JP2000005855A - 鋼片のコーナー割れ防止方法 - Google Patents
鋼片のコーナー割れ防止方法Info
- Publication number
- JP2000005855A JP2000005855A JP17710898A JP17710898A JP2000005855A JP 2000005855 A JP2000005855 A JP 2000005855A JP 17710898 A JP17710898 A JP 17710898A JP 17710898 A JP17710898 A JP 17710898A JP 2000005855 A JP2000005855 A JP 2000005855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corner
- billet
- continuous casting
- length
- slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼片のコーナー割れを確実に防止し、かつ無
加熱での直送圧延を可能にしうる鋼片のコーナー割れ防
止方法を提供する。 【解決手段】 連続鋳造装置において鋳造された鋼片の
二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによる直接冷
却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さの８０％
以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上離れた
部分を冷却することによって鋼片のコーナー割れを防止
するコーナー割れ防止方法。
加熱での直送圧延を可能にしうる鋼片のコーナー割れ防
止方法を提供する。 【解決手段】 連続鋳造装置において鋳造された鋼片の
二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによる直接冷
却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さの８０％
以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上離れた
部分を冷却することによって鋼片のコーナー割れを防止
するコーナー割れ防止方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼片のコーナー割れ
防止方法に関する。さらに詳しくは鋼片を鋳造するため
の連続鋳造機および当該鋼片を圧延するための圧延装置
を用いて、長尺の鋼材を製造するための直送圧延におけ
る鋼片のコーナー割れ防止方法に関する。
防止方法に関する。さらに詳しくは鋼片を鋳造するため
の連続鋳造機および当該鋼片を圧延するための圧延装置
を用いて、長尺の鋼材を製造するための直送圧延におけ
る鋼片のコーナー割れ防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ビレットまたはスラブなどの
鋼片の連続鋳造において、矩形断面などで連続鋳造され
た鋼片のコーナー部はコーナー部を挟む両辺より冷却さ
れるため、鋼片の面の部分に比べて過冷却となり、鋼片
が時間とともに全体に冷却されるときに、コーナー部と
面の部分との熱収縮の差により、コーナー部に引張力が
生じ、割れが発生することが広く知られている。この割
れを残したまま圧延を行なうと、該割れ部分を起点に製
品割れが発生し、不良品（屑）となる。当該割れを防止
するためには、コーナー部に生じた引張力よりも、シェ
ル（鋼片外周部の凝固した部分）の強度を上げる。すな
わち、シェルの厚さを厚くすることが有効であって、一
般に、鋳造速度を落として充分な冷却を行なうことによ
って、割れを防止する方法が広く行われている。
鋼片の連続鋳造において、矩形断面などで連続鋳造され
た鋼片のコーナー部はコーナー部を挟む両辺より冷却さ
れるため、鋼片の面の部分に比べて過冷却となり、鋼片
が時間とともに全体に冷却されるときに、コーナー部と
面の部分との熱収縮の差により、コーナー部に引張力が
生じ、割れが発生することが広く知られている。この割
れを残したまま圧延を行なうと、該割れ部分を起点に製
品割れが発生し、不良品（屑）となる。当該割れを防止
するためには、コーナー部に生じた引張力よりも、シェ
ル（鋼片外周部の凝固した部分）の強度を上げる。すな
わち、シェルの厚さを厚くすることが有効であって、一
般に、鋳造速度を落として充分な冷却を行なうことによ
って、割れを防止する方法が広く行われている。
【０００３】また、前記鋼片を直送圧延によって圧延す
る場合に、コーナー部の温度が他の部分に比較して温度
が低いと、材料の温度依存物性値の差異によって境界部
分に割れが発生し、不良品（製品屑）となる。これを防
止するため、従来はライン内にエッジヒータを設けた
り、または加熱炉を通して鋼片の温度の均一化を行なう
のが一般的であった。
る場合に、コーナー部の温度が他の部分に比較して温度
が低いと、材料の温度依存物性値の差異によって境界部
分に割れが発生し、不良品（製品屑）となる。これを防
止するため、従来はライン内にエッジヒータを設けた
