JP2000005690A - 接着剤塗布方法 - Google Patents

接着剤塗布方法

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JP2000005690A
JP2000005690A JP17620098A JP17620098A JP2000005690A JP 2000005690 A JP2000005690 A JP 2000005690A JP 17620098 A JP17620098 A JP 17620098A JP 17620098 A JP17620098 A JP 17620098A JP 2000005690 A JP2000005690 A JP 2000005690A
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adhesive
pressure
pressurized air
container
time
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JP17620098A
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Yoshihiko Miyagawa
吉彦 宮川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デイスペンサ容器内の接着剤量が変化してもノ
ズルから吐出する量は安定することを目的とし、複雑で
高価になる加圧空気圧の圧力値を補正手段に用いること
なく、補正に要する時間を最小限にでき、かつバルブの
開閉時間で補正する効果的な方法を提案する。 【解決手段】バルブ19からデイスペンサ5が共有する
空気タンク容積の最大値と到達圧力と空圧回路の合成有
効断面積からバルブ19に通電する最小時間を決定し、
圧力センサ25が大気圧を検出するタイミングでデイス
ペンサ5のノズルが上昇するタイミングに決定し、デイ
スペンサ5容器内の接着剤量が満杯時における圧力線図
が示す既知の面積と、接着剤残量が減少したときの圧力
線図から求められる面積差を到達圧力で除算して補正時
間を決定し、最小時間に補正時間を加えてバルブ19に
通電する新たな時間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品等を基板
上に固定するために基板面に接着剤を塗布する接着剤塗
布方法に関し、なかでもデイスペンサの接着剤収容容器
に一方から加圧空気を加えて他方から接着剤を吐出する
塗布手段において、基板面に塗布される接着剤の量を常
に安定させる塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本出願人の出願に係る特開平3−
165100号において、基板を所定の位置に位置決め
し、該基板の上側においてX−Yテーブルで移動自在に
支持された移動ヘッドを設け、該移動ヘッドに対して昇
降自在かつ回転自在に配設された複数個のデイスペンサ
を備え、選択されたデイスペンサを下降し基板に接着剤
を塗布する接着剤塗布装置が開示されている。基板面に
塗布される接着剤の量を安定させようとする手段とし
て、特開昭62−176571号には粘性物の温度変化
に応じて自動調圧弁の設定圧力を自動調整させる開示が
ある、特開平1−295490号には比例制御弁が調整
されて空気圧が変えられる接着剤塗布装置の開示があ
る、そうして、特開平2−68989号にはシリンジ内
の接着剤量をセンサーにより検知し圧力供給弁を制御す
る接着剤塗布装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の接着剤塗布装置
において、接着剤の塗布量を決定する因子は、ノズル形
状、加圧空気圧、加圧時間、容器形状、接着剤の特性、
その他例えば温度環境に大きく起因することが知られて
おり、基板に接着剤を塗布する場合、容器形状及びノズ
ル形状を予め決定し、基板面に塗布される接着剤の量は
加圧空気圧あるいは加圧空気弁開き時間又はその双方を
加減して相互関係により設定する方法が知られている、
その場合、設定された塗布量を安定するために、ヒータ
ーやエアコンデイショナー等の設備を備え、容器内の接
着剤に影響する温度等の環境を一定に保つ工夫をしてい
る。
【0004】しかし、容器内に一方から加圧空気を加え
て他方から接着剤を吐出する塗布手段においては、容器
内の接着剤容積と配管系を含む加圧空気の充填容積との
関係により塗布される接着剤の量に変化が生じ、塗布量
を一定に保つ補正は容器内の接着剤が使用される量に従
って加圧空気圧あるいは加圧空気弁開き時間、又はその
双方を変化させなくてはならない。
【0005】そこで自動的に安定した塗布量を保つため
に、容器内の接着剤容積を推測あるいは検出する手段を
備え、容器内の接着剤容積に応じて加圧空気弁開き時間
