JP2000009841A - 物体検知装置 - Google Patents

物体検知装置

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JP2000009841A
JP2000009841A JP10176838A JP17683898A JP2000009841A JP 2000009841 A JP2000009841 A JP 2000009841A JP 10176838 A JP10176838 A JP 10176838A JP 17683898 A JP17683898 A JP 17683898A JP 2000009841 A JP2000009841 A JP 2000009841A
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Hayato Kikuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波が物体に反射される反射状態に関わら
ず該物体を確実に検知できる物体検知装置を提供する。 【解決手段】 ターゲットTを検知する検知エリアを複
数の小検知エリアに分割し、それら小検知エリアをスポ
ット状のレーザービームで走査する。各小検知エリアの
反射波の受信レベル信号は、検知された距離毎に設定さ
れた加算メモリに加算されて記憶され、その加算値が閾
値を越えた場合にターゲットTを距離を検知する。従っ
て、ターゲットTが電磁波を反射し難いために個々の小
検知エリアにおける反射波の受信レベル信号が小さい場
合でも、検知エリア全体としてターゲットTを確実に検
知することができる。降雨時や降雪時に雨や雪からの反
射波が存在しても、距離がランダムである雨や雪の受信
レベル信号の加算値が閾値を越えることはないため、雨
や雪をターゲットTと誤検知することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーやミリ波
よりなる電磁波を物体に向けて送信し、その反射波を受
信することにより前記物体を検知する物体検知装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図16はターゲットTとしての前走車の
距離や方向を検知するための従来の物体検知装置を示す
もので、車両Vの前部に設けたレーダー装置から前方に
送信される電磁波を上下方向および左右方向に走査し、
ターゲットTのリフレクタにより反射された反射波を受
信することによりターゲットTの距離および方向を検知
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは、ターゲットTがリフレクタを持たない場合
や、リフレクタが汚れている場合に充分な反射波を受信
することができず、そのためにターゲットTを確実に検
知できない可能性があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、電磁波が物体に反射される反射状態に関わらず該物
体を確実に検知できる物体検知装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載され発明は、電磁波を送信し該電磁
波が物体に反射された反射波を受信することにより前記
物体を検知する物体検知装置において、物体を検知する
検知エリアを複数の小検知エリアに分割し、各小検知エ
リア毎に電磁波の送信および反射波の受信を行う送受信
手段と、前記各小検知エリア毎の反射波の受信結果を前
記検知エリアに亘って加算する加算手段と、前記加算手
段による加算結果に基づいて物体を検知する物体検知手
段とを備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、物体を検知する検知エ
リアを分割してなる複数の小検知エリア毎に電磁波の送
信および反射波の受信を行い、それら小検知エリア毎の
反射波の受信結果を前記検知エリアに亘って加算した結
果に基づいて物体を検知するので、物体が電磁波を反射
し難いために個々の小検知エリアにおける反射波の受信
レベル信号が小さい場合でも、検知エリア全体として物
体を確実に検知することができる。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記送受信手段は、前記小検知エリ
アを前記検知エリアの全域に亘って走査しながら電磁波
の送信および反射波の受信を行うことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、小検知エリアを検知エ
リアの全域に亘って走査しながら電磁波の送信および反
射波の受信を行うので、検知エリアの全域で物体を速や
かにかつ漏れなく検知することができる。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または2の構成に加えて、前記加算手段は、物体まで
