JP2000002746A - プローブ構造 - Google Patents
プローブ構造Info
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 フレキシブル基板1の接点部3が設けら
れた面と反対側の面にリジッド基板2を貼り合わせる。
リジッド基板2のフレキシブル基板1側に所定領域の貫
通孔5を設ける。所定領域は、接点部3に接触するIC
などの被検査物が占めるフレキシブル基板1面上の領域
および接点部3のフレキシブル基板1面における中心点
3Aから10μm〜1000μmの範囲内の領域であ
る。 【効果】 ICなどの被検査物に対して、一つの接点部
3当たりにかかる荷重をすべて均一にすることができ
る。したがって、バーイン試験などの過酷な温度条件下
においても優れた接触信頼性をもって検査ができ、耐久
性にも優れたプローブ構造を提供することができる。
れた面と反対側の面にリジッド基板2を貼り合わせる。
リジッド基板2のフレキシブル基板1側に所定領域の貫
通孔5を設ける。所定領域は、接点部3に接触するIC
などの被検査物が占めるフレキシブル基板1面上の領域
および接点部3のフレキシブル基板1面における中心点
3Aから10μm〜1000μmの範囲内の領域であ
る。 【効果】 ICなどの被検査物に対して、一つの接点部
3当たりにかかる荷重をすべて均一にすることができ
る。したがって、バーイン試験などの過酷な温度条件下
においても優れた接触信頼性をもって検査ができ、耐久
性にも優れたプローブ構造を提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な被検査物に
対する電気的諸特性の測定や試験、特にバーイン試験な
どの高温下での測定や試験に有用なプローブ構造に関す
る。
対する電気的諸特性の測定や試験、特にバーイン試験な
どの高温下での測定や試験に有用なプローブ構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化、薄型化に伴っ
て、そこに搭載される半導体装置もますますの小型化が
要求され、半導体素子の実装面積も極限にまで小さくす
ることが要求されてきている。こうした要求への回答の
一つとして、パッケージ前の段階の裸の半導体素子(以
下、この段階のものを「ベアチップ」と呼ぶ)を、その
ままで基板に実装するベアチップ実装が行われており、
今後この実装形態への移行が急速に進んでいくと考えら
れている。
て、そこに搭載される半導体装置もますますの小型化が
要求され、半導体素子の実装面積も極限にまで小さくす
ることが要求されてきている。こうした要求への回答の
一つとして、パッケージ前の段階の裸の半導体素子(以
下、この段階のものを「ベアチップ」と呼ぶ)を、その
ままで基板に実装するベアチップ実装が行われており、
今後この実装形態への移行が急速に進んでいくと考えら
れている。
【0003】従って、半導体素子に対する種々の品質測
定・試験、特に半導体素子にとって厳しい高温の条件下
において行われるバーイン試験もまた、ベアチップの状
態で、またはダイシング前のウエハーの状態で行なうこ
とが要求されている。バーイン試験は、通常120℃〜
150℃程度、場合によっては200℃程度の高温を作
用させて行うものである。
定・試験、特に半導体素子にとって厳しい高温の条件下
において行われるバーイン試験もまた、ベアチップの状
態で、またはダイシング前のウエハーの状態で行なうこ
とが要求されている。バーイン試験は、通常120℃〜
150℃程度、場合によっては200℃程度の高温を作
用させて行うものである。
【0004】また、パッケージ後のものでも、例えばボ
ールグリッドアレイタイプのパッケージ(BGA)など
では、基板へのアセンブル前にバーインテストを行いた
いといった要求も高まってきている。
ールグリッドアレイタイプのパッケージ(BGA)など
では、基板へのアセンブル前にバーインテストを行いた
いといった要求も高まってきている。
【0005】上記ベアチップ、ウエハー、あるいはBG
Aなどの微細な被検査物上に細密に形成された電極や導
体部分などを接触対象部として、これに電気的な接触を
行うものとしてメンブレン状(面状)のプローブ構造
(以下、単に「プローブ構造」)が知られている。
Aなどの微細な被検査物上に細密に形成された電極や導
体部分などを接触対象部として、これに電気的な接触を
行うものとしてメンブレン状(面状)のプローブ構造
(以下、単に「プローブ構造」)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のプロ
ーブ構造を用いてバーイン試験を行なう場合、被検査物
上のすべての接触対象部とプローブ構造上の接点部とを
均一に接触させることができず、結果的にある特定の箇
所で接触不良を起こしてしまい、検査不良を起こすとい
う問題が見られるようになってきた。この種の問題は、
被検査物上の接触対象部間の距離、すなわちピッチに大
きく依存している。
ーブ構造を用いてバーイン試験を行なう場合、被検査物
上のすべての接触対象部とプローブ構造上の接点部とを
均一に接触させることができず、結果的にある特定の箇
所で接触不良を起こしてしまい、検査不良を起こすとい
う問題が見られるようになってきた。この種の問題は、
被検査物上の接触対象部間の距離、すなわちピッチに大
きく依存している。
【0007】この点について、ICベアチップを例に挙
げて説明する。通常、ベアチップは、中央部に集積回路
が形成された正方形などの方形状の外形を有しており、
その周囲を取り巻くように接触対象部である電極パッド
が設けられている。すなわち、接触対象部である電極パ
ッドは方形状を描く線上に配置されたものとなる。一辺
当たりの接触対象部の数は、通常10個〜60個であ
り、接触対象部間の距離、いわゆるピッチとしては15
0μm〜500μmの範囲のものが一般的である。そし
てプローブ構造の接点部もまた、これらの接触対象部の
位置に対応するように設けられている。このような被検
査物を対象とする限りにおいては、従来のプローブ構造
(例えば、特開平9−243665号公報に示されるよ
うなプローブ構造)で使用上、差し支えがなかった。
げて説明する。通常、ベアチップは、中央部に集積回路
が形成された正方形などの方形状の外形を有しており、
その周囲を取り巻くように接触対象部である電極パッド
が設けられている。すなわち、接触対象部である電極パ
ッドは方形状を描く線上に配置されたものとなる。一辺
当たりの接触対象部の数は、通常10個〜60個であ
り、接触対象部間の距離、いわゆるピッチとしては15
0μm〜500μmの範囲のものが一般的である。そし
てプローブ構造の接点部もまた、これらの接触対象部の
位置に対応するように設けられている。このような被検
査物を対象とする限りにおいては、従来のプローブ構造
(例えば、特開平9−243665号公報に示されるよ
うなプローブ構造)で使用上、差し支えがなかった。
【0008】しかしながら、近年に見られるような半導
体素子の超小型化によって、接触対象部間の距離は50
μm〜150μmの範囲にまで狭ピッチ化されてきてい
る。このような被検査物を対象に従来のプローブ構造を
用いると、ある特定の箇所において接触対象部とプロー
ブ構造上の接点部とが良好に接触しないという問題が起
こるようになった。接触不良を起こす箇所には共通性が
ある。接触対象部が一様のピッチで連続して配置されて
いる一辺を考えた場合、両末端(コーナー部)からそれ
ぞれ2番目に位置する接触対象部において、接触不良が
生じている〔図9(A)参照〕。
体素子の超小型化によって、接触対象部間の距離は50
μm〜150μmの範囲にまで狭ピッチ化されてきてい
る。このような被検査物を対象に従来のプローブ構造を
用いると、ある特定の箇所において接触対象部とプロー
ブ構造上の接点部とが良好に接触しないという問題が起
こるようになった。接触不良を起こす箇所には共通性が
ある。接触対象部が一様のピッチで連続して配置されて
いる一辺を考えた場合、両末端(コーナー部)からそれ
ぞれ2番目に位置する接触対象部において、接触不良が
生じている〔図9(A)参照〕。
【0009】被検査物の接触対象部とプローブ構造の接
点部とを接触させるためには、一定の加圧が必要である
が、実際、その加圧力がすべての接触対象部に均等には
分配されていない。この接触対象部がIC上にどのよう
に配置されているかによって、それぞれの接触対象部が
受ける加圧力は変化する。言い換えれば、受ける加圧力
には場所によってムラがある。特にコーナーに位置する
接触対象部では、他の接触対象部よりも大きな加圧力
(もしくは応力)を受ける傾向がある。
点部とを接触させるためには、一定の加圧が必要である
が、実際、その加圧力がすべての接触対象部に均等には
分配されていない。この接触対象部がIC上にどのよう
に配置されているかによって、それぞれの接触対象部が
受ける加圧力は変化する。言い換えれば、受ける加圧力
には場所によってムラがある。特にコーナーに位置する
接触対象部では、他の接触対象部よりも大きな加圧力
(もしくは応力)を受ける傾向がある。
【0010】従来のメンブレンプローブ構造は、材質的
