JP2000009318A - 液体燃料燃焼器具 - Google Patents

液体燃料燃焼器具

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JP2000009318A JP10174865A JP17486598A JP2000009318A JP 2000009318 A JP2000009318 A JP 2000009318A JP 10174865 A JP10174865 A JP 10174865A JP 17486598 A JP17486598 A JP 17486598A JP 2000009318 A JP2000009318 A JP 2000009318A
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Hideo Mifune
英雄 三舩
Yasuaki Nakamura
保昭 中村
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Tokai Corp
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q2/00Lighters containing fuel, e.g. for cigarettes
    • F23Q2/34Component parts or accessories
    • F23Q2/44Wicks; Wick guides or fastenings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料を収容する燃料タンクのタンク上蓋
に燃焼芯及び着火部材を配設するについての耐熱性、組
み付け性を向上する。 【解決手段】 燃料タンク6の上端にタンク上蓋4を固
着し内部に液体燃料を収容し、液体燃料を吸い上げ突出
した先端燃焼部で燃焼させる燃焼芯6と着火部材10を設
けるについて、タンク上蓋4の上部に金属板による上蓋
カバー5を設置し、この上蓋カバー5に着火部材10の支
持部52を設けると共に燃焼芯6を挿通保持してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコールを主体
とする液体燃料を用い、燃料タンク中に貯蔵した液体燃
料を燃焼芯によって毛管現象を利用して吸い上げ燃焼さ
せる喫煙具用ライター、着火器等の液体燃料燃焼器具に
関し、特に、燃料タンクの上部に燃焼芯及び着火部材を
設置する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、喫煙具用ライター、着火器、ト
ーチ、照明具、暖房器具等の燃焼器具における燃料とし
ては、エチルアルコール等のアルコール燃料、ガソリン
を含む石油ベンジン系のベンジン燃料、ブタンガス、プ
ロパンガス等の液化ガス燃料が利用されている。
【0003】そして、使用燃料の種類に応じてそれぞれ
の燃焼器具の性能、使い勝手、設計構造が異なり、それ
ぞれの特徴を有する。
【0004】例えば、石油ベンジン系炭化水素化合物の
混合物によるベンジン燃料の場合は、この燃料がそれぞ
れ沸点の異なる化合物の混合体であり、燃焼器具に着火
した使用初期は沸点の低いベンジン成分が揮発し、順次
沸点の高い炭化水素へと揮発成分が移行するため、燃焼
時間に応じて燃焼器具内に残留する燃料組成が変化し、
このために炎長の変化を生起する、ガソリンでも同様で
ある。また、ベンジン及びガソリンは揮発性が高くこれ
を使用する燃焼器具においては、燃料貯蔵部及び燃焼芯
の部分から揮発を低減する密閉構造が必要であり、この
密閉が不十分であると燃料が揮発して失われ、燃料の補
充頻度が高く煩雑であり、さらに、このベンジン及びガ
ソリンには特有の臭いがあり、好まれない場合がある。
【0005】液化ガス燃料の場合には、燃焼器具の使用
温度範囲でガス圧が高く、燃料を貯蔵する容器は耐圧構
造が必要とされる。また、上記ガス圧の変動に応じて炎
長が変化し、特にそのガス圧は温度に対し対数的に大き
く変化する特性があり、温度に対する炎長の変化が大き
い問題を有する。この炎長変化を少なくするためには燃
焼器具の燃料供給機構に温度補償を行う特別な設計対策
を要し、構造が複雑になると共にコスト面で不利とな
る。
【0006】一方、アルコール燃料の場合には、エチル
アルコール、メチルアルコール、プロピルアルコール等
の低級1価アルコール等のアルコールを主体とする液体
燃料は常温で液体であり、蒸気圧も比較的低く、燃料貯
蔵部の耐圧容器が不要で、燃料タンク及び燃焼芯に対す
る密閉はアルコールが揮発しない程度の密閉構造でよ
く、燃焼器具の構造の簡素化、コスト面で有利となる。
【0007】また、液化ガス燃料以外の液体燃料を用い
る燃焼器具では、液体燃料を燃料タンクから燃焼部への
燃料供給を行う手段として、一般には、液体燃料の表面
張力を利用して、連続細孔または細い繊維を束ねた細隙
を毛管現象により吸い上げ、先端部で燃焼させる燃焼芯
を使用している。この燃焼芯の先端燃焼部に対して、発
火石、ヤスリ車を使用して火花を飛ばすか、圧電素子を
使用して放電を行う着火部材によって着火させるように
している。
【0008】そして、このような液体燃料燃焼器具の燃
料タンクとしては、プラスチック等よりなる容器がその
使用目的に合わせた形状に成形されて使用され、この燃
料タンクの上部を閉塞するタンク上蓋に直接燃焼芯及び
着火部材が取り付けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
