JP2000000359A - パチンコ遊技機の球抜き装置 - Google Patents

パチンコ遊技機の球抜き装置

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JP2000000359A
JP2000000359A JP16543398A JP16543398A JP2000000359A JP 2000000359 A JP2000000359 A JP 2000000359A JP 16543398 A JP16543398 A JP 16543398A JP 16543398 A JP16543398 A JP 16543398A JP 2000000359 A JP2000000359 A JP 2000000359A
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利男 玉垣
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直樹 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機に設置された球抜き装置の球抜き状態
を、次の遊技者等に報知する。 【解決手段】 球抜き装置42は、球皿Eの表側で指先
き操作変動し得る操作部材80と、この操作部材80の
変動に連動して球出口部分33に対する閉鎖位置と開放
位置とに変位し得る開閉部材60と、開閉部材60の開
放範囲状態を電気的に検知して遊技機Pの所要位置に付
設される報知手段100に報知条件を付加し得る位置検
出手段91とを備える。すなわち操作部材80によって
球抜き状態に保持された際に、開閉部材60が球出口部
分33に対する半開きまたは全開の状態にあると、これ
を位置検出手段91で検知して報知手段100により次
の遊技者等へ報知する。なお、位置検出手段91として
リードスイッチ等が実施され、また報知手段100とし
て発光ランプ102等が実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
の球抜き装置に関し、更に詳しくは、パチンコ球を使用
する遊技機の前側で相当数のパチンコ球を収容して必要
時に排出し得る球皿の球出口部側に装備された球抜き装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機の代表例の一つである一
般的なパチンコ機では、ゲーム開始操作に基づく打球発
射装置と球送り装置との関連作動において、上球受け皿
(上球皿)内の遊技球を1球ずつ機内の発射部位に送込
み、これを遊技面内に打出してゲームを遂行し得るよう
になっている。そして、ゲーム中に発生したセーフ球に
対する褒賞として、機裏側の機構セット盤に配設した賞
球排出部から所定数のパチンコ球(賞球ともいう)が排出
され、遊技者側に還元されるようになっている。このた
めパチンコ機は、パチンコ球の受入れおよび貯留に必要
とされる球受け部材として、機体前面の中央において貯
留,送出用として設置される前記上球皿と、下端部にお
いて貯留用として設置される下球受け皿(下球皿)とを備
えている。そして、前記賞球排出部から排出された賞球
については、機裏側の主排出路から上球皿へ優先的に通
出されて遊技球として送出されたり貯留され、この上球
皿の充満以後に溢れ出る余剰賞球は、主排出路から分岐
連設された副排出路を介して下球皿へ排出されて貯留さ
れるようになっている。
【0003】また、前述した上球皿および下球皿には、
遊技者が適時必要に応じて指先で開放操作し得る球抜き
装置が付設されている。例えば上球皿に付設される球抜
き装置については、各メーカ毎のパチンコ機において設
置部位や形式等に差異があっても、その基本的な形態と
しては、上球皿の外郭体に露出されている操作部材の操
作に伴い開閉弁部材が開放変位されることにより、上球
皿の下流端の球送出口と球抜き路が互いに開放連通され
て、同上球皿の貯留球を下球皿側へ抜出し得るようにな
っている。また下球皿には、別の球抜き装置が配設され
ており、この球抜き装置における操作部材の操作に伴っ
て開閉弁部材が開放変位することにより、皿部底面の球
抜き口が開放されて、同下球皿側の貯留球および上球皿
側からの球を抜出して、下方に用意される球受け箱に排
出するよう構成されている。すなわち、遊技者が当該パ
チンコ機における遊技を終了するに際しては、先ず上球
皿内に貯留されていたパチンコ球を、上球皿に配設され
た球抜き装置を利用して下球皿へ排出し、次いで下球皿
に配設された球抜き装置を利用して機外へ抜出すように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記上球皿お
