JP2000006373A5 - - Google Patents

Description

また、ばね受けバー２１と万力台２５との間、およびくわえ板２９と万力台２５との間には、これらを互いに弾発する圧縮コイルばね３１および圧縮コイルばね３２がそれぞれ介装されている。さらに切欠き壁面２ｂにボルト３３で固定されたブロック３４と壁面２ｂとで形成された凹部内には、円弧部と直線部とで形成されたカム部３５ａを有するカム軸３５が、角頭部３５ｂを左右のベアラ３，４に回動自在に軸支されて係合されている。このカム軸３５を図示を省略した駆動装置によって回動させることにより、万力台２５のくわえ面２５ａとくわえ板２９のくわえ面２９ａとが開閉するように構成されている。また、万力台２５とくわえ板２９とは切欠き２の円周方向へわずかに移動調整されるように構成されている。
以上説明した版万力装置については、従来から広く使用されている枚葉印刷機の版万力装置と格別変わるところはない。

次に、この状態においてファン・アウトに対する調整を行う。すなわち、図１において、左右の連結金具２６のピン孔にスパナ２８（図２参照）を挿入し回転操作し、尻側版万力２０の左右の万力台２５Ａ，２５Ｃをそれぞれ矢印Ａ方向とＢ方向に僅かに移動させると、これと連結されたくわえ板２９Ａ，２９Ｃも矢印Ａ方向とＢ方向にそれぞれ移動する。この移動により、万力台２５Ａとくわえ板２９Ａのくわえ面２５ａ，２９ａにくわえられた版７の版尻７ｂは、中央の万力台２５Ｂとくわえ板２９Ｂのくわえ面２５ａ，２９ａにくわえられた版７の版尻７ｂによって、移動する方向と反対側の矢印Ｂ方向に引っ張られる。このとき、版７の版尻７ｂには、版７の矢印Ａ−Ｂ方向への移動を規制する湾曲部３９、すなわち矢印Ａ−Ｂ方向と直交する方向に延在する湾曲部３９が形成されている。