にたわむという性質を少なからず持っているので、コー
ナー部などの末端に位置する接触対象部が、他よりも多
くの加圧力を受けた場合、それに隣接する接触対象部で
は、一種のうねりのような影響を通して、逆に他の部位
よりも接触時に受ける加圧力が小さくなるという現象が
起こる。これらの現象は、シリコーンウエハー上に1μ
mの厚みでアルミニウムを蒸着させただけのアルミニウ
ムチップをプローブ構造に押し当て、チップ側の接触跡
を見るだけで確認することができる。末端に位置する接
触跡が大きい場合、概してその隣の接触跡は極端に小さ
いか、もしくは接触した形跡が見られないことが多い。
そのような部位において接触抵抗を調べると、接触抵抗
は極端に高くなっているか、あるいは接触せずに断線し
ている結果が得られる。これはプローブ構造が機能して
いないことを意味する。さらにこの現象は、接触対象部
間の距離が短い場合だけでなく、局部的に他の個所より
も極端に接触対象部間が密になっている個所においても
観察される〔図9(B)参照〕。
にたわむという性質を少なからず持っているので、コー
ナー部などの末端に位置する接触対象部が、他よりも多
くの加圧力を受けた場合、それに隣接する接触対象部で
は、一種のうねりのような影響を通して、逆に他の部位
よりも接触時に受ける加圧力が小さくなるという現象が
起こる。これらの現象は、シリコーンウエハー上に1μ
mの厚みでアルミニウムを蒸着させただけのアルミニウ
ムチップをプローブ構造に押し当て、チップ側の接触跡
を見るだけで確認することができる。末端に位置する接
触跡が大きい場合、概してその隣の接触跡は極端に小さ
いか、もしくは接触した形跡が見られないことが多い。
そのような部位において接触抵抗を調べると、接触抵抗
は極端に高くなっているか、あるいは接触せずに断線し
ている結果が得られる。これはプローブ構造が機能して
いないことを意味する。さらにこの現象は、接触対象部
間の距離が短い場合だけでなく、局部的に他の個所より
も極端に接触対象部間が密になっている個所においても
観察される〔図9(B)参照〕。
【0011】従来の150μm〜500μmピッチの検
査対象物に関して、このような現象が観察されなかった
ことを考えると、コーナーなどの末端から2番目に位置
する接触対象部において接触不良が起こるという現象
は、狭ピッチ化の見られる近年の検査対象物に特有な現
象であることが分かる。本発明者らは、従来無視するこ
とができていたプローブ構造のうねりやすさ、たわみや
すさが、検査対象物の狭ピッチ化によって、もはや無視
できない領域に入ったものと考察した。
査対象物に関して、このような現象が観察されなかった
ことを考えると、コーナーなどの末端から2番目に位置
する接触対象部において接触不良が起こるという現象
は、狭ピッチ化の見られる近年の検査対象物に特有な現
象であることが分かる。本発明者らは、従来無視するこ
とができていたプローブ構造のうねりやすさ、たわみや
すさが、検査対象物の狭ピッチ化によって、もはや無視
できない領域に入ったものと考察した。
【0012】本発明が解決すべき課題は、バーイン試験
などの過酷な温度条件下においても、被検査物のすべて
の接点に対して、均一に荷重(加圧力)がかかり、その
結果、良好な接触状態が得られるプローブ構造を提供す
ることである。
などの過酷な温度条件下においても、被検査物のすべて
の接点に対して、均一に荷重(加圧力)がかかり、その
結果、良好な接触状態が得られるプローブ構造を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブ構造
は、次の特徴を有するものである。
は、次の特徴を有するものである。
【0014】(1)被検査物と接触する接点部が絶縁性
を有するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点
部と導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれか
の面または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の
面にはリジッド基板が積層された構造を有するプローブ
構造であって、フレキシブル基板側のリジッド基板面の
所定領域に凹部または貫通孔が設けられており、この所
定領域が、接点部に接触した被検査物が占めるフレキシ
ブル基板面上の領域および接点部のフレキシブル基板面
における中心点から10μm〜1000μmの範囲に対
応する領域であることを特徴とするプローブ構造。
を有するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点
部と導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれか
の面または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の
面にはリジッド基板が積層された構造を有するプローブ
構造であって、フレキシブル基板側のリジッド基板面の
所定領域に凹部または貫通孔が設けられており、この所
定領域が、接点部に接触した被検査物が占めるフレキシ
ブル基板面上の領域および接点部のフレキシブル基板面
における中心点から10μm〜1000μmの範囲に対
応する領域であることを特徴とするプローブ構造。
【0015】(2)被検査物と接触する接点部が絶縁性
を有するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点
部と導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれか
の面または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の
面にはリジッド基板が積層された構造を有するプローブ
構造であって、フレキシブル基板側のリジッド基板面の
所定領域に凹部または貫通孔が設けられ、この所定領域
が、接点部に接触した方形状の被検査物が占めるフレキ
シブル基板面上の方形状領域を囲む各辺の長さを、フレ
キシブル基板面における方形状領域の中心点を保持しつ
つ、2(X−α)μm〔式中、Xは10〜1000、α
は接点部の中心点から当該中心点に最も近い方形状領域
の一辺までの距離であって、X≧αの関係を有する。〕
伸ばして形成される方形状の領域であることを特徴とす
るプローブ構造。
を有するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点
部と導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれか
の面または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の
面にはリジッド基板が積層された構造を有するプローブ
構造であって、フレキシブル基板側のリジッド基板面の
所定領域に凹部または貫通孔が設けられ、この所定領域
が、接点部に接触した方形状の被検査物が占めるフレキ
シブル基板面上の方形状領域を囲む各辺の長さを、フレ
キシブル基板面における方形状領域の中心点を保持しつ
つ、2(X−α)μm〔式中、Xは10〜1000、α
は接点部の中心点から当該中心点に最も近い方形状領域
の一辺までの距離であって、X≧αの関係を有する。〕
伸ばして形成される方形状の領域であることを特徴とす
るプローブ構造。
【0016】(3)凹部または貫通孔が設けられた所定
領域以外のリジッド基板面に、プローブ構造の位置を合
わせるために用いられる貫通孔が設けられている上記
(1)または(2)に記載のプローブ構造。
領域以外のリジッド基板面に、プローブ構造の位置を合
わせるために用いられる貫通孔が設けられている上記
(1)または(2)に記載のプローブ構造。
【0017】(4)フレキシブル基板側と反対側のリジ
ッド基板面に、弾性体が積層されている上記(1)〜
(3)のいずれかに記載のプローブ構造。
ッド基板面に、弾性体が積層されている上記(1)〜
(3)のいずれかに記載のプローブ構造。
【0018】(5)導電性回路がベリリウム−銅の合金
よりなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載のプロー
ブ構造。
よりなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載のプロー
ブ構造。
【0019】(6)リジッド基板の線膨張係数が1pp
m〜8ppmである上記(1)〜(5)のいずれかに記
載のプローブ構造。
m〜8ppmである上記(1)〜(5)のいずれかに記
載のプローブ構造。
【0020】
【作用】本発明のプローブ構造は、次の作用を示す。リ
ジッド基板の面(フレキシブル基板側の面)の所定領域
に凹部または貫通孔が設けられている。この所定領域
は、接点部に接触した被検査物が占めるフレキシブル基
板面上の領域を、フレキシブル基板面における接点部の
中心点から10〜1000μmの範囲で相似的に拡大さ
せた領域である。
ジッド基板の面(フレキシブル基板側の面)の所定領域
に凹部または貫通孔が設けられている。この所定領域
は、接点部に接触した被検査物が占めるフレキシブル基