よび下球皿では、夫々の球皿毎に概ね500個前後のパ
チンコ球を貯留し得るようになっている。従って、全て
のパチンコ球の球抜きには30秒〜1分程度の時間を要
するため、球抜きが完了するまでの間、遊技者は球抜き
装置の操作部材を指先で操作状態に継続的に保持してい
なければならない。しかし、これを面倒で煩雑に感じる
遊技者においては、マッチ棒や爪楊枝またはコイン等を
利用して前記操作部材を球抜き位置に固定保持して、指
先を使わずにパチンコ球を抜出してしまい、全てのパチ
ンコ球の球抜きが終了すると、前記操作部材の固定保持
を解除しないまま席を立つ場合が極めて多い。ところが
従来の球抜き装置では、球送出口に対して前記開閉弁部
材が半開きまたは全開の状態(球抜き状態)にある場合を
検知して、これを報知する手段が具備されていなかっ
た。このため、球抜き装置が球抜き状態に保持されてい
る遊技機において、次の遊技者がこれに気付かずに遊技
球を上球皿へ投入した際には、遊技球が下球皿側へその
まま排出されてしまう。すなわち、操作部材の通常位置
への復帰操作と、下球皿へ排出された遊技球の上球皿へ
の再投入作業とを強いられ、次の遊技者に極めて不愉快
な思いをさせてしまう不都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を解決するべく
新規に提案されたものであって、球抜き装置が球抜き状
態にある場合を検知する検出手段と、これを知らせる報
知手段とを備えて、遊技者に不愉快な思いをさせること
を防止し得るようにしたパチンコ遊技機の球抜き装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るパチン
コ遊技機の球抜き装置は、パチンコ球を使用する遊技機
の前側で相当数のパチンコ球を収容して必要時に排出し
得る球皿の球出口部側に装備された球抜き装置にあっ
て、前記球皿の表側で指先き操作変動し得る操作部材
と、この操作部材の変動に関連して前記球出口部分に対
する閉鎖位置と開放位置とに変位し得る開閉部材と、開
閉部材の開放範囲状態を電気的に検知して遊技機の所要
位置に付設される報知手段に報知条件を付加し得る位置
検出手段とを備え、前記開閉部材が前記球出口部分に対
する半開きまたは全開の状態にある場合を、前記検出手
段で検知して前記報知手段により報知し得るように設定
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】球抜き装置は、球皿の表面に臨んだ操作部材に
対する非操作時には、該操作部材に連繋接続された開閉
部材が球出口部を全閉状態に保持されるので球皿内のパ
チンコ球は排出されず、また検出手段が非検知状態にな
っている。そして、前記操作部材を操作して球抜き状態
となった場合には、前記開閉部材が球出口部を全開状態
にして球皿内のパチンコ球が排出され、またこれを検出
手段が検知して報知手段が報知する。なお報知手段とし
ては、ランプ等の光を発生する部品やブザー等の音を発
生する部品が採用され、また回路基板内のタイマー回路
を介するようにすれば、検出手段による検出情報に対し
て設定時間後に報知作動がなされるよう制御し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機の球抜き装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例で
は、前枠の正面内部にパチンコ球用の遊技盤がセットさ
れた一般的なパチンコ機の場合を主に示す。
【0009】本実施例のパチンコ機Pは、その基本的構
成の概要として、図1に略示するように、外枠Aの開口
前面側に連結支持手段および施錠手段を利用して開閉お
よび着脱が可能に組付けられる前枠Bの各部に、ガラス
扉D付きの窓枠C、後述する上下の球受け皿E,Fおよ
び打球発射装置G等が装備されている一方、前枠Bの正
面内部に所要の遊技盤Hが着脱交換可能にセットされて
おり、そして前枠Bの裏側にアウト球、セーフ球、賞品
球の各処理部を有する機構セット盤(図示せず)が着脱可
能に装備されている。なお外枠Aは、上下および左右の
各枠部材1,2,3,4が互いに枠組み連設された形態の
ものを例とし、少なくとも右と下の枠部材3,4を合成
樹脂成形製のものとして交換することにより、一般に
「関東枠、関西枠」と呼称区分されているタイプのものに
変更し得るようになっている。
【0010】(前枠について)各種構成部材の搭載枠とさ
れる前記前枠Bは、全体が合成樹脂成形されたものを例
とし、基本的には図1に示すように、外枠Aの開口前面
域に適合する外形枠サイズに成形されて内側に正面縦長
