JP2000007064A - スプレー缶 - Google Patents
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Abstract
い、また、圧縮ガスの押圧力を落とすことなくスプレー
物を最後まで排出することができるスプレー缶を提供す
る。 【解決手段】 スプレー缶本体5は、頭部が開口した円
筒状の収納缶50と、この収納缶50の開口部分を封止
する蓋部60とからなる。このスプレー缶本体5の内部
には、アルミの内面にビニールをコーティングした袋材
からなり、スプレー缶本体5内に収納されるすべての歯
磨き粉を収納した収納袋8と、この収納袋8に収納され
た歯磨き粉を外部に排出するための排出孔が形成された
円筒状の連通管7とが備えられている。このスプレー缶
1は、圧縮空気が排出されることなく、収納袋8に収納
された歯磨き粉だけが圧縮空気の押圧力を受けて排出さ
れるので、歯磨き粉を最後まで確実に排出することがで
きる。
Description
によりスプレー物を排出するスプレー缶に関する。
液といったスプレー物を収納し、このスプレー物を噴霧
等により排出する容器として広く用いられている。この
スプレー缶は、前述した整髪料や防虫液をはじめとする
液体あるいはゲル状物質からなるスプレー物及び、フロ
ン、代替フロン、LPG等からなる圧縮ガスを収納する
スプレー缶本体と、このスプレー缶本体に穿孔された排
出孔を開閉操作するために缶頭に取り付けられた操作具
と、缶底に溜ったスプレー物を缶底から排出孔に導くた
めの排出管とを備えている。
作具を操作して排出孔を開口すると、圧縮ガスに押圧さ
れたスプレー物が排出管を経て排出孔に導かれ外部に排
出される。
ー缶では、スプレー物と一緒に圧縮ガスが排出されるこ
とがあり、また、缶底を上にして排出孔を開口すると、
圧縮ガスだけが外部に排出されることがあった。そのた
め、スプレー物を排出しきる前に、スプレー缶内の圧縮
ガスの量が不足して、スプレー物を排出できなくなると
いう問題があった。
フロンを用いた場合、フロン等が外部に排出されるとオ
ゾン層が破壊され、地球環境へ甚大な影響を及ぼすとい
う問題があった。一方、圧縮ガスがLPGである場合、
LPGは可燃性であるので、LPGを収納したスプレー
缶をストーブ等の熱源で加熱したり、重量物をスプレー
缶上に落下させるなどしてスプレー缶を急激に収縮させ
たりすると、スプレー缶が爆発する恐れがあるという問
題があった。
部に排出されると床面に溜り、赤ん坊等がLPGを吸気
する可能性があった。そこで、本発明では、環境に優し
く、しかも不燃性の圧縮ガスを用い、また、圧縮ガスの
押圧力を落とすことなくスプレー物を最後まで排出する
ことができるスプレー缶を提供することを目的とする。
を達成するための請求項1記載の発明は、スプレー物及
び、該スプレー物を押圧するための圧縮ガスを収納する
スプレー缶本体と、外部からの操作により、前記スプレ
ー缶本体内と外部とを連通する排出孔を開閉し、前記圧
縮ガスの押圧力により前記スプレー物の排出を行う排出
部とを備えるスプレー缶において、前記スプレー物を収
納する収納空間を形成し、該収納空間が前記排出孔に連
通する収納袋を前記スプレー缶本体内に設けたことを特
徴とする。
は、操作部が操作され排出孔が開口すると、収納袋に収
納されたスプレー物だけが圧縮ガスの押圧力を受けて排
出孔から排出される。すなわち、このスプレー缶は、排
出孔から圧縮ガスが排出されることがないので、スプレ
ー缶内に残留するスプレー物が少なくなっても、スプレ
ー物を排出するために必要な量の圧縮ガスが常に充填さ
れているのである。
用いると、スプレー物を排出するために必要な押圧力を
最後まで発生させることができるので、スプレー物を最
後まで確実に排出することができる。また、この請求項
1記載のスプレー缶では、上述したように操作部が操作