な液体燃料燃焼器具においては、燃焼芯に着火させて燃
焼を行った際に着火部材の温度上昇により、この着火部
材の保持不良が発生する恐れがある。
【0010】つまり、着火部材を燃焼芯から離して配置
すると、例えば火花の到達距離が長くなって着火性の低
下を招くことになり、着火部材は燃焼芯に接近して配置
し、着火性を確保する必要があるが、それに伴ってヤス
リ車等の着火部材が炎に接近して昇温することになる。
そして、例えばヤスリ車が加熱されると、そのプラスチ
ックで形成されているタンク上蓋の支持部に伝熱してこ
の支持部が溶融し、ヤスリ車に対する発火石の押し付け
力によりヤスリ車が脱落して使用不能となる恐れがあ
り、支持部の耐熱性及び燃焼芯の保持部分についての耐
熱性を改善する必要がある。
【0011】また、液体燃料燃焼器具の組み付けにおい
て、燃焼芯は下端部を燃料タンク内に挿入し、上端部は
燃料タンクのタンク上蓋を挿通して突出させて設けるも
のであるが、燃焼芯及び必要に応じて燃料タンクに収容
する中綿は柔軟なため、燃料タンクにタンク上蓋を固着
する前に燃焼芯を中綿と共に燃料タンクに挿入しておく
のが好ましく、その場合タンク上蓋には燃焼芯の外形よ
り大きい挿通孔を設けて燃焼芯を挿通させてタンク上蓋
を組み付けることになり、その際、燃焼芯を適切な方法
によって簡易に作業性よく固定することが必要となる。
【0012】本発明は上記事情に鑑み、燃料タンクのタ
ンク上蓋に燃焼芯及び着火部材を配設するについての耐
熱性、組み付け性を向上するようにした液体燃料燃焼器
具を提供せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の液体燃料燃焼器具は、上端にタンク上蓋が固着され
内部に液体燃料を収容する燃料タンクと、燃料タンク内
の液体燃料を吸い上げ前記タンク上蓋より突出した先端
燃焼部で燃焼させる燃焼芯と、該燃焼芯の先端燃焼部に
着火させる着火部材とを備え、前記タンク上蓋の上部に
金属板による上蓋カバーを設置し、該上蓋カバーに前記
着火部材の支持部を設けると共に燃焼芯を挿通保持する
ことを特徴とすものである。
【0014】また、前記上蓋カバーを挿通して突出した
燃焼芯の外周部を囲繞する芯固定部材を設け、該芯固定
部材の装着に伴って前記燃焼芯を固定するのが望まし
い。
【0015】例えば、前記上蓋カバーにおける燃焼芯の
挿通部近傍に、燃焼芯の側面に係止可能な係止部を設
け、前記芯固定部材の装着に伴って上記係止部を変形さ
せて燃焼芯を係止固定する。その際、前記上蓋カバーの
係止部の外面に芯固定部材を嵌合して該芯固定部材を取
り付けると共に、前記係止部が変形して燃焼芯を係止固
定してもよい。又は前記上蓋カバーの係止部の外面にネ
ジを設けると共に、芯固定部材の内面に該ネジと螺合す
るネジを設け、芯固定部材の締め付けに伴って係止部が
変形して燃焼芯を係止固定してもよい。
【0016】また、前記芯固定部材に燃焼芯の側面に係
止可能な係止部を設け、該芯固定部材を上蓋カバーへの
固着に伴って上記係止部を変形させて燃焼芯を係止固定
してもよい。その際、前記芯固定部材の係止部により燃
焼芯を係止固定すると共に、該係止部により芯固定部材
を上蓋カバー又はタンク上蓋に取り付けるようにしても
よい。
【0017】さらに、前記タンク上蓋における燃焼芯の
挿通部近傍に燃焼芯の側面に係止可能な係止部を設け、
前記芯固定部材の装着に伴って上記係止部を変形させて
燃焼芯を係止固定してもよい。
【0018】また、前記上蓋カバー又はタンク上蓋にお
ける燃焼芯の挿通部近傍に、燃焼芯の側面に係止可能な
別部材による係止部材を配設し、前記芯固定部材の装着
に伴って上記係止部材を変形させて燃焼芯を係止固定し
てもよい。
【0019】なお、前記芯固定部材はフック状係合爪を
備え、該係合爪を上蓋カバー又はタンク上蓋に係合して
芯固定部材を取り付けることが可能である。また、前記
芯固定部材と上蓋カバーとの間にシール材を介装するの
が好適である。さらに、前記上蓋カバーの側縁を下方に
折曲し、その下端部に突起部を形成し、該突起部をタン
ク上蓋又は燃料タンクの側壁に形成した係合溝に係合し
て上蓋カバーを取り付けるのが好ましい。
【0020】一方、前記着火部材は、ヤスリ車、発火
石、石押しスプリングで構成され、上記ヤスリ車を前記
上蓋カバーに立設した支持部に保持する一方、前記発火
石及び石押しスプリングを筒部材に収容し、該筒部材を
ヤスリ車の下方における上蓋カバーを挿通してタンク上
蓋に保持させてもよい。
【0021】一方、本発明の他の液体燃料燃焼器具は、
上端にタンク上蓋が固着され内部に液体燃料を吸蔵する
中綿を収容した燃料タンクと、燃料タンク内の液体燃料
を吸い上げ前記タンク上蓋より突出した先端燃焼部で燃
焼させる燃焼芯と、燃焼芯の先端燃焼部に着火させる着
火部材とを備え、前記燃料タンクに前記燃焼芯の下部を
前記中綿と接し上部を燃料タンクより上方に突出させて
配設した状態で、前記タンク上蓋をその挿通孔に燃焼芯
を挿通させて燃料タンク上端開口部に固着し、上記タン
ク上蓋の上方に金属板による上蓋カバーをその挿通孔に
燃焼芯を挿通させて設置し、該上蓋カバーに設けた支持
部に前記着火部材を保持させると共に、突出した燃焼芯
の外周部に上部から芯固定部材を前記上蓋カバー上に装
着して燃焼芯を固定してなることを特徴とするものであ
る。
【0022】液体燃料としては、例えば、メチルアルコ
ール、エチルアルコールまたはプロピルアルコールによ
る低級1価アルコールを主成分とし、これに炎に着色す
るためのヘキサンまたはヘプタン等の飽和炭化水素を混
合したものが使用される。
【0023】
