JP2000009485A - 車両用経路誘導装置および方法 - Google Patents

車両用経路誘導装置および方法

Info

Publication number
JP2000009485A
JP2000009485A JP17787498A JP17787498A JP2000009485A JP 2000009485 A JP2000009485 A JP 2000009485A JP 17787498 A JP17787498 A JP 17787498A JP 17787498 A JP17787498 A JP 17787498A JP 2000009485 A JP2000009485 A JP 2000009485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
detour
vehicle
path
destination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17787498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Nakamura
和正 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP17787498A priority Critical patent/JP2000009485A/ja
Publication of JP2000009485A publication Critical patent/JP2000009485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め設定された経路に対する迂回路を案内す
ることができ、ドライバーの志向や細かな道路事情を反
映させて車両を誘導することのできる車両用経路誘導装
置を提供すること。 【解決手段】 経路設定手段(50)により車両位置お
よび地図データに基づき前記目的地までの第1の経路を
設定し、経路取得手段(20〜24)により渋滞情報が
反映された前記目的地までの第2の経路を取得する。こ
れら第1および第2の経路を記憶手段(40)に記憶す
る。迂回路抽出手段(50)は前記第1の経路と前記第
2の経路とを比較し、不一致部分を迂回路として抽出す
る。誘導手段(50)は、前記迂回路抽出手段が迂回路
を抽出した場合、この迂回路の選択を判断するための所
定の条件に応じて前記迂回路に前記車両を誘導する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用ナビゲー
ションシステムなどの車両用経路誘導装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用ナビゲーションシステムと
して知られている車両用経路誘導装置がある。この装置
によれば、衛星からの電波を受信して現在位置を認識
し、この装置に内蔵された車載コンピュータが、目的地
に至る経路を地図データに基づき計算して、車両を目的
地まで案内する。
【0003】これに対して、VICSに代表される交通
情報システムがある。このシステムによれば、利用者で
あるドライバーは、渋滞の少ない経路を知ることがで
き、渋滞を回避しながら目的地まで到達することができ
る。また近年では、前述の車載コンピュータによる経路
計算に加えて、外部の交通情報システムに目的地を送信
して外部で経路計算を行い、この計算により得られた経
路を受信して表示・案内するシステムも実用化されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
技術にかかる車両用経路誘導装置によれば、地図データ
に基づき経路計算を行うため、比較的詳細な経路を案内
することができるものの、案内される経路は最短距離経
路または渋滞がない場合での最短時間距離であり、渋滞
などの道路事情は考慮されずに一義的に経路が決定され
る。このため、通勤途上で渋滞が発生しても迂回路を案
内することができず、ドライバーの志向や細かな道路事
情を経路に反映させることができないという問題があ
る。
【0005】この問題の解決を図った公知技術として、
例えば特公平6−60821号公報や特開平5−451
70号公報に開示された技術がある。このうち前者の公
報に開示された技術は、誘導経路を走行中に、進行方向
に渋滞があることを外部から受信した場合、経路を再探
索して迂回路を設定するものであるが、渋滞区間以外の
経路も再探索の対象とされるため、経路が大きく変更さ
れることがある。また、後者の公報に開示された技術
は、複数の誘導経路を計算し、渋滞情報に応じて渋滞の
少ない経路を選択してドライバーに迂回路を知らせるも
のであるが、同様に渋滞区間以外の経路も探索の対象と
されるため、経路が大きく変更されることがある。
【0006】これに対し、前述の外部の交通情報システ
ムによれば、渋滞情報が活用された最短時間経路を提供