された時、排出孔からは、スプレー物だけが排出され圧
縮ガスが排出されることがない。
き付けるような場合であっても、LPG等の不純物を含
まない純粋なスプレー物を排出することができるので、
圧縮ガスとして人体に有害なLPG等を問題なく用いる
ことができる。ところで、空気は、トラックなどの重量
物を支えるタイヤを膨張させるために利用されているこ
とからもわかるように、これを圧縮ガスとして利用した
場合、スプレー物を排出する為に十分な押圧力をスプレ
ー物に作用させることができる。
物とを混入させると、空気がスプレー物を酸化するなど
して、スプレー物の品質を劣化させてしまうため、従来
の技術の欄で述べたスプレー缶では、圧縮ガスとして空
気を用いることができず、反応性の低いLPGやフロン
を用いていた。
では、スプレー物と圧縮空気とが分離して収納され、ス
プレー物を劣化させることがないので、圧縮ガスとして
空気を利用することができるのである。そして、この請
求項1記載のスプレー缶の圧縮ガスとして空気を利用す
れば、万一外部に排出されてもフロンのように環境への
影響がなく、また不燃性であるためLPGのように爆発
する危険もないので、LPGやフロン等を圧縮ガスとし
て用いた従来のスプレー缶よりも、はるかに地球環境に
優しく、しかも爆発する危険のない安全なスプレー缶を
製造することができ、また、圧縮ガスとしてLPGを利
用したときのように危険物扱いをしなくてもよくなる。
LPGの場合、スプレー物を排出するために必要な押圧
力を発生させるために、スプレー缶本体の全容積の75
〜80%に注入しなければならないのに対して、圧縮空
気の場合、40%程度注入すればよいので、スプレー物
を多く収納することができる。
ー缶を用いれば、スプレー物と圧縮ガスとが確実に分離
されるので、スプレー物として気体を収納することも可
能である。尚、スプレー物として、気体、液体、ゲル状
物その他のどのような物を収納してもよい。
載のスプレー缶において、前記圧縮ガスが注入される前
記スプレー缶本体内かつ前記収納空間外の注入空間と外
部とを連通し、前記スプレー缶本体に穿孔された注入孔
と、該注入孔を閉弁する方向に付勢され、外部からの押
圧力により開弁する注入弁とを備えることを特徴とす
る。
は、例えば、注入孔から圧縮ガスを吹き込めば、吹き付
ける圧縮ガスの押圧力で注入弁が開弁し、圧縮ガスの吹
き込みを止めれば注入空間に注入された圧縮ガスの付勢
力により注入孔が自動的に閉弁する。
れば、非常に簡単な方法で圧縮ガスを注入空間に密封す
ることができる。そして、このような用途に用いる注入
弁としては、請求項3に記載したように、前記スプレー
缶本体の内側から前記注入孔の開口部に宛てがって取り
付けられ、前記注入空間に収納された前記圧縮ガスの押
圧力で付勢されることにより前記注入孔を閉弁し、前記
注入孔から前記注入空間内に注入される前記圧縮ガスに
押圧されると弾性変形して、前記注入孔に連通する隙間
を形成することにより開弁する注入片が最適である。
ガスは、注入片が弾性変形することによって形成される
隙間から注入される。尚、このような注入片に最適な材
料はゴムである。しかし、自在に弾性変形する材料であ
ればゴムに限られるものではない。
分と袋内部とが連通するよう、円筒形状物の外周面に接
着材を用いて袋を張り付けようとする場合、円筒形状物
の外周面の両側から、外周面を包むように袋の開口部を
張り合わせる。しかし、このように袋を円筒形状物に取
り付ける場合、開口部を互いに張り合わせる部分と、開
口部と円筒形状物とを張り合わせる部分との境目部分
(以下「合わせ部」という)では隙間が生じ易い。
請求項1〜3いずれか記載のスプレー缶において、排出
孔に連通する連通孔が形成された円筒形状の管本体及
び、該管本体の外周面に、前記管本体の中心軸に沿っ
て、前記中心軸に対し線対称となる位置に突設された一
対の板状の取付片からなる、前記スプレー缶本体内部に
