JP2000007317A - シリコン膜の形成方法 - Google Patents

シリコン膜の形成方法

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JP2000007317A
JP2000007317A JP10173683A JP17368398A JP2000007317A JP 2000007317 A JP2000007317 A JP 2000007317A JP 10173683 A JP10173683 A JP 10173683A JP 17368398 A JP17368398 A JP 17368398A JP 2000007317 A JP2000007317 A JP 2000007317A
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silicon film
forming
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silane
film
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Keiichi Fukuyama
恵一 福山
Tsutomu Takadera
勉 高寺
Masabumi Shimizu
正文 清水
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Sharp Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体状の高次シランから形成されるシリコン
膜の膜厚を容易に制御可能なシリコン膜厚の形成方法を
提供する。 【解決手段】 本発明に係るシリコン膜の形成方法は、
液体状の高次シランを基体8上に塗布しておき、加熱に
伴う高次シランの分解反応によって基体8上にシリコン
膜を形成する方法であって、加熱される基体8そのもの
の設定温度を変化させてシリコン膜の膜厚を制御するこ
とを特徴としている。なお、高次シランは一般式がSin
2n+2もしくはSin2n(nはn≧4の整数)のいずれ
かで表されるものであり、また、基体8の設定温度は2
50℃以上かつ450℃以下の範囲内であることとされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコン膜の形成方
法に係り、特には、LSIや薄膜トランジスタ、太陽電
池等のような光電変換装置、あるいはまた、感光体等の
用途でもって使用されるシリコン膜の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、多結晶シリコン膜(以下、po
ly−Si膜という)やアモルファスシリコン膜(以下、
a−Si膜という)を形成するに際しては、シランガス
を用いてなる熱CVD(Chemical Vapor Deposition)
法やプラズマCVD法、あるいは、光CVD法等を採用
するのが一般的であり、poly−Si膜の形成時には熱C
VD法が、また、a−Si膜の形成時にはプラズマCV
D法が広く利用されている。そして、気体状の高次シラ
ン、つまり、高次シランガスを用いたCVD法として
は、高次シランガスを大気圧以上の圧力下で熱分解する
方法(例えば、特公平4−62073号公報)、環状シ
ランガスを熱分解する方法(例えば、特公平5−469
号公報)、分岐シランガスを用いる方法(例えば、特開
昭60−26665号公報)、トリシラン以上の高次シ
ランガスを480℃以下で熱分解する方法(例えば、特
公平5−56852号公報)等が提案されている。
【0003】しかしながら、高次シランガスを用いたC
VD法は、a−Si膜の形成方法としては適するもの
の、poly−Si膜の形成に十分適しているとはいい難い
のが実情であり、高次シランガスを用いてなるCVD法
をpoly−Si膜の形成方法として採用した際には、以下
のような不都合が生じる。すなわち、気相反応を利用
する方法であり、気相では粒子が発生するため、装置の
汚染やデバイスの歩留まり低下等が発生する、原料と
しての高次シランが気体状であるため、表面に凹凸のあ
る基板ではステップカバレージの良好なシリコン膜が形
成され難い、シリコン膜の形成速度が遅くてスループ
ットが低い、高価な高真空装置が必要となる、特に
プラズマCVD法では高周波発生装置等の複雑で高価な
装置を必要とすることになってしまう。
【0004】そこで、これらの不都合を回避する必要
上、気相反応を利用するのではなく、液体状とされた高
次シランを用いることによってシリコン膜を形成する方
法(例えば、特開平7−267621号公報)が提案さ
れており、この形成方法の概要は以下の通りである。す
なわち、図示省略しているが、まず、高次シランを液体
状のままで基体上に塗布しておいたうえ、この基体その
