JP2000001918A - 建築用パネルのシール構造 - Google Patents
建築用パネルのシール構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2次シールを除去することなく、重量受具を
挿入することのできる建築用パネルのシール構造を提供
する。 【解決手段】 建築物を構成する複数のパネル群1間の
縦目地に挿入されて建築物の内側に位置する縦目地ガス
ケットと、縦目地に充填されて縦目地を建築物の外側か
らシールするシーラントとを備え、各パネル群1を構成
する各パネル2の上面に嵌合凸部3を、下面には嵌合凸
部3に遊嵌する嵌合凹部5をそれぞれ設け、各パネル2
の上面の外側肩部7上にシーラント9を充填してパネル
2間の横目地Hを建築物の外側からシールするものであ
って、各パネル2の内側肩部6に建築物の内側に位置す
るほぼ中空棒形の横目地ガスケット13を粘着する。そ
して、横目地ガスケット13の内側周壁16を長手方向
に切断し、横目地ガスケット13内に重量受具17を建
築物の内側から挿入可能とする。
挿入することのできる建築用パネルのシール構造を提供
する。 【解決手段】 建築物を構成する複数のパネル群1間の
縦目地に挿入されて建築物の内側に位置する縦目地ガス
ケットと、縦目地に充填されて縦目地を建築物の外側か
らシールするシーラントとを備え、各パネル群1を構成
する各パネル2の上面に嵌合凸部3を、下面には嵌合凸
部3に遊嵌する嵌合凹部5をそれぞれ設け、各パネル2
の上面の外側肩部7上にシーラント9を充填してパネル
2間の横目地Hを建築物の外側からシールするものであ
って、各パネル2の内側肩部6に建築物の内側に位置す
るほぼ中空棒形の横目地ガスケット13を粘着する。そ
して、横目地ガスケット13の内側周壁16を長手方向
に切断し、横目地ガスケット13内に重量受具17を建
築物の内側から挿入可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用パネルのシ
ール構造の改良に関するものである。
ール構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の建築用パネルのシール構造は、図
14(a)に示すように、例えば、視認困難な建築物の外
壁(隣接するビルに対向する外壁等)を構成する複数のパ
ネル群1を備えている。
14(a)に示すように、例えば、視認困難な建築物の外
壁(隣接するビルに対向する外壁等)を構成する複数のパ
ネル群1を備えている。
【0003】各パネル群1は、上下方向に積層される複
数のパネル2から構築されている。各パネル2は、中空
板形に成形され、その一方の側面図では上面に嵌合凸部
3が、中央部には中空貫通口4が並べて成形されてお
り、他方の側面図では下面に嵌合凸部3に封止状態で遊
嵌する嵌合凹部5が成形されている。嵌合凸部3の上面
には断面板形のパッキング21が貼着され、このパッキ
ング21が嵌合凹部5内に密嵌される。パッキング21
は、ガラスウールを材料に構成され、クッション機能に
優れるものの、気密性や水密性に乏しく、完全な密封作
用を期待できないという特徴を有している。
数のパネル2から構築されている。各パネル2は、中空
板形に成形され、その一方の側面図では上面に嵌合凸部
3が、中央部には中空貫通口4が並べて成形されてお
り、他方の側面図では下面に嵌合凸部3に封止状態で遊
嵌する嵌合凹部5が成形されている。嵌合凸部3の上面
には断面板形のパッキング21が貼着され、このパッキ
ング21が嵌合凹部5内に密嵌される。パッキング21
は、ガラスウールを材料に構成され、クッション機能に
優れるものの、気密性や水密性に乏しく、完全な密封作
用を期待できないという特徴を有している。
【0004】各パネル2の上面の内側(図14(b)の右
側)は内側肩部6を形成し、各パネル2の上面の外側(図
14(b)の左側)は外側肩部7を形成する。この外側肩部
7と上方のパネル2の下面外側部との間、換言すれば、
横目地(horizontal joint)Hには、1次シール用のバッ
クアップ材8が圧入されるとともに、このバックアップ
材8を建築物の外側から保護するシーリング材であるシ
ーラント(sealant)9が充填される。バックアップ材8
は、ポリエチレンやポリプロピレン等を材料に構成さ
れ、弾性に乏しく、損傷した場合に気密性や水密性が著
しく劣化するという特徴を有している。
側)は内側肩部6を形成し、各パネル2の上面の外側(図
14(b)の左側)は外側肩部7を形成する。この外側肩部
7と上方のパネル2の下面外側部との間、換言すれば、
横目地(horizontal joint)Hには、1次シール用のバッ
クアップ材8が圧入されるとともに、このバックアップ
材8を建築物の外側から保護するシーリング材であるシ
ーラント(sealant)9が充填される。バックアップ材8
は、ポリエチレンやポリプロピレン等を材料に構成さ
れ、弾性に乏しく、損傷した場合に気密性や水密性が著
しく劣化するという特徴を有している。
【0005】したがって、建築物の外壁を構築する場合
には、先ず、パネル1の嵌合凸部3上にパネル1の嵌合
凹部5をパッキング21を介し順次嵌合載置してパネル
群1を複数積層構築し、この複数のパネル群1間の縦目
地(vertical joint:立目地又は竪目地ともいう)Vに断
面矩形のウレタンスポンジ22を建築物の外側から圧入
して建築物の内側に位置させる(図14(c)参照)。そし
て、複数のパネル2間の横目地Hにバックアップ材8を
建築物の外側から圧入して嵌合凸部3の外側面に圧接
し、複数のパネル群1間の縦目地V、及び複数のパネル
2間の横目地Hにシーラント9をそれぞれ充填してシー
ルすれば、気密性及び水密性を確保して建築物の外壁を
構築することができる。
には、先ず、パネル1の嵌合凸部3上にパネル1の嵌合
凹部5をパッキング21を介し順次嵌合載置してパネル
群1を複数積層構築し、この複数のパネル群1間の縦目
地(vertical joint:立目地又は竪目地ともいう)Vに断
面矩形のウレタンスポンジ22を建築物の外側から圧入
して建築物の内側に位置させる(図14(c)参照)。そし
て、複数のパネル2間の横目地Hにバックアップ材8を
建築物の外側から圧入して嵌合凸部3の外側面に圧接
し、複数のパネル群1間の縦目地V、及び複数のパネル
2間の横目地Hにシーラント9をそれぞれ充填してシー
ルすれば、気密性及び水密性を確保して建築物の外壁を
構築することができる。
【0006】上記作業の際、図15に示すように、複数
のパネル2間の横目地Hに重量受具17が所定のピッチ
毎(例えば、3m〜4m毎)に建築物の内側から必ず挿入さ
れる。この重量受具17は、断面L字形に屈曲形成さ
れ、上方の複数のパネル2の重量を支持する。
のパネル2間の横目地Hに重量受具17が所定のピッチ
毎(例えば、3m〜4m毎)に建築物の内側から必ず挿入さ
れる。この重量受具17は、断面L字形に屈曲形成さ
れ、上方の複数のパネル2の重量を支持する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の建築用パネルの
シール構造は、以上のように各パネル2の外側肩部7と
上方のパネル2の下面外側部との間に、弾力性、気密
性、及び水密性に欠けるパッキング21、バックアップ
材8、並びにシーラント9が1次シールとして単に充填
されている。したがって、十分な2次シールをなんら有
していないので、年月の経過等に伴いバックアップ材
8、及び又はシーラント9が損傷した場合、気密性及び
水密性を到底確保することができないという問題があっ
た。また、1次シールだけでは、特に騒音を抑制したい
場合に不十分であるという問題もあった。
シール構造は、以上のように各パネル2の外側肩部7と
上方のパネル2の下面外側部との間に、弾力性、気密
性、及び水密性に欠けるパッキング21、バックアップ
材8、並びにシーラント9が1次シールとして単に充填
されている。したがって、十分な2次シールをなんら有
していないので、年月の経過等に伴いバックアップ材
8、及び又はシーラント9が損傷した場合、気密性及び
水密性を到底確保することができないという問題があっ
た。また、1次シールだけでは、特に騒音を抑制したい
場合に不十分であるという問題もあった。
【0008】これらの問題を解消するには、パネル2の
内側肩部6と上方のパネル2の下面内側部との間に、2
次シールを介在させて設ける方法が最も簡易、かつ確実
な方法として考えられる。しかしながら、単に2次シー
ルを設けるだけでは、新たに別の問題を惹起することと
なる。
内側肩部6と上方のパネル2の下面内側部との間に、2
次シールを介在させて設ける方法が最も簡易、かつ確実
な方法として考えられる。しかしながら、単に2次シー
ルを設けるだけでは、新たに別の問題を惹起することと
なる。
【0009】この問題について詳説すると、上記したよ
うに、複数のパネル2間の横目地Hには、重量受具17
が所定のピッチ毎で挿入されるが、この重量受具17の
挿入箇所と2次シールの設置箇所とが一致する場合、2
次シールが障害物となるので、除去しなければならな
い。したがって、この場合には、2次シールが全くの無
駄になる。また、2次シールが中空構造の場合には、上
方のパネル2の重量の作用に伴い変形して横目地Hの寸
法を大きく狂わせ、結果として1次シールの幅が狂って
その機能が劣化することとなる。さらに、2次シールが
中空構造の場合、パネル2の重量の作用に伴い変形する
ので、体裁を大きく乱すおそれがある。さらにまた、2
次シールの中空部が流通路を形成する可能性があるの
で、気密性及び水密性を確保できないおそれもある。
うに、複数のパネル2間の横目地Hには、重量受具17
が所定のピッチ毎で挿入されるが、この重量受具17の
挿入箇所と2次シールの設置箇所とが一致する場合、2
次シールが障害物となるので、除去しなければならな
い。したがって、この場合には、2次シールが全くの無
駄になる。また、2次シールが中空構造の場合には、上
方のパネル2の重量の作用に伴い変形して横目地Hの寸
法を大きく狂わせ、結果として1次シールの幅が狂って
その機能が劣化することとなる。さらに、2次シールが
中空構造の場合、パネル2の重量の作用に伴い変形する
ので、体裁を大きく乱すおそれがある。さらにまた、2
次シールの中空部が流通路を形成する可能性があるの
で、気密性及び水密性を確保できないおそれもある。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、重量受具のセット箇所と2次シールのセット箇所と
が一致する場合でも、2次シールを除去することなく、
重量受具をセットすることのできる建築用パネルのシー
ル構造を提供することを目的としている。また、中空構
造の2次シールを使用しても、横目地の寸法を維持し、
十分な気密性と水密性を確保することのできる実用的な
建築用パネルのシール構造を提供することを他の目的と
している。
で、重量受具のセット箇所と2次シールのセット箇所と
が一致する場合でも、2次シールを除去することなく、
重量受具をセットすることのできる建築用パネルのシー
ル構造を提供することを目的としている。また、中空構
造の2次シールを使用しても、横目地の寸法を維持し、
十分な気密性と水密性を確保することのできる実用的な
建築用パネルのシール構造を提供することを他の目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、建築物を構成する複
数のパネル群と、この複数のパネル群間の縦目地に挿入
されて該建築物の内側に位置する縦目地ガスケットと、
該縦目地に充填されて該縦目地を該建築物の外側からシ
ールするシーラントとを含み、上記各パネル群は、上下
方向に積層される複数のパネルからなり、各パネルの上
面に嵌合凸部を、該各パネルの下面には該嵌合凸部に嵌
まる嵌合凹部をそれぞれ設け、該各パネルの上面の外側
肩部上にシーラントを充填して上方のパネルとの間の横
目地を上記建築物の外側からシールするものであって、
少なくとも一のパネルの上面の内側肩部に取り付けられ
て上記建築物の内側に位置するほぼ中空棒形の横目地ガ
スケットを備え、この横目地ガスケットの内側周壁の少
なくとも一部を長手方向に切断して該横目地ガスケット
内に重量受具を該建築物の内側から挿入可能としたこと
を特徴としている。
いては、上記課題を達成するため、建築物を構成する複
数のパネル群と、この複数のパネル群間の縦目地に挿入
されて該建築物の内側に位置する縦目地ガスケットと、
該縦目地に充填されて該縦目地を該建築物の外側からシ
ールするシーラントとを含み、上記各パネル群は、上下
方向に積層される複数のパネルからなり、各パネルの上
面に嵌合凸部を、該各パネルの下面には該嵌合凸部に嵌
まる嵌合凹部をそれぞれ設け、該各パネルの上面の外側
肩部上にシーラントを充填して上方のパネルとの間の横
目地を上記建築物の外側からシールするものであって、
少なくとも一のパネルの上面の内側肩部に取り付けられ
て上記建築物の内側に位置するほぼ中空棒形の横目地ガ
スケットを備え、この横目地ガスケットの内側周壁の少
なくとも一部を長手方向に切断して該横目地ガスケット
内に重量受具を該建築物の内側から挿入可能としたこと
を特徴としている。
【0012】なお、上記縦目地ガスケットをゴム製の中
空弾性体とし、該縦目地ガスケットの両側面から上記横
目地ガスケットの開口端部に接触するリップ片をそれぞ
れ屈曲可能に突出させ、各リップ片を上記建築物の内側
から外側に向かうにしたがい徐々に広がるよう傾斜させ
ることが好ましい。また、上記横目地ガスケットの開口
端部内に硬質のピースブロックを挿入し、このピースブ
ロックの端部と上記縦目地ガスケットのリップ片とを接
触させることが望ましい。さらに、上記ピースブロック
の端部をゴムシートとし、このゴムシートと上記縦目地
ガスケットのリップ片とを接触させると良い。
空弾性体とし、該縦目地ガスケットの両側面から上記横
目地ガスケットの開口端部に接触するリップ片をそれぞ
れ屈曲可能に突出させ、各リップ片を上記建築物の内側
から外側に向かうにしたがい徐々に広がるよう傾斜させ
ることが好ましい。また、上記横目地ガスケットの開口
端部内に硬質のピースブロックを挿入し、このピースブ
ロックの端部と上記縦目地ガスケットのリップ片とを接
触させることが望ましい。さらに、上記ピースブロック
の端部をゴムシートとし、このゴムシートと上記縦目地
ガスケットのリップ片とを接触させると良い。
【0013】ここで、特許請求の範囲における複数のパ
ネル群は、集合住宅やビルの外壁、内壁、間仕切、天
井、又は床等を構成する。この複数のパネル群は、2群
以上であれば良い。また、各パネル群は、2枚以上のパ
ネルから構成されるものであれば良い。各パネルには、
軽量化のために中空貫通口や中空部を単数複数備えた押
出成形セメント板でも良いが、それ以外の構造のもので
も良い。各パネルと嵌合凸部や嵌合凸部とは、一体構造
に構成することが好ましいが、別体構成にすることも可
能である。
ネル群は、集合住宅やビルの外壁、内壁、間仕切、天
井、又は床等を構成する。この複数のパネル群は、2群
以上であれば良い。また、各パネル群は、2枚以上のパ
ネルから構成されるものであれば良い。各パネルには、
軽量化のために中空貫通口や中空部を単数複数備えた押
出成形セメント板でも良いが、それ以外の構造のもので
も良い。各パネルと嵌合凸部や嵌合凸部とは、一体構造
に構成することが好ましいが、別体構成にすることも可
能である。
【0014】縦目地ガスケットの材料としては、シリコ
ーンゴム、クロロプレンゴム、EPDM、又はこれらの発泡
ゴム等があげられるが、耐火性、耐候性、又は着色性の
観点から押出成形されたシリコーンゴム(ゴム硬度80
〜50度、好ましくは65〜55度)の使用が好まし
い。この縦目地ガスケットは、楕円形、長方形、又は砲
弾形等に形成することができる。縦目地ガスケットの中
空部も同様の形に形成されることが好ましい。縦目地ガ
スケットの各側面から突出するリップ片は、単数複数い
ずれでも良い。各リップ片は、建築物の内側から外側に
向かうにしたがい直線的に徐々に広がるよう傾斜しても
良いし、湾曲しながら徐々に広がるよう傾斜しても良
い。このような縦目地ガスケットは、圧縮荷重が作用し
ない場合には中空部が断面楕円形を形成し、圧縮荷重が
作用した場合には、中空部が断面長円形を形成すること
が望ましい。
ーンゴム、クロロプレンゴム、EPDM、又はこれらの発泡
ゴム等があげられるが、耐火性、耐候性、又は着色性の
観点から押出成形されたシリコーンゴム(ゴム硬度80
〜50度、好ましくは65〜55度)の使用が好まし
い。この縦目地ガスケットは、楕円形、長方形、又は砲
弾形等に形成することができる。縦目地ガスケットの中
空部も同様の形に形成されることが好ましい。縦目地ガ
スケットの各側面から突出するリップ片は、単数複数い
ずれでも良い。各リップ片は、建築物の内側から外側に
向かうにしたがい直線的に徐々に広がるよう傾斜しても
良いし、湾曲しながら徐々に広がるよう傾斜しても良
い。このような縦目地ガスケットは、圧縮荷重が作用し
ない場合には中空部が断面楕円形を形成し、圧縮荷重が
作用した場合には、中空部が断面長円形を形成すること
が望ましい。
【0015】横目地ガスケットの材料としては、シリコ
ーンゴム、クロロプレンゴム、EPDM、又は独立気泡構造
の弾性スポンジ等があげられるが、耐火性、耐候性、又
は着色性の観点からシリコーンゴムの使用が好ましい。
弾性スポンジを材料として使用する場合、発泡倍率は、
2倍から10倍、より望ましくは4倍から6倍が良い。
この横目地ガスケットは、厳密な意味の中空棒形に構成
することもできるし、おおよその実質的な意味の中空棒
形(矩形、円形、ほぼ半円形、小判形、ほぼC字形、多
角形、ほぼ楕円形、又はほぼ半楕円形等、断面形状を特
に問わない)に構成することもできる。
ーンゴム、クロロプレンゴム、EPDM、又は独立気泡構造
の弾性スポンジ等があげられるが、耐火性、耐候性、又
は着色性の観点からシリコーンゴムの使用が好ましい。
弾性スポンジを材料として使用する場合、発泡倍率は、
2倍から10倍、より望ましくは4倍から6倍が良い。
この横目地ガスケットは、厳密な意味の中空棒形に構成
することもできるし、おおよその実質的な意味の中空棒
形(矩形、円形、ほぼ半円形、小判形、ほぼC字形、多
角形、ほぼ楕円形、又はほぼ半楕円形等、断面形状を特
に問わない)に構成することもできる。
【0016】横目地ガスケットは、建築物の建築環境、
コスト、若しくはニーズ等を考慮し、全パネル、又は一
部のパネルの上面の内側肩部に選択的にセットされる。
また、横目地ガスケットは、パネルの内側肩部に固着、
接着、又は着脱自在の粘着等の技術により単数複数装着
される。横目地ガスケットの内側周壁は、製造時や出荷
時等に切断加工されることが最も望ましいが、現場で適
宜切断されるものでも良い。また、重量受具は、上方の
パネルの重量を支持できるものであれば、形状、構造、
数、又は材質等を問うものではない。
コスト、若しくはニーズ等を考慮し、全パネル、又は一
部のパネルの上面の内側肩部に選択的にセットされる。
また、横目地ガスケットは、パネルの内側肩部に固着、
接着、又は着脱自在の粘着等の技術により単数複数装着
される。横目地ガスケットの内側周壁は、製造時や出荷
時等に切断加工されることが最も望ましいが、現場で適
宜切断されるものでも良い。また、重量受具は、上方の
パネルの重量を支持できるものであれば、形状、構造、
数、又は材質等を問うものではない。
【0017】ピースブロックの材料としては、アクリル
板、硬質PVC、PC、硬質ゴム、又はセラミック等があげ
られるが、製造が容易で安価な硬質PVCの使用が好まし
い。このピースブロックは、矩形、ほぼ円形、ほぼ半円
形、小判形、鼓形、ほぼ楕円形、又はほぼ半楕円形等の
断面に構成され、30mmから60mm程度の長さを有する
と良い。このような構成のピースブロックは、横目地ガ
スケットの開口端部内や開口端部寄り等に差し込まれ
る。
板、硬質PVC、PC、硬質ゴム、又はセラミック等があげ
られるが、製造が容易で安価な硬質PVCの使用が好まし
い。このピースブロックは、矩形、ほぼ円形、ほぼ半円
形、小判形、鼓形、ほぼ楕円形、又はほぼ半楕円形等の
断面に構成され、30mmから60mm程度の長さを有する
と良い。このような構成のピースブロックは、横目地ガ
スケットの開口端部内や開口端部寄り等に差し込まれ
る。
【0018】ゴムシートの材料としては、シリコーンゴ
ム、クロロプレンゴム、EPDM、又は独立気泡構造の弾性
スポンジ等があげられるが、耐火性、耐候性、又は着色
性の観点からシリコーンゴムの使用が望ましい。このゴ
ムシートのゴム硬度は、3度から25度(アスカーC硬
度の値)、より好ましくは5度から15度が良い。ま
た、ゴムシートの材料がスポンジゴムの場合、発泡倍率
は、4倍から6倍程度が望ましい。さらに、ゴムシート
の厚さは、3mmから8mm程度が好ましい。このようなゴ
ムシートは、ピースブロックの端部に固着、接着、又は
着脱自在の粘着等の技術により取り付けられる。
ム、クロロプレンゴム、EPDM、又は独立気泡構造の弾性
スポンジ等があげられるが、耐火性、耐候性、又は着色
性の観点からシリコーンゴムの使用が望ましい。このゴ
ムシートのゴム硬度は、3度から25度(アスカーC硬
度の値)、より好ましくは5度から15度が良い。ま
た、ゴムシートの材料がスポンジゴムの場合、発泡倍率
は、4倍から6倍程度が望ましい。さらに、ゴムシート
の厚さは、3mmから8mm程度が好ましい。このようなゴ
ムシートは、ピースブロックの端部に固着、接着、又は
着脱自在の粘着等の技術により取り付けられる。
【0019】請求項1記載の発明によれば、建築物の外
側に位置するシーラントが1次シール機能を、建築物の
内側に位置する縦目地ガスケット、及び横目地ガスケッ
トがそれぞれ2次シール機能をそれぞれ発揮するので、
建築物の外部から内部への流体等の侵入を有効に防止す
ることができるとともに、騒音の抑制が期待できる。ま
た、横目地ガスケットの内側周壁の少なくとも一部が切
断されているので、切断部に重量受具を差し込めば、パ
ネルの内側肩部から横目地ガスケットを取り除くことな
く、横目地ガスケット内に重量受具をセットできる。ま
た、請求項2記載の発明によれば、複数のパネル群間の
縦目地に縦目地ガスケットを建築物の外側からセットし
て建築物の内側に位置させる。すると、縦目地ガスケッ
トは、張り出したリップ片が閉じるようそれぞれ変形
し、この複数のリップ片がその復元作用により、横目地
ガスケットの開口端部に圧力作用状態で面接触する。
側に位置するシーラントが1次シール機能を、建築物の
内側に位置する縦目地ガスケット、及び横目地ガスケッ
トがそれぞれ2次シール機能をそれぞれ発揮するので、
建築物の外部から内部への流体等の侵入を有効に防止す
ることができるとともに、騒音の抑制が期待できる。ま
た、横目地ガスケットの内側周壁の少なくとも一部が切
断されているので、切断部に重量受具を差し込めば、パ
ネルの内側肩部から横目地ガスケットを取り除くことな
く、横目地ガスケット内に重量受具をセットできる。ま
た、請求項2記載の発明によれば、複数のパネル群間の
縦目地に縦目地ガスケットを建築物の外側からセットし
て建築物の内側に位置させる。すると、縦目地ガスケッ
トは、張り出したリップ片が閉じるようそれぞれ変形
し、この複数のリップ片がその復元作用により、横目地
ガスケットの開口端部に圧力作用状態で面接触する。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、ピー
スブロックがスペーサ機能と負荷支持機能とをそれぞれ
発揮するので、横目地ガスケットの変形を設定範囲内に
止めることができ、横目地の寸法の狂いに伴い1次シー
ルの幅が狂ってその機能が低下することを防止すること
ができるとともに、体裁を整えることができる。また、
縦目地ガスケットの復元しようとするリップ片、及びピ
ースブロックが横目地ガスケット内を塞ぐ。さらに、請
求項4記載の発明によれば、複数のパネル群間の縦目地
に縦目地ガスケットを建築物の外側からセットして建築
物の内側に位置させると、縦目地ガスケットの張り出し
たリップ片が内方向に閉じるようそれぞれ変形し、この
複数のリップ片がその復元作用により、ピースブロック
のゴムシートに圧力作用状態で面接触する。
スブロックがスペーサ機能と負荷支持機能とをそれぞれ
発揮するので、横目地ガスケットの変形を設定範囲内に
止めることができ、横目地の寸法の狂いに伴い1次シー
ルの幅が狂ってその機能が低下することを防止すること
ができるとともに、体裁を整えることができる。また、
縦目地ガスケットの復元しようとするリップ片、及びピ
ースブロックが横目地ガスケット内を塞ぐ。さらに、請
求項4記載の発明によれば、複数のパネル群間の縦目地
に縦目地ガスケットを建築物の外側からセットして建築
物の内側に位置させると、縦目地ガスケットの張り出し
たリップ片が内方向に閉じるようそれぞれ変形し、この
複数のリップ片がその復元作用により、ピースブロック
のゴムシートに圧力作用状態で面接触する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態になんら
限定されるものではない。本実施形態における建築用パ
ネルのシール構造は、図1ないし図3等に示すように、
視認困難なビル等の建築物の外壁を構成する複数のパネ
ル群1と、複数のパネル群1間の縦目地Vに圧入される
縦目地ガスケット10と、縦目地Vに充填されるシーラ
ント9とを備えている。そして、各パネル群1を構成す
る各パネル2に2次シールである横目地ガスケット13
を粘着し、この横目地ガスケット13には一対のピース
ブロック19をそれぞれ挿入している。
施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態になんら
限定されるものではない。本実施形態における建築用パ
ネルのシール構造は、図1ないし図3等に示すように、
視認困難なビル等の建築物の外壁を構成する複数のパネ
ル群1と、複数のパネル群1間の縦目地Vに圧入される
縦目地ガスケット10と、縦目地Vに充填されるシーラ
ント9とを備えている。そして、各パネル群1を構成す
る各パネル2に2次シールである横目地ガスケット13
を粘着し、この横目地ガスケット13には一対のピース
ブロック19をそれぞれ挿入している。
【0022】各パネル群1は、上下方向に整列して積層
される複数のパネル2から構築されている。各パネル2
は、セメントを材料として中空板形に押出成形され、そ
の上面の中央部に嵌合凸部3が、中央部には複数の中空
貫通口4が上下方向に並べて成形されており、下面の中
央部には嵌合凸部3に隙間を介し封止状態で遊嵌する嵌
合凹部5が一体成形されている。これら嵌合凸部3と嵌
合凹部5とは、各パネル2の全長(図1の左右方向にお
ける長さ)にわたり成形されている。
される複数のパネル2から構築されている。各パネル2
は、セメントを材料として中空板形に押出成形され、そ
の上面の中央部に嵌合凸部3が、中央部には複数の中空
貫通口4が上下方向に並べて成形されており、下面の中
央部には嵌合凸部3に隙間を介し封止状態で遊嵌する嵌
合凹部5が一体成形されている。これら嵌合凸部3と嵌
合凹部5とは、各パネル2の全長(図1の左右方向にお
ける長さ)にわたり成形されている。
【0023】各パネル2の上面の平坦な内側(図2の左
側)は内側肩部6を形成し、各パネル2の上面の平坦な
外側(図2の右側)は外側肩部7を形成する。この外側肩
部7と上方のパネル2の下面外側部との間、換言すれ
ば、外側の横目地Hには、ポリエチレン製で1次シール
用のバックアップ材8が圧入されるとともに、このバッ
クアップ材8を建築物の外側から保護するシーラント9
が充填される。また、各パネル2の左右両側面は、それ
ぞれ平坦な垂直面に成形されている。
側)は内側肩部6を形成し、各パネル2の上面の平坦な
外側(図2の右側)は外側肩部7を形成する。この外側肩
部7と上方のパネル2の下面外側部との間、換言すれ
ば、外側の横目地Hには、ポリエチレン製で1次シール
用のバックアップ材8が圧入されるとともに、このバッ
クアップ材8を建築物の外側から保護するシーラント9
が充填される。また、各パネル2の左右両側面は、それ
ぞれ平坦な垂直面に成形されている。
【0024】縦目地ガスケット10は、図3や図5に示
すように、シリコーンゴムを材料として中空の断面ほぼ
砲弾形に押出成形され、建築物の内側にセットされる。
この縦目地ガスケット10は、その両側面から複数(本
実施形態においては、各側面に3本、合計6本)のリッ
プ片11がそれぞれ突出し、各リップ片11が建築物の
内側から外側に向かうにしたがい徐々に広がるよう30
°〜60°の角度θで拡幅傾斜して各パネル2の接合面
の内側に密着係止する。
すように、シリコーンゴムを材料として中空の断面ほぼ
砲弾形に押出成形され、建築物の内側にセットされる。
この縦目地ガスケット10は、その両側面から複数(本
実施形態においては、各側面に3本、合計6本)のリッ
プ片11がそれぞれ突出し、各リップ片11が建築物の
内側から外側に向かうにしたがい徐々に広がるよう30
