JP2000009227A - ボックスの防水構造 - Google Patents

ボックスの防水構造

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JP2000009227A
JP2000009227A JP10175850A JP17585098A JP2000009227A JP 2000009227 A JP2000009227 A JP 2000009227A JP 10175850 A JP10175850 A JP 10175850A JP 17585098 A JP17585098 A JP 17585098A JP 2000009227 A JP2000009227 A JP 2000009227A
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JP
Japan
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ring
groove
upper housing
waterproof structure
lower housing
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JP10175850A
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English (en)
Inventor
Michihiro Kuriyama
通宏 栗山
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な防水性能を得る。 【解決手段】 下ハウジング12の外周部に形成した溝
15にOリング16を配置し、上ハウジング11の突部
17を溝15に嵌合させてOリング16を押圧圧縮する
ことにより、両ハウジング間を防水するボックスの防水
構造において、突部17の先端にテーパ面17aを形成
し、溝15の底面にテーパ面31aを有する凹部31を
形成する。Oリング16は突部17の嵌合により、テー
パ面17a,31a及び溝15の内壁面15aによって
挟み込まれる。Oリング16の反発力により垂直方向
(嵌合方向)に作用する力はテーパ面17a,31aを
設けたことにより減少し、よってハウジングの防水性を
損うようなたわみを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は上ハウジングと下
ハウジングとよりなるボックスの防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】防水構造を採用したこの種のボックスは
各方面で使用されており、例えば工作機械を操作するた
めのリモコン装置であるティーチングボックスもその一
つである。従来のティーチングボックスのハウジング構
造は図5に示したように上ハウジング11と下ハウジン
グ12とよりなるものであり、上ハウジング11の外周
部13と下ハウジング12の外周部14とが互いに突き
合わされて一体化されるものとなっている。なお、両者
の固定は図には示していないが、ネジ止め等によって行
われる。
【0003】ボックスの防水性を確保するため、下ハウ
ジング12の外周部14には全周にわたって溝15が形
成されており、この溝15にOリング16が嵌め込まれ
る。一方、上ハウジング11の外周部13には下ハウジ
ング12の溝15と対向する突部17が全周にわたって
形成されており、この突部17が溝15に嵌合されてO
リング16を押圧圧縮することにより、両ハウジング1
1,12間がOリング16によって密閉され、防水性を
確保できるものとなっている。図6Aはこれら突部17
及び溝15を拡大して示したものであり、図6Bはその
嵌合後の状態を示したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の防水構造は両ハウジング11,12の突き合わせ部分
にOリング16を挟み込むことによって防水性を得るも
のとなっているが、この場合、場所によってOリング1
6の圧縮状態に差が生じ、つまり密閉性に差が生じ、最
悪防水性が損われるといった問題が発生する恐れがあっ
た。
【0005】これは圧縮されたOリング16の反発力
(弾性復元力)が図6B中、矢印で示したように垂直方
向に、つまり嵌合方向に働くため、例えば図7に示した
ように両ハウジング11,12が両端部分でネジ18に
より締め付け固定されている場合に、Oリング16の反
発力によって両ハウジング11,12が図7に示したよ
うにたわみ、ネジ18のない中央部分に大きな隙間19
ができ、この部分において充分な密閉性が得られなくな
るために起こるものであり、この問題はハウジング1
1,12が例えば樹脂等のやわらかい材質によって構成
されている場合に、より顕著に発生するものとなってい
た。
【0006】さらに、上ハウジング11が例えば樹脂製
の場合、その成形用の型の構造は図8に示したように、
突部17の離型性を良くすべく、突部17に対応する面
21a,22aを磨きやすくするために、一般に固定側
(コア側)の型を型21と22とに分割しており、その
合わせ目23にバリが発生しやすいものとなっていた。
図中、24は可動側(キャビ側)の型を示す。
【0007】上ハウジング11の突部17の先端にバリ
が一箇所でも突出していると、図9に示したようにその
バリ25の部分において隙間26ができてしまい、この
点でも防水性が損われるものとなっていた。この発明の
目的は上述した問題点に鑑み、Oリングの反発力に起因
する隙間が生じにくいようにし、かつバリによって隙間
が生じることのないようにして、良好な防水性を得られ
るようにしたボックスの防水構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上ハ
ウジングと下ハウジングとを有し、それら上ハウジング
の外周部と下ハウジングの外周部とが互いに突き合わさ
れて構成されるボックスの防水構造であって、下ハウジ
ングの外周部に溝が形成されて、その溝にOリングが配
され、上ハウジングの外周部に突部が形成され、その突
部が上記溝に嵌合されてOリングを押圧圧縮することに
より、両ハウジング間の防水が行われる防水構造におい
て、上記突部の先端の一側にテーパ面を形成し、そのテ
ーパ面によってOリングが押圧圧縮される構造としたも
のである。
【0009】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、上記溝の底面の、上記テーパ面と対向する一側に、
上記溝の中央側内壁面がテーパ面とされた凹部を形成
し、その凹部のテーパ面と上記溝の上記一側の内壁面と