取り付けられた連通管を備え、前記収納袋は、前記連通
管の端部を前記収納空間に挿入した状態で前記連通管の
外周面に取り付けられることを特徴とする。
を取り付ける場合、収納袋の前述した合わせ部が、取付
片を設けている部分にくるよう収納袋を連通孔に取り付
ければ、合わせ部で形成されるはずの隙間を取付片が埋
め、さらに合わせ部を形成する部分の収納袋がこの取付
片に接着される。従って、この請求項4記載のスプレー
缶を用いると、収納袋を隙間なく連通管の外周面に取り
付けることができる。
レー缶において、前記収納袋は、例えば、ナイロン、ゴ
ム、ポリエチレン等、圧縮ガスとスプレー物とを分離
し、収縮自在な材料で構成されていればどのような材料
でもよいが、請求項5記載のスプレー缶のように、アル
ミの内面にビニールをコーティングした袋材からなるも
のが好適である。
記載のスプレー缶において、前記スプレー缶本体は、略
円筒形状に形成され、中心軸に垂直な一方の側面が開口
する開口部を有する収納缶と、前記開口部に取り付けら
れ、前記収納缶を封止する蓋部とからなり、前記蓋部に
は、前記排出部、前記排出孔、前記注入弁、前記注入孔
及び前記連通管が設けられていることを特徴とする。
と、蓋部に排出孔、注入孔を穿孔し、そしてこの蓋部に
排出部、注入弁及び連通管等を取り付けた後、この蓋部
を収納缶に取り付けるという簡単な行程で、スプレー缶
を組み立てることができる。次に、請求項7記載の発明
は、スプレー物及び、該スプレー物を押圧する圧縮ガス
を収納するスプレー缶本体と、外部からの操作により、
前記スプレー缶本体内と外部とを連通する排出孔を開閉
し、前記圧縮ガスの押圧力により前記スプレー物の排出
を行う排出部とを備えるスプレー缶において、前記圧縮
ガスは、圧縮空気であることを特徴とする。
圧縮ガスとして空気を用いていると、環境に優しく、爆
発する危険もない、安全なスプレー缶を製造することが
できる。
説明する。ここで図1は本実施例であるスプレー缶の外
観図、図2はスプレー缶の外周面の一部を切断したスプ
レー缶の正面図である。
示すように、ゲル状の歯磨き粉及び、この歯磨き粉を押
圧して外部に排出するための圧縮空気を収納する円筒状
のスプレー缶本体5と、このスプレー缶本体5の頭部に
取り付けられ、スプレー缶本体5内に収納された歯磨き
粉を外部に排出するためのノズルnを外周面に備えた押
しボタン3とを備えている。
すように、頭部が開口した円筒状の収納缶50と、この
収納缶50の開口部分を封止する蓋部60とからなり、
押しボタン3はこの蓋部60に取り付けられる。尚、収
納缶50の開口部分を以下開口部51と呼ぶ。
アルミの内面にビニールをコーティングした袋材からな
り、スプレー缶本体5内に収納されるすべての歯磨き粉
を収納した収納袋8と、この収納袋8に収納された歯磨
き粉を外部に排出するための排出孔が形成された円筒状
の連通管7とが備えられている。
る蓋部60の底面には、後述する注入孔を開閉するため
のゴム材からなる注入弁9を重ねるように取付けてあ
る。尚、以下、収納缶50の長手方向であって、蓋部6
0が取付けられている方向を上方、缶底方向を下方と呼
び、スプレー缶本体5において、収納袋8により占めら
れた空間以外の圧縮空気が注入される空間を注入空間と
いう。
り付け密封している。以上説明したスプレー缶1の各構
成部品について以下詳細に説明する。まず、蓋部60に
ついて説明する。ここで、図3(a)は蓋部60の斜視
図、図3(b)は蓋部60の平面図、図3(c)は図3
(b)のA−A’断面図、図4(a)は蓋部60の斜視
図、図4(b)は蓋部60の裏面図である。
状の蓋板61と、蓋板61の中央部分に、水平断面が連
通管7の外径と略同じ内径の円状であって上方に向かっ
て凹状に形成された、連通管7を蓋部60に固定するた
めの取付部62と、蓋板61の外周端部に上方に向かっ
