JP2000008691A - 引き戸式出入口構造 - Google Patents

引き戸式出入口構造

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JP2000008691A
JP2000008691A JP10182121A JP18212198A JP2000008691A JP 2000008691 A JP2000008691 A JP 2000008691A JP 10182121 A JP10182121 A JP 10182121A JP 18212198 A JP18212198 A JP 18212198A JP 2000008691 A JP2000008691 A JP 2000008691A
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sliding
center
rail
type entrance
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Takao Sakano
隆雄 坂野
Katsuhisa Suzuki
勝久 鈴木
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Nichiha Corp
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Nichiha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き戸に反り変形が発生した場合でも,開閉
移動時に引き戸が中央方立又は隣接する他の引き戸に擦
接することがなく,また閉止時には,引き戸と中央方立
又は隣接する他の引き戸との間から,寒気,熱気,湿気
の流入及び光洩れがない引き戸式出入口構造を提供する
こと。 【解決手段】 下枠2と,上枠3と,両者の間に配設し
た引き戸とよりなる引き戸式出入口構造。下枠2には中
央部にガイドピン21を,上枠3にはレール31を設け
てある。引き戸は,下端部にガイドピン21に遊嵌され
るガイド溝を,上端部にはレール31に沿って走行する
吊り車を有している。引き戸は,開放するときには,出
入り口4において立設した中央方立5側から離れる方向
へ,閉止するときには,中央方立5側に近づく方向へ横
スライドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,建築物の間仕切り等に設置され
る引き戸式出入口構造に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,図13,図14に示すごとく,引
き戸式出入口構造は,片引き用の引き戸8を設置する下
枠92と,上枠91と,両者間に出入口部90の側部に
おいて立設した中央方立93とを有すると共に上記下枠
92の下枠溝95と上記上枠91の上枠溝96との間に
移動可能に設置した引き戸8とよりなる。そして,上記
下枠溝95には引き戸8の下端に設けた戸車85を,一
方上記上枠溝96には引き戸8の上端部82をそれぞれ
移動可能に嵌合してある。上記下枠溝95,上枠溝96
は直線状である。
【0003】ところで,上記引き戸8は長年の使用中
に,反り変形を生ずることがある。この反り変形は,図
14に点線で示すごとく,室内側Rから廊下側Fへ突出
する形状となる。これは,室内側は暖気,冷房等により
比較的温度が一定であるが,廊下側は自然の温度,即ち
低温,高温,更には湿度が高いためである。そして,上
記反り変形が発生すると,上記引き戸8の開閉移動時に
廊下側面87が中央方立93の内側面931と擦接する
ようになる。そのため,引き戸8の移動が円滑に行なえ
ず,また引き戸8の廊下側面87に擦傷が発生し,美感
が損なわれる。
【0004】そこで,引き戸式出入口構造の設計の際
に,予め上記の反り変形を見越して,図13,図14に
示すごとく,引き戸8と中央方立93との間に3〜5m
mのクリアランス80を設けておくことがある。これに
より,上記反り変形が発生しても,開閉移動時に引き戸
8が中央方立93と擦接することがない。なお,図1
3,図14において,符号86は引き戸8の室内側面,
97は縦枠,98は,壁板である。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記クリアラ
ンス80を設けておくと,反り変形がない場合には,引
き戸8を閉止したときにも上記クリアランス80が3〜
5mmある。そのため,クリアランス80から寒気,熱
気,湿気が室内に流入する。また,室内から廊下側へ又
は廊下側から室内へ照明光が洩れ出る。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,引き
戸に反り変形が発生した場合でも,開閉移動時に引き戸
が中央方立又は隣接する他の引き戸に擦接することがな
