JP2000009832A - レーダ装置および物体探知方法 - Google Patents

レーダ装置および物体探知方法

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JP2000009832A
JP2000009832A JP10181864A JP18186498A JP2000009832A JP 2000009832 A JP2000009832 A JP 2000009832A JP 10181864 A JP10181864 A JP 10181864A JP 18186498 A JP18186498 A JP 18186498A JP 2000009832 A JP2000009832 A JP 2000009832A
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electromagnetic wave
wave
distance
frequency
reflected
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JP10181864A
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English (en)
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Masanori Kosugi
正則 小杉
Shigeaki Shiromizu
重明 白水
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の対象物が近傍に位置する場合において
も、1つの対象物を検知できるようにする。 【解決手段】 レーダ装置3からミリ波を発生し、人間
1A,1Bに照射し、その反射波から、人間1A,1B
が金属2A,2Bを有しているか否かを判定する。ま
た、距離測定装置4からレーザ光を照射し、その反射光
が受光されるまでの時間から、人間1Aまでの距離を測
定する。この距離を用いて、レーダ装置3が検出した人
間1Aと人間1Bに対応する信号から、一方を選択させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーダ装置および
物体探知方法に関し、特に、比較的近傍に複数の対象物
体が存在する場合において、所望の対象物を探知するこ
とができるようにしたレーダ装置および物体探知方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、FMCW(Frequency Modulation Con
tinous Wave)レーダ装置を車両に搭載し、ガードレー
ルや前方の自動車などを探知することが提案されてい
る。このFMCWレーダ装置は、周期的に一定の割合で周波
数が上昇し、また下降する周波数の電波を発信し、その
反射波とのビート成分から、検知対象物体までの距離と
相対速度を求めるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FMCWレーダ装置は、連続波の変調波形やビート信号に時
間的なずれや歪みが生じたり、比較的近傍に複数の検知
対象物が存在するような場合、1つの検知対象物を特定
するために、例えば特許第2682767号公報に開示
されているような複雑な補正回路が必要となり、コスト
高となる課題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で、かつ、低コストで、複数の
検知対象物の中から所定の検知対象物を選択し、検知す
ることができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のレーダ
装置は、第1の電磁波を送信する送信手段と、送信手段
により送信された第1の電磁波の対象物からの反射波を
受信する受信手段と、第1の電磁波とは異なる第2の電
磁波を用いて、対象物までの距離を測定する測定手段
と、測定手段により測定された距離に基づいて、受信手
段により受信された反射波に対応する信号のうち、選択
手段により選択された対象物に対応するものを選択する
選択手段と、送信手段により送信された第1の電磁波に
対応する信号と、選択手段により選択された反射波に対
応する信号に基づいて、対象物を検知する検知手段とを
備えることを特徴とする。
【0006】請求項5に記載の物体探知方法は、第1の
電磁波を送信する送信ステップと、送信ステップで送信
された第1の電磁波の対象物からの反射波を受信する受
信ステップと、第1の電磁波とは異なる第2の電磁波を
用いて、対象物までの距離を測定する測定ステップと、
測定ステップで測定された距離に基づいて、受信ステッ
プで受信された反射波に対応する信号のうち、選択ステ
ップで選択された対象物に対応するものを選択する選択
ステップと、送信ステップで送信された第1の電磁波に
対応する信号と、選択ステップで選択された反射波に対
応する信号に基づいて、対象物を検知する検知ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載のレーダ装置および請求項