て立設された帯状の立設部63とが一体的に形成されて
いる。このうち立設部63の上端部には、外側に向かっ
て湾曲し、断面半円状に形成されたカシメ部64が形成
されている。
連通管7を取付部62に取付けたとき、連通管7の排出
孔と連通する開口部620が形成されており、また、蓋
板61には、蓋部60を収納缶50に取付けたとき、収
納缶50の注入空間と連通する注入孔610が形成され
ている。
面には、図4に示すように、蓋部60を収納缶50に取
付けたとき、収納缶50内の圧縮空気の漏洩を防止する
ための漏洩防止ゴム材69が取付けられる。この漏洩防
止ゴム材69は、ドーナツ状のゴム製のリングであっ
て、軸方向に垂直な面に沿って、平面状に形成されてい
る。
で、図5(a)は連通管7の外観斜視図、図5(b)は
連通管7の分解斜視図、図5(c)は連通管7のA−
A’断面図、図5(d)は図5(c)のB−B’断面図
である。
に、連通管7の底部から天井部に通ずる排出孔Hが形成
された略円筒形状の管である。まず、この連通管7の外
周面であって、軸方向上端部には、この連通管7を蓋部
60に固定するための固定部71が周設され、また、軸
方向中央部には、連通管7を蓋部60に取付けたとき、
蓋板61の底部との間に注入弁9を挟んで固定するため
の弁固定部72が周設され、さらに、この弁固定部72
の下方には、連通管7の中心軸に沿って、中心軸に対し
線対称な位置に一対の取付片73が突設されている。
尚、固定部71の下端はテーパー状に形成されている。
図5(c)に示すように、その上部が、後述する排出弁
装置を収納して取り付けることができるよう、上部の径
が下部の径よりも大きい径で形成されている。次に、こ
の連通管7の排出孔H内に備えられ、排出孔Hを開閉す
る排出弁装置75について説明する。
ように、外周の半径が、上部側の排出孔Hの半径と同じ
大きさの円筒管であって、連通管7を通過する歯磨き粉
を通過させるための通過孔hを備える固定弁76と、外
周の半径が上部側の排出孔Hの半径と略同じ大きさの円
盤状に形成された摺動弁本体770を備え、排出孔H内
を摺動自在な摺動弁77と、排出孔H内に収納された摺
動弁77を固定弁76方向に付勢するスプリング78と
を備える。
示すように、摺動弁本体770の上部平面の中央に、通
過孔hの内面に沿って当接する円弧状に形成された一対
の摺動案内部771が、歯磨き粉を通過孔hに導くた
め、所定の間隔を隔てて立設されている。また、摺動弁
本体770の下部平面の中央には、円柱状に形成された
円柱部772が立設されている。
75を構成する各部品は、図5(b)及び(c)に示す
ように、まず、径の大きさが異なる排出孔Hの段差部分
αに当接するようにスプリング78が排出孔H内に取り
付けられ、次に、摺動案内部771を上方に向け、スプ
リング78に上方に付勢されるように摺動弁77が排出
孔H内に収納され、さらに、固定弁76が、摺動案内部
771が通過孔h内に挿入されるように排出孔Hに挿入
され、排出孔Hの上端部に固定される。
プリング78からなる排出弁装置75が取付けられた連
通管7では、図5(c)に示すように、通常時にはスプ
リング78により上方に付勢された摺動弁77が固定弁
76に当接することにより、排出孔Hが閉弁されてい
る。
及び(d)に示すように、歯磨き粉を通すための溝M
が、断差部分αから固定弁76と摺動弁77の当接位置
までの排出孔Hを形成する連通管7の内壁面に軸方向に
沿って形成されている。次に、押しボタン3について説
明する。
斜視図、図6(b)は押しボタン3の正面図、図6
(c)は押しボタン3の断面図、図6(d)は押しボタ
ン3の底面図である。また、図7は押しボタン3を蓋部
60に取り付けたときの蓋部60と押しボタン3の断面
図である。
示すように、垂直断面が断面略凸の字状に、水平断面が
円状に形成され、図6(c)及び(d)に示すように、
中空状に形成されている。この押しボタン3の上段部に
