JP2000001637A - 外壁等の塗膜並びにプラスティックタイル用剥離剤及び剥離方法 - Google Patents

外壁等の塗膜並びにプラスティックタイル用剥離剤及び剥離方法

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JP2000001637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁等の塗膜並びにプラスティックタイル等
の無機質の汚れを安全且つ確実に剥離する。 【解決手段】 この発明の剥離剤は下記(ア),
(イ),(ウ)を含み、且つ実質量の塩素化溶剤を含ま
ない組成物からなる外壁等の塗膜並びにプラスティック
タイル用剥離剤である。 (ア)95〜10w%の下式Iのエチレン、プロピレ
ン、ブチレングリコールエーテルエステル (上式中、R1は独立にC1〜C4アルキン基でR2は独立
に水素、メチル、エチルであり、R3は独立にC1〜C4
アルキル基であり、nは1〜4である) (イ)0〜30w%の有機プロトン性溶媒 (ウ)5〜80w%の水 そして上記剥離剤は、有機プロトン性溶媒が3〜18個
の炭素原子を有するアルコールであるほか、塩基性もし
くは酸性化合物を含ませることも可能である。前記の組
成物を塗布する事により、プラスティックタイルを軟化
可塑化させ基材からプラスティックタイルを剥離除去す
るほか、これらの組成物を塗布する事により、外壁塗膜
を軟化可塑化させ、基材から塗膜を剥離除去することも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜を有する建造
物の壁面や床面等の塗膜の剥離並びに建造物床材等に用
いるプラスティックタイルの敷き直し使用に適した剥離
剤並びにその剥離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来建造物等外壁の再塗装の為に旧塗膜
を剥離する場合や、建造物床材等に用いるプラスティッ
クタイルの敷き直しをする場合、剥離時間の短縮並びに
作業の省力化を目的として剥離剤が用いられてきた。こ
の剥離材は塩化メチレンを主成分とした塗料剥離剤や強
アルカリ水溶性の塗料剥離剤が主である。しかし昨今、
環境意識の高まり等から、塩化メチレンを主剤とした塗
料剥離剤やアルカリ水溶性塗料剥離剤を使用せず、物理
的に剥離する手法が試みられるようになった。
【0003】物理的剥離法の難点は、数倍に及ぶ作業時
間の大幅増加である。つまり現実的には施工条件が狭め
られる。又超音波剥離機等を使用すると多少省力化が認
められるが、この場合、作業者及び周囲の人や精密電子
機器への超音波影響が懸念される。
【0004】塩化メチレンを主剤とする剥離剤は環境影
響や作業安全性、毒性の懸念があり、又、他の塩素化有
機溶剤も環境問題を引き起こす可能性がある。強アルカ
リ水溶性剥離剤は、水酸化アルカリ金属による樹脂の酸
化劣化をベースとする。上記同様に添加される促進剤の
安定性、作業の安全性及び廃棄物処理が問題となってい
る。またかかる問題を解決するため、非塩素系溶剤型剥
離剤が多数開発されているが、引火性の問題があった
り、引火点を消したり水溶性化合物を添加するために有
機溶剤が本来持つ剥離除去性能を犠牲にして水等を添加
しいるものが殆どで、多くの非塩素系有機溶剤型剥離剤
が含むN−メチル−2−ピロリドンは、不快なアミン臭
を持ち、塩基性化合物の存在下では安定でない。
【0005】また、これらの非塩基系溶剤型剥離剤を外
壁塗膜等に用いた場合、塗膜表面を急激に溶解する為、
剥離剤が滑り落ちてしまう。また、溶解した塗膜は乾燥
前の塗料と同一の状態となり、剥離剤の塗布効率及び作
業場所への再付着、塗料の廃棄物処理等、全体的な作業
効率が著しく低下する。この為、一般的には工場内作業
等にて剥離剤に浸漬するような用途に使用されているの
みである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
改善するために塩素系溶剤を含まず、高引火点又は引火
点を持たず、人体や環境への影響が少なく、取り扱いが
容易で安定な無臭型高性能水溶性剥離剤を提供するもの
である。ちなみにこれまで水を添加してなお良好な浸透
性を有し、数ミリに達する建造物等の外壁やプラスティ
ックタイルとその接着剤樹脂(同様計数ミリに及ぶ)に
対して使用可能な剥離剤は現実的に存在しない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の剥離剤は、第1に下記(ア),(イ),
(ウ)を含み、且つ実質量の塩素化溶剤を含まない組成
物からなることを特徴としている。 (ア)95〜10w%の下式Iのエチレン、プロピレ
ン、ブチレングリコールエーテルエステル (イ)0〜30w%の有機プロトン性溶媒 (ウ)5〜80w%の水 第2に有機プロトン性溶媒が3〜18個の炭素原子を有
するアルコールであることを特徴としている。第3に塩
基性もしくは酸性化合物を含むことを特徴としている。
第4に上記記載の組成物を増粘し、塗布性及び作業性を
改善したことを特徴としている。
【0008】また本発明の剥離剤を用いた剥離方法で
は、上記記載の組成物を塗布する事により、塗膜又はプ
ラスティックタイルを軟化可塑化させ基材から剥離除去
することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態につき詳述
すると、本発明においては外壁等の塗膜並びにプラステ
ィックタイルの剥離除去に有効な組成物で下記(ア),
(イ),(ウ)を含み、且つ実質量の塩素化溶剤を含ま
ない組成物で、その剥離除去効率が良く、あらゆる面で
安全性の高い剥離剤及び剥離方法が提供される。 (ア)95〜10w%の下式Iのエチレン、プロピレ
ン、ブチレングリコールエーテルエステル (上式中、R1は独立にC1〜C4アルキン基でR2は独立
に水素、メチル、エチルであり、R3は独立にC1〜C4
アルキル基であり、nは1〜4である) (イ)0〜30w%の有機プロトン性溶媒 (ウ)5〜80w%の水 そして好ましくは、エチレン、プロピレン並びにブチレ
ングリコールエーテルエステルを有効量含有し、不燃化
及び適量の溶剤を容易に塗布する為に水を10%以上添
加し、水溶性増粘剤を例えば、天然ポリマー誘導体やポ
リアクリレートのアルカリ金属塩やアンモニウム塩を適
当に増粘された剥離剤とする。
【0010】本発明ではさらに、本発明の組成物を建造
物等の外壁塗膜に塗布することにより、下地から塗膜を
剥離除去するものである。さらに、本発明の組成物をP
タイル並びにその接着剤樹脂に塗布することにより、下
地からPタイル、接着剤樹脂を剥離除去する。
【0011】本発明は上式Iのエチレン、プロピレン並
びにブチレングリコールエーテルエステルに上記に示し
た水又は水と水溶性増粘剤を併用した場合、水並びに増
粘による浸透性の劣化が認められないばかりか、より絶
大な浸透性を示す。よって外壁塗膜並びプラスティック
タイルの剥離除去が容易になるまでに要する浸透膨潤時
間は、式Iのエチレン並びにプロピレングリコールエー
テルエステルを単独で用いた場合に比し、水を添加した
上で増粘してもなお短縮される。
【0012】この組成物は、(ア)95〜10、好まし
くは90〜30重量パーセントの式Iのエチレン、プロ
ピレン並びにブチレングリコールエーテルエステル、
(イ)0〜30、好ましくは0〜20重量パーセントの
有機プロトン性溶媒、及び(ウ)5〜80、好ましくは
10〜70重量パーセントの水を含む。
【0013】式Iにおいて、R1は独立にC1〜C4アル
キル基でR2は独立に水素、メチルもしくはエチルであ
り、R3は独立にC14アルキル基であり、nは1〜4
個である。R1並びにR3アルキル基は分枝鎖又は非分枝
鎖であってよい。このアルキル基の例は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソブロピル、n−ブチルもしくは
イソブチルである。プロピル及びブチル基のうち、n−
プロピル及びn−ブチルが浸透と溶解のバランス上好ま
しい。式Iの最も好ましいエチレン、プロピレン並びに
ブチレングリコールエーテルエステルは、R1、R2並び
にR3がメチルであるものである。
【0014】R2は各々独立に水素、メチルもしくはエ
チルである。毒性の点から好ましくは、R2はメチルで
ある。nは1〜4、好ましくは1、2である。
【0015】式Iのエーテルエステルの好ましい例は、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルメチルエス
テル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルメチ
ルエステル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ルメチルエステル、ジブレチングリコールモノメチルエ
ーテルメチルエステル、ジブレチングリコールモノエチ
ルエーテルメチルエステル、並びにジブレチングリコー
ルモノブチルエーテルメチルエステルである。
【0016】この組成物は上記に示した量の有機プロト
ン性溶媒を含む。有効な有機プロトン性溶媒は、例えば
アルコール、例えば飽和開鎖もしくは環状アルコール、
好ましくはプロパノール、例えばn−プロパノールもし
くはイソプロパノール、ブタノール、例えば、n−ブタ
ノールもしくはi−ブタノール、ヘキサノール、例え
ば、n−ヘキサノールもしくはシクロヘキサノール、ヘ
プタノール、オクタノール、デカノール、ドデカノー
ル、例えば、ラウリルアルコール、もしくはオクタデカ
ノール、例えば、ステアリルアルコール、又は不飽和ア
ルコール、好ましくはアリルもしくはフルフリルアルコ
ールである。このアルコールは好ましくは3〜18個の
炭素原子を有する。他の有効なアルコールはグリコール
もしくはグリコールモノエーテル、好ましくはプロピレ
ンもしくはブチレングリコールもしくはグリコールモノ
エーテルである。例えば、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ジブチレン
グリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、プ
ロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールメチルエーテルもしくはジプロピレングリコ
ールn−ブチルエーテルである。水溶化等を目的とした
異なる有機プロトン性溶媒の混合も有効であるが、その
総量は本発明の組成物の成分(イ)に示した上記範囲内
にあるべきである。
【0017】本発明の組成物は水、及び所望により有機
プロトン性溶媒を上記に示した量を含む。本発明の組成
物が必ずしも有機プロトン性溶媒を含む必要はないが、
成分(イ)及び(ウ)の総量は、(ア),(イ)及び
(ウ)の総重量を基準として5〜80パーセント、好ま
しくは15〜70パーセントである。
【0018】本発明の組成物は、塩基性もしくは酸性化
合物も含んでよい。塩基性もしくは酸性化合物を用いる
場合、これは通常(ア)及び(イ)の総量を基準として
0.1〜20、好ましくは0.1〜10重量パーセント
の量で用いられる。有効な塩基性化合物は、例えば、ア
ミン、例えばアンモニア、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンテトラアミン、アルカノールアミン、例えばエタ
ノールアミンもしくはプロパノールアミンである。有効
な酸性化合物は、例えば有機酸、例えば酢酸、グリコー
ル酸、乳酸、グルコン酸、プロピオン酸、ブタン酸もし
くはペンタノン酸である。
【0019】本発明の組成物の成分(ア)として用いら
れる式(I)のエチレン及びプロピレングリコールエー
テルエステルは塩基性もしくは酸性化合物により分解さ
れにくいことが明らかである。これは、基材から高分子
コーティングを除去する本発明の組成物の効率をさらに
高めるため塩基性化合物もしくは酸性化合物を用い得
る。塩基性化合物もしくは酸性化合物を用いた場合、本
発明の組成物において有機プロトン性溶媒が用いられな
いか又は塩基性もしくは酸性化合物により分解されない
組成物の成分(イ)として有機プロトン性溶媒が用いら
れる。従って、本発明の組成物は塩基性もしくは酸性化
合物の存在下において安定である。
【0020】本発明の組成物は、公知の添加物、例えば
アニオン、ノニオン性もしくはカチオンタイプの界面活
性剤もしくは濡れ剤を含んでよいが、ただしそれは本発
明の組成物に可溶でありかつ有効であり、そして組成物
の成分(ア)及び(イ)に悪影響を及ぼさないものであ
る。界面活性剤もしくは濡れ剤を用いた場合、これは通
常(ア)及び(イ)の総量を基準として0.01〜5、
好ましくは0.1〜3重量パーセントの量で用いられ
る。有効な界面活性剤及び濡れ剤は、例えばノニルフェ
ノールエトキシレート、脂肪アルコールエトキシレート
並びにアセチレングリコール系界面活性剤である。
【0021】本発明では、塗布性並びに作業性改善の為
に増粘剤及びゲル化剤を添加出来る。例えば有機系では
ヒドロキシプロピルメチルセルロースエーテル、メチル
セルロースエーテル、ポリアクリル酸及びそのアルカリ
金属塩やそのアンモニウム塩又はパラフインワックス、
無機系では、例えばカオリン、ベントナイト、膨潤性シ
リカである。
【0022】他の所望の添加剤は、多カルボン酸のエス
テル、例えばシュウ酸、マロン酸、琉珀酸、グルタル酸
もしくはアジピン酸のエステルである。
【0023】本発明の組成物では、建造物等外壁塗膜、
プラスティックタイル及びその接着剤樹脂を、例えば木
材、金属、コンクリート、セメント、れんが及びガラス
から除去するのに有効である。この外壁塗膜やプラステ
ィックタイル及びその接着剤樹脂は種々の成分、例えば
公知のビニル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アク
