JP2000008271A - ピリング撮像方法及び撮像装置 - Google Patents

ピリング撮像方法及び撮像装置

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JP2000008271A
JP2000008271A JP10173448A JP17344898A JP2000008271A JP 2000008271 A JP2000008271 A JP 2000008271A JP 10173448 A JP10173448 A JP 10173448A JP 17344898 A JP17344898 A JP 17344898A JP 2000008271 A JP2000008271 A JP 2000008271A
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JP
Japan
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pilling
line sensor
image
test
sensor camera
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JP10173448A
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English (en)
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Katsuhiko Seki
克彦 世喜
Masaru Umehara
勝 梅原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピリングが発生している編地の色に関わらず
一定の条件でピリングを撮影でき、得られた写真をJI
Sで定められた標準写真と比較することによってピリン
グ級を判定する為のピリング撮像方法及び撮像装置を提
供する。 【解決手段】 ラインセンサーカメラとピリングが発生
している被検布帛を相対的に移動させ、ピリング部の明
度がピリングのない部分より大きくなるような位置に設
置された光源を用いて、被検布帛をラインセンサーカメ
ラで撮影することを特徴とするピリング撮像方法及びそ
のための装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は編地に発生したピリング
をラインセンサーカメラを用いて撮影するピリング撮像
方法及びピリング撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セーター、ジャージー等の編地に発生し
たピリングは、外観を著しく損ね、着用者に好まれない
消費性能の一つである。中でもアクリル繊維やポリエス
テル繊維といった合成繊維からなる編地はピリングが発
生しやすく、この点を改良すべく様々な抗ピリング繊維
が提案されている。一方、この発生したピリングの程度
を判断するもととなる基準として、通常、JISー10
76A法による方法が採用されている。この方法は、被
検布帛をJISで定められた5種の標準写真と対比して
ピリング級の判定を行うものであり、簡便に判定できる
反面、判定者が熟練していないと判定の再現性が低い等
の課題がある。特に、標準写真は白黒で示されている
が、実際の被検布帛は様々な色がついており、明度も異
なっており、このことが判定の精度が高くならない原因
の一つと考えられている。
【0003】東京都工業試験場報告には、ピリングが発
生した編地にカラースプレーを吹き付け、常に一定の色
にして判定することが開示されているが、スプレーによ
り細かいピリングが潰れてしまったり、ピリング発生サ
ンプルが実態として残らないといった課題がある。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被
検布帛のピリングをJISで定められた標準写真と比較
してピリング等級を判定する際に、被検布帛の編地の色
に関わらず一定の条件でピリングを撮影する方法及びそ
の装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ライン
センサーカメラとピリングが発生している被検布帛を相
対的に移動させ、ピリング部の明度がピリングのない部
分より大きくなるような位置に設置された光源を用い
て、被検布帛をラインセンサーカメラで撮影することを
特徴とするピリング撮像方法、及び(1)ラインセンサ
ー、(2)ラインセンサーの下方を、ラインセンサーと
立体交差するようにピリングの発生している被検布帛を
移動させることができる被検布帛移動手段及び(3)ラ
インセンサー直下の被検布帛撮像位置において1〜80
度の角度で入射するように配置された光源からなるピリ
ング撮像装置である。
【0006】本発明において重要な点はラインセンサー
を用いることにある。通常の画像処理で用いられるエリ
アセンサーは画素を平面的に配置しているのに対し、ラ
インセンサーは画素を一列に配置したものである。本発
明の構成について図1を用いて説明する。被検布帛移動
手段(c)の上に乗せられた被検布帛(b)は、上方か
らラインセンサーカメラ(a)で撮像される。さらに被
検布帛を一定条件のもとに照射することが可能なように
光源(d)が設置されている。
【0007】本発明では、被検布帛がラインセンサーと
立体交差する方向に移動させることが特徴である。立体
交差する角度は特に規定はないが、移動の容易さの点か
ら直行させることが好ましい。被検布帛は、リニアアク
チュエータ等の被検布帛移動手段により移動させる。こ
の手段を用いることにより、ラインセンサーカメラのよ
うな線状の極狭い領域のみを取り込むセンサーでも、面
領域の撮像が可能となる。ラインセンサーは白黒でもカ
ラーでも差し支えない。白黒であればそのまま撮像し、
