JP3663274B2 - 液体燃料用燃焼器具 - Google Patents

液体燃料用燃焼器具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルコール燃料等を使用し液体燃料を吸い上げて燃焼させる芯を備えたライター等の液体燃料用燃焼器具の構造に関するものである。
【0002】
特に、本発明は、喫煙具用ライター、トーチ、ランタン等の点火器、照明具などの燃焼器具において、アルコール類、ベンジン系炭化水素、石油系炭化水素等の液体燃料を使用するもので、所望の燃焼状態を得るための芯周辺の構成に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
一般に、喫煙具用ライター、点火器、トーチ、照明具等の燃焼器具における燃料としては、エチルアルコール等のアルコール燃料、石油ベンジン系のベンジン燃料、ブタンガス、プロパンガス等の液化ガス燃料が利用されている。
【0004】
そして、使用燃料の種類に応じてそれぞれの燃焼器具の性能、使い勝手、設計構造が異なり、それぞれの特徴を有する。例えば、液化ガス燃料の場合には、燃焼器具の使用温度範囲でガス圧が高く、燃料を貯蔵する容器は耐圧構造が必要とされる。また、上記ガス圧の変動に応じて炎長が変化し、特にそのガス圧は温度に対し対数的に大きく変動する特性があり、温度に対する炎長の変化が大きい問題を有する。この炎長変化を少なくするためには燃焼器具の燃料供給機構に温度補正を行う特別の設計対策を要し、構造が複雑になると共にコスト面で不利となる。
【0005】
これに対し、アルコール燃料等の液体燃料は常温で液体であり、蒸気圧も比較的低く、燃料貯蔵部の耐圧容器が不要で、燃焼器具の構造の簡素化、コスト面で有利となる。また、この液体燃料用燃焼器具では、液体燃料を燃料貯蔵部から燃焼部への燃料供給を行う手段として、一般には、液体燃料の表面張力を利用して、連続細孔または細い繊維を束ねた細隙を毛管現象により吸い上げ、先端部で燃焼させる芯を使用している。
【0006】
具体的には、上記芯は、燃料の吸い上げには繊維を撚った紐状のもの、ガラス繊維を束ねたもの、或いはこの両者を使用しガラス繊維を綿糸で包み込み、これが解けないよう金属細線を織り込んだものなどを利用し、下端吸上部分が燃料吸い上げに機能し、上端燃焼部分で燃焼を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記のような芯を使用する燃焼器具においては、液体燃料を収容した燃料タンクの内部圧力と外部圧力との差により、液体燃料が芯を通じて漏出したり、または外気の吸い込み現象が発生する問題を有している。
【0008】
具体的には、アルコール等の液体燃料を燃料タンクより燃焼芯で吸い上げこれを燃焼させる場合、液体燃料が燃焼芯で着火され燃焼されると、液体燃料は燃焼芯の先端燃焼部で消費され、燃焼維持のため液体燃料は燃料タンクから吸い上げられて燃焼部に供給される。この液体燃料の燃焼部分での消費量と燃料タンクからの吸い上げ供給量とが平衡するまでの間は、燃焼炎の炎長は変化することになる。
【0009】
ここで燃焼器具がライター等の着火器の場合には、着火後できるだけ迅速に設定された炎長に安定することが好ましい。この場合、燃焼芯の吸上部分としてはできるだけ液体燃料の吸上能力の高いものが好ましいのと同時に、燃料タンク内は液体燃料の流出に伴い減圧状態となり、燃焼芯の吸上部分を通じての吸上げが上記減圧によって妨げられないよう、燃料タンクと外気との圧力差を生じないよう考慮することが必要である。
【0010】
一方、上記と逆に燃料タンク内の圧力が高くなって、貯蔵している液体燃料が燃焼芯による燃料通路を通って外部に漏出しないように、特に携帯用着火器等においてこのような液体燃料の漏出が発生しないように考慮することも必要である。
【0011】
上記のように、液体燃料用燃焼器具においては、前述のような使用に伴う燃料減少により、または周囲温度あるいは外囲気圧が変化することにより、燃料タンクの内部圧力と外部圧力とに差が生じ、これにより燃料タンクの内部圧力が高い場合には燃焼芯を通じて液体燃料が漏出することになり、あるいは燃料タンク内部圧力が低い場合には燃焼芯を通じて外気を吸入して着火不良が発生することになり、使用上の不具合を生じる恐れがある。
