JP2000001542A - カルボキシル基含有ポリオキシアルキレン化合物 - Google Patents

カルボキシル基含有ポリオキシアルキレン化合物

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JP2000001542A JP4435099A JP4435099A JP2000001542A JP 2000001542 A JP2000001542 A JP 2000001542A JP 4435099 A JP4435099 A JP 4435099A JP 4435099 A JP4435099 A JP 4435099A JP 2000001542 A JP2000001542 A JP 2000001542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化合物ないしは薬剤の抗原性の低減、安定
化、体内(血中)滞留時間の延長などの目的をもって、
化合物ないしは薬剤を修飾するために使用され、しかも
修飾された化合物ないしは薬剤は毒性が少なく、さらに
副生物の生成が少ないカルボキシル基含有ポリオキシア
ルキレン化合物を提供することである。 【解決手段】 式(1)で示されるカルボキシル基含有
ポリオキシアルキレン化合物。 【化1】 (ただし、R1は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素
基または炭素数1〜24のアシル基、R2は炭素数3ま
たは4の炭化水素基、R3は炭素数1〜10の炭化水素
基、AOは炭素数3または4のオキシアルキレン基、Y
は水素原子または活性基を示し、nはオキシアルキレン
基の平均付加モル数で1〜1000であり、mは炭素数
3または4のオキシアルキレン基の平均付加モル数で0
〜250であり、n/(n+m)は0.8以上であり、
オキシエチレン基と炭素数3または4のオキシアルキレ
ン基の付加状態はブロック状でもランダム状でもよ
い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリグリセリンの中
央にカルボキシル基または活性化されたカルボキシル基
を導入したポリオキシアルキレン化合物に関する。さら
に詳しくは、ポリペプチド、生理活性蛋白質、酵素など
へのポリオキシアルキレン修飾や、リポソーム、ポリマ
ーミセルなどの薬物送達システム(以下ドラッグデリバ
リーシステムという)におけるポリオキシアルキレン修
飾など、主として医薬用途でのポリオキシアルキレン修
飾に用いられる末端カルボキシル基を有するポリオキシ
アルキレン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでポリオキシアルキレングリコー
ルの末端水酸基をカルボキシル基に置換した化合物は、
たとえば特公昭63−4877号公報には潤滑油とし
て、あるいは特開昭63−182343号公報には合成
樹脂添加剤として記載されており、幅広く利用されてい
る。近年になり、ポリオキシアルキレン化合物は、ドラ
ッグデリバリーシステムの重要な担体として注目を集め
るようになり、ポリオキシアルキレン化合物にアミノ基
やカルボキシル基を導入した化合物についても研究が盛
んに行われるようになっている。なかでも、2本のポリ
オキシアルキレン鎖を持つ化合物として、特開平3−7
2469号公報に示されているトリアジン環を介した
2,4−ビス(O−メトキシポリエチレングリコール)
−6−クロロ−S−トリアジン(以下「活性化PEG
2」という)が知られている。また、ポリオキシアルキ
レン基の側鎖に多数のカルボキシル基を持つポリオキシ
アルキレン化合物も知られている(特開平8−4876
3号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、ポリオキシアル
キレン化合物にて修飾した化合物ないしは薬剤(例え
ば、蛋白質、生理活性物質、DNA等)、該修飾を利用
するドラッグデリバリーシステムにおいては、抗原性
(免疫反応性)の低減、化合物ないしは薬剤としての
安定性の増加、体内滞留時間の延長などの効果が得ら
れるとされている。ところが、これら従来のカルボキシ
ル基含有ポリオキシアルキレン化合物は、例えば一本鎖
の末端カルボキシル基含有ポリオキシアルキレン化合物
の場合、これを用いて対象物質を修飾すると、一本鎖で
あるが故に、ポリオキシアルキレンの持つ抗原性の低
減、対象物質の安定化などの性能が十分に発揮できない
ケースが多々ある。
【0004】また、前述した活性化PEG2はトリアジ
ン環を持つため、医薬品として体内に投与した場合、毒
性が生じる可能性がある。さらに、ポリオキシアルキレ
ン骨格の側鎖に多数のカルボキシル基を持つものは、反
応点が多数あるため修飾反応を制御するのが難しく、単
一の化合物を得ることが困難である。
【0005】本発明の目的は、化合物ないしは薬剤の抗
原性の低減、安定化、体内(血中)滞留時間の延長など
の目的をもって、化合物ないしは薬剤を修飾するために
使用され、しかも修飾された化合物ないしは薬剤は毒性
が少なく、さらに副生物の生成が少ないカルボキシル基
含有ポリオキシアルキレン化合物を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、トリグリセリンの
中央の水酸基にカルボキシル基およびN−ヒドロキシコ
ハク酸イミドまたはp−ニトロフェノールで活性化した
カルボキシル基を導入したポリオキシアルキレン化合物
が、上記した目的を達成できることを見出し、本発明に
到達した。すなわち本発明は、式(1)で示されるカル
ボキシル基含有ポリオキシアルキレン化合物である。
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜24
の炭化水素基または炭素数1〜24のアシル基、R2
炭素数3または4の炭化水素基、R3は炭素数1〜10
の炭化水素基、AOは炭素数3または4のオキシアルキ
レン基、Yは水素原子、式(2)あるいは式(3)で示
される活性基を示し、nはオキシエチレン基の平均付加
モル数で1〜1000であり、mは炭素数3または4の
オキシアルキレン基の平均付加モル数で0〜250であ
り、n/(n+m)は0.8以上であり、オキシエチレ
ン基と炭素数3または4のオキシアルキレン基の付加状
態はブロック状でもランダム状でもよい。)
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】
【発明の実施の形態】式(1)において、R1で示され
る炭素数1〜24の炭化水素基としては、脂肪族炭化水
素基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
イソヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、
ノニル基、イソノニル基、デシル基、ウンデシル基、ド
デシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデ
シル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサ
デシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソオク
タデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、オクチルド
デシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、デシルテト
ラデシル基などの直鎖または分岐状のアルキル基、芳香
族炭化水素基として、ブチルフェニル基、ジブチルフェ
ニル基、オクチルフェニル基、ジノニルフェニル基およ
びα−メチルベンジルフェニル基などのアリール基、ベ
ンジル基などのアラルキル基、およびクレジル基などが
挙げられる。
【0012】また、炭素数1〜24のアシル基として
は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプリル
酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、パルミトレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香
酸、桂皮酸、没食子酸などに由来するアシル基が挙げら
れる。これらのなかでも、R1としては、水素原子およ
び炭素数1〜4の直鎖のアルキル基が好ましく、水素原
子およびメチル基が特に好ましい。なお、式(1)中に
はR1が4つ存在するが、これらは同一または異なって
いてもよい。
【0013】R2で示される炭素数3または4の炭化水
素基としては、重合性不飽和基をもつ炭化水素基に由来
する基、好ましくはアリル基、メタリル基など二重結合
をもつ炭化水素基に由来する基、トリメチレン基、ブチ
レン基等の直鎖または分岐状のアルキレン基などが挙げ
られる。
【0014】R3で示される炭素数1〜10の炭化水素