リル樹脂、例えば充填剤として増量剤や顔料、例えば炭
酸カルシウム、カオリン、酸化チタンにより配合され
る。
【0024】建造物等から外壁塗膜、プラスティックタ
イル及びその接着剤を剥離除去するための本発明の組成
物の使用において、この組成物は対象の表面に塗布さ
れ、除去層を実質的に膨潤軟化するに十分な時間、対象
の表面と接触させられる。この組成物は従来の方法、例
えばローラー塗り、刷毛塗り、スプレー塗布によって対
象の表面に塗布してよい。塗布される組成物の厚さは、
通常0.3〜5mm、好ましくは1〜2mmである。製品の
放置させられる時間は、多くの要因、例えば、外壁塗膜
やプラスティックタイルの樹脂材質、充填剤比率及び厚
さ、接着剤の樹脂材質、充填剤比率及び厚さ、基材との
接着強度によってきまる。通常、周囲温度において、外
壁塗膜が実質的に膨潤軟化されるに約12時間、プラス
ティックタイルを実質的に膨潤軟化されるに約8時間以
下の接触放置で十分である。実際の作業では多くの場
合、実質的に作業に2日を要し、塗布後一夜放置される
ため、本膨潤軟化時間は適正であり何ら問題ない。
【0025】また、低毒性高沸点溶剤であるため、数日
間の放置及び周囲の環境に与える影響が殆どなく、剥離
剤塗布場所をロープ等にて閉鎖するのみで、周囲や室内
でもなお他の作業を並行して行え、また施主の業務に与
える不利益を最小に抑える利点を持つ。
【0026】外壁塗膜やプラスティックタイルを膨潤軟
化させる為にこの組成物を製品の表面と接触させた後、
この組成物及び軟化したプラスティックタイルは公知の
方法、例えばスクレバー、超音波剥離機、パテナイフ、
ブラシによる削り落としによって除去される。通常、本
発明の組成物は最終的に蒸散し、再施工にあたり洗浄す
る必要はない。
【0027】本発明の組成物による処理は、外壁塗膜や
プラスティックタイルを膨潤軟化そして除去するに1回
の処理で十分である。しかし接着剤の残部剥離等場合に
より、2回以上の処理を用いてよい。又は乾燥後、基材
を例えばサンダー仕上げにより処理してよい。
【0028】本発明をさらに以下の例により説明する。
部及びパーセントは特に示さない限り重量基準である。
この例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0029】次に発明の剥離剤を用いて壁面に塗布され
た塗膜の除去と床面に敷設されたプラスティックタイル
の剥離実験の方法と結果を[実験例1],[実験例2]
及び[表1],[表2]として以下に示す。なおいずれ
の場合も評価用サンプルはタレ防止のため適度に増粘し
て評価した。
【0030】[実験例1]塗膜剥離試験 [方法]厚さ2mmのモルタルタイルをアセトン及び1,
1,1−トリクロロエタンで洗浄する。洗浄後乾燥させ
たモルタルタイルに関西ペイント製アレスリシンを塗
布。次にマルチタイルコンクリートプライマーVPをロ
ーラー塗り。次にマルチタイルラフEをベース吹き。次
にマルチタイルラフEをパターン吹き。次にマルチタイ
ル上塗りPUをローラー塗り高原仕上げとする。塗布厚
さは最大2mm、最小1mmになるよう調整する。又塗布時
はそれぞれ十分に乾燥後塗布する。さらに仕上がった本
塗布品を6ヶ月自然乾燥させ、試験片とする。乾燥後、
少量の本発明の組成物及び比較溶剤を試験片に塗布し、
12時間後前述した方法で除去試験を行った。
【0031】
【表1】塗膜剥離試験比較結果
【0032】備考1)表中の略号は下記の意味を示す。
([表2]においても同じ) MDPGAC…ジプロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート DEG …ジエチレングリコール MDPG …ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル NMP …n−メチルピロリドン GB …γ−ブチロラクトン 2)試験片の塗料がスクレバーにより剥離除去するに十
分な軟らかさになった場合をすべて「○」で表す。「×」
は塗布された本発明の組成物又は塗布された比較溶剤が
十分な効果がないことを意味し、「△」はさらに放置す
れば除去可能となることを意味する。又、除去可能なも
のの除去容易性を5段表示し、5を最良とする。
【0033】[考察]表1によれば、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテルメチルエステルが、単独でも
しくは請求の範囲に示した範囲以外の水量とともに用い
た場合よりも請求の範囲に示した量の水と混合した場合