や加圧空気圧を自動的に補正する手段が知られる。
【0006】加圧空気弁開き時間により補正する手段は
特に付加する機器を要しないが、加圧空気弁開き時間が
短いと所定の加圧空気圧に到達しないこともあり補正が
難しい、また、接着剤を吐出後に例えばノズルを上昇さ
せるまでの時間を長くしないと所定の塗布が出来ないな
ど、塗布装置のタクトに影響する待ち時間が必要にな
る、従って、制御因子が複雑化して塗布量の補正手段と
しては安定性に欠けるきらいがある。
【0007】加圧空気弁開き時間により補正する手段に
対して、加圧空気圧の圧力値を補正する手段は接着剤塗
布装置のタクトは増加させないが、容器内の圧力を検出
するセンサーや圧力制御弁を必要とするなど高価とな
る、また制御において、容器内で接着剤の量が変化する
と加圧空気の充填容積が変動するため、加圧空気の充填
時および排出時にその速度を一致させるための係数を用
いる制御が必要となる複雑さがある。
【0008】また、塗布量の増減に対する影響の大きさ
を比較した場合、加圧空気圧の圧力値は加圧空気弁開き
時間に比べ影響が大きい、従って、加圧空気圧の圧力値
を補正する手段の場合は用いる装置と制御により精度の
良いものを要求される。
【0009】特に加圧空気弁開き時間を短くしようと試
みた場合、容器内の接着剤に加圧空気自体が作用する応
答性やセンサーの性能により接着剤を吐出する時間に制
約が生じる。
【0010】本発明の目的は、容器内に加圧空気を供給
してノズルから容器内の接着剤を吐出する構成におい
て、容器内の接着剤量が変化してもノズルから吐出する
量は安定することを目的とし、複雑で高価になる加圧空
気圧の圧力値を補正する手段を用いることなく、補正に
要する時間を最小限にでき、かつ加圧空気弁開き時間で
補正する手段による効果的な方法を提案するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、接着剤を収容す
る容器と、該容器の下端に接着剤吐出用ノズルと、該容
器の上部に加圧空気充填口を備え、前記吐出用ノズルと
前記加圧空気充填口のみが前記容器内部から外部に開口
し、所定の位置に位置決めされた基板に対し前記吐出用
ノズルが垂直に上下し該基板面に接着剤を塗布するデイ
スペンサにおいて、前記加圧空気充填口に接続するバル
ブと、前記バルブから前記加圧空気充填口を経て前記容
器が共有する空気タンクの加圧空気圧を測定する圧力セ
ンサを備え、前記バルブが加圧空気源と前記加圧空気充
填口を接続あるいは遮断し、かつ前記遮断とともに前記
加圧空気充填口を大気開放ポートに切り換える空圧回路
を設け、前記空気タンクの加圧空気圧が到達する所定の
圧力と、前記空気タンク容積の最大値と、前記加圧空気
源から前記容器に至る空圧回路の合成有効断面積とから
前記バルブに通電する最小時間を決定し、前記バルブが
前記加圧空気充填口を大気開放ポートに切り換えてか
ら、前記圧力センサが大気圧を検出するタイミングで前
記吐出用ノズルは前記基板面から上昇開始するタイミン
グに決定し、前記容器内の接着剤が満杯量における圧力
線図が示す既知の面積と、前記容器内の接着剤残量が減
少したときの圧力線図とから求められる面積差を前記空
気タンクの加圧空気圧が到達する所定の圧力で除算して
補正時間を決定し、前記最小時間に前記補正時間を加え
て前記バルブに通電する新たな時間とすることを特徴と
する接着剤塗布方法としている。
【0012】
【発明の実施の形態】始めに本発明の接着剤塗布方法を
実施する接着剤塗布装置の一例を説明する。
【0013】図12乃至図14において、基台1上に立
設されたX−Yテーブル2に移動ヘッド3が固定され、
該移動ヘッド3に3個の昇降ブロック4が上下(垂直)
方向に移動自在に取り付けられている。すなわち、各昇
降ブロック4と移動ヘッド3との間に配設された選択昇
降用エアーシリンダにより昇降される。
【0014】各昇降ブロック4にはそれぞれ回転ホルダ
が垂直軸を中心として回転可能に取り付けられている。
各回転ホルダは上部に設けられた回転駆動用モータの回
転駆動力を受けて所定角度回転される。各回転ホルダに
は接着剤塗布用デイスペンサ5が着脱自在に取り付けら
れている。接着剤塗布用デイスペンサ5は、図11の如
く、接着剤11を収容する容器6と、該容器開口に交換
可能なように嵌着されかつ容器下部に螺着された袋ナッ
ト7で保持される接着剤吐出用のノズル8と、容器6の
上部開口を密閉する着脱自在な上蓋9から構成されてい
る。
【0015】前記容器6は回転ホルダによって垂直方向
に支持され、上蓋9の貫通穴に加圧空気を容器6内部に
供給するためのパイプ10が螺着にて接続されている。
該パイプ10はチューブ14を介して加圧空気源に接続
される。容器6内部に収容された接着剤11は上部に液
面12があり、容器6内部に上蓋9と液面12の間に空
間13ができる。液面12は容器6内部にどのくらいの
