JP2000001314A - 樹脂基板上への酸化チタン薄膜の成膜方法 - Google Patents

樹脂基板上への酸化チタン薄膜の成膜方法

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JP2000001314A JP10167251A JP16725198A JP2000001314A JP 2000001314 A JP2000001314 A JP 2000001314A JP 10167251 A JP10167251 A JP 10167251A JP 16725198 A JP16725198 A JP 16725198A JP 2000001314 A JP2000001314 A JP 2000001314A
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富夫 平野
Norikazu Sakaiya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性に優れ、安価であり、安全性も高い等
の利点を有する樹脂基板上に、硬度が高い酸化チタン薄
膜を密着性良く形成するための方法を提供する。 【解決手段】 樹脂基板(1)上に、紫外線硬化型アク
リル系樹脂または熱硬化型シリコーンからなるハードコ
ート層(2)、必要に応じて二酸化珪素からなるプレコ
ート層(4)を順次形成した後、チタニアゾルを塗工
し、次いで前記樹脂基板(1)の軟化点未満の温度で熱
処理することを特徴とする樹脂基板(1)上への酸化チ
タン薄膜(3)の成膜方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂基板上に、光
触媒である酸化チタン薄膜を成膜する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、酸化チタンは優れた光触媒作
用を有することが知られており、この酸化チタン薄膜を
各種材料の表面に成膜して、材料に防臭や防汚、抗菌等
の機能を付与することが行われている。酸化チタン薄膜
に光(紫外線)が照射されると、酸化チタンの価電子帯
中の電子が励起されて正孔あるいは伝導電子が発生し、
それに伴って酸化チタン薄膜の表面では正孔あるいは伝
導電子が空気と反応して活性酸素種(・O2 - や・OH
- )が発生する。そして、酸化チタン薄膜の表面に有機
物が付着すると、活性酸素種がこれらを分解する。ま
た、発生した正孔や伝導電子によりチタン薄膜の表面に
は極性が生起して、水との接触角として10°以下とい
う高い親水性が付与され、塵埃や有機物を含む水滴が付
着してもこれを流下させて表面の汚れを自動的に防ぐ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の酸化チタン薄膜
は、チタニアゾルを用いてのゾル・ゲル法により成膜さ
れるのが一般的である。即ち、チタンのアルコキシド、
アルコール、水および塩酸等の酸成分を加水分解反応さ
せて得られるチタニアゾルを、防臭や防汚、抗菌等を付
与しようとする材料に塗工して湿潤ゲル膜を形成し、こ
の湿潤ゲル膜を乾燥させた後、所定の温度で熱処理して
結晶化させることにより酸化チタン薄膜を成膜できる。
【0004】このゾル・ゲル法による酸化チタン薄膜の
成膜方法は種々の材料に適用可能であるが、樹脂材料は
その軟化点が概ね100℃前後であることから、湿潤ゲ
ル膜の熱処理を前記温度以下の低温で行わなければなら
ず(ガラス基板の場合は600〜700℃程度であ
る)、酸化チタンの結晶化が十分進行せず、生成した酸
化チタン薄膜の硬度は通常低くなってしまう。また、樹
脂材料との密着性も良好とは言えない。樹脂材料は加工
性に優れ、安価であり、またガラス等に比べて破損に対
する危険性も低い等の利点を備えており、樹脂材料に硬
度の高い酸化チタン薄膜を密着性良く成膜できれば、極
めて好ましい機能性材料が得られるものと期待される
が、未だ満足すべきものが得られていない。
【0005】本発明は上記した状況に鑑みてなされたも
のであり、加工性に優れ、安価であり、安全性も高い等
の利点を有する樹脂基板上に、硬度が高い酸化チタン薄
膜を密着性良く形成するための方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、樹脂基板上に
紫外線硬化型アクリル系樹脂または熱硬化型シリコーン
からなるハードコート層を設けることにより、硬度が高
く、樹脂基板との密着性にも優れた酸化チタン薄膜が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、上記の目的は、本発明の、樹脂基板
上にハードコート層を形成した後、チタニアゾルを塗工
し、次いで前記樹脂基板の軟化点未満の温度で熱処理す
ることを特徴とする樹脂基板上への酸化チタン薄膜の成
膜方法により達成される。また、同様の目的は、本発明
の、樹脂基板上にハードコート層及び二酸化珪素からな
るプレコート層を順次形成した後、チタニアゾルを塗工
し、次いで前記樹脂基板の軟化点未満の温度で熱処理す
ることを特徴とする樹脂基板上への酸化チタン薄膜の成
膜方法によっても達成される。
【0008】本発明においては、樹脂基板と酸化チタン
薄膜とがハードコート層を介在して強固に接合される。
また、ハードコート層の存在により、生成酸化チタン薄
膜の硬度も高いものとなる。また、ハードコート層を備
えることにより、酸化チタンの光触媒作用による樹脂基
板の劣化が抑えられる。更に、プレコート層を備える場
合には、酸化チタンの光触媒作用によるハードコート層
の劣化、並びに酸化チタン薄膜成形時における酸化チタ
ンのハードコート層への拡散を抑える。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して図面を参照
して詳細に説明する。本発明において、樹脂基板となる
樹脂の種類は特に制限されるものではなく、用途に応じ
て適宜選択される。また、樹脂基板は透明でも、不透明
であってもよく、各種の添加剤や充填材等が配合されて
いてもよい。更に、その物性や形状も制限されるもので
はない。一例を挙げると、透明性が要求されるような場
合には、ポリメチルメタクリレートやポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート等を使用することがで
きる。樹脂基板1は一般的に加工も容易であり、安価
で、また割れに対する危険性もガラス基板等と比べて少
ない。本発明は、このような樹脂基板の利点を最大限活
用するものである。
【0010】上記樹脂基板上には、ハードコート層が形
成される。このハードコート層は、樹脂基板並びに酸化
チタン薄膜、更に後述されるようなプレコート層を備え
る場合にはこのプレコート層を形成する二酸化珪素との
親和性に優れる必要がある。具体的には、紫外線硬化型
アクリル系樹脂または熱硬化型シリコーンからなる薄膜
である。成膜方法としては、樹脂基板をこれらの樹脂溶
液中に浸漬(ディッピング)して所定の膜厚の塗膜を形
成した後、必要に応じて乾燥させ、紫外線照射または加
熱により塗膜を硬化させる方法が最も簡便である。ま
た、ハードコート層の膜厚は特に制限されるものではな
いが、5μm程度であれば実用上十分である。
【0011】次いで、ハードコート層の上には、酸化チ
タンからなる薄膜がゾル・ゲル法により形成される。以
下に具体的に説明する。 (a)ゾルの調製:酸化チタン前駆体として、チタンア
ルコキシドを用いる。その例として、テトラエトキシチ
タン、テトライソプロポキシチタン、テトラn−プロポ
キシチタン、テトライソブトキシチタン、テトラn−ブ
トキシチタン、テトラメトキシチタン等が挙げられる。
そして、これらのチタンアルコキシドにアルコールを加
えて希釈し、それに水を加え、さらにそれに加水分解促
進剤を加え、十分に撹拌して混合溶液を調製する。この
際、調製温度は、一般に、常温〜70℃が適当である。
【0012】上記混合溶液の調製に用いるアルコールと
しては、エタノール、メタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等
が挙げられる。これらアルコールの使用量は、チタンア
ルコキシド1モルに対して10モル以上、好ましくは2
0〜100モルである。アルコールの使用量が10モル
未満では、生成したゾルの安定性が不十分となる。
【0013】また、水はチタンアルコキシド1モルに対
して7モル以下、好ましくは2〜5モルである。7モル
を越える水を加えると、生成したゾルの安定性が不十分
となる可能性がある。
【0014】また、加水分解促進剤としては、塩酸、硫
酸、硝酸、フッ酸、酢酸、シュウ酸等の無機および有機
酸、および、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アル
キルアミン等の無機および有機塩基が挙げられる。これ
ら加水分解促進剤の使用量は、チタンアルコキシド1モ
ルに対して0.002〜2モル、好ましくは0.01〜
0.5モルである。加水分解促進剤の使用量が0.00
2モル未満であると、加水分解・重縮合反応が十分に起
こらず、ゲルの生成が不十分となり、結局光触媒皮膜の
形成が不十分となる可能性がある。一方、加水分解促進
剤の使用量が2モルを越えると、生成したゾルの安定性
が不十分となり、ゾル中に沈殿物が生じる可能性があ
る。
【0015】即ち、上記混合溶液の調製に際して、チタ
ンアルコキシド1モルに対して、アルコールが10モル
以上、水が7モル以下、加水分解促進剤が0.002〜
2モルの比率とすることが望ましい。
【0016】(b)ゾルの塗工およびゲル化:次いで、
上記のように調製した混合溶液を樹脂基板に塗工する。
この塗工は、ディップコーティング、スピンコーティン
グ、スプレーコーティング、ロールコーティング等のそ
れ自体は公知の塗工方法を適宜選択して行うことができ
る。中でも、ディップコーティング法が簡単であって好
ましく適用される。このディップコーティング法による
場合、樹脂基板を上記混合溶液中に1秒間以上浸漬し、
その後一定速度で基板を引き上げることにより、樹脂基
板に上記混合溶液の塗膜が形成される。ここで、塗膜の
膜厚は一般に下式(I)に従うことが知られており、こ
れを基に膜厚の制御を行うことができる。 t=K・(ηυ/pg)1/2 ・・・ (I) (式中、tは膜厚、ηは溶液の粘度、υは引き上げ速
度、pは溶液の密度、gは重力加速度、Kはキャピラリ
ー数を含む定数である。)
【0017】また、樹脂基板の1回の浸漬で所望の膜厚
が得られない場合には、樹脂基板の浸漬を複数回繰り返
