JP2000003586A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2000003586A
JP2000003586A JP11104880A JP10488099A JP2000003586A JP 2000003586 A JP2000003586 A JP 2000003586A JP 11104880 A JP11104880 A JP 11104880A JP 10488099 A JP10488099 A JP 10488099A JP 2000003586 A JP2000003586 A JP 2000003586A
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disk device
disk
power supply
chassis
substrate
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JP11104880A
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English (en)
Inventor
Ikuo Nishida
育雄 西田
Tatsumi Nishijima
立身 西嶋
Yoichi Narui
陽一 成井
Kohei Takita
耕平 滝田
Yoshihiro Fukagawa
芳弘 深川
Yoshinobu Ueda
義信 上田
Toshihiro Aida
俊博 会田
Hironori Saito
裕典 斉藤
Toru Sasaki
徹 佐々木
Tadaatsu Maeda
忠温 前田
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Telecommunication Engineering Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Computer Peripherals Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ヘッド等に対する塵埃の付着を防止しつつ通
気性に優れ、過熱を防止するディスク装置を提供するこ
と。 【解決手段】光ヘッド等の塵埃の影響を受ける部品をメ
カベース23内に納めて塵埃の付着を防止するとともに
基板に取り付けられた回路素子の過熱を防止するために
基板31に穴をあけ、フロントパネル48の通風口56
から取り込んだ空気の通り道とする。メカベース23は
ファン28付近での流路を確保するために底に段差を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化光ディス
ク、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスクに対し
情報を記録あるいは再生可能なディスク装置に関し、特
にディスク単体(カートリッジ内に入っていないディス
クの意)、カートリッジの別に拘わらず装着可能で、情
報を記録あるいは再生するのに好適なディスク装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報を記録、あるいは再生可
能な情報記録媒体として円盤状のディスクが存在し、こ
のディスクは、ディスク単体、カートリッジに収納され
ているディスクなど、ディスクの種類、利用形態に応じ
て様々な状態で存在する。
【0003】そして、ディスク単体であってもカートリ
ッジであってもこれらの様々なディスクを装着可能で情
報を記録あるいは再生するディスク装置についても、例
えば特開平8−77668号公報、特開平8−4516
0号公報に開示されているように、従来より広く知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来例におい
ては、ディスク単体、カートリッジの種別に拘わらずデ
ィスクをディスク装置に装着できる点について開示され
ているが、このようなディスク装置における過熱対策、
防振対策、静電対策等の問題点については何等開示され
ていない。
【0005】本発明の目的の一つは、これらの問題点の
うち特に過熱による故障を低減することのできるディス
ク装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一つでは、情報記録媒体たるディスクに光
照射手段から光を照射し、反射光を光検出器により電気
信号に変換して信号処理回路により信号処理を行うディ
スク装置において、前記光照射手段及び前記光検出器が
設けられる第1のシャーシと、前記信号処理回路及び通
気口が形成されている基板が設けられる第2のシャーシ
とを有し、組立の際には、前記第2のシャーシ、前記基
板、前記第1のシャーシの順に組み立てることを特徴と
するディスク装置とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施形態たるディスク
装置の分解図である。図1において、1は電源が付いた
状態のディスク装置(以下「電源付ディスク装置」と称
する。)、2はディスクに対して情報を記録あるいは再
生するディスク装置、3は外部電源から供給される交流
電源を直流電源に変換してディスク装置2に供給する電
源ボックス、4は電源スイッチ等を備えた(図5の説明
にて詳述する)リヤパネル、5はシャシー、6はトップ
カバーである。図1に示すとおり、ディスク装置2、電
源ボックス3およびリヤパネル4はシャシー5に取り付
けられる。シャシー5は、ディスク装置2および電源ボ
ックス3を取り付け可能にするためにディスク装置2お
よび電源ボックス3よりもその幅が大きくなっている。
トップカバー6についてはディスク装置2等を上部から
覆う形でシャシー5に取り付ける。
【0009】なお、これ以降の説明において、幅、奥行
き、高さ、正面、右側面、左側面、背面、下面および上
面とは、図1に示す方向を示すものとして説明する。
【0010】次に、図2から図4を用いて、電源付ディ
スク装置1の主要な構成について説明する。
【0011】図2は、電源付ディスク装置1を下面から
透視した概略図である。なお、本図においては、ディス
ク装置2、電源ボックス3、リヤパネル4の間の配線は
省略している。本図より明らかなように、電源付ディス
ク装置1は幅寸法が奥行き寸法より狭いほぼ長方体をな
している。ディスク装置2、電源ボックス3、リヤパネ
ル4はシャシー5に取り付けられており、また、シャシ
ー5の下面にはクッション7が電源付ディスク装置1の
奥行き方向、背面方向の中心軸線に対して各々対称に合
計4箇所設けられている。このクッション7により、電
源付ディスク装置1の振動が抑えられるため、ディスク
装置2に伝わる振動を軽減でき、ディスク装置2による
ディスクへの情報の記録または再生の信頼性を確保する
ことができる。また、クッション7は、電源付ディスク
装置1の下面に傷が付くことを防止することもできる。
特に、クッション7を奥行き方向、背面方向の中心軸線
に対して各々対称に合計4箇所設けることで、いかなる
方向から衝撃を加えられても電源付ディスク装置1全体
としては均等に振動を吸収できる。
【0012】図3(a)は、電源付ディスク装置1を右
側面から見た図であり、図3(b)は、電源付ディスク
装置1を上面から見た透視図である。なお、電源付ディ
スク装置1を左正面から見た図は図3(a)と同様の構
成であるため、省略する。
【0013】図3(a)より明らかなように、ネジ穴8
が2箇所設けられており、ネジ止めすることによってネ
ジの頭がトップケース6からはみ出さないように、ネジ
穴8の周囲にくぼみが設けられている。このくぼみは、
電源付ディスク装置1を右側面あるいは左側面を下面と
して設置するとき(以下「縦置き」という)のアダプタ
の位置決め穴としての役割も兼ねている。
【0014】図3(b)において、9はリヤパネル4に
設けられているI/Fコネクタ16とディスク装置2の
I/Fコネクタを結ぶI/Fケーブル、10はリヤパネ
ル4に設けられているAUDIO OUT端子17とデ
ィスク装置2のAUDIOコネクタとを結ぶAUDIO
ケーブル、11はSCSI(Small Computer SystemInt
erface)の識別番号等を設定できるモードセレクトスイ
ッチ21(本図には図示せず)とディスク装置2のリモ
ートコネクタとを結ぶリモートケーブル、そして12は
リヤパネル4に設けられたファン18と電源ユニット3
のファンコネクタとを結ぶファンケーブルである。本図
より明らかなように、このI/Fケーブル9、AUDI
Oケーブル10、リモートケーブル11およびファンケ
ーブル12は全て電源ボックス3の下を通すように構成
されている。一方で、リヤパネル4に設けられているパ
ワースイッチ19と電源ボックスとを結ぶ配線15はシ
ャシー5と電源ボックス3との間を通さずに配線するこ
ととする。
【0015】このようにディスク装置2とリヤパネル4
との配線(I/Fケーブル9、AUDIOケーブル1
0、リモートケーブル11)を電源ボックス3の下を通
すことにより、ディスク装置2とリヤパネル4との配線
が容易になり、電源付ディスク装置1の組立を容易に行
うことができる。また、配線の長さを短縮でき、信号伝
達効率を向上させることにもなる。さらに、これらのケ
ーブルによって電源ボックス3を覆うことがなくなるた
め、通気性が向上し、電源ボックス3の過熱を防止する
こともできる。さらに、電源付ディスク装置1を縦置き
にした場合でも配線がずれることがなくなるため、配線
が外れることがなくなる。この構成は、特に、ディスク
装置2に設けられている信号処理回路の基板がシャシー
側(下面)に設けられている場合に有効である。
【0016】ここで、ただディスク装置2とリヤパネル
4の配線を電源ボックス3の下を通すだけでは、電源ボ
ックス3をシャシー5に取り付けたときにこの配線が電
源ボックス3とシャシー5との間で挟まってしまい、シ
ャシー5の取り付け面に段差ができてしまうため、電源
ボックス3をシャシー5に確実に取り付けることができ
なくなるばかりか、場合によっては配線が切断してしま
うおそれがある。したがって、好ましくは、配線が通過
する部分のみシャシー5にくぼみを設けるように構成す
ればよい。このように構成することにより、電源ボック
ス3を確実にシャシー5に設置することができ、かつ配
線の切断を防止することができる。
【0017】図4は、シャシー5に電源ボックス3を取
り付けたときの電源付ディスク装置1の幅方向中心での
断面図である。本図は左側面からみた図であり、本図よ
り、シャシー5のくぼみに配線を通していることがわか
る。なお、図示はしないが、シャシー5のくぼみを配線
が電源ボックス3の下を通過する部分に対応して設け、
電源ボックス3はシャシー5の下面の右側面および左側
面側に設けられたネジ穴(図1および図2に示すとお
り)がある部分にはくぼみを形成しないようにすること
で、確実に電源ボックス3をシャシー5に取り付けるこ
とができる。なお、くぼみの奥行き方向の寸法として
は、配線が折り曲がらずに耐久性を低下させないことを
考慮してα、βともに5mm〜20mm程度とすること
が望ましい。
【0018】本実施形態では電源ボックス3をシャシー
5にネジ止めする例について示しているが、これに限ら
れることなく、設置部分にくぼみを設けないような構成
にすればその取り付け方法は如何なるものでもよいこと
はいうまでもない。
【0019】図5はケーブル9、10、11および12
の接続関係が明確に分かるように、図3(b)の電源ボ
ックス3が配置されている部分を下面から見た模式図で
ある。本図によりケーブル9、10、11および12の
接続関係が明確に分かる。本図において、14はケーブ
ル9、10、11および12がずれないように固定した
テープである。このテープの存在により、電源ボックス
3をシャシー5に取り付ける際には、確実にケーブル
9、10、11および12をシャシー5に設けたくぼみ
へ導くことが可能となる。
【0020】図6は、電源付ディスク装置1を背面から
見た図である。電源付ディスク装置1の背面はトップカ
バー6で覆われておらず、リヤパネル4がそのまま電源
付ディスク装置1の背面を形成している。16はI/F
コネクタであり、このコネクタを介してディスク装置2
とパーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器とを接
続でき、互いにデータの送信、受信が可能になる。17
はAUDIO端子であり、この端子から音声信号が出力
される。18はファンであり、ディスク装置2内の空気
を強制的に排出することで熱を逃がすために設けられて
いるものである。19はパワースイッチであり、このス
イッチの切り替えによりディスク装置2に供給する電源
のONあるいはOFFを制御できる。20はACインレ
ットであり、このインレットから交流電源を電源ボック
スに取り込むことができる。21は電源付ディスク装置
1の識別番号等の電源付ディスク装置1の属性を入力す
るモードセレクトスイッチ21である。このモードセレ
クトスイッチ21は、例えば、I/FがSCSIである
ときには、SCSIでの識別番号をこのモードセレクト
スイッチ21を用いて入力することになる。
【0021】以上説明したリヤパネル4の配置で重要な
のは、I/Fコネクタ16を中央に設けている点であ
る。I/Fコネクタ16を中央に設けることにより、上
述したシャシー5のくぼみを中央付近に設けたことと整
合性が保て、ケーブル9、10、11、12のうち最も
自由度のないI/Fケーブル9の配線を容易にすること
ができ、かつ電源ボックス3をシャシー5に確実に設置
することができる。
【0022】次に、ディスク装置2の詳細な構造につい
て説明する。図7はディスク装置2を右側面から見たと
きの分解図である。図7において、22はメインフレー
ムであり、直接シャシー5に取り付けられる部分である
とともに信号処理回路の基板31がこのメインフレーム
に設置される。また、メインフレーム22には、背面側
に、ディスク装置2内の熱を逃がすためのファン28が
設けられている。23はメカベースであり、ダンパー2
9によってメカベース23の振動を抑え、さらにダンパ
ー30によってもメカベース23の振動を抑える構成と
なっている。このメカベース23にディスクの着脱機
構、情報を記録あるいは再生する光学系の駆動機構など
が搭載される。24はユニットメカであり、光ヘッドや
スライドモータを有する部分である。25はカートリッ
ジ、ディスク単体の別を問わず装着可能で、奥行き方向
に移動可能なトレイである。26はトッププレートであ
り、カートリッジやディスク単体そのものが装着された
ときにこれを上方から挟むクランパ、カートリッジのシ
ャッタ開閉手段を有する。27はディスク装置2の上
面、側面を覆うトップカバーである。
【0023】以下、ディスク装置2を図7で示すところ
の(ア)〜(カ)の部分まで組み立てたときのそれぞれ
の構成について説明する。図8はディスク装置2を図7
における(ア)まで組み立てたときの上面図である。デ
ィスクから読みとった信号を処理する信号処理回路の基
板31はメカベース23ではなくメインフレーム22に
取り付ける。あえてメインフレーム22に取り付けるこ
とで、基板31とメカベース23との間にある程度の空
間を設ける。この空間を設けることで、後述するように
通気性を確保し、基板31の過熱を防止することができ
る。なお、この基板31には、両面に信号処理回路を形
成する。四角で表した部分が回路素子であり、点線で示
した部分が下面側に設けられているIC、LSI等の素
子を、実線で示した部分が上面側に設けられているI
C、LSI等の素子を表している。また、基板31に、
通気口50を設ける。
【0024】図9はディスク装置2を図7における
(イ)まで組み立てたときの上面図である。図9におい
て、32は、装着されたディスクを回転させるスピンド
ルであり、ユニットメカ24に取り付ける。このスピン
ドル32は非常に高速に回転するため、偏心しているデ
ィスクや重心が偏っているディスクを回転させたときな
どには振動が発生する。このような振動は、ディスク上
の所望の位置に光や磁気を照射することの妨げになり、
正確な情報の記録あるいは再生の妨げとなる。この偏心
に伴う振動を防止するために、板バネ33を設けてい
る。この板バネ33は、ユニットメカ24ではなく、メ
カベース23に取り付ける。従って、ディスクの偏心等
に伴うユニットメカ24の振動は、板バネ33を介して
メカベース23に伝わり、メカベース23に取り付けら
れたダンパー29、30によって振動が伝わるため、デ
ィスク装置2全体で振動を吸収することになり、情報の
記録あるいは再生を正確に行うことができる。また、ユ
ニットメカ24の振動を完全に吸収できなくても、この
振動はメカベース23に伝わり、メカベース23に設け
たダンパー29、30によって結果的にディスク装置
2、電源付ディスク装置1の振動を低減することができ
る。この意味でダンパー29、30はメカベース23自
体の振動の他に、スピンドル32の振動をも防止する機
能を有している。
【0025】また、図9の34はユニットメカ24に取
り付けられているスライドモータであり、情報を記録あ
るいは再生するための光を発射する半導体レーザやディ
スクからの反射光を検出する光検出器が備わっている光
ヘッド35を、スライドモータ34の回転移動を直線移
動に変換する駆動機構を介して、奥行き方向(ディスク
径方向)に駆動する。36、37は光ヘッド35が移動
可能に支持するスライドバーである。光ヘッド35は、
駆動機構が設けられている側のスライドバー36に対し
ては2箇所(35−A、35−B)で支持し、スライド
バー37に対しては1箇所(35−C)で支持し、合計
3箇所で支持する。3箇所で支持することにより、光ヘ
ッド35は安定してスライドモータによって駆動され
る。逆に4箇所以上で光ヘッド35を支持することとす
ると、3点支持に比べて不安定になる。また、3点支持
とすることにより、部品点数が削減し、組立加工が容易
になる。なお、スライドバー36に対して2箇所で支持
することとしているのは、光ヘッド35が駆動機構を介
して駆動力を受ける側であり、確実に駆動力を受ける必
要があるからである。これに対し、スライドバー37側
では駆動力を受けないので、1箇所で支持することとす
ればよい。また、スライドバー37の長さはスライドバ
ー36の長さに比べて短くなっているが、これは、図9
を見れば明らかなように2点支持する必要のあるスライ
ドバー36と同等の長さは必要ないこと、後述する光ヘ
ッド35の光軸調整のためのスペースを確保する必要が
あることによる。
【0026】ここで、スライドバー36、37はユニッ
トメカ24に対して取り付け治具を用いることなく、ネ
ジの頭で固定している。円筒状のスライドバーをネジの
頭で固定することは通常行わないが、本実施形態では、