【発明の効果】本発明の液体燃料燃焼器具によれば、燃
料タンクのタンク上蓋の上部に金属板による上蓋カバー
を設置し、この上蓋カバーに設けた支持部に着火部材を
保持すると共に燃焼芯を挿通保持するようにしたことに
より、燃焼芯への着火に伴う燃焼により着火部材等が加
熱されても、この着火部材の支持部が金属板による上蓋
カバーであることで耐熱性が高く、タンク上蓋にプラス
チック等の成形体を使用しても着火部材の脱落等が発生
するのを防止できる。
【0024】また、燃焼芯の先端外周部を囲繞する芯固
定部材の装着に伴って燃焼芯を固定するものでは、燃料
タンクに予め燃焼芯を挿入し、タンク上蓋及び上蓋カバ
ーの固着を燃焼芯を挿通させた状態で行い、これに芯固
定部材の装着して燃焼芯を固定することで簡易な組み付
けが可能となり生産性の向上を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液体燃料燃焼器具
の各実施の形態を図面に沿って説明する。
【0026】<第1の実施の形態>図1に本例の液体燃
料燃焼器具としての喫煙具用ライターの概略断面構造を
示し、図2にはその主要部の分解図を示す。
【0027】ライター1は、ポリカーボネイト等のプラ
スチックで有底筒状に成形した燃料タンク2を有し、こ
の燃料タンク2の内部には液体燃料を含浸保持する吸液
繊維材よりなる中綿3が配置され、燃料タンク2の上端
開口部の内側には同様にポリカーボネイト等のプラスチ
ックで成形したタンク上蓋4が固着される。上記中綿3
は燃料タンク2の底部側に配設され、上部に空間が形成
されている。
【0028】前記タンク上蓋4には挿通孔41が開口さ
れ、角棒状の燃焼芯6の下部が前記中綿3に接触し、上
部が前記挿通孔41を挿通して先端燃焼部がタンク上蓋
4より上方に突出して配設されている。上記挿通孔41
の開口形状は、燃焼芯6の外形より大きく設けられ間隙
を持って燃焼芯6が挿通している。なお、前記タンク上
蓋4を燃料タンク2に固着する前に、燃料タンク2内部
には中綿3及び燃焼芯6を収容している。
【0029】また、前記タンク上蓋4の上部には金属板
により成形した上蓋カバー5が被着されている。この上
蓋カバー5には前記燃焼芯6が挿通する挿通孔51が開
口し、その形状は燃焼芯6の外形より大きく設けられて
いる。上蓋カバー5の一端部には前後に後述の着火部材
10のヤスリ車13を回転可能に保持する支持部52が
折曲立設され、他端部には後述の閉塞キャップ16を枢
支する枢支部53が折曲立設されている。
【0030】さらに、前記上蓋カバー5の前後側縁に
は、下方に延びる取付片54が連設され、その下端部に
内方に突出する突起部54aが折曲形成され、前記燃料
タンク2の側面に凹設された係合溝21に挿入係合され
て固定される。
【0031】前記上蓋カバー5における挿通孔51の内
周には、前後左右の4カ所に係止部55が上方に延びて
立設され、この係止部55の上端には中心方向に折曲さ
れた係止爪55aが連設されている。係止部55は内方
に弾性変形可能で、変形時には係止爪55aの先端が燃
焼芯6の側面に係止可能である。
【0032】前記燃焼芯6の先端燃焼部には、その外周
を囲繞する筒状の芯固定部材7が上方から嵌挿され、下
端部内面が前記上蓋カバー5の係止部55の外側に嵌合
可能である。この芯固定部材7の下端部開口形状は前記
上蓋カバー5の係止部55の外面に接触してこの係止部
55を中心方向に押圧変形させて、係止爪55aを燃焼
芯6に圧接して係止固定するようになっている。
【0033】前記芯固定部材7の下端面と係止部55外
周の上蓋カバー5の上面との間にはOリングによるシー
ル材19が介装され、また、芯固定部材7の外周の溝7
1にはOリングによるシール材20が取り付けられる。
【0034】前記燃焼芯6に着火させる着火部材10
は、前記上蓋カバー5の支持部52に、側部に横車14
が付設されているヤスリ車13が回転可能に支持され、
発火石11及び石押しスプリング12は筒部材15に収
容され、この筒部材15がヤスリ車13の下方における
上蓋カバー5を挿通してタンク上蓋4の格納穴42に挿
入保持され、上記ヤスリ車13の周面ヤスリに発火石1
1の先端が石押しスプリング12の付勢力によって押圧
される構造に設けられ、横車14の回転操作によって燃
焼芯6に向けて火花が飛ぶように設けられる。
【0035】さらに、前記上蓋カバー5には、揮発防止
用の閉塞キャップ16が開閉可能に設けられる。この閉
塞キャップ16は一端部が上蓋カバー5の枢支部53に
ピン17によって回動可能に枢支され、閉塞キャップ1
6の内面には、前記芯固定部材7の外周部を囲繞して密
閉する内キャップ16aが設けられている。また、上記
芯固定部材7の外周に取り付けられた前記シール材20
が上記内キャップ16aの内周面に圧接して密閉性を高
めている。
【0036】なお、前記中綿3の繊維材は、例えば、針
葉樹パルプ又はポリプロピレン繊維を使用する。この中
綿3を前記燃料タンク2内に燃焼芯6と一体化された状
態で装填する。この中綿3に例えば純度99.5%のエ
チルアルコール95wt%、n−ヘキサン5wt%を混
合した液体燃料を注入含浸して貯蔵する。
【0037】前記燃焼芯6はセラミック繊維で形成さ
れ、例えば、太さが2.8μmのアルミナとシリカを主
体とした原料を繊維化したセラミック繊維に、微量の有
機質のバインダーを加えて板状に成形し、これを切断し
て、断面が角形の棒状に設けられ、この燃焼芯6の先端
燃焼部が芯固定部材7の上端面から所定量(例えば3m
m)突出するように固定されている。なお、前記燃焼芯
6の先端燃焼部の外周面には、多孔質でかつ液体燃料の
