JP2000005293A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置

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JP2000005293A
JP2000005293A JP10189827A JP18982798A JP2000005293A JP 2000005293 A JP2000005293 A JP 2000005293A JP 10189827 A JP10189827 A JP 10189827A JP 18982798 A JP18982798 A JP 18982798A JP 2000005293 A JP2000005293 A JP 2000005293A
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purification unit
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Yasuhiro Tomita
康裕 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置場所の空気の状況に応じた浄化方法を選
択でき、設置場所の広狭に対応して拡張及び縮小できる
空気浄化装置を実現する。 【解決手段】 吸気口22と、排気口24と、吸気口22と排
気口24とを連通する通気路78とを有すると共に、通気路
78の途中にオゾン生成波長の紫外線放射用紫外線ランプ
44aを配置した第1の浄化ユニット14、吸気口22と、排
気口24と、吸気口22と排気口24とを連通する通気路78と
を有すると共に、通気路78の途中に殺菌作用波長の紫外
線放射用紫外線ランプ44bを配置した第2の浄化ユニッ
ト16、吸気口22と、排気口24と、吸気口22と排気口24と
を連通する通気路78とを有すると共に、通気路78の途中
に光触媒60及び光触媒活性化作用波長の紫外線放射用紫
外線ランプ44cを配置した第3の浄化ユニット18の1つ
以上を備え、第1、第2、第3の浄化ユニット14,16,
18の各通気路78は、連通接続可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気浄化装置に係
り、特に、オゾンや紫外線、或いは光触媒を用いて人間
が居住する室内等の空気の殺菌・脱臭等を行う空気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾン(O3)は強力な酸化力を有し、
優れた殺菌・脱臭等の効果を発揮することから、室内等
人間が居住する空間の空気浄化にオゾンを応用する試み
がなされている。また、254nm近傍の波長の紫外線
は、殺菌作用が顕著であることから、斯かる254nm
近傍の波長の紫外線を利用した浄化装置も各種提案され
ている。さらに、二酸化チタン(TiO2)や酸化銀
(AgO,Ag2O)等の光触媒は、200〜400n
mの紫外線照射を受けると、活性化して強力な酸化力を
生じ、殺菌・脱臭作用を発揮すると共に、窒素酸化物
(NOX)、硫黄酸化物(SOX)等の有害化合物の分解
作用をも発揮するものであることから、近年、光触媒を
利用して、有害化合物を含む空気を浄化する装置が実現
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、空気を浄
化する方法として、上記の通り、オゾンを利用する方
法、紫外線を利用する方法、光触媒を利用する方法がよ
く知られているが、従来の空気浄化装置にあっては、何
れかの一つの方法を用いて空気の浄化を行うのが一般的
であった。このため、空気浄化装置の設置場所を移動し
た場合等に、移動場所の空気の状況に応じた適切な浄化
方法を使用することができないことがあった。例えば、
通常の室内で使用する場合には、紫外線やオゾンを利用
した空気浄化装置で十分であるが、高速道路の料金所内
や駐車場の管理室内等の窒素酸化物(NOX)を含んだ
空気の多い場所では、光触媒を利用した空気浄化装置を
設置するのが適当である。また、従来の空気浄化装置に
あっては、設置場所の広狭に対応して空気浄化装置の大
きさを拡張し、或いは縮小することが容易にはできない
ものであった。
【0004】この発明は、上記従来例の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、設置場
所の空気の状況に応じた適切な浄化方法を選択すること
ができると共に、設置場所の広狭に対応して空気浄化装
置を自由に拡張及び縮小することのできる空気浄化装置
を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る空気浄化装置は、空気を内部に取り入
れる吸気口と、内部の空気を外部に排出する排気口と、
上記吸気口と排気口とを連通する通気路とを有すると共
に、上記通気路の途中にオゾン生成作用を有する波長の
紫外線を放射する紫外線ランプを複数配置して成る第1
の浄化ユニット、空気を内部に取り入れる吸気口と、内
部の空気を外部に排出する排気口と、上記吸気口と排気
口とを連通する通気路とを有すると共に、上記通気路の
途中に殺菌作用を有する波長の紫外線を放射する紫外線
ランプを複数配置して成る第2の浄化ユニット、また
は、空気を内部に取り入れる吸気口と、内部の空気を外
部に排出する排気口と、上記吸気口と排気口とを連通す
る通気路とを有すると共に、上記通気路の途中に光触媒
及び光触媒活性化作用を有する波長の紫外線を放射する
紫外線ランプを複数配置して成る第3の浄化ユニットの
少なくとも1つ以上を備えた空気浄化装置であって、上
記第1の浄化ユニット、第2の浄化ユニット及び第3の
浄化ユニットの各通気路は、連通口を介して連通接続可
能となされていることを特徴とする。