限られたスペースのなかでスライドバー36、37を取
り付けることを検討した結果、取り付け治具を用いなく
ても光ヘッド35の移動に支障がないことが分かったの
で、ネジの頭でスライドバー34、35を固定すること
としている。このような構成により、組立加工が容易に
なり、部品点数を削減することができる。
【0027】また、38は摺動板である。摺動板36
は、ユニットメカ24とともに平行カム機構を形成して
おり、幅方向に移動可能で矢印C方向に移動することに
よってユニットメカ24を下降させ、その逆方向に移動
することでユニットメカ24を上昇させるように構成さ
れている。図9では、ユニットメカ24が上昇している
状態を示している。なお、ユニットメカ24は、背面側
を中心として上面方向あるいは下面方向に回転可能に支
持されている。
【0028】次に図10について説明する。図10は、
ディスク装置2を図7における(ウ)まで組み立てたと
きの上面図であり、トレイ25がディスク装置2内に引
き込まれ、ユニットメカ24が上昇する途中の状態を表
す図である。ディスク単体あるいはカートリッジをディ
スク装置2に装着するときには、トレイ25はディスク
装置2の外に位置する。この時の摺動板38は図9に示
す位置よりも左側面側にある。つまり、ディスクあるい
はカートリッジをトレイ25に載せて、図示しない引き
込み開始スイッチを押すと、ローディングモータ40が
回転し、駆動機構を介してトレイ25をディスク装置2
内に引き込み始める。このとき、摺動板38上のピンL
はトレイ25の裏面に設けられた案内溝41によって案
内されているため、まだ摺動板38は図9あるいは図1
0に示す位置よりも左側面側に位置している。このとき
ユニットメカ24は下面側に位置している。そして、ト
レイ25の移動に伴って、ピンLおよびピンKがそれぞ
れ案内溝41、42により右側面側に導かれるため、摺
動板38も右側面側に移動する。従って摺動板38とと
もに平行カム機構をなすユニットメカ24は摺動板38
の移動に伴って上昇し、トレイ25の引き込み動作が完
了すると、ディスクに対し情報が記録あるいは再生可能
な状態になる。つまり、ローディングモータ40は、駆
動機構を介してトレイを動かし、かつ摺動板38を介し
てユニットメカ24も動かす役割を果たす。なお、トレ
イ25の排出動作は、上述の引き込み動作と逆の動作を
経て行われることはいうまでもない。
【0029】図11は、ディスク装置2を図7における
(エ)まで組み立てたときの上面図である。図11にお
いて43はクランパであり、トレイ25がディスク装置
2内に引き込まれることによって43−1の部分がトレ
イ25と接触し、下面方向に回動してディスクあるいは
カートリッジ内のディスクをスピンドルと共に挟み込む
ものである。44、45は板バネであり、トレイ25に
カートリッジが載せられた場合には、カートリッジが動
かないように押さえつけるものである。46は、シャッ
タ開閉具であり、軸47によって軸支する。また、軸4
7にねじりコイルバネなどの付勢手段を設け、カートリ
ッジが装着されるとき以外には常に図11に示す位置に
いるように付勢する。シャッタ開閉具46は、トレイ2
5の引き込み移動に伴い、カートリッジのシャッタに接
し、そのまま矢印方向に回動する。これにより、トレイ
25が完全に引き込まれたときにはディスクカートリッ
ジのシャッタが開いた状態でディスク装置2内に装着さ
れることになり、カートリッジ内のディスクに対して情
報の記録あるいは再生が可能になる。なお、実際にディ
スク装置2に組み込まれるときには、塵埃が付着するの
を防止するため、トッププレート26に設けられている
貫通部分(図11においてユニットメカ24の部品が見
えている部分)を覆うようにシートがかぶせられる。
【0030】図12のうち図12(a)は、ディスク装
置2を図7における(オ)まで、すなわち全て組み立て
たときの上面図であり、ディスク装置2の外観を示す図
である。図12(a)に示す48はフロントパネルであ
り、正面から取り付けることにより、ディスク装置2、
すなわち電源付ディスク装置1の正面をなす。図12
(b)はトレイ25がディスク装置2内に引き込まれる
途中、あるいはディスク装置2の外に排出されている途
中の状態を示す図であり、右側面側から見た図である。
このとき、フロントパネルに取り付けられたシャッタ4
9はトレイ25によって開かれ、図12(b)に示すよ
うな位置に位置している。なお、図示はしないが、シャ
ッタ49はトレイ25より下面側で軸支され、かつバネ
などの付勢手段によりシャッタが閉じる状態に付勢され
ているため、図10および図11に示すような位置にあ
るときは、シャッタ49は閉じた状態に位置する。この
ようにシャッタ49はトレイ25より下面側で軸支され
ているため、トレイ25上に載せられているディスクあ
るいはカートリッジを取り出すときに簡単に取り出すこ
とができ、かつディスクあるいはカートリッジを傷つけ
ることもなくなる。
【0031】図13はディスク装置2の正面図である。
本図より明らかなように、ディスク装置2の正面はフロ
ントパネル48が形成している。49はシャッタであ
り、上述の通り、トレイ25の移動に伴って開閉する。
84はイヤホーンジャックであり、51はヘッドホン調
整つまみである。52はディスク装置2に装着されたデ
ィスクの種類を示すために少なくとも2種類の色を発光
する第1の表示器、53はディスク装置2の動作状態を
示すために少なくとも2種類の色を発光する第2の表示
器である。例えば、表1のような組み合わせで第1の表
示器、第2の表示器を発光させることにより、多種多様
な状態を限られた数の表示器によって表示することがで
きる。特に、本実施形態におけるディスク装置2のよう
に、正面の大半をシャッタで構成せざるを得ず、表示器
を3個以上取り付けることができない場合に有効であ
る。
【0032】
【表1】
【0033】54は、非常イジェクト穴であり、何らか
の原因でローディングモータの駆動力によって電気的に
トレイ25を排出できなくなったときには、この穴にピ
ンを差し込むことでトレイ25を手動で機械的に排出す
ることができる。55はトレイスイッチであり、このボ
タンを押すことにより、ローディングモータ40を駆動
させ、トレイ25を電気的に動かすことができる。56