接着剤11の残量があるかによって上下し、液面12の
上下によって空間13の容積が変わる。
【0016】基板トランスファ20は図14の如く、装
置筐体21に開けられた基板搬入口22よりプリント基
板24を受け入れ、所定位置に位置決め保持し、接着剤
塗布動作を完了したプリント基板24を基板搬出口23
より排出する機能を持ち、プリント基板24を移送する
構成である。基板トランスファ20において所定位置で
停止されたプリント基板24は、位置決めピンにより確
実に位置決めされるようになっている。
【0017】基板搬入口22より基板トランスファ20
上に供給されたプリント基板24は所定の停止位置に移
送される、停止したプリント基板24の位置決め穴に上
昇してきた位置決めピンが嵌入してプリント基板24を
位置決め保持する。一方、必要とする塗布パターンに対
応するノズル8を持つ接着剤塗布用デイスペンサ5が選
択され、回転駆動用モータによって回転ホルダすなわち
ノズル8を所要角度だけ回転させておく。そして、X−
Yテーブル2が作動し、指定されたプリント基板24上
の接着剤塗布座標上に選択されたノズル8を移動させ
る。選択されたノズル8が指定座標位置に到達すると、
選択昇降用エアーシリンダにより昇降ブロック4が下降
して、選択されたデイスペンサ5のノズル8下端の接着
剤がプリント基板24の面に接して所要量の接着剤が基
板面に塗布される。
【0018】図1は接着剤塗布用デイスペンサ5の容器
6内部に加圧空気を供給する空圧回路図を示す、接着剤
塗布用デイスペンサ5(以下の記述では単にデイスペン
サ5と称す)の上蓋9には加圧空気を容器6内部に供給
するためのパイプ10が接続されているが、該パイプ1
0にチューブ14が接続され、該チューブ14の他端は
加圧空気弁であるデイスペンサ用バルブ19(実施例は
電磁弁であり以下の記述では単にバルブ19と称す)に
接続される、該バルブ19の他端にはチューブ15が接
続され、該チューブ15の一方は圧力レギュレータ18
の出口に接続される、該圧力レギュレータ18の入口に
はチューブ16が接続され、該チューブ16の他方は加
圧空気源17に接続される、該加圧空気源17はエアー
コンプレッサあるいは工場等に配管された加圧空気供給
ライン等である、一方、前記チューブ14で示される空
圧回路側の圧力を検出する圧力センサ25をチューブ1
4の途中に分岐回路27を設けて備え、前記チューブ1
5で示される空圧回路側の圧力を検出する圧力センサ2
6をチューブ15の途中に分岐回路28を設けて備えて
いる。
【0019】圧力センサ25,26は各々分岐回路2
7,28で接続されるチューブ14,15内の加圧空気
の圧力を検出する、すなわち、圧力センサ25はチュー
ブ14内の加圧空気の圧力に応じたアナログ電気信号を
点線で示す信号線29に出力し、圧力センサ26はチュ
ーブ15内の加圧空気の圧力に応じたアナログ電気信号
を点線で示す信号線30に出力する、圧力センサ25,
26における圧力をアナログ電気信号に変換する手段と
しては、例えば、圧力を受けると大きく電気抵抗が変化
する半導体のピエゾ効果を利用する感圧素子が用いられ
る、一般に、アナログ電気信号としては電圧の変化を利
用することが後続する回路の処理のし易さから用いられ
る、信号線29,30は検出制御回路のA/D変換器3
1に接続される、A/D変換器は信号線29,30の各
々のアナログ電気信号を識別し各々に対応するデジタル
信号に変換する、該デジタル信号を受けたCPU32は
所定の手順(プログラム)に基づいた処理を実行して、
デイスペンサ制御回路に点線で示す出力線33からデイ
スペンサ補正値に関する制御信号を出力する、デイスペ
ンサ補正値は圧力センサ25,26が検出する圧力に応
じてデイスペンサ5の接着剤11の吐出量を一定に制御
するための信号である。
【0020】続いて本発明の接着剤塗布方法を説明す
る。
【0021】図1のバルブ19は図示しないデイスペン
サ制御回路によりON/OFF動作が行われる、バルブ
19のON動作はチューブ15側とチューブ14側を接
続し大気開放ポートが遮断される、バルブ19のOFF
動作はチューブ15側とチューブ14側を遮断しチュー
ブ14側が大気開放ポートに接続される。
【0022】始めにバルブ19はOFF動作状態であ
り、デイスペンサ5の容器6内部はチューブ14からバ
ルブ19の大気開放ポートを経て大気に開放される、従
って、容器6内部は大気圧となっている。あるいは大気
開放ポートに該当するバルブ19のポートに負圧減を接
続し、粘性の低い接着剤11を使用する場合は大気圧よ
り負圧としていることもある。
【0023】デイスペンサ制御装置によりバルブ19が
ON動作すると、加圧空気源から供給される加圧空気は
チューブ16側の圧力がチューブ15側の圧力より充分
高い圧力にしてあり、供給される加圧空気は圧力レギュ
レータ18で所定圧力に減圧されてチューブ15に至
り、バルブ19を通過しチューブ14からパイプ10を
