JP2000006925A - ヒ−トシ−ル用熱板及びヒ−トシ−ル用熱板の焼付き防止材 - Google Patents

ヒ−トシ−ル用熱板及びヒ−トシ−ル用熱板の焼付き防止材

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JP2000006925A
JP2000006925A JP18995098A JP18995098A JP2000006925A JP 2000006925 A JP2000006925 A JP 2000006925A JP 18995098 A JP18995098 A JP 18995098A JP 18995098 A JP18995098 A JP 18995098A JP 2000006925 A JP2000006925 A JP 2000006925A
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heat
resin film
seizure
film
hot plate
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JP18995098A
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Yoshihisa Furuta
喜久 古田
秀一 ▲高▼橋
Shuichi Takahashi
Yoshinobu Watanabe
義宜 渡辺
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フッ素樹脂を基材とする粘着テ−プをヒ−トシ
−ル用熱板の焼付き防止材として使用するにもかかわら
ず良好なヒ−トシ−ル作業性、良好なヒ−トシ−ル強
度、焼付き防止膜の長期寿命等を保証でき、そして焼付
き防止膜の形成や再生作業の簡易化を達成する。 【解決手段】先端部に焼付き防止用樹脂フィルム21を
粘着剤22により貼着した熱板1であり、焼付き防止用
樹脂フィルム21または粘着剤22の少なくとも一方に
熱伝導性フィラ−を添加した。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明はプラスチックフィルム間のヒ−ト
シ−ルに使用する熱板及び該熱板に貼着して用いる焼付
き防止材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルム間、例えばポリエ
チレンフィルム間を溶着封止するのに、その溶着温度よ
りも高い一定温度に保った熱板をその溶着封止箇所に加
圧接触させてフィルム間を溶着すること、すなわちヒ−
トシ−ルすることが汎用されている。この場合、被溶着
物と熱板との焼き付きを防止するために熱板側に剥離膜
(二硫化モリブデン、酸化アルミニウム、フッ素樹脂
等)を焼成固着することが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の剥離膜においてはその固着が厄介であり加工費が高く
つき、また剥離性能が低下したときの再生加工が至難で
ある。そこで、本発明者等は上記剥離剤の一っであるフ
ッ素樹脂を基材とするフッ素樹脂粘着テ−プの貼着によ
って上記剥離膜を設けることを鋭意検討したところ、充
分な熱伝達性を確保し所望の加熱時間のもとで良好な作
業性にてヒ−トシ−ルするには、フッ素樹脂フィルム厚
みを極めて薄くする(数10μmオ−ダ−)必要がある
ことを知った。しかしながら、かかる厚みのフッ素樹脂
フィルムでは機械的強度が不足し、早期摩滅やフィルム
の折れによるヒ−トシ−ル不良が避けられない。
【0004】本発明の目的は、剥離性・耐熱性の樹脂フ
ィルムを基材とする粘着テ−プをヒ−トシ−ル用熱板の
焼付き防止材として使用するにもかかわらず良好なヒ−
トシ−ル作業性、良好なヒ−トシ−ル強度、焼付き防止
膜の長期寿命等を保証でき、そして焼付き防止膜の形成
や再生作業の簡易化を達成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一のヒ−ト
シ−ル用熱板は、先端部に焼付き防止用樹脂フィルムを