方形の窓枠口6を開口した枠体5と、この枠体5の裏側
に一体成形されて窓枠口6よりやや狭い開口面域を成形
した収容保持枠8とが前後に連設された内外二重枠形態
とされている。そして前記枠体5においては、窓枠口6
の内周囲に窓枠Cを設置し得るようになっており、この
窓枠口6の下部に下球皿Fや打球発射装置G等を設置す
るための前盤部7が成形され、また窓枠口6の上縁部お
よび右縁部に亘り電光装飾部9が設置されている。なお
収容保持枠8においては、窓枠口6の下部内側に位置す
る遊技補助盤10が一体成形され、この遊技補助盤10
には、賞品球用の排出口11およびこぼれ球やファール
球用の回収路12等が成形されていると共に、同盤の前
側に発射レール13とスピーカ14等を組込んだ回収ケ
ース15等がセットされている。
【0011】(上球皿について)前枠Bの下部前側に装備
される上球受け皿(単に上球皿ともいう)Eは、窓枠Cに
おけるガラス扉Dの下方面域に合わせて開閉および着脱
可能に組付けセットされている。この上球皿Eは、図2
および図3に示すように基本的な構成として、合成樹脂
成形された基本構成部材である箱枠状の外郭体20と、
同外郭体20の開口内側に嵌合セットされる皿本体21
とをビス19で組付け整合して、全体が下面を水平にし
両端を曲面状にした流線形状にユニット化されており、
この両者20,21の裏面に合わせて、補強装飾用の補
助部材22を前面に取着した薄肉金属成形製(または樹
脂製)の開閉セット板23がビス18で取着されて単一
化されている。そして外郭体20および補助部材22
は、ともに同長に整合されて互いの右端部が開閉セット
板23の右端から延出しており、また開閉セット板23
は、窓枠Cの下部面域に整合する横長方形サイズにされ
て、各部に必要な口が成形されていると共に、その水平
下端縁が外郭体20における水平底板部20aの下底面
に対して平行位置に整合されている(図4参照)。
【0012】そして、この上球皿Eの着脱開閉用の連結
支持手段として、図1および図2に例示するように、前
枠Bの前盤部7の左端部前面に固定された支持具16の
支軸16aに対して、開閉セット板23の左端部前面に
固定された受け具24の軸筒部25が軸孔26を介して
上下方向へ抜脱可能に嵌挿連結し得るようになってい
る。また施錠手段として、図1に示すように、窓枠Cの
右中央内側に設置された施錠具17の昇降施錠杆に対し
て、開閉セット板23の右側裏面に取着された掛け具2
7が係脱可能に係合できるようになっている。なお、前
記受け具24の軸筒部25を含む前出部分は、外郭体2
0および皿本体21の左端部に成形された平面U字状の
逃し口28内に位置するようになっており(図2参照)、
そして軸筒部25と支軸16aとが適正な嵌合い公差を
以って嵌挿される。
【0013】前記皿本体21は、枠体部29に成形され
た皿部として、球収容部30と金属製のレール31を敷
設した整列送出部32とが一連の勾配で成形されてお
り、この送出部32の下流端に開口された球送出口33
に対し、後述する球抜き装置42が付設されるようにな
っている。一方前記補助部材22は、開閉セット板23
の上縁に合わせて着脱交換可能に取着されており、その
本体34の左端部には前枠B側の賞球用排出口11と皿
本体21の球収容部30とを連絡する賞球給出用の連絡
筒部35が成形されている。また開閉セット板23で
は、その上端縁に沿って成形された係合レール部36
が、前記ガラス扉Dの下縁と噛合状態で整合し得るよう
になっている。なお、前述の上球皿Eにおけるその余の
構成として、外郭体20における前記逃し口28の底面
周囲と水平底板部20aの右部下底面とに、夫々水平姿
勢保持用の支持座37が形成されている(図4参照)。
【0014】また補助部材22では、一般的なパチンコ
機Pの場合には標準タイプのものが、また球貸し型のパ
チンコ機Pの場合には、図1に示すように、球貸し操作
部38を備えた別種タイプのものが夫々選択使用され
る。これら2種タイプの何れの補助部材22にあって
も、球貸し操作部38の有無を除いて基本的には同様に
構成されて、開閉セット板23に対して止め具(図示せ
ず)を利用してビス着されている。そして前枠Bに対す
る上球皿Eの組付け状態において、補助部材22の本体
34の右外端部が外郭体20の右外端部と共に窓枠Cの
右側下部を覆蓋し得るようになっている。
【0015】(球抜き部について)前述した上球皿Eにお
ける球抜き部40は、皿本体21内のパチンコ球を下球
皿Fへ直接的に抜出す形態のものであって、皿本体21
と外郭体20との右側空間部内に組込まれている。すな
わちこの球抜き部40では、図1および図4に示すよう
に、皿本体21の枠体部29裏側に成形されて前記球送