でき、渋滞発生時に適切な迂回路を案内することができ
るものの、現状では渋滞量を計測するための装置が主と
して幹線道路にしか設置されていないため、渋滞情報提
供の対象とされる道路が限られており、幹線道路沿いで
しか案内することができない。したがって、目的地が幹
線道路沿いにない場合には目的地までの案内ができず、
同様にドライバーの志向や細かな道路事情を経路に反映
させることができないという問題がある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、当初の経路を大幅に変更することなく、この経路
に対する迂回路を案内することができ、ドライバーの志
向や細かな道路事情を反映させて車両を目的地まで誘導
することのできる車両用経路誘導装置および方法を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決達成する
ため、この発明は以下の構成を有する。すなわち、この
発明にかかる車両用経路誘導装置は、現在の車両位置を
検出するための位置検出手段(例えば、GPS受信機1
0、車速センサ11、ヨーレートセンサ12)と、道路
情報を含む地図データが格納されたデータベース(例え
ば、地図データベース30)とを有し、前記車両位置お
よび前記地図データに基づき車両を目的地まで誘導する
車両用経路誘導装置(例えば、ナビゲーションECU5
0、スピーカ61、ディスプレイ62)であって、前記
車両位置および前記地図データに基づき前記目的地まで
の第1の経路を設定する経路設定手段(例えば、ナビゲ
ーションECU50が内蔵するCPUの一部機能)と、
渋滞情報が反映された前記目的地までの第2の経路を取
得する経路取得手段(例えば、ビーコン受信機20、ア
ンテナ21、携帯電話22、モデム23、アンテナ2
4)と、前記第1および第2の経路を記憶する記憶手段
(例えば、経路データ記憶部40)と、前記記憶手段に
記憶された前記第1の経路と前記第2の経路とを比較
し、前記第2の経路であって前記第1の経路との不一致
部分を迂回路として抽出する迂回路抽出手段(例えば、
ナビゲーションECU50が内蔵するCPUの一部機
能)と、前記迂回路抽出手段が迂回路を抽出した場合、
所定の条件に応じて前記迂回路に前記車両を誘導し、前
記迂回路抽出手段が迂回路を抽出しない場合、前記第1
の経路に沿って前記車両を誘導する誘導手段(例えば、
ナビゲーションECU50が内蔵するCPUの一部機
能)と、を備えたことを特徴とする。上記の所定の条件
として、ドライバーの志向や道路事情などが反映された
条件が設定される。
【0009】この装置によれば、経路設定手段は、デー
タベースに格納された地図データと位置検出手段で検出
された車両位置とから、目的地までの第1の経路を独自
に計算して設定する。この一方、経路取得手段により渋
滞情報が反映された第2の経路が外部から取得される。
【0010】迂回路抽出手段は、渋滞情報が反映された
第2の経路と独自に計算された第1の経路とを比較して
不一致部分を求める。ここで、この不一致部分には、第
1の経路に属する部分と第2の経路に属する部分とがあ
り、このうち第2の経路に属する部分は、第1の経路に
属する部分に対する迂回路をなす(逆に、第1の経路に
属する部分は、第2の経路に属する部分に対する迂回路
をなす)。迂回路抽出手段は、第2の経路に属する部
分、すなわち第2の経路であって第1の経路との不一致
部分を迂回路として抽出する。これにより、当初の第1
の経路を大幅に変更することなく、この第1の経路に対
する迂回路を案内することが可能となる。
【0011】誘導手段は、迂回路が存在しない場合、第
1の経路に沿って車両を誘導する。また、迂回路が存在
する場合には、所定の条件が満足されているか否かを判
定し、この判定結果に応じて迂回路または第1の経路
(不一致部分)のいずれかに車両を誘導する。したがっ
て、所定の条件に応じて、ドライバーの志向や細かな道
路事情を反映させて車両を誘導することが可能となる。
【0012】また、前記誘導手段は、前記第1の経路で
あって前記迂回路に対応する部分が、前記第2の経路の
候補となる経路に属することを前記所定の条件とし、こ
の条件が満足された場合に前記車両を前記迂回路に誘導
することを特徴とする。
【0013】ここで、第1の経路と第2の経路との不一
致部分のうち、第1の経路に属する部分(第1の経路で
あって迂回路に対応する部分)が、第2の経路の候補と
なる経路に属するものである場合、第2の経路に属する
部分(迂回路)は、第1の経路に属する部分を比較対象
として採択された結果と考えることができる。
【0014】したがって、上述のように所定の条件を選
ぶことにより、第2の経路に反映された渋滞情報を的確
に活用して車両を迂回路に誘導することが可能となり、
迂回路の選択精度を向上させることが可能となる。
【0015】この発明にかかる車両用経路誘導方法は、
現在の車両位置を検出し、道路情報を含む地図データが