粘着剤により貼着した熱板であり、焼付き防止用樹脂フ
ィルムまたは粘着剤の少なくとも一方に熱伝導性フィラ
−を添加したことを特徴とする構成であり、その焼付き
防止材には、熱伝導性フィラ−を添加したフッ素樹脂デ
ィスパ−ジョンをガラスクロスに含浸し焼成した基材の
片面に粘着剤層を設けたものも使用することができる。
【0006】本発明に係る他のヒ−トシ−ル用熱板は、
ヒ−タを板状ホルダ−の先端に取付けた熱板に、前記ヒ
−タを股いで焼付き防止用樹脂フィルムを当接し、該フ
ィルムの両端部と板状ホルダ−両側各面との間を粘着剤
により固着したことを特徴とする構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係るヒ−トシ−ル用熱板の一例を示す図面、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。図
1において、1は熱板であり、熱絶縁性若しくは低熱伝
導性の板状ホルダ−11の端面にヒ−タ12、例えば電
熱ヒ−タを取付けてある。2は焼付き防止用テ−プであ
り、耐熱性や剥離性に優れた樹脂フィルム21、例えば
フッ素樹脂フィルムの片面に粘着剤層22を設け、該粘
着剤層22において熱板1の先端部にヒ−タ12を覆っ
て接着してある。この焼付き防止用テ−プ2の樹脂フィ
ルム21または粘着剤層22或いはこれらの両者に熱伝
導性フィラ−を添加してある。
【0008】上記フッ素樹脂フィルムには例えばポリテ
トラフルオロエチレンフィルムを使用できる。粘着剤に
はアクリル系、ゴム系等の粘着剤の使用も可能である
が、耐熱性に特に優れたシリコ−ン系を使用することが
好ましい。上記熱伝導性フィラ−としては、例えば窒化
ほう素(平均粒径1〜2μm程度)等のセラミック粉
末、銀等の金属粉末を使用することができる。
【0009】上記熱伝導性フィラ−添加の粘着テ−プ基
材としては、熱伝導性フィラ−を添加したフッ素樹脂デ
ィスパ−ジョンを耐熱性クロス、例えばガラスクロスに
含浸しこの含浸物を焼成したものを使用できる。例え
ば、フッ素樹脂ディスパ−ジョンにポリテトラフルオロ
エチレン粒子の水分散液を用い、その焼成温度を370
℃〜390℃とすることができる。前記耐熱性クロスに
よれば、クロス構造による可撓性(皺や折れやカ−ルの
発生防止に有利)のために剛性の高い耐熱性繊維を用い
ることが可能となり、ガラス繊維以外にアラミド繊維の
使用も可能である。
【0010】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板において
は、焼付き防止材としての粘着テ−プ2の樹脂フィルム
21または粘着剤層22或いは双方に熱伝導性フィラ−
を添加して焼付き防止材の熱伝導性を高めているから、
樹脂フィルム21を厚くしても充分な熱伝達性を確保で
きる。従って、焼付き防止膜の高熱伝達性によるヒ−ト
シ−ル時間の短縮ひいては作業性の向上を図り得、また
焼付き防止膜の厚み増大による早期摩滅の防止ひいては
焼付き防止膜の保守・管理の容易化を図り得ると共に焼
付き防止層の形成・再生の容易化を達成できる。特に、
熱伝導性フィラ−含有樹脂ディスパ−ジョンをクロスに
含浸・焼成したものを基材に用いた焼付き防止膜の場合
は、焼付き防止膜表面にクロスの織り目の微小の段差が
出現し、この微小段差による凹凸がガス抜き通路として
役立つから、ヒ−トシ−ル表面での気泡排除に有益であ
る。
【0011】本発明において使用される焼付き防止テ−
プは、熱伝導性フィラ−を添加した樹脂フィルムの片
面に通常の粘着剤層を設けたもの、熱伝導性フィラ−
を添加した粘着剤を良耐熱性・剥離性の樹脂フィルムの
片面に塗布したもの、熱伝導性フィラ−を添加した粘
着剤を熱伝導性フィラ−を添加した耐熱性・剥離性の樹
脂フィルムの片面に塗布したものに分けることができ
る。の場合の粘着剤層の厚みは、通常5μm〜100
μm、好ましくは15μm〜50μmとされ(5μm未
満では接着力が不足し、100μmを越えると熱伝導率
が低くなり過ぎる)、の場合の樹脂フィルムの厚みは
通常50μm〜200μmとされる(50μm未満では