【0006】上記第1の浄化ユニットは、通気路の途中
にオゾン生成作用を有する波長の紫外線を放射する紫外
線ランプを複数配置したため、第1の浄化ユニット内に
取り入れられた空気は、オゾンによる殺菌、脱臭が行わ
れる。また、上記第2の浄化ユニットは、通気路の途中
に殺菌作用を有する波長の紫外線を放射する紫外線ラン
プを複数配置したため、第2の浄化ユニット内に取り入
れられた空気は、紫外線による殺菌が行われる。さら
に、上記第3の浄化ユニットは、通気路の途中に光触媒
及び光触媒活性化作用を有する波長の紫外線を放射する
紫外線ランプを複数配置したため、第3の浄化ユニット
内に取り入れられた空気は、光触媒による殺菌・脱臭が
行われると共に、有害化合物の分解も行われる。而し
て、上記第1乃至第3の浄化ユニットの各通気路は、連
通口を介して連通接続可能となされているため、設置場
所の空気の状況に応じて、第1乃至第3の浄化ユニット
の中で必要な浄化ユニットのみを任意に組み合わせて使
用することができる。また、設置場所の広狭に応じて、
接続する浄化ユニットを数を適宜変更することにより、
空気浄化装置を拡張及び縮小することができる。
【0007】また、上記紫外線ランプを吸気口側から排
気口側に向けて順次パルス的に点滅制御する制御部を設
ければ、電界の移動によって吸気口から排気口へ向かう
空気の流れを形成することができる。
【0008】さらに、第1乃至第3の浄化ユニット内
に、紫外線強度を検知する紫外線センサを設けると共
に、該紫外線センサの検知信号に基づき、紫外線ランプ
の点灯及び消灯、又は、出力調節を行う制御部を設けれ
ば、各紫外線ランプから放射される紫外線の量を調節す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、図面に基づいて
説明する。図1は、本発明に係る空気浄化装置10の外観
斜視図、図2は、内部機能を示すブロック図、図3は、
第1乃至第3の浄化ユニットの概略断面図である。本発
明の空気浄化装置10は、図1に示すように、制御ユニッ
ト12と、該制御ユニット12の上段に連接された第1の浄
化ユニット14、第2の浄化ユニット16及び第3の浄化ユ
ニット18を備えて成る。各浄化ユニットは、それぞれ同
一形状の直方体状筐体20の前面下方部に吸気口22を有す
ると共に、上面に排気口24を有し、また、底面には連通
口26(図3)を有している。尚、図示の空気浄化装置10
にあっては、第1の浄化ユニット14の吸気口22から導入
された空気が、該第1の浄化ユニット14乃至第3の浄化
ユニット18内を経由し、第3の浄化ユニット18の排気口
24から排出されるようにするため、第2、第3の浄化ユ
ニット16,18の吸気口22は、着脱自在の遮蔽板28で閉塞
されている。
【0010】次に、図2に基づいて、本発明の空気浄化
装置10を構成する制御ユニット12及び第1乃至第3の浄
化ユニット14,16,18の内部機能を説明する。制御ユニ
ット12内には、中央処理装置(CPU)や制御プログラ
ムを格納したROM等の記憶装置、入出力ポート(I/
O)等を有する主制御部30及び電源回路32とを少なくと
も備えた主駆動部34が設けられており、また、外部電源
と接続するためのACコネクタ36、浄化ユニット側のコ
ネクタと接続され、各浄化ユニットへの電源供給及び主
制御部30の記憶装置に格納されている制御プログラムや
制御パラメータの転送を行うためのコネクタ38、外部か
ら通信回線を利用した遠隔制御を行うための通信コネク
タ40を有している。尚、リモコン制御を行うために、リ
モコン受光部42を設けてもよい。
【0011】第1の浄化ユニット14は、オゾン(O3
を利用して空気の浄化を行うユニットであり、内部にオ
ゾン生成用の185nmの波長の紫外線を放射する第1
の紫外線(UV)ランプ44a及び、放射される紫外線の
強度及びオゾン濃度を検知するための紫外線センサ及び
オゾンセンサを備えたセンサ部46を有している。また、
中央処理装置や制御プログラムを格納する記憶装置、入
出力ポート等を有する制御部48、電源回路50、及び第1
の紫外線ランプ44aに点灯用交流電流を供給するインバ
ータ回路52を少なくとも備えた駆動部54が設けられてお
り、上記制御部48はセンサ部46から出力されるオゾン濃
度及び紫外線強度の検知信号に応じて、第1の紫外線ラ
ンプ44aの全部又は一部を消灯させたり、第1の紫外線
ランプ44aの出力を低下させてオゾン及び紫外線の発生
量を抑制し、或いは逆に、第1の紫外線ランプ44aの点
灯数を増加させたり、第1の紫外線ランプ44aの出力を
上昇させてオゾン及び紫外線の発生量を増大する制御を
行うものである。さらに第1の浄化ユニット14は、制御
ユニット12のコネクタ38と接続するためのコネクタ56及
び第2の浄化ユニット16のコネクタ56と接続するための
コネクタ56とを有している。
【0012】第2の浄化ユニット16は、紫外線を利用し
て空気の浄化を行うユニットであり、内部に殺菌作用を
有する254nmの波長の紫外線を放射する第2の紫外
線ランプ44b及び放射される紫外線の強度を検知する紫
外線センサを備えたセンサ部58を有している。また、上
記第1の浄化ユニット14と同様に、中央処理装置や制御
プログラムを格納する記憶装置、入出力ポート等を有す
る制御部48、電源回路50、及び第2の紫外線ランプ44b
に点灯用交流電流を供給するインバータ回路52を少なく
とも備えた駆動部54が設けられており、制御部48はセン
サ部58から出力される紫外線強度の検知信号に応じて、
第2の紫外線ランプ44bの全部又は一部を消灯させた
り、第2の紫外線ランプ44bの出力を低下させて紫外線
の発生量を抑制し、或いは逆に、第2の紫外線ランプ44
bの点灯数を増加させたり、第2の紫外線ランプ44bの
出力を上昇させて紫外線の発生量を増大する制御を行う