浸透性が内部素材より低い外皮層が被覆され、炎の形状
が細くなるように設けられている。
【0038】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aを燃料タ
ンク2の係合溝21に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を介して嵌挿し、この芯固定部材7
の下部内周部を前記上蓋カバー5の係止部55の外側に
嵌合し、該芯固定部材7を上蓋カバー5に固着してなる
と共に、係止部55を中心方向に押圧変形させて係止爪
55aを燃焼芯6に食い込むように圧接して係止固定す
る。さらに、上蓋カバー5の支持部52に対し、発火石
11及び石押しスプリング12を収容した筒部材15を
上蓋カバー5を挿通してタンク上蓋4の格納穴42に挿
入した状態で、ヤスリ車13を発火石11を押し込みつ
つ支持部52に係合保持させてなる。
【0039】上記のように上蓋カバー5を設置したライ
ター1を使用し、その燃焼芯6に着火部材10によって
着火した後に連続燃焼させた場合の経時変化を観測し
た。燃料タンク2には液体燃料を4.5g注入し、この
液体燃料が燃え尽きるまでの約10分間経過する間にお
いては各部に異常は発生しなかった。これに対して、前
述の上蓋カバー5を設置せずに、ポリカーボネイトで成
型したタンク上蓋4にヤスリ車支持部を一体に設けたラ
イターによって同様の燃焼試験を行うと、着火後燃焼を
継続させて2分後にはタンク上蓋4のヤスリ車支持部が
伝熱によって昇温して軟化し、ヤスリ車13に対しては
発火石11が下方より石押しスプリング12によって押
し付けられて応力がかかっているため、上記支持部の軟
化変形によりヤスリ車13が外れて発火石11と共に飛
散し、使用不能となった。
【0040】<第2の実施の形態>図3に本例のライタ
ーの全体構造を、図4に主要部の分解図を示す。
【0041】燃料タンク2の上端開口部に固着するタン
ク上蓋4は、燃料タンク2の側面に連続して上方に延び
るように形成され、その上面には挿通孔41が開口され
ると共に着火部材10の格納穴42が形成され、さら
に、側面には上蓋カバー5固着用の係合溝43が形成さ
れている。
【0042】また、金属板による上蓋カバー5は、燃焼
芯6が間隙を持って挿通する挿通孔51の内周に、変形
時に燃焼芯の側面と当接可能な係止部56が連設されて
いる。この係止部56は挿通孔51の前後左右の4個所
の内周縁から中心方向に斜め上方に向けて延びて設けら
れている。また、着火部材10のヤスリ車13を保持す
る支持部52の中央下部には、発火石11及び石押しス
プリング12の挿通用の開口の周囲に複数の起立片52
aが上方に突設されている。
【0043】一方、芯固定部材7は筒状に設けられ、そ
の下端部内周には下方に延びるフック状の係合爪72が
設けられ、その先端フック部分が前記タンク上蓋4の挿
通孔41の下面縁部に係合可能に設けられている。その
他は第1の実施の形態と同様である。
【0044】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aをタンク
上蓋4の係合溝43に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を介して嵌挿し、その下端部で係止
部56を下方に押圧変形させてその先端部を中心側に移
動させて燃焼芯6に食い込むように圧接して係止固定す
ると共に、芯固定部材7の下部係合爪72を挿通孔5
1,41を挿通してタンク上蓋4の挿通孔41の下面縁
部に係合させて芯固定部材7を固着してなる。さらに、
上蓋カバー5の支持部52に対し、発火石11及び石押
しスプリング12を起立片52aの内孔からタンク上蓋
4の格納穴42に挿入した状態で、ヤスリ車13を発火
石11を押し込みつつ支持部52に係合保持させてな
る。
【0045】<第3の実施の形態>図5に本例のライタ
ーの全体構造を、図6に主要部の分解図を示す。着火部
材10の支持構造は第1の実施の形態と同様である。
【0046】燃料タンク2の上端開口部に固着するタン
ク上蓋4は、その上面の挿通孔41は前例のものよりさ
らに大きく開口されている。また、金属板による上蓋カ
バー5は、燃焼芯6が間隙を持って挿通する挿通孔51
の内周に、押圧部57が折曲形成されている。この押圧
部57は挿通孔51の前後左右の4個所の内周縁から下
方に内周面が曲面状に折り曲げ形成されている。
【0047】一方、芯固定部材7は筒状に設けられ、そ
の下端部内周には下方に延びる係止部73が設けられ、
この係止部73は前記上蓋カバー5の押圧部57に接触
して中心方向に変形可能で、変形時には先端部が燃焼芯
6の側面に係止可能である。その他は第1の実施の形態
と同様である。
【0048】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aを燃料タ
ンク2の係合溝21に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を介して嵌挿し、その下端係止部7
3を上蓋カバー5の挿通孔51に挿入し、この係止部7
3は押圧部57に接触して中心方向に変形し、先端部が
燃焼芯6の側面に食い込むように係止して該燃焼芯6を
固定すると共に、係止部73が押圧部57と燃焼芯との
間に挟持されて芯固定部材7が固着される。
【0049】<第4の実施の形態>図7に本例のライタ
ーの全体構造を、図8に主要部の分解図を示す。
【0050】燃料タンク2の上端開口部に固着するタン
ク上蓋4は第2の実施の形態と同様に燃料タンク2の上