基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基お
よびトリメチレン基などの直鎖または分岐状のアルキレ
ン基、フェニレン基および式(4)で示される2価の芳
香族炭化水素基が挙げられ、メチレン基およびエチレン
基が好ましい。
【0015】
【化7】
【0016】AOで示される炭素数3または4のオキシ
アルキレン基のアルキレン部分は、直鎖または分岐状の
いずれでもよく、このようなオキシアルキレン基とし
て、たとえば、オキシプロピレン基、オキシトリメチレ
ン基、オキシブチレン基、オキシテトラメチレン基など
が挙げられる。
【0017】Yは水素原子、式(2)または式(3)で
示される活性基であるが、対象物質との反応性の点から
式(2)および式(3)で示される活性基が好ましい。
nはオキシエチレン基の平均付加モル数で1〜1000
であり、mは炭素数3または4のオキシアルキレン基の
平均付加モル数で0〜250であり、n/(n+m)は
0.8以上、好ましくは0.9以上、より好ましくは
1.0以上である。オキシエチレン基と炭素数3または
4のオキシアルキレン基の付加状態はブロック状でもラ
ンダム状でもよい。
【0018】式(1)で示される本発明のカルボキシル
基含有ポリオキシアルキレン化合物は、例えば、以下の
ようにして製造することができる。まず、式(5)
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R2'は重合性不飽和基をもつ炭化
水素基、好ましくはアリル基あるいはメタリル基などの
炭素数3または4の二重結合含有アルキル基を示す。)
で示される化合物に、エチレンオキシド単独、あるいは
エチレンオキシドおよび炭素数3または4のアルキレン
オキシドとを付加させる。この際、式(5)で示される
化合物にエチレンオキシドを付加させた後、炭素数3ま
たは4のアルキレンオキシドを付加させてもよいし、エ
チレンオキシドと炭素数3または4のアルキレンオキシ
ドとを混合して一度に付加反応を行ってもよい。エチレ
ンオキシドと炭素数3または4のアルキレンオキシドの
付加モル数の比率は、修飾化時に修飾率が低下する恐れ
があるので、オキシエチレン基が80%以上となるよう
にする。
【0021】具体的には、まず式(5)で示される化合
物を反応釜に仕込み、窒素置換を行い、100〜140
℃でエチレンオキシド単独、あるいはエチレンオキシド
と炭素数3または4のアルキレンオキシドとの混合物で
あるアルキレンオキシドを圧入し、反応させる。反応終
了後、減圧下で未反応アルキレンオキシドを除去し、8
0℃に冷却し、リン酸、塩酸などの酸を加え中和し、脱
水および濾過を行い、式(6')
【0022】
【化9】
【0023】(式中の記号は前記と同義)で示される化
合物を得る。必要に応じて末端水酸基をアルキル化ある
いはアシル化するなど、炭化水素基の導入を行って、式
(6'')
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R1'は炭素数1〜24の炭化水素
基または炭素数1〜24のアシル基を示し、その他の記
号は前記と同義)で示される化合物となる。例えば、ア
ルキル化反応は、R1で示される炭化水素基を有するア
ルキルハライド(ハロゲン化アルキル)、アルケニルハ
ライドなどのアルキル化剤を、化合物(6')の水酸基
に対して1.1〜3.0倍モル加え、90〜120℃で
2〜5時間反応を行い、水洗し、未反応物を除去し、中
和、脱水および濾過を行う。アシル化の反応は、R1
示されるアシル基を有するハロゲン化アシルやカルボン
酸無水物などのアシル化剤を、式(6')で示される化
合物の水酸基に対して1.1〜2.0倍モル加え、p−
トルエンスルホン酸存在下、110〜140℃で9時
間、脱水縮合反応を行い、吸着剤処理し、脱水、濾過す
る。
【0026】上記のハロゲン化物やカルボン酸無水物中
のR1が芳香族炭化水素基である化合物を用いた場合、
芳香族炭化水素基が導入される。この場合の反応条件も
上記したアルキル化およびアシル化に準じる。このよう
にして得た式(6)
【0027】
【化11】
【0028】(式中の各記号は前記と同義)で示される
化合物に、式(7) HS−R3−COOH (7) (式中R3は前記と同義)で示される化合物を、式
(6)で示される化合物中のアリル基またはメタリル基
に対して1.5〜10倍モル加え、例えばメタノール、
エタノールなどのアルコール中で30〜40℃で3〜7
時間反応させ、カルボキシル基の導入を行う。反応終了