【0012】
本発明は上記事情に鑑み、燃料タンクの内部圧力と外部圧力との差を速やかに解消するようにした液体燃料用燃焼器具を提供せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明の液体燃料用燃焼器具は、燃料タンクに収容した液体燃料を毛管現象により吸い上げ燃焼させる芯を備え、前記燃料タンクに軸支によって回動可能に枢支され、前記芯の燃焼部分を開閉可能に密閉する揮発防止用の閉塞キャップを備え、燃焼時に燃料タンク内部と外気とを連通する通気路を、前記軸支と前記芯の中心との間にのみ設け、該通気路の外気への開口部を、前記閉塞キャップの閉状態時に、前記閉塞キャップの密閉端部、又は前記閉塞キャップに付設された通気路閉塞部で閉じるように形成したことを特徴とするものである。
【0017】
前記通気路は、前記芯の外周部に配設した芯ホルダーとの間の間隙または芯ホルダー内周に形成した溝で構成可能であり、また、芯に沿って配設した細孔パイプによって構成可能であり、さらに、芯に形成した溝によって構成可能である。
【0018】
上記の本発明の液体燃料用燃焼器具においては、前記燃料タンクに繊維材が収納されると共に、前記液体燃料が該繊維材に再注入不能に含浸貯蔵された、使い捨て用の形態とすることができる。
【0019】
液体燃料としては、アルコール系燃料、例えば、メチルアルコール、エチルアルコールまたはプロピルアルコールによる低級1価アルコールを主成分とし、これに炎に着色するためのヘキサンまたはヘプタン等の飽和炭化水素を混合したもの、その他、ベンジン系炭化水素、石油系炭化水素等が使用される。
【0021】
【発明の効果】
本発明の液体燃料用燃焼器具によれば、芯による燃料通路以外の部分に燃料タンク内部と外気とを連通する通気路を設けたことにより、燃料タンク内の液体燃料の減少による燃料タンク内部圧力の低下を、上記通気路を通して外気が流入して外部圧力との圧力差を解消することができ、これにより、芯の燃焼部分に着火された後、芯に含有されていた液体燃料が燃焼によって消費された分を燃料タンク内の液体燃料を減圧状態にない吸上部から芯内の燃料通路によって速やかに補給することができ、燃料供給の応答性が向上し着火後早期に安定した燃焼状態が得られる。
【0023】
本発明の液体燃料用燃焼器具では、使用時以外に芯の燃焼部分からの揮発防止を行うための閉塞キャップを備えると共に、通気路の外気への開口部を、閉塞キャップの閉状態時に、閉塞キャップの密閉端部、又は閉塞キャップに付設された通気路閉塞部で閉じるように形成しているので、閉塞キャップを閉じた状態では通気路も密閉状態として液体燃料の揮発防止を行うと共に、閉塞キャップを開放した使用時には通気路も開口して燃料タンク内部圧力と外部圧力との平衡作用を得ることができる。
【0024】
さらに、前記通気路を、芯と芯ホルダーとの間の間隙または芯ホルダー内周の溝、芯に沿って配設した細孔パイプ、芯に形成した溝によって、芯による燃料通路に並設したものでは、燃焼器具の外囲温度の変化または外囲気圧の変化に対し、燃料タンク内外の圧力差を芯近傍の上記通気路によって速やかに解消することができ、芯内の燃料通路を通じての液体燃料の漏出および外気の吸入の発生が確実に防止でき、使用上の不具合の発生をなくしている。
【0025】
液体燃料を再注入不能に含浸貯蔵し、使い捨て用とした構成では、基本的に液体燃料を使用することで耐圧構造およびバルブ機構が不要で構造の簡素化が図れ、しかも温度変化に対する炎長変化の少ない安定した燃焼特性を有する使い捨て燃焼器具を低コストで量産可能に得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液体燃料用燃焼器具の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0027】
<第1の実施の形態>
図1に液体燃料用燃焼器具の一例としての使い捨て用の喫煙用ライターの概略断面構造を示す。
【0028】
ライター1は、有底筒状の燃料タンク2を有し、この燃料タンク2の内部には繊維材3(中綿)が挿入され、燃料タンク2の上部には上蓋4が固着されて、液体燃料を再注入不能に貯蔵するように密閉構造に構成されている。
【0029】