く,また閉止時には,引き戸と中央方立又は隣接する他
の引き戸との間から,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩
れがない引き戸式出入口構造を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,上枠と2
本の縦枠とよりなる戸枠と,該戸枠に走行可能に配設し
た引き戸とよりなると共に,上記2本の縦枠の下端部を
結ぶ直線上にはガイドピンを立設し,また上記上枠には
上記引き戸の上端部を走行可能に配設するレールを設け
てなり,また,上記引き戸は,その下端部に上記ガイド
ピンに遊嵌されるガイド溝を,一方上端部には上記レー
ルに沿って走行する吊り車を有してなる引き戸式出入口
構造であって,該引き戸式出入口構造は,引き戸を開放
するときには,上記引き戸が,出入り口において上記引
き戸の側面に沿って立設した中央方立側,又は隣接する
他の引き戸側から離れる方向へ横スライドし,一方上記
引き戸を閉止するときには,上記引き戸が上記中央方立
側又は上記他の引き戸側に近づく方向へ横スライドする
よう構成してあることを特徴とする引き戸式出入口構造
にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記引き戸式出入口構造は,上記2本の縦枠の下端部を結
ぶ直線上にはガイドピンを立設し,また上記上枠には上
記引き戸の上端部を走行可能に配設するレールを設ける
と共に,引き戸を開放するときには,上記引き戸が出入
り口において上記引き戸の側面に沿って立設した中央方
立側,又は隣接する他の引き戸側から離れる方向へ横ス
ライドし,一方上記引き戸を閉止するときには上記引き
戸が上記中央方立側又は上記他の引き戸側に近づく方向
へ横スライドするよう構成してあることである。
【0009】なお,上記引き戸式出入口構造において
は,引き戸を閉止する方向を前方,その反対を後方と定
義し,また,引き戸に対して中央方立側又は他の引き戸
側を裏側,その反対を表側と定義する。
【0010】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明の引き戸式出入口構造においては,引き戸を開放
するときには,上記引き戸が上記ガイドピン及びレール
に案内されて,出入り口において上記引き戸の側面に沿
って立設した中央方立側,又は隣接する他の引き戸側か
ら離れる方向へ横スライドする。一方,上記引き戸を閉
止するときには上記引き戸が上記中央方立側又は上記他
の引き戸側に近づく方向へ横スライドする。
【0011】そのため,上記引き戸を開放するときに
は,上記引き戸は中央方立又は上記他の引き戸から離れ
る。それ故,仮に引き戸が反り変形を生じていても,引
き戸を上記中央方立又は上記他の引き戸と擦接すること
なく,円滑に開閉することができ,また引き戸に損傷を
与えることがない。
【0012】また,引き戸の閉止時には,上記引き戸は
上記中央方立側又は上記他の引き戸側へ接近し,両者間
のクリアランスは殆どなくなる。それ故,閉止時には,
室内側へ寒気,熱気,湿気の流入がなく,また廊下側,
室内側への光の洩れもない。
【0013】以上のごとく,本発明によれば,引き戸に
反り変形が発生した場合でも,開閉移動時に引き戸が中
央方立又は隣接する他の引き戸に擦接することがなく,
また閉止時には,引き戸と中央方立又は隣接する他の引
き戸との間から,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩れが
ない引き戸式出入口構造を提供することができる。
【0014】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記吊り車は,上記引き戸の中心より裏面側に設けた前吊
り車と,上記引き戸の中心より表面側に設けた後吊り車
とよりなることが好ましい。この場合には,上記引き戸
を平行移動させながら開放及び閉止することができる。
また,例えば上記吊り車として,水平方向にも回動可能
な吊り車を使用することにより,上記引き戸を一層円滑
に開閉することができる。
【0015】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記引き戸式出入口構造は,上枠長さの中央部に中央方立
を有し,該中央方立の片側が出入り口,他方側が壁板で
あることが好ましい。この場合には,引き戸に反り変形
が発生した場合でも,開閉移動時に引き戸が中央方立に
擦接することがなく,また引き戸と中央方立との間か
ら,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩れがない片引き戸
の引き戸式出入口構造を得ることができる。
【0016】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記ガイドピンは上記2本の縦枠の下端部を結ぶ直線上に
