanyo Electric Co Ltd ストロボ装置を具えた電子機器
JP4619020B2 (ja) * 2004-03-09 2011-01-26 三洋電機株式会社 ストロボ装置を具えた電子機器
JP2015210991A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 古河電気工業株式会社 二次電池識別装置および二次電池識別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4039741B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4525055A (en) Photographic camera having battery remaining life indicating means
US5527630A (en) Battery check apparatus
KR100581544B1 (ko) 휴대 전자기기 및 전지
JP3927659B2 (ja) 電子機器およびストロボ装置
JP2000010159A (ja) カメラの電源制御装置
US6507195B1 (en) Electronic apparatus using removable batteries as drive source
US5528335A (en) Battery check device for a camera
JP2004349070A (ja) 携帯電子機器
JP3463650B2 (ja) 携帯機器及びそれに使用されるバッテリーパック
JP2000047307A (ja) 電池駆動機器
JP2807793B2 (ja) 電源システム
JP3930313B2 (ja) デジタルカメラ
US5701527A (en) Camera capable of measuring power source voltage
JP3927657B2 (ja) カメラ及び電子機器
KR100227687B1 (ko) 카메라의 배터리 전압 검출 장치
JP5044111B2 (ja) 電子機器の外部電源装置
JP2008104071A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法および電池パック
JP2003043563A (ja) 電子カメラ
JP2007206126A (ja) 閃光装置、閃光装置付きカメラ、閃光制御方法及びプログラム
JP2003098578A (ja) カメラ
JP4534439B2 (ja) 電池残量判定回路
JP2000056370A (ja) カメラ
KR102429360B1 (ko) 1차전지 특성을 이용한 감시 카메라
JP2001174888A (ja) カメラ
JP2562146B2 (ja) カメラのための制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees