JP2000000734A - 切屑排出機構付き転削工具 - Google Patents

切屑排出機構付き転削工具

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JP2000000734A
JP2000000734A JP10168937A JP16893798A JP2000000734A JP 2000000734 A JP2000000734 A JP 2000000734A JP 10168937 A JP10168937 A JP 10168937A JP 16893798 A JP16893798 A JP 16893798A JP 2000000734 A JP2000000734 A JP 2000000734A
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chip
tool
peripheral surface
mist
cutting
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JP10168937A
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Hiroshi Shimomura
博 下村
Tatsuo Arai
辰夫 新井
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/0042Devices for removing chips
    • B23Q11/0046Devices for removing chips by sucking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2220/00Machine tool components
    • B23Q2220/008Rotatable tool holders coupled in parallel to a non rotating accessory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧状の切削油剤または冷風を周囲に飛散させ
ることなく、所定位置に確実に供給する。 【解決手段】 工具本体11の外周面を覆うように、切
屑排出口27を備えた切屑収納体22を工具本体11と
同軸かつ相対回転自在に取り付ける。切屑収納体22に
は、その軸線に沿って直線上に延び且つ先端部外周面2
2bAに開口する複数の油穴26を周方向に間隔をおい
て形成しておく。そして、切削時に油穴26にオイルミ
ストmを供給し、切屑収納体22の先端部から吐出させ
る。このき、工具本体11の回転による渦流によって、
切屑排出空間R内の空気が切屑排出口27から排出され
て切屑排出空間Rが負圧になっているため、噴霧された
オイルミストmは飛散することなく切屑収納体22内に
吸引され、同時に被削材表面および切刃13a,13b
へと安定供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削に伴って生成
される切屑を、切屑収納体を通して逐次回収処理できる
転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の切屑排出機構付き転削工具の一
例として、特開平3−281114号公報に開示された
正面フライスが知られている。この正面フライス1は、
図9に示すように、工具本体2の先端外周部に複数の切
刃チップ3が周方向に所定の間隔をおいて取り付けられ
るとともに、この切刃チップ3の先端切刃および外周切
刃のすくい面に対向して切屑案内部材4が取り付けら
れ、さらに略筒状をなす切屑収納体5がその内周面と工
具本体2の外周面との間に切屑排出空間6を形成するよ
うに、工具本体2と軸線を一致させた状態で相対回転可
能に支持された構成とされている。
【0003】この正面フライス1では、切刃チップ3の
先端切刃および外周切刃で生成された切屑が、切屑案内
部材4と切刃チップ3のすくい面との隙間を通って切屑
収納体5内に強制的に誘導された後、軸線回りに回転す
る工具本体2の遠心力で切屑収納体5の内周面に飛ばさ
れ、排出口7から排出されて図示しない回収箱等に回収
されるようになっている。このため、切削時に切屑を無
秩序に飛散させることがなく、作業環境の向上を図るこ
とができるとともに、切刃と被削材との間に切屑が噛み
込むことによる切刃の欠損や加工面の悪化等の問題を回
避することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正面フライ
ス1による切削加工の際には、すくい面および逃げ面の
潤滑,工具および被削材の冷却,切屑細片の排除,仕上
げ面の保護および防錆等を目的として、切削油剤が供給
されている。しかしながら、従来は供給される切削油剤
が液状であったため、切削時に切削油剤が周囲に飛散し