°〜60°の角度θで拡幅傾斜して各パネル2の接合面
の内側に密着係止する。
【0025】各リップ片11は、図5に示すように、そ
の基端が中空部12を形成する壁部の肉厚の1/10〜
1/3、好ましくは1/5〜1/2程度の厚さに成形さ
れ、先端部に向かうにしたがい1°〜5°(望ましく
は、2°〜3°)の角度で先鋭化(薄肉化)されており、
先端部が所定の半径を有する断面円形に成形されてい
る。各リップ片11の先端部の断面形状は、水密機能を
向上させる観点から、0.2mm〜1.2mm程度、好まし
くは0.4mm〜0.6mm程度の半径で成形されている。
この数値に限定した理由は、0.2mm以下の場合には、
強度の低下に伴い耐久性も低下し、1.2mm以上の場
合、シール機能が低下するからである。
の基端が中空部12を形成する壁部の肉厚の1/10〜
1/3、好ましくは1/5〜1/2程度の厚さに成形さ
れ、先端部に向かうにしたがい1°〜5°(望ましく
は、2°〜3°)の角度で先鋭化(薄肉化)されており、
先端部が所定の半径を有する断面円形に成形されてい
る。各リップ片11の先端部の断面形状は、水密機能を
向上させる観点から、0.2mm〜1.2mm程度、好まし
くは0.4mm〜0.6mm程度の半径で成形されている。
この数値に限定した理由は、0.2mm以下の場合には、
強度の低下に伴い耐久性も低下し、1.2mm以上の場
合、シール機能が低下するからである。
【0026】シーラント9としては、油性コーキング
等、様々なシーラントを使用することができるが、望ま
しくは変成シーラントを使用し、周知のガン等を用いて
充填すると良い。シーラント9は、縦目地Vに使用され
るものも、横目地Hに使用されるものも同様である。
等、様々なシーラントを使用することができるが、望ま
しくは変成シーラントを使用し、周知のガン等を用いて
充填すると良い。シーラント9は、縦目地Vに使用され
るものも、横目地Hに使用されるものも同様である。
【0027】横目地ガスケット13は、シリコーンゴム
を材料として断面ほぼ半円形の中空棒形に成形され、各
パネル2の内側肩部6の全長にわたり貼着される。この
横目地ガスケット13は、その底面にブチルゴム等の粘
着剤14が長手方向(図2の奥方向)に向けて塗布され、
この粘着剤14には離型フィルム15が剥離可能に粘着
されている。また、横目地ガスケット13の両開口端面
は、縦目地ガスケット10のリップ片11にそれぞれ圧
接閉塞され、この面接触により気密性と止水性が確保さ
れる。さらに、横目地ガスケット13は、その内側周壁
16が一端部から他端部方向(図1の左方向から右方向)
の全長にかけてカットされ、内側周壁16の両切断部1
6a間に断面L字形の重量受具17が挿入される。
を材料として断面ほぼ半円形の中空棒形に成形され、各
パネル2の内側肩部6の全長にわたり貼着される。この
横目地ガスケット13は、その底面にブチルゴム等の粘
着剤14が長手方向(図2の奥方向)に向けて塗布され、
この粘着剤14には離型フィルム15が剥離可能に粘着
されている。また、横目地ガスケット13の両開口端面
は、縦目地ガスケット10のリップ片11にそれぞれ圧
接閉塞され、この面接触により気密性と止水性が確保さ
れる。さらに、横目地ガスケット13は、その内側周壁
16が一端部から他端部方向(図1の左方向から右方向)
の全長にかけてカットされ、内側周壁16の両切断部1
6a間に断面L字形の重量受具17が挿入される。
【0028】なお、本実施形態では横目地ガスケット1
3の内側周壁16を一端部から他端部方向にかけてカッ
トしたものを示したが、なんらこれに限定されるもので
はない。例えば、横目地ガスケット13の断面形状を図
6(b)、又は図7(a)、(b)、(c)、(d)のように変更して成形
することも可能である。さらに、図8に示すように、横
目地ガスケット13の内側周壁16の両端部以外のほぼ
中央部を貫通切断して溝孔からなる隙間18を区画成形
し、この隙間18に重量受具17を差し込んでも良い。
3の内側周壁16を一端部から他端部方向にかけてカッ
トしたものを示したが、なんらこれに限定されるもので
はない。例えば、横目地ガスケット13の断面形状を図
6(b)、又は図7(a)、(b)、(c)、(d)のように変更して成形
することも可能である。さらに、図8に示すように、横
目地ガスケット13の内側周壁16の両端部以外のほぼ
中央部を貫通切断して溝孔からなる隙間18を区画成形
し、この隙間18に重量受具17を差し込んでも良い。
【0029】さらに、各ピースブロック19は、図1、
図4(a)、(b)、及び図9(a)、(b)に示すように、硬質のPVC
を材料として断面ほぼ鼓形のピン形に成形され、製造時
や出荷時に横目地ガスケット13の両開口端面にそれぞ
れ密嵌される。各ピースブロック19の端部にはシリコ
ーンゴム製で同形のゴムシート20が選択的に接着さ
れ、このゴムシート20が縦目地ガスケット10の複数
のリップ片11のいずれかに圧接されて気密性と水密性
を著しく向上させる。
図4(a)、(b)、及び図9(a)、(b)に示すように、硬質のPVC
を材料として断面ほぼ鼓形のピン形に成形され、製造時
や出荷時に横目地ガスケット13の両開口端面にそれぞ
れ密嵌される。各ピースブロック19の端部にはシリコ
ーンゴム製で同形のゴムシート20が選択的に接着さ
れ、このゴムシート20が縦目地ガスケット10の複数
のリップ片11のいずれかに圧接されて気密性と水密性
を著しく向上させる。
【0030】なお、本実施形態ではパネル2の内側肩部
6に単一の横目地ガスケット13が粘着される例を主に
示すが、図1の最上段のパネル2のように、内側肩部6
に複数の横目地ガスケット13が間隔をおいて粘着され
る場合、複数の横目地ガスケット13の開口端面間をピ
ースブロック19で挿入連結することも可能である。
6に単一の横目地ガスケット13が粘着される例を主に
示すが、図1の最上段のパネル2のように、内側肩部6
に複数の横目地ガスケット13が間隔をおいて粘着され
る場合、複数の横目地ガスケット13の開口端面間をピ
ースブロック19で挿入連結することも可能である。
【0031】上記構成において、建築物の外壁を構築す
る場合には、先ず、各パネル2の内側肩部6にピースブ
ロック19を内蔵した横目地ガスケット13を粘着し、
この横目地ガスケット13の内側周壁16を建築物の内
側方向に位置させ、パネル2の嵌合凸部3上にパネル2
の嵌合凹部5を順次嵌合載置してパネル群1を複数積層
構築する。この際、横目地Hの寸法は、横目地ガスケッ
ト13の肉厚とピースブロック19とにより、所定の目
地幅(通常は10mm)に設定される。
る場合には、先ず、各パネル2の内側肩部6にピースブ
ロック19を内蔵した横目地ガスケット13を粘着し、
この横目地ガスケット13の内側周壁16を建築物の内
側方向に位置させ、パネル2の嵌合凸部3上にパネル2
の嵌合凹部5を順次嵌合載置してパネル群1を複数積層
構築する。この際、横目地Hの寸法は、横目地ガスケッ
ト13の肉厚とピースブロック19とにより、所定の目
地幅(通常は10mm)に設定される。
【0032】すなわち、硬度の小さい横目地ガスケット
13は、上方のパネル2の荷重を受けて圧縮変形(上下
で50%づつ)するが、ピースブロック19が横目地ガス
ケット13内の大きさ(高さと長さ)を一定に保つので、
所定の横目地Hの寸法となる。例えば、目地幅が10m