方に延びるように固着されるものであり、その格納穴4
2の上部には筒部44が突設されている。この筒部44
に対応する上蓋カバー5には開口が設けられている。
【0051】また、金属板による上蓋カバー5は、燃焼
芯6が間隙を持って挿通する挿通孔51の内周に、前後
左右の4カ所に外面に雄ネジが形成された係止部58が
上方に延びて立設され、この係止部58の上端には中心
方向に折曲されて突出する係止爪58aが連設されてい
る。この係止部58は内方に弾性変形可能で、変形時に
は係止爪58aの先端が燃焼芯6の側面に係止可能であ
る。
【0052】一方、芯固定部材7は筒状に設けられ、そ
の下端部内周には上記係止部58の外周雄ネジと螺合す
る雌ネジが形成され、その螺合時には係止部58を中心
方向に押圧変形させて、係止爪58aを燃焼芯6に圧接
して係止固定するようになっている。その他は第2の実
施の形態と同様である。
【0053】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aをタンク
上蓋4の係合溝43に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を介して嵌挿し、この芯固定部材7
の下部内周の雌ネジを前記上蓋カバー5の係止部58の
外側雄ネジに螺合し、芯固定部材7を上蓋カバー5に固
着してなると共に、係止部58を中心方向に変形させて
係止爪58aを燃焼芯6に食い込むように圧接して係止
固定する。さらに、上蓋カバー5の支持部52に対し、
発火石11及び石押しスプリング12をタンク上蓋4の
筒部44から格納穴42に挿入した状態で、ヤスリ車1
3を発火石11を押し込みつつ支持部52に係合保持さ
せてなる。
【0054】<第5の実施の形態>図9に本例のライタ
ーの全体構造を、図10に主要部の分解図を示す。着火
部材10の支持構造は第1の実施の形態と同様である。
【0055】燃料タンク2の上端開口部に固着したタン
ク上蓋4の上部に被着される、金属板による上蓋カバー
5は、燃焼芯6が間隙を持って挿通する挿通孔51の内
周縁に、上方に延びる筒状の押圧部59が折曲形成され
ている。
【0056】一方、芯固定部材7は筒状に設けられ、そ
の外周中間部には段部74が形成され、下端部には下方
に延びる係止部73が設けられ、この係止部73は前記
上蓋カバー5の押圧部59の内周面に接触して中心方向
に変形可能で、変形時には先端部が燃焼芯6の側面に係
止可能である。その他は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0057】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aを燃料タ
ンク2の係合溝21に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を段部74と押圧部59の上端との
間に介して嵌挿し、その下端係止部73を上蓋カバー5
の挿通孔51に挿入する。この係止部73は押圧部59
の内周面に接触して中心方向に変形し、先端部が燃焼芯
6の側面に食い込むように係止して該燃焼芯6を固定す
ると共に、係止部73が押圧部59と燃焼芯6との間に
挟持されて芯固定部材7が固着される。
【0058】<第6の実施の形態>図11に本例のライ
ターの全体構造を、図12に主要部の分解図を示す。芯
固定部材7の形態が異なる他は第5の実施の形態と同様
である。
【0059】芯固定部材7は筒状に設けられ、第5の実
施の形態における芯固定部材7の溝71から上部が除去
されて高さが低く形成されている。段部74の下部には
下方に延びる係止部73が設けられ、この係止部73は
上蓋カバー5の押圧部59の内周面に接触して中心方向
に変形可能で、変形時には先端部が燃焼芯6の側面に係
止可能である。そして、芯固定部材7の段部74と上蓋
カバー5の押圧部59の上端との間に介装されたシール
材19が、閉塞キャップ16の内キャップ16aの内周
面との間のシール材を兼ねている。
【0060】本実施形態のライター1の組み付けは、第
5の実施の形態と同様で、中綿3と燃焼芯6を挿入した
燃料タンク2の上部にタンク上蓋4を嵌合固着し、さら
に上蓋カバー5を被着し、燃焼芯6の先端燃焼部に芯固
定部材7をシール材19を介して嵌挿し、係止部73が
変形して燃焼芯6を固定すると共に芯固定部材7が固着
される。
【0061】<第7の実施の形態>図13に本例のライ
ターの全体構造を、図14に主要部の分解図を示す。着
火部材10の支持構造は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0062】燃料タンク2の上端開口部に固着するタン
ク上蓋4は第2の実施の形態と同様に燃料タンクの上方
に延びるように固着されるものであり、燃焼芯6が挿通
する挿通孔41は大きく形成され、この挿通孔41の内
周には先端が燃焼芯6の側面と当接可能な係止部45が
一体成型により連設されている。この係止部45は挿通
孔41の前後左右の4個所の下部内周縁から中心方向に
斜め上方に向けて延びて設けられている。なお、上記係
止部45は、薄く柔軟性が大きい場合には水平に成型し
て、燃焼芯6の挿通時に上方に湾曲するようにしてもよ
い。
【0063】また、金属板による上蓋カバー5には単に
円形状の挿通孔51が開口されている。一方、芯固定部
材7は筒状に設けられ、その下端部内周には下方に延び
るフック状の係合爪72が設けられ、その先端フック部
分が上蓋カバー5の挿通孔51の下面縁部に係合可能で
あると共に、先端部が上記タンク上蓋4の係止部45に