出口33と縦通した球抜き路41と、枠体部29前面に
固定される球抜き装置42とから構成されている。そし
て、球送出口33の隣接部位に形成された取着セット部
45に、球抜き装置42の後述する舌片部62の挿通を
許容するスリット口43が形成されており、また球抜き
路41の開口下端に合わせて外郭体20の水平底板部2
0aに出口44が開口されている。なお前記出口44
は、下球皿Fに連通する球抜き通入部114の上端開口
部114aに整合するようになっている。
【0016】そこで次に、前述のように構成されたパチ
ンコ機Pに実施される球抜き装置につき、好適な実施例
を挙げて具体的に説明する。
【0017】
【第1実施例】図3〜図7は、第1実施例に係る球抜き
装置42を例示しており、この球抜き装置42は、所要
形状に成形されたケース体46に組込んで前記球送出口
33を開閉し得る開閉部材60と、同ケース体46に組
込んで該開閉部材60に一端を連繋する作動部材70
と、前記ケース体46の外方から嵌挿されて該作動部材
70に連繋される操作部材80と、前記開閉部材60の
位置を検知する位置検出手段91と、この位置検出手段
91による検出信号をもとに作動される報知手段100
とから構成され、操作部材80の操作部81を押圧操作
するプッシュボタン形式となっている。そして、前記皿
本体21および外郭体20との間において、前記開閉部
材60,作動部材70,位置検出手段91および報知手段
100を組込んだ前記ケース体46を皿本体21に形成
した前記取着セット部45に取付固定し、前記操作部材
80の押しボタン状の操作部81を前記外郭体20の前
面右方に開設した挿通部77に嵌挿支持させた状態で、
前記皿本体21と外郭体20との間に着脱可能に取着さ
れるようになっている。
【0018】(ケース体について)前記ケース体46は、
上方へ全面開口する開口部47aを有する略矩形状の本
体部材47と、該本体部材47の開口部47aに整合し
得る形状に成形されて該開口部47aを上方から全面的
に覆蓋する蓋部材48とから形成されている。前記本体
部材47では、内部右側に前記開閉部材60用の摺動室
49が画成され、内部左側に前記操作部材80の軸杆部
82用の嵌挿部50が画成されると共に、摺動室49と
嵌挿部50との間に前記作動部材70用の支持部51が
形成されている。そして、前記摺動室49に整合する後
壁に、開閉部材60の舌片部62の移動を許容し得る大
きさの開口52が形成され、また前記嵌挿部50に整合
する前壁に、軸杆部82の挿通を許容する挿入口53が
形成されている。一方、本体部材47の左前隅角部と右
後隅角部には上方に開口したビス孔54が形成され、ま
た蓋部材48の左前隅角部と右後隅角部には該ビス孔5
4に整合する通孔55が形成されており、本体部材47
と蓋部材48とを整合セットした状態で各通孔55に挿
通したビス56を各ビス孔54に締付けることにより、
中空体状のケース体46が形成される。更に図4および
図6に示すように、本体部材47の下面後端部には、垂
直下方へ延出した取付片57が該本体部材47に一体成
形されると共に、蓋部材48の上面後端部には、垂直上
方へ延出した取付片58が該蓋部材48に一体成形され
ており、これら取付片57,58の凹部57a,58aに
整合させたビス59を皿本体21の枠体部29に締付け
ることにより、ケース体46全体が該皿本体21の取着
セット部45に組付けられるようになっている。なお、
本体部材47の右壁内側に位置検出手段91における回
路基板92用の設置部76が形成され、また蓋部材48
の右端後方部に報知手段100として実施される発光ラ
ンプ102用の円筒状の設置部79が形成されている。
【0019】(開閉部材について)前記開閉部材60は、
図7に示すように、断面が倒伏コ字状に形成された樋状
の本体61と、この本体61の後端面から後方に略水平
に延出する舌片部(開閉舌部)62と、前記本体61の右
側面から右方に形成された係止案内部63とが一体的に
成形されている。この開閉部材60は、前記本体部材4
7に画成された摺動室49に収納された状態において、
該摺動室49の左側に形成された案内リブ64に対して
本体61の左側面が当接し、右側に形成された案内リブ
65に対して係止案内部63に形成された案内溝66が
上方から嵌合しており、これら案内リブ64,65に沿
って前後方向へのスライド移動のみが可能となってい
る。また、蓋部材48の下面には規制リブ69が形成さ
れており、開閉部材60は上方への移動が規制されてい
る。そして、開閉部材60が摺動室49内の最も後方ま
でスライド移動すると、前記舌片部62がケース体46
の後方側へ突出した状態となり(図2または図3参照)、