板面上の領域を、フレキシブル基板面における接点部の
中心点から10〜1000μmの範囲で相似的に拡大さ
せた領域である。
【0021】この所定領域は、接点部直下に対応する領
域を含むものであるので、被検査物の接触対象部の高さ
にばらつきがあっても、その高さの方向に対するフレキ
シブル基板の可とう性が局部的に示され、各接点部は各
接触対象部すべてに好ましく追従して接触できる。
域を含むものであるので、被検査物の接触対象部の高さ
にばらつきがあっても、その高さの方向に対するフレキ
シブル基板の可とう性が局部的に示され、各接点部は各
接触対象部すべてに好ましく追従して接触できる。
【0022】また、ICベアチップなどの被検査物が搭
載されるフレキシブル基板の部分に対応する領域、およ
びフレキシブル基板面における接点部の中心点から10
〜1000μmの範囲内の領域に凹部または貫通孔が設
けられているので、接点部を支持している絶縁体(いわ
ゆるリード)のたわみやすさは制限され、高さ方向に対
するフレキシブル基板の可とう性の場所によるばらつき
が抑制される。
載されるフレキシブル基板の部分に対応する領域、およ
びフレキシブル基板面における接点部の中心点から10
〜1000μmの範囲内の領域に凹部または貫通孔が設
けられているので、接点部を支持している絶縁体(いわ
ゆるリード)のたわみやすさは制限され、高さ方向に対
するフレキシブル基板の可とう性の場所によるばらつき
が抑制される。
【0023】特に、被検査物が方形状であるとき、接点
部に接触した被検査物が占めるフレキシブル基板面上の
方形状領域を囲む各辺の長さを、フレキシブル基板面に
おける方形状領域の中心点を保持しつつ、2(X−α)
μm〔式中、Xは10〜1000、αは接点部の中心点
から当該中心点に最も近い方形状領域の一辺までの距離
であって、X≧αの関係を有する。〕伸ばして形成され
る方形状の領域を所定領域とすることによって、上記と
同様に、絶縁体のたわみやすさが制限され、高さ方向に
対するフレキシブル基板の可とう性の場所によるばらつ
きが抑制される。
部に接触した被検査物が占めるフレキシブル基板面上の
方形状領域を囲む各辺の長さを、フレキシブル基板面に
おける方形状領域の中心点を保持しつつ、2(X−α)
μm〔式中、Xは10〜1000、αは接点部の中心点
から当該中心点に最も近い方形状領域の一辺までの距離
であって、X≧αの関係を有する。〕伸ばして形成され
る方形状の領域を所定領域とすることによって、上記と
同様に、絶縁体のたわみやすさが制限され、高さ方向に
対するフレキシブル基板の可とう性の場所によるばらつ
きが抑制される。
【0024】以上の作用によって、リードは接点部にお
いて一様に“コシ”を持つことになり、優れた接触信頼
性を有するプローブ構造が得られる。特にバーインテス
トにおいてプローブ構造の接点部および被検査物の接触
対象部に与える損傷が少ない接触荷重(1接点部当たり
50g以下)でも良好な接触状態が得られ、しかも計測
上において電気的に問題とならない接触抵抗(10Ω以
下、好ましくは5Ω以下)となるような、良好な接触状
態が得られる。
いて一様に“コシ”を持つことになり、優れた接触信頼
性を有するプローブ構造が得られる。特にバーインテス
トにおいてプローブ構造の接点部および被検査物の接触
対象部に与える損傷が少ない接触荷重(1接点部当たり
50g以下)でも良好な接触状態が得られ、しかも計測
上において電気的に問題とならない接触抵抗(10Ω以
下、好ましくは5Ω以下)となるような、良好な接触状
態が得られる。
【0025】また、耐久性の点でも、500サイクル以
上の繰り返しバーインテストに用いることが可能な優れ
た耐久性を満足することができる。
上の繰り返しバーインテストに用いることが可能な優れ
た耐久性を満足することができる。
【0026】また本発明に関してリジッド基板は、その
線膨張係数を1ppm〜8ppmとすることが好まし
い。ここに線膨張係数は、TMA(Thermal Mechanical
Analysis,熱機械分析)により、引っ張りモード、荷重
2g、昇温速度10℃/分にて、50℃〜250℃間の
平均値を測定したものである。
線膨張係数を1ppm〜8ppmとすることが好まし
い。ここに線膨張係数は、TMA(Thermal Mechanical
Analysis,熱機械分析)により、引っ張りモード、荷重
2g、昇温速度10℃/分にて、50℃〜250℃間の
平均値を測定したものである。
【0027】本発明においては、接点部を有するフレキ
シブル基板に対して、さらにリジッド基板を接合してい
るが、該リジッド基板の線膨張係数を1ppm〜8pp
mとすることが好ましい。かくして、プローブ構造全体
の線膨張係数はリジッド基板に支配され、被検査物であ
る半導体素子の一般的な線膨張係数と同等となる。これ
によって、プローブ構造を被検査物に接触させたまま
で、室温からバーイン試験などの高温までの大きな温度
変化を与えても、接点部と被検査物の接触対象部とが逸
脱するようなずれは抑制される。
シブル基板に対して、さらにリジッド基板を接合してい
るが、該リジッド基板の線膨張係数を1ppm〜8pp
mとすることが好ましい。かくして、プローブ構造全体
の線膨張係数はリジッド基板に支配され、被検査物であ
る半導体素子の一般的な線膨張係数と同等となる。これ
によって、プローブ構造を被検査物に接触させたまま
で、室温からバーイン試験などの高温までの大きな温度
変化を与えても、接点部と被検査物の接触対象部とが逸
脱するようなずれは抑制される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明のプローブ構造の一例を模式
的に示した断面図である。同図に示すプローブ構造は、
第一絶縁体1aおよび第二絶縁体1bからなるフレキシ
ブル基板1の一方の面に接点部3が設けられ、フレキシ
ブル基板1の内部には導電性回路4が設けられ、接点部
3と導電性回路4とはフレキシブル基板1に設けられた
貫通孔を通じて導通され、フレキシブル基板1の他方の
面には接着剤層(図示せず)を介してリジッド基板2が
接合された構造となっている。このリジッド基板2は、
線膨張係数が1ppm〜8ppmである。さらに、フレ
キシブル基板1側のリジッド基板2の面の所定領域に貫
通孔5が設けられている。同図における貫通孔5は凹状
(即ち凹部)であってもよく、以下の説明における、貫
通孔というときは、凹部の態様をも含む。
説明する。図1は、本発明のプローブ構造の一例を模式
的に示した断面図である。同図に示すプローブ構造は、
第一絶縁体1aおよび第二絶縁体1bからなるフレキシ
ブル基板1の一方の面に接点部3が設けられ、フレキシ
ブル基板1の内部には導電性回路4が設けられ、接点部
3と導電性回路4とはフレキシブル基板1に設けられた
貫通孔を通じて導通され、フレキシブル基板1の他方の
面には接着剤層(図示せず)を介してリジッド基板2が
接合された構造となっている。このリジッド基板2は、
線膨張係数が1ppm〜8ppmである。さらに、フレ
キシブル基板1側のリジッド基板2の面の所定領域に貫
通孔5が設けられている。同図における貫通孔5は凹状
(即ち凹部)であってもよく、以下の説明における、貫
通孔というときは、凹部の態様をも含む。
【0029】リジッド基板2の底面(フレキシブル基板
1側と反対側の面)には、貫通孔5を覆う弾性体8が積
層されている。また、プローブ構造の所定位置には、積
層体を厚さ方向に貫通する位置合わせ用貫通孔9が設け
られている。この位置合わせ用貫通孔9は、プローブ構
造をキャリヤなど他の治具や装置に組み込むときの位置
決めに用いられる。
1側と反対側の面)には、貫通孔5を覆う弾性体8が積
層されている。また、プローブ構造の所定位置には、積
層体を厚さ方向に貫通する位置合わせ用貫通孔9が設け
られている。この位置合わせ用貫通孔9は、プローブ構
造をキャリヤなど他の治具や装置に組み込むときの位置
決めに用いられる。
【0030】図2は、プローブ構造を接点部3側から見
たときの平面図であり、貫通孔5が設けられる所定領域
6について説明するために、リジッド基板2と導電性回
路4の部分を示したものである。図中の破線で囲まれた
領域7は、被検査物の接触対象部(図示せず)が接点部
3と接触した状態において、被検査物が占めるフレキシ
ブル基板1の面上の領域を示すものである。同図におけ
る被検査物は、方形状の外形を有しているので、被検査
物が占める領域7は方形状をなしている(以下、方形状
領域7ともいう)。被検査物には、その周囲を取り巻く
ように方形状を描く線上に接触対象部が配置されてお
り、方形の一辺当たり2個の接触対象部が配置され、総
計で8個の接触対象部が配置されている。
たときの平面図であり、貫通孔5が設けられる所定領域
6について説明するために、リジッド基板2と導電性回
路4の部分を示したものである。図中の破線で囲まれた
領域7は、被検査物の接触対象部(図示せず)が接点部
3と接触した状態において、被検査物が占めるフレキシ
ブル基板1の面上の領域を示すものである。同図におけ
る被検査物は、方形状の外形を有しているので、被検査
物が占める領域7は方形状をなしている(以下、方形状
