JP2000001046A - インクジェット記録シート用添加剤 - Google Patents

インクジェット記録シート用添加剤

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JP2000001046A
JP2000001046A JP10188186A JP18818698A JP2000001046A JP 2000001046 A JP2000001046 A JP 2000001046A JP 10188186 A JP10188186 A JP 10188186A JP 18818698 A JP18818698 A JP 18818698A JP 2000001046 A JP2000001046 A JP 2000001046A
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JP10188186A
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Shiyouji Takekoshi
彰而 竹腰
Yasuyuki Kumada
保之 熊田
Yasuhiro Isono
康博 礒野
Masato Yonetani
正人 米谷
Tatsuya Nakamura
達也 中村
Kenji Tanaka
健司 田中
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Meisei Chemical Works Ltd
Original Assignee
Meisei Chemical Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録シートのインク受理層用
水溶性高分子バインダーとの相溶性及び、当該バインダ
ーと多孔質顔料とからなる混合分散体との混和性が良好
で、耐水性ある高品位の画像形成を可能とする添加剤を
提供する。 【解決手段】 ジメチルアミンと、アルキルアミン類
(ジメチルアミンを除く)及びベンジルアミン類から選
択された1種以上と、エピハロヒドリンとの共重合によ
り得られたイオネンポリマーで、下記一般式[I] : 【化1】 (上式中、R1 とR2 は、水素原子又はC1-18の脂肪族
アルキル基又はベンジル基を示し、R3 はC6-18の脂肪
族アルキル基又はベンジル基を示し、これらアルキル基
は直鎖状でも分岐状でも良く、X- は、ハロゲンイオ
ン、硫酸イオン、アルキル及びアリールスルフォン酸イ
オン、酢酸イオンから選ばれた陰イオンを示し、mとn
は重合度を示す正数である)を有し、比m:nは1:1
〜1:50が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを用いて記
録するインクジェット記録シート用添加剤に関するもの
であり、更に詳しくは記録シートの表面加工時に用いら
れる水溶性高分子バインダーとの相溶性及び、水溶性高
分子バインダーと多孔質顔料とからなる混合分散体との
混和性が良好で、しかも得られた記録シートは鮮明、且
つ高濃度で滲みがなく、又水に濡れても滲みを生ずるこ
とのない耐水性に優れた高品位の画像形成を可能にする
インクジェット記録シート用添加剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット記録方式による印
字、複写等に用いられる転写用の記録シートは、支持体
と支持体上に塗設されるインクの受理層から構成され、
インク受理層は、水溶性高分子バインダーと多孔質顔料
及びカチオン系水溶性高分子化合物を主成分とする。
【0003】インク受理層に含有される水溶性高分子バ
インダーには、セルロ−ス系水溶性化合物、澱粉類、ポ
リビニールアルコール類、天然水溶性ガム類、ポリアク
リル酸類、ポリアクリルアミド、無水マレイン酸樹脂、
スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリ
ドン等があげられる。
【0004】インク受理層に含有される顔料には、カオ
リン、タルク、クレー、軽質炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、炭酸亜鉛、酸化
亜鉛、リトポン、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成微粒子シリカ、カ
チオン性コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベ
ーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、ゼオライ
ト、炭酸マグネシウム、セリサイト、ベントナイト、ス
メクタイト等の白色無機顔料、ポリスチレン樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、ポリエチレン、マイクロカプセル等の有機顔料が
あげられる。
【0005】インクの受理層に印字されたインクの耐水
性を高める目的で上記水溶性高分子バインダー及び顔料
に更に添加されるカチオン性水溶性高分子化合物にはア
クリル酸アルキル第4級アンモニウム塩、メタクリル酸
アルキル第4級アンモニウム塩、アクリル酸アミドアル
キル第4級アンモニウム塩、メタクリル酸アミドアルキ
ル第4級アンモニウム塩、ジアルキルジアリルアミン第
4級アンモニウム塩、トリアルキルアリル第4級アンモ
ニウム塩等の第4級塩モノマーによる単独重合物及び上
記モノマーの共重合物がある。該第4級モノマーと共重
合可能な水溶性モノマー、例えばアクリルアミド、メタ
クリルアミド、N,N´ジメチルアクリルアミド、Nメ
チロ−ルアクリルアミド、2−ヒドロキシルエチルアク
リレート等の共重合物(特開昭64−77572号、特
開平6−340163号、特開平8−108618
号、)及びジメチルアミンとエピクロルヒドリンからな
るイオネンポリマーやポリエチレンイミン(特開昭56
−84992号、特開昭60−161188号、特開平
6−234268号)等のカチオン性ポリマ−が印字及
び画像の耐水化と同時に品質の向上を図る目的でその使
用法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】近年インクジェット記
録方式による印刷の多色化、高速化に伴いインクジェッ
ト記録用シートに対してより高い性能が要求される他、
広範囲の用途に供するために加工性が容易であり生産工
程の簡略化、合理化が必要とされてきている。
【0007】インクジェット記録シートに要求される性
能としては印刷画像が鮮明、且つ高濃度で耐水性の良好
な画像形成を可能にすることである。これらの性能を満
たすには、インク受理層に含有されるカチオン系水溶性
高分子化合物は分子中のカチオン基含有量の割合の多い
ポリマーが良好であり、多孔質顔料を含んだコート層を
厚くすることにより高品位の画像が得られる。しかしな
がらその結果、表面摩擦による印字の擦れ、筆記法の不
良化、処理剤の使用量増加及びそれに伴う調液の高濃度
化、高粘度化により二段加工等による製造工程の複雑
化、設備拡張等の問題が生じ、満足されるインクジェッ
ト記録シート用添加剤が得られていないのが実情であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる実情に鑑
み、インク受理層を形成する水溶性高分子バインダーと
の相溶性及び、水溶性高分子バインダーと多孔質顔料と
からなる混合分散体との混和性が良好であり、且つ調液
の高粘度化の問題もなく、塗工時の加工性の良好なイン
ク受理層が得られ、しかもこれに形成された画像が鮮
明、且つ高濃度で滲みがなく、又水に濡れても滲みを生
ずることのない耐水性に優れた高品位の画像形成を可能
にするインクジェット記録シート用添加剤を提供するこ
とを目的とする。
【0009】本発明者らは上記の目的を達成するため、
下記一般式[I] で示されるイオネンポリマーをインク受
理層の1成分として使用することにより、これと併用す
る水溶性高分子バインダーとの相溶性及び、水溶性高分
子バインダーと多孔質顔料とからなる混合分散体との混
和性が良好であり、一液にて記録シートに塗設すること
が可能であり、しかも受理層に印刷された画像は品質及
び耐水性においても優れたものであることを見いだし
た。
【0010】本発明のインクジェット記録用シ−ト用添
加剤は、インクジェット記録シートにおけるインク受理
層を形成する際の塗工液中に添加される添加剤であっ
て、前記添加剤が、ジメチルアミンと、アルキルアミン
類(ジメチルアミンを除く)及びベンジルアミン類から
選択された1種以上と、エピハロヒドリンとの共重合に
より得られたイオネンポリマーであることを特徴とす
る。又、本発明は、上記の添加剤において、前記イオネ
ンポリマーが、下記一般式[I] :
【0011】
【化1】
【0012】(上式にて、R1 は、水素原子又はC1
18の脂肪族アルキル基又はベンジル基を示し、R
2 は、水素原子又はC1 〜C18の脂肪族アルキル基又は