の距離毎に反射波の受信レベル信号を加算することを特
徴とする。
【0010】上記構成によれば、物体までの距離毎に反
射波の受信レベル信号を加算するので、複数の物体を同
時に検知することができる。
【0011】また請求項4に記載された発明は、請求項
3の構成に加えて、前記物体検知手段は、加算された反
射波の受信レベル信号に基づいて物体までの距離を検知
することを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、加算された反射波の受
信レベル信号に基づいて物体までの距離を検知するの
で、雨や雪からの反射波の影響を排除して目的とする物
体の距離を確実に検知することができる。
【0013】また請求項5に記載された発明は、電磁波
を送信し該電磁波が物体に反射された反射波を受信する
ことにより前記物体を検知する物体検知装置において、
物体を検知する検知エリアを複数の小検知エリアに分割
し、各小検知エリア毎に電磁波の送信および反射波の受
信を行う送受信手段と、前記各小検知エリア毎に、電磁
波の送信から反射波の受信までの時間差に応じて前記反
射波の受信レベル信号を加算する加算手段と、前記加算
手段による加算結果に基づいて物体の距離を検知する物
体検知手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、物体を検知する検知エ
リアを分割してなる複数の小検知エリア毎に電磁波の送
信および反射波の受信を行い、それら小検知エリア毎の
送信から受信までの時間差に応じて反射波の受信レベル
信号を加算し、その加算結果に基づいて物体の距離を検
知するので、物体が電磁波を反射し難いために個々の小
検知エリアにおける反射波の受信レベル信号が小さい場
合でも、また雨や雪からの反射波が存在する場合でも物
体の距離を確実に検知することができる。
【0015】尚、第1実施例では送光部1、送光走査部
2、受光部3および受光走査部4が送受信手段を構成
し、第2実施例では送光部1、送光走査部2、受光部3
および送受光走査部4′が送受信手段を構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図11は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は物体検知装置のブロック図、図2は物体
検知装置の斜視図、図3は走査方式の説明図、図4は検
知エリアの分割パターンの説明図、図5は物体検知装置
の要部のブロック図、図6は検知エリアおよび小検知エ
リアの説明図、図7は作用を説明するフローチャートの
第1分図、図8は作用を説明するフローチャートの第2
分図、図9〜図11は作用の説明図である。
【0018】図1および図2に示すように、例えば前走
車よりなるターゲットTの距離および方向を検知するた
めの物体検知装置は、送光部1と、送光走査部2と、受
光部3と、受光走査部4と、距離計測処理部5とから構
成される。送光部1は、送光レンズを一体に備えたレー
ザーダイオード11と、レーザーダイオード11を駆動
するレーザーダイオード駆動回路12とを備える。送光
走査部2は、レーザーダイオード11が出力したレーザ
ーを反射させる送光ミラー13と、送光ミラー13を上
下軸14周りに往復回動させるモータ15と、モータ1
5の駆動を制御するモータ駆動回路16とを備える。送
光ミラー13から出るレーザービームは左右幅が制限さ
れて上下方向に細長いパターンを持ち、それが200m
secの周期で左右方向に走査される。
【0019】受光部3は、受光レンズ17と、受光レン
ズ17で収束させた反射波を受けて電気信号に変換する
フォトダイオード18と、フォトダイオード18の出力
信号を増幅する受光アンプ回路19とを備える。受光走
査部4は、ターゲットTからの反射波を反射させて前記
フォトダイオード18に導く受光ミラー20と、受光ミ
ラー20を左右軸21周りに往復回動させるモータ22
と、モータ22の駆動を制御するモータ駆動回路23と
を備える。受光ミラー20によって5msecの周期で
上下方向に走査される受光エリアは、上下幅が制限され
て左右方向に細長いパターンを持つ。
【0020】距離計測処理部5は、前記レーザーダイオ
ード駆動回路12やモータ駆動回路16,23を制御す
る制御回路24と、クルーズコントロール装置や自動ブ
レーキ装置を制御する電子制御ユニット25との間で通
信を行う通信回路26と、レーザーの受光レベル信号を
記憶するメモリ回路27と、前記メモリ回路27に記憶
されたデータに基づいてターゲットTまでの距離を算出
する物体検知手段としての中央演算処理装置28とを備
える。
【0021】而して、図3および図4に示すように、物
体検知装置の上下方向に細長いレーザービームは200
msecの周期で左右方向に走査されるとともに、物体
検知装置の左右方向に細長い受光エリアは5msecの
