JP2000007932A - 2,5−ジアミノトルエン組成物 - Google Patents

2,5−ジアミノトルエン組成物

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JP2000007932A
JP2000007932A JP18006498A JP18006498A JP2000007932A JP 2000007932 A JP2000007932 A JP 2000007932A JP 18006498 A JP18006498 A JP 18006498A JP 18006498 A JP18006498 A JP 18006498A JP 2000007932 A JP2000007932 A JP 2000007932A
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JP
Japan
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diaminotoluene
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content
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JP18006498A
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Inventor
Sadao Takahashi
定雄 高橋
Ryozo Takaba
遼三 高羽
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間保存安定しても安定であり、輸送コス
ト、保存スペースからも有用な高濃度の2,5−ジアミ
ノトルエン組成物を調製する。 【解決手段】(A)2,5−ジアミノトルエン51重量
%以上、(B)アスコルビン酸又はチオグリコール酸ま
たはそれらの塩から選ばれる還元性物質0.5重量%以
上、(C)水性媒体からなる2,5−ジアミノトルエン
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤組成物とし
て有用であり、長期間安定に保存できる2,5−ジアミ
ノトルエン組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】酸化染
毛剤に一般的に使用されている酸化染料のうち、分子中
に2個以上のアミノ基を有する2,5−ジアミノトルエ
ンは、空気中の酸素により極めて容易に酸化される不安
定な化合物であるため、保存中に純度が低下したり、外
観が黒変又はタール状に変化して原料として使用できな
くなるという問題点があった。
【0003】従来、これらの酸化染料の安定性を向上さ
せるために、上記化合物を硫酸塩、塩酸塩等の塩の形で
使用することがおこなわれている。しかしながら、通
常、酸化染毛剤は中性ないしアルカリ性で使用されるた
め、これらの塩の形の染料を使用すると染料組成物中に
塩基性物質を加え中和する必要があり、しかもこの中和
によって多量の塩が生成し、これが他の成分(染料、油
成分等)の溶解性を低下させ、乳化安定性を低下させる
ため、その処方上に大きな制約があった。
【0004】従って、当該染料を塩の形でなく、即ち脱
塩型でその安定性を向上させることが望まれていた。一
方、当該染料を濃厚液として用意しておき、用時これを
用いて簡単な操作で染料組成物を調製できれば極めて便
利であるが、上述の如く不安定なため、濃厚液の調製
は、ほとんど知られていなかった。
【0005】唯一、濃厚液として知られているものに特
公平7−94373号公報がある。これは、分子中に2
個以上のアミノ基を有する脱塩型の酸化重合染料に還元
剤を添加して、10〜50重量%の濃厚液を実現したも
のであるが、50重量%以上の濃厚液は調製されておら
ず、比較例6には、2,5−ジアミノトルエン51重量
%の濃厚液は亜硫酸ナトリウム4重量%添加しても1ヵ
月後、色の変化、性状の変化が起こっていると報告され
ている。
【0006】このように、輸送コスト、保存スペースの
点からより高濃度の溶液が望まれているにもかかわら
ず、安定性の点等から2,5−ジアミノトルエンの高濃
度溶液は調製されていないのが現状であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、2,5−ジアミノ
トルエン溶液に添加する還元剤がアスコルビン酸又はチ
オグリコール酸またはそれらの塩の時、驚くべきことに
高濃度組成物を調製できることが可能であることを見出
し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、(A)2,5−ジアミノ
トルエン51重量%以上、(B)アスコルビン酸又はチ
オグリコール酸またはそれらの塩から選ばれる還元性物
質0.5重量%以上、(C)水性媒体からなる2,5−
ジアミノトルエン組成物に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の(A)成分は、2,5−ジアミノトルエンであ
る。その使用量は、51重量%、輸送、保存コストの面
では、より高濃度のものが好ましいが、溶解度の関係よ
り、好ましくは51〜80重量%、更に好ましくは51
〜60重量%である。
【0010】(B)成分の還元剤は、アスコルビン酸又
はチオグリコール酸またはそれらの塩である。この時高
濃度溶液の調製が可能となる。その使用量は、0.5重
量%以上、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0011】本発明の(C)成分は、水性溶媒であり、
例として水、エタノール、プロパノール等の低級アルコ
ールが挙げられる。好ましくは水を使用する。その使用
量は、2,5−ジアミノトルエン、還元剤の使用量によ
り適宜決定される。
【0012】本発明の2,5−ジアミノトルエン組成物
は、上記成分(A)〜(C)を混合して溶液ないしペー
スト状にすることによって調製される。さらにこの組成
物から染毛剤組成物を調製する場合は、通常の染毛剤に
加えられる増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、パール剤、安定剤、可溶化剤、浸透剤、乳化剤、湿
潤剤、色素、香料、ワセリン、多価アルコール、脂肪酸
等を適宜配合することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて説明するが、本発明は
これらの実施例に制限されるものではない。 実施例1 イオン交換水37部にアスコルビン酸3部を溶解した液
に、蒸留直後の2,5−ジアミノトルエン60部を窒素
雰囲気下に加え、25℃で撹拌し、溶解した。この溶液
は室温で3ヵ月保存後も透明な溶液であり、HPLCに
よる分析では、2,5−ジアミノトルエン残存率は9
8.5%であった。
【0014】実施例2 イオン交換水37部にチオグリコール酸アンモニウム3
部を溶解した液に、蒸留直後の2,5−ジアミノトルエ
ン60部を窒素雰囲気下に加え、25℃で撹拌し、溶解
した。この溶液は室温で3カ月保存後も透明な溶液であ
り、HPLCによる分析では、2,5−ジアミノトルエ
ン残存率は98.5%であった。
【0015】比較例1 イオン交換水37部に亜硫酸ナトリウム3部溶解した液
に、蒸留直後の2,5−ジアミノトルエン60部を窒素
雰囲気下に加え、25℃で撹拌したが、完全に溶解しな
かった。
【0016】比較例2 イオン交換水40部に蒸留直後の2,5−ジアミノトル
エン60部を窒素雰囲気下に加え、25℃で撹拌して溶
解した。この溶液は3ヵ月保存後には、濁りのある赤褐
色の溶液であり、HPLCによる分析では、2,5−ジ
アミノトルエン残存率は87.6%であった。
【0017】
【発明の効果】本発明により、長期間保存安定しても安
定であり、輸送コスト、保存スペースからも有用な高濃
度の2,5−ジアミノトルエン組成物を調製することが
できた。また、さらに染毛剤組成物を調製する場合、用
時これを用いて処方上制約を受けることなく、簡単に調
製することができる。しかも、この組成物は液状又はペ
ースト状であるので、染料が飛散して作業者を汚染する
ともなく安全である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2,5−ジアミノトルエン51重
    量%以上、(B)アスコルビン酸又はチオグリコール酸
    またはそれらの塩から選ばれる還元性物質0.5重量%
    以上、(C)水性媒体からなる2,5−ジアミノトルエ
    ン組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、51〜80重量%である
    請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 水性媒体が、水である請求項1又は2記
    載の組成物。
JP18006498A 1998-06-26 1998-06-26 2,5−ジアミノトルエン組成物 Pending JP2000007932A (ja)

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