によって、Oリングが挟持されるようにしたものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。なお、図5及び6と対応
する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
1はこの発明の一実施例を示したものであり、図2Aは
その要部を拡大して示したものである。この例では上ハ
ウジング11の外周部13に設けられている突部17の
先端の外周側に、全周にわたってテーパ面17aが形成
される。
【0011】一方、下ハウジング12の外周部14に設
けられている溝15の底面の外周側には凹部31が全周
にわたって形成され、これらテーパ面17aと凹部31
とは互いに対向配置されたものとなっている。凹部31
の、溝15の中央側に位置する内壁面は図に示したよう
にテーパ面31aとされており、Oリング16はこのテ
ーパ面31aと溝15の外周側の内壁面15aとによっ
て挟持されるように、その径が選定されて溝15内の凹
部31上に配置される。
【0012】図2Bは上記のような構造を有する突部1
7が、Oリング16が配された溝15に嵌合された状態
を示したものであり、突部17はそのテーパ面17aが
Oリング16に当接してOリング16を押圧圧縮するも
のとなっている。図3は上記のように突部17の先端に
テーパ面17aを有する上ハウジング11が樹脂材によ
って構成される場合の、型構造を図8と対応させて示し
たものであり、固定用の型21と22との分割位置は、
突部17のテーパ面17aが設けられている側と逆側の
エッジになるように選定される。
【0013】上記のようなテーパ面17a,31a及び
溝15の内壁面15aによるOリング16の挟み込み構
造によれば、圧縮されたOリング16の反発力は図2B
中、矢印で示したように3方向に分散し、つまり図6B
に示した従来構造の場合と比較して垂直方向へ作用する
力は大幅に減少する。従って、図7に示したようなOリ
ング16の垂直方向の反発力に起因する隙間19は発生
しにくいものとなり、その分防水性を向上させることが
できる。
【0014】また、上ハウジング11が例えば樹脂製と
され、その突部17の先端エッジ部17bにバリが発生
していたとしても、この部分は図2Bに示したようにO
リング16とは接触せず、つまり従来のようにバリによ
ってOリング16が影響を受け、図9に示したような隙
間26ができるといった問題は発生しないため、防水性
が損われることはない。
【0015】図4Aは下ハウジング12の溝15に形成
する凹部31の他の形状を示したものであり、このよう
に断面三角形状の凹部31としてもよい。上述した例で
は上ハウジング11の突部17及び下ハウジング12の
溝15にそれぞれテーパ面17a,31aを設けてOリ
ング16の反発力により垂直方向(嵌合方向)に作用す
る力を軽減させ、上ハウジング11及び下ハウジング1
2のたわみの発生を低減できるようにしているが、例え
ば下ハウジング12の剛性が大で、上ハウジング11の
剛性が相対的に低いような場合には下ハウジング12の
溝15は図4Bに示したようにテーパ面31aのない、
つまり凹部31のない構造としてもよい。
【0016】この図4Bに示した構造においても圧縮さ
れたOリング16の反発力は3方向に分散し、上ハウジ
ング11に対して垂直方向に作用する力は従来に比し、
減少する。また、上ハウジング11の突部17に例えば
バリがあっても、それによって防水性が損われることも
ない。なお、上ハウジング11の形状は図1に示したよ
うなボックス形状に限るものではなく、例えば単に平板
状のものであってもよく、そのような平板状の場合には
一般にたわみやすいため、上述した構成の採用はより有
効なものとなる。
【0017】また、突部17に対するテーパ面17aの
形成は内周側としてもよく、この場合には溝15に対す
る凹部31もそれに対応して内周側に形成される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
Oリングの反発力によって両ハウジングの嵌合方向に作
用する力を従来構造に比し、減少させることができ、よ
ってハウジングのたわみを低減させることができるた
め、防水性の向上を図ることができる。
【0019】また、ハウジングが樹脂成形品とされ、O
リングを押圧する突部のエッジに例えば型の分割に起因
するバリが発生するとしても、そのバリの発生箇所をO
リングに接触しない位置とすることができるため、バリ
によって防水性が損われるといった問題も発生せず、こ
の点でも良好な防水性を得られるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す分解断面図。
【図2】Aは図1の要部拡大図、Bはその嵌合(組立)
後の状態を示す図。
【図3】図1の上ハウジング用の型構造を説明するため
の図。
【図4】下ハウジングの溝形状の他の例を示す図。
【図5】従来のボックスの防水構造を説明するための分
解斜視図。
【図6】Aは図5の要部拡大断面図、Bはその嵌合後の
状態を示す図。
【図7】Oリングの反発力によるハウジングのたわみを
示す正面図。
【図8】図5の上ハウジング用の型構造を説明するため
の図。
【図9】Aはバリ発生の一例を示す正面図、Bはバリに
よる隙間の発生を示す拡大図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハウジングと下ハウジングとを有し、
    それら上ハウジングの外周部と下ハウジングの外周部と
    が互いに突き合わされて構成されるボックスの防水構造
    であって、 上記下ハウジングの外周部に溝が形成されて、その溝に
    Oリングが配され、上記上ハウジングの外周部に突部が
    形成され、その突部が上記溝に嵌合されて上記Oリング
    を押圧圧縮することにより、上記両ハウジング間の防水
    が行われるボックスの防水構造において、 上記突部の先端の一側にテーパ面が形成され、そのテー
    パ面によって上記Oリングが押圧圧縮される構造とされ
    ていることを特徴とするボックスの防水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボックスの防水構造にお
    いて、 上記溝の底面の、上記テーパ面と対向する一側に、上記
    溝の中央側内壁面がテーパ面とされた凹部が形成され、 その凹部のテーパ面と上記溝の上記一側の内壁面とによ
    って、上記Oリングが挟持されていることを特徴とする
    ボックスの防水構造。
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Effective date: 20031224