ものを加熱して昇温させると、高次シランの塗布膜が昇
温に伴う熱履歴を経たうえで分解反応することになり、
液体状の高次シランが分解反応してなるシリコン膜が基
体上に形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIや薄
膜トランジスタ、太陽電池等のような光電変換装置、あ
るいはまた、感光体等の用途でもって使用されるシリコ
ン膜においては、膜厚を制御することが重要であるにも
拘わらず、液体状の高次シランからシリコン膜を形成す
る際に採用される方法では、シリコン膜の膜厚を制御し
得る有効な手法が未だ確立されていないのが現状であっ
た。
【0006】本発明はこのような現状に鑑みて創案され
たものであり、液体状の高次シランから形成されるシリ
コン膜の膜厚を容易に制御可能なシリコン膜厚の形成方
法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らによっ
ては、液体状の高次シランから形成されるシリコン膜の
膜厚は膜形成時の温度に依存するという事実が見いださ
れ、しかも、膜形成時の温度とシリコン膜の膜厚との相
関関係、つまり、シリコン膜の膜厚の温度依存性を調査
しておけば、膜形成時の温度に基づいてシリコン膜の膜
厚を制御可能であることが確認されている。本発明はこ
のような事実及び確認事項に着目して創案されたもので
あり、本発明の請求項1に係るシリコン膜の形成方法
は、液体状の高次シランを基体上に塗布しておき、加熱
に伴う高次シランの分解反応によって基体上にシリコン
膜を形成する方法であって、加熱される基体そのものの
設定温度を変化させてシリコン膜の膜厚を制御すること
を特徴としている。
【0008】本発明の請求項2に係るシリコン膜の形成
方法は請求項1に記載した方法であり、高次シランは、
一般式がSin2n+2もしくはSin2n(nはn≧4の整
数)のいずれかで表されるものであることを特徴とす
る。本発明の請求項3に係るシリコン膜の形成方法は請
求項1もしくは請求項2に記載した方法であり、高次シ
ランの塗布厚みは、1μm以上であることを特徴として
いる。本発明の請求項4に係るシリコン膜の形成方法は
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載した方法であ
り、基体の設定温度は、250℃以上かつ450℃以下
の範囲内であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5に係るシリコン膜の形成
方法は請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した方
法であり、基体が設定温度に至るまでの昇温速度は、毎
分10℃以上であることを特徴とする。本発明の請求項
6に係るシリコン膜の形成方法は請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載した方法であり、基体を設定温度の
ままで保持する時間は、5分以上であることを特徴とし
ている。本発明の請求項7に係るシリコン膜の形成方法
は請求項1ないし請求項6のいずれかに記載した方法で
あり、基体は、不活性ガス雰囲気中で加熱されることを
特徴とする。本発明の請求項8に係るシリコン膜の形成
方法は請求項7に記載した方法であり、不活性ガス雰囲
気の設定圧力は、10kPa以上であることを特徴とし
ている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係るシリコン膜の形成方法を説明する。図1はシリ
コン膜の膜厚の温度依存性、つまり、シリコン生成膜厚
と基体温度との関係を示す説明図であり、図2及び図3
のそれぞれは本実施の形態に係るシリコン膜の形成方法
を採用する際に、つまり、シリコン膜の形成時に使用さ
れる装置の構造を簡略化して示す説明図である。そし
て、図2及び図3中の符号1は塗布室、2は成膜室、3
は高次シランの供給ライン、4は不活性ガスの供給ライ
ン、5は排気ライン、6は加熱ヒータ、7はスピンコー
タ、8はガラス基板、9はスプレーガン、10はゲート
バルブであり、ガラス基板8は液体状の高次シラン(図
示省略)が塗布されたうえで加熱される基体である一
方、ゲートバルブ10は塗布室1及び成膜室2間に介装
されたものとなっている。また、ここでの加熱ヒータ6
は、セラミックヒータや赤外線ランプ等である。
【0011】本実施の形態に係るシリコン膜の形成方法
は、液体状の高次シランを基体8上に塗布しておき、加
熱に伴う高次シランの分解反応、いわゆる熱重合によっ
て基体8上にシリコン膜を形成する方法であり、この方
法においては、図2及び図3で示すような構造とされた
装置を使用しながら、成膜室2内に収納されたうえで加
熱される基体8そのものの設定温度を変化させることに
よってシリコン膜の膜厚を制御することが実行される。