領域7ともいう)。被検査物には、その周囲を取り巻く
ように方形状を描く線上に接触対象部が配置されてお
り、方形の一辺当たり2個の接触対象部が配置され、総
計で8個の接触対象部が配置されている。
【0031】導電性回路4と導通する接点部3は、被検
査物の各接触対象部に接触するようにフレキシブル基板
1の一方の面上に設けられており、接点部3のフレキシ
ブル基板1の面における中心点3Aは、被検査物の接触
対象部に対応して、方形状を描く線上に配置されてい
る。貫通孔5が設けられる所定領域6は、接点部3の中
心点3Aが描く方形状の領域を、フレキシブル基板1の
面におけるこの領域の中心点を保持しつつ、接点部3の
中心点3Aから距離Xだけ相似的に拡大させたものであ
る。この距離Xはフレキシブル基板1の面上の距離を示
し、10μm〜1000μm、好ましくは30μm〜8
00μm、より好ましくは50μm〜400μmであ
る。
査物の各接触対象部に接触するようにフレキシブル基板
1の一方の面上に設けられており、接点部3のフレキシ
ブル基板1の面における中心点3Aは、被検査物の接触
対象部に対応して、方形状を描く線上に配置されてい
る。貫通孔5が設けられる所定領域6は、接点部3の中
心点3Aが描く方形状の領域を、フレキシブル基板1の
面におけるこの領域の中心点を保持しつつ、接点部3の
中心点3Aから距離Xだけ相似的に拡大させたものであ
る。この距離Xはフレキシブル基板1の面上の距離を示
し、10μm〜1000μm、好ましくは30μm〜8
00μm、より好ましくは50μm〜400μmであ
る。
【0032】接点部3の中心点3Aからの距離Xは、被
検査物が占める方形状領域7を囲む四辺のうち当該中心
点3Aに最も近い辺7Aを直交する直線上の距離であ
る。したがって、貫通孔5が設けられる所定領域6は、
接点部3の中心点3Aが描く方形状の領域の中心点を保
持しつつ、接点部3の中心点3Aが描く方形の各辺の長
さを2Xだけ伸ばした辺を一辺とする方形状の領域とな
る。
検査物が占める方形状領域7を囲む四辺のうち当該中心
点3Aに最も近い辺7Aを直交する直線上の距離であ
る。したがって、貫通孔5が設けられる所定領域6は、
接点部3の中心点3Aが描く方形状の領域の中心点を保
持しつつ、接点部3の中心点3Aが描く方形の各辺の長
さを2Xだけ伸ばした辺を一辺とする方形状の領域とな
る。
【0033】各接点部3の中心点3Aから各中心点3A
に最も近い境界辺7Aまでの距離αがいずれも等しいと
すると、所定領域6を囲む四辺の境界辺のうちの一辺の
境界辺6Aの長さは、被検査物の方形状領域7を囲む四
辺のうちの一辺7Aの長さに2(X−α)μmを加えた
長さとなる。したがって、貫通孔5が設けられる所定領
域6は、フレキシブル基板1の面における被検査物の方
形状領域7の中心点を保持しつつ、被検査物の方形状領
域7を囲む各辺の長さを2(X−α)μmだけ伸ばした
辺を一辺とする方形状の領域となる。
に最も近い境界辺7Aまでの距離αがいずれも等しいと
すると、所定領域6を囲む四辺の境界辺のうちの一辺の
境界辺6Aの長さは、被検査物の方形状領域7を囲む四
辺のうちの一辺7Aの長さに2(X−α)μmを加えた
長さとなる。したがって、貫通孔5が設けられる所定領
域6は、フレキシブル基板1の面における被検査物の方
形状領域7の中心点を保持しつつ、被検査物の方形状領
域7を囲む各辺の長さを2(X−α)μmだけ伸ばした
辺を一辺とする方形状の領域となる。
【0034】距離Xは、当該中心点3Aから当該境界辺
7Aまでの距離α以上であることが必要である。Xとα
とが等しいとき、貫通孔5が設けられる所定領域6は、
被検査物が占める方形状領域7と等しくなる。すなわ
ち、本発明において貫通孔5が設けられる所定領域6
は、被検査物が占める方形状領域7を拡大させた領域だ
けでなく、被検査物が占める方形状領域7と同じ領域と
なる場合をも含むものである。
7Aまでの距離α以上であることが必要である。Xとα
とが等しいとき、貫通孔5が設けられる所定領域6は、
被検査物が占める方形状領域7と等しくなる。すなわ
ち、本発明において貫通孔5が設けられる所定領域6
は、被検査物が占める方形状領域7を拡大させた領域だ
けでなく、被検査物が占める方形状領域7と同じ領域と
なる場合をも含むものである。
【0035】次に、本発明のプローブ構造の各構成につ
いて説明する。フレキシブル基板1は、電気絶縁性を有
するものであれば、特に限定されないが、電気絶縁性と
伴に可撓性を有するものが好ましく、具体的には、ポリ
エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリイミド系樹脂、ABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン)系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられ、硬
化性樹脂や熱可塑性樹脂を問わず目的に応じて選択でき
る。これらの樹脂のうち、優れた耐熱性・耐薬品性・機
械的強度を有する材料としては、ポリイミド系樹脂が好
ましいものとして挙げられる。
いて説明する。フレキシブル基板1は、電気絶縁性を有
するものであれば、特に限定されないが、電気絶縁性と
伴に可撓性を有するものが好ましく、具体的には、ポリ
エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリイミド系樹脂、ABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン)系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられ、硬
化性樹脂や熱可塑性樹脂を問わず目的に応じて選択でき
る。これらの樹脂のうち、優れた耐熱性・耐薬品性・機
械的強度を有する材料としては、ポリイミド系樹脂が好
ましいものとして挙げられる。
【0036】導電性回路4は、接点部3と導通し得る位
置に設けられる。接点部3が後述のバンプ接点である場
合、バンプ接点と導電性回路4とは互いに貫通孔にて導
通される態様が好ましいので、導電性回路4は接点部3
の直下またはその近傍を通過するように設けられる。図
1の例では、導電性回路4は、フレキシブル基板1の外
周縁において露出し、外部との電気的な接続が可能とな
っている。
置に設けられる。接点部3が後述のバンプ接点である場
合、バンプ接点と導電性回路4とは互いに貫通孔にて導
通される態様が好ましいので、導電性回路4は接点部3
の直下またはその近傍を通過するように設けられる。図
1の例では、導電性回路4は、フレキシブル基板1の外
周縁において露出し、外部との電気的な接続が可能とな
っている。
【0037】導電性回路4に用いられる材料は、導電性
を有する金属であれば特に限定されないが、銅、金、ニ
ッケル、鉄、銀、パラジウムあるいはそれらの合金など
が挙げられる。特に、ベリリウム−銅の合金(ベリリウ
ム0.4%)は通常の銅に比べ、耐折性、耐屈曲性、ピ
ール強度などの点で優れており、本発明のように、リー
ド部にコシを持たせるという目的からすると、非常に良
好な材料となり得る。
を有する金属であれば特に限定されないが、銅、金、ニ
ッケル、鉄、銀、パラジウムあるいはそれらの合金など
が挙げられる。特に、ベリリウム−銅の合金(ベリリウ
ム0.4%)は通常の銅に比べ、耐折性、耐屈曲性、ピ
ール強度などの点で優れており、本発明のように、リー
ド部にコシを持たせるという目的からすると、非常に良
好な材料となり得る。
【0038】導電性回路4の形成方法としては、公知の
回路パターン形成方法を用いてよく、サブトラクティブ
法やアディティブ法などが挙げられる。サブトラクティ
ブ法は、フレキシブル基板1上に導体層を積層し、エッ
チングなどによって導電性回路4だけを残して他を除去
する形成方法である。またアディティブ法は、フレキシ
ブル基板1上に、蒸着法などによってマスクを介して直
接回路パターンを描画する形成方法である。
回路パターン形成方法を用いてよく、サブトラクティブ
法やアディティブ法などが挙げられる。サブトラクティ
ブ法は、フレキシブル基板1上に導体層を積層し、エッ
チングなどによって導電性回路4だけを残して他を除去
する形成方法である。またアディティブ法は、フレキシ
ブル基板1上に、蒸着法などによってマスクを介して直
接回路パターンを描画する形成方法である。
【0039】導電性回路をフレキシブル基板1の内部に
設ける方法としては、図1に示すように、ベースとなる
第一絶縁体1a上に導電性回路4を形成し、これをさら
に電気絶縁性と可撓性を有する材料からなる第二絶縁体
1bによって被覆して得る方法が挙げられる。この場
合、第一絶縁体1aに用いられる材料と第二絶縁体1b
に用いられる材料とは同じであっても異なるものであっ
てもよい。
設ける方法としては、図1に示すように、ベースとなる
第一絶縁体1a上に導電性回路4を形成し、これをさら
に電気絶縁性と可撓性を有する材料からなる第二絶縁体
1bによって被覆して得る方法が挙げられる。この場
合、第一絶縁体1aに用いられる材料と第二絶縁体1b
に用いられる材料とは同じであっても異なるものであっ
てもよい。
【0040】接点部3は、被検査物の接触対象部に対し
て電気的な接触を行ない得るものであればよい。接点部
3の形状としては、バンプ接点(または単にバンプ)と
呼ばれる半球状に突起した態様が代表的であるが、必ず
しもフレキシブル基板1の面から突起する必要はなく、
相手の形状に応じてフレキシブル基板1の面と同一面を
形成するもの、あるいはフレキシブル基板1の面に対し
て凹面を形成するものであってもよい。
て電気的な接触を行ない得るものであればよい。接点部
3の形状としては、バンプ接点(または単にバンプ)と
呼ばれる半球状に突起した態様が代表的であるが、必ず
しもフレキシブル基板1の面から突起する必要はなく、
相手の形状に応じてフレキシブル基板1の面と同一面を
形成するもの、あるいはフレキシブル基板1の面に対し
て凹面を形成するものであってもよい。
【0041】接点部3の材料としては、例えば金、銀、
銅、鉛、クロム、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、パラジウ
ム、ロジウム、ルテニウムなどの単一の金属、およびこ
れらの合金が例示され、接点部3全体が単一の金属また
は合金からなるものだけでなく、異なる金属を層状に積
層したものでもよい。
銅、鉛、クロム、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、パラジウ
ム、ロジウム、ルテニウムなどの単一の金属、およびこ
れらの合金が例示され、接点部3全体が単一の金属また
は合金からなるものだけでなく、異なる金属を層状に積
層したものでもよい。
【0042】接点部3の接触面の表面粗さは、被検査物
の接触対象部の金属の種類に応じて好ましい範囲があ
る。例えば、アルミパッドに接するべきバンプ接点の表
面粗さとしては、アルミパッド上の酸化膜を破りかつア
ルミパッドに対するダメージを少なくするという意味あ
いから、0.1μm〜1μm程度の表面粗さが好まし
い。このときの表面粗さは、山と谷の中心値からの片側
の値ではなく、全幅の値である。C4チップ、フリップ
チップやBGAパッケージなどに設けられる半田接点に
対しては、1μm〜10μm程度の表面粗さが好まし
い。
の接触対象部の金属の種類に応じて好ましい範囲があ
る。例えば、アルミパッドに接するべきバンプ接点の表
面粗さとしては、アルミパッド上の酸化膜を破りかつア
ルミパッドに対するダメージを少なくするという意味あ
いから、0.1μm〜1μm程度の表面粗さが好まし
い。このときの表面粗さは、山と谷の中心値からの片側
の値ではなく、全幅の値である。C4チップ、フリップ
チップやBGAパッケージなどに設けられる半田接点に
対しては、1μm〜10μm程度の表面粗さが好まし
い。
【0043】接点部3のピッチ(接点部3の中心点間の
距離)は、従来のプローブ構造が150μm〜500μ
mであったのに対し、50μm〜150μm、好ましく
は50μm〜120μmとすることができ、狭ピッチ化
が可能となる。
距離)は、従来のプローブ構造が150μm〜500μ
mであったのに対し、50μm〜150μm、好ましく
は50μm〜120μmとすることができ、狭ピッチ化
が可能となる。
【0044】金やパラジウムなどの貴金属の接点を持つ
フリップチップなどに対しては、酸化膜を破る必要がな
いので、フレキシブル基板1側の接点部3の表面粗さ
は、0.1μm以下と小さくても接触抵抗は低く良好な
結果が得られる。
フリップチップなどに対しては、酸化膜を破る必要がな
いので、フレキシブル基板1側の接点部3の表面粗さ
は、0.1μm以下と小さくても接触抵抗は低く良好な
結果が得られる。
【0045】本発明のプローブ構造の製造方法を、接点
部3をバンプ接点とし、導電性回路4をフレキシブル基
板1の内部に形成する場合を挙げて説明する。
部3をバンプ接点とし、導電性回路4をフレキシブル基
板1の内部に形成する場合を挙げて説明する。
【0046】まず、上記したように、可撓性を有する第
一絶縁体1aと第二絶縁体1bによって導電性回路4を
挟むことで導電性回路4をフレキシブル基板1の内部に
設ける。フレキシブル基板1の一方の面上において、被
検査物の接触対象部に対応する位置をバンプ接点の形成
位置とし、貫通孔を設け、該孔内の底面に導電性回路4
を露出させる。
一絶縁体1aと第二絶縁体1bによって導電性回路4を
挟むことで導電性回路4をフレキシブル基板1の内部に
設ける。フレキシブル基板1の一方の面上において、被
検査物の接触対象部に対応する位置をバンプ接点の形成
位置とし、貫通孔を設け、該孔内の底面に導電性回路4
を露出させる。
【0047】次に、導電性回路4を負極とする電解めっ
きによって、該孔内に良導体金属を析出させて充填し、
さらに析出を継続して、フレキシブル基板1の表面から
良導体金属を突起させてバンプ接点とし、プローブ構造
を得る。
きによって、該孔内に良導体金属を析出させて充填し、
さらに析出を継続して、フレキシブル基板1の表面から
良導体金属を突起させてバンプ接点とし、プローブ構造
を得る。
【0048】フレキシブル基板1に貫通孔を形成する方
法としては、小径でしかも導電性回路が露出した時点で
加工を停止することが必要である点から、薬品・溶剤な
どを用いて化学的にエッチングを行うウエットエッチン
グや、炭酸ガス、YAG、エキシマなどのレーザー、あ
るいはプラズマなどを使ったドライエッチング法が挙げ
られる。これらの加工方法のなかでも、特に微細な穿孔
加工を行う場合にはレーザーを用いた方法を用いること
が好ましい。また、絶縁体がポリイミドの場合は、アル
カリによるウエットプロセスを用いる方法が挙げられ
る。
法としては、小径でしかも導電性回路が露出した時点で
加工を停止することが必要である点から、薬品・溶剤な
どを用いて化学的にエッチングを行うウエットエッチン
グや、炭酸ガス、YAG、エキシマなどのレーザー、あ
るいはプラズマなどを使ったドライエッチング法が挙げ
られる。これらの加工方法のなかでも、特に微細な穿孔
加工を行う場合にはレーザーを用いた方法を用いること
が好ましい。また、絶縁体がポリイミドの場合は、アル
カリによるウエットプロセスを用いる方法が挙げられ
る。
【0049】リジッド基板2は、上記作用の説明で述べ
たように、線膨張係数が1ppm〜8ppmのものを用
いる。特に、当該プローブ構造の被検査物をICベアチ
ップなどの半導体素子とする場合、0℃〜200℃の温
度範囲内におけるシリコン結晶の一般的な線膨張係数が
3.5ppm程度であるので、この温度範囲内における
リジッド基板2の線膨張係数を1ppm〜8ppmとす
ることによって、被検査物に対する相対的な位置ずれが
少なく、フレキシブル基板1を保持するための好ましい
補強板となり得る。リジッド基板2に用いられる材料と
しては、アルミナ、窒化珪素といったセラミック類、4
2アロイといった合金類が挙げられる。42アロイのよ
うな導電体をリジッド基板2として用いた場合は、リジ
ッド基板2と導電性回路4とを電気的に接続すること
で、インピーダンスコントロールを行うことができる。
これによって高速で信号をやりとりできるようになるの
で、高速でのバーインあるいは電気的テストを行うこと
ができる。
たように、線膨張係数が1ppm〜8ppmのものを用
いる。特に、当該プローブ構造の被検査物をICベアチ
ップなどの半導体素子とする場合、0℃〜200℃の温
度範囲内におけるシリコン結晶の一般的な線膨張係数が
3.5ppm程度であるので、この温度範囲内における
リジッド基板2の線膨張係数を1ppm〜8ppmとす
ることによって、被検査物に対する相対的な位置ずれが
少なく、フレキシブル基板1を保持するための好ましい
補強板となり得る。リジッド基板2に用いられる材料と
しては、アルミナ、窒化珪素といったセラミック類、4
2アロイといった合金類が挙げられる。42アロイのよ
うな導電体をリジッド基板2として用いた場合は、リジ
ッド基板2と導電性回路4とを電気的に接続すること
で、インピーダンスコントロールを行うことができる。
これによって高速で信号をやりとりできるようになるの
で、高速でのバーインあるいは電気的テストを行うこと
ができる。
【0050】リジッド基板2のフレキシブル基板1側に
設けられる貫通孔5は、被検査物の接触対象部の高さの
ばらつきに追従し、フレキシブル基板1が良好に沈み込
むことができるような深さとすることが好ましく、目的
に応じて凹部または貫通孔のいずれの態様となっても良
い。
設けられる貫通孔5は、被検査物の接触対象部の高さの
ばらつきに追従し、フレキシブル基板1が良好に沈み込
むことができるような深さとすることが好ましく、目的
に応じて凹部または貫通孔のいずれの態様となっても良
い。
【0051】リジッド基板2に対する貫通孔5の形成方
法は、フレキシブル基板1との接合工程の前後いずれで
あっても良いが、貫通孔を形成する場合には、接合前の
加工の方が容易である。また、貫通孔を形成する場合に
は、リジッド基板2とフレキシブル基板1との接合後
に、接合面に対して裏面側から加工することもできる。
リジッド基板2に対する貫通孔の形成方法としては、フ
レキシブル基板1に貫通孔を形成する上述した方法と同
様のものが挙げられるが、レジストを用いたエッチング
が好ましい方法として挙げられる。
法は、フレキシブル基板1との接合工程の前後いずれで
あっても良いが、貫通孔を形成する場合には、接合前の
加工の方が容易である。また、貫通孔を形成する場合に
は、リジッド基板2とフレキシブル基板1との接合後
に、接合面に対して裏面側から加工することもできる。
リジッド基板2に対する貫通孔の形成方法としては、フ
レキシブル基板1に貫通孔を形成する上述した方法と同
様のものが挙げられるが、レジストを用いたエッチング
が好ましい方法として挙げられる。
【0052】リジッド基板2の底面(フレキシブル基板
1側と反対側の面)には、リジッド基板2に設けられる
貫通孔5を覆う弾性体8を積層することが好ましい。こ
れによって、テストサイクルおよび/またはヒートサイ
クルによるフレキシブル基板1の永久変形が抑制され、
耐久性が高められる。上記弾性体8は、柔軟性、耐熱性
を有するものが好ましく、例えば、シリコーンゴムの
他、フッ素ゴム、四フッ化エチレン、ポリイミドなどの
有機高分子材料が挙げられる。弾性体8の弾性率として
は1MPa〜10000MPa、好ましくは5MPa〜
5000MPaが良い。
1側と反対側の面)には、リジッド基板2に設けられる
貫通孔5を覆う弾性体8を積層することが好ましい。こ
れによって、テストサイクルおよび/またはヒートサイ
クルによるフレキシブル基板1の永久変形が抑制され、
耐久性が高められる。上記弾性体8は、柔軟性、耐熱性
を有するものが好ましく、例えば、シリコーンゴムの
他、フッ素ゴム、四フッ化エチレン、ポリイミドなどの
有機高分子材料が挙げられる。弾性体8の弾性率として
は1MPa〜10000MPa、好ましくは5MPa〜
5000MPaが良い。
【0053】さらに、弾性体8はリジッド基板2に設け
られる貫通孔5内に充填させるような構造でも良く、そ
の場合の方法としては、液状の材料を貫通孔5内に流し
込み硬化させる方法、予め貫通孔の形状に成形した弾性
体8をはめ込む方法などが挙げられる。
られる貫通孔5内に充填させるような構造でも良く、そ
の場合の方法としては、液状の材料を貫通孔5内に流し
込み硬化させる方法、予め貫通孔の形状に成形した弾性
体8をはめ込む方法などが挙げられる。
【0054】フレキシブル基板1とリジッド基板2とを
接合する方法としては、接着剤を用いる方法や、熱溶着
を利用した方法などが挙げられる。接着剤を用いる接合
法の場合、接着剤は、バーイン時の高温に耐える耐熱性
を有するものが特に好ましく、例えばポリイミド系接着
剤が挙げられる。接着剤の使用方法は、接合の前にフレ
キシブル基板1またはリジッド基板2に液状のものを塗
布、乾燥する方法や、フィルム状の接着剤を貼り付ける
といった一般的な方法を用いることができる。
接合する方法としては、接着剤を用いる方法や、熱溶着
を利用した方法などが挙げられる。接着剤を用いる接合
法の場合、接着剤は、バーイン時の高温に耐える耐熱性
を有するものが特に好ましく、例えばポリイミド系接着
剤が挙げられる。接着剤の使用方法は、接合の前にフレ
キシブル基板1またはリジッド基板2に液状のものを塗
布、乾燥する方法や、フィルム状の接着剤を貼り付ける
といった一般的な方法を用いることができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに具体的に説明する。なお、もとより本発明はこれら
に何ら限定されるものではない。
らに具体的に説明する。なお、もとより本発明はこれら
に何ら限定されるものではない。
【0056】図3および図4は、それぞれ実施例1およ
び2によるプローブ構造を模式的に示す図であり、図5
および図6は、それぞれ比較例1および2によるプロー
ブ構造を模式的に示す図である。実施例および比較例の
各プローブ構造は、ICベアチップを被検査物とするも
のである。該ICベアチップの一方面には、電極パッド
が接触対象部として方形の外周に沿って配置されてい
る。これに対応して、プローブ構造のフレキシブル基板
1の接点部3も方形状のパターンとして配置されてい
る。比較例2以外のリジッド基板2には、貫通孔5とし
ての貫通孔が形成されている。リジッド基板2の下面に
は弾性体8が積層されている。これらプローブ構造の製
造工程を次に説明する。
び2によるプローブ構造を模式的に示す図であり、図5
および図6は、それぞれ比較例1および2によるプロー
ブ構造を模式的に示す図である。実施例および比較例の
各プローブ構造は、ICベアチップを被検査物とするも
のである。該ICベアチップの一方面には、電極パッド
が接触対象部として方形の外周に沿って配置されてい
る。これに対応して、プローブ構造のフレキシブル基板
1の接点部3も方形状のパターンとして配置されてい
る。比較例2以外のリジッド基板2には、貫通孔5とし
ての貫通孔が形成されている。リジッド基板2の下面に
は弾性体8が積層されている。これらプローブ構造の製
造工程を次に説明する。
【0057】第一の工程として、導電性回路4を有する
フレキシブル基板1を製作した。厚さ18μmの銅箔
と、厚さ25μmのポリイミド樹脂層(第一絶縁体1
a)との積層体において、銅箔をフォトプロセスにより
エッチングし、接点部3の直下に対応するパターン形状
に加工し、これを被覆するように厚さ10μmのポリイ
ミド樹脂層(第二絶縁体1b)を塗布することによっ
て、露出したアウター部分4aを有する導電性回路4を
作製した。
フレキシブル基板1を製作した。厚さ18μmの銅箔
と、厚さ25μmのポリイミド樹脂層(第一絶縁体1
a)との積層体において、銅箔をフォトプロセスにより
エッチングし、接点部3の直下に対応するパターン形状
に加工し、これを被覆するように厚さ10μmのポリイ
ミド樹脂層(第二絶縁体1b)を塗布することによっ
て、露出したアウター部分4aを有する導電性回路4を
作製した。
【0058】第二の工程として、フレキシブル基板1と
リジッド基板2とを接合した。上記フレキシブル基板1
の接点部3を形成すべき面の裏面に、42アロイからな
る厚さ50μmのリジッド基板2(線膨張係数:4pp
m)をポリイミド系接着剤を介して熱圧着し貼り合わせ
て、積層体を形成した。
リジッド基板2とを接合した。上記フレキシブル基板1
の接点部3を形成すべき面の裏面に、42アロイからな
る厚さ50μmのリジッド基板2(線膨張係数:4pp
m)をポリイミド系接着剤を介して熱圧着し貼り合わせ
て、積層体を形成した。
【0059】第三の工程として、上記積層体に対して、
位置合わせ用貫通孔9およびバンプ接点(接点部3に同
じ)形成用の貫通孔を形成した。位置合わせ用貫通孔9
は、この積層体全体を厚さ方向に貫通する孔であって、
所定の位置に設けられ、当該プローブ構造をキャリアな
ど、他の治具や装置に組み込む時の位置決めに用いる。
本実施例および比較例では、パンチングによって位置合
わせ用貫通孔9を4箇所形成した。
位置合わせ用貫通孔9およびバンプ接点(接点部3に同
じ)形成用の貫通孔を形成した。位置合わせ用貫通孔9
は、この積層体全体を厚さ方向に貫通する孔であって、
所定の位置に設けられ、当該プローブ構造をキャリアな
ど、他の治具や装置に組み込む時の位置決めに用いる。
本実施例および比較例では、パンチングによって位置合
わせ用貫通孔9を4箇所形成した。
【0060】バンプ接点形成用の貫通孔は、第一絶縁体
1aを貫通する孔であって、バンプ接点3を形成すべき
位置に設け、該貫通孔内の底面に導電性回路4を露出さ
せる。本実施例および比較例では、エキシマレーザーの
照射によって内径40μmのものを、ICベアチップの
電極パッドの配置に対応するよう50mm×6mmの方
形を描く線上に並ぶように形成した。
1aを貫通する孔であって、バンプ接点3を形成すべき
位置に設け、該貫通孔内の底面に導電性回路4を露出さ
せる。本実施例および比較例では、エキシマレーザーの
照射によって内径40μmのものを、ICベアチップの
電極パッドの配置に対応するよう50mm×6mmの方
形を描く線上に並ぶように形成した。
【0061】第四の工程として、バンプ接点3を形成し
た。まず、バンプ接点3を形成すべき貫通孔内および該
貫通孔の開口部周囲だけを露出させるために、塩化ビニ
ル系ゴムレジストを第一の工程で作製したアウター部分
4a上に塗布した。貫通孔内にニッケルを析出させて充
填し、さらにフレキシブル基板1の表面から35μm突
起するまで成長させた。続いて、この突起物に金1μ
m、ロジウム2μmを析出させ、バンプ接点3とした。
その後、レジストを除去した。
た。まず、バンプ接点3を形成すべき貫通孔内および該
貫通孔の開口部周囲だけを露出させるために、塩化ビニ
ル系ゴムレジストを第一の工程で作製したアウター部分
4a上に塗布した。貫通孔内にニッケルを析出させて充
填し、さらにフレキシブル基板1の表面から35μm突
起するまで成長させた。続いて、この突起物に金1μ
m、ロジウム2μmを析出させ、バンプ接点3とした。
その後、レジストを除去した。
【0062】第五の工程として、リジッド基板2に方形
状の貫通孔5を形成した。まず、フレキシブル基板1側
にバンプ接点3の保護を目的として、保護フィルムを、
リジッド基板2表面側にアルカリ剥離型のネガ型ドライ
フィルムエッチングレジストをそれぞれロールラミネー
ターを用いて付与した。リジッド基板2側には、ICベ
アチップ搭載部分に対応する領域、フレキシブル基板1
のバンプ接点3の中心点からの距離が100μmの範囲
に対応する領域、および位置合わせ用貫通孔9の周辺部
に光が照射されないようにマスクを施した後、紫外線照
射を行った。続いて1%炭酸ソーダーの液をレジスト面
に噴きかけ、未露光部分のレジストを洗い流し、その部
分にリジッド基板2を露出させた。この状態から、塩化
第二鉄エッチング液を用いて、リジッド基板2の未露光
部分をエッチングし、その後3%水酸化ナトリウム水溶
液でレジストを剥離除去した。
状の貫通孔5を形成した。まず、フレキシブル基板1側
にバンプ接点3の保護を目的として、保護フィルムを、
リジッド基板2表面側にアルカリ剥離型のネガ型ドライ
フィルムエッチングレジストをそれぞれロールラミネー
ターを用いて付与した。リジッド基板2側には、ICベ
アチップ搭載部分に対応する領域、フレキシブル基板1
のバンプ接点3の中心点からの距離が100μmの範囲
に対応する領域、および位置合わせ用貫通孔9の周辺部
に光が照射されないようにマスクを施した後、紫外線照
射を行った。続いて1%炭酸ソーダーの液をレジスト面
に噴きかけ、未露光部分のレジストを洗い流し、その部
分にリジッド基板2を露出させた。この状態から、塩化
第二鉄エッチング液を用いて、リジッド基板2の未露光
部分をエッチングし、その後3%水酸化ナトリウム水溶
液でレジストを剥離除去した。
【0063】第六の工程として、フレキシブル基板1側
のバンプ接点保護用フィルムを剥離し、最終のプローブ
構造の形状になるよう、外径の切断加工を行った。そし
て、当該プローブ構造をキャリアと呼ばれる治具に装着
した。装着には位置合わせ用貫通孔9を用い、その際、
弾性体8が当該プローブ構造の底面に積層されるよう配
置した。弾性体8は厚さ300μmのシリコーンゴムを
用いた。
のバンプ接点保護用フィルムを剥離し、最終のプローブ
構造の形状になるよう、外径の切断加工を行った。そし
て、当該プローブ構造をキャリアと呼ばれる治具に装着
した。装着には位置合わせ用貫通孔9を用い、その際、
弾性体8が当該プローブ構造の底面に積層されるよう配
置した。弾性体8は厚さ300μmのシリコーンゴムを
用いた。
【0064】実施例1 上記製造工程に基づいて図3に示すプローブ構造を作製
し、本発明のプローブ構造のバンプ接点3に、実際のL
SIチップと同じ大きさのバージンのシリコンチップに
アルミニウムを全面に蒸着させたダミーチップを均等に
加圧して押し当てた。ヒートサイクルテストを行い、各
バンプ接点3とダミーチップとの接触状態を観察するこ
とによって、本発明のプローブ構造の接触信頼性の高さ
を確認した。
し、本発明のプローブ構造のバンプ接点3に、実際のL
SIチップと同じ大きさのバージンのシリコンチップに
アルミニウムを全面に蒸着させたダミーチップを均等に
加圧して押し当てた。ヒートサイクルテストを行い、各
バンプ接点3とダミーチップとの接触状態を観察するこ
とによって、本発明のプローブ構造の接触信頼性の高さ
を確認した。
【0065】用いたダミーチップのサイズは6.06m
m×4.79mm、厚さは0.37mmである。一方、
プローブ構造のバンプ接点の表面粗さは0.5μmであ
り、バンプ接点3の最小ピッチ(中心点間の距離のうち
一番狭いところ)は120μmである。ダミーチップを
接触させるために、2.75kgfの荷重を加えた。接
点数は88個所である。なお、バンプ接点の表面粗さ
は、表面形状測定顕微鏡(キーエンス社製、VF−75
00)を用い、レーザー照射により表面の凹凸を測定す
ることにより行なった。
m×4.79mm、厚さは0.37mmである。一方、
プローブ構造のバンプ接点の表面粗さは0.5μmであ
り、バンプ接点3の最小ピッチ(中心点間の距離のうち
一番狭いところ)は120μmである。ダミーチップを
接触させるために、2.75kgfの荷重を加えた。接
点数は88個所である。なお、バンプ接点の表面粗さ
は、表面形状測定顕微鏡(キーエンス社製、VF−75
00)を用い、レーザー照射により表面の凹凸を測定す
ることにより行なった。
【0066】各バンプ接点3に導通する導電性回路4を
アウター部分4aを通して外部計測装置(図示せず)に
接続して、すべてのバンプ接点3のダミーチップ表面と
の接触抵抗値を測定できるものとした。25℃〜150
℃のヒートサイクルを50回繰り返した後の1接点当た
りの接触抵抗値を求め、その結果を図7にまとめた。
アウター部分4aを通して外部計測装置(図示せず)に
接続して、すべてのバンプ接点3のダミーチップ表面と
の接触抵抗値を測定できるものとした。25℃〜150
℃のヒートサイクルを50回繰り返した後の1接点当た
りの接触抵抗値を求め、その結果を図7にまとめた。
【0067】その結果、1接点当たりの接触抵抗値をす
べて3Ω以下に抑えることができた〔図7(A)参
照〕。図8(A)は、ヒートサイクル後のダミーチップ
上の接触跡を撮影した写真である。ヒートサイクル後の
ダミーチップ上の接触跡を見ると、末端から2番目に位
置するバンプ接触跡(右側)は他のもの(左側)と同じ
大きさであり、良好な接触が得られていたことが確認で
きた。
べて3Ω以下に抑えることができた〔図7(A)参
照〕。図8(A)は、ヒートサイクル後のダミーチップ
上の接触跡を撮影した写真である。ヒートサイクル後の
ダミーチップ上の接触跡を見ると、末端から2番目に位
置するバンプ接触跡(右側)は他のもの(左側)と同じ
大きさであり、良好な接触が得られていたことが確認で
きた。
【0068】実施例2 フレキシブル回路基板上の接点部3の中心点3Aからリ
ジッド基板2の端部までの水平距離Xを600μmとし
て作製し(図4)、実施例1と同様の評価を行った。
ジッド基板2の端部までの水平距離Xを600μmとし
て作製し(図4)、実施例1と同様の評価を行った。
【0069】その結果、ごく少数の個所で接触抵抗が3
Ω以上になるなど、実施例1ほどの良好な結果は得られ
なかったが〔図7(B)参照〕、後述する比較例の従来
のプローブ構造よりは信頼性の高い結果が得られた。
Ω以上になるなど、実施例1ほどの良好な結果は得られ
なかったが〔図7(B)参照〕、後述する比較例の従来
のプローブ構造よりは信頼性の高い結果が得られた。
【0070】比較例1 フレキシブル回路基板上の接点部3の中心点3Aからリ
ジッド基板2の端部までの水平距離を4000μmとし
て作製し(図5)、実施例1と同様の評価を行った。
ジッド基板2の端部までの水平距離を4000μmとし
て作製し(図5)、実施例1と同様の評価を行った。
【0071】その結果、1割近くの接点において、接触
抵抗が3Ωを越えた〔図7(C)参照〕。この中には導
通しない接点さえ観察された。
抵抗が3Ωを越えた〔図7(C)参照〕。この中には導
通しない接点さえ観察された。
【0072】また、図8(B)は、ヒートサイクル後の
ダミーチップ上の接触跡を撮影した写真である。ヒート
サイクル後のダミーチップ上の接触跡を見ると、末端か
ら2番目に位置するバンプ接触跡(右側)はコーナー部
のバンプ接触跡(左側)に比べて極端に小さく、接触の
状態に場所によるばらつきがあることが確認できた。
ダミーチップ上の接触跡を撮影した写真である。ヒート
サイクル後のダミーチップ上の接触跡を見ると、末端か
ら2番目に位置するバンプ接触跡(右側)はコーナー部
のバンプ接触跡(左側)に比べて極端に小さく、接触の
状態に場所によるばらつきがあることが確認できた。
【0073】比較例2 リジッド基板2に貫通孔を形成せずにプローブ構造を作
成し(図6)、実施例1と同様の評価を行った。
成し(図6)、実施例1と同様の評価を行った。
【0074】その結果、2割近くのバンプ接点3おいて
接触抵抗が3Ωを越え、多くの個所で導通が取れていな
かった〔図7(D)参照〕。その場所は末端から2番目
に位置するバンプに対応しており、バンプ接触跡は観察
されなかった。
接触抵抗が3Ωを越え、多くの個所で導通が取れていな
かった〔図7(D)参照〕。その場所は末端から2番目
に位置するバンプに対応しており、バンプ接触跡は観察
されなかった。
【0075】
【発明の効果】本発明のプローブ構造によって、ICな
どの被検査物に対して、一つの接点部当たりにかかる荷
重をすべて均一にすることができる。したがって、バー
イン試験などの過酷な温度条件下においても優れた接触
信頼性をもって検査ができ、耐久性にも優れたプローブ
構造を提供することができる。
どの被検査物に対して、一つの接点部当たりにかかる荷
重をすべて均一にすることができる。したがって、バー
イン試験などの過酷な温度条件下においても優れた接触
信頼性をもって検査ができ、耐久性にも優れたプローブ
構造を提供することができる。
【図1】本発明によるプローブ構造を模式的に示す図で
ある。
ある。
【図2】プローブ構造を接点部3側から見たときの平面
図である。
図である。
【図3】実施例1によるプローブ構造を模式的に示す図
である。
である。
【図4】実施例2によるプローブ構造を模式的に示す図
である。
である。
【図5】比較例1によるプローブ構造を模式的に示す図
である。
である。
【図6】比較例2によるプローブ構造を模式的に示す図
である。