例えば、上記燃料タンク2は、ポリプロピレンによる成形品で内容積が5cm3 に設けられている。繊維材3は、太さが1〜2デニールのポリプロピレン繊維を、燃料タンク2内に密度0.1g/cm3 で押し込んでなり、この繊維材3にエチルアルコール95wt%、n−ヘキサン5wt%を混合した液体燃料が4g注入含浸されて貯蔵される。
【0030】
さらに、前記上蓋4を燃料タンク2内に垂直に貫通して芯ホルダー7で固定された芯6(燃焼芯)が配設されている。この燃焼芯6は、上部の燃焼部61と下方の吸上部62とで異なる素材で分離形成され、燃焼部61の下端部と吸上部62の上端部とが接触された状態で、両者が金属製の円筒状の芯ホルダー7によって結合されている。
【0031】
前記芯ホルダー7の外周部には接合ネジ7aが設けられ、燃料タンク2の上蓋4のネジ孔4aに、底部にシールリング8を介して螺合されて固定される。なお、上蓋4の上面には表板9が配設されている。
【0032】
前記燃焼芯6の吸上部62の下端部は前記燃料タンク2内の繊維材3に接触し、該繊維材3に含浸された液体燃料を毛管現象を用いて吸い上げる。そして、この燃焼芯6の燃焼部61には着火され炎を生じて燃焼するものである。
【0033】
前記燃焼部61はガラス繊維束で構成され、例えば、このガラス繊維は、太さが6μm、繊維密度(目付量)が150mg/cm3 、外径が3mm、長さが10mmとなったものを芯ホルダー7に挿入して、芯ホルダー7の先端部から3mmの長さ突出するように設けている。
【0034】
また、前記吸上部62は、ポリエチレン粉体を成型焼結して、径の大きい頭部を有する棒状に形成してなり、この頭部を前記芯ホルダー7の下部に挿入して、前記燃焼部61の下端部に接触させ、この状態で芯ホルダー7の下端部をかしめて、燃焼部61と吸上部62とを結合して一体化することによって燃焼芯6を構成したものである。
【0035】
例えば、前記吸上部62は、平均粒子サイズが140メッシュで、70〜200メッシュの粒子の混合物であるポリエチレンの粉体を成形型に入れ、170℃で10分間焼結してなり、頭部62aの外径が4.2mmで長さが3mm、下方の脚部は外径4mm、長さが37mmに形成されている。
【0036】
上記燃焼芯6は、燃焼部61のガラス繊維の太さ、本数、長さにより、着火した場合の燃料消費量、炎の形状、炎の長さが設定される。これに対し、前記吸上部62は、その太さ、焼結ポリエチレン粉体の粒径、焼結密度等により、内部の空隙の形成態様が異なり、燃料の吸い上げ、供給特性が設定される。また、吸上部62の頭部は径が大きく形成されて容積が大きく、液体燃料を保持する燃料溜を構成するもので、この燃料溜により燃焼の安定化が得られる。
【0037】
前記上蓋4には燃焼芯6の燃焼部61の先端と対向して着火部材10が配設され、この着火部材10は上蓋4に固定されるブラケット11内に上下方向に移動可能に発火石12が挿入され、ブラケット11の上端には回転ヤスリ13が設けられ、該回転ヤスリ13の周面に発火石12の先端が石押しスプリング14の付勢力によって押圧される構造に設けられ、回転ヤスリ13の回転操作によって燃焼芯6に向けて火花が飛ぶように設けられている。
【0038】
前記燃焼芯6の燃焼部61を芯ホルダー7の突出部と共に、開閉可能に覆う揮発防止用の閉塞キャップ16が設けられ、この閉塞キャップ16は前記燃料タンク2における上蓋4の上面の一端部にピン17によって回動可能に枢支されている。閉塞キャップ16の内部には、凹状の密閉空間Sが形成されると共に、その圧接する密閉端部にはシール部材18が設けられている。
【0039】
そして、上記のようなライター1の構造において、その上蓋4および表板9を貫通して、燃料タンク2の内部と外気とを連通する穿孔による通気路20が開口されている。また、上記通気路20の外気側の開口部は、閉塞状態にある閉塞キャップ16のシール部材18より内側に開口し、内部の密閉空間Sに連通するように設けられている。例えば、この通気路20の直径は0.5mm〜2.0mmに形成される。
【0040】