そして、この際における高次シランは、一般式がSin
2n+2もしくはSin2n(nはn≧4の整数)のいずれか
で表されるものであり、代表的な高次シランの沸点及び
融点は表1で示すようになっている。
【0012】
【表1】
【0013】ところで、表1には記載を省略している
が、一般式がSin2n+2もしくはSin2n(nはn≧8
の整数)でもって表される高次シランは室温以下で凝固
し易くて塗布し難いので、本実施の形態にあっては室温
以下でも塗布し易い液体状の高次シラン、つまり、一般
式がSin2n+2もしくはSin2n(nは4≦n≦7の整
数)でもって表されるもの、すなわち、具体的には、ノ
ルマルテトラシラン(n−Si4l0),ノルマルペン
タシラン(n−Si512),ノルマルヘキサシラン
(n−Si614),ノルマルヘプタシラン(n−Si7
16)等やこれらの異性体、あるいはまた、これらの混
合物を用いることが行われる。しかしながら、一般式が
Sin2n+2もしくはSin2n(nはn≧8の整数)で表
される高次シランであっても、ガラス基板8が収納して
載置される塗布室1及び成膜室2内に供給された不活性
ガス雰囲気の温度が高くて液体状となる条件が満たされ
れば、使用可能となることは勿論である。
【0014】そして、本実施の形態に係る形成方法で
は、ガラス基板8上に塗布される高次シランの塗布厚み
が1μm以上であり、液体状の高次シランが塗布された
ガラス基板8は、250℃以上かつ450℃以下の範囲
内とされた設定温度でもって加熱されることになってい
る。また、この際におけるガラス基板8を設定温度のま
まで保持し続ける時間は5分以上とされており、このガ
ラス基板8が設定温度に至るまでの昇温速度は毎分10
℃以上であることが好ましい。さらに、シリコン膜の形
成は不活性ガス雰囲気中で行われることが好ましく、こ
こでの不活性ガスとしてはヘリウム,ネオン,アルゴ
ン,キセノン等が適している。さらにまた、この際にお
ける不活性ガス雰囲気の圧力は、10kPa以上である
ことが好ましいことになっている。
【0015】つぎに、本実施の形態に係るシリコン膜の
形成方法に関する具体的な実施例を説明する。
【0016】(実施例1)実施例1ではノルマルテトラ
シラン,ノルマルペンタシラン,ノルマルヘキサシラン
を混合してなる液体状の高次シランが用いられており、
この際においては図2で示した装置を使用しながら、以
下に説明するような手順に従った処理が実行される。す
なわち、まず、ゲートバルブ10を開放したままで塗布
室1及び成膜室2内を2×10-4Paまで真空排気し、
かつ、塗布室1及び成膜室2内における圧力が40kP
aとなるまで供給ライン4からヘリウムガスを導入す
る。その後、塗布室1内に配設されたスピンコータ7上
に位置決めして載置されているガラス基板8へと向かっ
て供給ライン3から液体状の高次シラン、つまり、ノル
マルテトラシラン,ノルマルペンタシラン,ノルマルヘ
キサシランからなる混合液の1.6cm3を滴下する
と、滴下された混合液は基板8の全面へとわたって速や
かに拡がった。
【0017】引き続き、塗布室1及び成膜室2内の圧力
が100kPaとなるまで供給ライン4からヘリウムガ
スを導入し、塗布室1のスピンコータ7上から成膜室2
内の加熱ヒータ6上へとガラス基板8を移送した後、ゲ
ートバルブ10を閉鎖する。さらに、排気ライン5から
ヘリウムガスを排気して成膜室2内の圧力を40kPa
とし、加熱ヒータ6を用いながらガラス基板8そのもの
が350℃となるまで毎分100℃の昇温速度でもって
加熱したうえ、このガラス基板8を350℃のまま30
分間にわたって保持する。すると、ガラス基板8上に塗
布されていた高次シランの塗布膜は、加熱されたガラス
基板8の昇温に伴う熱履歴を経たうえで分解反応するこ
とになり、液体状の高次シランが分解反応してなるシリ
コン膜がガラス基板8上に形成される。そして、このよ
うにして形成されたシリコン膜の膜厚は、11nmとな
っていた。なお、昇温中及び保温中には、排気ライン5
からヘリウムガスを排気し、成膜室2内の圧力を40k
Paに維持することが実行されている。
【0018】(実施例2)実施例1では、液体状の高次
シランが塗布されたガラス基板8が350℃となるまで
毎分100℃の昇温速度でもって加熱し、ガラス基板8
を350℃のまま30分間にわたって保持しているが、
実施例2においては、液体状の高次シランが塗布済みの
ガラス基板8が450℃となるまで毎分100℃の昇温
速度でもって加熱し、かつ、450℃のまま30分間に
わたってガラス基板8を保持することを行った。なお、
その他の条件については、実施例1と同じである。そし
て、この実施例2によれば、ガラス基板8上に塗布され
ていた液体状の高次シランが分解反応して形成されたシ
リコン膜の膜厚は1.3μmとなっており、実施例1と
はガラス基板8の設定温度が相違していることに基づい