経てデイスペンサ5の容器6内部に充填される、容器6
の下方には接着剤11が収容されており、容器6の上方
から加圧空気で押すため下方の接着剤吐出用のノズル8
から接着剤11が吐出する。
【0024】予めの設定あるいはCPU32で算出され
たデイスペンサ補正値に関する制御信号による時間が経
過してバルブ19がOFF動作し、チューブ15側とチ
ューブ14側を遮断しチューブ14側が大気開放ポート
に接続される切り換えが行われると、容器6内部の加圧
空気は排気されて減圧し接着剤吐出用のノズル8からの
接着剤11の吐出が停止される。
【0025】図2はデイスペンサ制御回路がバルブ19
をON/OFF動作させる電圧を示す線図34と、図1
に示す空圧回路のバルブ19の開閉と圧力センサ25が
検出する圧力変化の関係を示す線図35である、線図3
4と線図35の座標は左下を基点として横軸が時間tの
経過を示し、縦軸は線図34に対してバルブ19に加え
る電圧を下方が電圧の無い状態から上方に高く示し、線
図35に対して圧力センサ25が検出する圧力Pを下方
が大気圧の状態から上方に高く示す。
【0026】図2の左下の基点から時間が経過して、デ
イスペンサ制御回路がバルブ19にON動作させる電圧
を与え線図34が急激に上昇すると、バルブ19のON
動作はチューブ15側とチューブ14側を接続し大気開
放ポートが遮断される、応答時間NTを経過してチュー
ブ15側の加圧空気はバルブ19を通ってチューブ14
側に供給され、チューブ14とパイプ10とデイスペン
サ5の空間13に充満する、その結果、線図35で示す
如く圧力センサ25の検出は大気圧からチューブ15側
と同一の圧力まで上昇する、なお、線図34が上方に変
化する個所に対応する電圧の上昇個所が一段高く変化し
すぐに約半分に下降しているが、バルブ19に動作の開
始時に定格電圧の約2倍の起動電圧を与えて動作させる
ことが示される、バルブ19の通電時間である吐出時間
DTが経過するとバルブ19に与えている電圧をOFF
する、バルブ19は電圧がOFFしてから応答時間FT
を経過して、チューブ15とチューブ14間を遮断しチ
ューブ14側を大気開放ポートに切り換える、チューブ
14とパイプ10とデイスペンサ5の空間13に充満し
た加圧空気は大気開放ポートから大気中に排気され圧力
は減少する、従って、時間STはデイスペンサ5内にて
加圧空気が接着剤11を加圧し押している時間である。
【0027】図2に示す線図35に関して一般的な説明
をすると、デイスペンサ5に加圧空気充填時の圧力変位
曲線36は、チューブ14とパイプ10とデイスペンサ
5の空間13でなる空気タンク容積、チューブ15とバ
ルブ19とチューブ14とパイプ10でなる加圧空気供
給経路の合成有効断面積、図2に示す空間13に充満す
る加圧空気が到達する圧力PT及び加圧空気の温度で決
定する曲線である。同様に排気時の圧力変位曲線37
は、チューブ14とパイプ10とデイスペンサ5の空間
13でなる空気タンク容積、パイプ10とチューブ14
とバルブ19の大気開放ポートでなる加圧空気排気経路
の合成有効断面積、図2に示す空間13に充満する加圧
空気が有する圧力PT、チューブ14とパイプ10とデ
イスペンサ5の空間13における排気後の圧力(一般的
には大気圧にする)及び加圧空気の温度で決定する。
【0028】加圧空気充填時及び排気時の圧力変位曲線
36及び37に対する時間tの経過は、空気タンクの容
積が大きく、チューブ14とパイプ10とデイスペンサ
5の空間13における供給前及び排気後の圧力と充満し
てからの圧力差(圧力PT)が大きく、加圧空気供給及
び排気経路の合成有効断面積が小さくなるほど要する時
間tは長くなる。従って、接着剤塗布装置において、デ
イスペンサ5の容器6内に一方から加圧空気を加えて他
方から接着剤を吐出する塗布手段においては、加圧空気
圧の設定圧力値(圧力PT)及び吐出時間DTを一定に
保ったとしても、接着剤11の使用に伴う容器6内にお
ける残量の低下により空間13が増大し、加圧空気が充
満し充填される容積が増大し、結果、加圧空気充填時及
び排気時ともに圧力変位曲線36及び37は変動する。
【0029】デイスペンサ5の容器6内に一方から加圧
空気を加えて他方から接着剤11を吐出する塗布手段に
おいて、容器6内の接着剤11の残量に関わらず安定し
た塗布量を得られるよう吐出する量に安定を求めた場
合、図2における線図35が同一になるように常に繰り
返すことができるならば塗布量のバラツキは最少にでき
ると考えられる。
【0030】また、デイスペンサ5の容器6内に一方か
ら加圧空気を加えて他方から接着剤11を吐出する塗布
手段では、接着剤11を吐出し塗布量を決定する因子と
して、接着剤吐出用ノズル8が備える接着剤11が通過
する穴の形状、加圧空気圧または加圧空気弁開き時間で
あるバルブ19のON動作時間により決定しているが、