上記のような通気路20の開口により、閉塞キャップ16を開いた場合には燃料タンク2の内部空間と外気とが連通している。そして、着火部材10によって燃焼芯6の先端に着火して燃焼を開始すると、その燃焼に伴う燃焼部61での燃料消費に対応して燃焼芯6による燃料通路によって吸上部62から液体燃料が燃焼部61に供給され、順次燃料タンク2内の液体燃料が吸い上げられる。これに伴い燃料タンク2内の液体燃料の容積の低減により内部圧力が低下して、燃料吸上を阻害することになるが、前記通気路20が開口していることで、圧力差に応じてこの通気路20を通って外部の空気が流入し、その圧力差がなくなることにより燃焼部61に対する燃料の供給が阻害されることなく迅速に行われて燃焼開始初期から早期に燃焼炎の炎長が平衡して安定する。
【0041】
また、ライター1の温度上昇または外気圧力の低下などによって燃料タンク2の内部圧力が外部圧力より高くなった場合においても、内部の空気が通気路20を通って放出され、燃焼芯6に含浸している液体燃料が燃焼部61から漏出することがない。逆に、ライター1の温度低下または外気圧力の上昇などによって燃料タンク2の内部圧力が外部圧力より低くなった場合においても、外気が通気路20を通って流入し、燃焼芯6に含浸している液体燃料が外気の流入によって押し戻され、燃焼部61での燃料不足が生じることもない。
【0042】
なお、前記閉塞キャップ16を閉じた状態においては、前記通気路20の外側開口部は、その密閉空間S内に連通していることで、この通気路20を通しての液体燃料の揮発は抑制される。
【0043】
また、上記第1の実施の形態のライター1を使用し、その通気路20の形成効果を確認した実験結果を後述する。
【0044】
<第2の実施の形態>
この例のライター1は、図2に示すように、燃焼芯6は前例と同様の形態であり、通気路20と閉塞キャップ16との関係が異なっている。
【0045】
この例の閉塞キャップ16は、密閉端部のシール部材19によるシール面が広く設けられ、このシール部材19に対向して穿孔による通気路20の外側開口部が形成されている。つまり、燃料タンク2の内部と外気とを連通する通気路20は、閉塞キャップ16の開閉作動に伴って直接開閉されるように設けられている。その他は第1の実施の形態と同様に構成され、同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】
この例の場合には、第1の実施の形態に対して、閉塞キャップ16の閉塞時における通気路20を通しての揮発防止および液体燃料漏出防止がより確実となるもので、燃焼安定特性については前例と同様である。
【0047】
<第3の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図3に示す。燃料タンク2の内部と外気とを連通する通気路21は、燃焼芯6の外周部に装着されている芯ホルダー7を燃焼芯6と平行に貫通して形成されている。
【0048】
また、上記芯ホルダー7の先端部外周にはシール用のOリング31が装着され、閉塞キャップ16の閉塞端部16aの内周面が上記Oリング31に圧接して燃焼芯6の燃焼部61および通気路21の開口部の密閉を行うように構成されている。なお、閉塞キャップ16の密閉端部16aは斜面に形成されてOリング31に対する嵌入の容易化を図っている。
【0049】
<第4の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図4に、そのA−A断面を図5に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路22は、燃焼芯6を切り欠いて芯ホルダー7との間に溝状の空間を形成してなる。
【0050】
また、この例の燃焼芯6の燃焼部63は、ガラス繊維でなく多孔質ガラス焼結体または多孔セラミック焼結体によって丸棒状に成形されて、内部には連続気泡(毛管通路)を含み、上端部分が芯ホルダー7の上端部より所定量(例えば3mm)突出して装着され、この突出量、径等の設定により燃焼炎の大きさが決定される。例えば、上記燃焼部63は、外径3.0mm、長さ10mmに設けられている。
【0051】
一方、前記燃焼部63の下端部に先端部が接触する吸上部62は、前記と同様にポリエチレン粉体の焼結体による多孔質材で丸棒状に成形されている。そして、上記燃焼部63の先端部から芯ホルダー7より下方の位置の吸上部62の側縁部が断面欠円状に除去されて、筒状芯ホルダー7の内周面との間に通気路22が形成されてなるものであり、その特性は前述の実施の形態と同様である。
【0052】