ものである。さらに、この第2の浄化ユニット16は、第
1の浄化ユニット14のコネクタ56と接続するためのコネ
クタ56及び第3の浄化ユニット18のコネクタ56と接続す
るためのコネクタ56とを有している。
【0013】第3の浄化ユニット18は、光触媒を利用し
て空気の浄化を行うユニットであり、内部に光触媒材60
及び光触媒を活性化させる紫外線波長200〜400n
mの中で、特に光触媒活性化作用が顕著な360nmの
波長の紫外線を放射する第3の紫外線ランプ44cを有し
ている。また、一定濃度(例えば0.1ppm)を越え
るオゾンは人体に有害であるため、余剰オゾンが第3の
浄化ユニット18の排気口24から外部へ流出するのを防止
する目的でオゾン分解触媒材62を備えている。さらに、
第3の紫外線ランプ44cから放射される紫外線の強度の
検知及びオゾン濃度を検知するための紫外線センサ及び
オゾンセンサを備えたセンサ部64を有している。また、
上記第1及び第2の浄化ユニット14,16と同様に、中央
処理装置や制御プログラムを格納する記憶装置、入出力
ポート等を有する制御部48、電源回路50、及び第3の紫
外線ランプ44cに点灯用交流電流を供給するインバータ
回路52を少なくとも備えた駆動部54が設けられている。
上記制御部48はセンサ部64から出力される紫外線強度の
検知信号に応じて、第3の紫外線ランプ44cの全部又は
一部を消灯させたり、第3の紫外線ランプ44cの出力を
低下させて紫外線の発生量を抑制し、或いは逆に、第3
の紫外線ランプ44cの点灯数を増加させたり、第3の紫
外線ランプ44cの出力を上昇させて紫外線の発生量を増
大する制御を行うものである。また、制御部48は、セン
サ部64によって所定値を越える濃度のオゾンが検知され
た場合には、コネクタ56を介して制御ユニット12の主制
御部30に信号を出力し、主制御部30は第1の浄化ユニッ
ト14の制御部48に対して第1の紫外線ランプ44aの消灯
又は出力の低下を指示する信号を出力し、その結果、オ
ゾンの発生量が抑制されるのである。さらに、この第3
の浄化ユニット18は、第2の浄化ユニット16のコネクタ
56と接続するためのコネクタ56及び図示しない他の浄化
ユニットとの接続を可能とするためのコネクタ56を有し
ている。
【0014】図3は、第1乃至第3の浄化ユニット14,
16,18の概略断面図である。各浄化ユニット14,16,18
はそれぞれ内部に2つのランプユニット66を収納してな
る。当該ランプユニット66は、断面長方形状の角筒体の
左右の外壁面からそれぞれ8本の紫外線ランプ44が突設
されると共に、これら8本の紫外線ランプ44の上方に紫
外線強度を検知する紫外線センサ68が突設されている。
上記の通り、第1の浄化ユニット14内の第1の紫外線ラ
ンプ44aは、オゾン生成用の185nmの波長の紫外線
を放射し、第2の浄化ユニット16内の第2の紫外線ラン
プ44bは、殺菌作用を有する254nmの波長の紫外線
を放射し、また、第3の浄化ユニット18内の第3の紫外
線ランプ44cは、光触媒を活性化させる360nmの波
長の紫外線を放射するものである。
【0015】また、各浄化ユニット14,16,18の筐体20
内には仕切板70によって区切られた駆動室72が設けられ
ており、該駆動室72内には上記した制御部48、電源回路
50及びインバータ回路52を備えた駆動部54が設置されて
いると共に、駆動室72の上下両端部には、浄化ユニット
と制御ユニット12相互間、或いは浄化ユニット相互間で
電源の供給や制御パラメータ及び制御プログラムの転送
を行うための上記したコネクタ56が配置されている。
【0016】さらに、第1の浄化ユニット14及び第3の
浄化ユニット18にあっては、紫外線センサ68の上方にお
ける排気口24近傍の筐体20内壁面にオゾン濃度を検知す
るオゾンセンサ74が配置されている。
【0017】また、第3の浄化ユニット18の筐体20内壁
面には、上記した光触媒材60が配置されている。この光
触媒材60は、二酸化チタン(TiO2)や酸化銀(Ag
O,Ag2O)等の光触媒粉末に、シリカ(SiO2)や
アルミナ(Al23)等を添加して、高温で焼結固化さ
せてパネル状に形成したものを、接着等の適宜な手段で
筐体20内壁面に配置したものである。
【0018】さらに、この第3の浄化ユニット18には、
余剰オゾンが排気口24から外部へ流出するのを防止する
ため、上記オゾンセンサ68の直下に上記したオゾン分解
触媒材62が配置されている。このオゾン分解触媒材62
は、酸化マンガン(MnO2)等のオゾン分解触媒を成
形して構成され、上下方向に貫通する多数の貫通孔76を
備えてなり、オゾンがこの貫通孔76を通過する間にオゾ
ン分解触媒と接触して無害の酸素に分解されるのであ
る。
【0019】各浄化ユニット14,16,18にあっては、そ
の吸気口22から排気口24迄の間に通気路78が形成される
こととなるが、第1乃至第3の浄化ユニット14,16,18
が連接された本発明の空気浄化装置10にあっては、筐体
20の形状及びランプユニット66・吸気口22・排気口24・
連通口26の配置位置が同一であることから、第1の浄化
ユニット14の吸気口22から導入された空気は、該第1の
浄化ユニット14の排気口24を経て第2の浄化ユニット16
の連通口26から第2の浄化ユニット16内に導入され、ま
た、第2の浄化ユニット16の排気口24を経て第3の浄化
ユニット18の連通口26から第3の浄化ユニット18内に導
入され、第3の浄化ユニット18の排気口24から外部へ排
出されることとなり、その結果、第1の浄化ユニット14
の吸気口22から第3の浄化ユニット18の排気口24迄連通
された通気路78が形成されることとなる。尚、上記の通
り、第2の浄化ユニット16の吸気口22及び第3の浄化ユ
ニット18の吸気口22は、遮蔽板28で閉塞されていること