m、ピースブロック19の厚さが8mm、横目地ガスケッ
ト13の肉厚が2mmの場合、上方のパネル2の荷重作用
により、横目地ガスケット13が偏平となり、横目地ガ
スケット13の厚さが2mmから1mmに潰されて高さの合
計が10mmとなる。
13は、上方のパネル2の荷重を受けて圧縮変形(上下
で50%づつ)するが、ピースブロック19が横目地ガス
ケット13内の大きさ(高さと長さ)を一定に保つので、
所定の横目地Hの寸法となる。例えば、目地幅が10m
m、ピースブロック19の厚さが8mm、横目地ガスケッ
ト13の肉厚が2mmの場合、上方のパネル2の荷重作用
により、横目地ガスケット13が偏平となり、横目地ガ
スケット13の厚さが2mmから1mmに潰されて高さの合
計が10mmとなる。
【0033】次いで、複数のパネル群1間の縦目地Vに
縦目地ガスケット10を建築物の外側から圧入して建築
物の内側に位置させる(図3参照)。縦目地ガスケット1
0は、外側から圧入されると、斜めに伸びた複数のリッ
プ片11が内方向に閉じるようそれぞれ変形し、この複
数のリップ片11がその弾性復帰作用により、横目地ガ
スケット13の各開口端面、及び各ゴムシート20に圧
接する。なお、縦目地ガスケット10の圧入深さは、図
示しない押込治具を使用すれば、正確に設定することが
できる。
縦目地ガスケット10を建築物の外側から圧入して建築
物の内側に位置させる(図3参照)。縦目地ガスケット1
0は、外側から圧入されると、斜めに伸びた複数のリッ
プ片11が内方向に閉じるようそれぞれ変形し、この複
数のリップ片11がその弾性復帰作用により、横目地ガ
スケット13の各開口端面、及び各ゴムシート20に圧
接する。なお、縦目地ガスケット10の圧入深さは、図
示しない押込治具を使用すれば、正確に設定することが
できる。
【0034】次いで、複数のパネル2間の横目地Hにお
ける横目地ガスケット13に、重量受具17を所定のピ
ッチ毎に建築物の内側から挿入する。この際、横目地ガ
スケット13の内側周壁16が切断されているので、両
切断部16a間に重量受具17を強く押し込めば、横目
地ガスケット13を除去することなく、重量受具17を
簡単にセットすることができる。そしてその後、複数の
パネル2間の横目地Hにバックアップ材8を建築物の外
側から圧入して嵌合凸部3の外側面に圧接し、複数のパ
ネル群1間の縦目地V、及び複数のパネル2間の横目地
Hにシーラント9をそれぞれ充填してシールすれば、気
密性及び水密性を確保して建築物の外壁を構築すること
ができる。
ける横目地ガスケット13に、重量受具17を所定のピ
ッチ毎に建築物の内側から挿入する。この際、横目地ガ
スケット13の内側周壁16が切断されているので、両
切断部16a間に重量受具17を強く押し込めば、横目
地ガスケット13を除去することなく、重量受具17を
簡単にセットすることができる。そしてその後、複数の
パネル2間の横目地Hにバックアップ材8を建築物の外
側から圧入して嵌合凸部3の外側面に圧接し、複数のパ
ネル群1間の縦目地V、及び複数のパネル2間の横目地
Hにシーラント9をそれぞれ充填してシールすれば、気
密性及び水密性を確保して建築物の外壁を構築すること
ができる。
【0035】上記構成によれば、例えバックアップ材
8、及び又はシーラント9が損傷しても、十分な2次シ
ールが設けられているので、長期にわたり漏水を確実に
防止し、優れた耐久性、気密性、及び水密性を得ること
ができるとともに、騒音の抑制が期待できる。特に、縦
目地ガスケット10のリップ片11、横目地ガスケット
13の各開口端面、及び最端部のピースブロック19又
はゴムシート20が圧接状態で面接触するので、接触面
積が実に広くなり、漏水しやすい縦目地Vと横目地Hの
交差部分の気密性と水密性を著しく向上させることがで
きる。また、重量受具17の挿入箇所と横目地ガスケッ
ト13の設置箇所とが一致しても、横目地ガスケット1
3がなんら障害物となることがない。したがって、2次
シールを無駄なく効率的に使用することが可能となる。
8、及び又はシーラント9が損傷しても、十分な2次シ
ールが設けられているので、長期にわたり漏水を確実に
防止し、優れた耐久性、気密性、及び水密性を得ること
ができるとともに、騒音の抑制が期待できる。特に、縦
目地ガスケット10のリップ片11、横目地ガスケット
13の各開口端面、及び最端部のピースブロック19又
はゴムシート20が圧接状態で面接触するので、接触面
積が実に広くなり、漏水しやすい縦目地Vと横目地Hの
交差部分の気密性と水密性を著しく向上させることがで
きる。また、重量受具17の挿入箇所と横目地ガスケッ
ト13の設置箇所とが一致しても、横目地ガスケット1
3がなんら障害物となることがない。したがって、2次
シールを無駄なく効率的に使用することが可能となる。
【0036】また、ピースブロック19がスペーサ機能
を発揮するので、横目地Hの寸法が狂い、1次シールの
幅が狂ってその機能が劣化することもない。また、横目
地ガスケット13の変形を予想範囲内に止めることがで
きるので、体裁を整えて内装に寄与することができる。
さらに、ピースブロック19が横目地ガスケット13の
内部を閉塞するので、2次シールの中空部が流通路を形
成する可能性が全くなく、きわめて良好な気密性と水密
性を得ることができる。さらにまた、横目地ガスケット
13の周壁が予め切断され、しかも、ピースブロック1
9も予め挿入されているので、現場で施工する必要性が
全くない。したがって、施工時間の大幅な短縮と作業性
の著しい向上を図ることができる。
を発揮するので、横目地Hの寸法が狂い、1次シールの
幅が狂ってその機能が劣化することもない。また、横目
地ガスケット13の変形を予想範囲内に止めることがで
きるので、体裁を整えて内装に寄与することができる。
さらに、ピースブロック19が横目地ガスケット13の
内部を閉塞するので、2次シールの中空部が流通路を形
成する可能性が全くなく、きわめて良好な気密性と水密
性を得ることができる。さらにまた、横目地ガスケット
13の周壁が予め切断され、しかも、ピースブロック1
9も予め挿入されているので、現場で施工する必要性が
全くない。したがって、施工時間の大幅な短縮と作業性
の著しい向上を図ることができる。
【0037】
【実施例】実施例1 図11(a)、(b)、及び図12は、本発明に係る建築用パ
ネルのシール構造を構成した試験用のパネル2の状態を
示す説明図である。 試験方法 (1) 4枚のパネル2(寸法:300mm×300mm×60
mm)、ゴム硬度が55°のシリコーンゴム製の縦目地ガ
スケット10、ゴム硬度が10°(アスカーC)、発泡倍
率5倍のシリコーンスポンジ製の横目地ガスケット1
3、硬質PVC製でl−50mmのピースブロック19を使
用した。 (2) 縦目地15mm、横目地10mmまで押し付けた。 (3) 縦目地Vにはポリエチレン製のバックアップ材8
の外面側に変成シリコーンゴムを充填し、横目地Hには
ポリエチレン製のバックアップ材8の外面側に変成シリ
コーンゴムを充填した。 (4) 1次シールの破壊されたことを想定し、シーラン
ト充填部に幅0.5mm、長さ60mmの切断溝を合計6箇
所設けた。 (5) 上記パネル2に室外から毎分4l/m2の水を噴霧
し、加圧して水密試験を実施し、試験結果を記録した。