<第5の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図6に、そのB−B断面を図7に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路23は、燃焼芯6と芯ホルダー7との間の空間によって形成してなる。
【0053】
具体的には、燃焼芯6の燃焼部61および吸上部62の上部は断面円形状に設けられ、これに対して芯ホルダー7の内孔7bは断面矩形状に形成されて、両者間には四隅に略三角形上の空間が上下方向に貫通して形成され、この空間によって燃料タンク2と外部とを連通する通気路23が構成されている。その他は第3の実施の形態と同様である。
【0054】
<第6の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図8に、そのC−C断面を図9に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路24は、芯ホルダー71の内孔71aに設けた溝によって形成してなる。
【0055】
具体的には、燃焼芯6を保持する芯ホルダー71の内孔71aの内周部の一部に軸方向に延びて芯ホルダー71を上下に貫通する縦溝が形成され、この内孔71aに燃焼芯6が挿入された際に、燃焼芯6の外周部に沿って平行に通気路24が構成されている。なお、上記芯ホルダー71は燃焼芯6を保持する内孔71aが偏心して形成され、肉厚部分に通気路24が設けられている。その他は第3の実施の形態と同様である。
【0056】
<第7の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図10に、そのD−D断面を図11に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路25は、芯ホルダー7と燃料タンク2の上蓋4との間に設けた溝によって形成してなる。
【0057】
具体的には、燃焼芯6を内部に保持してなる芯ホルダー7の外周下部に形成された接合ネジ7aが螺合する、ネジ孔4aが燃料タンク2の上蓋4を貫通して形成され、このネジ孔4aの内周の一部に縦溝が上下に貫通して形成され、この縦溝によって燃料タンク2と外部とを連通する通気路25が構成されている。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0058】
<第8の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図12に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路26は、芯ホルダー7の外周部に設けた縦溝によって形成してなる。
【0059】
具体的には、芯ホルダー7の外周下部に形成された接合ネジ7aの一部に縦溝が形成され、この縦溝は燃料タンク2の上蓋4の厚さ以上の長さに形成され、該上蓋4の内外を連通する通気路26となっている。その他は第7の実施の形態と同様である。
【0060】
<第9の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図13に、そのE−E断面を図14に示している。燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路27は、燃焼芯6と平行に設置した細孔パイプによって形成してなる。
【0061】
具体的には、燃焼芯6を保持する芯ホルダー71の内孔71aに隣接して平行に軸方向に延びる細孔パイプ32が嵌装され、この細孔パイプ32の内部通路によって通気路27が構成されている。なお、上記芯ホルダー71は燃焼芯6を保持する内孔71aが偏心して形成され、肉厚部分に通気路27が設けられている。その他は第3の実施の形態と同様である。
【0062】
<第10の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図15に示し、燃焼芯6を分割して定量燃焼を行うようにした例である。
【0063】