当接可能である。その他は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0064】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aをタンク
上蓋4の係合溝43に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から芯固定部
材7をシール材19を介して嵌挿し、その係合爪72の
下端部で係止部45を下方に押圧変形させてその先端部
を中心側に移動させて燃焼芯6に食い込むように圧接し
て係止固定すると共に、係合爪72を上蓋カバー5の挿
通孔51の下面縁部に係合させて芯固定部材7を固着し
てなる。
【0065】<第8の実施の形態>図15に本例のライ
ターの全体構造を、図16に主要部の分解図を、図17
に要部の断面図を示す。着火部材10の支持構造は第1
の実施の形態と同様である。
【0066】燃料タンク2の上端開口部に固着するタン
ク上蓋4は第2の実施の形態と同様であり、その挿通孔
41の内周下部には下方に延びるガイド部46が形成さ
れている。また、金属板による上蓋カバー5は第7の実
施の形態と同様に形成されている。
【0067】上記タンク上蓋4及び上蓋カバー5の挿通
孔41,51には、別部品による係止部材8を介して芯
固定部材7が燃焼芯6の外周に嵌挿される。係止部材8
はリング状に形成された上部が上蓋カバー5の挿通孔5
1の外周上部に当接可能で、その下部2個所に下方に延
びる係止部81が設けられ、該係止部81の下端屈曲部
81a(図17参照)は内側上方に屈曲形成され、その
変形時には先端部が燃焼芯6の側面に当接可能である。
【0068】一方、前記芯固定部材7は筒状で、その下
端部には鍔部75が設けられ、この鍔部75内周には下
方に延びる押圧片76及び係合爪72が設けられ、押圧
片76の下端部はテーパ状に形成されて前記係止部材8
の係止部81の内側に沿って挿入可能であり、係合爪7
2の先端フック部分は上蓋カバー5の挿通孔51の下面
縁部に係合可能である。その他は第1の実施の形態と同
様である。
【0069】本実施形態のライター1の組み付けは、燃
料タンク2内に中綿3を燃焼芯6と共に挿入した後、そ
の上部にタンク上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上
部を挿通させて嵌合固着し、さらにタンク上蓋4上に上
蓋カバー5を取付片54下端部の突起部54aをタンク
上蓋4の係合溝43に係合して取り付ける。そして、上
記上蓋カバー5の挿通孔51を挿通して上方に突出して
いる燃焼芯6の先端燃焼部の外周部に上方から係止部材
8をその係止部81を前記ガイド部46の内面に沿って
挿入する。
【0070】さらに、図17(A)のように、芯固定部材
7をシール材19を介して嵌挿すると、図17(B)のよ
うに、その押圧片76の下端部で係止部材8の係止部8
1の下端屈曲部81aを内方に押圧変形させてその先端
部を中心側に移動させて燃焼芯6に食い込むように圧接
して燃焼芯6を係止固定すると共に、係合爪72を上蓋
カバー5の挿通孔51の下面縁部に係合させて芯固定部
材7を固着してなる。
【0071】図18は、変形態様を示し、タンク上蓋4
の挿通孔41の外周上面部が凹状に形成され、これに沿
って上蓋カバー5の挿通孔51の外周部が下方に湾曲形
成され、上蓋カバー5の凹部に前記係止部材8の上部リ
ングが係止されると共に、シール材19が配設され、そ
の上方から芯固定部材7が同図(A)から(B)のように嵌
挿されて、係止部81の屈曲部81aを変形させて、燃
焼芯6の固定を行う。
【0072】<第9の実施の形態>図19に本例のライ
ターの全体構造を、図20に主要部の分解図を示す。こ
の例は燃料タンク2が紙製でタンク上蓋4が金属製であ
る。
【0073】燃料タンク2は、厚さ0.4mmの板紙の両
表面を低密度ポリエチレンでコーティングした素材を、
燃料タンク形状の側壁及び底部を縦割りに2分割した形
状にプレスした分割部品の接合によって構成される。上
記分割部品は外周部にフランジ2aを有し、このフラン
ジ2a内面の低密度ポリエチレン被膜を相互に圧着しつ
つ超音波溶着して略楕円筒状の燃料タンク2を形成して
なる。この紙製燃料タンク2の上端の前後には凹部が切
り欠かれ、後述のタンク上蓋の係合溝43が形成された
側部が嵌挿可能である。
【0074】また、タンク上蓋4はアルミニウムのダイ
キャストで成型され、側面には上蓋カバー5の取付片5
4が係止可能な係合溝43が形成され、上部の左右外周
には前記燃料タンク2の上端部が接着剤により接合され
る。
【0075】一方、タンク上蓋4の上部に被着される金
属板による上蓋カバー5及び芯固定部材7は、第1の実
施の形態と同様に構成されている。また、着火部材10
の保持構造においては、タンク上蓋4の格納穴42の上
端部は大径段部に形成されてOリング16が挿入され、
この格納穴42に発火石11及び石押しスプリング12
を収容する筒部材15が挿入され、その外周鍔部がOリ
ング16に圧接するように構成され、筒部材15の上部
は上蓋カバー5の開口を貫通して上方に突出する。その
他は第1の実施の形態と同様である。
【0076】本実施形態のライター1の組み付けは、紙
製燃料タンク2内にその超音波溶着前に又は溶着後に中
綿3を燃焼芯6と共に挿入し、その上部に金属製タンク
上蓋4をその挿通孔41に燃焼芯6の上部を挿通させて
嵌合し、両者を接着剤により結合一体化する。タンク上
蓋4の格納穴42にOリング16を介して筒部材15を