てシリコン膜の膜厚が厚くなることが確認された。
【0019】(実施例3)実施例2では、液体状の高次
シランが塗布されたガラス基板8が450℃となるまで
毎分100℃の昇温速度でもって加熱し、かつ、ガラス
基板8を450℃のままで30分間にわたって保持する
ことを実行しているが、実施例3においては、液体状の
高次シランが塗布済みのガラス基板8が450℃となる
まで毎分100℃の昇温速度でもって加熱し、かつ、4
50℃のまま5分間だけ保持することを実行している。
なお、その他の条件については、実施例1と同じであ
る。そして、この実施例2によれば、ガラス基板8上に
塗布されていた液体状の高次シランが分解反応して形成
されたシリコン膜の膜厚は1.0μmであることが確認
されている。
【0020】(実施例4)実施例4ではノルマルテトラ
シラン,ノルマルペンタシラン,ノルマルヘキサシラン
を混合してなる液体状の高次シランが用いられており、
図2に示した装置を使用しながら、以下に説明するよう
な手順に従った処理が実行されている。まず、ゲートバ
ルブ10を開放したままで塗布室1及び成膜室2内を2
×10-4Paまで真空排気し、かつ、塗布室1及び成膜
室2内における圧力が40kPaとなるまで供給ライン
4からヘリウムガスを導入する。その後、塗布室1内に
配設されたスピンコータ7上に位置決めして載置されて
いるガラス基板8へと向かって供給ライン3から液体状
の高次シラン、つまり、ノルマルテトラシラン,ノルマ
ルペンタシラン,ノルマルヘキサシランからなる混合液
の1.0cm3を滴下した。
【0021】さらに、塗布室1及び成膜室2内の圧力が
100kPaとなるまで供給ライン4からヘリウムガス
を導入し、スピンコータ7の動作によって高次シランを
ガラス基板8上の全面にわたって塗布する。その後、塗
布室1のスピンコータ7上から成膜室2内の加熱ヒータ
6上へとガラス基板8を移送した後、ゲートバルブ10
を閉鎖する。引き続き、排気ライン5からヘリウムガス
を排気して成膜室2内の圧力を40kPaとし、加熱ヒ
ータ6を用いながらガラス基板8そのものが450℃と
なるまで毎分100℃の昇温速度でもって加熱した後、
このガラス基板8を450℃のまま30分間にわたって
保持する。すると、ガラス基板8上に塗布されていた高
次シランの塗布膜はガラス基板8の昇温に伴う熱履歴を
経て分解反応することになり、液体状の高次シランが分
解反応してなるシリコン膜がガラス基板8上に形成され
る。そして、このようにして形成されたシリコン膜の膜
厚は、0.9μmとなっていた。
【0022】(実施例5)実施例5ではノルマルテトラ
シラン,ノルマルペンタシラン,ノルマルヘキサシラン
を混合してなる液体状の高次シランが用いられており、
この際においては図3で示した装置を使用しながら、以
下に説明するような手順に従った処理が実行される。す
なわち、まず、ゲートバルブ10を開放したままで塗布
室1及び成膜室2内を2×10-4Paまで真空排気し、
かつ、塗布室1及び成膜室2内における圧力が40kP
aとなるまで供給ライン4からヘリウムガスを導入す
る。その後、塗布室1内に配設されたスピンコータ7上
に載置されているガラス基板8へと向かって供給ライン
3からスプレーガン9を介したうえで液体状の高次シラ
ン、つまり、ノルマルテトラシラン,ノルマルペンタシ
ラン,ノルマルヘキサシランからなる混合液の1.5c
3をスプレーした。
【0023】引き続き、塗布室1のスピンコータ7上か
ら成膜室2内の加熱ヒータ6上へとガラス基板8を移送
し、かつ、ゲートバルブ10を閉鎖した後、圧力が10
0kPaとなるまで供給ライン4から成膜室2内へとヘ
リウムガスを導入した。さらに、排気ライン5からヘリ
ウムガスを排気して成膜室2内の圧力を40kPaとし
た後、加熱ヒータ6を用いながらガラス基板8そのもの
が450℃となるまで毎分100℃の昇温速度でもって
加熱しながら昇温させたうえ、このガラス基板8を45
0℃のまま30分間にわたって保持する。
【0024】すると、ガラス基板8上に塗布されていた
高次シランの塗布膜は、加熱されたガラス基板8の昇温
に伴う熱履歴を経て分解反応することになり、液体状の
高次シランが分解反応してなるシリコン膜がガラス基板
8上に形成される。このようにして形成されたシリコン
膜の膜厚は、1.0μmとなっていた。なお、昇温中及
び保温中には、排気ライン5からヘリウムガスを排気
し、成膜室2内の圧力を40kPaに維持することが実
行されている。
【0025】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、加熱される基体8そのものの設定温度を250℃
から450℃の範囲、好ましくは350℃から450℃
の範囲で変化させることを行っており、基体8そのもの
の設定温度を変化させることによってシリコン膜の膜厚