り、または加熱炉を通して鋼片の温度の均一化を行なう
のが一般的であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、鋳造速度が上がらないため生産性がわるかっ
たり、圧延ラインの上流側に加熱装置を設置する必要が
あり、多大なコストの増加の原因になったりするなどの
問題がある。
方法では、鋳造速度が上がらないため生産性がわるかっ
たり、圧延ラインの上流側に加熱装置を設置する必要が
あり、多大なコストの増加の原因になったりするなどの
問題がある。
【０００５】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、鋼片のコーナー割れを確実に防止し、
かつ無加熱での直送圧延を可能にしうる鋼片のコーナー
割れ防止方法を提供することを目的とする。
れたものであり、鋼片のコーナー割れを確実に防止し、
かつ無加熱での直送圧延を可能にしうる鋼片のコーナー
割れ防止方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の鋼片のコ
ーナー割れ防止方法は、連続鋳造装置において鋳造され
た鋼片の二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによ
る直接冷却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さ
の８０％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以
上離れた部分を冷却することによって鋼片のコーナー割
れを防止することを特徴とする。
ーナー割れ防止方法は、連続鋳造装置において鋳造され
た鋼片の二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによ
る直接冷却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さ
の８０％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以
上離れた部分を冷却することによって鋼片のコーナー割
れを防止することを特徴とする。
【０００７】請求項２記載の鋼片のコーナー割れ防止方
法は、連続鋳造装置において鋳造された鋼片のデスケー
リングをするときに、デスケーリングのための高圧水の
噴射範囲を、鋼片の断面の一辺につき、辺の長さの８０
％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上離れ
た部分に噴射することによって鋼片のコーナー割れを防
止することを特徴とする。
法は、連続鋳造装置において鋳造された鋼片のデスケー
リングをするときに、デスケーリングのための高圧水の
噴射範囲を、鋼片の断面の一辺につき、辺の長さの８０
％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上離れ
た部分に噴射することによって鋼片のコーナー割れを防
止することを特徴とする。
【０００８】請求項３記載の鋼片のコーナー割れ防止方
法は、連続鋳造における鋳型内でのコーナー部の冷却を
小さくするために、鋳型コーナー部が一辺の５％以上の
曲率半径である鋳型を用いて鋼片のコーナー割れを防止
することを特徴とする。
法は、連続鋳造における鋳型内でのコーナー部の冷却を
小さくするために、鋳型コーナー部が一辺の５％以上の
曲率半径である鋳型を用いて鋼片のコーナー割れを防止
することを特徴とする。
【０００９】請求項４記載の鋼片のコーナー割れ防止方
法は、連続鋳造装置において、鋳造される鋼片のコーナ
ー部を圧延して、鋼片のコーナー部の温度低下を防止す
ることによって鋼片のコーナー割れを防止することを特
徴とする。
法は、連続鋳造装置において、鋳造される鋼片のコーナ
ー部を圧延して、鋼片のコーナー部の温度低下を防止す
ることによって鋼片のコーナー割れを防止することを特
徴とする。
【００１０】また、以上の請求項１〜４記載の方法のう
ち、少なくとも２つの方法を組み合わせても鋼片のコー
ナー割れを防止することができる。
ち、少なくとも２つの方法を組み合わせても鋼片のコー
ナー割れを防止することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の鋼片のコーナー割れ防止方法を詳細に説明する。図１
は本発明のコーナー割れ防止方法を適用することができ
る連続鋳造機直後の鋼片を示す部分拡大正面図、図２は
請求項１記載のコーナー割れ防止方法の一実施の形態を
示す説明図、図３は請求項２記載のコーナー割れ防止方
法の一実施の形態を示す説明図、図４は請求項３記載の
コーナー割れ防止方法の一実施の形態を示す説明図およ
び図５は請求項４記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
の鋼片のコーナー割れ防止方法を詳細に説明する。図１
は本発明のコーナー割れ防止方法を適用することができ
る連続鋳造機直後の鋼片を示す部分拡大正面図、図２は
請求項１記載のコーナー割れ防止方法の一実施の形態を
示す説明図、図３は請求項２記載のコーナー割れ防止方