格納されたデータベースを参照して、前記車両位置およ
び前記地図データに基づき車両を目的地まで誘導する車
両用経路誘導方法であって、前記車両位置および前記地
図データに基づき前記目的地までの第1の経路を設定す
るステップ(例えば、ステップS01〜S02)と、渋
滞情報が反映された前記目的地までの第2の経路を取得
するステップ(例えば、ステップS03)と、前記第1
の経路と前記第2の経路とを比較し、前記第2の経路で
あって前記第1の経路との不一致部分を迂回路として抽
出するステップ(例えば、ステップS04)と、前記迂
回路が抽出された場合、所定の条件に応じて前記迂回路
に前記車両を誘導するステップ(例えば、S05〜S0
6,S06A〜S07)と、前記迂回路が抽出されない
場合、前記第1の経路に沿って前記車両を誘導するステ
ップ(例えば、ステップS05〜S08)と、を含むこ
とを特徴とする。上記の所定の条件として、ドライバー
の志向や道路事情などが反映された条件が設定される。
【0016】この方法によれば、目的地までの経路とし
て外部から渋滞情報が反映された第2の経路を取得する
と共に、独自に目的地までの第1の経路を計算する。そ
して、独自に計算した第1の経路と外部からの第2の経
路とを比較し、不一致部を迂回路とする。ここで、迂回
路が存在しない場合、第1の経路に沿って車両を誘導す
る。また、迂回路が存在する場合には、所定の条件が満
足されているか否かを判定し、この判定結果に応じて迂
回路または第1の経路(不一致部分)のいずれかに車両
を誘導する。したがって、所定の条件に応じて、ドライ
バーの志向や細かな道路事情を反映させて車両を迂回路
に誘導することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明に
かかる実施の形態1について、図1ないし図5を参照し
ながら説明する。ここで、図1は、この発明の実施の形
態にかかる車両用経路誘導装置の構成図であり、図2な
いし図5は、この装置の動作を説明するための図であ
る。
【0018】図1に示す如く、この実施の形態1にかか
る車両用経路誘導装置は、現在の車両位置を検出するた
めの位置検出手段として、GPS(Global Positioning
System)受信機10、車速センサ11、ヨーレートセン
サ12を有すると共に、道路情報を含む地図データが格
納されたデータベースとして地図データベース30を有
し、前記車両位置および前記地図データに基づき車両を
目的地まで誘導する車両用経路誘導装置であって、以下
の構成を有する。
【0019】すなわち、この装置は、前記車両位置およ
び前記地図データに基づき前記目的地までの第1の経路
を設定する経路設定手段としてナビゲーションECU(E
lectrical Control Unit)50を備え、渋滞情報が反映
された前記目的地までの第2の経路を取得する経路取得
手段として、ビーコン受信機20と、アンテナ21と、
携帯電話22と、モデム23と、アンテナ24とを備
え、前記第1および第2の経路を記憶する記憶手段とし
て経路データ記憶部40を備え、前記記憶手段に記憶さ
れた前記第1の経路と前記第2の経路とを比較し、前記
第2の経路であって前記第1の経路との不一致部分を迂
回路として抽出する迂回路抽出手段として同じく前記ナ
ビゲーションECU50を備え、前記迂回路抽出手段が
迂回路を抽出した場合、所定の条件に応じて前記迂回路
に前記車両を誘導し、前記迂回路抽出手段が迂回路を抽
出しない場合、前記第1の経路に沿って前記車両を誘導
する誘導手段として同じく前記ナビゲーションECU5
0を備えて構成される。
【0020】ここで、上述の所定の条件は、車両を迂回
路に誘導するための判断基準を与えるもので、具体的に
は「第1の経路であって迂回路に対応する部分が、第2
の経路の候補となる経路(幹線道路)に属すること」が
所定の条件として設定される。後述するように、誘導手
段としてのナビゲーションECU50は、この所定の条
件が満足された場合に車両を迂回路に誘導する。
【0021】ここで、図1において、位置検出手段をな
すGPS受信機10は、人工衛星からの電波を受信し
て、車両位置を検出するために用いられる。車速センサ
11は、この車両の走行速度を検出するもので、車両位
置を補正するために用いられる。ヨーレートセンサ12
は、車両のヨーレート(Yaw Rate)を検出するもので、車
両の進行方向を検出するために用いられる。なお、この
位置検出手段として、これら以外に、例えば加速度セン
サやジャイロなどの他のセンサを用いてもよく、必要に
応じてセンサを選択すればよい。
【0022】経路取得手段をなすビーコン受信機20
は、車載アンテナ21を介してビーコン信号を受信する
もので、VICSなどの外部の交通情報システムにより
渋滞情報が反映されて計算された第2の経路を取得する
ために用いられる。携帯電話22およびモデム23は、
車載アンテナ24を介して外部の交通情報システムと通
信を行うもので、同様に外部で計算された第2の経路を