を制御することが可能であることが分かる。なお、形成
されるシリコン膜の膜厚は基板8の昇温速度や成膜室2
内における不活性ガス雰囲気の圧力等によっても相違す
ることになるが、本発明の発明者らが検討したところに
よると、昇温速度が毎分100℃、成膜室2内の圧力が
40kPaであって基板8の加熱時間が30分である場
合には1.5μm以下の膜厚に制御可能であることが確
認されている。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るシリコン膜の形成方法にお
いては、液体状の高次シランが塗布されたうえで加熱さ
れる基体そのものの設定温度を変化させることを行って
おり、基体そのものの設定温度を変化させた際には、加
熱に伴う高次シランの分解反応によって基体上に形成さ
れるシリコン膜の膜厚が変化することになるので、液体
状の高次シランから形成されるシリコン膜の膜厚が制御
可能であることになり、所望の膜厚となったシリコン膜
を容易に形成することができるという効果が得られる。
そして、本発明に係るシリコン膜の形成方法を採用した
際には、LSIや太陽電池等のような光電変換装置、あ
るいは、感光体等の用途におけるコストの低減を図るこ
とが可能になるという付随的な利点も得られることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコン生成膜厚と基体温度との関係を示す説
明図である。
【図2】本実施の形態に係るシリコン膜の形成時に使用
される装置の構造を簡略化して示す説明図である。
【図3】本実施の形態に係るシリコン膜の形成時に使用
される装置の構造を簡略化して示す説明図である。
【符号の説明】
1 塗布室 2 成膜室 3 高次シランの供給ライン 4 不活性ガスの供給ライン 5 排気ライン 6 加熱ヒータ 7 スピンコータ 8 ガラス基板(基体) 9 スプレーガン 10 ゲートバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 正文 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G072 AA01 BB09 FF01 GG03 HH03 HH04 LL03 MM01 NN21 RR01 UU01 UU02 UU04 5F051 AA03 AA04 AA05 BA05 CB11 CB30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体状の高次シランを基体上に塗布して
    おき、加熱に伴う高次シランの分解反応によって基体上
    にシリコン膜を形成する方法であって、 加熱される基体そのものの設定温度を変化させてシリコ
    ン膜の膜厚を制御することを特徴とするシリコン膜の形
    成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したシリコン膜の形成方
    法であって、 高次シランは、一般式がSin2n+2もしくはSin
    2n(nはn≧4の整数)のいずれかで表されるものであ
    ることを特徴とするシリコン膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2に記載したシ
    リコン膜の形成方法であって、 高次シランの塗布厚みは、1μm以上であることを特徴
    とするシリコン膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載したシリコン膜の形成方法であって、 基体の設定温度は、250℃以上かつ450℃以下の範
    囲内であることを特徴とするシリコン膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載したシリコン膜の形成方法であって、 基体が設定温度に至るまでの昇温速度は、毎分10℃以
    上であることを特徴とするシリコン膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載したシリコン膜の形成方法であって、 基体を設定温度のままで保持する時間は、5分以上であ
    ることを特徴とするシリコン膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載したシリコン膜の形成方法であって、 基体は、不活性ガス雰囲気中で加熱されることを特徴と
    するシリコン膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載したシリコン膜の形成方
    法であって、 不活性ガス雰囲気の設定圧力は、10kPa以上である
    ことを特徴とするシリコン膜の形成方法。
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