摺動室49内の最も前方までスライド移動すると、前記
舌片部62がケース体46内に収納した状態となる(図
5参照)。なお、摺動室49に面した前壁内側に、後方
へ突出したボス67が一体成形され、このボス67と開
閉部材60の本体61後壁との間にコイルばね68が圧
縮状態に配設されており、これにより開閉部材60は、
常に摺動室49の後方側へ付勢されて前記舌片部62を
ケース体46の後方側へ延出させた状態に保持される。
【0020】(作動部材について)前記作動部材70は、
上方へ突出したボス状の前記支持部51に外嵌される円
筒状の支点部71と、この支点部71の外周面上端から
水平外方へ延出したアーム部72と、前記支点部71の
外周面中央から該アーム部72とは正反対(略180度)
方向の水平外方へ延出した連繋片部73とが一体成形さ
れ、前記支点部71を支持部51に対して上方から嵌合
させることにより、該支持部51を中心とした旋回動が
可能となっている。そして、前記アーム部72の先端下
面には、垂直下方へ突出したピン74が一体成形されて
おり、前記開閉部材60の係止案内部63の上面に形成
した係合孔75に、前記ピン74が上方から係合するよ
うになっている。また前記連繋片部73は、その先端部
の端面が円形曲面状に形成され、操作部材80の軸杆部
82の後端に形成された連繋溝83に係合するようにな
っている。前記係合孔75は、作動部材70の旋回動に
伴うピン74の円弧動を許容するように、左右方向に長
い長孔にしてある。なお、作動部材70の上下方向への
がたつきを防止するために、支点部71の上方から支持
部51に対してビスを締付けるようにしてもよい。
【0021】(操作部材について)前記操作部材80は、
前記外郭体20の所定位置に形成された円形凹状の挿通
部77に前方からセットされる押しボタン型の円形状の
操作部81と、外郭体20の後方から前記挿通部77の
挿通孔78を介して前記操作部81に係着される前記軸
杆部82とから構成され、ケース体46に直接的に取着
されるようになっていない。すなわち軸杆部82は、ケ
ース体46の前壁に形成された前記挿入口53を介して
その後端側が嵌挿部50内へ挿入され、これにより後端
部に形成された前記連繋溝83と前記作動部材70の連
繋片部73とが、好適に連繋されるよう構成されてい
る。なお軸杆部82は、図6に示すように、挿入口53
の左右両側縁から後方へ平行に延在する案内壁84,8
4と、嵌挿部50の下面(本体部材47の底面)において
前後方向へ延在するリブ85と、該嵌挿部50の上面
(蓋部材48の下面)において前後方向へ延在するリブ8
6とにより、左右方向および上下方向への移動が規制さ
れ、前後方向へのみスライド移動が許容される。また、
操作部81の外周面と挿通部77の内周面とは、略密着
した状態となっており、しかも挿通孔78に向けて奥壁
が形成されているので、この挿通部77から針金等の極
細異物を侵入させることは不可能である。
【0022】そして、軸杆部82の前端部に係合溝部8
7が形成され、また操作部81の背面には、該軸杆部8
2の前端部に外嵌される連結筒部88と前記係合溝部8
7に係合する係合突部89が形成されており、係合溝部
87と係合突部89との係合および連結筒部88と軸杆
部82外周面との係合により、軸杆部82と操作部81
とが容易な分離が不能に係着される。このように構成さ
れた操作部材80は、前記外郭体20に対して前後方向
へスライド移動が可能に配設され、これにより操作部8
1が挿通部77に対して出没変位するようになってい
る。なお軸杆部82の外周面の上下対向部には、前端部
から所要長に亘って平面状の切欠き90が形成されると
共に、前記挿通孔78はこの切欠き90に対応した形状
に成形されており、操作部材80の前方向へのスライド
移動した際には、挿通孔78の後方開口部と切欠き90
の後方端部とが係止して、該操作部材80が外郭体20
から脱抜することを防止し得るようになっている(図4
参照)。
【0023】(位置検知手段について)第1実施例の球抜
き装置42では、前記開閉部材60のスライド移動位置
に対応して、前記球送出口33に対する半開状態または
全開状態にある場合を電気的に検知する位置検出手段9
1が具備されている。この位置検出手段91は、例えば
図5〜図8に示すような公知の磁気型リードスイッチが
例とされ、前記本体部材47に形成された設置部76に
ビス等で取着される回路基板92に接続された検出素子
93を備えたコンタクト部94と、前記開閉部材60の
係止案内部63に埋設して右側面に露出させた被検出素
子95を備えたマグネット部96とから構成されてい
る。そして前記コンタクト部94における検出素子93