容器6内の接着剤11の残量が変動することに伴う塗布
量の補正をするには、加圧空気圧または加圧空気弁開き
時間あるいはその双方を変えることになる。塗布量の増
減に対する影響を加圧空気圧と加圧空気弁開き時間で比
較した場合、加圧空気圧を変えた方がより敏感に影響し
やすい。
【0031】図3と図4は加圧空気弁開き時間を変えて
塗布量の補正を行った場合の事例を示す。加圧空気圧を
示す線図38,40は容器6内の接着剤11の量がほぼ
満杯時の事例を示す、また線図39,41は容器6内の
接着剤11の量がほぼ空の時の加圧空気圧を示してい
る。図3に示す事例から問題点として、容器6内に接着
剤11の残量がどれだけあるかに伴い、加圧空気充填時
及び排気時ともに圧力変位曲線(前述の圧力変位曲線3
6及び37を参照して線図38,39,40,41で対
応する部分)が相違している、そのため接着剤11を吐
出し塗布する量が変化する、すなわち減少することにな
る。特に加圧空気充填時の加圧空気が到達する圧力PM
と圧力PNで示す如く、容器6内の接着剤11の量がほ
ぼ空の状態に近付くに従って加圧空気が到達する圧力が
低下することで、接着剤11を吐出し塗布する量の変化
は大きい。
【0032】図4は図3に示す事例に対して接着剤11
を吐出し塗布する量の変化を補うため、加圧空気充填時
に加圧空気が到達する圧力PMとなる如く、吐出時間D
Tに補正値ΔDTを加えて新たな吐出時間DT’とする
時間補正を行った結果である。このような補正を行うと
図3に示す線図39の事例と比較して、図4に示す線図
41の事例は接着剤11を吐出し塗布する量が増加する
が、結果として得たい塗布量に必ず一致するとは限らな
い。さらに補正値ΔDTを増減して微調整することを検
討しても、容器6内の加圧空気が到達する圧力が相違す
る結果となり、さらなる補正制御を困難にさせる。加え
て、接着剤塗布動作中に容器6内の到達圧力を例えば圧
力センサ25で検出し補正制御しようとすると、圧力セ
ンサ25の検出精度が高くかつ検出の応答時間が短いこ
とが望ましく、圧力センサ25が高価になり易い。ま
た、補正値ΔDTと排気時の圧力変位曲線が変化するこ
とにより、容器6内にて加圧空気が接着剤11を加圧し
ている時間STが時間ST’に増加するが、この値が大
き過ぎると接着剤塗布装置の機能に関して様々な問題の
原因となる、例えば、接着剤塗布装置の動作タクトを増
加させてしまったり、基板上に塗布される接着剤が転写
してしまう、あるいは糸引き現象をおこす不具合が発生
してしまうことになる。
【0033】本発明は容器6内の加圧空気が到達する圧
力値が容器6内の接着剤11の量に関わらず一定となる
ことを特徴とした接着剤塗布方法であるが、始めに加圧
空気充填時に加圧空気の到達する一定の圧力PTと、続
いてチューブ14とパイプ10とデイスペンサ5の空間
13でなる空気タンク容積を容器6内の接着剤11の量
が満杯時とほぼ空の下限量とについて、容器6内の接着
剤11の量がほぼ空の下限量の方が空気タンク容積が多
くなり該空気タンク容積と、チューブ15とバルブ19
とチューブ14とパイプ10でなる加圧空気供給経路の
合成有効断面積を計算した値とが得られると、図5に示
す如く前記空気タンク容積に加圧空気が一定の圧力PT
になるまで充満し充填されるまでの時間JTの最小値が
得られる、時間JTは次に式1として示す関係を有する
のでバルブ19の選定が吐出時間DTに影響する。
【0034】時間JT=[吐出時間DT]−[バルブO
N動作応答時間NT]+[バルブOFF動作応答時間F
T]………………式1 容器6内の接着剤11の量がほぼ空の下限量の空気タン
ク容積についてはチューブ14とパイプ10とデイスペ
ンサ5の全容積で置き換えて加算した容積でもよい、こ
の場合は容器6内の接着剤11の量がいかなる残量であ
っても、容器6内の加圧空気が到達する圧力PTは予め
設定された圧力レギュレータ18で所定圧力に減圧され
た一定圧力となる。よって、接着剤塗布量の補正制御に
おいて補正が必要となる接着剤塗布量の変化量が小さく
なるため、補正時間をいたずらに大きくすることなく最
小限とすることが可能である。加えて、補正値を増減さ
せても到達する圧力値は変わらないため、接着剤を加圧
する加圧空気の圧力差を考慮する必要が無い効果があ
る。
【0035】次に容器6内の接着剤11を加圧している
時間STに関して接着剤塗布装置の動作タクトを増加さ
せないために、時間STを小さくすることは本発明の目
的の1つであり、容器6内の接着剤11の残量により、
図2に線図35に関し加圧空気充填時及び排気時の圧力
変位曲線36及び37として例示する圧力変位曲線が変
動することにより、安定した塗布量を得るためだけでは
なく安定した塗布動作の要因に関連している。その実施
例によれば、デイスペンサ5の接着剤吐出用のノズル8
が昇降ブロック4とともに上下するタイミングを決める
条件として深く関わり、加圧空気充填時の圧力変位曲線