法の一実施の形態を示す説明図、図４は請求項３記載の
コーナー割れ防止方法の一実施の形態を示す説明図およ
び図５は請求項４記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
【００１２】本発明のコーナー割れ防止方法は、主とし
て、ビレットまたはスラブなどの鋼片のコーナー部と面
の部分とあいだの温度差を小さくすることによってコー
ナー割れを防止する方法であって、鋳造速度を低下させ
ることなく、また、圧延ライン手前に加熱装置を設置す
ることなく、コーナー割れ防止を行なう方法である。
て、ビレットまたはスラブなどの鋼片のコーナー部と面
の部分とあいだの温度差を小さくすることによってコー
ナー割れを防止する方法であって、鋳造速度を低下させ
ることなく、また、圧延ライン手前に加熱装置を設置す
ることなく、コーナー割れ防止を行なう方法である。
【００１３】図１に示されるように、直送圧延を行なう
ばあい、連続鋳造機１では、取鍋１１の溶鋼を一旦タン
ディシュ１２に注いだのち、ノズル１３を介して、スト
ランドごとに溶鋼をモールド１５に流し込み、表面が固
まると同時に二次冷却水１５によって徐々に冷やしなが
ら鋼片１６をローラ１７で引き抜くことにより連続鋳造
している。そして、前記鋼片１６は、切断装置２により
所定の切断長さごとに切断され、ついで圧延装置まで直
送され、圧延される。
ばあい、連続鋳造機１では、取鍋１１の溶鋼を一旦タン
ディシュ１２に注いだのち、ノズル１３を介して、スト
ランドごとに溶鋼をモールド１５に流し込み、表面が固
まると同時に二次冷却水１５によって徐々に冷やしなが
ら鋼片１６をローラ１７で引き抜くことにより連続鋳造
している。そして、前記鋼片１６は、切断装置２により
所定の切断長さごとに切断され、ついで圧延装置まで直
送され、圧延される。
【００１４】図２は、請求項１記載のコーナー割れ防止
方法にかかわる一実施の形態で、一辺の長さＷ1 が１３
０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片１６の二次冷却水
の冷却方法を示した説明図である。二次冷却水１５は、
噴射範囲を鋼片１６の辺の全長にわたって噴射するのが
一般的であるが、本実施の形態においては、連続鋳造装
置において鋳造された鋼片１６の二次冷却をするとき
に、二次冷却水１５のスプレーによる直接冷却の範囲Ｗ
2 を、鋼片１６の断面の一辺につき、一辺の長さＷ1 の
８０％以内で、かつコーナー部１６ａから辺の長さの１
０％以上離れた部分を冷却することによって鋼片１６の
コーナー割れを防止する。具体的には、噴射範囲Ｗ2 を
中央部１０４ｍｍすなわち辺の長さＷ1 の８０％のみに
絞ることによって、コーナー部１６ａの過冷却を低減
し、コーナー割れを防止することができる。
方法にかかわる一実施の形態で、一辺の長さＷ1 が１３
０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片１６の二次冷却水
の冷却方法を示した説明図である。二次冷却水１５は、
噴射範囲を鋼片１６の辺の全長にわたって噴射するのが
一般的であるが、本実施の形態においては、連続鋳造装
置において鋳造された鋼片１６の二次冷却をするとき
に、二次冷却水１５のスプレーによる直接冷却の範囲Ｗ
2 を、鋼片１６の断面の一辺につき、一辺の長さＷ1 の
８０％以内で、かつコーナー部１６ａから辺の長さの１
０％以上離れた部分を冷却することによって鋼片１６の
コーナー割れを防止する。具体的には、噴射範囲Ｗ2 を
中央部１０４ｍｍすなわち辺の長さＷ1 の８０％のみに
絞ることによって、コーナー部１６ａの過冷却を低減
し、コーナー割れを防止することができる。
【００１５】図３は、請求項２記載のコーナー割れ防止
方法にかかわる一実施の形態であり、一辺の長さＷ1 が
１３０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片のデスケーリ
ング方法を示したものである。本実施の形態において
は、デスケーリングノズル４から噴射されるデスケーリ
ング水１８は、噴射範囲を鋼片１６の辺の全長Ｗ1 にわ
たって噴射するのが一般的であるが、本実施の形態にお
いては、デスケーリングのための高圧水の噴射範囲Ｗ3
を鋼片１６の断面の一辺につき、一辺の長さＷ1の８０
％以内で、かつコーナー部１６ａから辺の長さの１０％
以上離れた部分を冷却することによって鋼片１６のコー
ナー割れを防止する。具体的には、中央部１０４ｍｍ、
すなわち辺の長さの８０％のみに絞ることによって、コ
ーナー部の過冷却を低減し、コーナー割れを防止するこ
とができる。
方法にかかわる一実施の形態であり、一辺の長さＷ1 が
１３０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片のデスケーリ
ング方法を示したものである。本実施の形態において
は、デスケーリングノズル４から噴射されるデスケーリ
ング水１８は、噴射範囲を鋼片１６の辺の全長Ｗ1 にわ
たって噴射するのが一般的であるが、本実施の形態にお
いては、デスケーリングのための高圧水の噴射範囲Ｗ3
を鋼片１６の断面の一辺につき、一辺の長さＷ1の８０
％以内で、かつコーナー部１６ａから辺の長さの１０％