おける両者の中央部に設けてあることが好ましい。これ
により,上記引き戸の全開状態から全閉状態まで,上記
引き戸の下端部を完全にガイドすることができる。
【0017】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記レールは,上記引き戸を閉止するときには該引き戸が
上記中央方立側又は上記他の引き戸側に近づく方向へ横
スライドする屈曲部を有していることが好ましい。この
場合には,上記引き戸が閉止されたとき,その前吊り車
と後吊り車とが上記屈曲部に位置する。そのため,上記
引き戸は上記中央方立又は上記他の引き戸側に位置して
閉止される。それ故,請求項1で述べた本発明の作用効
果を容易に得ることができる。
【0018】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記レールの屈曲部は,上記レールにおける前端部,後端
部及びその中央部に形成してあることが好ましい。これ
により,上記引き戸を閉止したとき,その前吊り車は上
記レールにおける前端部の屈曲部に,一方,後吊り車は
上記レールの中央部の屈曲部に位置する(図7(B)参
照)。また,上記引き戸を全開にしたとき,上記前吊り
車は,上記レールの中央部における屈曲部に位置し,一
方,上記後吊り車は,上記レールの後端部における屈曲
部に位置する(図5(B)参照)。
【0019】そのため,上記引き戸は上記中央方立側又
は上記他の引き戸側に位置して閉止される。また,上記
引き戸を開放するときには,上記中央方立側又は上記他
の引き戸側から離れる方向へ常に上記上枠に対して平行
に移動する。それ故,上記引き戸の開閉を一層円滑に行
なうことができると共に,上記引き戸の閉止時には,隙
間を殆ど生じない引き戸式出入口構造を得ることができ
る。
【0020】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記引き戸のガイド溝は,上記引き戸を閉止するときには
上記引き戸が上記中央方立側又は上記他の引き戸側に近
づく方向へ横スライドする屈曲溝部を有していることが
好ましい。これにより,上記引き戸を閉止するとき,上
記引き戸の下端部も上端部と同様の軌道で上記中央方立
側又は上記他の引き戸側に近づく方向へ横スライドす
る。それ故,一層安定して上記引き戸を開閉することが
でき,引き戸の表面を擦接するおそれもない。また,上
記引き戸を閉止したとき,上記中央方立又は他の引き戸
との隙間を一層確実に無くすことができる。
【0021】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記引き戸の屈曲溝部は,ガイド溝の両端に形成してある
ことが好ましい。これにより,上記引き戸を閉止したと
き,上記ガイドピンが上記引き戸のガイド溝の後端部に
おける屈曲溝部に位置し(図7(A)参照),一方,上
記引き戸を全開にしたとき,上記ガイドピンは,上記ガ
イド溝の前端部における屈曲溝部に位置する(図5
(A)参照)。
【0022】そのため,上記引き戸の下端部も,上端部
と同様の軌道で,上記中央方立又は上記他の引き戸に近
づく方向或いは離れる方向へ横スライドする。それ故,
一層安定して上記引き戸を開閉することができ,引き戸
の表面を擦接するおそれもない。また,上記引き戸を閉
止したとき,上記中央方立又は他の引き戸との隙間を一
層確実に無くすことができる。
【0023】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記戸枠は,上記上枠と2本の縦枠及び下枠とよりなる戸
枠とすることもできる。この場合にも,上記下枠に上記
ガイドピンを設けることにより,本発明の作用効果を得
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる引き戸式出入口構造につ
き,図1〜図8を用いて説明する。上記引き戸式出入口
構造は片引き戸であって,図1及び図5〜図8に示すご
とく,下枠2と,上枠3と,両者の間に走行可能に配設
した引き戸10とよりなる。上記下枠2にはその長さ方
向の中央部に立設したガイドピン21を設け(図1
(A)),また上記上枠3には上記引き戸10の上端部
を走行可能に配設するレール31を設けてなる(図1
(B))。
【0025】また,図2,図3に示すごとく,上記引き
戸10は,その下端部に上記ガイドピン21に遊嵌され
るガイド溝12を,一方上端部には上記レール31に沿
って走行する吊り車13(図4)を有してなる。上記引
き戸式出入口構造は,引き戸10を開放するときには,
上記引き戸10が,出入り口4において上記引き戸10
の側面に沿って立設した中央方立5側から離れる方向へ
横スライドする(図8(B),(A),図6,図5)。
一方上記引き戸10を閉止するときには,上記引き戸1
0が上記中央方立5側に近づく方向へ横スライドする