は、図6(b)に示すように、外周面に面する部分にノ
ズルnが設けられており、このノズルnから押しボタン
3の上段部中央まで、押しボタン3の半径方向に沿って
排出管Lが伸び、さらに上段部中央から下方に向かって
排出管Lが形成されている。このうち上段部中央から下
方に向かって形成されている部分の排出管Lは、連通管
7に取り付けられる固定弁76の通過孔hの内径と略同
じ大きさであり、通過孔hに挿入された摺動案内部77
1の頂部から開口部620までの長さよりも長めに形成
されている。
押しボタン3を取付部62に取り付けたとき、排出缶L
が通過孔hに挿入されるよう位置決めするための4つの
板状の位置決片32が、外周壁31の内側に、外周壁3
1から中心に向かって等間隔に立設されている。この位
置決片32は、その幅が、蓋部60の取付部62と立設
部63との設置間隔と略同じ長さであり、その遊端側
が、取付部62の外周面と略同じ大きさの円上に並ぶよ
うに形成されている。
は、次のようにして組み立てられる。ここで、図8は収
納袋8が取り付けられる部分の連通管7の断面図、図9
はスプレー缶1の分解斜視図、図10は注入孔から空気
を注入するときの蓋部60及び連通管7の断面図であ
る。
うに、収納袋8の開口部分を連通管7の外周面の両側か
ら挟んで、連通管7を包み込むようにして接着剤で取付
けられる。このとき、収納袋8は、図8(b)に示すよ
うに、収納袋8の開口部を互いに張り合わせる部分と、
収納袋8の開口部を連通管7に張り合わせる部分との境
目部分(以下「合わせ部β」という)が取付片73部分
に来るように、連通管7に取付けられる。
に、取付部62に挿入し、固定部71を包み込むように
取付部62の外周面をかしめ(図7の記号イで表される
部分)ることにより、蓋部60に固定する。次に、以上
のようにして、図9に示すように、連通管7、蓋部60
及び収納袋8からなる組立物を製作したら、収納袋8を
折り畳んで、この組立物を収納缶50の開口部51から
挿入し、蓋部60のカシメ部64に、収納缶50の開口
部51の先端を噛み合わせ、カシメ部64を開口部51
の先端ごとかしめ(図7参照)蓋部60を収納缶50に
開口部51を封止するように固定する。
ら歯磨き粉、注入孔610から圧縮空気を注入し、最後
に押しボタン3を蓋部60に取り付ける。この注入空間
に圧縮空気を注入するには、図10に示すように注入孔
610から空気を吹き込むだけでよい。このように注入
孔610から圧縮空気を注入すると、注入孔610から
吹き込まれた空気の押圧力により、注入弁9が弾性変形
して隙間を形成し、この隙間を通じて圧縮空気が注入空
間に注入される。そして、この注入孔610への空気の
注入を中止すると、注入空間に注入された圧縮空気によ
り注入弁9が付勢され、注入弁9が注入孔610を自動
的に塞ぐ。
は、開口部620から歯磨き粉を注入すればよい。この
ように歯磨き粉を開口部620から注入すると、通過孔
hに注入される歯磨き粉により摺動弁77が押下され、
溝M及び排出孔Hを介して収納袋8内に収納される。
1に注入される歯磨き粉及び圧縮空気は、スプレー缶1
内の圧縮空気が9.5BARになるように、まず、注入
孔610を介して4.5BARの空気が注入され、連通
管7の排出孔Hを介してスプレー缶本体5の容積の60
%の歯磨き粉が注入される。
缶1は、次のように動作する。ここで図11(a)は押
しボタン3が押下されたときの押しボタン3、蓋部60
及び連通管7の断面図、図11(b)は押しボタン3を
連通管7に取り付けたときの押しボタン3、蓋部60及
び連通管7の断面図である。
常、スプレー缶本体5内に収納されたスプレー物が圧縮
空気に押圧されている。そのため、圧縮空気に押圧され
たスプレー物が連通管7の排出孔Hを通って摺動弁77
を上方に押圧し、摺動弁77と固定弁76とを密着させ
ることにより排出孔Hが閉弁された状態になっている。