(線図35に関し圧力変位曲線36として例示する)は
プリント基板24上にノズル8で接着剤11を塗布後の
接着剤形状に影響し、また排気時の圧力変位曲線(線図
35に関し圧力変位曲線37として例示する)はプリン
ト基板24上にノズル8で接着剤11を塗布後の接着剤
糸引き現象の発生率に影響することが明らかとなった。
このことは、ノズル8が下降したとき接着剤11に適し
たギャップ寸法をプリント基板24上に保つことで安定
した塗布動作が得られることから、移動ヘッド3に昇降
ブロック4の下降を設定する任意の位置で阻止するスト
ッパー部材を設け、接着剤11の特性に適した前記ギャ
ップ寸法を設定するとともに、接着剤吐出用のノズル8
が下降してストッパー部材に阻止されている時間に、プ
リント基板24上にノズル8から接着剤11の吐出が開
始し完了するよう接着剤吐出動作を実施する。
【0036】上記に説明する接着剤吐出動作と相違し
て、接着剤吐出用のノズル8が下降してストッパー部材
に阻止されるより上の位置で接着剤11の吐出が開始す
ると、ノズル8先端に吐出された接着剤11が付着した
状態からプリント基板24上に塗布される転写状態とな
り、なかでも塗布量を少なく設定した場合にプリント基
板24上に塗布後の接着剤形状バラツキが大きくなる。
また、接着剤吐出用のノズル8が上昇動作中にまで接着
剤11の吐出を続けると、プリント基板24上に塗布後
の接着剤糸引き現象が発生し直接塗布不良の原因となる
ため、糸引き現象による不良の発生率が増大する結果と
なる。
【0037】容器6内の接着剤11を空間13に供給し
た加圧空気により加圧した状態において、接着剤11と
して周知のエポキシ樹脂製接着剤の場合、接着剤11の
吐出経路(例えばノズル8が備える接着剤11が通過す
る穴)に発生するズリ応力に相当する降伏値と、接着剤
11が有する特性であるチクソ性による粘度変化によっ
て、空間13に供給した加圧空気による加圧開始が直ち
にノズル8からの接着剤11の吐出開始とはならない、
吐出開始時の加圧空気圧力は接着剤11の降伏値以上と
なる、また、バルブ19を切り換えて空間13の加圧空
気を大気開放ポートから大気中に排気し、ノズル8から
接着剤11が出なくなる吐出完了時の空間13における
加圧空気の圧力は、接着剤11が有する特性の一つであ
るチクソ性による粘度変化によって、吐出開始時の加圧
空気圧力=降伏値よりも低い値となる。また、容器6内
の接着剤11を加圧する時間STを最小にし、ノズル8
から接着剤11が出なくなる吐出完了と該ノズル8を上
昇させるタイミングとの間に時間を要すると、接着剤1
1が有する特性であるチクソ性及びタック性により、プ
リント基板24上に塗布後の接着剤形状のバラツキに影
響があることが明らかとなっている。
【0038】本発明の接着剤塗布方法では、プリント基
板24上に塗布後の接着剤形状のバラツキ及び糸引き現
象の発生率を低下させることに対し、接着剤吐出用ノズ
ル8の上昇時、すなわちノズル8の下端よりプリント基
板24上に吐出された接着剤11が切り離される瞬間の
該部分の粘度は、低く保つ必要があるという理論的根拠
があることと上記に説明した理由により、図6に線図3
4,35は図2と同じく示し、線図44に対する座標は
左下を基点として横軸が時間tの経過を示し、縦軸は接
着剤吐出用ノズル8が上下する高さを示す如く、容器6
内の加圧空気排気時の圧力変位曲線が大気圧になる完了
点タイミングと、接着剤吐出用ノズル8が上昇を開始す
るタイミングを一致させることである。
【0039】前記2つのタイミングを一致させる方法と
しては、接着剤吐出用ノズル8の上昇動作速度から上昇
を開始するタイミングを算出し、圧力センサ25により
測定される圧力変化の関係を示す線図35に例示する圧
力変化曲線により、1動作前の圧力変化曲線から容器6
内の接着剤11を加圧する時間を測定し、本出願人が特
願平10−11490号において提案する接着剤塗布装
置の如く容器6内の接着剤11の残量を推定する、その
ときの吐出時間DT及び続いて説明する補正値とバルブ
ON動作応答時間及びバルブOFF動作応答時間から、
バルブ19のON動作タイミングを決定し一致するよう
制御する。このような制御の結果、プリント基板24上
に塗布後の接着剤形状のバラツキ及び糸引き現象による
不良の発生率が著しく減少する。
【0040】次に前記制御に要する補正値を説明する。
【0041】図2の線図35と同じく、図7は容器6内
の接着剤11の量が予め定めた満杯量における線図42
をモデルとして示し、また図8は容器6内の接着剤11
の量が予め定めた満杯量より減少したときの線図43を
モデルとして示す、図7,8に示す線図34は図2と同
じくバルブ19をON動作させる電圧を示す。接着剤1
1の量が変化することに伴い容器6内の空間13の容積
が変わる、チューブ14とパイプ10と空間13でなる
空気タンク容積が変わり加圧空気の供給空気量が変化す