は、図9に示すように、開閉部材60が摺動室49内を
前後にスライド移動するに際し、前記舌片部62が球送
出口33に対する半開き状態と全開状態との範囲内に位
置している場合に、前記被検出素子95が近接してそれ
を検知し得る長さに設定されている。すなわち、舌片部
62により球送出口33が全閉状態となっている場合
(開閉部材60が摺動室49の後方側に位置している)
は、被検出素子95が検出素子93から離間しているの
で該検出素子93の接点が「開」となり、また舌片部62
により球送出口33が半開き状態から全開状態の間に位
置している場合(開閉部材60が摺動室49の中央と前
方側の間に位置している)には、被検出素子95が検出
素子93に近接して両素93,95間に磁気回路が形成
され、検出素子93の接点が「閉」となる。
【0024】(報知手段について)そして第1実施例の球
抜き装置42では、前記位置検出手段91の回路基板9
2とリード線101を介して電気的に接続されて、該位
置検出手段91の検出信号をもとに作動する報知手段1
00を具備している。この報知手段100は、例えば図
5〜図8に示すような発光ランプ102が例とされ、蓋
部材48に形成された前記設置部79に上方から嵌合セ
ットされ、発光部を上方に指向させた状態に取付けられ
るようになっている。そして、前記位置検出手段91に
おける検出素子93の接点が「閉」状態となった際に通電
されて、発光制御されるようになっている。なお、上球
皿Eにおける外郭体20の上面において前記発光ランプ
102が対応する位置には、図2および図6に示すよう
に、開口103および該開口103に取着されるランプ
レンズ104が取着されており、球抜き装置42の球抜
き状態時に発光する該ランプ102を外部から視認し得
るようになっている。また本体部材47の右壁上縁に
は、前記リード線101用の挿通口47bが形成されて
いる。
【0025】(回路基板について)このように第1実施例
の球抜き装置42では、リードスイッチ型の位置検出手
段91と発光ランプ102による報知手段100とが具
備され、これら位置検出手段91と報知手段100と
は、前述したように、回路基板92を介して接続されて
いる。この回路基板92には、例えば図10に略示する
ように、前記位置検出手段91に接続される入力回路1
21と、前記報知手段100に接続される駆動回路12
2と、外部電源(AC24V)119に接続されて前記入
力回路121および駆動回路122に接続される電源回
路120とを備えており、位置検出手段91から出力さ
れる検出信号は、入力回路121を介して駆動回路12
2に伝達され、この駆動回路122の設定内容に従って
報知手段100の発光ランプ102が発光制御される。
すなわち駆動回路122での設定内容により、発光ラン
プ102による発光表示は、連続点灯や適宜間隔での点
滅等が可能となって表示機能の多様化および効果アップ
を図ることができる。なおリードスイッチを利用した位
置検出手段91では、図11に略示するように、回路基
板92を介さずに発光ランプ102と検出素子93とを
直結することが可能であり、前記球送出口33に対する
半開状態または全開状態を単に連続的に点灯させるだけ
であれば、この形態も好適に実施し得る。
【0026】また前記位置検出手段91と報知手段10
0とは、図12に略示するように、前記回路基板92に
タイマー回路124を追加した回路基板125を介して
接続するようにしてもよい。この場合では、位置検出手
段91からの検出信号が入力回路121に出力され、こ
の検出信号を受けた入力回路121はタイマー回路12
4へ信号を出力し、そしてタイマー回路124は、予め
設定した時限条件に基いて設定時間後にタイムアップし
て駆動回路122へ信号を出力し、これに基いて報知手
段100の発光ランプ102が発光制御されるようにな
る。すなわち、タイマー回路124の時限条件を例えば
「1分」に設定しておけば、球抜き装置42の操作部81
を押圧して球抜き操作を開始した時点においては、前記
発光ランプ102は発光制御されず、球抜き操作状態が
1分間経過すると、発光ランプ102が発光制御される
ようになる。従って、タイマー回路124の時限条件
を、貯留球の球抜きを完全に行なうに要する時間以上に
設定しておけば、正常な球抜き操作(指先を掛けた操作)
を行なった場合には、前記発光ランプ102が発光制御
されることはなく、球抜き状態を固定保持しかつそれを
解除しなかった場合にのみ発光ランプ102を発光制御
させ得るようになる。
【0027】(球抜き装置の取付け)前述のように構成さ
れた第1実施例の球抜き装置42では、前記開閉部材6
0,コイルばね68,作動部材70および位置検出手段9