1(a)に示すように、排出管Lが摺動案内部771を
押下し、スプリング78の付勢力に逆らって摺動弁77
が下方へ摺動して、摺動弁77と固定弁76との間に隙
間が形成される。すると、圧縮空気に押圧された歯磨き
粉が、スプリング78等が備えられた排出孔H、次に溝
M、そして前述した隙間を抜け、摺動案内部771を介
して通過孔hに導かれ、排出孔L、ノズルnを介して外
部に排出されるのである。
スプリング78の付勢力及び圧縮空気により押圧された
歯磨き粉が外部に排出しようとする力により摺動弁77
が上方に付勢され、図11(b)に示すように、摺動弁
77が固定弁76と当接して排出孔Hが閉弁されるの
で、歯磨き粉の排出はなされなくなる。
缶1は、押しボタン3を押下して排出孔H,Lを開口し
た場合、収納袋8に収納された歯磨き粉だけが圧縮空気
の押圧力を受けて排出される。すなわち、このスプレー
缶1は、排出孔H,Lから圧縮空気が排出されることが
ないので、スプレー缶1内に残留する歯磨き粉が少なく
なっても、歯磨き粉を排出するために必要な量の圧縮空
気が常に充填されているのである。
と、歯磨き粉を排出するために必要な押圧力を最後まで
発生させることができるので、歯磨き粉を最後まで確実
に排出することができる。また、本実施例のスプレー缶
1では、上述したように押しボタン3が操作されると、
排出口H,Lからは歯磨き粉だけが排出され、圧縮空気
が排出されることがない。
るなど)のときに押しボタン3が押下されても、歯磨き
粉だけを確実に排出することができる。次に、本実施例
のスプレー缶1では、圧縮ガスとして空気を利用してい
るので、万一外部に排出されてもフロンのように環境へ
の影響がなく、また不燃性なのでLPGのように爆発す
る危険もない。従って、本実施例のスプレー缶1を用い
ると、LPGやフロン等を圧縮ガスとして用いた従来の
スプレー缶よりも、はるかに地球環境に優しく、しかも
爆発する危険のない安全なスプレー缶を製造することが
できる。また、圧縮ガスとしてLPGを利用したときの
ように危険物扱いをしなくてもよくなる。
粉を口内や顔面に直接吹き付けるような用途であって
も、不純物を含まない純粋なスプレー物を排出すること
ができるので、圧縮空気に代えて人体に有害なLPG等
を問題なく用いることができる。
た場合、スプレー缶本体5の全容積の75〜80%にL
PGを注入しなければならないのに対し、空気の場合、
全容積の40%程度注入すればよい。従って本実施例の
スプレー缶1のように圧縮ガスとして空気を用いると、
歯磨き粉を多く収納することができる。
歯磨き粉と圧縮空気とが確実に分離されるので、歯磨き
粉に代えて気体を収納袋8に収納し、その気体をスプレ
ーすることも可能である。また、本実施例のスプレー缶
1では、歯磨き粉と圧縮空気とが分離して収納され、歯
磨き粉を劣化させることがないので、圧縮ガスとして空
気を利用することができる。
気に限らず歯磨き粉等のスプレー物に触れると反応して
しまうような圧縮ガスでも使用することができる。次
に、本実施例のスプレー缶1では、注入孔610に空気
を吹き込むだけで注入空間に空気を注入することがで
き、一方、注入孔610からの空気の吹き込みを中止す
るだけで注入空間を密閉することができる。つまり、本
実施例のスプレー缶1は、簡単な作業でスプレー缶1の
注入空間に圧縮空気を注入することができる。
使用したが、ゴム材に限られるものではない。ところ
で、仮に、図8(c)に示すように、連通管7の外周面
に取付片73が取り付けられていない場合、収納袋8を
連通管7に取り付けると、合わせ部βのところで隙間S
が生じ易い。
ように、合わせ部βが取付片73の部分に配置されるよ
うに収納袋8を連通管7に取り付けたので、取付片73
が隙間Sを埋め、しかも、連通管7の外周面と取付片7
3の形状に沿って収納袋8を無理なく接着することがで
きる。