ることから、加圧空気充填時の圧力変位曲線及び排気時
の圧力変位曲線が異なる曲線を示す。先に図5を示し説
明した如く、容器6内の加圧空気が到達する圧力PTは
予め設定された圧力レギュレータ18で所定圧力に減圧
された一定圧力となる前提と、チューブ15とバルブ1
9とチューブ14とパイプ10でなる加圧空気供給経路
の合成有効断面積は既知であるので、バルブ19がON
動作して加圧空気を供給し圧力センサ25で所定圧力が
検出されるまでの時間、あるいはバルブ19がOFF動
作して加圧空気を排気し圧力センサ25で大気圧が検出
されるまでの時間から、加圧空気の供給量を容易に算出
することが可能であり、該算出結果から空間13の容積
を算出することができるので、容器6の容積から空間1
3の容積を減ずれば容器6内の接着剤11の残量を推定
することが可能である。例1として容器6内の加圧空気
を圧力センサ25で検出し線図42,43が示すような
圧力線図から、加圧空気が接着剤11を加圧している時
間STの測定から関連付けて接着剤11残量推定、例2
としてバルブ19がON動作してから加圧完了までの時
間から関連付けて接着剤11残量推定、例3としてバル
ブ19がOFF動作してから排気完了までの時間から関
連付けて接着剤11残量推定をしている。例2,3とも
にバルブ19の応答時間にバラツキが無く精度が保てる
ことを条件として接着剤11残量推定までの時間を短縮
させる目的として有効である。
【0042】デイスペンサ5の容器6内に一方から加圧
空気を加えて他方から接着剤11を吐出する塗布手段に
おいて、常に容器6内における加圧空気の圧力を示す圧
力線図が同一であれば塗布量のバラツキは最小になると
考えられるが、容器6内の接着剤11残量が変わること
により、圧力線図はその一部である加圧空気充填時及び
排気時の圧力変位曲線が変化する事実から常に同一では
ない、そこで、本発明の接着剤塗布方法は同一の効果を
得る方法として、図7及び図8に例示する如く圧力線図
を積分分析し、圧力Pと時間tの積として圧力線図が示
す面積S及びS’(斜線を付して示す)を比較する。
【0043】図9に示す線図42は容器6内の接着剤1
1が満杯量における場合であり、図7に例示する如く線
図42が示す面積Sは既知であり、容器6内の接着剤1
1残量が減少した場合の圧力線図を時間t終点が同一に
なる如く図9に重ね合わせて比較する、ここで図9は、
図8に例示する線図43を重ね合わせて線図42及び4
3が示す面積S及びS’を比較した場合のモデル図であ
る。補正値は図9のモデル図が示す線図42及び43の
面積S及びS’を比較した面積差から求められ、面積Δ
S1−面積ΔS2から得られる。
【0044】図9に示す面積ΔS1及び面積S2は線図
42及び43と境界線45で定まる、吐出開始時の加圧
空気圧力は接着剤11の降伏値以上を要し、吐出してい
る接着剤11が出なくなる加圧空気圧力は接着剤11の
チクソ性による粘度変化によって、吐出開始時の加圧空
気圧力=降伏値より低い値となることは前述したが、接
着剤11の降伏値及びチクソ性を示す境界線45は接着
剤11が有する特性及び容器6内の形状や寸法と、接着
剤吐出用ノズル8が備える接着剤11が通過する穴の形
状によって変化する。
【0045】容器6内の接着剤11残量に関わらず容器
6内の加圧空気が到達する圧力PTを一定にする本発明
の接着剤塗布方法では、補正値を加えることは図10に
示す面積ΔSを面積差として加えることに他ならない。
よって図10に示す如く、容器6内の接着剤11が満杯
量における圧力線図が示す既知の面積と容器6内の接着
剤11残量が減少したときの圧力線図とから求められる
面積差(ΔS1−ΔS2)は、一辺を容器6内の加圧空
気が到達する圧力PTとした面積ΔS(=ΔS1−ΔS
2)に置き換えることが可能である、すなわち補正値と
して面積差(ΔS1−ΔS2)を容器6内の加圧空気が
到達する圧力PTで除算すれば補正時間ΔTが得られ
る、補正時間ΔTはバルブ19の通電時間である吐出時
間DTに加え制御する、該補正時間ΔTが補正値であ
る。
【0046】接着剤塗布装置に対する実施例として時間
tの経過と圧力センサ25,26の出力から、接着剤塗
布動作毎に演算した圧力線図から面積ΔS(=ΔS1−
ΔS2)をサンプリングし、面積ΔS(=ΔS1−ΔS
2)を容器6内の加圧空気が到達する圧力PTで除算
し、補正時間ΔTを得て、次回の接着剤塗布動作の補正
値として補正時間ΔTを吐出時間DTに加えて塗布動作
させるのがよい。
【0047】またサンプリングに要する時間の短縮を目
的として簡略化すると、面積ΔS1に比べて小さな値の
面積ΔS2を無視して、面積ΔSに代えて面積ΔS1と
しても得られる補正時間ΔTは近似された値が得られ
る、この例では圧力センサ25(あるいは容器6内に圧
力センサを備えてもよい)により、加圧空気充填時の圧
力変位曲線が要する時間よりも小さい時間をたどる排気