摩滅損傷が早期に生じ易く、200μmを越えると熱伝
導率が低くなり過ぎる)。〜において、熱伝導性フ
ィラ−を添加した樹脂フィルムの厚みは、前記50μm
〜200μmに較べ厚くすることが可能であり、熱伝導
性フィラ−を添加した粘着剤層の厚みは、前記5μm〜
100μmに較べて厚くすることが可能である。
【0012】上記熱伝導性フィラ−の樹脂フィルムまた
は粘着剤への添加割合は、熱伝導性フィラ−の熱伝導率
及び樹脂に応じて摩滅寿命上要求される樹脂フィルムの
厚みと熱伝導性との兼ね合い等より設定され、一般に樹
脂フィルムが厚くなるほど樹脂フィルムまたは粘着剤へ
の熱伝導性フィラ−の添加量が多くされる。
【0013】図2は本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板の
他の例を示し、ヒ−タ12を板状ホルダ−11の先端に
取付けた熱板1に、前記ヒ−タ12を股いで焼付き防止
用樹脂フィルム210(例えばポリテトラフロオロエチ
レンフィルム)を当接し、該フィルム210の両端部と
板状ホルダ−両側各面との間を熱伝導性フィラ−無添加
の通常の粘着剤層220により固着した構成であり、ヒ
−タ12と焼付き防止用樹脂フィルム210とが直接に
接触され、この間に粘着剤が介在されていないために焼
付き防止用樹脂フィルム210を厚くしても熱伝達性を
充分に確保でき、フィルムの両端部と板状ホルダ−両側
各面との間の通常の粘着剤層220の厚みを接着強度上
の最適厚さに設定することにより優れた強度で接着固定
できる。従って、このヒ−トシ−ル用熱板においても、
前記図1に示した実施例と同様、焼付き防止膜の充分な
高熱伝達性によるヒ−トシ−ル時間の短縮ひいては作業
性の向上を図り得、また焼付き防止膜の充分な厚みによ
る早期摩滅の防止ひいては焼付き防止膜の保守・管理の
容易化を図り得ると共に焼付き防止層の形成・再生の容
易化を達成できる。
【0014】図3は上記図2に示すヒ−トシ−ル用熱板
において用いる焼付き防止材を示し、樹脂テ−プ210
の片面の巾両端に粘着剤層220,220を設けてあ
る。
【0015】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板は、図4
に示すように受台10に対向して設ける熱板1(ヒ−タ
は熱板に内蔵させてある)の先端部に熱伝導性フィラ−
添加焼付き防止用樹脂フィルム21を粘着剤22により
貼着したり、または焼付き防止用樹脂フィルムを熱伝導
性フィラ−添加粘着剤により貼着する形態で実施するこ
ともできる。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕シリコ−ン粘着剤100重量部
に六方晶窒化ホウ素(粒径範囲1〜10μm)50重量
部を配合しディスパ−で撹拌分散させ、これを厚み50
μm、巾40mmのポリテトラフルオロエチレンフィル
ムの片面に塗工し厚み20μmの熱伝導性フィラ−添加
粘着剤層を設けて焼付き防止材を得た。この焼付き防止
材を出力250ワット、熱板のヒ−タ加熱温度60℃の
ヒ−トシ−ル装置の熱板先端部に接着固定した。
【0017】〔実施例2〕ポリテトラフルオロエチレン
の水性ディスパ−ジョンにポリテトラフルオロエチレン
100重量部に対し前記窒化ホウ素50重量部を撹拌分
散させたものをガラスクロスに含浸し390℃で焼成し
て厚み50μmの熱伝導性フィラ−含有樹脂含浸クロス
を得、巾40mmのこのクロスの片面に実施例1と同様
に厚み20μmの熱伝導性フィラ−添加粘着剤層を設け
て焼付き防止材を得た。この焼付き防止材を実施例1と
同様に出力250ワット、熱板のヒ−タ加熱温度60℃
のヒ−トシ−ル装置の熱板先端部に接着固定した。
【0018】〔実施例3〕厚み50μm、巾40mmの
ポリテトラフルオロエチレンフィルムの片面両端に巾1
0mm、厚み100μmのアクリル系両面粘着テ−プ
〔日東電工(株)製No.500〕を20mmの間隔で
貼着して得た焼付き防止材を実施例1でのヒ−トシ−ル
装置の熱板に、図2に示すようにヒ−タ12を股いでポ
リテトラフルオロエチレンフィルム210を当接し、該