後、アルコールを留去し、反応混合物をクロロホルムや
ジクロロメタンなどの溶媒に溶解し、その後水洗して未
反応の式(7)で示される化合物を除去する。ついで溶
媒を留去し、濾過し、式(1)で示される化合物(ただ
し、式中のYは水素原子)を得る。
【0029】その後、例えばジメチルホルムアミド、ク
ロロホルム、トルエンなどの溶媒中、ジシクロヘキシル
カルボジイミド存在下で、N−ヒドロキシコハク酸イミ
ドまたはp−ニトロフェノールを30〜40℃で反応さ
せ、濾過後、イソプロピルアルコールやヘキサンで晶析
を行うことによって、カルボキシル基が活性化された式
(1)(ただし、式中のYは式(2)または(3)で示
される活性基)の化合物となる。
【0030】本発明のカルボキシル基含有ポリオキシア
ルキレン化合物は、例えば(1)抗腫瘍蛋白質であるア
スパラギナーゼ、アルギナーゼなどに対する修飾、
(2)代謝異常酵素であるアデノシンデアミナーゼ、イ
ンスリン、ウリカーゼなどに対する修飾、(3)抗原蛋
白質である免疫グロブリン、血清アルブミンなどに対す
る修飾、(4)抗炎症酵素であるカタラーゼ、スーパー
オキシドジスムターゼなどに対する修飾、(5)血液成
分蛋白質であるアルブミン、顆粒球コロニー刺激因子な
どに対する修飾に使用することが考えられる。
【0031】また、ドラッグデリバリーシステムへの利
用としては、制癌剤であるアドリアマイシン、シスプラ
チンなどを内包するリポソームの基材であるリン脂質へ
の化学修飾などが考えられる。いずれも、ポリオキシア
ルキレン基で修飾されることにより、免疫原性の向上、
薬物の安定化、血中滞留時間の延長などの効果が期待さ
れる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 製造例1 トリグリセリルモノアリルエーテル140g(0.5モ
ル)と水酸化カリウム1gを5リットル容オートクレー
ブに仕込み、系内を窒素ガスに置換した後、120℃に
昇温した。次いでエチレンオキシド2360g(54モ
ル)を圧入後、130±5℃で1時間反応を行った。次
いで、窒素ガスを通じながら減圧下(200mmHg、
0.5時間)で未反応のエチレンオキシドを除去し、8
0℃まで冷却した。その後、10重量%塩酸水溶液でp
Hを7.0に調整し、100±5℃で100mmHg、
1時間脱水を行った。次いで反応混合物を80℃に冷却
し、析出した塩を濾別して化合物2410gを得た。得
られた化合物の水酸基価は、45.2(計算値は44.
9)、不飽和度は0.19(計算値は0.2)であっ
た。なお、水酸基価は、JIS K−1557 6.4
(1970)の方法に準じて、不飽和度は、JIS K
−1557 6.7(1970)の方法に準じて測定し
た。化合物の赤外線吸収スペクトルを図1に示す。1
−NMRスペクトルの結果を以下に示す。1 H−NMR(δ(ppm),CDCl/TMS) δ=5.2ppm (C=C2 ) δ=5.9ppm (−C=) 出発原料、反応条件及び上記の分析値より、得られた化
合物は式(8)
【0033】
【化12】
【0034】で示される化合物(平均分子量:496
5)と推定した。
【0035】製造例2 トリグリセリルモノアリルエーテル140g(0.5モ
ル)と水酸化カリウム0.6gを5リットル容オートク
レーブに仕込み、系内を窒素ガスに置換した後、100
℃に昇温した。次いでエチレンオキシド1320g(3
0モル)、プロピレンオキシド116g(2モル)を計
量槽に計り取り、均一になるまで混合した。110±5
℃、10kg/cm2以下の条件で計量槽よりエチレン
オキシドとプロピレンオキシド混合物を8時間かけて圧
入した。圧入後、1時間反応を行い、次いで、窒素ガス
を通じながら200mmHgの減圧下、30分間で未反
応のエチレンオキシドとプロピレンオキシドを除去した
後、80℃まで冷却した。その後、10重量%塩酸水溶
液でpHを7.0に調整し、100±5℃、100mm
Hgの条件で1時間脱水を行った。次に80℃に冷却し
て、析出した塩を濾別して化合物1505gを得た。得
られた化合物の水酸基価は72.0(計算値は71.
2)、不飽和度は0.30(計算値は0.32)であっ
た。なお、水酸基価および不飽和度は、製造例1と同様
にして測定した。出発原料、反応条件及び上記の分析値
より、得られた化合物は式(9)
【0036】
【化13】
【0037】で示される化合物(平均分子量:311
7)と推定した。
【0038】製造例3 製造例2で得られた式(9)の化合物1000g(0.