以上離れた部分を冷却することによって鋼片１６のコー
ナー割れを防止する。具体的には、中央部１０４ｍｍ、
すなわち辺の長さの８０％のみに絞ることによって、コ
ーナー部の過冷却を低減し、コーナー割れを防止するこ
とができる。
【００１６】図４は請求項３記載のコーナー割れ防止方
法にかかわる一実施の形態であり、一辺の長さＷ1 が１
３０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片１６の鋳造用の
鋳型１９の１／４断面を示したものである。鋳型内のコ
ーナーの曲率半径Ｒは、鋳型の成形しやすさなどから一
般に辺の長さの３％以内程度で製作される（本実施の形
態における従来のコーナー部の曲率半径Ｒは４ｍｍ）
が、本発明では、コーナー冷却を小さくするために、鋼
片１６のコーナー部１６ａの曲率半径Ｒを辺の長さの５
％以上、すなわち６．５ｍｍ以上に増加させるので、コ
ーナー割れを減少することができる。
法にかかわる一実施の形態であり、一辺の長さＷ1 が１
３０ｍｍ程度の正方形断面を呈する鋼片１６の鋳造用の
鋳型１９の１／４断面を示したものである。鋳型内のコ
ーナーの曲率半径Ｒは、鋳型の成形しやすさなどから一
般に辺の長さの３％以内程度で製作される（本実施の形
態における従来のコーナー部の曲率半径Ｒは４ｍｍ）
が、本発明では、コーナー冷却を小さくするために、鋼
片１６のコーナー部１６ａの曲率半径Ｒを辺の長さの５
％以上、すなわち６．５ｍｍ以上に増加させるので、コ
ーナー割れを減少することができる。
【００１７】図５は請求項４記載のコーナー割れ防止方
法にかかわる一実施の形態であり、鋼片１６のコーナー
圧延の形態を示したものである。本発明は、鋼片１６全
体の中でとくに温度の低い鋼片１６のコーナー部１６ａ
を鋼片１６の中心部に向かって圧延成形することによっ
て、コーナー部と鋼片内部との温度の均一化を図る方法
である。
法にかかわる一実施の形態であり、鋼片１６のコーナー
圧延の形態を示したものである。本発明は、鋼片１６全
体の中でとくに温度の低い鋼片１６のコーナー部１６ａ
を鋼片１６の中心部に向かって圧延成形することによっ
て、コーナー部と鋼片内部との温度の均一化を図る方法
である。
【００１８】コーナー圧延による変形量Ｐは、鋼片１６
の全長Ｗ1 の７〜２０％程度にすれば、鋼片１６の温度
の均一化を好適に達成することができる。
の全長Ｗ1 の７〜２０％程度にすれば、鋼片１６の温度
の均一化を好適に達成することができる。
【００１９】コーナー圧延を行なう装置は、連続鋳造機
１と切断装置２とのあいだ、または切断装置２の下流前
のいずれにも設置可能である。本実施の形態において
は、一例として、ＰＲスタンド（ピンチロールスタン
ド）内にコーナー圧延ロールを組み込むことによってコ
ーナー圧延を実施する。図５の成形有無によるコーナー
温度の差異は以下の表１の通りである。なお、測定は、
直送圧延材料を粗ミル入口側において実施した。
１と切断装置２とのあいだ、または切断装置２の下流前
のいずれにも設置可能である。本実施の形態において
は、一例として、ＰＲスタンド（ピンチロールスタン
ド）内にコーナー圧延ロールを組み込むことによってコ
ーナー圧延を実施する。図５の成形有無によるコーナー
温度の差異は以下の表１の通りである。なお、測定は、
直送圧延材料を粗ミル入口側において実施した。
【００２０】
【表１】
【００２１】本実施の形態を組み合わせて行なった結
果、従来の鋳造速度２．２ｍ／分を、コーナー割れのな
い操業で２．６ｍ／分まで鋳造速度を上げることがで
き、また加熱装置をまったく使用せずに良好な圧延製品
を製造することができる。
果、従来の鋳造速度２．２ｍ／分を、コーナー割れのな
い操業で２．６ｍ／分まで鋳造速度を上げることがで
き、また加熱装置をまったく使用せずに良好な圧延製品
を製造することができる。
【００２２】以上述べた各実施の形態は、それぞれ単独
で実施してもコーナー割れを良好に防ぐことができる
が、任意の方法を２以上組み合わせて実施することも可
能であり、これによりさらに良好にコーナー割れを防ぐ
ことができる。
で実施してもコーナー割れを良好に防ぐことができる
が、任意の方法を２以上組み合わせて実施することも可
能であり、これによりさらに良好にコーナー割れを防ぐ
ことができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、ビレットなどの鋼片のコーナ
ー割れを、鋳造速度を下げることなく防止することがで
き、また加熱装置を設置しないで直送圧延が可能となる
ので、生産性の向上、製造コストの低減に極めて有効で
ある。
ー割れを、鋳造速度を下げることなく防止することがで
き、また加熱装置を設置しないで直送圧延が可能となる
ので、生産性の向上、製造コストの低減に極めて有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のコーナー割れ防止方法を適用すること
ができる連続鋳造機直後の鋼片を示す部分拡大正面図で
ある。
ができる連続鋳造機直後の鋼片を示す部分拡大正面図で
ある。
【図２】請求項１記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
の形態を示す説明図である。