1の各部材を内部に収納セットすると共に、報知手段1
00の発光ランプ102を取着してユニット化されたケ
ース体46が、前述したように、前記開閉部材60の舌
片部62がスリット口43を介して球送出口33に整合
した状態で、皿本体21における枠体部29の取着セッ
ト部45にビス59で固定される。一方操作部材80
は、操作部81を外郭体20の挿通部77の前側からセ
ットすると共に、軸杆部82を外郭体20の挿通孔78
を介して後側からセットし、両者81,82を係着して
該外郭体20に対してスライド移動可能でかつ脱抜不能
に配設される。そして、ケース体46を取付けた皿本体
21と、操作部材80を配設した外郭体20とを組付け
ることにより、操作部材80の軸杆部82がケース体4
6の嵌挿部50へ挿通され、前記連繋溝83と連繋片部
73とが好適に係合されると共に、発光ランプ102が
ランプレンズ104の内部下方に整合位置する。
【0028】(球抜き装置の作動態様について)前記皿本
体21と外郭体20との間に組付けられた実施例の球抜
き装置42は、前記操作部81に対する非押圧状態にお
いては、前記コイルばね68の伸び方向への付勢弾力の
もとに、開閉部材60が摺動室49内を後方側へ移動
し、舌片部62がスリット口43を介して球送出口33
へ延出するので、該球送出口33は閉鎖状態に保持され
て貯留球の球抜きがなされない(図3参照)。なおこの状
態では、作動部材70が図の反時計方向へ旋回するの
で、操作部材80は前方側へ押出され、操作部84が挿
通部77の前方部に位置するようになる。また位置検出
手段91においては、検出素子93に対して被検出素子
95が離間しているので、前記発光ランプ102は消灯
制御される。一方、前記操作部81を指先で後方側へ押
圧すると、操作部材80の軸杆部82が後方へ移動する
ことに伴って作動部材70が時計方向へ旋回するので、
開閉部材60がコイルばね68の付勢弾力に抗して摺動
室49内を前方側へ移動し、舌片部62が球送出口33
から退避するので、該球送出口33の開放に伴って貯留
球の球抜きが行なわれる。また位置検出手段91におい
ては、検出素子93に対して被検出素子95が近接位置
するので、該検出素子93が「閉」となることに伴い前記
発光ランプ102が適宜発光制御される。
【0029】(球送り装置について)そして、前述のよう
に構成された上球受け皿Eの開閉セット板23裏面に、
球送り装置106がセットされている(図2および図3
参照)。この球送り装置106は、打球発射装置G側の
打球作動とタイミングを合わせて球送り作動を行ない得
る電動制御形態のものであって、全体がカセット形式に
構成・取扱い得るようになっている。そして開閉セット
板23の裏面において、ケース107の送通路(図示せ
ず)の入口を上球皿Eの前記球送出口33に合わせてビ
ス止めセットされ、この送通路の出口を前記発射レール
13の基部側に臨ませている。
【0030】(下球皿について)前記前枠Bの下段前側に
装備される前記下球受け皿(単に下球皿ともいう)Fは、
本来の賞品球貯留機能の他に、前記上球皿Eの載置保持
機能をも奏し得るものとして、前盤部7の前面において
上球皿Eの下面と整合する条件で設置されている。この
下球皿Fは、図1に示すように基本的な構成として、合
成樹脂成形された基本構成部材である箱枠状の外郭保護
体110と、同保護体110の開口内側に嵌合セットさ
れる皿本体111と、両者110,111の開口裏面に
当接セットされる横長方形のセット板(図示せず)を組付
け整合してユニット化されている。また、セット板と外
郭保護体110との間には、前記上球皿Eに形成した球
抜き路41の出口44と、下球皿Fにおける皿本体11
1の貯留皿部113とを連通する前記球抜き通入部11
4が配設され、前述したように、該球抜き通入部114
の上端開口部114aが前記出口44に整合している。
従って、前記球抜き装置42における球抜き操作により
球送出口33から通出された上球皿Eの貯留球は、球抜
き路41および球抜き通入部114を介して下球皿Eの
貯留皿部113に通出されるよう構成されている。
【0031】前記下球皿Eに対するその余の構成とし
て、前記外郭保護体110の水平上板部110aの上面
内側に沿って係合レール部112が成形され、上球皿E
における開閉セット板23の下端縁と噛合状態で整合し
得るようになっている(図4参照)。そして打球発射装置
Gにおける球球操作部115が、図3に示すように、外
郭保護体110の右側斜状部において、平面外向きでか
つ側面後下りの所要角度の斜状に設置されて、遊技者が
長く楽に疲れず把持操作できるようになっている。また
皿本体111における貯留皿部113の底部には、該貯