ベンジル基を示し、R3 は、C6 〜C18の脂肪族アルキ
ル基又はベンジル基を示し、これらアルキル基は直鎖状
又は分岐状のいずれでもあっても良く、X- は、ハロゲ
ンイオン、硫酸イオン、アルキル及びアリールスルフォ
ン酸イオン、酢酸イオンから成る群より選ばれた陰イオ
ンを示し、m及びnは重合度を示す正数である。)で示
される化学構造式を有するものであることを特徴とす
る。
【0013】本発明に係るアルキルアミン・エピクロル
ヒドリン共重合物のイオネンポリマーはカチオン性を呈
する第4級アンモニウム塩であり、該イオネンポリマー
の構造は第1構成単位と第2構成単位が交互にくり返さ
れる交互共重合体であってもそれ以外のランダム共重合
体又はブロック共重合であっても良い。上記の条件を満
たす化合物であれば必ずしも単一の成分でなくてもこれ
らの混合物であっても良く、上記の組成からなるインク
ジェット記録シート用添加剤である。
【0014】又、本発明のインクジェット記録シート用
添加剤は、前記一般式[I] で表されるイオネンポリマー
における重合比m:nが1:1〜1:50であることを
特徴とするものでもある。このイオネンポリマーにおけ
る第1の構成単位(前記一般式[I] の左側に位置する構
成単位)と第2の構成単位(前記一般式[I] の右側に位
置する構成単位)の重合度の比率m:nの値によって、
効果は異なる。m:nの比は1:1〜1:50の範囲が
適当であるが、第1構成単位のアルキル基R2 及びR3
の種類によりその比率は異なり、R2 及びR3 のアルキ
ル基の炭素数が大きくなるに従ってm:nの比は小さく
なるのが好ましく、例えば炭素数12以上の場合、1:
15〜1:50の範囲が特に好ましい。又、R2 及びR
3 のアルキル基の数が小さくなるに従ってm:nの比は
大きくなるのが好ましく、例えば炭素数12以下の場
合、1:1〜1:15の範囲が特に好ましい。
【0015】該イオネンポリマーがインクジェット記録
シートの記録画像に優れた耐水性を付与する理由として
次の要因が考えられる。一般にインクジェット記録用に
用いられる染料は酸性染料、直接染料が主であり、これ
らはアニオン性を有しているためカチオン性ポリマーと
容易にコンプレックスを形成し、カチオン性ポリマーが
染料をキャッチすることにより染料が水に再溶解しにく
くなるが、該イオネンポリマーはアクリル酸系第4級ア
ンモニウム塩型カチオンポリマーやメタクリル酸系第4
級アンモニウム塩型カチオンポリマーに比べポリマー中
のカチオン基の含有率が高く、染料とコンプレックスを
生じる割合は高く、又、従来のジメチルアミン・エピク
ロルヒドリンのイオネンポリマーの場合に比べ、ポリマ
ー中にベンジル基及び疎水性アルキルアミノ基を含有す
ることによりポリマー自身が疎水性を帯び、これにより
水への溶解性が小さくなるためと考えられる。更に水系
においてポリビニルアルコール等の水溶性高分子バイン
ダーや水溶性高分子バインダーと多孔質顔料とからなる
混合物の混和性が良くなる理由としては、同一分子内に
疎水性基と親水性基が存在し、それらのバランスにより
界面活性能が付与されることから異種混合物との混和性
が良くなるものと考えられる。
【0016】ジメチルアミンとエピクロルヒドリンとか
らなるイオネンポリマーの製造方法は既に米国特許第3
738945号明細書及びカナダ特許第1096070
号に開示されている。本発明のイオネンポリマーの合成
方法は既知の常法に従い容易に合成可能である。例え
ば、アルキルアミン類とエピハロヒドリンの使用量はモ
ル数でほぼ同等であり、アミン類は混合してこれにエピ
ハロヒドリンを分割添加、あるいは連続添加にて反応し
ても良く、又ジメチルアミンとこれとほぼ等モルのエピ
ハロヒドリンとの反応を行った後、これに用いるジメチ
ルアミン以外のアミン類を添加し、更にこれとほぼ等モ
ルのエピハロヒドリンを分割、連続、あるいは一括投入
して共重合反応を行っても良い。
【0017】ここで一般式[I] で示されるイオネンポリ
マーに使用される、ジメチルアミン以外のアミンの具体
例としては、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシル
アミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチ
ルアミン、ステアリルアミン、メチルヘキシルアミン、
メチルオクチルアミン、メチルラウリルアミン、メチル
ミリスチルアミン、メチルパルミチルアミン、ジヘキシ
ルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジメチ
ルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチル
ミリスチルアミン、ジメチルパルミチルアミン、ジメチ
ルステアリルアミン、ベンジルアミン、メチルベンジル
アミン、ジメチルベンジルアミン等があげられる。上記
アミン類と反応するエピハロヒドリンの具体例としては
エピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン等がある。
【0018】本発明のインクジェット記録シート用添加
剤として併用することのできる水溶性高分子バインダー
にはセルロース系水溶性化合物、澱粉類、ポリビニール
アルコール類、天然水溶性ガム類、ポリアクリル酸類、
ポリアクリルアミド、無水マレイン酸樹脂、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン等があ
る。また顔料としてカオリン、タルク、クレー、軽質炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化
チタン、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、リトポン、珪酸アルミニ
ウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成微粒子シリカ、カチオン性コロイダルシリカ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、ゼオライト、炭酸マグネシウム、セリサ
イト、ベントナイト、スメクタイト等の白色無機顔料、
ポリスチレン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アクリル
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリエチレン、マイクロ
カプセル等の有機顔料があげられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるも
のではなく、又実施例において「部」及び「%]はそれ
ぞれ重量部及び重量%を示す。
【0020】合成例1:本発明のインクジェット記録シ
−ト用添加剤の調製例。 50%ジメチルアミン水溶液270部とメチルヘキシル
アミン46部にイオン交換水195.3部を加え、アミ
ン水溶液の温度を10℃以下に冷却し、エピクロルヒド
リン314.5部を窒素雰囲気中、撹拌下に上記アミン
水溶液を冷却しながら1.5時間で滴下する。この後、
反応系の温度を1時間で75℃〜85℃に昇温し、同温
度で5時間反応を行った後イオン交換水にて50%濃度
に希釈し、溶液粘度130mPasの微黄色水溶液99
1部を得た。 得られたイオネンポリマーにおける重合比m:n=1:
7.5 [粘度測定方法:B型回転粘度計 ローターNo.1、
回転数60rpm、25℃]
【0021】合成例2:本発明のインクジェット記録シ
ート用添加剤の調製例。 50%ジメチルアミン水溶液360部とメチルオクチル
アミン57.2部にイオン交換水249.5部を加え、
アミン水溶液の温度を10℃以下に冷却する。アミン水
溶液中にエピクロルヒドリン407部を合成例1と同一
条件下にて加え反応を行った後、イオン交換水にて50
%濃度に希釈し、溶液粘度110mPasの淡黄色水溶
液1288.4部を得た。以下、粘度測定方法は合成例
1と同一条件にて行う。 得られたイオネンポリマーにおける重合比m:n=1:
10
【0022】合成例3:本発明のインクジェット記録シ
ート用添加剤の調製例。 ジメチルラウリルアミン塩酸塩の20%水溶液311.
9部にエピクロルヒドリン23.1部を加え、50℃に
て2時間加熱撹拌後、あらかじめ50%ジメチルアミン
水溶液270部中に10℃にてエピクロルヒドリン27
7.5部を1時間で滴下し、15℃〜20℃にて1時間
反応を行ったジメチルアミン・エピクロルヒドリン付加
物を加え、反応系の温度を1時間で75℃〜85℃に昇
温し、以下合成例1と同一条件下にて反応を行った後、
イオン交換水にて50%濃度に希釈し、溶液粘度75m
Pasの微黄色水溶液996部を得た。 得られたイオネンポリマーにおける重合比m:n=1:
12
【0023】合成例4:本発明のインクジェット記録シ
ート用添加剤の調製例。 ジメチルベンジルアミン塩酸塩の20%水溶液257.