挿入した状態で、上方から上蓋カバー5を取付片54下
端部の突起部54aを上蓋カバー4の係合溝43に係合
して取り付ける。そして、上記上蓋カバー5の挿通孔5
1を挿通して上方に突出している燃焼芯6の先端燃焼部
の外周部に上方から芯固定部材7を嵌挿し、燃焼芯6を
固定すると共に芯固定部材7が固着される。その後に、
筒部材15に石押しスプリング12及び発火石11を挿
入し、発火石11を押し込みつつヤスリ車13を支持部
52に取り付けてなる。
【0077】<第10の実施の形態>図21に本例のラ
イターの全体構造を示す。この例は第9の実施の形態に
おけるタンク上蓋4を金属板によって成形したものであ
る。
【0078】燃料タンク2は、厚さ0.4mmの板紙の片
面に金属箔(アルミ箔)を積層し、さらにその表面は低
密度ポリエチレンでコーティングし、他面にも低密度ポ
リエチレンでコーティングしたラミネート紙を、前例と
同様に2つの分割部品にプレス成形し、超音波溶着で結
合してなる。
【0079】燃料タンク2の上部に接合されるタンク上
蓋4は金属板(鉄板)のプレス成形で形成され、着火部
材10の発火石11及び石押しスプリング12を収容し
た筒部材15はこの金属板製タンク上蓋4を貫通して燃
料タンク2内部に挿入支持され、Oリング16によりシ
ールされる。このタンク上蓋4は超音波溶着した紙製燃
料タンク2の上部と接着剤により接合され一体化され
る。その他の構造及び組み付けは第9の実施の形態と同
様である。
【0080】<第11の実施の形態>図22に本例のラ
イターの全体構造を、図23に主要部の分解図を示す。
この例も燃料タンク2が紙製でタンク上蓋4が金属製で
ある。
【0081】燃料タンク2は、帯紙を筒状に巻いた紙管
2bを使用し、この紙管2bの内面を低密度ポリエチレ
ンでコーティングし、断面楕円形状等の所定形状に成形
すると共に、上端部外周を除去してなる。また上記紙管
2bの開口した底部には、両面が低密度ポリエチレンで
コーティングされた板紙をプレスして形成した底蓋2c
を嵌合し、その外周部と紙管2bとを超音波溶着により
接合してなる。
【0082】タンク上蓋4は第10の実施の形態と同様
に金属板のプレス成形で設けられ、側壁部が前記燃料タ
ンク2の紙管2b上端部の外周に嵌挿され接着剤により
結合される。その他は第10の実施の形態と同様であ
る。
【0083】また、図24は燃焼芯6の他の形態を示
し、円柱状に形成されたもので、前述の各種実施の形態
における角柱状の燃焼芯6に変えて使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における液体燃料燃
焼器具の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図2】図1の主要部の分解斜視図
【図3】第2の実施の形態における液体燃料燃焼器具の
一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図4】図3の主要部の分解斜視図
【図5】第3の実施の形態における液体燃料燃焼器具の
一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図6】図5の主要部の分解斜視図
【図7】第4の実施の形態における液体燃料燃焼器具の
一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図8】図7の主要部の分解斜視図
【図9】第5の実施の形態における液体燃料燃焼器具の
一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図10】図9の主要部の分解斜視図
【図11】第6の実施の形態における液体燃料燃焼器具
の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図12】図11の主要部の分解斜視図
【図13】第7の実施の形態における液体燃料燃焼器具
の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図14】図13の主要部の分解斜視図
【図15】第8の実施の形態における液体燃料燃焼器具
の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図16】図15の主要部の分解斜視図
【図17】図15の芯固定部材の嵌挿前後の状態を示す
要部断面図
【図18】図17の変形態様における芯固定部材の嵌挿
前後の状態を示す要部断面図
【図19】第9の実施の形態における液体燃料燃焼器具
の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図20】図19の主要部の分解斜視図
【図21】第10の実施の形態における液体燃料燃焼器
具の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図22】第11の実施の形態における液体燃料燃焼器
具の一例としての喫煙具用ライターの概略断面図
【図23】図22の主要部の分解斜視図
【図24】燃焼芯の他の実施形態を示す要部斜視図
【符号の説明】
1 ライター(液体燃料燃焼器具) 2 燃料タンク 21 係合溝 3 中綿 4 タンク上蓋 41 挿通孔 42 格納穴 43 係合溝 44 筒部 45 係止部 46 ガイド部 5 上蓋カバー 51 挿通孔 52 支持部 52a 起立片 53 枢支部 54 取付片 54a 突起部 55 係止部 56 係止部 57 押圧部 58 係止部 59 押圧部 6 燃焼芯 7 芯固定部材 71 溝 72 係合爪 73 係止部 74 段部 75 鍔部 76 押圧片 8 係止部材 81 係止部 81a 屈曲部 10 着火部材 11 発火石 12 石押しスプリング 13 ヤスリ車 14 横車 15 筒部材 16 閉塞キャップ 19,20 シール材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にタンク上蓋が固着され内部に液体