て作業環境を悪化させたり、廃油の処理コストがかさむ
といった問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、霧状の切削用媒体
または冷風を周囲に飛散させることなく、所定位置に確
実に供給することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
の転削工具は、先端外周部に切刃が設けられた工具本体
の外周面を覆うように、切屑排出口を備えた切屑収納体
が前記工具本体と同軸かつ相対回転自在に取り付けら
れ、前記切刃で生成された切屑を前記切屑収納体の内周
面と前記工具本体の外周面との間に形成された切屑排出
空間に誘導して前記切屑排出口から排出する転削工具に
おいて、前記切屑収納体には、その先端部から霧状の切
削油剤または冷風を吐出させる吐出穴が形成されている
ことを特徴とするものである。
【0007】この転削工具では、工具本体の回転に伴っ
て発生する渦流によって、切屑排出空間内の空気が切屑
排出口から排出されて切屑排出空間が負圧になるため、
切屑収納体の先端部から霧状の切削油剤または冷風が吐
出されると、これらは切屑収納体の内周面側へと吸引さ
れ、周囲に飛散することなく被削材の表面や切刃へと安
定供給されることになる。なお、切屑排出口に空気吸引
機を接続して、霧状切削油剤または冷風の吸引および切
屑流れの促進を図るようにしてもよい。
【0008】切屑収納体に、工具本体を工作機械に連結
した際に該工作機械に係合し且つその係合時に前記工作
機械側から供給された霧状の切削油剤または冷風を通過
させる貫通孔を有する位置決め部材を設け、この貫通孔
を通過した霧状切削油剤または冷風を吐出穴へと導いて
切屑収納体の先端部から吐出させるようにしてもよい。
【0009】この場合には、工作機械に工具本体を装着
すると、霧状の切削油剤または冷風を切屑収納体の先端
部へと導くための流路が自動的に連通するようになるた
め、例えば、吐出穴の基端側にホースを連結して霧状の
切削油剤または冷風の供給を行うようにした場合と比較
してホース連結作業を省くことができる。
【0010】また、吐出穴をその吐出口が工具本体側に
向けて開口するように形成してもよく、この場合には、
霧状の切削油剤または冷風が工具本体側に向けて吐出さ
れることになるため、霧状切削油剤または冷風の周囲へ
の飛散防止、および被削材表面や切刃への安定供給がよ
り一層確実になされる。
【0011】さらに、切屑収納体の吐出穴開口面に、吐
出穴の吐出口よりも径方向外方から軸線方向先端側に延
びる拡散防止部材を設けてもよい。この場合には、霧状
の切削油剤または冷風が吐出口から円錐状に広がるよう
に吐出されることがあっても、吐出口の周囲が拡散防止
部材によって覆われるため、径方向外方への拡散が有効
に防止される。
【0012】さらにまた、吐出穴を切屑収納体の周方向
に間隔をおいて複数形成した場合には、霧状の切削油剤
または冷風が多方向から供給されることになり、これら
の被削材表面や切刃への安定供給がより一層促進され、
潤滑作用および冷却作用の大幅な向上が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態であ
る正面フライスについて、図1〜図3を参照しながら説
明する。図1は本実施形態に係る正面フライスの要部を
示す断面図、図2は図1に示す正面フライスの全体構成
を示す断面図、図3は図1に示す正面フライスの底面図
である。
【0014】図2および図3において、符号11は工具
本体を示している。この工具本体11は、一端に小径部
が形成された円筒状をなしていて、その先端部外周に
は、先端面および径方向外方に開口する複数個のチップ
取付座12が、周方向に沿って等間隔に形成されてい
る。
【0015】チップ取付座12には、スローアウェイチ
ップ(以下、チップと略称する)13がクランプ機構1
4により着脱自在に固定されている。さらに、チップ1
3の工具本体11の先端から突出する一辺には正面切刃
13aが設けられ、また、工具本体11の外周面先端に
突出する一辺には外周切刃13bが設けられている。
【0016】工具本体11の先端部において各チップ1
3の切削回転方向前方には、図3に示すように、工具本
体11の先端および径方向外方に向けてそれぞれ円弧状
に切り欠かれてなるチップポケット15が形成されてい
る。さらに、工具本体11の先端には、前記各切刃13
a,13bによって生成された切屑を後述の切屑排出空
間に誘導排出するための切屑案内部材16が埋め込ま
れ、皿小ネジ17により固定されている。
【0017】この切屑案内部材16は、平板環状をなし
ていて、その外周には前記チップ13と同数の鈎形片1
6aが円周方向に等間隔に形成されている。これら鈎形
片16aは、各チップ13のすくい面に対し若干の隙間
をおいて対向配置されていて、切刃13a,13bで生
成された切屑を切屑排出空間Rへと誘導する。
【0018】符号18は、工具本体11の軸線を貫通す