すことにより所望の膜厚を得ることができる。他の塗工
方法においても、複数回繰り返し行うことにより所望の
膜厚を得ることができる。このようにして、樹脂基板上
にゲル塗膜が形成される。
【0018】(c)結晶化:次いで、上記ゲル塗膜を乾
燥した後、樹脂基板の軟化点未満の温度(例えば、樹脂
基板がポリメチルメタクリレートの場合、約84℃)で
熱処理してこのゲル塗膜を結晶化させて、酸化チタン薄
膜が得られる。尚、この熱処理において、樹脂基板の熱
応力を抑えるために、昇温は室温から同一の昇温速度で
行い、降温も昇温と同じ速度で行うことが望ましい。酸
化チタンは、アナターゼあるいはルチルのいずれの結晶
型でも用いることができるが、アナターゼ型の方が光触
媒能が高いのでより好ましい。また、酸化チタン薄膜の
膜厚は用途に応じて適宜設定され、ゾル塗膜の塗工と結
晶化とを繰り返し行うことにより、所定の膜厚とするこ
とができる。
【0019】上記一連の工程により、図1に示すよう
に、樹脂基板1上に、ハードコート層2を介して酸化チ
タン薄膜3が成膜される。この酸化チタン薄膜3は、硬
度が高く、またハードコート層2により樹脂基板1と強
固に接合されている。また、ハードコート層2により、
酸化チタン薄膜3の光触媒作用が樹脂基板1に作用せ
ず、樹脂基板1の劣化が抑えられる。
【0020】ところで、酸化チタンの光触媒作用により
ハードコート層2が劣化したり、酸化チタン薄膜3の形
成時に酸化チタンがハードコート層2に拡散することが
ある。そこで、図2に示すように、ハードコート層2と
酸化チタン薄膜3との間にプレコート層4を設けること
が好ましい。このプレコート層4は二酸化珪素からなる
薄膜であり、アルコキシシラン等をい用いてのゾル・ゲ
ル法により形成することができる。具体的には以下の通
りである。
【0021】(a)ゾルの調製:二酸化珪素前駆体とし
て、シリコンアルコキシドを用いる。その例として、テ
トラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テ
トラn−プロポキシシラン、テトライソブトキシシラ
ン、テトラn−ブトキシシラン、テトラメトキシシラン
等が挙げられる。そして、これらのシリコンアルコキシ
ドにアルコールを加えて希釈し、それに水を加え、さら
にそれに加水分解促進剤を加え、十分に撹拌して混合溶
液を調製する。この際、調製温度は、一般に、常温〜7
0℃が適当である。尚、この混合溶液の調製に用いるア
ルコール、加水分解促進剤は、チタニアゾルの調製に用
いたものをそのまま使用できる。
【0022】(b)ゾルの塗工、ゲル化および結晶化:
次いで、上記のように調製した混合溶液を、所定の膜厚
となるように樹脂基板に塗工する。次いで、このゲル塗
膜を乾燥した後、樹脂基板の軟化点未満の温度(例え
ば、樹脂基板がポリメチルメタクリレートの場合、約8
4℃)で熱処理してこのゲル塗膜を結晶化させて、二酸
化珪素薄膜が得られる。以上の一連の処理は、酸化チタ
ンの場合と同様に行うことができる。また、プレコート
層の膜厚は特に制限されるものではないが、5μm程度
であれば実用上十分である。
【0023】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)ポリメチルメタクリレート基板上に、ディ
ップコーティング法によりUV硬化型アクリル系樹脂
(「スミペックスE MR」高千穂電気株式会社)を塗
工し、紫外線を照射して硬化させてハードコート層を形
成した。次いで、テトライソプロポキシチタン1モルに
対して、エタノールを44.93モル、水を2.43モ
ル、塩酸を0.21モルのモル比にて混合した混合溶液
中に、前記ハードコート層を形成したポリメチルメタク
リレート基板を浸漬し、ディップコーティング法によ
り、ディップコーティングスピード10cm/min、
ディップ回数3回にてチタニアゾル溶液を塗布し、乾燥
後、84℃で熱処理して塗膜を結晶化させて酸化チタン
薄膜を形成した。
【0024】(比較例1)ハードコート層を設けない以
外は実施例1と同様にして、ポリメチルメタクリレート
基板上に酸化チタン薄膜を形成した。
【0025】(碁盤目試験)実施例1および比較例1に
より得られた各酸化チタン薄膜について、樹脂基板との
密着性を調べるために碁盤目試験を行った。試験方法は
以下の通りである。先ず、酸化チタン薄膜に10mm×
10mmの碁盤目状に切れ目を形成する。次いで、カー
ボンアーク灯を照射し、所定時間毎に切れ目全体を覆う
ように粘着テープを貼り付け、この粘着テープを引き剥
がす。そして、その時の碁盤目の剥離数、あるいは各碁
盤目内での剥離の状況から粘着性を評価した。結果を図
3に示す。図中、縦軸においてY1からY6に向かうの
につれて密着性に劣ることを示すが、実施例1(ハード
コート層有り)による酸化チタン薄膜は、比較例1(ハ
ードコート層なし)による酸化チタン薄膜に比べて密着
性に優れることがわかる。
【0026】(実施例2)ポリメチルメタクリレート基
板上に、ディップコーティング法によりUV硬化型アク
リル系樹脂(「スミペックスE MR」高千穂電気株式
会社)を塗工し、紫外線を照射して硬化させてハードコ
ート層を形成した。次いで、テトライソプロポキシシラ
ン1モルに対して、エタノールを44.93モル、水を
2.43モル、塩酸を0.21モルのモル比にて混合し