燃焼芯6は、吸上部62の一部が分割され、上部吸上部62aがガラス繊維による燃焼部61と共に上下方向に摺動自在に設けられ、上部吸上部62aの下端部が下部吸上部62bの上端部に対して接離移動される。つまり、燃焼部61と上部吸上部62aとが円筒状の芯ホルダー72に保持され、この芯ホルダー72が燃料タンク2の上蓋4の摺動孔4bに上下方向に摺動自在に支持される一方、前記下部吸上部62bは上端が上蓋4に固着され、下部が燃料タンク2内に挿入されている。前記上部吸上部62aは、燃焼部61における所定時間の燃焼を得るのに必要な燃料量を保持する容積の燃料溜となっている。
【0064】
そして、燃料タンク2の内部と外気とを連通する通気路28は、上記芯ホルダー72を上下に貫通する第1通気路28aと、上蓋4の摺動孔4bの底部に第1通気路28aと連通して貫通形成された第2通気路28bとによって形成されている。
【0065】
前記芯ホルダー72は摺動孔4bに対してシールリング33を介して挿入されると共に、コイルスプリング34によって分離方向(上方)に付勢されている。このコイルスプリング34は、上蓋4の上面と芯ホルダー72の上端との間に縮装され、このスプリング34の付勢力によって燃焼部61および上部吸上部62aが上昇移動したときには、その下端部は下部吸上部62bの上端部から分離して両者間に隙間が形成されるように設けられている。
【0066】
また、前記燃焼芯6の燃焼部61を開閉可能に覆う閉塞キャップ16の密閉端部のシール部材18は、前記芯ホルダー72の上端部に第1通気路28aの開口部より外側部分に当接してこれを押し下げる。そして、この閉塞キャップ16の閉塞時には、前記芯ホルダー72に当接してこれをスプリング34に抗して押し下げて、上部吸上部62aの下端部を下部吸上部62bの上端部に接触させると共に、燃焼部61および通気路28を覆って密閉し、液体燃料の揮発を防止するように設けられている。
【0067】
上記のように閉塞キャップ16を閉じた状態においては、燃焼芯6の上部吸上部62aと下部吸上部62bとは接触していることで、液体燃料は燃焼部61に供給されて所定量の燃料が保持される。続いて、前記閉塞キャップ16が開作動されると、芯ホルダー72の押下力が解放されてスプリング34によって上方に移動して、下部吸上部62bとの接触が分離され、燃料の供給が遮断される。
【0068】
そして、燃焼部61に着火して燃焼が行われると、燃焼部61および上部吸上部62aに保持されていた燃料が燃焼によって消費され、燃え尽きた状態で燃焼炎が自動的に消火する定量燃焼機構(自動消火機構)が設けられている。通気路28の形成に伴う特性は、前記実施の形態1におけるものと同様である。
【0069】
なお、上記例においては、上部吸上部62aと下部吸上部62bとは傾斜面によって接触するようにして、接触面積大きくして単位時間当たりの液体燃料の供給量を増大するようにしている。
【0070】
<第11の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図16に示し、燃焼芯6を分割して第10の実施の形態と同様に定量燃焼を行うようにした例であり、燃料タンク2の内部と外部とを連通する通気路29は、燃焼芯6を切り欠いて芯ホルダー72の間に溝状の空間を形成してなる。
【0071】
また、燃焼芯6の燃焼部63および吸上部62並びに通気路29の構造は、前記第4の実施の形態と同様に構成されている。
【0072】
燃焼芯6は、多孔セラミック焼結体による燃焼部63およびポリエチレン粉体の焼結体による上部吸上部62aおよび下部吸上部62bが丸棒状に成形され、上記燃焼部63の先端部から上部吸上部62aおよび下部吸上部62bの側縁部が断面欠円状態(図5参照)に除去されて、筒状芯ホルダー72の内周面との間に通気路29が形成されてなるものであり、その特性は前述の実施の形態と同様である。
【0073】
<第12の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図17に示し、燃焼芯6および通気路20の形態は、前記第2の実施の形態と同様である。
【0074】
この例の閉塞キャップ16は、燃焼芯6の燃焼部61を芯ホルダー7の突出部と共に開閉可能に覆う密閉空間Sを形成する密閉端部に、シール部材18が第1の実施の形態と同様に形成されている。
【0075】
また、上記閉塞キャップ16には、別途に前記通気路20の開口部に対向する通気路閉塞部35が付設され、この閉塞部35の先端にはシール部材35aが設けられて、通気路20の外側開口部が閉塞キャップ16の開閉作動に伴って直接開閉される。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0076】