5に記載の物体探知方法においては、第1の電磁波を用
いて対象物が検知されるが、対象物までの距離は第2の
電磁波を用いて測定される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明する
が、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施
例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括
弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して本発明
の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記
載は、各手段を記載したものに限定することを意味する
ものではない。
【0009】請求項1に記載のレーダ装置は、第1の電
磁波を送信する送信手段(例えば、図2の電圧制御発振
器11)と、送信手段により送信された第1の電磁波の
対象物からの反射波を受信する受信手段(例えば、図2
のアンテナ14)と、第1の電磁波とは異なる第2の電
磁波を用いて、対象物までの距離を測定する測定手段
(例えば、図2の距離測定装置4)と、測定手段により
測定された距離に基づいて、受信手段により受信された
反射波に対応する信号のうち、選択手段により選択され
た対象物に対応するものを選択する選択手段(例えば、
図2の比較装置21)と、送信手段により送信された第
1の電磁波に対応する信号と、選択手段により選択され
た反射波に対応する信号に基づいて、対象物を検知する
検知手段(例えば、図2の比較装置24)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0010】図1は、本発明のレーダ装置の使用状態を
模式的に表している。同図に示すように、本発明のレー
ダ装置3は携帯型とされ、研究所の出入口などにおい
て、歩行する人間1に対して電波を照射し、その反射波
を受信して、人間1が金属2を隠し持っているか否かを
探知するものである。
【0011】図1の例においては、レーダ装置3が探知
しようとする範囲に、人間1Aと人間1Bの2人が存在
する。人間1Aは、金属2A(例えば、カメラ)を隠し
持っており、人間1Bは金属2B(例えば、金属バッ
ジ)を胸につけている。レーダ装置3は、このような場
合においても、人間1Bの近傍に位置する人間1Aが金
属2を隠し持っていることを判別できる必要がある。本
発明の実施の形態においては、このため、距離測定装置
4で、人間1Aまでの距離と人間1Bまでの距離を正確
に測定し、その測定結果に対応して、レーダ装置3で受
信する反射波の中から、人間1Aからの反射波と、人間
1Bからの反射波とを識別するようになされている。
【0012】距離測定装置4は、レーザ光線または赤外
線を用いて、人間1Aまでの距離を測定する。この距離
測定装置4は、レーダ装置3に対して取り付けられてお
り、距離測定装置4が測定した距離がレーダ装置3の人
間1Aまでの距離として適用することができるようにな
されている。
【0013】図2は、レーダ装置3の内部の構成例を表
している。電圧制御発振器11は、三角波発振器12が
出力する三角波に対応する周波数の信号を発生し、サー
キュレータ13と乗算器15に出力している。サーキュ
レータ13は、図中時計回転方向に隣接する端子に入力
を出力するように動作する。即ち、電圧制御発振器11
より入力された信号を、その時計回転方向側の端子に接
続されているアンテナ14に供給する。これにより、電
圧制御発振器11より出力された周波数60GHz帯域の
信号(ミリ波)が、アンテナ14から人間1に向けて出
射される。
【0014】人間1から反射された電波は、アンテナ1
4で受信され、時計回転方向に隣接する端子に接続され
ている乗算器15に出力される。即ち、サーキュレータ
13は、アンテナ14を送信と受信とで兼用するため必
要とされるものであり、アンテナ14を送信用と受信用
とで分ける場合には必要がなくなる。
【0015】乗算器15は、電圧制御発振器11より出
力された信号と、アンテナ14により受信された信号と
を乗算し、そのビート成分を出力する。乗算器15の出
力は、増幅器16により増幅された後、A/D変換器1
7に入力され、A/D変換されるようになされている。
【0016】FFT(高速フーリエ変換)演算器18は、
A/D変換器17より入力されたデジタルデータを高速
フーリエ変換し、ビート成分を周波数解析するようにな
されている。具体的には、FFT演算器18は、ビート成
分の周波数スペクトラムを検出する。
【0017】相対速度検出装置19は、FFT演算器18
の出力から、レーダ装置3と検知対象物としての人間1
との相対速度を検出する。スペクトラム補正回路20
は、電圧制御発振器11が、三角波発振器12の出力す
る三角波に基づいて周波数を増加または減少させる最中
のビート成分のスペクトラムを補正する処理を行う。
【0018】比較装置21は、距離測定装置4からの距
離に対応して、スペクトラム補正回路20の出力する複
数のスペクトラムの中から所定のスペクトラムを選択
し、ピーク検出装置22に出力するようになされてい
