JP2000004912A - ファスナーエレメントとその取付方法 - Google Patents

ファスナーエレメントとその取付方法

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JP2000004912A
JP2000004912A JP17733698A JP17733698A JP2000004912A JP 2000004912 A JP2000004912 A JP 2000004912A JP 17733698 A JP17733698 A JP 17733698A JP 17733698 A JP17733698 A JP 17733698A JP 2000004912 A JP2000004912 A JP 2000004912A
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JP
Japan
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fastener
thermoplastic elastomer
slide fastener
base material
fastener element
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JP17733698A
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English (en)
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Toshinobu Nakamura
利信 中村
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Shinagawa Shoko Co Ltd
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Shinagawa Shoko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファスナーテープを介して鞄や被服等の被取付
基材に縫着しなければならないため、ファスナーの取付
作業に手間と時間がかかってしまう。 【解決手段】ファスナーエレメント1,1…を、ポリア
セタール樹脂又はナイロン樹脂等の適宜合成樹脂材と熱
可塑性エラストマーとを配合して成形し、被取付基材2
の端縁に直接的に取り付ける。換言すれば、このファス
ナーエレメント1,1…は、熱可塑性エラストマーを配
合してなるため、所定温度に加熱されるだけで、被取付
基材2の端縁に融着できるものであり、簡単かつ強固に
止着できる。従って、各ファスナーエレメント1には、
従来の如き芯孔を介することなく確実に抜け止めできる
ものであり、しかも、被取付基材2に直接的に装着でき
るため、別体のファスナーテープが不要になり、その
分、取付部位に段差なくスマートに仕上げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として袋物やカ
バー材に使用されるファスナーエレメントの改良に関
し、更に詳しくは、ファスナーテープを使用しなくても
袋物等の被取付基材に直接的に融着できる有用なファス
ナーエレメントとその取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かるファスナーエレメントとし
ては、例えば、実公昭63−33527号公報に開示の
ものが従来例として既に周知である。この従来のファス
ナーエレメント1,1…は、図4に示すように、一対の
ファスナーテープ3,3を介して噛合自在に取り付けさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実公昭63−33527号公報に開示のファスナーエ
レメント1,1…にあっては、ファスナーテープ3,3
を介して鞄や被服等の被取付基材2,2に縫着しなけれ
ばならないため、ファスナーの取付作業に手間と時間が
かかってしまうといった問題がある。
【0004】しかも、ファスナーテープ3の端縁には、
各ファスナーエレメント1,1…が安易に抜け落ちない
ように芯紐部3aを膨出しているため、斯かる芯紐部3
aに整合する芯孔1cを小さな各ファスナーエレメント
1,1…に形成しなければならないといった問題があ
り、また、射出成形されるエレメント1の金型が複雑に
なる原因にもなっている。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、芯紐部を要する従来のファスナーテー
プを使用しなくても直接的に被取付基材に簡単かつ堅固
に取り付けできるファスナーエレメントとその取付方法
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、スライドファスナー用スライダーを往復動作
自在に装着せしめるファスナーエレメントにおいて、少
なくとも熱可塑性エラストマーを混在して所望形状に成
形してなるファスナーエレメントに存する。
【0007】また、前記熱可塑性エラストマーは、ポリ
エステル系の熱可塑性エラストマーを使用するのが好ま
しい。
【0008】更に、本発明は、ポリアセタール樹脂又は
ナイロン樹脂等の合成樹脂材に少なくとも熱可塑性エラ
ストマーを配合して袋物等の被取付基材に直接的に融着
するファスナーエレメントの取付方法に存する。
【0009】このように構成される本発明のファスナー
エレメントは、少なくとも熱可塑性エラストマーを混在
して所望形状に成形してなることによって、袋物等の被
取付基材に直接的に融着し得ることとなる。
【0010】また、前記熱可塑性エラストマーは、ポリ
エステル系の熱可塑性エラストマーを使用することによ
り、軟質樹脂の他、硬質樹脂(ABS、PC、PMM
A)との熱融着も可能となる。
【0011】更に、本発明は、ポリアセタール樹脂又は
ナイロン樹脂等の合成樹脂材に少なくとも熱可塑性エラ
ストマーを配合して袋物等の被取付基材に直接的に融着
することによって、従来のファスナーテープが不要にな
り、その分、縫製等の手間を省くことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るファスナーエ
レメントの実施例の一例を図面を参照しながら説明す
る。図中Aは、本発明に係るファスナーエレメントを装
着してなる被覆電線B,B…の保護カバー材(以下、単
に被取付基材2という)であり、この被取付基材2の両
側端に、ファスナーエレメント1,1…が取り付けされ
ている。
【0013】このファスナーエレメント1,1…は、滑
性、強度、耐変形性(耐靭性)の材質特性を有するポリ
アセタール樹脂又はナイロン樹脂等の適宜合成樹脂材と
熱可塑性エラストマーとを配合してなるものであり、被
取付基材2の必要部位に所定ピッチで配列されるべく取
り付けされている。
【0014】換言すれば、各ファスナーエレメント1,
1…は、噛合部1aと基端部1bとを備えてなり、基端
部1b,1b…が所定ピッチで被取付基材2,2の端縁
2a,2aに跨架すべく射出成形されるものであり、ス
ライダー(図示せず)の往復動作にて着脱自在に噛合さ
れる。