取得するために用いられる。地図データベース30は、
道路や各種の施設などの地図を表示するためのデータを
格納する。なお、外部から渋滞情報だけを受信し、この
渋滞情報に基づきナビゲーションECU50により第2
の経路を計算するものとしてもよい。
【0023】ナビゲーションECU50は、CPU(Cen
tral Processing Unit)を有する車載コンピュータを内
蔵し、GPS受信機10、車速センサ11、およびヨー
レートセンサ12からの各情報に基づき現在の車両位置
と進行方向を求め、経路探索(経路計算)などの各種の
処理や制御を実行するものであって、上述の経路取得手
段、経路設定手段、迂回路抽出手段、或いは誘導手段の
各機能を実現する。そして地図データベース30から得
られる地図上に車両位置や進行方向を表わしてディスプ
レイ62に表示すると共にスピーカ61から音声による
案内を行う。
【0024】以下、この実施の形態にかかる装置の動作
について、目的地として勤務先を設定し、図2に示す自
宅Hから勤務先Gまでの通勤経路を案内する場合を例と
して図3に示すフローチャートに沿って説明する。ただ
し、以下の動作の説明においては、上述の第1の経路を
「内部経路」と表現し、第2の経路を「外部経路」と表
現する。
【0025】ここで、図2において、太線は外部の交通
情報システムによる渋滞情報の収集対象であって、この
システムによる経路案内の対象となっている幹線道路を
表し、細線はこのシステムの情報収集の対象外となって
いる道路を表す。また、同図において、H(自宅)→a
〜m(アルファベット順)→G(目的地)に至る経路を
通勤経路とし、P(自車位置)→n→o→i→p→l→
X(外部経路の案内終了地点)に至る経路を外部のシス
テムから提供される外部経路(渋滞情報が反映されて計
算された第2の経路)とする。自車位置Pは、最初に自
宅前に位置しているものとする。
【0026】ステップS01:まず、目的地として勤務
先Gを入力する。 ステップS02:ナビゲーションECU50は、自宅H
から勤務先Gまでの経路計算を行い、これにより算出さ
れた経路を内部経路として設定する。通勤経路のように
特別な事情がない限り変更されることのない内部経路に
ついては、固定経路として予め登録しておくことによ
り、経路計算をその都度行うことなく即座に目的地まで
の経路を設定することができる。
【0027】ここで、通勤経路を固定経路として記憶す
る方法の一例として、図4を参照して、実際に通勤経路
を走行することにより固定経路を記憶する方法を説明す
る。図4は、固定経路の記憶動作中におけるディスプレ
イの表示画面を表す。自宅H(出発地点)で装置のスイ
ッチを投入し、固定経路の記憶開始を指示する(図4の
画面A)。この後、車両が走行を開始すると、装置は走
行経路に沿って、経路の接続点を表すリンク番号をメモ
リに順次記憶し、走行軌道を表示する(図4の画面
B)。
【0028】このとき、装置は、地図データベース30
を参照して、このリンク番号が外部の交通情報システム
(図示なし)による経路案内の対象リンクであるかを調
べる。そして、このリンク番号が、そのシステムの対象
リンクである場合、そのシステム上の対応するリンク番
号と共に記憶する。これを目的地まで繰り返す。
【0029】目的地に到着後、ドライバーが固定経路の
記憶終了を指示すると、自宅Hと勤務先Gとの間の通勤
経路が固定経路として記憶される(図4の画面C)。こ
の後、所定時間(例えば5秒)が経過すると、初期画面
に戻り(図4の画面D)、一連の固定経路の記憶処理が
完了する。なお、固定経路として、上述の方法による経
路以外に、例えば過去の走行経路、ライトペンなどで入
力した経路、最短距離・最短時間経路を設定してもよ
い。
【0030】以上により、内部経路として通勤経路(固
定経路)が設定されると、以下の処理ステップが引き続
き実行される。 ステップS03:ナビゲーションECU50は、自車位
置Pが幹線道路(太線上)に位置している場合、例えば
携帯電話22により外部の交通情報システムのセンター
と通信を行い、この外部システムにより計算された目的
地(勤務先G)までの経路を外部経路として取得(受
信)する。
【0031】この外部経路と前述の内部経路は、経路デ
ータ記憶部40に共に記憶される。なお、外部経路は、
センターで計算されたものであるが、外部のセンターか
ら渋滞情報そのものを受信して、ナビゲーションECU
50によりこの渋滞情報を反映させて外部経路を計算す
るものとしてもよい。
【0032】ステップS04:ナビゲーションECU5
0は、経路データ記憶部40から内部経路と外部経路を
読み出し、これら内部経路と外部経路とを比較して不一
致部分を求める。そして、不一致部分のうち、外部経路
に属する部分を迂回路として抽出する。
【0033】具体的には、図2において、地点cと地点
eとの間、地点fと地点hとの間、地点jと地点lとの
間、地点l以降の各区間が不一致部分として求められ