32モル)と水酸化カリウム150gを、5リットル容
オートクレーブに仕込み、系内を窒素ガスに置換した
後、100℃に昇温した。次いでメチルクロリド87.
0g(1.68モル)を100±5℃の条件下で仕込ん
だ。4時間反応後、80℃に冷却し、窒素ガスを通じな
がら減圧下(200mmHg以下)で0.5時間、未反
応のメチルクロリドを除去した。次いで500gの水を
系中に加え撹拌を行った後、静置して分層を行い下層の
過剰のアルカリ分を取り除いた。その後、10重量%塩
酸水溶液でpHを7.0に調整し、100±5℃、10
0mmHgの条件で1時間脱水を行った。次に80℃に
冷却し、析出した塩を濾別して化合物947gを得た。
得られた化合物の水酸基価は0.07(計算値は0)、
不飽和度は0.28(計算値は0.32)であった。な
お、水酸基価および不飽和度は製造例1と同様にして測
定した。出発原料、反応条件及び上記の分析値より、得
られた化合物は式(10)
【0039】
【化14】
【0040】で示される化合物(平均分子量:317
3)と推定した。
【0041】実施例1 四つ口フラスコに式(7)の化合物としてメルカプト酢
酸(HSCH2COOH)37g(0.4モル)を入
れ、攪拌しながら温度を35±5℃に保持した。次いで
製造例1で合成した式(8)の化合物500g(0.1
モル)をメタノール500gに溶解させ、滴下ロートに
より四つ口フラスコに5時間かけて滴下した。全量滴下
終了後、更に40±5℃で5時間保持して反応を続け
た。次に60±10℃、200mmHg以下の減圧下で
メタノールを留去したのち、反応混合物をクロロホルム
1000gに再び溶解させた。次に全量を分液ロートに
移し、飽和食塩水1リットルで3回水洗し、未反応のメ
ルカプト酢酸を除去した。次いで110±10℃、窒素
雰囲気下、50mmHg以下の減圧下でクロロホルムお
よび水を留去し、析出した食塩を濾過により除去し、化
合物(分子量:5045)470gを得た。得られた化
合物の酸価は11.5(計算値は11.1)、不飽和度
0.02(計算値は0)であった。なお、酸価はJIS
K−1557,6.6(1970)の方法に準じて測
定し、不飽和度は製造例1と同様にして測定した。赤外
線吸収スペクトルを図2に示す。1H−NMRスペクト
ルの結果を以下に示す。1 H−NMR(δ(ppm),CDCl/TMS) δ=1.85ppm (−O−CH22 CH2−S−
CH2−COOH) δ=2.75ppm (−O−CH2CH22 −S−
CH2−COOH) δ=3.2ppm (−O−CH2CH2CH2−S−C
2 −COOH) 出発原料、反応条件および上記の分析値より、得られた
化合物は式(11)
【0042】
【化15】
【0043】で示される化合物と推定した。
【0044】実施例2 四つ口フラスコに式(7)の化合物としてメルカプト酢
酸(HSCH2COOH)59g(0.64モル)を入
れ、かき混ぜながら温度を35±5℃に保持した。次い
で製造例3で合成した式(10)の化合物500g
(0.16モル)をメタノール500gに溶解させ、滴
下ロートにより四つ口フラスコに5時間かけて滴下し
た。全量滴下終了後、更に40±5℃で5時間保持して
反応を続けた。次に60±10℃、200mmHg以下
の減圧下でメタノールを留去したのち、クロロホルム1
000gに再び溶解させた。次に全量を分液ロートに移
し、飽和食塩水1リットルで3回水洗し、未反応のメル
カプト酢酸を除去した。次いで110±10℃、窒素雰
囲気下、50mmHg以下の減圧下でクロロホルムおよ
び水を留去し、析出した食塩を濾過により除去し、化合
物(分子量:3253)468gを得た。得られた化合
物の酸価は17.7(計算値は17.2)、不飽和度
0.03(計算値は0)であった。1H−NMRスペク
トルの結果を以下に示す。1 H−NMR(δ(ppm),CDCl/TMS) δ=1.85ppm (−O−CH22 CH2−S−