る。ピーク検出装置22は、入力された1つのスペクト
ラムの信号のピーク値(振幅値)を検出する。一時記録
装置23は、ピーク検出装置22より入力されたピーク
値を内蔵するメモリに記録するようになされている。
【0019】記録装置25には、金属を有する人間と、
金属を有しない人間に対して個別に電波を照射し、その
反射波を受信したとき、ピーク検出装置22から出力さ
れる変化のパターンが、予め検出され、記録されてい
る。比較装置24は、記録装置25に記録されている、
この基準パターンと、一時記録装置23に記録されたパ
ターンとを比較するようになされている。比較装置24
としては、例えば、ニューラルネットワーク、ファジー
推論装置などを用いることができる。比較装置24の比
較結果は、LCD、スピーカ、表示装置などよりなる出力
装置26に出力されるようになされている。
【0020】次に、その動作について、図3のフローチ
ャートを参照して説明する。最初に、ステップS1にお
いて、この携帯型のレーダ装置3から、人間1Aに向け
て電波を発射し、人間1Aで反射された電波を受信する
処理が行われる。即ち、このとき、電圧制御発振器11
は、三角波発振器12の出力する信号(三角波)のレベ
ルが大きくなったとき、より高い周波数の信号を出力
し、そのレベルが小さくなったとき、より低い周波数の
信号を出力する。換言すれば、電圧制御発振器11は、
三角波発振器12の出力で周波数変調された信号を出力
する。
【0021】電圧制御発振器11より出力された変調波
は、サーキュレータ13を介してアンテナ14から電波
として発射される。この電波は、人間1Aで反射され、
その反射波は、アンテナ14で受信される。
【0022】アンテナ14で受信された信号は、サーキ
ュレータ13を介して乗算器15に入力される。この乗
算器15には、電圧制御発振器11が出力した変調波も
入力されており、乗算器15は、電圧制御発振器11よ
り入力された発射波の信号と、アンテナ14からサーキ
ュレータ13を介して入力された反射波の信号とを乗算
し、そのビート成分(差の成分)を出力する。この差の
成分は、増幅器16で増幅される。
【0023】電圧制御発振器11、三角波発振器12、
サーキュレータ13、アンテナ14、乗算器15、およ
び増幅器16は、FMCW(Frequency Modulated Continuo
us Wave)の原理に従って動作するものである。
【0024】即ち、図4(A)に示すように、電圧制御
発振器11(アンテナ14)から出力される送信変調波
(発射波)は、三角波発振器12の出力する三角波に対
応して、周期的に増減する。これに対して、アンテナ1
4で受信した受信変調波(反射波)は、送信変調波に対
して位相的にずれている。時間軸方向(図4の水平方
向)のずれは、レーダ装置3と人間1Aとの距離(電波
が送信された後、返ってくるまでの時間)に対応してい
る。これに対して、図中縦軸方向の周波数成分の変化
は、いわゆるドプラー効果によるレーダ装置3と人間1
との間の相対的な速度に対応している。
【0025】いま、ビート成分の周波数をfbとする
と、この周波数fbは、次式で表される。 fb=(4Δf×fm/C)R±(2f0/C)V ・・・(1)
【0026】なお、上記式において、Δfは、電圧制御
発振器11の出力する変調波の周波数変調幅を表し、f
mは、三角波発振器12が出力する三角波の周波数を表
し、Cは、光速を表し、f0は、電圧制御発振器11の
出力する搬送波の中心周波数を表し、Rは、レーダ装置
3から人間1までの距離を表し、Vは、レーダ装置3と
人間1との間の相対速度(m/sec)を表している。
【0027】ここで、図4(A)に示すように、送信変
調波の周波数が上昇しているときのビート成分の周波数
をfup、送信変調波の周波数が低下しているときのビー
ト成分の周波数をfdnとすると、次式が成立する。 fr=(fdn+fup)/2 fv=(fdn−fup)/2 ・・・(2)
【0028】ここで、frは、ビート信号の周波数のレ
ーダ装置3と人間1Aとの間の距離に対応する成分(距
離周波数)であり、fvは、両者の相対速度に対応する
周波数(速度周波数)を表している。(2)式を成立す
ると、次式が得られる。 fdn=fr+fvup=fr−fv ・・・(3)
【0029】この関係が、図4(B)に示されている。
【0030】上記(1)式と(2)式を整理して次式が
得られる。 V=(C/2f0)fv R=(C/4Δf×fm)fr ・・・(4)
【0031】このように、FMCW方式のレーダ装置におい
ては、発射波と反射波のビート成分から、検知物体まで
の距離R(但し、この距離Rは、必ずしも正確ではな
い)と、検知物体との間の相対速度Vを求めることがで
きる。
【0032】図3に戻って、以上のようにして、ビート
成分が得られたとき、次に、ステップS2に進み、高速
フーリエ変換処理が、FFT演算器18において実行され
る。即ち、増幅器16より出力されたビート成分は、A
/D変換器17によりA/D変換された後、FFT演算器
18に入力される。FFT演算器18は、入力されたビー
ト成分を高速フーリエ変換し、ビート成分の周波数スペ
クトラムを求める。
【0033】次に、ステップS3に進み、相対速度検出