は、通風口であり、ディスク装置2内に空気を通すため
に開口が設けられている。
【0034】図14はトレイ25の構成を示す図であ
る。本図において、ハッチで示した部分はチャック部5
7である。チャック部57はばねによって通常は本図に
示す位置に付勢されている。ただし、カートリッジを挿
入する場合には、矢印A方向に移動し、カートリッジも
トレイ25に装着できるように構成されている。チャッ
ク部57に設けられた爪58は、電源付ディスク装置1
を縦置きにした状態でディスクを装着するときにディス
クがトレイ25から外れないようにディスクを支えるも
のである。本実施形態では爪58を設けた構成について
示しているが、この構成に限られることなく、59、6
0のような突起部分のみでディスクを支えるように構成
しても良い。なお、電源付ディスク装置1を縦置きにし
たときにトレイ25にカートリッジを載せた場合には、
上述した板バネ44、45によってカートリッジを支え
ていることはいうまでもない。61で示した部分は、ト
レイ25の引き込みに伴い、クランパ43と接触する部
分であり、この部分でクランパ48を下面方向に回動さ
せる。62で示した部分は切り欠きであり、この切り欠
きを設けることで、ディスクあるいはカートリッジの着
脱を容易にしている。
【0035】以上、電源付ディスク装置1及びディスク
装置2の主要な構成について説明したが、本実施形態で
は、ディスク装置2に対し塵埃の付着を防止するととも
に通気性の確保を行っている。以下、その構成について
説明する。
【0036】図15は、ディスク装置2の通気性確保の
ための構成を示した概念図であり、ディスク装置2を右
側面から見たときの断面図である。図中矢印は空気の流
路を表している。フロントパネル48の通風口56から
空気が入り込み、基板31に設けられた通気口50を通
って基板上部を通過する。このとき、塵埃の影響を受け
やすい光ヘッド35等が取り付けられているユニットメ
カ24は、メカベース23内に取り付けられているた
め、この流路から塵埃がユニットメカ24に流れ込むこ
とはない。また、メカベース23の形状を、本図に示し
たように、ファン28に付近で流路が拡大するように構
成する。従って、基板上部を通過した空気をファン28
によって確実に空気をディスク装置2の外へ導くことが
できる。このように、通気性を確保することによって、
ユニットメカ24への塵埃の付着を防ぎつつ基板上部に
設けられた回路素子の発熱による温度上昇を低減し、信
号処理回路の故障の危険性を低減することができる。
【0037】なお、基板下部に設けられた回路素子に対
しては、メインフレーム22と基板31との間にゴムシ
ート等の熱伝導シートを挟むことで、熱伝導を利用して
メインフレーム22に熱を逃がすようにする。
【0038】ここで、メカベース23の形状は、本図に
示すような形状に限られず、例えば、フロントパネル側
を長辺、ファン側を短辺とする台形のような形状、ある
いはファン側の底をフロントパネル側の底よりも浅くし
た2段構造のような形状みたいに、ファン28に空気が
流れ込むように構成されており、かつユニットメカ24
を取り付け可能に構成されていればいかなる形状であっ
ても良いことはいうまでもない。また、ファン28によ
り強制的に空気を排出する構成に限られず、ファン28
の代わりに排気口を設け、通気が可能な構成であれば、
基板31の温度上昇を低減し、信号処理回路の故障の危
険性を低減できることはいうまでもない。
【0039】次に、図16について説明する。図16
は、電源ボックス3の通気性を確保した構成を示す概念
図である。図15の場合と同様、矢印は、空気の流れを
示している。ディスク装置2に取り付けられたファン2
8からの空気は、直接電源ボックス3にあたり、電源ボ
ックス3から発生した熱をリヤパネルに取り付けられた
ファン18によって逃がすように構成する。ここで、上
述の通り、ケーブル10、11、12を電源ボックス3
の下を通すように配線しているため、これらのケーブル
が電源ボックス3から発生する熱の拡散の妨げになら
ず、電源ボックス3の故障の危険性を低減できる。
【0040】また、本実施形態では、ローディングモー
タ40を駆動するときに電圧を印加することに伴ういわ
ゆるラッシュ電流の影響によりローディングモータ40
のブラシ摩耗は避けられない。このローディングモータ
40のブラシ摩耗による寿命低下の対策として、ローデ
ィングモータ40のラッシュ電流そのものを抑圧するよ
うな構成をとっている。また、ローディングモータ40
に静電気が飛んだ場合に、直接基板に静電気が流れる
と、誤動作及び破損の可能性があるため、静電対策の構
成をとっている。以下、その構成について説明する。
【0041】図17は、トレイ25のローディング(引
き込み)動作時にかかる電流の変化を示す図である。図
17(a)は、ローディングモータ40に一定の電圧V
1(本図においては8V)を印加したときの電流の変化
を示す図であり、従来より行われてきたものである。本
図中、横軸はトレイ25の引き込み位置を、縦軸は電流
の値を表している。なお、縦軸の1目盛は200mAに
相当する。また、電圧V1は、本実施形態では8Vとし
ているが、トレイ25をディスク装置2内に引き込み、
ユニットメカ24を上昇させるのに必要な電圧であれば
8Vに限る必要がないことはいうまでもない。一方、図
17(b)は、本実施形態において行う電圧の印加パタ
ーンであり、ローディングモータ40に始めは電圧V1
よりも低い電圧V2(本図においては5V)を印加し、
その後電圧V1を印加したときの電流の変化を示す図で
ある。なお、縦軸と横軸の関係は上述の図17(a)と
同じである。
【0042】両図を比較すれば分かるように、ともにロ
ーディング開始時に発生する電流が最も大きな値となっ
ている。これは、静止しているトレイ25を動かすため
には静摩擦力に抗する必要があり、電流の値も大きくな
るものである。なお、その後の電流の値は小さくなって
いるが、これは、トレイ25が動いているため、静摩擦
力より小さい動摩擦力に抗しさえすればよいからであ
る。
【0043】両図を比較して異なるのは、ローディング
開始時の電流の最大値とその値の変化の仕方である(破
線で囲んだ部分)。つまり、図17(a)のように最初
から電圧V1を印加したものは、最大電流値が580m