CH2−COOH) δ=2.75ppm (−O−CH2CH22 −S−
CH2−COOH) δ=3.2ppm (−O−CH2CH2CH2−S−C
2 −COOH) 出発原料、反応条件および上記の分析値より、得られた
化合物は式(12)
【0045】
【化16】
【0046】で示される化合物と推定した。
【0047】実施例3 四つ口フラスコに式(7)の化合物として3−メルカプ
トプロピオン酸(HSCH2CH2COOH)42g
(0.4モル)を入れ、攪拌しながら温度を35±5℃
に保持した。次いで製造例1で合成した式(8)の化合
物500g(0.1モル)をメタノール500gに溶解
させ、滴下ロートにより四つ口フラスコに5時間かけて
滴下した。全量滴下後、更に40±5℃で5時間保持し
て反応を続けた。次に60±10℃、200mmHg以
下の減圧下でメタノールを留去したのち、クロロホルム
1000gに再び溶解させた。次に全量を分液ロートに
移し、飽和食塩水1リットルで3回水洗し、未反応の3
−メルカプトプロピオン酸を除去した。次いで110±
10℃、窒素雰囲気下、50mmHg以下の減圧下でク
ロロホルムおよび水を留去し、析出した食塩を濾過によ
り除去し、化合物(分子量:5059)481gを得
た。得られた化合物の酸価は11.4(計算値は11.
1)、不飽和度0.02(計算値は0)であった。1
−NMRスペクトルの結果を以下に示す。1 H−NMR(δ(ppm),CDCl/TMS) δ=1.85ppm(−O−CH22 CH2−S−C
2CH2−COOH) δ=2.75ppm(−O−CH2CH22 −S−C
2CH2−COOH) δ=2.85ppm(−O−CH2CH2CH2−S−C
2 CH2−COOH) δ=2.81ppm(−O−CH2CH2CH2−S−C
22 −COOH) 出発原料、反応条件および上記の分析値より、得られた
化合物は式(13)
【0048】
【化17】
【0049】で示される化合物と推定した。 実施例4 四つ口フラスコに実施例1で得られた式(11)の化合
物300g(0.06モル)とジメチルホルムアミド4
50gを入れ、かき混ぜながら温度を50℃まで昇温し
溶解した。次いで温度を35±5℃まで冷却し、窒素雰
囲気下でN−ヒドロキシコハク酸イミド8.3g(0.
07モル)、ジシクロヘキシルキシルカルボジイミド1
4.7g(0.07モル)を加え2時間反応を行った。
反応終了後、加圧濾過を行い得られた溶液に、−10℃
に冷却したイソプロピルアルコール5リットルを加え、
0.5時間、室温で撹拌を行い、ポリオキシアルキレン
化合物の結晶を析出させた。得られた結晶を減圧濾過に
より分取した後、再び−10℃に冷却した後に、イソプ
ロピルアルコール5リットルを加え、0.5時間洗浄を
行った。減圧濾過により再び結晶を取り出した後、ヘキ
サン10リットルを加え洗浄を行った。最後に得られた
結晶を真空乾燥機を使用して35℃、50mmHg以下
で4時間真空乾燥を行い、化合物(分子量:5162)
253gを得た。赤外線吸収スペクトルを図3に示す。
1H−NMRスペクトルの結果を以下に示す。1 H−NMR(δ(ppm),CDCl/TMS)
【0050】
【化18】
【0051】出発原料、反応条件および上記の分析値よ
り、得られた化合物は式(14)
【0052】
【化19】
【0053】で示される化合物と推定した。同様に、前
記のN−ヒドロキシコハク酸イミドの代わりにp−ニト
ロフェノールを反応させて、式(3)で示される活性基
をもつ化合物を得た。
【0054】試験例1 L−アスパラギナーゼ10mgを含む0.1Mホウ酸緩
衝液(pH10)2mlに、実施例4で得られた式(1
4)の化合物をアスパラギナーゼ分子中のアミノ基に対
して15倍モル比加え、37℃で1時間反応させた。常
法により精製し、白色粉末の修飾アスパラギナーゼを得
た。分子量は40万であり、アミノ基の分析の結果、5
0個が結合していたので、付加部分の分子量50×51
62=約25.8万とアスパラギナーゼの分子量13.