周期で上下方向に走査され、レーザービームと受光エリ
アとが交わる部分が1つの小検知エリアになる。全検知
エリアは縦方向に10分割され横方向に40分割された
合計400個の小検知エリアの集合からなり、全検知エ
リアに含まれる400個の小検知エリアの全てが200
msecの間にジグザグに走査される。
【0022】図6に示すように、全検知エリアは左右方
向に配置された第1〜第5検知エリアによって区画され
ており、小検知エリアは最初の40msecで左端の第
1検知エリアを走査し、次の40msecで第2検知エ
リアを走査し、同様にして40msec毎に、第3検知
エリア、第4検知エリアおよび第5検知エリアを走査す
ることにより、200msec毎に第1〜第5検知エリ
アの走査を完了する。1つの検知エリアの大きさは、通
常の車間距離にあるターゲットTの全体が含まれる程度
の大きさに設定される。
【0023】次に、物体検知装置の要部の構成を図5に
基づいて説明する。
【0024】受光部3に接続されたメモリ回路27は、
受光部3で受信した反射波の受信レベル信号をAD変換
するADコンバータ29と、AD変換された受信レベル
信号を一時的に保持するラッチ回路30と、ラッチ回路
30に一定周期のパルス信号を出力する基本クロック回
路31とを備える。ラッチ回路30に接続された加算手
段としての加算メモリ32はRAMより構成され、20
0個の記憶領域[D1]、[D2]…[D199]、
[D200]を備えており、それぞれの記憶領域は車両
Vから前方に測った0.5m毎の距離に対応している。
従って、例えば[D2]は距離1mに対応し、[D10
0]は距離50mに対応し、[D200]は距離100
mに対応する。加算メモリ32は、ターゲットTの左右
位置およびターゲットTとの距離を演算する中央演算処
理装置28に接続される。尚、前記距離0.5mは、基
本クロック回路31が出力するパルス信号の周期に対応
している。
【0025】また中央演算処理装置28には、検知され
たターゲットTの距離および方向を記憶すべく、RAM
よりなるターゲットメモリ33が接続される。ターゲッ
トメモリ33は複数の記憶領域[T0]、[T1]…を
備えており、複数のターゲットT…が検知されたとき
に、その距離および方向が順次記憶される。
【0026】次に、本発明の実施例の作用を、図7およ
び図8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0027】先ず、ステップS1で1つの小検知エリア
に対するレーザービームの送信および反射波の受信を行
い、ステップS2で受信した反射波の受信レベル信号を
基本クロック回路31が出力するパルス信号毎にADコ
ンバータ29でAD変換し、ステップS3で前記AD変
換されたデータを加算メモリ32の所定の記憶領域に記
憶する。即ち、例えば車両Vから距離50m前方のター
ゲットTからの反射波が受信されると、その反射波の受
信レベル信号をAD変換したデータは距離50mに対応
する[D100]の記憶領域に記憶される。このとき、
記憶されるデータの大きさ(受信レベル信号のAD変換
値)は反射波の受信レベル信号の大きさに対応してい
る。
【0028】上記ステップS1〜S3は、第1検知エリ
アに含まれる10×8=80個の小検知エリアの全ての
走査が完了するまで繰り返し行われる(ステップS5参
照)。この場合、例えば車両Vから距離50m前方にタ
ーゲットTの車体後面が存在すれば、その車体後面をカ
バーする複数の小検知エリアに対応する複数のデータ
(図9の受信1,2,3…参照)が、同じ[D100]
の記憶領域に加算されて記憶される。そして、ステップ
S4で第1検知エリアの全ての小検知エリアが走査され
て80個のデータが距離毎に加算されて記憶されると、
ステップS6に移行する。
【0029】続くステップS6において、加算メモリ3
2に記憶されているデータのうち、予め設定された閾値
(図9参照)を越えるデータをピークポイントとして抽
出する。例えば車両Vから距離50m前方にターゲット
Tの車体後面が存在すれば、記憶領域[D100]に加
算されて記憶されたデータがピークポイントとして抽出
されることになる。そしてステップS7において、ピー
クポイントのデータが記憶された記憶領域[D100]
のアドレスからターゲットTの距離が50mであること
を検知するとともに、ステップS8において、走査が行
われた検知エリアの番号からターゲットTの方向を検知
する。例えば、図6に示す例では、第3検知エリアおよ
び第4検知エリアにおいてピークポイントとして抽出さ
れるため、車両Vの正面の第3検知エリアの方向と、そ
の更に右寄りの第4検知エリアの方向とにそれぞれター
ゲットT,Tが存在することが検知される。
【0030】ステップS9で第1検知エリアにおける全
てのピークポイントの抽出が完了すると、ステップS1
0において、前記抽出されたピークポイントに対応する
ターゲットTの距離および方向をターゲットメモリ33