る取付孔である。この取付孔18には、工具本体11の
前記小径側(図2の上側)から挿入されたアーバ19の
軸部19aが嵌合され、軸部19aには工具本体11を
アーバ19に固定する締め付けボルト20が螺合されて
いる。一方、アーバ19の軸部19aと反対側にはテー
パシャンク19cが設けられ、このテーパシャンク19
cに工作機械の主軸Sを固定することにより、工具本体
11が工作機械に装着されるようになっている。
【0019】アーバ19の軸部19aの後端部には大径
軸部19bが形成され、この大径軸部19bにはベアリ
ング21が固定されている。このベアリング21の外輪
には円筒状の切屑収納体固定部(以下、固定部と略称す
る)22aの上端部が嵌装されているとともに、固定部
22aは、ベアリング21の外輪に固定されたカバー2
3にボルト24で固定され、工具本体11の軸線を中心
にして工具本体11に対し相対回転可能となっている。
【0020】固定部22aには、同じく円筒状をなす切
屑収納体可動部(以下、可動部と略称する)22bが、
下方から固定部22aの内周面に沿って上下に摺動可能
に挿入され、可動部22bの先端がチップ13の外周切
刃13bの切込み量より軸方向に後退する位置で、締め
付けネジ25により固定部22aに固定されている。
【0021】可動部22bは、図1に示すように、その
先端部内周面が前記外周切刃13bの旋回径よりもわず
かに大きくなるように狭められているとともに、その内
部には、当該回動部22bの軸線に沿って直線状に延び
る油穴(吐出穴)26が周方向に間隔をおいて複数形成
されている。すなわち、可動部22bの先端部は、その
先端に向かうに従い内周面および外周面が漸次縮径する
ように径方向内方に折れ曲がっていて、傾斜面をなす先
端部外周面(開口面)22bAに油穴26の吐出口26
aが開口している。
【0022】そして、固定部22aと可動部22bとに
よって、工具本体11および外周切刃13bを上方から
覆う切屑収納体22を形成し、この切屑収納体22の内
周面と前記工具本体11における小径部の外周面との間
には、チップポケット15により誘導された切屑を収納
する切屑排出空間Rが形成されることになる。
【0023】切屑収納体22には、その側面を貫通する
切屑排出口27が形成されていて、この切屑排出口27
には連結パイプ28の一端が嵌合している。連結パイプ
28の他端にはダクトホース29の一端が嵌合するとと
もに、このダクトホース29の他端には、切屑排出空間
R内の空気を吸引排出する吸引機(図示略)が接続され
ている。
【0024】また、切屑収納体22には、ミスト発生装
置(図示略)で発生させたオイルミストmを油穴26へ
と供給するためのホース(図示略)が連結されている。
このミスト発生装置は、その給油口から内部へと供給さ
れた極微少量の切削油剤(植物油が好ましい)を超微細
粒かつ均一粒径となるように霧状にするとともに、これ
を空気取入口から供給された大量のエアーに混合して、
ミスト出口からオイルミストmとして噴出させるもので
ある。
【0025】このオイルミストmは、小さな隙間にも入
り込めるうえに、液状の切削油剤に比して噴霧対象物へ
の付着面積が飛躍的に増大するものであるため、良好な
冷却作用および潤滑作用を奏することができるものであ
り、しかも、噴霧されるオイルミストmが微量であるた
め、回収後に処理すべき廃液もほとんど発生しないとい
う利点を有している。
【0026】このように構成された正面フライスを用い
て被削材の平面加工を行う場合には、まず、図2に示す
ように、工具本体11を工作機械に装着した後、被削材
をその被加工面が主軸Sの軸線と直交するように作業台
上に固定する。そして、主軸Sまたは作業台を主軸Sの
軸線方向に移動させて被削材の表面に切込みを与えると
ともに、主軸Sまたは作業台を主軸Sの軸線と直交する
方向に移動させる。
【0027】その結果、図1に示すように、正面切刃1
3aおよび外周切刃13bによって被削材の表面が切削
される。切削に伴って生じた切屑は、チップ13のすく
い面と切屑案内部材16の鈎形片16a端面との隙間部
分に誘導されてチップポケット15に排出されるととも
に、チップポケット15を介して切屑排出空間Rに誘導
され、さらに連結パイプ28およびダクトホース29を
介して前記吸引機内に吸引回収される。
【0028】このとき、工具本体11の回転に伴って発
生する渦流と吸引機による吸引とによって切屑排出空間
Rが負圧になっているため、切屑収納体22の先端部か
ら吐出されたオイルミストmは切屑収納体22の内周面
側へと吸引され、周囲に飛散することなく被削材wの表
面や切刃13a,13bへと供給されて良好な潤滑作用
および冷却作用を奏することになる。
【0029】次に、本実施形態に係る正面フライスの変
形例について、図4を参照しながら説明する。図4は本
変形例における切屑収納体の要部拡大断面図であるが、
同図において、第一実施形態と同一または同様の構成要