に塗膜の除去において有効であることを示している。表
1は又、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルメ
チルエステルが、プロトン性溶媒と混合した場合よりも
対応する量の水と混合した場合に塗膜の除去において等
しいもしくはより有効であることを示している。環境及
び経済的理由のため、プロトン性溶媒を用いる場合と等
しいもしくはより有効な特性が得られるならば、水を用
いることが当然好ましい。表1は又、剥離剤用として公
知の化合物であるN−メチル−2−ピロリドンを同じ量
の水と混合した場合、この混合物はN−メチル−2−ピ
ロリドン単独に比較しPタイル剥離剤として著しく有効
性がない事を示している。他水溶性有機溶剤も同様であ
る。またMDPGACと水を1:1に配合してなお剥離
効果が高いものはコスト的に特に有効である。
【0034】[実験例2]プラスティックタイル剥離試
験 [方法]厚さ2mmのプラスティックタイルをアセトン及
び1,1,1−トリクロロエタンで洗浄する。市販のプ
ラスティックタイル接着剤、エポキシ系反応硬化型、ウ
レタン系溶剤型、アクリルエマルション型、ゴム系ラテ
ックス、ゴム系溶剤型、酢酸ビニル系、酢酸ビニル共重
合系溶剤型接着剤をそれぞれよく攪拌し、次いでパテナ
イフによりモルタルプレートに塗布する。次いでこのプ
レートに上記のプラスティックタイルを張り、1ヶ月自
然乾燥させる。乾燥後、少量の本発明の組成物及び比較
溶剤を試験片に塗布し、8時間後前述した方法により除
去試験を行う。
【0035】
【表2】プラスティックタイル剥離試験比較結果
【0036】備考)試験片の塗料がスクレバーにより剥
離除去するに十分な軟らかさになった場合をすべて
「○」で表す。「×」は塗布された本発明の組成物又は
塗布された比較溶剤が十分な効果がないことを意味し、
「△」はさらに放置すれば除去可能となることを意味す
る。
【0037】[考察]MDPGACと水を等量配合した
場合、いずれの接着剤でも剥離性がよく、低コストで有
効な剥離効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、基本となる組成物が水溶性であるため多量の水と配
合でき、低コストの剥離剤及び剥離方法を得ることがで
き、環境負荷も少なくてすむほか、殆ど無臭で引火点が
ない等危険性や人に対する影響も少ない等の利点があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越前谷 治 静岡県駿東郡長泉町南一色275番地の2 有限会社アール・アンド・ディー内 Fターム(参考) 4J038 RA02 RA12 RA14 RA15 RA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(ア),(イ),(ウ)を含み、且つ
    実質量の塩素化溶剤を含まない組成物からなる外壁等の
    塗膜並びにプラスティックタイル用剥離剤。 (ア)95〜10w%の下式Iのエチレン、プロピレ
    ン、ブチレングリコールエーテルエステル (上式中、R1は独立にC1〜C4アルキン基でR2は独立
    に水素、メチル、エチルであり、R3は独立にC1〜C4
    アルキル基であり、nは1〜4である) (イ)0〜30w%の有機プロトン性溶媒 (ウ)5〜80w%の水
  2. 【請求項2】 有機プロトン性溶媒が3〜18個の炭素
    原子を有するアルコールである請求項1記載の外壁等の
    塗膜並びにプラスティックタイル用剥離剤。
  3. 【請求項3】 塩基性もしくは酸性化合物を含む請求項
    1又は2記載の外壁等の塗膜並びにプラスティックタイ
    ル用剥離剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の組成物を増粘し、塗
    布性及び作業性を改善した外壁等の塗膜並びにプラステ
    ィックタイル用剥離剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の組成物を塗布する事
    により、プラスティックタイルを軟化可塑化させ基材か
    らプラスティックタイルを剥離除去するプラスティック
    タイルの剥離方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4記載の組成物を塗布する事
    により、外壁塗膜を軟化可塑化させ、基材から塗膜を剥
    離除去する外壁等の塗膜剥離方法。
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