の記憶領域に記憶する。第1検知エリアにおいて例えば
3個のピークポイントが抽出されれば、それらのデータ
がターゲットメモリ33の3個の記憶領域[T0],
[T1],[T2]に記憶される。そしてステップS1
1で加算メモリ32をクリアする。
【0031】このようにして第1検知エリアの物体検知
が完了すると、同様にして第2検知エリア〜第5検知エ
リアに物体検知を順次実行し、その結果ステップS12
で第1検知エリア〜第5検知エリアに物体検知が全て完
了すると、ステップS13でターゲットメモリに記憶さ
れたターゲットTの距離および方向のデータを、例えば
クルーズコントロール装置や自動ブレーキ装置に出力し
た後に、ステップS14でターゲットメモリ33をクリ
アする。
【0032】而して、図9に示すように、従来の物体検
知装置ではターゲットTがリフレクタを持たなかったり
汚れたりしていると充分な受信レベル信号が得られない
ために検知不能になるが、本実施例では個々の小検知エ
リアの受信レベル信号が小さいものであっても、それら
の加算値を閾値と比較することによりターゲットTを確
実に検知することができる。
【0033】また図10に示すように、従来の物体検知
装置では降雨時や降雪時にターゲットTの手前の雨や雪
を検知してしまってターゲットTそのものが検知不能に
なるが、本実施例では雨や雪の影響を排除してターゲッ
トTを確実に検知することができる。なぜならば、雨や
雪の距離はランダムであるため、その受信レベル信号の
加算値が閾値を越えることはないが、雨や雪よりも寸法
の大きいターゲットTは複数の小検知エリアに跨がって
存在するため、その受信レベル信号の加算値が閾値を越
えるからである。
【0034】また図11に示すように、従来の物体検知
装置では共通の検知エリアに複数のターゲットT…が存
在する場合、第1のターゲットTからの反射波の受信レ
ベル信号の加算値が閾値を越えるとその時点で受信レベ
ル信号の加算が中止されるので、第2、第3のターゲッ
トT…を検知することができなかった。しかしながら、
本実施例では検知エリアに含まれる全ての小検知エリア
の反射波の受信レベル信号を加算した後に、それら加算
値を閾値と比較するので、複数のターゲットT…を検知
することが可能となる(図7のフローチャートのステッ
プS6〜S8参照)。
【0035】次に、図12〜図15を参照して物体検知
装置の第2実施例を説明する。
【0036】図1および図2に示す第1実施例と、図1
2および図13に示す第2実施例とを比較すると明らか
なように、第2実施例の物体検知装置は、第1実施例の
物体検知装置の受光走査部4に代えて送受光走査部4′
を備える。送受光走査部4′は、送受光ミラー20′
と、送受光ミラー20′を左右軸21′周りに往復回動
させるモータ22′と、モータ22′の駆動を制御する
モータ駆動回路23′とを備える。送光ミラー13で反
射されたレーザービームは送受光ミラー20′により再
度反射され、上下方向および左右方向の幅が制限された
スポット状のレーザービームが左右方向および上下方向
に走査される。
【0037】図14および図15に示すように、送光ミ
ラー13の往復回動によるレーザービームの左右方向の
走査周期は200msecであり、送受光ミラー20′
の往復回動によるレーザービームの上下走査周期は5m
secである。そして前記送受光ミラー20′の往復回
動によって受光エリアを上下方向に走査することによ
り、その受光エリアの上下走査周期も前記レーザービー
ムの上下走査周期と同一の5msecになる。
【0038】而して、第1実施例と同様に、1つの検知
エリアは縦方向に10分割され横方向に40分割された
合計400個の小検知エリアの集合からなり、1つの検
知エリアに含まれる全ての小検知エリアは200mse
cの間にジグザグに走査される。そして第1検知エリア
〜第5検知エリアの走査は、200msec毎に順次実
行される。
【0039】而して、この第2実施例によっても前述し
た第1実施例と同様の作用効果を達成することができ
る。
【0040】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0041】例えば、実施例の物体検知装置はレーザー
を用いているが、レーザーに代えてミリ波等の他の電磁
波を用いることができる。また各検知エリアを構成する
小検知エリアの数は実施例の400個に限定されるもの
ではなく、検知エリアの数も実施例の5個に限定される
ものではない。またターゲットTは前走車に限らず道路
の固定物であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、物体を検知する検知エリアを分割してなる複
数の小検知エリア毎に電磁波の送信および反射波の受信
を行い、それら小検知エリア毎の反射波の受信結果を前
記検知エリアに亘って加算した結果に基づいて物体を検
知するので、物体が電磁波を反射し難いために個々の小