(図6,図7,図8(B),(C))。
【0026】図2(B)に示すごとく,上記引き戸10
の上端に設けた吊り車13は,上記引き戸10の中心よ
り裏面側19に設けた前吊り車131と,表面側18に
設けた後吊り車132とよりなる。上記吊り車13は,
図4に示すごとく,上記レール31を走行する車輪13
6を有する吊り車本体133と,上記引き戸10に固定
するための固定部134と,両者を回動可能に連結して
いる軸部135とよりなる。なお,図4において,符号
137は,上記固定部134を引き戸10に固定するビ
スを挿入するためのビス穴である。
【0027】また,上記引き戸10の下端部に設けたガ
イド溝12は,上記引き戸10を閉止するときには上記
引き戸10が上記中央方立5側に近づく方向へ横スライ
ドする屈曲溝部121,122を有している。該屈曲溝
部121,122は,図2(A)に示すごとく,上記ガ
イド溝12の両端に形成してある。
【0028】また,上記引き戸式出入口構造は,図1に
示すごとく,上枠3の長さの中央部に中央方立5を有
し,該中央方立5の片側が出入り口4,他方側が壁板5
1である。また,上記ガイドピン21は,上記下枠2の
中央線上に設けてある。
【0029】また,上記レール31は,上記引き戸10
を閉止するときには該引き戸10が上記中央方立5側に
近づく方向へ横スライドする屈曲部311,312,3
13を有している(図1(B),図5〜図7)。該屈曲
部311,313,312は,上記レール31の前端
部,後端部,及びその中央部に形成されている。
【0030】なお,図1及び図6〜図7において,符号
6は縦枠である。また,本例においては,引き戸10を
閉止する方向を前方,その反対を後方と定義し,また,
引き戸10に対して中央方立5側を裏側,その反対を表
側と定義する。
【0031】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例の引き戸式出入口構造においては,引き戸10を開放
するときには,上記引き戸10が下枠2に設けた上記ガ
イドピン21及び上枠3に設けた上記レール31に案内
されて,出入り口4において上記引き戸10の側面に沿
って立設した中央方立5側から離れる方向へ横スライド
する。一方,上記引き戸10を閉止するときには該引き
戸10が上記中央方立5側に近づく方向へ横スライドす
る(図5〜図8)。
【0032】そのため,上記引き戸10を開放するとき
には,上記引き戸10は中央方立5から離れる(図8
(B),(A),図6,図5)。それ故,仮に引き戸1
0が反り変形を生じていても,引き戸10を上記中央方
立5と擦接することなく,円滑に開閉することができ,
また引き戸10に損傷を与えることがない。
【0033】また,引き戸10の閉止時には,上記引き
戸10は上記中央方立5側へ接近し,両者間のクリアラ
ンスは殆どなくなる(図7,図8(C))。それ故,閉
止時には,室内側へ寒気,熱気,湿気の流入がなく,又
廊下側,室内側への光の洩れもない。
【0034】また,上記前吊り車131は,上記引き戸
10の中心より裏面側19に取付けられ,一方後吊り車
132は,表面側18に取付けられている(図2
(B))。そのため,上記引き戸10を平行移動させな
がら開閉することができる。また,上記吊り車13は,
水平方向にも回動可能であるため,上記レール31の屈
曲部311,312,313においても上記引き戸10
を円滑に開閉することができる。
【0035】上記ガイドピン21は上記下枠2の長手方
向の中央部に設けてあるため,上記引き戸10の全開状
態から全閉状態まで,上記引き戸10の下端部を完全に
ガイドすることができる。また,図1,図5,図6,図
7に示すごとく,上記レール31の屈曲部311,31
3,312は,上記レール31における前端部,後端部
及びその中央部にそれぞれ形成してある。即ち,上記レ
ール31の前端部において上記屈曲部311が裏側に屈
曲し,後端部において上記屈曲部313が表側に屈曲し
ている。また,上記レール31の中央部における屈曲部
312は,その前後において上記レール31を裏側及び
表側にずれた状態で連結している。
【0036】これにより,図7(B)に示すごとく,上
記引き戸10を閉止したとき,その前吊り車131は上
記レール31の前端部における屈曲部311に,一方,
後吊り車132は上記レール31の中央部における屈曲
部312に位置する。また,図5(B)に示すごとく,
上記引き戸10を全開にしたとき,上記前吊り車131
は,上記レール31の中央部における屈曲部312に位
置し,一方,上記後吊り車132は,上記レール31の
後端部における屈曲部313に位置する。
【0037】そのため,上記引き戸10は上記中央方立
5側に位置して閉止される。また,上記引き戸10を開
放するときには,上記中央方立5側から離れる方向へ常
に上記上枠13に対して平行に移動する。それ故,上記