た混合溶液中に、前記ハードコート層を形成したポリメ
チルメタクリレート基板を浸漬し、ディップコーティン
グ法により、ディップコーティングスピード10cm/
min、ディップ回数3回にてシリカアゾル溶液を塗布
し、乾燥後、84℃で熱処理して塗膜を結晶化させてプ
レコート層を形成した。次いで、テトライソプロポキシ
チタン1モルに対して、エタノールを44.93モル、
水を2.43モル、塩酸を0.21モルのモル比にて混
合した混合溶液中に、前記ハードコート層を形成したポ
リメチルメタクリレート基板を浸漬し、ディップコーテ
ィング法により、ディップコーティングスピード10c
m/min、ディップ回数3回にてチタニアゾル溶液を
塗布し、乾燥後、84℃で熱処理して塗膜を結晶化させ
て酸化チタン薄膜を形成した。そして、実施例1および
比較例1と同様の碁盤目試験を行ったところ、実施例1
と同様に優れた密着性が得られた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガラス基板に比べて軽量で、加工性にも優れ、安全性も
高く、安価である等の利点を有する樹脂基板上に、光触
媒性能に優れる酸化チタン薄膜を樹脂基板との密着性良
く形成することができる。また、ハードコート層を備え
ることにより、酸化チタンの光触媒作用による樹脂基板
の劣化が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化チタン薄膜の成膜方法により得ら
れる第1の膜構造を示す断面図である。
【図2】本発明の酸化チタン薄膜の成膜方法により得ら
れる第2の膜構造を示す断面図である。
【図3】実施例における碁盤目試験結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 樹脂基板 2 ハードコート層 3 光触媒皮膜 4 プレコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20D AA21C AK01A AK25A AK25B AK52B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA13 CC00B EG002 EH461 EH462 EJ081 EJ082 EJ422 EJ541 EJ862 JB13B JB14B JC00 JK06 JK12B JL01 JL03 JL06 JM02C 4G047 CA02 CA05 CB06 CC03 CD02 CD07 4G069 AA03 BA02A BA04A BA21C BA22A BA22B BA48A BC50C BE06C BE08B EA08 EE06 FA02 FB15 FB23 FB29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂基板上にハードコート層を形成した
    後、チタニアゾルを塗工し、次いで前記樹脂基板の軟化
    点未満の温度で熱処理することを特徴とする樹脂基板上
    への酸化チタン薄膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 樹脂基板上にハードコート層及び二酸化
    珪素からなるプレコート層を順次形成した後、チタニア
    ゾルを塗工し、次いで前記樹脂基板の軟化点未満の温度
    で熱処理することを特徴とする樹脂基板上への酸化チタ
    ン薄膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記プレコート層は、シリカゾルを塗工
    し、次いで前記樹脂基板の軟化点未満の温度で熱処理し
    て形成することを特徴とする請求項2記載の樹脂基板上
    への酸化チタン薄膜の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記ハードコート層が紫外線硬化型アク
    リル系樹脂または熱硬化型シリコーンであることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の樹脂基板上
    への酸化チタン薄膜の成膜方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000006303A (ja) * 1998-06-25 2000-01-11 Akira Fujishima 光触媒層を有する積層構造体
JP2009120767A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光触媒体水系塗料
DE112010001964T5 (de) 2009-05-11 2012-07-12 Dic Corp. Ein den Photokatalysator unterstützender Bogen und Primer für den den Photokatalysator unterstützenden Bogen
WO2015025835A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 Dic株式会社 積層フィルム、光学素子、偏光板及び画像表示装置

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