Aにもなるが、図17(b)のように始めに電圧V2を
印加した後に電圧V1を印加した場合には、電圧V2印
加直後に1回電流の値は最大になり、その後電圧V1を
印加直後に再度電流の値は最大となる。ただし、その最
大値は360mAである。従って、本実施形態の方法で
電圧をローディングモータ40に加えれば、ラッシュ電
流を抑圧することができることが分かる。
【0044】ここで、電圧V2から電圧V1へ切り替え
る時間については、図17(b)に示した例では、10
0msとしたが、これに限られるものではなく、ユニッ
トメカを上昇させるときに電圧V1が印加されるように
すればよい。この要件さえ満たせば、いつ電圧V1を印
加するかは、トレイ25のローディングスピードの設定
によって適宜設定すればよい。早く電圧V1を印加すれ
ばローディングスピードは速くなるし、遅く電圧V1を
印加すればローディングスピードは遅くなる。
【0045】次に、ローディングモータ40の静電対策
の構成について説明する。図18は、図7における
(イ)まで組み立てたときの正面図である。図中、黒く
塗りつぶした部分がメインフレーム22であり、ハッチ
部分が導電体63であり、板バネとしている。この導電
体63は、導電性の材料からなり、一端がローディング
モータ40と、他端が金属製であるメインフレーム22
と接するようにしてメカベース23に取り付ける。この
ような構成により、メインフレーム22が接地面の役割
を果たすことになるため、前面パネル方向からローディ
ングモータ40に静電が飛んでも、メインフレーム22
に電気が流れるため、基板に流れる静電気を低減するこ
とができ、基板の誤動作及び破損の危険性を低減するこ
とができる。
【0046】なお、ここで、導電体63を板バネとした
のは、メカベース23は、上述の通り、ダンパー29、
30を有し、耐振構造となっていることに起因する。す
なわち、導電体63を板バネとせず、剛性体としたので
は、ディスク装置2の振動を吸収することができなくな
る。そこで、振動を吸収できるように弾性体たる板バネ
によりローディングモータ40に帯電する静電気をメイ
ンフレーム22に伝達するように構成する。この例で
は、導電体63を板バネとしたが、弾性体であって、か
つ導電性を有するものであれば如何なるものであっても
よいことはいうまでもない。
【0047】他にも、静電対策として、基板31の全体
に電気的な接地面(GND)を設けておらす、正面側か
ら奥行き方向に向かって5mm程度はGNDを設けない
ように構成している。これは、基板31の全体にGND
を設けることとすると、図8あるいは図13に示したイ
ヤホーンジャック84に静電気が帯電する影響から直接
基板31に静電気が流れてしまい、信号処理回路の動作
を妨げてしまうからである。そこで、図示はしないが、
電気的に直接基板31から信号を送るような構成とせ
ず、イヤホーンジャック84と基板31との間に信号線
と接地線を設け、この信号線を介して信号を送るように
構成している。
【0048】次に、本実施形態におけるディスク装置2
に搭載される光ヘッド35の構成について説明する。図
19は、光ヘッド35を上面から見た拡大図である。本
図において、64は高密度に情報が記録でき、情報を再
生できるディスクに対して情報を記録あるいは再生する
ための光を発する半導体レーザである。本実施形態では
この光の波長は650nmであり、DVD等の高密度光
ディスクへの情報の記録あるいは再生に対応する。65
は半導体レーザ64の光をディスクに照射したときの反
射光を検出する光検出器、66は半導体レーザ64より
長い波長の光を発し、かつこの光をディスクに照射した
ときの反射光を検出するホログラムである。本実施形態
ではこの光の波長は780nmであり、CD等の光ディ
スクへの情報の再生に対応する。67は、半導体レーザ
64あるいはホログラム66から発した光を紙面垂直方
向へ導く立ち上げミラー、ディスク上に照射する光の照
射位置を調整する対物レンズ等を備えたレンズアクチュ
エータである。なお、本図は、FPC実装部品を装着し
た状態を表した図であり、FPC実装部品には、光検出
器65あるいはホログラム66で検出した光を電気信号
に変換する回路等が実装されている。
【0049】図20は図19に示した光ヘッド35から
FPC実装部品を取り除いた状態での概念図である。図
20(a)は上面から見た図、(b)は背面から見た図
である。68はヘッドシャシーであり、光ヘッド35を
構成する部品がこのヘッドシャシー35に取り付けられ
る。69は偏光ビームスプリッタ(PBS)であり、7
0はダイクロミラーである。半導体レーザ64から発し
た光はPBS69を通過し、ダイクロミラー70によっ
て反射されて、レンズアクチュエータ67内の立ち上げ
ミラーにより紙面垂直方向にむかい、対物レンズによっ
てディスク上に集光する。一方で、この光の反射光は立
ち上げミラー、ダイクロミラー70によって反射され、
さらにPBS69によっても反射されて光検出器65に
よって検出される。また、ホログラム66から発した光
はダイクロミラー70を通過し、レンズアクチュエータ
67内の立ち上げミラーにより紙面垂直方向にむかい、
対物レンズによってディスク上に集光する。一方で、こ
の光の反射光は立ち上げミラーで反射し、ダイクロミラ
ー70を通過してホログラム66によって検出される。
なお、半導体レーザ64をホログラムとしなかったの
は、半導体レーザ64の光は再生だけでなく、情報の記
録にも利用するものであり、ホログラムとすることによ
り必然的に生じる光の利用効率の低下を避けるためであ
る。また、半導体レーザ64をスライドバー36、37
の延在方向に対して斜めに配置したのは、PBS69に
よってビーム整形を行うためである。この意味で、PB
S69は、ビーム整形プリズムとしての役割も果たす。
【0050】光ヘッド35の構成で特徴とするところ
は、光ヘッド35に備えられた各部品の配置関係であ
る。特に、スピンドル32、スライドバー36及びスラ
イドバー37の配置を考慮して、ホログラム66が受光
する光の光路と光検出器65が受光する光の光路とが平
行になるように、光検出器65及びホログラム66を配
置する。また、半導体レーザ64はスピンドル32、ス
ライドバー36及びスライドバー37のいずれもが位置
しない場所に配置する。このような配置とすることによ