素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】本変形例は、切屑収納体22(可動部22
b)の先端部外周面22bAに円環状の拡散防止部材3
1を備えていることを特徴とするものである。この拡散
防止部材31は、切屑収納体22の吐出穴開口面すなわ
ち先端部外周面22bAにおいて、油穴26の吐出口2
6aよりも径方向外方に配されていて、可動部22bの
外周壁を軸線方向先端側(図4の下方)に延長するよう
に構成されている。
【0031】しかして、本変形例に係る正面フライスに
おいては、拡散防止部材31によって吐出口26aが可
動部22bの外周面に沿って覆われるため、オイルミス
トmが吐出口26aから円錐状に広がるように吐出され
ることがあっても、吐出口26aから吐出されたオイル
ミストmの周囲への飛散をより一層効果的に防止するこ
とができ、被削材表面や切刃13a,13bへのミスト
供給も充分に行うことができる。
【0032】なお、本変形例は、可動部22bと別体を
なす拡散防止部材31が該可動部22bに溶接,ボルト
止めその他の固定方法によって固定されたものである
が、この拡散防止部材31は可動部22bと一体形成さ
れたものであっても構わない。また、拡散防止部材31
は円環状のものに限られず、油穴26の位置に対応させ
て円弧面板状のものを配置したものであっても構わな
い。
【0033】次に、本発明の第二実施形態について、図
5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る
正面フライスの切屑収納体を示す要部拡大断面図であ
り、同図において、第一実施形態と同一または同様の構
成要素については、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0034】本実施形態に係る正面フライスは、油穴4
1の吐出口41aが工具本体11側に向けて開口するよ
うに形成されている点で、第一実施形態における油穴2
6が切屑収納体22(可動部22b)の先端部外周面2
2bAに開口するのと構成を異にしている。
【0035】すなわち、油穴41は、可動部22bの基
端側から先端側に向けて所定長だけ当該可動部22bの
軸線に沿って直線状に延びた後、可動部22bの先端に
向かうに従い内周面および外周面が漸次縮径するように
径方向内方に折れ曲がって延びる先端部42に沿って折
れ曲がり、該先端部42の先端において吐出口26aが
開口するように形成されている。
【0036】しかして、本実施形態の正面フライスによ
れば、第一実施形態の場合と比較して、オイルミストm
が切刃13a,13bおよび被削部分に一層近接して噴
霧されることになるため、被削材表面や切刃13a,1
3bへのミスト供給をより効果的に行うことができると
ともに、その吸引回収も確実に行うことができる。
【0037】次に、本発明の第三実施形態について、図
6および図7を参照しながら説明する。図6は本実施形
態に係る正面フライスを示す断面図、図7は図6に示す
正面フライスの平面図であり、これらの図において、第
一実施形態と同一または同様の構成要素については、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0038】本実施形態に係る正面フライスは、工具本
体11の外周にカバー51を相対回転可能に取り付けて
該カバー51の内周面と工具本体11の外周面との間に
切屑排出空間Rを形成し、さらにこの切屑排出空間Rに
連通する排出開口52をカバー51に形成するととも
に、この排出開口52に連通するように副次室53を設
けて概略構成されている。この副次室53は、カバー5
1の周面からその周方向に沿って漸次外側に膨らむよう
に形成されていて、その開口端は切屑排出口54とされ
ている。
【0039】カバー51の先端部には、その外周面およ
び先端面に開口する断面略L字状の油穴55が周方向に
間隔をおいて複数形成されており(本実施形態では8
個)、これら油穴55にはノズル56が挿入されてい
る。各ノズル56は、連結部材57を介してホース58
に連結されていて、このホース58を通じてオイルミス
トmが各ノズル56へと供給されるようになっている。
【0040】しかして、本実施形態の正面フライスで
は、切刃13a,13bで生成されカバー51内の切屑
排出空間Rに誘導された切屑は、回転する工具本体11
による遠心力でカバー51の内周面に飛ばされて回転
し、排出開口52から副次室53に移動することで、切
屑排出口54から排出される。
【0041】このとき、工具本体11の回転に伴って発
生する渦流によって、切屑排出空間R内の空気が副次室
53を通って切屑排出口54から排出されて、切屑排出
空間Rが負圧になっているため、カバー51の先端部か
ら吐出されたオイルミストmはカバー51の内周面側へ
と吸引され、周囲に飛散することなく被削材wの表面や
切刃13a,13bへと供給されて良好な潤滑作用およ
び冷却作用を奏することになる。