標準写真との対比が容易にできる。カラーセンサーであ
っても画像補正により白黒表示とし、画像表示が可能で
ある。
【0008】被検布帛移動手段の位置決めの精度は、±
0.5%以内であることが得られる判定級の精度から好
ましい。被検布帛移動手段の移動速度を変更できること
が望ましいが、その速度範囲は特に限定するものではな
い。即ち、取り込みたい編地の色の範囲によって変える
ことが可能である。より広い色の範囲をピリング級判定
に使用した場合、5〜1000mm/秒の範囲が好まし
い。カメラの撮影と被検布帛移動手段の移動は同期され
ていることが好ましいが、特に限定するものではない。
【0009】本発明では、光源を1〜80度の一定の角
度で被検布帛に対して設置することにより、照度斑のな
い被検布帛のピリング発生写真を撮影できる。ピリング
の明度を他にピリングが発生していない部分より大きく
するためには、光源の入射角度は1〜10度と低い方が
好ましい。さらに好ましくは1〜5度である。
【0010】この撮像装置を用いて色(色相、明度)が
異なるピリング発生編地(被検編地)を撮像した結果、
被検布帛移動手段の速度を変更すれば、明度の異なる編
地でも標準写真と類似の明度でピリング発生編地の撮影
が行え、標準写真との比較が良好となる。被検布帛移動
手段のかわりに、ラインセンサーカメラを移動させた場
合は照度斑が起こり、JISによる判定との相関は低く
なる。
【0011】本発明に用いる照明光は、高周波点灯型蛍
光灯を用いることが得られる判定級の精度の点から好ま
しいが、特に限定されるものではない。編地を固定し、
取得データーの再現性を向上させる目的で編地下部より
真空吸引することが好ましい。被検布帛は編地だけでな
く、織物、その他の布帛等でも差し支えない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を具体的
に説明する。
【0013】
【実施例1〜3、比較例1〜6】本発明の撮像装置 ラインセンサーカメラとしてエクセル社製(TI204
8HS)および、編地移動用被検布帛移動手段としてリ
ニアアクチュエーター(AS−12GII−60)を用
いて作成し、それをラインセンサーのCCD配置方向と
立体交差するように設置した。この交差角度は自由に変
更できるものとした。照明光として高周波点灯型蛍光灯
(大洋エレックス社製FL−10TY−100)を角度を
変更できるように取り付けた。ラインセンサーカメラか
ら得られた画像は画像解析装置(旭化成工業製画像解析
装置IP1000/PC)で写真形態にすることができ
るものとした。
【0014】比較用の撮像装置 エリアセンサーを用い、被検布帛移動手段を持たない画
像取り込み装置を同様に作成した。本発明の装置と比較
用の装置を用いて表1に示す条件で、黒、灰、赤色に染
色されたピリングの発生している編地の撮像を行い、得
られた写真とJISL1076A法で定められた標準写
真との対比を行って、ピリング発生編地のピリング級を
判定した。その際、各編み地について、JIS法により
10人で判定を行い、10人の判定結果の最大と最小の
判定級の差(偏差)の大小で、その方法の良否を判断し
た。比較として、比較装置で撮像した3種のピリング発
生編地の写真及びピリング発生編地そのものを、JIS
−L1076A法の標準写真と比較してピリング級を判
定し、同様に偏差を求めた。その結果を表1に併せて示
す。
【0015】表1から本発明装置によって撮影された写
真を標準写真と対比して判定すると編地の色に関わら
ず、得られた判定級は判定者間の偏差が小さくなること
が判る。
【0016】
【実施例4〜14,比較例7】実施例1で用いた装置で
光源角度を表2に示すように変化させて黒色の編地を撮
影した写真について、前記実施例と同様にピリング級判
定を行った。その結果を表2に示す。表2から光源の角
度が1〜80度のときに、ピリング級判定の偏差が小さ
いことが判る。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明のピリング撮像方法及び装置によ
って被検布帛のピリングを撮像することによって、色の
異なる被検布帛であっても、高精度でピリング級を判定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピリング撮像装置の一例を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインセンサーカメラとピリングが発生
    している被検布帛を相対的に移動させ、ピリング部の明
    度がピリングのない部分より大きくなるような位置に設
    置された光源を用いて、被検布帛をラインセンサーカメ
    ラで撮影することを特徴とするピリング撮像方法。
  2. 【請求項2】 (1)ラインセンサー、(2)ラインセ
    ンサーの下方を、ラインセンサーと立体交差するように
    ピリングの発生している被検布帛を移動させることがで
    きる被検布帛移動手段及び(3)ラインセンサー直下の
    被検布帛撮像位置において1〜80度の角度で入射する
    ように配置された光源からなるピリング撮像装置。
JP10173448A 1998-06-19 1998-06-19 ピリング撮像方法及び撮像装置 Pending JP2000008271A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038549A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 等級判定方法
CN101851849A (zh) * 2010-06-02 2010-10-06 北京经纬纺机新技术有限公司 自动验布机

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