から、空気が第2の浄化ユニット16及び第3の浄化ユニ
ット18の吸気口22から漏出することはない。
【0020】而して、制御ユニット12のACコネクタ36
を外部電源と接続し、第1の浄化ユニット乃至第3の浄
化ユニット14,16,18に電源供給して、各浄化ユニット
内の紫外線ランプ44を点灯させると、紫外線ランプ44か
らの放熱効果によって浄化ユニット内の空気が膨張して
上昇するため、第3の浄化ユニット18の排気口24から空
気が自然に外部に排出されると共に、第1の浄化ユニッ
ト14の吸気口22から空気が第1の浄化ユニット14内に流
れ込み、その結果、第1の浄化ユニット14の吸気口22か
ら第3の浄化ユニット18の排気口24へ向かう空気の流れ
が形成される。この際、制御ユニット12の主制御部30の
指令に基づき、各紫外線ランプ44を通気路78に沿って、
第1の浄化ユニット14の吸気口22側から第3の浄化ユニ
ット18の排気口24側に向けて順次パルス的に点滅させれ
ば、電界の移動によって第1の浄化ユニット14の吸気口
22から第3の浄化ユニット18の排気口24へ向かう空気の
流れをより一層促進させることができる。尚、図示は省
略するが、空気浄化装置内の適宜個所にファンを設ける
ことにより、空気の流れを形成してもよい。
【0021】そして先ず、第1の浄化ユニット14の吸気
口22から第1の浄化ユニット14内に取り入れられた空気
は、第1の紫外線ランプ44aの作用で発生したオゾンに
よるり殺菌・脱臭処理が施される。
【0022】つぎに、第1の浄化ユニット14の排気口24
を経て第2の浄化ユニット16の連通口26から第2の浄化
ユニット16内に導入された空気は、第2の紫外線ランプ
44bから放射される254nmの波長の紫外線により殺
菌処理が施される。尚、254nmの波長の紫外線は、
オゾン分解作用をも有することから、第1の浄化ユニッ
ト14内で生成された余剰オゾンの分解処理も行われる。
【0023】さらに、第2の浄化ユニット16の排気口24
を経て第3の浄化ユニット18の連通口26から第3の浄化
ユニット18内に導入された空気は、光触媒材60と接触し
て、窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)等の有
害化合物のが分解処理が施されると共に、殺菌・脱臭処
理が施される。そして最後に、オゾン分解触媒材62の貫
通孔76を通過することにより、余剰オゾンの分解処理が
施された後、第3の浄化ユニット18の排気口24から外部
に排出されることとなる。
【0024】本発明の空気浄化装置10にあっては、オゾ
ンを利用して空気の浄化を行う第1の浄化ユニット14、
紫外線を利用して空気の浄化を行う第2の浄化ユニット
16及び光触媒を利用して空気の浄化を行う第3の浄化ユ
ニット18を連通接続し、第1の浄化ユニット14の吸気口
22から第3の浄化ユニット18の排気口24に至る通気路78
を形成して空気の浄化を行っているが、浄化ユニットの
組み合わせ方はこれに限定されるものではなく、第1乃
至第3の浄化ユニット14,16,18を任意に組み合わせて
空気浄化装置を構成することが可能である。例えば、浄
化すべき空気が窒素酸化物(NOX)等の有害化合物を
多く含む場合には、光触媒を利用して浄化する第3の浄
化ユニット18のみを任意数連通接続して空気の浄化を行
うのが好適である。また、連通接続する浄化ユニットの
数を適宜変更することにより、設置場所の広狭に対応し
て空気浄化装置10を自由に拡張及び縮小することができ
る。
【0025】尚、オゾンを利用して空気の浄化を行う第
1の浄化ユニット14だけで空気浄化装置を構成する場合
には、余剰オゾンを分解するため、排気口24近傍に上記
オゾン分解触媒材62を配置するのが適当である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る空気浄化装置にあっては、
オゾンによって空気の殺菌・脱臭を行う第1の浄化ユニ
ット、紫外線によって空気の殺菌を行う第2の浄化ユニ
ット、光触媒によって空気の殺菌・脱臭及び有害化合物
の分解を行う第3の浄化ユニットの各通気路が連通接続
可能となされているため、設置場所の空気の状況に応じ
て、必要な浄化ユニットのみを任意に組み合わせて使用
することができる。また、設置場所の広狭に応じて、接
続する浄化ユニットを数を適宜変更することにより、空
気浄化装置を拡張及び縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気浄化装置の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る空気浄化装置の内部機能を示すブ
ロック図である。
【図3】第1乃至第3の浄化ユニットの概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 空気浄化装置 12 制御ユニット 14 第1の浄化ユニット 16 第2の浄化ユニット 18 第3の浄化ユニット 22 吸気口 24 排気口 26 連通口 34 主駆動部 44a第1の紫外線ランプ 44b第2の紫外線ランプ 44c第3の紫外線ランプ 54 駆動部 60 光触媒材 68 紫外線センサ 74 オゾンセンサ 78 通気路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日(1999.4.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 空気浄化装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気浄化装置に係
り、特に、オゾンや紫外線、或いは光触媒を用いて人間