【0042】次に、本発明の第四実施形態について、図
8を参照しながら説明する。図8は本実施形態に係る正
面フライスを示す断面図であり、同図において、第一実
施形態と同一または同様の構成要素については、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0043】本実施形態における切屑収納体61は、そ
の基端部に軸受21の外周面に連結される基部62を備
え、基部62の外周面63は工具本体11の軸線Oを中
心軸とする円筒面形状とされ、上側の上外周面63aが
下側の下外周面63bよりも外径が若干小さく形成され
た段部64を有している。
【0044】上外周面63aの周囲には、環状のブロッ
クリング65が着脱可能に取り付けられている。ブロッ
クリング65の一部は、径方向外方に拡張されて拡張部
66を形成し、この拡張部66には、主軸頭S1に形成
された嵌合凹部67と係合可能な位置決めピン(位置決
め部材)68が装着されている。
【0045】拡張部66には、軸線Oと平行な方向に挿
入穴71が形成されていて、前記位置決めピン68は、
この挿入穴71に進退可能に挿入されている。挿入穴7
1の内部には、小径の上部孔72aと大径の下部孔72
bとからなる貫通孔72が穿孔されている。また、挿入
穴71の底部から位置決めピン68内の下部孔72bに
かけては、スプリング73が圧縮状態で内装されてい
る。
【0046】主軸頭S1の嵌合凹部67内には、前記ミ
スト供給装置から供給されるオイルミストmが流通する
連通孔81が形成され、位置決めピン68が嵌合凹部6
7に嵌挿された状態において、オイルミストmが貫通孔
72へと送り込まれるようになっている。拡張部66に
おいて、挿入穴71の底部には貫通孔82が形成されて
いる。
【0047】そして、本実施形態の切屑収納体61に
は、連結パイプ28から周方向に180゜離間した位置
において径方向外方に拡張する拡張部61aが一体に設
けられていて、この拡張部61aとブロックリング65
の拡張部66との間には、拡張部61a内に形成された
油穴83と前記貫通孔82とを連通させるホース85が
設けられている。
【0048】油穴83は、その基端側においては貫通孔
72およびホース85と同軸に延びるように形成されて
いるが、軸線方向中間付近から切屑収納体61の軸線に
向けて折れ曲がり、切屑収納体61の外周面に面したと
ころで更に前記軸線に沿うように折れ曲がることで、軸
線方向略中間から先端にかけては切屑収納体61の外周
面に沿って延びている。
【0049】しかして、本実施形態の正面フライスで
は、アーバー19が装着された工具本体11をマシニン
グセンタに代表される自動工具交換装置(図示略)によ
って工作機械の主軸Sに装着する際に、位置決めピン6
8と主軸頭S1の嵌合凹部67とを対向させておけば、
主軸Sにアーバ19が嵌合されるとともに、アーバ19
のキー溝91に主軸Sのキー92が嵌合され、これと同
時に位置決めピン68の先端部68aが主軸頭S1の嵌
合凹部67に嵌挿される。
【0050】これにより、連通孔81,貫通孔72,ホ
ース85および油穴83が連通してなる流路が形成さ
れ、ミスト供給装置から給送されたオイルミストmは、
切屑収納体61の先端部から噴霧されることになる。よ
って、マシニングセンタに代表される自動工具交換装置
に対しても、その自動化を阻害することなく適用するこ
とができる。
【0051】そして、切削加工時には、工具本体11の
回転に伴って発生する渦流によって、切屑排出空間R内
の空気が連結パイプ28を通って排出されて、切屑排出
空間Rが負圧になるため、切屑収納体61の先端部から
吐出されたオイルミストmは切屑収納体61の内周面側
へと吸引され、周囲に飛散することなく被削材wの表面
や切刃13a,13bへと供給されて良好な潤滑作用お
よび冷却作用を奏する。
【0052】また、本実施形態において、第一実施形態
のように、連結パイプ28にダクトホース29を嵌合し
てその他端に吸引機を接続すれば、オイルミストmの吸
引および切屑流れの促進が図られることはもちろんであ
る。
【0053】なお、前記各実施形態および変形例では、
切削時に供給する切削用媒体としてオイルミストmを用
いたものについて説明したが、このオイルミストmに代
えて、−30〜−40℃の冷風をそのまま噴射したり、
この冷風に極微少量の切削油剤を霧状に混合してオイル
ミストを噴霧させるようにしてもよい。
【0054】これらの場合にも、切削油剤をほとんど使
用しないため、廃油処理コストを限りなくゼロに近くす
ることができることは勿論のこと、液状の切削油剤を使
用した場合と同等もしくはそれ以上の加工性能をクリー
ンな作業環境下で実現することができる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の転削工具では、工具本体の回転に
伴って発生する渦流によって、切屑排出空間内の空気が
切屑排出口から排出されて切屑排出空間が負圧になるた