【図３】請求項２記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
の形態を示す説明図である。
【図４】請求項３記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
の形態を示す説明図である。
【図５】請求項４記載のコーナー割れ防止方法の一実施
の形態を示す説明図である。
の形態を示す説明図である。
１ 連続鋳造機 ２ 切断装置 ３ スプレーノズル ４ デスケーリングノズル １６ 鋼片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉嶋 誠司 福岡県北九州市若松区大字安瀬１番地 東 海鋼業株式会社内 (72)発明者 堀内 康 大阪府堺市築港八幡町１番地 ニッテツ大 阪エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山室 崇 大阪府堺市築港八幡町１番地 ニッテツ大 阪エンジニアリング株式会社内 Ｆターム(参考） 4E002 AA01 AA04 AA10 BD07 BD10 CB04 4E004 AA05 KA11 MC02
Claims (5)
- 【請求項１】 連続鋳造装置において鋳造された鋼片の
二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによる直接冷
却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さの８０％
以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上離れた
部分を冷却することによって鋼片のコーナー割れを防止
する鋼片のコーナー割れ防止方法。 - 【請求項２】 連続鋳造装置において鋳造された鋼片の
デスケーリングをするときに、デスケーリングのための
高圧水の噴射範囲を、鋼片の断面の一辺につき、辺の長
さの８０％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％
以上離れた部分に噴射することによって鋼片のコーナー
割れを防止する鋼片のコーナー割れ防止方法。 - 【請求項３】 連続鋳造における鋳型内でのコーナー部
の冷却を小さくするために、鋳型コーナー部が一辺の５
％以上の曲率半径である鋳型を用いて鋼片のコーナー割
れを防止する鋼片のコーナー割れ防止方法。 - 【請求項４】 連続鋳造装置において、鋳造される鋼片
のコーナー部を圧延して、鋼片のコーナー部の温度低下
を防止することによって鋼片のコーナー割れを防止する
鋼片のコーナー割れ防止方法。 - 【請求項５】 （ａ）連続鋳造装置において鋳造された
鋼片の二次冷却をするときに、二次冷却スプレーによる
直接冷却の範囲を、鋼片断面の一辺につき、辺の長さの
８０％以内で、かつコーナーから辺の長さの１０％以上
離れた部分を冷却すること、（ｂ）連続鋳造装置におい
て鋳造された鋼片のデスケーリングをするときに、デス
ケーリングのための高圧水の噴射範囲を、鋼片の断面の
一辺につき、辺の長さの８０％以内で、かつコーナーか
ら辺の長さの１０％以上離れた部分に噴射すること、
（ｃ）連続鋳造における鋳型内でのコーナー部の冷却を
小さくするために、鋳型コーナー部が一辺の５％以上の
半径である鋳型を用いること、および（ｄ）連続鋳造装
置において、鋳造される鋼片のコーナー部を圧延して、
鋼片のコーナー部の温度低下を防止することのうち、少
なくとも２つの方法を組み合わせて行なう鋼片のコーナ
ー割れ防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17710898A JP2000005855A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 鋼片のコーナー割れ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17710898A JP2000005855A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 鋼片のコーナー割れ防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000005855A true JP2000005855A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16025302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17710898A Pending JP2000005855A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 鋼片のコーナー割れ防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000005855A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102825236A (zh) * | 2012-08-31 | 2012-12-19 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 一种消除含硼钢连铸坯角部横裂纹缺陷的方法 |