が居住する室内等の空気の殺菌・脱臭等を行う空気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾン(O)は強力な酸化力を有し、
優れた殺菌・脱臭等の効果を発揮することから、室内等
人間が居住する空間の空気浄化にオゾンを応用する試み
がなされている。また、254nm近傍の波長の紫外線
は、殺菌作用が顕著であることから、斯かる254nm
近傍の波長の紫外線を利用した浄化装置も各種提案され
ている。さらに、二酸化チタン(TiO)や酸化銀
(AgO,AgO)等の光触媒は、200〜400n
mの紫外線照射を受けると、活性化して強力な酸化力を
生じ、殺菌・脱臭作用を発揮すると共に、窒素酸化物
(NO)、硫黄酸化物(SO)等の有害化合物の分
解作用をも発揮するものであることから、近年、光触媒
を利用して、有害化合物を含む空気を浄化する装置が実
現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、空気を浄
化する方法として、上記の通り、オゾンを利用する方
法、紫外線を利用する方法、光触媒を利用する方法がよ
く知られているが、従来の空気浄化装置にあっては、何
れかの一つの方法を用いて空気の浄化を行うのが一般的
であった。このため、空気浄化装置の設置場所を移動し
た場合等に、移動場所の空気の状況に応じた適切な浄化
方法を使用することができないことがあった。例えば、
通常の室内で使用する場合には、紫外線やオゾンを利用
した空気浄化装置で十分であるが、高速道路の料金所内
や駐車場の管理室内等の窒素酸化物(NO)を含んだ
空気の多い場所では、光触媒を利用した空気浄化装置を
設置するのが適当である。また、従来の空気浄化装置に
あっては、設置場所の広狭に対応して空気浄化装置の大
きさを拡張し、或いは縮小することが容易にはできない
ものであった。
【0004】この発明は、上記従来例の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、設置場
所の空気の状況に応じた適切な浄化方法を選択すること
ができると共に、設置場所の広狭に対応して空気浄化装
置を自由に拡張及び縮小することのできる空気浄化装置
を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る空気浄化装置は、空気を内部に取り入
れる吸気口と、内部の空気を外部に排出する排気口と、
上記吸気口と排気口とを連通する通気路とを有し、ま
た、上記通気路の途中に、オゾン生成作用を有する波長
の紫外線を放射する紫外線ランプを複数配置すると共
に、紫外線強度を検知する紫外線センサ及びオゾン濃度
を検知するオゾンセンサを設け、さらに、上記紫外線セ
ンサ及びオゾンセンサから出力される紫外線強度及びオ
ゾン濃度の検知信号に応じて、上記紫外線ランプの点灯
及び消灯、又は、出力調節を行う制御部を設けて成る第
1の浄化ユニットと、空気を内部に取り入れる吸気口
と、内部の空気を外部に排出する排気口と、上記吸気口
と排気口とを連通する通気路とを有し、また、上記通気
路の途中に殺菌作用を有する波長の紫外線を放射する紫
外線ランプを複数配置すると共に、紫外線強度を検知す
る紫外線センサを設け、さらに、上記紫外線センサから
出力される紫外線強度の検知信号に応じて、上記紫外線
ランプの点灯及び消灯、又は、出力調節を行う制御部を
設けて成る第2の浄化ユニットと、空気を内部に取り入
れる吸気口と、内部の空気を外部に排出する排気口と、
上記吸気口と排気口とを連通する通気路とを有し、ま
た、上記通気路の途中に光触媒及び光触媒活性化作用を
有する波長の紫外線を放射する紫外線ランプを複数配置
すると共に、紫外線強度を検知する紫外線センサを設
け、さらに、上記紫外線センサから出力される紫外線強
度の検知信号に応じて、上記紫外線ランプの点灯及び消
灯、又は、出力調節を行う制御部を設けて成る第3の浄
化ユニットとを備えた空気浄化装置であって、上記第1
の浄化ユニット、第2の浄化ユニット及び第3の浄化ユ
ニットの各通気路は、連通口を介して連通接続可能とな
されていることを特徴とする。
【0006】上記第1の浄化ユニットは、通気路の途中
にオゾン生成作用を有する波長の紫外線を放射する紫外
線ランプを複数配置したため、第1の浄化ユニット内に
取り入れられた空気は、オゾンによる殺菌、脱臭が行わ
れる。また、上記第2の浄化ユニットは、通気路の途中
に殺菌作用を有する波長の紫外線を放射する紫外線ラン
プを複数配置したため、第2の浄化ユニット内に取り入
れられた空気は、紫外線による殺菌が行われる。さら
に、上記第3の浄化ユニットは、通気路の途中に光触媒
及び光触媒活性化作用を有する波長の紫外線を放射する
紫外線ランプを複数配置したため、第3の浄化ユニット
内に取り入れられた空気は、光触媒による殺菌・脱臭が
行われると共に、有害化合物の分解も行われる。而し
て、上記第1乃至第3の浄化ユニットの各通気路は、連
通口を介して連通接続可能となされているため、設置場
所の空気の状況に応じて、第1乃至第3の浄化ユニット
の中で必要な浄化ユニットの数を増やして使用すること
ができる。また、設置場所の広狭に応じて、接続する第
1乃至第3の浄化ユニットの数を適宜変更することによ
り、空気浄化装置を拡張及び縮小することができる。
【0007】上記第1の浄化ユニット内に、紫外線強度
を検知する紫外線センサ及びオゾン濃度を検知するオゾ
ンセンサを設けると共に、上記紫外線センサ及びオゾン
センサから出力される紫外線強度及びオゾン濃度の検知
信号に応じて、紫外線ランプの点灯及び消灯、又は、出
力調節を行う制御部を設けたため、オゾン及び紫外線の
発生量を制御できる。また、上記第2の浄化ユニット及
び第3の浄化ユニット内に、紫外線強度を検知する紫外
線センサを設けると共に、上記紫外線センサから出力さ
れる紫外線強度の検知信号に応じて、紫外線ランプの点