フィルムの両端部と板状ホルダ−両側各面との間を粘着
剤層220により接着した。
【0019】〔比較例〕粘着剤に窒化ホウ素を添加しな
かった以外、実施例1に同じとした。
【0020】厚み40μmのポリエチレンフィルム2枚
を重ね、上記実施例及び比較例の熱板により0.2秒、
0.5秒、1秒の各シ−ル時間でヒ−トシ−ルし、シ−
ル部を180°ピ−ルで引張ってシ−ル性能を評価し、
溶着界面が剥離したものを×、溶着界面の剥離がなくフ
ィルムが破断したもの○とした。その結果は表1の通り
であり、本発明によれば0.2秒といった短いシ−ル時
間でも良好にシ−ルできた。これは焼付き防止材の熱伝
導性の向上によるものと推察でき、同じシ−ル時間であ
れば、焼付き防止材の厚みを増すことが可能となりか
ら、摩滅を遅らせて使用寿命の長期化が期待できる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板によれ
ば、熱板の焼付き防止材として樹脂フィルムを基材とす
る粘着テ−プを用いて良好な作業性のもとで満足にヒ−
トシ−ルでき、良好なヒ−トシ−ルを保証しつつ熱板へ
の焼付き防止材の取付け作業、再生作業の簡易化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板の一例を示す
図面である。
【図2】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板の別例を示す
図面である。
【図3】図2に示すヒ−トシ−ル用熱板における焼付き
防止材を示す図面である。
【図4】本発明に係るヒ−トシ−ル用熱板の上記とは別
の例を示す図面である。
【符号の説明】
1 熱板 11 板状ホルダ− 12 ヒ−タ 2 焼付き防止材 21 樹脂フィルム 210 樹脂フィルム 22 粘着剤層 220 粘着剤層
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 義宜 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 3E094 CA05 CA06 FA30 HA01 HA08 HA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に焼付き防止用樹脂フィルムを粘着
    剤により貼着した熱板であり、焼付き防止用樹脂フィル
    ムまたは粘着剤の少なくとも一方に熱伝導性フィラ−を
    添加したことを特徴とするヒ−トシ−ル用熱板。
  2. 【請求項2】熱伝導性フィラ−を添加した樹脂フィルム
    の片面に粘着剤層を設けたことを特徴とするヒ−トシ−
    ル用熱板の焼付き防止材。
  3. 【請求項3】熱伝導性フィラ−を添加した粘着剤を樹脂
    フィルムの片面に塗布したことを特徴とするヒ−トシ−
    ル用熱板の焼付き防止材。
  4. 【請求項4】熱伝導性フィラ−を添加したフッ素樹脂デ
    ィスパ−ジョンをガラスクロスに含浸し焼成した基材の
    片面に粘着剤層を設けたことを特徴とするヒ−トシ−ル
    用熱板の焼付き防止材。
  5. 【請求項5】ヒ−タを板状ホルダ−の先端に取付けた熱
    板に、前記ヒ−タを股いで焼付き防止用樹脂フィルムを
    当接し、該フィルムの両端部と板状ホルダ−両側各面と
    の間を粘着剤により固着したことを特徴とする焼付き防
    止材。
JP18995098A 1998-06-18 1998-06-18 ヒ−トシ−ル用熱板及びヒ−トシ−ル用熱板の焼付き防止材 Pending JP2000006925A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290290A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Panasonic Ev Energy Co Ltd 熱溶着用器具及び電池モジュールの製造方法

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