ネルのシール構造を構成した試験用のパネル2の状態を
示す説明図である。 試験方法 (1) 4枚のパネル2(寸法:300mm×300mm×60
mm)、ゴム硬度が55°のシリコーンゴム製の縦目地ガ
スケット10、ゴム硬度が10°(アスカーC)、発泡倍
率5倍のシリコーンスポンジ製の横目地ガスケット1
3、硬質PVC製でl−50mmのピースブロック19を使
用した。 (2) 縦目地15mm、横目地10mmまで押し付けた。 (3) 縦目地Vにはポリエチレン製のバックアップ材8
の外面側に変成シリコーンゴムを充填し、横目地Hには
ポリエチレン製のバックアップ材8の外面側に変成シリ
コーンゴムを充填した。 (4) 1次シールの破壊されたことを想定し、シーラン
ト充填部に幅0.5mm、長さ60mmの切断溝を合計6箇
所設けた。 (5) 上記パネル2に室外から毎分4l/m2の水を噴霧
し、加圧して水密試験を実施し、試験結果を記録した。
【0038】試験結果 (1) 静圧状態では、風圧150kgf/m2、脈動状態では
風圧75〜150kgf/m2を伴う水を噴射しても、室内
側に対する水漏れが全くなく、良好な結果を得ることが
できた。 (2) 上記試験において、中空タイプの横目地ガスケッ
ト13、断面C字形タイプの横目地ガスケット13、ゴ
ムシート20付きのピースブロック19、及び又はゴム
シート20無しのピースブロック19を組み合わせて試
験しても、上記と同様に良好な結果を得ることができ
た。
風圧75〜150kgf/m2を伴う水を噴射しても、室内
側に対する水漏れが全くなく、良好な結果を得ることが
できた。 (2) 上記試験において、中空タイプの横目地ガスケッ
ト13、断面C字形タイプの横目地ガスケット13、ゴ
ムシート20付きのピースブロック19、及び又はゴム
シート20無しのピースブロック19を組み合わせて試
験しても、上記と同様に良好な結果を得ることができ
た。
【0039】実施例2 試験方法 EPDM製の縦目地ガスケット10、EPDM製の横目地ガスケ
ット13をそれぞれ使用し、その他は上記と同様とし
た。 試験結果 上記実施例1と同様に良好な結果を得ることができた。
ット13をそれぞれ使用し、その他は上記と同様とし
た。 試験結果 上記実施例1と同様に良好な結果を得ることができた。
【0040】比較例 図13(a)、(b)、(c)は比較例を示す説明図である。 試験方法 (1) 4枚のパネル2(寸法:300mm×300mm×60
mm)、縦目地ガスケット10の代わりにコンプリバン
ド、横目地ガスケット13の代わりにNDパッキング21
(大和理研工業社製造:商品名)を使用した。 (2) 縦目地15mm、横目地10mmまで押し付けた。 (3) 縦目地Vにはポリエチレン製のバックアップ材8
の外面側に変成シリコーンゴムを充填し、横目地Hには
ポリエチレン製のバックアップ材8の外面側に変成シリ
コーンゴムを充填した。 (4) 1次シールの破壊されたことを想定し、シーラン
ト充填部に幅0.5mm、長さ60mmの切断溝を合計6箇
所設けた。 (5) 上記パネル2に室外の図13(b)の矢印方向から毎
分4l/m2の水を噴霧し、加圧して水密試験を実施し、
試験結果を記録した。
mm)、縦目地ガスケット10の代わりにコンプリバン
ド、横目地ガスケット13の代わりにNDパッキング21
(大和理研工業社製造:商品名)を使用した。 (2) 縦目地15mm、横目地10mmまで押し付けた。 (3) 縦目地Vにはポリエチレン製のバックアップ材8
の外面側に変成シリコーンゴムを充填し、横目地Hには
ポリエチレン製のバックアップ材8の外面側に変成シリ
コーンゴムを充填した。 (4) 1次シールの破壊されたことを想定し、シーラン
ト充填部に幅0.5mm、長さ60mmの切断溝を合計6箇
所設けた。 (5) 上記パネル2に室外の図13(b)の矢印方向から毎
分4l/m2の水を噴霧し、加圧して水密試験を実施し、
試験結果を記録した。
【0041】試験結果 (1) 風圧50kgf/m2以上に設定した場合、凹凸嵌合部
を乗り越え、かつNDパッキング21を通過して横目地H
の一部から漏水が発生した。 (2) 縦目地Vと横目地Hの交差部分付近から漏水が一
部発生した。
を乗り越え、かつNDパッキング21を通過して横目地H
の一部から漏水が発生した。 (2) 縦目地Vと横目地Hの交差部分付近から漏水が一
部発生した。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、例え重量受具と2次シールのセット箇所が一致する
場合でも、2次シールを除去することなく、重量受具を
挿入することができる。これにより、気密性と水密性を
十分に確保し、かつ騒音の抑制を図ることができるとい
う効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、縦
目地ガスケットのリップ片と横目地ガスケットの開口端
部が圧力作用状態で面接触するので、漏水しやすい縦目
地と横目地の交差部分の気密性と水密性を向上させるこ
とが可能になる。
ば、例え重量受具と2次シールのセット箇所が一致する
場合でも、2次シールを除去することなく、重量受具を
挿入することができる。これにより、気密性と水密性を
十分に確保し、かつ騒音の抑制を図ることができるとい
う効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、縦
目地ガスケットのリップ片と横目地ガスケットの開口端
部が圧力作用状態で面接触するので、漏水しやすい縦目
地と横目地の交差部分の気密性と水密性を向上させるこ
とが可能になる。
【0043】また、請求項3記載の発明によれば、中空
構造の2次シールを使用しても、簡易な構成で横目地の
寸法を維持することができる。また、中空部が流路を形
成することもないので、優れた気密性と水密性を得るこ
とが可能になる。また、請求項4記載の発明によれば、
縦目地ガスケットのリップ片とピースブロックのゴムシ
ートが圧力作用状態で面接触するので、上記交差部分の
気密性と水密性をさらに向上させることが可能になると
いう効果がある。
構造の2次シールを使用しても、簡易な構成で横目地の
寸法を維持することができる。また、中空部が流路を形
成することもないので、優れた気密性と水密性を得るこ
とが可能になる。また、請求項4記載の発明によれば、
縦目地ガスケットのリップ片とピースブロックのゴムシ
ートが圧力作用状態で面接触するので、上記交差部分の
気密性と水密性をさらに向上させることが可能になると
いう効果がある。
【図1】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態を示す説明図である。
形態を示す説明図である。
【図2】図1のII-II線断面図である。
【図3】図1のIII-III線断面図である。
【図4】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態における縦目地と横目地の交差部分付近を示す断面
説明図である。
形態における縦目地と横目地の交差部分付近を示す断面
説明図である。
【図5】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態における縦目地ガスケットを示す断面説明図であ
る。
形態における縦目地ガスケットを示す断面説明図であ
る。