灯及び消灯、又は、出力調節を行う制御部を設けたた
め、紫外線の発生量を制御できる。
【0008】上記紫外線ランプを吸気口側から排気口側
に向けて順次パルス的に点滅制御する主制御部を設けれ
ば、電界の移動によって吸気口から排気口へ向かう空気
の流れを形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、図面に基づいて
説明する。図1は、本発明に係る空気浄化装置10の外観
斜視図、図2は、内部機能を示すブロック図、図3は、
第1乃至第3の浄化ユニットの概略断面図である。本発
明の空気浄化装置10は、図1に示すように、制御ユニッ
ト12と、該制御ユニット12の上段に連接された第1の浄
化ユニット14、第2の浄化ユニット16及び第3の浄化ユ
ニット18を備えて成る。各浄化ユニットは、それぞれ同
一形状の直方体状筐体20の前面下方部に吸気口22を有す
ると共に、上面に排気口24を有し、また、底面には連通
口26(図3)を有している。尚、図示の空気浄化装置10
にあっては、第1の浄化ユニット14の吸気口22から導入
された空気が、該第1の浄化ユニット14乃至第3の浄化
ユニット18内を経由し、第3の浄化ユニット18の排気口
24から排出されるようにするため、第2、第3の浄化ユ
ニット16,18の吸気口22は、着脱自在の遮蔽板28で閉塞
されている。
【0010】次に、図2に基づいて、本発明の空気浄化
装置10を構成する制御ユニット12及び第1乃至第3の浄
化ユニット14,16,18の内部機能を説明する。制御ユニ
ット12内には、中央処理装置(CPU)や制御プログラ
ムを格納したROM等の記憶装置、入出力ポート(I/
O)等を有する主制御部30及び電源回路32とを少なくと
も備えた主駆動部34が設けられており、また、外部電源
と接続するためのACコネクタ36、浄化ユニット側のコ
ネクタと接続され、各浄化ユニットへの電源供給及び主
制御部30の記憶装置に格納されている制御プログラムや
制御パラメータの転送を行うためのコネクタ38、外部か
ら通信回線を利用した遠隔制御を行うための通信コネク
タ40を有している。尚、リモコン制御を行うために、リ
モコン受光部42を設けてもよい。
【0011】第1の浄化ユニット14は、オゾン(O
を利用して空気の浄化を行うユニットであり、内部にオ
ゾン生成用の185nmの波長の紫外線を放射する第1
の紫外線(UV)ランプ44a及び、放射される紫外線の
強度及びオゾン濃度を検知するための紫外線センサ及び
オゾンセンサを備えたセンサ部46を有している。また、
中央処理装置や制御プログラムを格納する記憶装置、入
出力ポート等を有する制御部48、電源回路50、及び第1
の紫外線ランプ44aに点灯用交流電流を供給するインバ
ータ回路52を少なくとも備えた駆動部54が設けられてお
り、上記制御部48はセンサ部46から出力されるオゾン濃
度及び紫外線強度の検知信号に応じて、第1の紫外線ラ
ンプ44aの全部又は一部を消灯させたり、第1の紫外線
ランプ44aの出力を低下させてオゾン及び紫外線の発生
量を抑制し、或いは逆に、第1の紫外線ランプ44aの点
灯数を増加させたり、第1の紫外線ランプ44aの出力を
上昇させてオゾン及び紫外線の発生量を増大する制御を
行うものである。さらに第1の浄化ユニット14は、制御
ユニット12のコネクタ38と接続するためのコネクタ56及
び第2の浄化ユニット16のコネクタ56と接続するための
コネクタ56とを有している。
【0012】第2の浄化ユニット16は、紫外線を利用し
て空気の浄化を行うユニットであり、内部に殺菌作用を
有する254nmの波長の紫外線を放射する第2の紫外
線ランプ44b及び放射される紫外線の強度を検知する紫
外線センサを備えたセンサ部58を有している。また、上
記第1の浄化ユニット14と同様に、中央処理装置や制御
プログラムを格納する記憶装置、入出力ポート等を有す
る制御部48、電源回路50、及び第2の紫外線ランプ44b
に点灯用交流電流を供給するインバータ回路52を少なく
とも備えた駆動部54が設けられており、制御部48はセン
サ部58から出力される紫外線強度の検知信号に応じて、
第2の紫外線ランプ44bの全部又は一部を消灯させた
り、第2の紫外線ランプ44bの出力を低下させて紫外線
の発生量を抑制し、或いは逆に、第2の紫外線ランプ44
bの点灯数を増加させたり、第2の紫外線ランプ44bの
出力を上昇させて紫外線の発生量を増大する制御を行う
ものである。さらに、この第2の浄化ユニット16は、第
1の浄化ユニット14のコネクタ56と接続するためのコネ
クタ56及び第3の浄化ユニット18のコネクタ56と接続す
るためのコネクタ56とを有している。
【0013】第3の浄化ユニット18は、光触媒を利用し
て空気の浄化を行うユニットであり、内部に光触媒材60
及び光触媒を活性化させる紫外線波長200〜400n
mの中で、特に光触媒活性化作用が顕著な360nmの
波長の紫外線を放射する第3の紫外線ランプ44cを有し
ている。また、一定濃度(例えば0.1ppm)を越え
るオゾンは人体に有害であるため、余剰オゾンが第3の
浄化ユニット18の排気口24から外部へ流出するのを防止
する目的でオゾン分解触媒材62を備えている。さらに、
第3の紫外線ランプ44cから放射される紫外線の強度の
検知及びオゾン濃度を検知するための紫外線センサ及び
オゾンセンサを備えたセンサ部64を有している。また、
上記第1及び第2の浄化ユニット14,16と同様に、中央
処理装置や制御プログラムを格納する記憶装置、入出力
ポート等を有する制御部48、電源回路50、及び第3の紫
外線ランプ44cに点灯用交流電流を供給するインバータ
回路52を少なくとも備えた駆動部54が設けられている。
上記制御部48はセンサ部64から出力される紫外線強度の
検知信号に応じて、第3の紫外線ランプ44cの全部又は