<第13の実施の形態>
この例のライターの要部構造を図18に示し、閉塞キャップ16の開閉作動に伴う通気路20の連動開閉構造の他の例を示している。
【0077】
上蓋4に貫通形成された通気路20の外側開口部にはそれを開閉する弁体による通気路閉塞部37が設けられ、この通気路閉塞部37はバネ38によって閉方向に付勢されている。
【0078】
一方、閉塞キャップ16には上記通気路閉塞部37を押圧可能な押圧突起36が形成され、閉塞キャップ16の閉作動時に通気路閉塞部37を連動閉塞するように設けられている。
【0079】
<実験例>
ここで、前記第1の実施例の形態における本発明品としてのライターと、比較用に通気路を形成していない以外は同様に構成されたライターを用いて、通気路の形成効果を確認した実験例を示す。
【0080】
(1) 連続燃焼時の炎長変化測定試験
通気路の径を種々に形成したライターの燃焼芯に着火後、120秒間連続燃焼させた間の炎長変化を測定し、その結果を図19に示す。図19(A)は通気路径が0mmすなわち通気路を設けていない比較例ライターであり、図19(B)が通気路径が0.5mm、図19(C)が通気路径が1.0mm、図19(D)が通気路径が2.0mmの本発明ライターによる測定結果である。
【0081】
図19の測定において、着火直後の炎長の値を通気路径との関係で示したのが図20である。これによれば、着火直後の炎長は、通気路がない比較例ライターでは15mmであるのに対し、通気路を有する本発明ライターでは20mmの炎長であった。
【0082】
また、同様に炎長が25mmに達するまでの時間を通気路径との関係で示したのが図21である。これによれば、炎長が25mmになるまでの時間は、比較例ライターでは20秒かかるのに対し、本発明ライターでは5秒である。
【0083】
さらに、同様に炎が安定したときの炎長の値を通気路との関係で示したのが図22である。これによれば、着火より約20〜30秒間燃焼させると、炎長は平衡するが、このときの炎長は通気路がない比較例ライターでは25mmであるが、通気路を設けた本発明ライターでは40mmの炎長が得られた。
【0084】
上記のような結果を説明すれば、図19においては、120秒までの連続燃焼での炎長の変化を測定しているが、ライターとしては着火直後あるいは着火後10〜20秒くらいの時間内における炎長が実使用上重要であり、この点から、図20および図21を見ると、通気路がないものでは着火直後の炎長は短く、通気路を設けることにより炎長はこれより長くなり、また、通気路径を0.5〜2.0mmに変化しても、同程度の結果が得られた。また、着火後時間の経過と共に炎長は伸長し、ある炎長で平衡状態となるが、この炎長の伸長程度についても、通気路を設けることにより早期に炎長が長くなり使用上好適な状態となる。
【0085】
さらに、図22によれば、ある程度の燃焼時間が経過した後の平衡状態の炎長が、通気路を有するものでは有しないものに比べて大幅に長くなる。換言すれば、燃焼芯の燃焼部の突出量が同じでも通気路の形成により最大炎長が長くとれることになり、このことは、燃焼芯の突出量の低減が図れることになる。この突出量が小さくできることは、この燃焼芯の揮発防止用の閉塞キャップにおける密閉部分の大きさを小さくでき、コンパクト化が図れることにもなる。
【0086】
(2) 液体燃料漏出試験
この試験は外気温度を変化させた場合の燃焼芯部分からの液体燃料の漏出の有無を観察したものであり、その結果を表1に示す。また、同様に外部圧力を大気圧より±20%変化させた場合の燃焼芯部分からの液体燃料の漏出の有無を観察したものであり、その結果を表2に示す。
【0087】
この結果では、外気温度が上昇した場合、および外気圧が減少した場合、通気路のない比較例ライターでは相対的に燃料タンク内部圧力が外部圧力より高くなり、液体燃料が燃焼芯より漏れ出す現象が発生しているが、通気路を有する本発明ライターでは圧力差の解消によってこのような現象は発生しなかった。
【0088】
【表1】
Figure 0003663274
【0089】
【表2】
Figure 0003663274
【0090】