3部にエピクロルヒドリン27.8部を加え50℃にて
2時間加熱撹拌後、あらかじめ50%ジメチルアミン水
溶液270部中に10℃にてエピクロルヒドリン27
7.5部を1時間で滴下し、15℃〜20℃にて1時間
反応を行ったジメチルアミン・エピクロルヒドリン付加
物を加え、反応系の温度を1時間で75℃〜85℃に昇
温し、以下合成例1と同一条件下にて反応を行った後、
イオン交換水にて50%濃度に希釈し、溶液粘度90m
Pasの淡黄色水溶液983.5部を得た。 得られたイオネンポリマーにおける重合比m:n=1:
10
【0024】合成例5:本発明のインクジェット記録シ
ート用添加剤の調製例。 ジメチルステアリルアミン塩酸塩の10%水溶液200
部にエピクロルヒドリン5.55部を加え、50℃にて
2時間加熱撹拌後、あらかじめ50%ジメチルアミン水
溶液270部中に10℃にてエピクロルヒドリン27
7.5部を1時間で滴下し、15℃〜20℃にて1時間
反応を行ったジメチルアミン・エピクロルヒドリン付加
物を加え、反応系の温度を1時間で75℃〜85℃に昇
温し、以下合成例1と同一条件下にて反応を行った後、
イオン交換水にて50%濃度に希釈し、溶液粘度115
mPasの微黄色水溶液876部を得た。 得られたイオネンポリマーにおける重合比m:n=1:
50
【0025】比較合成例1 50%ジメチルアミン水溶液360部とイオン交換水1
80部を10℃以下の温度に冷却し、これにエピクロル
ヒドリン370部を窒素雰囲気中、撹拌下にジメチルア
ミン水溶液を冷却しながら1.5時間で滴下する。この
後、反応系の温度を1時間で75℃〜85℃に昇温し、
同温度で5時間反応を行った後イオン交換水にて50%
濃度に希釈し、溶液粘度濃度150mPasの微黄色水
溶液1100部を得た。
【0026】比較合成例2 メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ドの80%水溶液225部とアクリルアミド20部をイ
オン交換水655部に溶解し、重合開始剤として過硫酸
アンモニウムを1部加え、窒素気流中60℃〜70℃に
て5時間反応を行った後、イオン交換水にて溶液濃度を
20%に調整し、溶液粘度120mPasの微黄色水溶
液1000部を得た。
【0027】
【実施例】実施例1:本発明のインクジェット記録シー
ト用添加剤を用い下記組成で固形分濃度が18%の塗工
液を調整し、サイズ度18±3.0のPPC用紙にバー
コータで均一に塗工し、110℃のドラムドライヤーで
5分間乾燥後、塗布量が約10g/m2 のインクジェッ
ト記録シートを得た。 塗工液組成 シリカ(ファインシ−ルX−37B):100部(固形分換算) PVA(クラレポバ−ル117) : 30部(固形分換算) 添加剤(合成例1) : 10部(固形分換算) 上記処方の水分散液300gをスタ−ラ−で20分間撹
拌後、TKホモミキサーで回転数3000rpmにて1
0分間分散し、塗工液を調整し、これを25℃にて24
時間静置し液安定性を調べた。
【0028】実施例2:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を合成例2で得た添加剤に置
き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、これ
を用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記録シ
ートを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定性を
調べた。
【0029】実施例3:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を合成例3で得た添加剤に置
き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、これ
を用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記録シ
ートを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定性を
調べた。
【0030】実施例4:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を合成例4で得た添加剤に置
き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、これ
を用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記録シ
−トを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定性を
調べた。
【0031】実施例5:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を合成例5で得た添加剤に置
き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、これ
を用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記録シ
−トを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定性を
調べた。
【0032】比較例1:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を比較合成例1で得た添加剤
に置き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、