時の圧力変位曲線を使用する、すなわちバルブ19のO
FF動作から該圧力センサ25で大気圧が検出されるま
での時間でサンプリングを行い、サンプリングから得ら
れた排気時の圧力変位曲線が有する面積ΔS1を圧力P
Tで除算して補正時間ΔTとする。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はデイスペ
ンサ容器内の加圧空気が到達する圧力値が該容器内の接
着剤残量に関わらず一定となることを特徴とした接着剤
塗布方法であり、圧力センサの検出を時間の経過でサン
プリングして得られた圧力線図に置き換えて、接着剤塗
布動作毎に圧力線図が示す面積差により補正値を求める
ことによって、容器内の接着剤残量が変化しても塗布量
の変化を補正して、容器内の接着剤残量がほぼ空となる
まで一定の塗布量を保つことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着剤塗布用デイスペンサに加圧空気を供給す
る空圧回路の説明図。
【図2】バルブ19の開閉と圧力センサ25が検出する
圧力変化の説明図。
【図3】バルブ19の開閉時間を変えて塗布量の補正を
行う場合の説明図。
【図4】バルブ19の開閉時間を変えて塗布量の補正を
行う場合の説明図。
【図5】加圧空気充填時間JTの最小値を得る説明図。
【図6】バルブ開閉時間と圧力変化と吐出用ノズルの上
下との関係説明図。
【図7】容器内の接着剤量が満杯量における圧力変化の
モデル説明図。
【図8】容器内の接着剤量が満杯より減少したときの圧
力変化モデル説明図。
【図9】線図42,43と境界線45で定まる面積ΔS
1,ΔS2の説明図。
【図10】面積差(ΔS1−ΔS2)を面積ΔSに置き
換える説明図。
【図11】接着剤塗布用デイスペンサの断面図。
【図12】接着剤塗布装置の一実施例の正面図。
【図13】接着剤塗布装置の一実施例の側面図。
【図14】接着剤塗布装置の一実施例の斜視図。
【符号の説明】
1 基台 2 X−Yテーブル 3 移動ヘッド 4 昇降ブロック 5 接着剤塗布用デイスペンサ 6 容器 8 接着剤吐出用ノズル 9 上蓋 10 パイプ 11 接着剤 12 液面 13 空間 14,15,16 チューブ 17 加圧空気源 18 圧力レギュレータ 19 デイスペンサ用バルブ 24 プリント基板 25,26 圧力センサ 34 バルブのON/OFF動作電圧線図 35,38〜43 圧力線図 36,37 圧力変位曲線 44 接着剤吐出用ノズル上下高さ線図 45 境界線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着剤を収容する容器と、該容器の下端に
    接着剤吐出用ノズルと、該容器の上部に加圧空気充填口
    を備え、前記吐出用ノズルと前記加圧空気充填口のみが
    前記容器内部から外部に開口し、所定の位置に位置決め
    された基板に対し前記吐出用ノズルが垂直に上下し該基
    板面に接着剤を塗布するデイスペンサにおいて、前記加
    圧空気充填口に接続するバルブと、前記バルブから前記
    加圧空気充填口を経て前記容器が共有する空気タンクの
    加圧空気圧を測定する圧力センサを備え、前記バルブが
    加圧空気源と前記加圧空気充填口を接続あるいは遮断
    し、かつ前記遮断とともに前記加圧空気充填口を大気開
    放ポートに切り換える空圧回路を設け、前記空気タンク
    の加圧空気圧が到達する所定の圧力と、前記空気タンク
    容積の最大値と、前記加圧空気源から前記容器に至る空
    圧回路の合成有効断面積とから前記バルブに通電する最
    小時間を決定し、前記バルブが前記加圧空気充填口を大
    気開放ポートに切り換えてから、前記圧力センサが大気
    圧を検出するタイミングで前記吐出用ノズルは前記基板
    面から上昇開始するタイミングに決定し、前記容器内の
    接着剤が満杯量における圧力線図が示す既知の面積と、
    前記容器内の接着剤残量が減少したときの圧力線図とか
    ら求められる面積差を前記空気タンクの加圧空気圧が到
    達する所定の圧力で除算して補正時間を決定し、前記最
    小時間に前記補正時間を加えて前記バルブに通電する新
    たな時間とすることを特徴とする接着剤塗布方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121942A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Seiko Epson Corp 機能液滴吐出ヘッドへの機能液供給方法および機能液供給装置、並びに液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器
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