装置19が、FFT演算器18の出力からレーダ装置3と
人間1Aの相対速度を演算する。この相対速度は、上記
した(4)式から求められる。
【0034】次に、ステップS4に進み、スペクトラム
補正回路20は、ステップS3で演算された相対速度が
0であるか否かを判定し、0でなければステップS5に
進み、相対速度分を補正する処理を実行する。
【0035】即ち、レーダ装置3と人間1Aとの間の相
対速度が0である場合、上述した速度周波数fvは0と
なり、図5に示したように、送信変調波と受信変調波の
上昇時と下降時のビート信号周波数は、frで一定とな
る。従って、FFT演算器18の出力するビート成分の周
波数スペクトラムは、図6に示すように、所定の周波数
bとなる。
【0036】これに対して、図4に示すように、相対速
度が0でない場合には、ビート信号周波数fbは、変調
周波数上昇時においては、fup(=fr−fv)となり、
変調周波数下降時には、fdn(=fr+fv)となる。
【0037】即ち、相対速度が0でない場合には、図7
に示すように、周波数fupの上昇側スペクトラムと、周
波数fdnの下降側スペクトラムの2つのスペクトラムが
得られることになる。そこで、スペクトラム補正回路2
0は、これらの周波数fupの上昇側スペクトラムと、周
波数fdnの下降側スペクトラムを、相対速度Vに対応す
る分だけ周波数シフトすることにより、スペクトラムを
補正する。これにより、図6に示した場合(相対速度が
0の場合)と同様に、ビート成分の周波数スペクトラム
が1つになる。その結果、以後、相対速度の有無に拘わ
らず、共通の装置で共通の処理を行うことが可能にな
る。
【0038】相対速度が0である場合には、始めから図
6に示したように1つの周波数スペクトラムしか得られ
ていないので、相対速度成分に基づく補正処理は不要と
なる。そこで、この場合はステップS5の処理はスキッ
プされ、ステップS4からステップS6に進む。
【0039】ステップS6においては、距離測定装置4
が人間1Aに対してレーザ光を出射し、その反射光を受
信して、レーザ光を発射した後、その反射光を受光する
までの時間を計測し、その時間から、距離測定装置4か
ら人間1Aまでの距離を演算する。その距離は、レーザ
光を用いているので、極めて正確に測定することができ
る。また、距離測定装置4は、レーダ装置3と一体化さ
れているため、その距離は、レーダ装置3から人間1A
までの距離と実質的に同一となる。
【0040】次に、ステップS7に進み、比較装置21
は、距離測定装置4により測定された距離に基づいて、
スペクトラム補正回路20より供給された複数のスペク
トラムの中から1つのスペクトラムを選択する。
【0041】即ち、FFT演算器18が検出する周波数ス
ペクトラムが、図6に示すように、1本のスペクトラム
となるのは理想的な状態であり、実際には、図8に示す
ように、ノイズ、回路の特性、その他の原因により、周
波数fbを中心として、複数のスペクトラムが生成され
る。その結果、スペクトラム補正回路20における補正
処理も、図9に示すように、周波数fbを中心とした複
数のスペクトラムを対象とする処理を行うことになる。
【0042】また、人間1Aの近傍に金属2B(金属バ
ッジ)を有する人間1Bがいるような場合、図10に示
すように、スペクトラム補正回路20の出力するスペク
トラムは、複数のピークを有するものとなる。ミリ波を
用いたレーダ装置の場合、電波がある程度の広がりを有
するため、複数の人間が近傍にいる場合、2つのピーク
のスペクトラムが、2人の人間のいずれに対応するのか
を決定することが困難である。
【0043】そこで、比較装置21は、距離測定装置4
が測定した距離に対応する方のピークを有するスペクト
ラムを選択する。例えば人間が2人いる場合において、
一方の人間1Aがレーダ装置3により近くに位置し、他
方の人間1Bがレーダ装置3からより遠い方に位置する
ような場合、図10において、近い方に位置している人
間1Aからの反射波に基づくスペクトラムとして、より
低い周波数fbaのスペクトラムを選択し、より遠い位置
に位置する人間1Bの反射波の周波数スペクトラムとし
ては、より高い周波数のfbbのスペクトラムを選択す
る。
【0044】そして、ピーク検出装置22は、比較装置
21で選択されたスペクトラムのピーク値(振幅値)を
検出する。検出されたビート成分のピーク値(振幅値)
は、ピーク検出装置22から一時記録装置23に供給さ
れ、記録される。
【0045】上述したように、このレーダ装置3は、例
えば、歩行している人間1が、カメラなどの金属2を隠
し持っているか否かを探知するものであるため、対象と
なる人間1は、常に動いている。仮に、立ち止まって、
人としゃべっているような状況であったとしても、人間
1の身体は、わずかでも、その位置が変化している。こ
の変化にともなって、金属2も、その位置が若干変化す
る。例えば、光線を、離れた位置に配置されているミラ
ーに照射し、その反射光を受光すると、ミラーの位置が
若干でも変化すると、受光する光量は大きく変化する。
これと同様に、人間1自体の位置の若干の変化は、電波
の反射波に、それほど大きな影響は与えないが、人のわ