一部を消灯させたり、第3の紫外線ランプ44cの出力を
低下させて紫外線の発生量を抑制し、或いは逆に、第3
の紫外線ランプ44cの点灯数を増加させたり、第3の紫
外線ランプ44cの出力を上昇させて紫外線の発生量を増
大する制御を行うものである。また、制御部48は、セン
サ部64によって所定値を越える濃度のオゾンが検知され
た場合には、コネクタ56を介して制御ユニット12の主制
御部30に信号を出力し、主制御部30は第1の浄化ユニッ
ト14の制御部48に対して第1の紫外線ランプ44aの消灯
又は出力の低下を指示する信号を出力し、その結果、オ
ゾンの発生量が抑制されるのである。さらに、この第3
の浄化ユニット18は、第2の浄化ユニット16のコネクタ
56と接続するためのコネクタ56及び図示しない他の浄化
ユニットとの接続を可能とするためのコネクタ56を有し
ている。
【0014】図3は、第1乃至第3の浄化ユニット14,
16,18の概略断面図である。各浄化ユニット14,16,18
はそれぞれ内部に2つのランプユニット66を収納してな
る。当該ランプユニット66は、断面長方形状の角筒体の
左右の外壁面からそれぞれ8本の紫外線ランプ44が突設
されると共に、これら8本の紫外線ランプ44の上方に紫
外線強度を検知する紫外線センサ68が突設されている。
上記の通り、第1の浄化ユニット14内の第1の紫外線ラ
ンプ44aは、オゾン生成用の185nmの波長の紫外線
を放射し、第2の浄化ユニット16内の第2の紫外線ラン
プ44bは、殺菌作用を有する254nmの波長の紫外線
を放射し、また、第3の浄化ユニット18内の第3の紫外
線ランプ44cは、光触媒を活性化させる360nmの波
長の紫外線を放射するものである。
【0015】また、各浄化ユニット14,16,18の筐体20
内には仕切板70によって区切られた駆動室72が設けられ
ており、該駆動室72内には上記した制御部48、電源回路
50及びインバータ回路52を備えた駆動部54が設置されて
いると共に、駆動室72の上下両端部には、浄化ユニット
と制御ユニット12相互間、或いは浄化ユニット相互間で
電源の供給や制御パラメータ及び制御プログラムの転送
を行うための上記したコネクタ56が配置されている。
【0016】さらに、第1の浄化ユニット14及び第3の
浄化ユニット18にあっては、紫外線センサ68の上方にお
ける排気口24近傍の筐体20内壁面にオゾン濃度を検知す
るオゾンセンサ74が配置されている。
【0017】また、第3の浄化ユニット18の筐体20内壁
面には、上記した光触媒材60が配置されている。この光
触媒材60は、二酸化チタン(TiO)や酸化銀(Ag
O,AgO)等の光触媒粉末に、シリカ(SiO
やアルミナ(Al)等を添加して、高温で焼結固
化させてパネル状に形成したものを、接着等の適宜な手
段で筐体20内壁面に配置したものである。
【0018】さらに、この第3の浄化ユニット18には、
余剰オゾンが排気口24から外部へ流出するのを防止する
ため、上記オゾンセンサ68の直下に上記したオゾン分解
触媒材62が配置されている。このオゾン分解触媒材62
は、酸化マンガン(MnO)等のオゾン分解触媒を成
形して構成され、上下方向に貫通する多数の貫通孔76を
備えてなり、オゾンがこの貫通孔76を通過する間にオゾ
ン分解触媒と接触して無害の酸素に分解されるのであ
る。
【0019】各浄化ユニット14,16,18にあっては、そ
の吸気口22から排気口24迄の間に通気路78が形成される
こととなるが、第1乃至第3の浄化ユニット14,16,18
が連接された本発明の空気浄化装置10にあっては、筐体
20の形状及びランプユニット66・吸気口22・排気口24・
連通口26の配置位置が同一であることから、第1の浄化
ユニット14の吸気口22から導入された空気は、該第1の
浄化ユニット14の排気口24を経て第2の浄化ユニット16
の連通口26から第2の浄化ユニット16内に導入され、ま
た、第2の浄化ユニット16の排気口24を経て第3の浄化
ユニット18の連通口26から第3の浄化ユニット18内に導
入され、第3の浄化ユニット18の排気口24から外部へ排
出されることとなり、その結果、第1の浄化ユニット14
の吸気口22から第3の浄化ユニット18の排気口24迄連通
された通気路78が形成されることとなる。尚、上記の通
り、第2の浄化ユニット16の吸気口22及び第3の浄化ユ
ニット18の吸気口22は、遮蔽板28で閉塞されていること
から、空気が第2の浄化ユニット16及び第3の浄化ユニ
ット18の吸気口22から漏出することはない。
【0020】而して、制御ユニット12のACコネクタ36
を外部電源と接続し、第1の浄化ユニット乃至第3の浄
化ユニット14,16,18に電源供給して、各浄化ユニット
内の紫外線ランプ44を点灯させると、紫外線ランプ44か
らの放熱効果によって浄化ユニット内の空気が膨張して
上昇するため、第3の浄化ユニット18の排気口24から空
気が自然に外部に排出されると共に、第1の浄化ユニッ
ト14の吸気口22から空気が第1の浄化ユニット14内に流
れ込み、その結果、第1の浄化ユニット14の吸気口22か
ら第3の浄化ユニット18の排気口24へ向かう空気の流れ
が形成される。この際、制御ユニット12の主制御部30の
指令に基づき、各紫外線ランプ44を通気路78に沿って、
第1の浄化ユニット14の吸気口22側から第3の浄化ユニ
ット18の排気口24側に向けて順次パルス的に点滅させれ
ば、電界の移動によって第1の浄化ユニット14の吸気口
22から第3の浄化ユニット18の排気口24へ向かう空気の
流れをより一層促進させることができる。尚、図示は省
略するが、空気浄化装置内の適宜個所にファンを設ける
ことにより、空気の流れを形成してもよい。
【0021】そして先ず、第1の浄化ユニット14の吸気
口22から第1の浄化ユニット14内に取り入れられた空気