である。
【図7】ヒートサイクル後の1接点当たりの接触抵抗値
を示すグラフであり、(A)は実施例1、(B)は実施
例2、(C)は比較例1、(D)は比較例2の結果をそ
れぞれ示す。
を示すグラフであり、(A)は実施例1、(B)は実施
例2、(C)は比較例1、(D)は比較例2の結果をそ
れぞれ示す。
【図8】ヒートサイクル後のダミーチップ上の接触跡を
撮影した写真であり、(A)は実施例1、(B)は比較
例1の結果をそれぞれ示す。
撮影した写真であり、(A)は実施例1、(B)は比較
例1の結果をそれぞれ示す。
【図9】接触不良が生じやすい接触対象部を示す図であ
り、(A)は両末端からそれぞれ2番目に位置する接触
対象部が接触不良が生じやすいことを示し、(B)は局
部的に他の個所よりも極端に接触対象部間が密になって
いる個所において接触不良が生じやすいことを示し、図
中の「○」で囲んだ箇所は接触不良を起こしやすい位置
を示す。
り、(A)は両末端からそれぞれ2番目に位置する接触
対象部が接触不良が生じやすいことを示し、(B)は局
部的に他の個所よりも極端に接触対象部間が密になって
いる個所において接触不良が生じやすいことを示し、図
中の「○」で囲んだ箇所は接触不良を起こしやすい位置
を示す。
1 フレキシブル基板 1a 第一絶縁体 1b 第二絶縁体 2 リジッド基板 3 接点部 3A 接点部3の中心点 4 導電性回路 5 貫通孔 6 所定領域 6A 所定領域6を囲む一の境界辺 7 被検査物が占める領域(方形状領域) 7A 方形状領域7を囲む一辺 8 弾性体 9 位置合わせ用貫通孔 X 接点部3の中心点3Aからの距離 α 接点部3の中心点3Aから方形状領域7の一辺ま
での距離
での距離
フロントページの続き (72)発明者 森 佳久 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA00 AC01 AG03 AG12 2G011 AA16 AB06 AB08 AC14 AE11 4M106 AD01 AD03 AD04 AD06 AD08 AD09 AD23 CA27 DD01 5E077 BB12 BB32 HH09 JJ13 JJ24 JJ27
Claims (6)
- 【請求項1】 被検査物と接触する接点部が絶縁性を有
するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点部と
導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれかの面
または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の面に
はリジッド基板が積層された構造を有するプローブ構造
であって、 フレキシブル基板側のリジッド基板面の所定領域に凹部
または貫通孔が設けられており、この所定領域が、接点
部に接触した被検査物が占めるフレキシブル基板面上の
領域および接点部のフレキシブル基板面における中心点
から10μm〜1000μmの範囲に対応する領域であ
ることを特徴とするプローブ構造。 - 【請求項2】 被検査物と接触する接点部が絶縁性を有
するフレキシブル基板の一方の面に設けられ、接点部と
導通する導電性回路がフレキシブル基板のいずれかの面
または内部に設けられ、フレキシブル基板の他方の面に
はリジッド基板が積層された構造を有するプローブ構造
であって、 フレキシブル基板側のリジッド基板面の所定領域に凹部
または貫通孔が設けられ、この所定領域が、接点部に接
触した方形状の被検査物が占めるフレキシブル基板面上
の方形状領域を囲む各辺の長さを、フレキシブル基板面
における方形状領域の中心点を保持しつつ、2(X−
α)μm〔式中、Xは10〜1000、αは接点部の中
心点から当該中心点に最も近い方形状領域の一辺までの
距離であって、X≧αの関係を有する。〕伸ばして形成
される方形状の領域であることを特徴とするプローブ構
造。 - 【請求項3】 凹部または貫通孔が設けられた所定領域
以外のリジッド基板面に、プローブ構造の位置を合わせ
るために用いられる貫通孔が設けられている請求項1ま
たは2に記載のプローブ構造。 - 【請求項4】 フレキシブル基板側と反対側のリジッド
基板面に、弾性体が積層されている請求項1〜3のいず
れかに記載のプローブ構造。 - 【請求項5】 導電性回路がベリリウム−銅の合金より
なる請求項1〜4のいずれかに記載のプローブ構造。 - 【請求項6】 リジッド基板の線膨張係数が1ppm〜
8ppmである請求項1〜5のいずれかに記載のプロー
ブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181635A JP2000002746A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | プローブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181635A JP2000002746A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | プローブ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000002746A true JP2000002746A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=16104220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10181635A Pending JP2000002746A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | プローブ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000002746A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020020196A (ko) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | 가나이 쓰토무 | 반도체소자 검사장치 및 그 제조방법 |
WO2002082104A1 (fr) * | 2001-04-05 | 2002-10-17 | Toray Engineering Co., Ltd. | Substrat pour sonde et son procede de fabrication |
US7080393B2 (en) | 2000-04-26 | 2006-07-18 | Funai Electric Co., Ltd. | Receiver having a preset tuner |
JP2006322975A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスプレイパネルの点灯検査装置 |
WO2021149668A1 (ja) * | 2020-01-24 | 2021-07-29 | ミネベアミツミ株式会社 | プローブ、測定装置、及び測定方法 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10181635A patent/JP2000002746A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7080393B2 (en) | 2000-04-26 | 2006-07-18 | Funai Electric Co., Ltd. | Receiver having a preset tuner |
KR20020020196A (ko) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | 가나이 쓰토무 | 반도체소자 검사장치 및 그 제조방법 |
WO2002082104A1 (fr) * | 2001-04-05 | 2002-10-17 | Toray Engineering Co., Ltd. | Substrat pour sonde et son procede de fabrication |
JP2006322975A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスプレイパネルの点灯検査装置 |
WO2021149668A1 (ja) * | 2020-01-24 | 2021-07-29 | ミネベアミツミ株式会社 | プローブ、測定装置、及び測定方法 |
JP2021117085A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | ミネベアミツミ株式会社 | プローブ、測定装置、及び測定方法 |
JP7586645B2 (ja) | 2020-01-24 | 2024-11-19 | ミネベアミツミ株式会社 | プローブ、測定装置、及び測定方法 |
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