【0015】また、このファスナーエレメント1,1…
は、熱可塑性エラストマーを配合してなるため、所定温
度に加熱されるだけで、被取付基材2に融着できるもの
であり、簡単かつ強固に抜け止めされるのである。
【0016】すなわち、図3に示すように、ファスナー
エレメント1には、従来の如き芯孔1c(図4参照)を
介することなく抜け止めできるものであり、しかも、被
取付基材2に直接的に装着できるため、取付部位に段差
がなくスマートに仕上げられるなどのメリットがある。
【0017】尚、前記熱可塑性エラストマーとしては、
例えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマーが好まし
い。蓋し、ABS樹脂、PC(ポリカボネート)、PMM
A等の硬質樹脂との熱融着も可能になるからであり、更
に用途が広がるものである。
【0018】このように構成される本発明に係るファス
ナエレメント1,1…は、袋物等の被取付基材2の側縁
(取付部位)に融着(射出成形)するだけで、簡単かつ
堅固に取り付けできるため、従来の如きファスナーテー
プ3(図4参照)が不要となる。
【0019】殊に、この従来のファスナーテープの縫製
作業がなくなるため、作業能率が向上すると共に、外見
的にも(被取付基材2に直接的に取り付けできるため)
ファスナーテープによる出っ張り(段差)がなくなるた
め、スマート感を醸し出せるのである。
【0020】次に、本発明に係るファスナーエレメント
の取付方法について説明する。尚、理解を容易にするた
め、前述したファスナーエレメントの実施例と同一部分
は同一符号で示して以下に説明する。
【0021】まず、ポリアセタール樹脂又はナイロン樹
脂等の合成樹脂材と、熱可塑性エラストマーとを所定割
合で配合し、被取付基材の種類に応じたファスナーエレ
メントの成形材料を生成する。
【0022】然る後、斯かる成形材料を加熱溶融させ
て、予め閉じられた金型のキャビティーに加圧して急速
に注入する(射出工程)。
【0023】次いで、金型内で連続的に固化又は硬化さ
せた成型品(連続したファスナーエレメント)を、袋物
等を構成する被取付基材2の必要部位に取り付けすべく
所定温度にて融着する。
【0024】また、このファスナーエレメントの取付手
段としては、被取付基材の必要部位に所定ピッチで配列
できるように常套手段にて一体的に射出成形されること
は云うまでもない。
【0025】更に、融着方法としては、ホットメルト加
熱器又はヒーター等の加熱手段を備えたシリンダー、プ
レス金型等の適宜手段を用いるものであり、また、融着
のタイミングとしては、ファスナーエレメントの射出成
形の際に、同時に融着するのが好ましいが、これに限定
されることなく、後工程で加熱融着しても良いものであ
る。
【0026】尚、本発明に係るファスナーエレメントと
その取付方法は、本実施例に限定されることなく、本発
明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、
本発明はそれらの全てを包摂するものである。
【0027】例えば、本実施例にあってはファスナーエ
レメント1,1…全体を熱可塑性エラストマーとの混合
材料(成形材料)にて成形しているが、これに限定され
ることなく部分的に、換言すれば、同エレメント1,1
…の基端部1b,1b…のみが熱融着できるように構成
しても良い。
【0028】また、本発明のファスナーエレメントは、
本実施例で示した被覆電線B,B…の保護カバー材に限
定されるものではなく、袋物、文房具類、鞄、被服類、
その他、全ての被取付基材に使用されるものであり、本
発明はこれらの全てを包摂するものである。
【0029】
【発明の効果】本発明のファスナーエレメントは、上述
のように構成され、少なくとも熱可塑性エラストマーを
混在して所望形状に成形してなることによって、袋物等
の被取付基材に直接的に融着できるため、従来のファス
ナーテープが不要となり、縫製作業等の手間が省けるな
ど、取付作業が簡単かつ円滑にできるといった効果を奏
するものである。
【0030】また、熱可塑性エラストマーに、ポリエス
テル系の熱可塑性エラストマーを使用することにより、
硬質樹脂(ABS、PC、PMMA)との熱融着も可能
になるため、より用途範囲が広がるなどの効果を奏する
ものである。
【0031】更に、本発明は、ポリアセタール樹脂又は
ナイロン樹脂等の合成樹脂材に少なくとも熱可塑性エラ
ストマーを配合して袋物等の被取付基材に直接的に融着
することによって、従来のファスナーテープが不要にな
り、その分、縫製等の手間を省くことできるなど、取付
作業の簡素化と能率アップを図ることができるといった
効果を奏するものである。
【0032】このように本発明は、従来のファスナーテ
ープを不要とすべく直接的に被取付基材に簡単かつ堅固
に取り付けできるものであり、また、構成が単純である
ため、大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者
に供給できる等、本発明を実施することはその実益的価
値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファスナーエレメントを被覆電線
の保護カバー材(被取付基材)に使用した状態を示す斜
視図である。
【図2】同保護カバー材の正面図である。
【図3】同保護カバー材の平面図である。
【図4】ファスナーテープを使用した従来のファスナー
エレメントを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ファスナーエレメント 1a 噛合部 1b 基端部 1c 芯孔 2 被取付基材 2a 側端縁 3 ファスナーテープ 3a 芯紐部 4 スライダー 5 引手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドファスナー用スライダーを往復動
    作自在に装着せしめるファスナーエレメントにおいて、
    少なくとも熱可塑性エラストマーを混在して所望形状に
    成形してなることを特徴とするファスナーエレメント。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性エラストマーは、ポリエステ
    ル系の熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請
    求項1に記載のファスナーエレメント。
  3. 【請求項3】ポリアセタール樹脂又はナイロン樹脂等の
    合成樹脂材に少なくとも熱可塑性エラストマーを配合し
    て袋物等の被取付基材に直接的に融着することを特徴と
    するファスナーエレメントの取付方法。
JP17733698A 1998-06-24 1998-06-24 ファスナーエレメントとその取付方法 Pending JP2000004912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011087989A (ja) * 2011-02-07 2011-05-06 Riri Group Sa 接合されるテープに溶着された歯を備える封止用スライドファスナ

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