わせ部βで隙間Sを生じさせることなく収納袋8を連通
管7に取り付けることができる。尚、本実施例の収納袋
8は、例えば、ナイロン、ゴム、ポリエチレン等、圧縮
空気と歯磨き粉とを分離し、収縮自在な材料で構成され
ていればどのような材料でもよい。
粧品関係、工業関係だけでなく、食品関係、医薬品関
係、医療関係、化学薬品関係、農薬殺虫剤関係、農業関
係、建築関係、塗料関係、衣料関係、自動車関係、精密
機械関係、航空機関係、消火器関係など新しい分野で幅
広い応用が可能である。
ボタン3、固定弁76、摺動弁77及びスプリング78
など、操作者の操作に応じて排出孔H、Lを開閉弁する
一連の構成部品をいう。ところで、本実施例のスプレー
缶1では、圧縮空気と歯磨き粉を分離し、歯磨き粉が圧
縮空気と反応することを防止することによって、歯磨き
粉を押圧するための圧縮ガスとして空気を用いることが
できるが、空気に触れても劣化しないスプレー物であれ
ば、従来型のスプレー缶であってもLPGやフロン等の
反応性の弱い圧縮ガスに代えて空気を用いてもよい。
も、圧縮ガスとして圧縮空気を用いると、空気が外部に
排出されてもフロンのように環境への影響がなく、不燃
性なのでLPGのように爆発する危険もないスプレー缶
を製作することができる。また、仮に空気だけが排出さ
れても、LPGのように床に溜って赤ん坊がそのLPG
を吸気するなどの危険性がないので、安全である。
すれば、前述したように、従来のスプレー缶に比べて、
多くの歯磨き粉を収納することができる。
面図である。
図、平面図及び断面図である。
図及び裏面図である。
視図、分解斜視図、断面図及び断面図である。
の斜視図、正面図、断面図及び裏面図である。
口部部分の断面図である。
通缶に取付ける様子を説明するための説明図である。
口部部分の断面図である。
口部部分の断面図である。
体、7…連通管、8…収納袋、9…注入弁、31…外周
壁、32…位置決片、50…収納缶、51…開口部、6
0…蓋部、61…蓋板、62…取付部、63…立設部、
64…カシメ部、69…漏洩防止ゴム材、71…固定
部、72…弁固定部、73…取付片、75…排出弁装
置、76…固定弁、77…摺動弁、78…スプリング、
81…開口、610…注入孔、620…開口部、770
…摺動弁本体、771…摺動案内部、772…円柱部
Claims (7)
- 【請求項1】 スプレー物及び、該スプレー物を押圧す
るための圧縮ガスを収納するスプレー缶本体と、 外部からの操作により、前記スプレー缶本体内と外部と
を連通する排出孔を開閉し、前記圧縮ガスの押圧力によ
り前記スプレー物の排出を行う排出部とを備えるスプレ
ー缶において、 前記スプレー物を収納する収納空間を形成し、該収納空
間が前記排出孔に連通する収納袋を前記スプレー缶本体
内に設けたことを特徴とするスプレー缶。 - 【請求項2】 請求項1記載のスプレー缶において、 前記圧縮ガスが注入される前記スプレー缶本体内かつ前
記収納空間外の注入空間と外部とを連通し、前記スプレ
ー缶本体に穿孔された注入孔と、 該注入孔を閉弁する方向に付勢され、外部からの押圧力
により開弁する注入弁とを備えることを特徴とするスプ
レー缶。 - 【請求項3】 請求項2記載のスプレー缶において、 前記注入弁は、 前記スプレー缶本体の内側から前記注入孔の開口部に宛
てがって取り付けられ、前記注入空間に収納された前記
圧縮ガスの押圧力で付勢されることにより前記注入孔を
閉弁し、前記注入孔から前記注入空間内に注入される前
記圧縮ガスに押圧されると弾性変形して、前記注入孔に
連通する隙間を形成することにより開弁する注入片であ
ることを特徴とするスプレー缶。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載のスプレー缶
において、 排出孔に連通する連通孔が形成された円筒形状の管本体
及び、該管本体の外周面に、前記管本体の中心軸に沿っ