【図6】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態を示し、(a)図は横目地ガスケットを示す説明図、
(b)図は他の横目地ガスケットを示す説明図である。
形態を示し、(a)図は横目地ガスケットを示す説明図、
(b)図は他の横目地ガスケットを示す説明図である。
【図7】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態を示し、(a)図は他の横目地ガスケットを示す説明
図、(b)図は他の横目地ガスケットを示す断面説明図、
(c)図は他の横目地ガスケットを示す説明図、(d)図はさ
らに他の横目地ガスケットを示す断面説明図である。
形態を示し、(a)図は他の横目地ガスケットを示す説明
図、(b)図は他の横目地ガスケットを示す断面説明図、
(c)図は他の横目地ガスケットを示す説明図、(d)図はさ
らに他の横目地ガスケットを示す断面説明図である。
【図8】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態における他の横目地ガスケットを示す斜視説明図で
ある。
形態における他の横目地ガスケットを示す斜視説明図で
ある。
【図9】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実施
形態を示し、(a)図はピースブロックを示す説明図、(b)
図は他のピースブロックを示す説明図である。
形態を示し、(a)図はピースブロックを示す説明図、(b)
図は他のピースブロックを示す説明図である。
【図10】本発明に係る建築用パネルのシール構造の実
施形態を示す断面説明図である。
施形態を示す断面説明図である。
【図11】本発明に係る建築用パネルのシール構造の第
1の実施例を示し、(a)図は横断面説明図、(b)図は正面
図である。
1の実施例を示し、(a)図は横断面説明図、(b)図は正面
図である。
【図12】本発明に係る建築用パネルのシール構造の第
2の実施例を示し、(a)図は縦断面説明図、(b)図は(a)
図のXII-XII部を示す要部拡大説明図である。
2の実施例を示し、(a)図は縦断面説明図、(b)図は(a)
図のXII-XII部を示す要部拡大説明図である。
【図13】本発明に係る建築用パネルのシール構造の比
較例を示し、(a)図は正面図、(b)図は(a)図の縦断面
図、(c)図は(a)図の横断面図である。
較例を示し、(a)図は正面図、(b)図は(a)図の縦断面
図、(c)図は(a)図の横断面図である。
【図14】従来の建築用パネルのシール構造を示し、
(a)図は正面図、(b)図は(a)図のXIV-XIV縦断面図、(c)
図は(a)図のXV-XV線断面図である。
(a)図は正面図、(b)図は(a)図のXIV-XIV縦断面図、(c)
図は(a)図のXV-XV線断面図である。
【図15】従来の建築用パネルのシール構造における構
築時の状態を示す斜視説明図である。
築時の状態を示す斜視説明図である。
1 パネル群 2 パネル 3 嵌合凸部 5 嵌合凹部 6 内側肩部 7 外側肩部 8 バックアップ材 9 シーラント 10 縦目地ガスケット 11 リップ片 13 横目地ガスケット 14 粘着剤 16 内側周壁 16a 両切断部 17 重量受具 19 ピースブロック 20 ゴムシート V 縦目地 H 横目地
Claims (4)
- 【請求項1】 建築物を構成する複数のパネル群と、こ
の複数のパネル群間の縦目地に挿入されて該建築物の内
側に位置する縦目地ガスケットと、該縦目地に充填され
て該縦目地を該建築物の外側からシールするシーラント
とを含み、 上記各パネル群は、上下方向に積層される複数のパネル
からなり、各パネルの上面に嵌合凸部を、該各パネルの
下面には該嵌合凸部に嵌まる嵌合凹部をそれぞれ設け、
該各パネルの上面の外側肩部上にシーラントを充填して
上方のパネルとの間の横目地を上記建築物の外側からシ
ールする建築用パネルのシール構造であって、 少なくとも一のパネルの上面の内側肩部に取り付けられ
て上記建築物の内側に位置するほぼ中空棒形の横目地ガ
スケットを備え、この横目地ガスケットの内側周壁の少
なくとも一部を長手方向に切断して該横目地ガスケット
内に重量受具を該建築物の内側から挿入可能としたこと
を特徴とする建築用パネルのシール構造。 - 【請求項2】 上記縦目地ガスケットをゴム製の中空弾
性体とし、該縦目地ガスケットの両側面から上記横目地
ガスケットの開口端部に接触するリップ片をそれぞれ屈
曲可能に突出させ、各リップ片を上記建築物の内側から
外側に向かうにしたがい徐々に広がるよう傾斜させた請
求項1記載の建築用パネルのシール構造。 - 【請求項3】 上記横目地ガスケットの開口端部内に硬
質のピースブロックを挿入し、このピースブロックの端
部と上記縦目地ガスケットのリップ片とを接触させた請
求項2記載の建築用パネルのシール構造。 - 【請求項4】 上記ピースブロックの端部をゴムシート
とし、このゴムシートと上記縦目地ガスケットのリップ
片とを接触させた請求項3記載の建築用パネルのシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16548698A JP2000001918A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 建築用パネルのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16548698A JP2000001918A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 建築用パネルのシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000001918A true JP2000001918A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15813326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16548698A Pending JP2000001918A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 建築用パネルのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000001918A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7197073B2 (ja) | 2019-05-15 | 2022-12-27 | トヨタホーム株式会社 | 目地部材 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP16548698A patent/JP2000001918A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7197073B2 (ja) | 2019-05-15 | 2022-12-27 | トヨタホーム株式会社 | 目地部材 |
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