ずかな変化にともなう金属2のわずかな変位に対応し
て、ミリ波の受信可能な反射量(反射方向)は大きく変
化する。
【0046】そこで、所定の時間、サンプリングを行う
と、人間1が金属2を所持している場合には、図11に
示すように、大きなレベルの変化を有するパターンが観
測される。これに対して、人間1が金属2を有していな
い場合には、人間のわずかな変位に起因する反射波が観
測されるだけなので、その変位もわずかなものとなる。
記録装置25には、人間1が金属2を所持しているとき
の標準パターンと、所持していないときの標準パターン
が予め記録されている。
【0047】以上の原理に従って、比較装置24は、記
録装置25に予め記録されている標準パターンと、一時
記録装置23に、いま記録されたパターンとを比較し、
そのパターンが、金属2を所持している人間1の標準パ
ターンと、金属2を所持していない人間1の標準パター
ンのいずれに近いかを比較判定する。比較判定結果は、
出力装置26に出力され、使用者に、その判定結果が提
示される。この表示は、例えば、金属2を所持している
確率をパーセントで表すようにしてもよいし、デジタル
的に所持しているか否かを提示するようにしてもよい。
前者の場合、例えば、アナログ的にLCDの明るさを変化
させたり、音のレベルを変化させたりすることで、比較
結果が出力される。後者の場合、例えば、人間1が金属
2を保持している判定された場合、LCDを点灯したり、
ブザーを鳴らしたりし、持っていない場合には、LCDを
消灯したままとし、またブザーも鳴らさないようにす
る。
【0048】なお、例えば、図12に示すように、対象
とする人間は1人であったとしても、スペクトラムのピ
ーク近傍の分布がなだらかであり、周波数fb1とfb2
いずれの方に、ピークがあるのかが読み取り難いような
場合においても、本発明は効果がある。すなわち、この
場合、対象物(人間)までの正確な距離を距離測定装置
4で測定し、その値をレーダ装置3における周波数に換
算し、換算した周波数(例えば、fb1)に対応する値を
ピーク値として読み取る。
【0049】以上においては、FMCWの原理と、ミリ波を
用いるようにしたが、他の原理に基づき、他の波長の電
波を生成した場合にも、本発明は適用することが可能で
ある。
【0050】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載のレーダ装
置および請求項5に記載の物体探知方法によれば、第1
の電磁波を用いて対象物を検知するとともに、第2の電
磁波を用いて対象物までの距離を測定するようにしたの
で、複数の対象物が近傍に位置するような場合において
も、任意の1つの対象物を正確に検知することが可能と
なる。また、対象物からの反射波の大きさを、正確に読
み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ装置の使用状態を説明する図で
ある。
【図2】図1のレーダ装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2のレーダ装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】図2のレーダ装置の動作を説明する図である。
【図5】図2のレーダ装置の動作を説明する図である。
【図6】図2のFFT演算器18の出力を説明する図であ
る。
【図7】図2のスペクトラム補正回路20の動作を説明
する図である。
【図8】図2のFFT演算器18の出力を説明する図であ
る。
【図9】図2のスペクトラム補正回路20の動作を説明
する図である。
【図10】複数の人間がいる場合におけるスペクトラム
を示す図である。
【図11】図2の一時記録装置23の記録パターンを説
明する図である。
【図12】図2のFFT演算器18の出力を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1A,1B 人間 2A,2B 金属 3 レーダ装置 4 距離測定装置 11 電圧制御発振器 12 三角波発振器 13 サーキュレータ 14 アンテナ 15 乗算器 17 A/D変換器 18 FFT演算器 19 相対速度検出装置 20 スペクトラム補正回路 22 ピーク検出装置 23 一時記録装置 24 比較装置 25 記録装置 26 出力装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月28日(1999.6.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のレーダ
装置は、第1の電磁波を送信する送信手段と、送信手段
により送信された第1の電磁波の対象物からの反射波を
受信する受信手段と、第1の電磁波とは異なる第2の電
磁波を用いて、対象物までの距離を測定する測定手段
と、測定手段により測定された距離に基づいて、受信手
段により受信された反射波に対応する信号のうち、対象
に対応するものを選択する選択手段と、送信手段によ
り送信された第1の電磁波に対応する信号と、選択手段
により選択された反射波に対応する信号に基づいて、対