て、前記中心軸に対し線対称となる位置に突設された一
対の板状の取付片からなる、前記スプレー缶本体内部に
取り付けられた連通管を備え、 前記収納袋は、 前記連通管の端部を前記収納空間に挿入した状態で前記
連通管の外周面に取り付けられることを特徴とするスプ
レー缶。 - 【請求項5】 請求項1〜4何れか記載のスプレー缶に
おいて、 前記収納袋は、 アルミの内面にビニールをコーティングした袋材からな
ることを特徴とするスプレー缶。 - 【請求項6】 請求項1〜5何れか記載のスプレー缶に
おいて、 前記スプレー缶本体は、 略円筒形状に形成され、中心軸に垂直な一方の側面が開
口する開口部を有する収納缶と、 前記開口部に取り付けられ、前記収納缶を封止する蓋部
とからなり、前記蓋部には、 前記排出部、前記排出孔、前記注入弁、前記注入孔及び
前記連通管が設けられていることを特徴とするスプレー
缶。 - 【請求項7】 スプレー物及び、該スプレー物を押圧す
る圧縮ガスを収納するスプレー缶本体と、 外部からの操作により、前記スプレー缶本体内と外部と
を連通する排出孔を開閉し、前記圧縮ガスの押圧力によ
り前記スプレー物の排出を行う排出部とを備えるスプレ
ー缶において、 前記圧縮ガスは、圧縮空気であることを特徴とするスプ
レー缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17502198A JP3543054B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | スプレー缶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17502198A JP3543054B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | スプレー缶 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000007064A true JP2000007064A (ja) | 2000-01-11 |
JP3543054B2 JP3543054B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=15988840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17502198A Expired - Lifetime JP3543054B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | スプレー缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3543054B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101677695B1 (ko) * | 2016-07-25 | 2016-11-21 | 윤효일 | 압축기체가 주입되는 주입부가 구비된 스프레이용 노즐 |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP17502198A patent/JP3543054B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101677695B1 (ko) * | 2016-07-25 | 2016-11-21 | 윤효일 | 압축기체가 주입되는 주입부가 구비된 스프레이용 노즐 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3543054B2 (ja) | 2004-07-14 |
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