る。そして、内部経路に属する経路c→d→eに対し外
部経路に属する経路c→n→eが迂回路と抽出され、ま
た経路f→g→hに対し経路f→o→hが迂回路と抽出
され、さらに経路j→k→lに対し経路j→p→lが迂
回路として抽出される。
【0034】ステップS05:次に、ナビゲーションE
CU50は、迂回路があるか否か、すなわち迂回路が抽
出されたか否かを判定する。この場合、上述の各迂回路
が抽出されるので、迂回路があると判定する。 ステップS06:迂回路が存在する場合(ステップS0
5:YES)、各迂回路について前述の所定の条件が満
足されるか否かを判定する。即ち、内部経路であって迂
回路に対応する部分が、外部経路の候補となる経路(幹
線道路)に属するか否かが判定される。
【0035】具体的には、図2において、迂回路をなす
経路f→o→hに対応する部分は、経路f→g→hであ
り、この経路f→g→hは幹線道路(太線)に属する。
したがって、経路f→g→hについては所定の条件が満
足されると判断される。また、迂回路をなす経路j→p
→lに対応する経路j→k→lも幹線道路に属するの
で、所定の条件が満足されると判断される。しかし、迂
回路をなす経路c→n→eに対応する経路c→d→eは
幹線道路に属さず、この経路c→d→eについては所定
の条件が満足されないと判断される。
【0036】ステップS07:次に、ナビゲーションE
CU50は、上述の所定の条件が満足されている場合
(S06:YES)、迂回路に車両を誘導する。具体的
には、経路c→d→eについては所定の条件が満足され
ないので、地点cにおいて車両は本来の通勤経路である
経路c→n→eに誘導される。また、経路f→g→hに
ついては所定の条件が満足されるので、地点fにおいて
迂回路をなす経路f→o→hに誘導される。さらに、経
路j→k→lについても所定の条件が満足されるので、
地点jにおいて迂回路をなす経路j→p→lに誘導され
る。経路l→m→G(目的地)については所定の条件が
完全には満足されないので、地点lにおいて車両は本来
の通勤経路である経路l→mに誘導され、目的地である
勤務先Gに到着する。
【0037】ここで、例えば経路f→g→hと経路f→
o→hのように、共に外部経路の候補道路(渋滞情報が
反映されている幹線道路)である場合、すなわち上述の
所定の条件が満足される場合、外部経路を計算する外部
のシステムは、経路f→g→hと経路f→o→hとの両
方の走行時間を考慮し、走行時間の短い方を外部経路と
して算出する。従ってこの場合、内部経路に属する経路
f→g→hに沿って進むよりも、外部経路に属する迂回
路(経路f→o→h)に入った方が走行時間が短くな
る。そこで、このような場合には上述のように車両を迂
回路に誘導する。
【0038】これに対して、例えば経路c→d→eと経
路c→n→eのように、内部経路に属する経路(経路c
→n→e)が外部経路の候補道路となっていない場合、
外部経路に属する一方の経路c→n→eについては渋滞
情報が反映されているので、この区間の正確な走行時間
を得ることはできるが、他方の経路c→d→eについて
は、渋滞情報が反映されていないので、この区間の正確
な走行時間を知ることはできい。従ってこの場合、迂回
路をなす経路c→n→eに入った方が走行時間が短くな
るという保証はない。そこで、このような場合には上述
のように車両を内部経路に誘導し、迂回路には誘導しな
い。
【0039】図5に、迂回路に車両を誘導する際のディ
スプレイ62の表示例を示す。この例では、外部から迂
回路が受信された旨が表示されると共に、本来の通勤経
路には白丸が付され、迂回路には黒丸が付されて迂回路
が案内されている。
【0040】ステップS08:上述のステップS05に
おいて迂回路が存在しないと判定された場合、またはス
テップS06において所定条件が満足されないと判定さ
れた場合、ナビゲーションECU50は、内部経路とし
て設定された本来の通勤経路に沿って目的地へ向けて車
両を案内する。 ステップS09:ナビゲーションECU50は、目的地
である勤務先Gに到着するまで、上述のステップS03
〜S07/S08を繰り返し実行し、目的地に到着する
と、一連の処理を終了する。以上により、車両は、適切
な迂回路に案内されて渋滞を回避しながら目的地とする
勤務先まで誘導される。
【0041】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を説明する。この実施の形態2にかかる車両用経路
誘導装置は、図1に示す上述の実施の形態1にかかる装
置の構成において、車両を迂回路に誘導するための判断
基準を与える前述の所定の条件として、「内部経路(第
1の経路)であって迂回路に対応する部分が、外部経路
(第2の経路)の候補となる経路(幹線道路)に属する
こと」(以下、「第1条件」と記す)に加え、「迂回路
が走行禁止区間として指定されていないこと」(以下、
「第2条件」と記す)が設定され、これらの条件が共に
満足された場合に車両を迂回路に誘導するように構成さ