は、第1の紫外線ランプ44aの作用で発生したオゾンに
よるり殺菌・脱臭処理が施される。
【0022】つぎに、第1の浄化ユニット14の排気口24
を経て第2の浄化ユニット16の連通口26から第2の浄化
ユニット16内に導入された空気は、第2の紫外線ランプ
44bから放射される254nmの波長の紫外線により殺
菌処理が施される。尚、254nmの波長の紫外線は、
オゾン分解作用をも有することから、第1の浄化ユニッ
ト14内で生成された余剰オゾンの分解処理も行われる。
【0023】さらに、第2の浄化ユニット16の排気口24
を経て第3の浄化ユニット18の連通口26から第3の浄化
ユニット18内に導入された空気は、光触媒材60と接触し
て、窒素酸化物(NO)、硫黄酸化物(SO)等の
有害化合物のが分解処理が施されると共に、殺菌・脱臭
処理が施される。そして最後に、オゾン分解触媒材62の
貫通孔76を通過することにより、余剰オゾンの分解処理
が施された後、第3の浄化ユニット18の排気口24から外
部に排出されることとなる。
【0024】本発明の空気浄化装置10にあっては、オゾ
ンを利用して空気の浄化を行う第1の浄化ユニット14、
紫外線を利用して空気の浄化を行う第2の浄化ユニット
16及び光触媒を利用して空気の浄化を行う第3の浄化ユ
ニット18を連通接続し、第1の浄化ユニット14の吸気口
22から第3の浄化ユニット18の排気口24に至る通気路78
を形成して空気の浄化を行っているが、浄化ユニットの
組み合わせ方はこれに限定されるものではなく、第1乃
至第3の浄化ユニット14,16,18を任意に組み合わせて
空気浄化装置を構成することが可能である。例えば、浄
化すべき空気が窒素酸化物(NO)等の有害化合物を
多く含む場合には、光触媒を利用して浄化する第3の浄
化ユニット18のみを任意数連通接続して空気の浄化を行
うのが好適である。また、連通接続する浄化ユニットの
数を適宜変更することにより、設置場所の広狭に対応し
て空気浄化装置10を自由に拡張及び縮小することができ
る。
【0025】尚、オゾンを利用して空気の浄化を行う第
1の浄化ユニット14だけで空気浄化装置を構成する場合
には、余剰オゾンを分解するため、排気口24近傍に上記
オゾン分解触媒材62を配置するのが適当である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る空気浄化装置にあっては、
オゾンによって空気の殺菌・脱臭を行う第1の浄化ユニ
ット、紫外線によって空気の殺菌を行う第2の浄化ユニ
ット、光触媒によって空気の殺菌・脱臭及び有害化合物
の分解を行う第3の浄化ユニットの各通気路が連通接続
可能となされているため、設置場所の空気の状況に応じ
て、第1乃至第3の浄化ユニットの中で必要な浄化ユニ
ットの数を増やして使用することができる。また、設置
場所の広狭に応じて、接続する第1乃至第3の浄化ユニ
ットの数を適宜変更することにより、空気浄化装置を拡
張及び縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気浄化装置の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る空気浄化装置の内部機能を示すブ
ロック図である。
【図3】第1乃至第3の浄化ユニットの概略断面図であ
る。
【符号の説明】 10 空気浄化装置 12 制御ユニット 14 第1の浄化ユニット 16 第2の浄化ユニット 18 第3の浄化ユニット 22 吸気口 24 排気口 26 連通口 34 主駆動部 44a第1の紫外線ランプ 44b第2の紫外線ランプ 44c第3の紫外線ランプ 54 駆動部 60 光触媒材 68 紫外線センサ 74 オゾンセンサ 78 通気路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を内部に取り入れる吸気口と、内部
    の空気を外部に排出する排気口と、上記吸気口と排気口
    とを連通する通気路とを有すると共に、上記通気路の途
    中にオゾン生成作用を有する波長の紫外線を放射する紫
    外線ランプを複数配置して成る第1の浄化ユニット、空
    気を内部に取り入れる吸気口と、内部の空気を外部に排
    出する排気口と、上記吸気口と排気口とを連通する通気
    路とを有すると共に、上記通気路の途中に殺菌作用を有
    する波長の紫外線を放射する紫外線ランプを複数配置し
    て成る第2の浄化ユニット、または、空気を内部に取り
    入れる吸気口と、内部の空気を外部に排出する排気口
    と、上記吸気口と排気口とを連通する通気路とを有する
    と共に、上記通気路の途中に光触媒及び光触媒活性化作
    用を有する波長の紫外線を放射する紫外線ランプを複数
    配置して成る第3の浄化ユニットの少なくとも1つ以上
    を備えた空気浄化装置であって、上記第1の浄化ユニッ
    ト、第2の浄化ユニット及び第3の浄化ユニットの各通
    気路は、連通口を介して連通接続可能となされているこ
    とを特徴とする空気浄化装置。
  2. 【請求項2】 上記紫外線ランプを吸気口側から排気口
    側に向けて順次パルス的に点滅制御する制御部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記第1乃至第3の浄化ユニット内に、
    紫外線強度を検知する紫外線センサを設けると共に、該
    紫外線センサの検知信号に基づき、紫外線ランプの点灯
    及び消灯、又は、出力調節を行う制御部を設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化装置。
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