り、スピンドル32、スライドバー36、37の干渉を
受けることがないため、電源付ディスク装置1の製造時
に光ヘッド35をスライドバー36、37に取り付けた
後の最終的な光軸の調整が容易になる。なお、半導体レ
ーザ64と光検出器65及びホログラム66の配置関係
が逆になっても最終的な光軸の調整が容易となることは
いうまでもない。
【0051】また、図20において、71は逃げスペー
スである。この逃げスペース71の役割について以下説
明する。この逃げスペース71内には、FPC実装回路
に設けられる回路素子が納まる。図19を見れば明らか
なように、光ヘッド35の中心部付近には回路素子が表
出しているが、スライドバー37側では回路素子が1つ
も表出していない。これは、スライドバー37側の回路
素子が全て逃げスペース71内に納まるように構成して
いるためである。このような構成としたのは、スライド
バー37側は、図10に示すようにトレイ25の干渉を
受ける領域であり、ここに回路素子を表出させるとトレ
イ25と接触してしまうからである。本実施形態に示す
ようなディスク装置は、パーソナルコンピュータ(P
C)の周辺機器としてPCに備えることも想定して製造
する必要があり、PC業界の要請から、実質的に幅、高
さ、奥行きの寸法の制約を受けている。従って、無制限
に高さを変えることはできない。そこで、限られたスペ
ースを効率よく使用すべく、図20に示すような構成を
取っている。このような構成により、非常に薄型の光ヘ
ッドとすることができる。
【0052】次に、半導体レーザ64の構成について説
明する。図21は半導体レーザの詳細な構成を示す図で
あり、(a)は半導体レーザ64の斜視図、(b)は背
面図、(c)は上面図である。半導体レーザ64は大別
してレーザブロック72とコリメートブロック73に分
けられる。図21(a)に示すように、レーザブロック
72はコリメートブロック73にクリップ74にて仮止
めしたうえでネジによって略対角線方向に2箇所止めら
れている。略対角線方向に止めることで取り付け面内で
2方向(図21(b)に図示する方向)に仮止めのとき
に出射光の光軸を調整してから最終的に取り付けること
が可能になる。なお、半導体レーザ64自体は取り付け
穴75、76を利用して光ヘッド35に取り付ける。こ
の取り付けも略対角線方向に2箇所止めるように構成し
ているため、出射光の光強度分布の中心を対物レンズの
中心に合わせるように調整することができる。77はコ
リメートレンズをコリメートブロック73に取り付ける
取り付け具である。この取り付け具76は、紙面垂直方
向にはコリメートレンズが動かないようにするが、図2
1(c)に図示する方向には移動可能にコリメートレン
ズを取り付けているため、半導体レーザからの出射光を
コリメートレンズを介して平行光にするように調整が可
能になる。
【0053】なお、ディスクに対して情報を記録あるい
は再生するために半導体レーザを用いる場合には、高周
波の電気信号を重畳することは、広く一般的に行われて
いることであるが、高周波の電気信号を重畳することに
よって不要輻射が生じ、安定した半導体レーザの発振に
影響を与えることが分かった。そこで、本実施形態で
は、この半導体レーザ64全体を金属製のシールドで覆
うとともに、高周波信号の出力端子と接地(GND)端
子との間にコンデンサを設けている。このコンデンサを
追加することにより、不要輻射を抑圧することができ
る。
【0054】さらに、アクチュエータ67の詳細につい
て説明する。図22は、アクチュエータ67の分解図で
ある。このアクチュエータ67では、可動部78が固定
部79に取り付けられ、対物レンズ80を切り替えた
り、ディスク上に焦点を合わせるべく、電磁力により可
動部が動くように構成されている。対物レンズ80を切
り替えるときには、高速に可動部78をピン81を中心
に回転させ、かつ切り替えた後に可動部が振動しないよ
うにする必要がある。可動部の振動を防止しなければ、
振動がなくなるまでディスク上に光の焦点を合わせるこ
とができないからである。
【0055】そこで、このアクチュエータ67では、可
動部68にボス82を設け、固定部には、そのボスがあ
たる部分として樹脂製のストッパ83を設けることとす
る。このストッパ83を樹脂製とすることで、ボス82
の破損を防ぎ、かつ確実に対物レンズを切り替えた後の
振動を防止することができる。なお、固定部79自体は
金属製であり、可動部78は樹脂製である。従って、ス
トッパ83を金属製として固定部79と一体成形した方
が強度的にもコスト的にも樹脂製としたものより優れて
いるが、ストッパ83を金属製とすると、樹脂製のボス
82がストッパ83との衝突の際の衝撃により破損して
しまう。一方で、ボス82を金属製とすることは、可動
部の重量増につながり、対物レンズ駆動の追従性が劣化
してしまうことからして不可能である。なお、ストッパ
83を弾性体にしてしまうと、衝突の際に反発してしま
い、結果として可動部78の振動を抑えることができな
くなってしまうため、弾性体とすることも不可能であ
る。すなわち、ストッパ83を樹脂製とすることは、上
記欠点を解消する上で非常に有効な構成である。
【0056】また、可動部のピン81は、図19に示す
ようにアクチュエータ67のカバーのうち84の部分で
保護されているが、この84は、ピン方向に傾いて延在
している。このような構成とすることにより、カーバー
取り付けの際に精度の問題でカバーにがたつきが生じて
も、確実に84の部分でピンを押さえることができる。
従って、アクチュエータ67の紙面垂直方向のストロー
クの精度を向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】情報記録媒体たるディスクに光照射手段
から光を照射し、反射光を光検出器により電気信号に変
換して信号処理回路により信号処理を行うディスク装置
において、光照射手段及び光検出器が設けられる第1の
シャーシと、信号処理回路及び通気口が形成されている
基板が設けられる第2のシャーシとを有し、組立の際に
は、第2のシャーシ、基板、第1のシャーシの順に組み
立てるディスク装置とすることにより、第1のシャーシ
に設けられた光照射手段、光検出器に塵埃が付着するこ
とを防止しつつ基板に設けられた信号処理回路の過熱を