4万との合計値とほぼ一致した。このものは抗体との結
合能は完全に消失しているが、酵素活性はA法で35
%、B法で40%保持していた。これらの結果を表1に
示す。なお、アスパラギナーゼ分子中の結合したアミノ
基の数の測定は、トリニトロベンゼンスルホン酸を用い
て測定を行った。また、酵素活性の測定は、L−グルタ
ミン酸−オキザロ酢酸トランスアミナーゼを用い、リン
ゴ酸の生成に伴うNAD+の変化量を分光学的に測定す
る方法(A法)及びアスパラギン酸とヒドロキシアミン
共存下における同酵素によるアスパラギン酸ヒドロキサ
メートの生成を塩化第二鉄による発色させる方法(B
法)により測定した。更に抗原性の測定は、ウサギをL
−アスパラギナーゼで免役した杭血清を用い、抗原−抗
体反応により生ずる沈澱量を測定する方法により行い、
抗体との結合能(抗原性)を測定した。
【0055】比較試験例1 L−アスパラギナーゼ10mgを含む0.1Mホウ酸緩
衝液(pH10)2mlに式(15)
【0056】
【化20】
【0057】の化合物をアスパラギナーゼ分子中のアミ
ノ基に対して11倍モル比加え、37℃で1時間反応さ
せた。常法により精製し、白色粉末の修飾アスパラギナ
ーゼを得た。分子量は42万であり、アミノ基の分析結
果、54個が結合していたので、付加部分の分子量54
×5200=約28万とアスパラギナーゼの分子量1
3.4万との合計値とほぼ一致した。そして、このもの
は抗体との結合能は35%になった。酵素活性はA法で
15%、B法で22%保持していた。これらの結果を表
1に示す。なお、アスパラギナーゼ分子中の結合したア
ミノ基の数の測定は、トリニトロベンゼンスルホン酸を
用いて測定を行った。また、酵素活性の測定は、L−グ
ルタミン酸−オキザロ酢酸トランスアミナーゼを用い、
リンゴ酸の生成に伴うNAD+の変化量を分光学的に測
定する方法(A法)及びアスパラギン酸とヒドロキシア
ミン共存下における同酵素によるアスパラギン酸ヒドロ
キサメートの生成を塩化第二鉄による発色させる方法
(B法)により測定した。更に抗原性の測定は、ウサギ
をL−アスパラギナーゼで免役した杭血清を用い、抗原
−抗体反応により生ずる沈澱量を測定する方法により行
い、抗体との結合能(抗原性)を測定した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の化合物はトリグリセリンの中央
の水酸基にカルボキシル基あるいは活性化されたカルボ
キシル基を有するため、ポリペプチド、生理活性蛋白
質、酵素等のアミノ基や水酸基と容易に反応することが
でき、かつ4本のポリオキシアルキレン鎖によって、当
該物質の抗原性の低減、安定化、体内(血中)滞留時間
の延長等の性能が発揮でき、毒性も少なく、さらに副生
物の生成が少ないカルボキシル基含有ポリオキシアルキ
レン化合物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で得た化合物の赤外吸収スペクトルを
示す。
【図2】実施例1で得た化合物の赤外吸収スペクトルを
示す。
【図3】実施例4で得た化合物の赤外吸収スペクトルを
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で示されるカルボキシル基含有ポ
    リオキシアルキレン化合物。 【化1】 (ただし、R1は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素
    基または炭素数1〜24のアシル基、R2は炭素数3ま
    たは4の炭化水素基、R3は炭素数1〜10の炭化水素
    基、AOは炭素数3または4のオキシアルキレン基、Y
    は水素原子、式(2)あるいは式(3)で示される活性
    基を示し、nはオキシエチレン基の平均付加モル数で1
    〜1000であり、mは炭素数3または4のオキシアル
    キレン基の平均付加モル数で0〜250であり、n/
    (n+m)は0.8以上であり、オキシエチレン基と炭
    素数3または4のオキシアルキレン基の付加状態はブロ
    ック状でもランダム状でもよい。) 【化2】 【化3】
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