れる。この第2条件における走行禁止区間として、例え
ば勤務先周辺での通勤経路が社内規則などで制限されて
いるような区間が設定され、道路事情に応じた条件が設
定される。
【0042】また、図6に示すフローチャートに示すよ
うに、この実施形態2にかかる装置の動作は、上述の実
施形態1にかかる装置の動作に対して、迂回路が走行禁
止区間として指定されていないかどうかを判定するステ
ップS06Aを有する点で異なる。
【0043】以下、ステップS06Aを中心としてこの
装置の動作を説明する。ステップS01〜ステップS0
5:上述の実施の形態1と同様に、目的地として勤務先
Gを入力し、この目的地までの内部経路と外部経路を比
較して、内部経路に対する迂回路の有無を判定する。
【0044】ステップS06:この判定の結果、迂回路
がある場合、第1条件(実施形態1での所定の条件と同
一)が満足されるか否か、すなわち、内部経路であって
迂回路に対応する部分が、外部経路の候補となる経路
(幹線道路)に属するか否かが判定される。
【0045】ステップS06A:第1条件が満足された
場合(ステップS06:YES)、続いて第2条件が満
足されるか否か、すなわち迂回路が走行禁止区間として
指定されていないかどうかが判定される。 ステップS07:第1条件と第2条件が共に満足された
場合(ステップS06:YES〜ステップS06A:Y
ES)、車両は迂回路に誘導され、迂回路と内部経路で
目的地へ向けて案内される。
【0046】ステップS08:これに対し、第1条件ま
たは第2条件が満足されない場合(ステップS06:N
OまたはステップS06A:NO)、車両は本来の通勤
経路である内部経路で目的地へ向けて案内される。すな
わち、第1条件が満足されて、迂回路を使用した方が走
行時間が短縮される場合であっても、第2条件が満足さ
れない限り迂回路は案内されず、第2条件に反映された
道路事情などに応じた経路案内が行われる。以後の動作
は、実施の形態1と同様である。
【0047】ところで、上述の通勤経路のように固定経
路として走行頻度の高い経路が設定される場合には、固
定経路はドライバーが熟知した経路であることが多い。
このような場合、ドライバーは固定経路に関する案内を
必要とせず、逆に案内が邪魔となることがある。そこ
で、固定経路をはずれて迂回路に車両を誘導するときに
のみ案内を発するように構成してもよい。これにより、
ドライバーは必要な案内のみを受けることができる。
【0048】以上、この発明の実施の形態1および2を
説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られ
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、外部
経路(第2の経路)は渋滞情報が反映されたものとした
が、この渋滞情報は、交通事故情報や道路工事情報な
ど、渋滞の原因となりうる情報が反映されたものであれ
ばよく、必ずしも渋滞そのものに関する情報である必要
はない。
【0049】また、実施の形態1にかかる所定の条件、
または実施の形態2にかかる所定の条件(第1条件、第
2条件)として、ドライバーの志向や道路事情に合わせ
た条件を設定すればよい。さらに、図3または図6に示
すフローチャートにおいて、ステップS02を実行して
内部経路を設定した後に、ステップS03を実行して渋
滞情報が反映された外部経路を取得して迂回路を抽出す
るものとしたが、ステップS03の後にステップS02
を実行するようにしてもよく、これらのステップの時系
列順はこの発明の本質とするところではない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下のような効果を得ることができる。すなわち、請求
項1または3に記載された発明によれば、車両位置およ
び地図データに基づき設定された目的地までの第1の経
路と、渋滞情報が反映された前記目的地までの第2の経
路とを比較して迂回路を抽出し、所定の条件に応じて前
記迂回路に車両を誘導するようにしたので、当初の第1
の経路を大幅に変更することなく、この経路に対する迂
回路を案内することができ、所定の条件を選ぶことによ
りドライバーの志向や細かな道路事情を反映させて経路
の案内を行うことができる。
【0051】したがって、例えば通勤経路などのドライ
バーの志向により決定された経路において、渋滞発生時
に渋滞箇所を避けた迂回路を案内することができ、また
迂回路の案内を参考にして通勤経路を変更するなどの工
夫が可能となる。
【0052】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、前記第1の経路であって前記迂回路に対応する部分
が、前記第2の経路の候補となる経路に属することを前
記所定の条件として車両を前記迂回路に誘導するように
したので、第2の経路に反映された渋滞情報を的確に活
用して車両を迂回路に誘導することができ、第1の経路