| CN108405818A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-08-17 | 东北大学 | 一种提高微合金钢薄板坯角部组织塑性的装备及工艺 |
| CN111151586A (zh) * | 2020-01-08 | 2020-05-15 | 郭连国 | 一种钢管热轧生产设备用去除氧化铁皮的喷水结构 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP17710898A patent/JP2000005855A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102825236A (zh) * | 2012-08-31 | 2012-12-19 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 一种消除含硼钢连铸坯角部横裂纹缺陷的方法 |
| CN108405818A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-08-17 | 东北大学 | 一种提高微合金钢薄板坯角部组织塑性的装备及工艺 |
| CN108405818B (zh) * | 2018-04-13 | 2020-01-14 | 东北大学 | 一种提高微合金钢薄板坯角部组织塑性的装备及工艺 |
| CN111151586A (zh) * | 2020-01-08 | 2020-05-15 | 郭连国 | 一种钢管热轧生产设备用去除氧化铁皮的喷水结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10193064A (ja) | 鋳片の未凝固圧下方法 | |
| JP2000005855A (ja) | 鋼片のコーナー割れ防止方法 | |
| CN1319678C (zh) | 用于生产切边金属带材的方法和设备 | |
| JP3526705B2 (ja) | 高炭素鋼の連続鋳造方法 | |
| JP2001191158A (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
| KR20130048599A (ko) | 주형 | |
| JP5359892B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
| JP2002079356A (ja) | 連続鋳造における２次冷却方法 | |
| JPH11156511A (ja) | 鋼スラブ連続鋳造方法 | |
| JPS58141838A (ja) | 連続鋳造設備の鋳片変形修正装置 | |
| JP3082834B2 (ja) | 丸断面鋳片の連続鋳造方法 | |
| JPH11320060A (ja) | ビレットの鋳片軽圧下連続鋳造方法及びその設備 | |
| JP2867894B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
| JPH1080752A (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
| JPH078421B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
| JP2002239696A (ja) | 連続鋳造における２次冷却方法 | |
| KR101748946B1 (ko) | 연속주조방법 | |
| JPS6127151A (ja) | 連続鋳造方法及び直送圧延方法 | |
| JP3114679B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
| JP6085054B1 (ja) | 鋼の連続鋳造圧延方法 | |
| JP3063533B2 (ja) | 広幅薄鋳片の連続鋳造方法 | |
| JPH0342981B2 (ja) | ||
| JPH0390259A (ja) | 連続鋳造方法 | |
| JPH10328800A (ja) | 連続鋳造による丸ビレット鋳片の製造方法 | |
| JPH07185763A (ja) | ばね用鋼の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050512 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060223 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060223 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070705 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070710 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071211 |