    燃料を収容する燃料タンクと、燃料タンク内の液体燃料
    を吸い上げ前記タンク上蓋より突出した先端燃焼部で燃
    焼させる燃焼芯と、該燃焼芯の先端燃焼部に着火させる
    着火部材とを備えた液体燃料燃焼器具において、 前記タンク上蓋の上部に金属板による上蓋カバーを設置
    し、該上蓋カバーに前記着火部材の支持部を設けると共
    に燃焼芯を挿通保持することを特徴とする液体燃料燃焼
    器具。
  2. 【請求項2】 前記上蓋カバーを挿通して突出した燃焼
    芯の外周部を囲繞する芯固定部材を設け、該芯固定部材
    の装着に伴って前記燃焼芯を固定することを特徴とする
    請求項1に記載の液体燃料燃焼器具。
  3. 【請求項3】 前記上蓋カバーにおける燃焼芯の挿通部
    近傍に、燃焼芯の側面に係止可能な係止部を設け、前記
    芯固定部材の装着に伴って上記係止部を変形させて燃焼
    芯を係止固定することを特徴とする請求項2に記載の液
    体燃料燃焼器具。
  4. 【請求項4】 前記上蓋カバーの係止部の外面に芯固定
    部材を嵌合して該芯固定部材を取り付けると共に、前記
    係止部が変形して燃焼芯を係止固定したことを特徴とす
    る請求項3に記載の液体燃料燃焼器具。
  5. 【請求項5】 前記上蓋カバーの係止部の外面にネジを
    設けると共に、芯固定部材の内面に該ネジと螺合するネ
    ジを設け、芯固定部材の締め付けに伴って係止部が変形
    して燃焼芯を係止固定することを特徴とする請求項3に
    記載の液体燃料燃焼器具。
  6. 【請求項6】 前記芯固定部材に燃焼芯の側面に係止可
    能な係止部を設け、該芯固定部材を上蓋カバーへの固着
    に伴って上記係止部を変形させて燃焼芯を係止固定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体燃料燃焼器具。
  7. 【請求項7】 前記芯固定部材の係止部により燃焼芯を
    係止固定すると共に、該係止部により芯固定部材を上蓋
    カバー又はタンク上蓋に取り付けることを特徴とする請
    求項6に記載の液体燃料燃焼器具。
  8. 【請求項8】 前記タンク上蓋における燃焼芯の挿通部
    近傍に燃焼芯の側面に係止可能な係止部を設け、前記芯
    固定部材の装着に伴って上記係止部を変形させて燃焼芯
    を係止固定することを特徴とする請求項2に記載の液体
    燃料燃焼器具。
  9. 【請求項9】 前記上蓋カバー又はタンク上蓋における
    燃焼芯の挿通部近傍に、燃焼芯の側面に係止可能な別部
    材による係止部材を配設し、前記芯固定部材の装着に伴
    って上記係止部材を変形させて燃焼芯を係止固定するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の液体燃料燃焼器具。
  10. 【請求項10】 前記芯固定部材はフック状係合爪を備
    え、該係合爪を上蓋カバー又はタンク上蓋に係合して芯
    固定部材を取り付けることを特徴とする請求項2に記載
    の液体燃料燃焼器具。
  11. 【請求項11】 前記芯固定部材と上蓋カバーとの間に
    シール材を介装してなることを特徴とする請求項2ない
    し10のいずれかに記載の液体燃料燃焼器具。
  12. 【請求項12】 前記上蓋カバーの側縁を下方に折曲
    し、その下端部に突起部を形成し、該突起部をタンク上
    蓋又は燃料タンクの側壁に形成した係合溝に係合して上
    蓋カバーを取り付けることを特徴とする請求項1に記載
    の液体燃料燃焼器具。
  13. 【請求項13】 前記着火部材は、ヤスリ車、発火石、
    石押しスプリングで構成され、上記ヤスリ車を前記上蓋
    カバーに立設した支持部に保持する一方、前記発火石及
    び石押しスプリングを筒部材に収容し、該筒部材をヤス
    リ車の下方における上蓋カバーを挿通してタンク上蓋に
    保持させたことを特徴とする請求項1に記載の液体燃料
    燃焼器具。
  14. 【請求項14】 上端にタンク上蓋が固着され内部に液
    体燃料を吸蔵する中綿を収容した燃料タンクと、燃料タ
    ンク内の液体燃料を吸い上げ前記タンク上蓋より突出し
    た先端燃焼部で燃焼させる燃焼芯と、燃焼芯の先端燃焼
    部に着火させる着火部材とを備えた液体燃料燃焼器具に
    おいて、 前記燃料タンクに前記燃焼芯の下部を前記中綿と接し上
    部を燃料タンクより上方に突出させて配設した状態で、
    前記タンク上蓋をその挿通孔に燃焼芯を挿通させて燃料
    タンク上端開口部に固着し、 上記タンク上蓋の上方に金属板による上蓋カバーをその
    挿通孔に燃焼芯を挿通させて設置し、該上蓋カバーに設
    けた支持部に前記着火部材を保持させると共に、突出し
    た燃焼芯の外周部に上部から芯固定部材を前記上蓋カバ
    ー上に装着して前記燃焼芯を固定してなることを特徴と
    する液体燃料燃焼器具。
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