め、切屑収納体の先端部から吐出された霧状の切削油剤
または冷風を切屑収納体の内周面側へと吸引し、これら
を周囲に飛散させることなく被削材の表面や切刃へと安
定供給することが可能になる。よって、クリーンな作業
環境化で優れた加工性能を得ることができる。
【0056】(b)請求項2記載の転削工具では、工作
機械に工具本体を装着すれば、霧状の切削油剤または冷
風を切屑収納体の先端部へと導くための流路が自動的に
連通形成されるようにしたため、マシニングセンタに代
表される自動工具交換装置に対しても、その自動化を阻
害することなく適用することができる。
【0057】(c)請求項3記載の転削工具では、霧状
の切削油剤または冷風を工具本体側に向けて吐出させる
ようにしたため、これらの周囲への飛散防止、および被
削材表面や切刃への安定供給を促進することができる。
【0058】(d)請求項4記載の転削工具では、拡散
防止部材によって吐出口の周囲を覆うようにしたため、
霧状の切削油剤または冷風が吐出口から円錐状に広がる
ように吐出されることがあっても径方向外方への拡散を
防止することができ、これらの周囲への飛散防止、およ
び被削材表面や切刃への安定供給をより一層確実なもの
にすることができる。
【0059】(e)請求項5記載の転削工具では、霧状
の切削油剤または冷風が多方向から供給されるようにし
たため、これらの被削材表面や切刃への安定供給がより
一層促進され、潤滑作用および冷却作用の大幅な向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る正面フライスの
要部を示す要部拡大断面図である。
【図2】 図1に示す正面フライスの全体構成を示す断
面図である。
【図3】 図1に示す正面フライスの全体構成を示す平
面図である。
【図4】 図1に示す正面フライスの変形例を示す要部
拡大断面図である。
【図5】 本発明の第二実施形態に係る正面フライスの
要部を示す要部拡大断面図である。
【図6】 本発明の第三実施形態に係る正面フライスを
示す断面図である。
【図7】 図6に示す正面フライスの平面図である。
【図8】 本発明の第四実施形態に係る正面フライスを
示す断面図である。
【図9】 従来の正面フライスの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 工具本体 13a、13b 切刃 22、51、61 切屑収納体 22bA 先端部外周面(吐出穴開口面) 26、41、83 油穴(吐出穴) 26a、41a 吐出口 27、54 切屑排出口 31 拡散防止部材 68 位置決めピン(位置決め部材) 72 貫通孔 m オイルミスト(霧状の切削油剤) R 切屑排出空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端外周部に切刃が設けられた工具本体
    の外周面を覆うように、切屑排出口を備えた切屑収納体
    が前記工具本体と同軸かつ相対回転自在に取り付けら
    れ、前記切刃で生成された切屑を前記切屑収納体の内周
    面と前記工具本体の外周面との間に形成された切屑排出
    空間に誘導して前記切屑排出口から排出させる転削工具
    において、 前記切屑収納体に、その先端部から霧状の切削油剤また
    は冷風を吐出させる吐出穴を形成したことを特徴とする
    転削工具。
  2. 【請求項2】 前記切屑収納体に、前記工具本体を工作
    機械に連結した際に該工作機械に係合し且つその係合時
    に前記工作機械側から供給された霧状の切削油剤または
    冷風を通過させる貫通孔を有する位置決め部材を設け、 前記貫通孔を通過した霧状の切削油剤または冷風を前記
    吐出穴へと導いて前記切屑収納体の先端部から吐出させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の転削工
    具。
  3. 【請求項3】 前記吐出穴は、その吐出口が前記工具本
    体側に向けて開口するように形成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の転削工具。
  4. 【請求項4】 前記切屑収納体の吐出穴開口面に、前記
    吐出穴の吐出口よりも径方向外方から軸線方向先端側に
    延びる拡散防止部材が設けられていることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の転削工具。
  5. 【請求項5】 前記吐出穴は、前記切屑収納体の周方向
    に間隔をおいて複数形成されていることを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれかに記載の転削工具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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