象物を検知する検知手段とを備えることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項5に記載の物体探知方法は、第1の
電磁波を送信する送信ステップと、送信ステップで送信
された第1の電磁波の対象物からの反射波を受信する受
信ステップと、第1の電磁波とは異なる第2の電磁波を
用いて、対象物までの距離を測定する測定ステップと、
測定ステップで測定された距離に基づいて、受信ステッ
プで受信された反射波に対応する信号のうち、対象物
対応するものを選択する選択ステップと、送信ステップ
で送信された第1の電磁波に対応する信号と、選択ステ
ップで選択された反射波に対応する信号に基づいて、対
象物を検知する検知ステップとを含むことを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項1に記載のレーダ装置は、第1の電
磁波を送信する送信手段(例えば、図2の電圧制御発振
器11)と、送信手段により送信された第1の電磁波の
対象物からの反射波を受信する受信手段(例えば、図2
のアンテナ14)と、第1の電磁波とは異なる第2の電
磁波を用いて、対象物までの距離を測定する測定手段
(例えば、図2の距離測定装置4)と、測定手段により
測定された距離に基づいて、受信手段により受信された
反射波に対応する信号のうち、対象物に対応するものを
選択する選択手段(例えば、図2の比較装置21)と、
送信手段により送信された第1の電磁波に対応する信号
と、選択手段により選択された反射波に対応する信号に
基づいて、対象物を検知する検知手段(例えば、図2の
比較装置24)とを備えることを特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AB19 AB24 AC02 AC06 AD01 AE09 AE20 AF02 AH25 AH31 AH33 AH35 AJ14 AK04 AK14 BA01 BD06 BG03 BG40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電磁波を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信された第1の電磁波の対象物か
    らの反射波を受信する受信手段と、 前記第1の電磁波とは異なる第2の電磁波を用いて、前
    記対象物までの距離を測定する測定手段と、 前記測定手段により測定された距離に基づいて、前記受
    信手段により受信された前記反射波に対応する信号のう
    ち、前記選択手段により選択された前記対象物に対応す
    るものを選択する選択手段と、 前記送信手段により送信された第1の電磁波に対応する
    信号と、前記選択手段により選択された反射波に対応す
    る信号に基づいて、前記対象物を検知する検知手段とを
    備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段、受信手段および検知手段
    は、FMCWの原理に基づくものであることを特徴とする請
    求項1に記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電磁波は、ミリ波であり、 前記第2の電磁波は、レーザ光であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記レーダ装置は、人間が保持する金属
    を探知する携帯型のレーダ装置であることを特徴とする
    請求項1,2または3に記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 第1の電磁波を送信する送信ステップ
    と、 前記送信ステップで送信された第1の電磁波の対象物か
    らの反射波を受信する受信ステップと、 前記第1の電磁波とは異なる第2の電磁波を用いて、前
    記対象物までの距離を測定する測定ステップと、 前記測定ステップで測定された距離に基づいて、前記受
    信ステップで受信された前記反射波に対応する信号のう
    ち、前記選択ステップで選択された前記対象物に対応す
    るものを選択する選択ステップと、 前記送信ステップで送信された第1の電磁波に対応する
    信号と、前記選択ステップで選択された反射波に対応す
    る信号に基づいて、前記対象物を検知する検知ステップ
    とを含むことを特徴とする物体探知方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348212B1 (ko) 2012-12-18 2014-01-07 국방과학연구소 은닉 물체 감지 장치 및 그 방법
JP2015166732A (ja) * 2014-01-20 2015-09-24 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 強化された撮像システム
KR20190017225A (ko) * 2017-08-10 2019-02-20 국방과학연구소 표적 탐지 장치 및 표적을 탐지하기 위한 방법

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