防止し、信号処理回路の故障の危険性を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態たる電源付ディス
ク装置の分解図である。
【図2】図2は、電源付ディスク装置を下面から透視し
た概略図である。
【図3】図3は、電源付ディスク装置を右側面から見た
図及び電源付ディスク装置を上面から見た透視図であ
る。
【図4】図4は、シャシーに電源ボックスを取り付けた
ときの電源付ディスク装置の幅方向中心での断面図であ
る。
【図5】図5はケーブルの接続関係を示す、下面から見
た電源付ディスク装置の模式図である。
【図6】図6は、電源付ディスク装置1を背面から見た
図である。
【図7】図7はディスク装置2を右側面から見たときの
分解図である。
【図8】図8はディスク装置2を図7における(ア)ま
で組み立てたときの上面図である。
【図9】図9はディスク装置2を図7における(イ)ま
で組み立てたときの上面図である。
【図10】図10は、ディスク装置2を図7における
(ウ)まで組み立てたときの上面図である。
【図11】図11は、ディスク装置2を図7における
(エ)まで組み立てたときの上面図である。
【図12】図12は、ディスク装置2を図7における
(オ)まで組み立てたときの上面図である。
【図13】図13はディスク装置2の正面図である。
【図14】図14はトレイ25の構成を示す図である。
【図15】図15は、ディスク装置の通気性確保のため
の構成を示した概念図である。
【図16】図16は、電源ボックスの通気性を確保した
構成を示す概念図である。
【図17】図17は、トレイのローディング(引き込
み)動作時にかかる電流の変化を示す図である。
【図18】図18は、図7における(イ)まで組み立て
たときの正面図である。
【図19】図19は、光ヘッドの拡大図である。
【図20】図20は図19に示した光ヘッドからFPC
実装部品を取り除いた状態での概念図である。
【図21】図21は半導体レーザの詳細な構成を示す図
である。
【図22】図22は、アクチュエータ67の分解図であ
る。
【符号の説明】
1…電源付ディスク装置、2…ディスク装置、3…電源
ボックス、4…リヤパネル、22…メインフレーム、2
3…メカベース、24…ユニットメカ、25…トレイ、
26…トッププレート、27…トップカバー、33…板
バネ、35…光ヘッド、40…ローディングモータ、4
8…フロントパネル、49…シャッタ、56…通風口、
63…導電体、71…逃げスペース、72…レーザブロ
ック、73…コリメートブロック、77…取り付け具、
82…ボス、83…ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 育雄 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 西嶋 立身 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 成井 陽一 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 滝田 耕平 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 深川 芳弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 上田 義信 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 会田 俊博 神奈川県小田原市国府津2880番地日立コン ピュータ機器株式会内 (72)発明者 斉藤 裕典 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所デジタルメディア製品事業部内 (72)発明者 佐々木 徹 茨城県水沢市真城字北野1番地株式会社日 立メディアエレクトロニクス内 (72)発明者 前田 忠温 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体たるディスクに光照射手段か
    ら光を照射し、反射光を光検出器により電気信号に変換
    して信号処理回路により信号処理を行うディスク装置に
    おいて、 前記光照射手段及び前記光検出器が設けられる第1のシ
    ャーシと、前記信号処理回路及び通気口が形成されてい
    る基板が設けられる第2のシャーシとを有し、 組立の際には、前記第2のシャーシ、前記基板、前記第
    1のシャーシの順に組み立てることを特徴とするディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】ディスクを装置内外に搬送するディスク搬
    送機構と、該ディスク搬送機構を動作させるローディン
    グモータとを有し、該ローディングモータに第1の電圧
    より低い第2の電圧を印加した後に、該第1の電圧を印
    加することを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】情報記録媒体たるディスクに光ヘッドから
    光を照射し、反射光を該光ヘッドにより電気信号に変換
    して、基板に設けられた信号処理回路により信号処理を
    行うディスク装置において、 開口部を有するフロントパネルと、前記基板を取付け可
    能な外装ケースと、前記光ヘッド及び前記光ヘッドを移
    動させる光ヘッド送り機構と基板とを隔てる部材とを備
    え、装置の後部に設けられたファンにより、外気を前記
    開口部から前記基板に導くように構成することを特徴と
    するディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7290270B2 (en) 2004-04-05 2007-10-30 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7290270B2 (en) 2004-04-05 2007-10-30 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk apparatus

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