引き戸10の開閉を一層円滑に行なうことができる。
【0038】また,上記引き戸10の屈曲溝部121,
122は,ガイド溝12の両端に形成してある(図2
(A))。上記ガイド溝12の前端部に形成した上記屈
曲溝部121は,上記引き戸10の裏面側19へ屈曲し
ている。一方,上記ガイド溝12の後端部に形成した上
記屈曲部122は,上記引き戸10の表面側18へ屈曲
している。
【0039】そして,上記引き戸10を閉止したとき,
上記ガイドピン21が上記引き戸10のガイド溝12の
後端部における屈曲溝部122に位置し,一方,上記引
き戸10を全開にしたとき,上記ガイドピン21は,上
記ガイド溝12の前端部における屈曲溝部121に位置
する。
【0040】そのため,上記引き戸10の下端部も上端
部と同様の軌道で上記中央方立5に近づく方向或いは離
れる方向へ横スライドする。それ故,一層安定して上記
引き戸10を開閉することができ,該引き戸10の表面
を擦接するおそれもない。また,上記引き戸10を閉止
したとき,上記中央方立5との隙間を一層確実に無くす
ことができる。
【0041】以上のごとく,本例によれば,引き戸に反
り変形が発生した場合でも,開閉移動時に引き戸が中央
方立に擦接することがなく,また閉止時には,引き戸と
中央方立との間から,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩
れがない片引き戸の引き戸式出入口構造を得ることがで
きる。
【0042】実施形態例2 本例は,図9〜図12に示すごとく,本発明の引き戸式
出入口構造を2枚の引き戸よりなる引き違い戸に適用し
た例である。即ち,上記引き戸式出入口構造は,下枠2
と,上枠3と,両者の間に走行可能に配設した2枚の引
き戸10,100とよりなる。上記下枠2には,その長
さ方向の中央部に立設したガイドピン21を2本設けて
ある(図9(A))。また,上記上枠3には上記引き戸
10,100の上端部を走行可能に配設するレール31
を2本並列して設けてある(図9(B))。
【0043】上記引き戸式出入口構造は,引き戸10を
開放するときには,上記引き戸10が,出入り口4にお
いて上記他の引き戸100から離れる方向へ横スライド
する(図10,図11)。一方上記引き戸10を閉止す
るときには上記引き戸10が上記引き戸100側に近づ
く方向へ横スライドする(図11,図12)。その他
は,実施形態例1と同様である。
【0044】これにより,引き戸10,100に反り変
形が発生した場合でも,開閉移動時に一方の引き戸10
が,他方の引き戸100に擦接することがない。また,
図12に示すごとく,引き戸10を閉止したとき,2枚
の引き戸10,100の間に隙間を殆ど生じない。その
ため,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩れがない。
【0045】即ち,本例によれば,引き戸に反り変形が
発生した場合でも,開閉移動時に引き戸が隣接する他の
引き戸に擦接することがなく,また閉止時には,引き戸
と隣接する他の引き戸との間から,寒気,熱気,湿気の
流入及び光洩れがない,引き違い戸の引き戸式出入口構
造を得ることができる。その他,実施形態例1と同様の
作用効果を有する。
【0046】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,引き戸
に反り変形が発生した場合でも,開閉移動時に引き戸が
中央方立又は隣接する他の引き戸に擦接することがな
く,また閉止時には,引き戸と中央方立又は隣接する他
の引き戸との間から,寒気,熱気,湿気の流入及び光洩
れがない引き戸式出入口構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,片引き戸の引き戸式出
入口構造の(A)下枠,(B)上枠の説明図。
【図2】実施形態例1における,引き戸の(A)下端部
に設けたガイド溝,(B)上端部に設けた吊り車の説明
図。
【図3】実施形態例1における,引き戸の図2のA−A
線矢視断面相当の説明図。
【図4】実施形態例1における,吊り車の斜視図。
【図5】実施形態例1にかかる,引き戸式出入口構造に
おいて,引き戸を全開にしたときの(A)引き戸と下
枠,(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図6】実施形態例1にかかる,引き戸式出入口構造に
おいて,引き戸を半開にしたときの(A)引き戸と下
枠,(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図7】実施形態例1にかかる,引き戸式出入口構造に
おいて,引き戸を閉止したときの(A)引き戸と下枠,
(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図8】実施形態例1における,引き戸式出入口構造の
(A)図5のB−B線矢視断面相当,(B)図6のC−