からはずれて迂回路を使用した方が良い場合に迂回路を
案内することができる。したがって、迂回路の選択精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる車両用経路
誘導装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかる第1の経路
と第2の経路の一例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1にかかる車両用経路
誘導装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1にかかる固定経路の
設定動作を説明するための図である。
【図5】 この発明の実施の形態1にかかる迂回路の表
示案内例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2にかかる車両用経路
誘導装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…GPS受信機、11…車速センサ、12…ヨーレ
ートセンサ、20…ビーコン受信機、21,24…車載
アンテナ、22…携帯電話、23…モデム、30…地図
データベース、40…経路データ記憶部、50…ナビゲ
ーションECU、61…スピーカ、62…ディスプレ
イ、S01〜S09,S06A…ステップ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在の車両位置を検出するための位置検
    出手段と、道路情報を含む地図データが格納されたデー
    タベースとを有し、前記車両位置および前記地図データ
    に基づき車両を目的地まで誘導する車両用経路誘導装置
    であって、 前記車両位置および前記地図データに基づき前記目的地
    までの第1の経路を設定する経路設定手段と、 渋滞情報が反映された前記目的地までの第2の経路を取
    得する経路取得手段と、 前記第1および第2の経路を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記第1の経路と前記第2の
    経路とを比較し、前記第2の経路であって前記第1の経
    路との不一致部分を迂回路として抽出する迂回路抽出手
    段と、 前記迂回路抽出手段が迂回路を抽出した場合、所定の条
    件に応じて前記迂回路に前記車両を誘導し、前記迂回路
    抽出手段が迂回路を抽出しない場合、前記第1の経路に
    沿って前記車両を誘導する誘導手段と、 を備えたことを特徴とする車両用経路誘導装置。
  2. 【請求項2】 前記誘導手段は、 前記第1の経路であって前記迂回路に対応する部分が、
    前記第2の経路の候補となる経路に属することを前記所
    定の条件とし、この条件が満足された場合に前記車両を
    前記迂回路に誘導することを特徴とする請求項1に記載
    された車両用経路誘導装置。
  3. 【請求項3】 現在の車両位置を検出し、道路情報を含
    む地図データが格納されたデータベースを参照して、前
    記車両位置および前記地図データに基づき車両を目的地
    まで誘導する車両用経路誘導方法であって、 前記車両位置および前記地図データに基づき前記目的地
    までの第1の経路を設定するステップと、 渋滞情報が反映された前記目的地までの第2の経路を取
    得するステップと、 前記第1の経路と前記第2の経路とを比較し、前記第2
    の経路であって前記第1の経路との不一致部分を迂回路
    として抽出するステップと、 前記迂回路が抽出された場合、所定の条件に応じて前記
    迂回路に前記車両を誘導するステップと、 前記迂回路が抽出されない場合、前記第1の経路に沿っ
    て前記車両を誘導するステップと、 を含むことを特徴とする車両用経路誘導方法。
JP17787498A 1998-06-24 1998-06-24 車両用経路誘導装置および方法 Pending JP2000009485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17787498A JP2000009485A (ja) 1998-06-24 1998-06-24 車両用経路誘導装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17787498A JP2000009485A (ja) 1998-06-24 1998-06-24 車両用経路誘導装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000009485A true JP2000009485A (ja) 2000-01-14

Family