上記のような本発明の各実施の形態によれば、液体燃料を用いた燃焼器具において、特に着火を目的とするライター等の着火器においては、着火後できるだけ炎長を長くかつ着火後の炎長の伸長速度を上げるため、燃焼芯による燃料通路に沿わせて燃料タンク内部と外気とを連通する通気路を設けることにより、通気路のないものに比べて良好な結果を得ることができた。また、同じ炎長を得るための燃焼芯の長さも短くすることができ、燃焼芯よりの不使用時における燃料の揮発を防止するための密閉用の閉塞キャップの長さを短くすることができ、機器設計が容易となり、同時に通気路をこの密閉部内に設けることにより、通気路よりの液体燃料の揮発を防止すると共に、外囲温度あるいは外囲気圧の変化に対し液体燃料の吹き出しを防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液体燃料用燃焼器具の一例としてのライターの概略断面図
【図2】第2の実施の形態に係るライターの概略断面図
【図3】第3の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図4】第4の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図5】図4のA−A断面図
【図6】第5の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図7】図6のB−B断面図
【図8】第6の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図9】図8のC−C断面図
【図10】第7の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図11】図10のD−D断面図
【図12】第8の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図13】第9の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図14】図13のE−E断面図
【図15】第10の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図16】第11の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図17】第12の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図18】第13の実施の形態に係るライターの要部断面図
【図19】着火後の燃焼時間と炎長との関係を通気路の径別に示すグラフ
【図20】着火直後の炎長と通気路径との関係を示すグラフ
【図21】炎長が25mmに達する時間と通気路径との関係を示すグラフ
【図22】炎長が安定した状態での炎長と通気路径との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 ライター(液体燃焼用燃焼器具)
2 燃料タンク
4 上蓋
4a ネジ孔
6 燃焼芯
61,63 燃焼部
62 吸上部
7,71,72 芯ホルダー
7a 接合ネジ
8 シールリング
10 着火部材
16 閉塞キャップ
S 密閉空間
18 シール部材
19 シール部材
20〜29 通気路
31 Oリング
32 細孔パイプ
33 シールリング
34 スプリング
35,37 通気路閉塞部
36 押圧突起

Claims (2)

  1. 燃料タンクに収容した液体燃料を毛管現象により吸い上げ燃焼させる芯を備えた液体燃料用燃焼器具において、
    前記燃料タンクに軸支によって回動可能に枢支され、前記芯の燃焼部分を開閉可能に密閉する揮発防止用の閉塞キャップを備え、
    燃焼時に燃料タンク内部と外気とを連通する通気路を、前記軸支と前記芯の中心との間にのみ設け、該通気路の外気への開口部を、前記閉塞キャップの閉状態時に、前記閉塞キャップの密閉端部、又は前記閉塞キャップに付設された通気路閉塞部で閉じるように形成したことを特徴とする液体燃料用燃焼器具。
  2. 前記燃料タンクに繊維材が収納されると共に、前記液体燃料が該繊維材に再注入不能に含浸貯蔵されており、使い捨て用であることを特徴とする請求項1に記載の液体燃料用燃焼器具
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