検知エリアにおける反射波の受信レベル信号が小さい場
合でも、検知エリア全体として物体を確実に検知するこ
とができる。
【0043】また請求項2に記載された発明によれば、
小検知エリアを検知エリアの全域に亘って走査しながら
電磁波の送信および反射波の受信を行うので、検知エリ
アの全域で物体を速やかにかつ漏れなく検知することが
できる。
【0044】また請求項3に記載された発明によれば、
物体までの距離毎に反射波の受信レベル信号を加算する
ので、複数の物体を同時に検知することができる。
【0045】また請求項4に記載された発明によれば、
加算された反射波の受信レベル信号に基づいて物体まで
の距離を検知するので、雨や雪からの反射波の影響を排
除して目的とする物体の距離を確実に検知することがで
きる。
【0046】また請求項5に記載された発明によれば、
物体を検知する検知エリアを分割してなる複数の小検知
エリア毎に電磁波の送信および反射波の受信を行い、そ
れら小検知エリア毎の送信から受信までの時間差に応じ
て反射波の受信レベル信号を加算し、その加算結果に基
づいて物体の距離を検知するので、物体が電磁波を反射
し難いために個々の小検知エリアにおける反射波の受信
レベル信号が小さい場合でも、また雨や雪からの反射波
が存在する場合でも物体の距離を確実に検知することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検知装置のブロック図
【図2】物体検知装置の斜視図
【図3】走査方式の説明図
【図4】検知エリアの分割パターンの説明図
【図5】物体検知装置の要部のブロック図
【図6】検知エリアおよび小検知エリアの説明図
【図7】作用を説明するフローチャートの第1分図
【図8】作用を説明するフローチャートの第2分図
【図9】作用の説明図
【図10】作用の説明図
【図11】作用の説明図
【図12】第2実施例の物体検知装置のブロック図
【図13】第2実施例の物体検知装置の斜視図
【図14】第2実施例の走査方式の説明図
【図15】第2実施例の検知エリアの分割パターンの説
明図
【図16】従来技術の説明図
【符号の説明】
T ターゲット(物体) 1 送光部(送受信手段) 2 送光走査部(送受信手段) 3 受光部(送受信手段) 4 受光走査部(送受信手段) 4′ 送受光走査部(送受信手段) 28 中央演算処理装置(物体検知手段) 32 加算メモリ(加算手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を送信し該電磁波が物体(T)に
    反射された反射波を受信することにより前記物体(T)
    を検知する物体検知装置において、 物体(T)を検知する検知エリアを複数の小検知エリア
    に分割し、各小検知エリア毎に電磁波の送信および反射
    波の受信を行う送受信手段(1〜4,4′)と、 前記各小検知エリア毎の反射波の受信結果を前記検知エ
    リアに亘って加算する加算手段(32)と、 前記加算手段(32)による加算結果に基づいて物体
    (T)を検知する物体検知手段(28)と、を備えたこ
    とを特徴とする物体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記送受信手段(1〜4,4′)は、前
    記小検知エリアを前記検知エリアの全域に亘って走査し
    ながら電磁波の送信および反射波の受信を行うことを特
    徴とする、請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 【請求項3】 前記加算手段(32)は、物体(T)ま
    での距離毎に反射波の受信レベル信号を加算することを
    特徴とする、請求項1または2に記載の物体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記物体検知手段(28)は、加算され
    た反射波の受信レベル信号に基づいて物体(T)までの
    距離を検知することを特徴とする、請求項3に記載の物
    体検知装置。
  5. 【請求項5】 電磁波を送信し該電磁波が物体(T)に
    反射された反射波を受信することにより前記物体(T)
    を検知する物体検知装置において、 物体(T)を検知する検知エリアを複数の小検知エリア
    に分割し、各小検知エリア毎に電磁波の送信および反射
    波の受信を行う送受信手段(1〜4,4′)と、 前記各小検知エリア毎に、電磁波の送信から反射波の受
    信までの時間差に応じて前記反射波の受信レベル信号を
    加算する加算手段(32)と、 前記加算手段(32)による加算結果に基づいて物体
    (T)の距離を検知する物体検知手段(28)と、を備
    えたことを特徴とする物体検知装置。
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