C線矢視断面相当,(C)図7のD−D線矢視断面相当
の説明図。
【図9】実施形態例2にかかる,引き違い戸の引き戸式
出入口構造の(A)下枠,(B)上枠の説明図。
【図10】実施形態例2にかかる,引き戸式出入口構造
において,引き戸を全開にしたときの(A)引き戸と下
枠,(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図11】実施形態例2にかかる,引き戸式出入口構造
において,引き戸を半開にしたときの(A)引き戸と下
枠,(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図12】実施形態例2にかかる,引き戸式出入口構造
において,引き戸を閉止したときの(A)引き戸と下
枠,(B)引き戸と上枠の関係を表す説明図。
【図13】従来例における,引き戸式出入口構造の引き
戸閉止時の説明図。
【図14】従来例における,図13のE−E線矢視断面
相当の引き戸式出入口構造の説明図。
【符号の説明】
10...引き戸, 12...ガイド溝, 121,122...屈曲溝部, 13...吊り車, 2...下枠, 21...ガイドピン, 3...上枠, 31...レール, 311,312,313...屈曲部, 4...出入り口, 5...中央方立, 51...壁板,

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠と2本の縦枠とよりなる戸枠と,該
    戸枠に走行可能に配設した引き戸とよりなると共に,上
    記2本の縦枠の下端部を結ぶ直線上にはガイドピンを立
    設し,また上記上枠には上記引き戸の上端部を走行可能
    に配設するレールを設けてなり,また,上記引き戸は,
    その下端部に上記ガイドピンに遊嵌されるガイド溝を,
    一方上端部には上記レールに沿って走行する吊り車を有
    してなる引き戸式出入口構造であって,該引き戸式出入
    口構造は,引き戸を開放するときには,上記引き戸が,
    出入り口において上記引き戸の側面に沿って立設した中
    央方立側,又は隣接する他の引き戸側から離れる方向へ
    横スライドし,一方上記引き戸を閉止するときには,上
    記引き戸が上記中央方立側又は上記他の引き戸側に近づ
    く方向へ横スライドするよう構成してあることを特徴と
    する引き戸式出入口構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記吊り車は,上記
    引き戸の中心より裏面側に設けた前吊り車と,上記引き
    戸の中心より表面側に設けた後吊り車とよりなることを
    特徴とする引き戸式出入口構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記引き戸式
    出入口構造は,上枠長さの中央部に中央方立を有し,該
    中央方立の片側が出入り口,他方側が壁板であることを
    特徴とする引き戸式出入口構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記ガイドピンは上記2本の縦枠の下端部を結ぶ直線上
    における両者の中央部に設けてあることを特徴とする引
    き戸式出入口構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記レールは,上記引き戸を閉止するときには該引き戸
    が上記中央方立側又は上記他の引き戸側に近づく方向へ
    横スライドする屈曲部を有していることを特徴とする引
    き戸式出入口構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記レールの屈曲部
    は,上記レールにおける前端部,後端部及びその中央部
    に形成してあることを特徴とする引き戸式出入口構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記引き戸のガイド溝は,上記引き戸を閉止するときに
    は上記引き戸が上記中央方立側又は上記他の引き戸側に
    近づく方向へ横スライドする屈曲溝部を有していること
    を特徴とする引き戸式出入口構造。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記引き戸の屈曲溝
    部は,ガイド溝の両端に形成してあることを特徴とする
    引き戸式出入口構造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において,
    上記戸枠は,上記上枠と2本の縦枠及び下枠とよりなる
    ことを特徴とする引き戸式出入口構造。
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