ID=16038577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17787498A Pending JP2000009485A (ja) 1998-06-24 1998-06-24 車両用経路誘導装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000009485A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042249A (ja) * 2008-11-11 2009-02-26 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、経路探索方法および端末装置
JP2009103716A (ja) * 2009-02-09 2009-05-14 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、経路探索方法および端末装置
JP2018072294A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 ナビゲーションシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042249A (ja) * 2008-11-11 2009-02-26 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、経路探索方法および端末装置
JP2009103716A (ja) * 2009-02-09 2009-05-14 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、経路探索方法および端末装置
JP2018072294A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 ナビゲーションシステム
CN108020233A (zh) * 2016-11-04 2018-05-11 丰田自动车株式会社 导航系统及用于导航系统的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4497748B2 (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム用のサーバ装置、目的地推定処理プログラムおよび目的地推定処理プログラムを記録した記録媒体
JP3496464B2 (ja) 地図取得システム、地図取得装置、および地図取得装置を備えたナビゲーション装置
JP3521817B2 (ja) ナビゲーション装置
JP3395737B2 (ja) ナビゲーション装置
JP4775419B2 (ja) ナビゲーション方法およびナビゲーション装置
KR100713459B1 (ko) 네비게이션 시스템 및 네비게이션 시스템에서 이동체의경로 이탈 판단 방법
JPH09178498A (ja) 車両位置修正方法
JP2002054934A (ja) 道路地図情報更新システム
JP2007218770A (ja) 地図表示装置、方法およびプログラム
JP2007255927A (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム
JP2000018957A (ja) ナビゲーション装置
EP1223408B1 (en) Guide display method in on-vehicle navigator
JP2006275647A (ja) 車載通信ナビゲーション端末装置、ナビゲーションサーバ装置、ナビゲーションシステム、その制御方法及び制御プログラム
JP2007322183A (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP2006195907A (ja) 車載ナビゲーション装置、及び予想走行時間取得システム
JP2007256020A (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム
JPH06323861A (ja) 経路計算機能を有するナビゲーション装置
JP4100235B2 (ja) 情報提供方法、情報提供システムおよび情報端末装置
JP2000009485A (ja) 車両用経路誘導装置および方法
JP3900962B2 (ja) ナビゲーションシステム、情報センタ及び車載装置
JPH09292241A (ja) ナビゲーションシステム
JPH0961181A (ja) 車両用経路案内装置
JP3859872B2 (ja) 車両用経路誘導装置
JP2003057056A (ja) 経路案内システム
JP2005331442A (ja) 通信型ナビゲーション装置および推奨経路表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060516

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060926