これを用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記
録シ−トを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定
性を調べた。
【0033】比較例2:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を比較合成例2で得た添加剤
に置き代えた以外は全く同様の方法で塗工液を調整し、
これを用いて実施例1と同一条件下にインクジェット記
録シ−トを得、同時に25℃にて24時間静置し液安定
性を調べた。
【0034】比較例3:実施例1で用いた塗工液組成の
うち合成例1で得た添加剤を市販ポリエチレンイミン
(50%水溶液)に置き代えた以外は全く同様の方法で
塗工液を調整し、これを用いて実施例1と同一条件下に
インクジェット記録シ−トを得、同時に25℃にて24
時間静置し液安定性を調べた。
【0035】上記実施例1〜5及び比較例1〜3の塗工
液を25℃にて24時間静置し、調液直後と状態を比較
観察し液安定性評価し表1に示した。 ○:調液直後と外観、粘度共ほとんど変化していない。 △:調液直後に比べ粘度が少し上昇しているか又は水は
き及び沈殿が見られる。 ×:著しく増粘しているか分離している。
【0036】上記実施例1〜5及び比較例1〜3の記録
シートを用いて印字プリンターとしてキャノン製BJC
−420Jを使用しイエロー(Y)、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、ブラック(B)の4色を用いプリント印
字し、得られたシートについて耐水性、画像の色濃度に
ついて観察評価し、表1に示した。評価方法及び評価基
準は下記の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】[耐水性]プリント印字した後、記録シー
トを1分間、水に浸漬後、濾紙で挟んで水分を吸収す
る。この時画像の滲み度合を目視により次の3段階評価
にて判定した。 ○:インクの溶解流失がなく水に浸漬前と同様である。 △:わずかにインクの溶解流失が見られる。 ×:インクの溶解流失が著しく画像が汚れる。
【0039】[色濃度]プリント印字した記録シートの
印字画像の色濃度を目視により次の3段階評価にて判定
した。 ○:色彩が濃く優れている。 △:色彩は良いがわずかにインク色が薄い。 ×:インク色が薄い。
【0040】
【発明の効果】表1の結果から前記合成例1〜5によっ
て得られた本発明の添加剤を用いて調整された実施例1
〜5の塗工液の安定性はいずれも良く、比較例1〜3の
塗工液の安定性はいずれも本発明の添加剤を用いた場合
に比べ劣っていた。実施例1〜5の塗工液にて得られた
記録シートはいずれも画像の色濃度が濃く、耐水性テス
トの結果において印字画像の水による滲み出しがなく、
耐水性に優れた高品位の画像が得られた。これに対し前
記比較例1〜3の塗工液にて得られた記録シートはいず
れも画像の色濃度がやや薄く耐水性テストの結果におい
て印字画像の水による滲み出しがあった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米谷 正人 京都府京都市右京区西京極畑田町50 西京 極寮 (72)発明者 中村 達也 大阪府高石市加茂1−9−14 (72)発明者 田中 健司 兵庫県神戸市東灘区本庄町1−15−4 Fターム(参考) 2H086 BA15 BA35 BA37 4J043 PA02 PA08 PA09 QB15 QB16 QB51 RA09 SA05 SB03 TA38 TA41 TA42 TA45 TB01 ZB41 4L055 AG18 AG64 AG77 AG87 AH02 AH37 EA29 FA15 FA19 FA30 GA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録シートにおけるイン
    ク受理層を形成する際の塗工液中に添加される添加剤で
    あって、前記添加剤が、ジメチルアミンと、アルキルア
    ミン類(ジメチルアミンを除く)及びベンジルアミン類
    から選択された1種以上と、エピハロヒドリンとの共重
    合により得られたイオネンポリマーであることを特徴と
    するインクジェット記録シート用添加剤。
  2. 【請求項2】 前記イオネンポリマーが、下記一般式
    [I] : 【化1】 (上式にて、R1 は、水素原子又はC1 〜C18の脂肪族
    アルキル基又はベンジル基を示し、R2 は、水素原子又
    はC1 〜C18の脂肪族アルキル基又はベンジル基を示
    し、R3 は、C6 〜C18の脂肪族アルキル基又はベンジ
    ル基を示し、これらアルキル基は直鎖状又は分岐状のい
    ずれでもあっても良く、X- は、ハロゲンイオン、硫酸
    イオン、アルキル及びアリールスルフォン酸イオン、酢
    酸イオンから成る群より選ばれた陰イオンを示し、m及
    びnは重合度を示す正数である。)で示される化学構造
    式を有するものであることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録シート用添加剤。
  3. 【請求項3】 前記一般式[I] のイオネンポリマーにお
    ける重合比m:nが、1:1〜1:50であることを特
    徴とする請求項2記載のインクジェット記録シート用添
    加剤。
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