留皿部113内の賞品球を抜出すための球抜き部116
が設置され、該貯留皿部113の左方に灰皿117が設
置されている。更に外郭保護体110における左側部に
は、パチンコ機におけるゲーム制御用、電気部材や電気
制御機器に対するリセット用、あるいは遊技者による異
常連絡用等に適宜選択して用いられるスイッチ操作部1
18が設置されている。
【0032】
【第1実施例の作用】前述のように構成された本実施例
のパチンコ機Pは、外枠Aに対する前枠Bに、ガラス扉
D付きの窓枠C、遊技盤H、機構セット盤の他に、前述
した上下の球皿E,Fおよび打球発射装置G等が装備・セ
ットされて1台単位に構成される。そしてゲームホール
内の設置枠台に所定の傾き起立姿勢で設置された外枠A
に、前枠B全体が組付けられることにより、在来のパチ
ンコ機と同様な縦型弾球遊技機として遊技に供し得る。
このもとで通常の打球発射操作を行なうことにより、上
球皿E内の遊技球を球送り装置106により1球ずつ発
射レール13に送込み、打球発射装置Gの駆動に従動す
る打球杆で打出して、遊技盤H内で所要のパチンコゲー
ムを展開し得る。そして、このゲーム中に発生したセー
フ球に対して機構セット盤の賞球排出装置から払出され
た賞品球が、排出口11および連絡筒部35を介して上
球皿E側へ優先的に排出されて球収容部30内に収容さ
れ、また上球皿E側の充満以後には下球皿F側へ排出さ
れて貯留皿部113内に貯留される。
【0033】そしてこのようなパチンコ機にあって、前
記球抜き装置42の組立ておよび上球皿Eに対する組付
けに関しては、ケース体46の本体部材47において、
摺動室49内にコイルばね68および開閉部材60をセ
ットすると共に、ピン74を開閉部材60の係合孔75
に係合させた作動部材70を支持部51に配設する。ま
た位置検出手段91においては、検出素子93を配設し
た回路基板92(125)を本体部材47の設置部76に
ビス着すると共に、被検出素子95を開閉部材60の係
止案内部63に埋設する。そして、本体部材47に蓋部
材48をセットしてビス56を締付けることにより、ユ
ニット化されたケース体46が形成される。一方、前記
回路基板92(125)にリード線101を介して電気的
に接続された発光ランプ102を、蓋部材48の設置部
79に嵌合セットする。このように組立てられたケース
体46は、後方に延出している舌片部62を、皿本体2
1における枠体部29の所定位置に形成したスリット口
43に整合させた状態に位置決めし、ビス59を利用し
て該枠体部29の取着セット部45に組付固定する。一
方操作部材80は、操作部81を外郭体20の挿通部7
7の前側からセットすると共に、軸杆部82を外郭体2
0の挿通孔78を介して後側からセットして両者81,
82を係着することで、外郭体20に対してスライド移
動可能でかつ脱抜不能に配設する。このように実施例の
球抜き装置42は、操作部材80とケース体46との2
点から構成され、その構成の簡素化が図られる。
【0034】そして、前記球抜き装置42のケース体4
6を組付固定した皿本体21と、該装置42の操作部材
80を配設した外郭体20は、同外郭体20の開口内側
に皿本体21を嵌合セットしてビス19を締付けること
により流線形状に一体化される。なお、両者20,21
の組付けに際して、前記操作部材80の軸杆部82が、
前記ケース体46の嵌挿部50へ挿通され、連繋溝83
と連繋片部73とが係合されるので、操作部材80,作
動部材70,開閉部材60が好適に連繋される。また前
記発光ランプ102が、外郭体20のランプレンズ10
4の内部下方に整合位置する。次いで、皿本体21の裏
面に合わせて、補強装飾用の補助部材22を前面に取着
した前記開閉セット板23を、ビス18を利用して取着
することにより、単一ユニット化された上球皿Eが形成
される。このように、前記第1実施例の球抜き装置42
の構成の簡素化に伴い、上球皿E全体を極めて楽に組立
て、製作することが可能となる。しかも、操作部材80
と作動部材70とは、連繋溝83と連繋片部73との係
合のみで連繋されるので、組付不良等が発生することも
ない。
【0035】前述のように組立てられた上球皿Eの前枠
Bに対する組付けは、前記下球皿Fを前盤部7の前面に
水平姿勢に固定セットした後において、該前枠Bに設置
された窓枠Cのガラス扉Dを開放したもとで簡単に行な
い得る。すなわち、上球皿Eの左端部をガラス扉Dと干
渉しない所要の向きにしたまま、下球皿Fの上方に露出
している前記支持具16の支軸16aを、開閉セット板
23の受け具24における軸筒部25の軸孔26に差込
むことにより、上球皿Eはガタ付きの少ない条件で連結
支持され、また窓枠C側の施錠具17の昇降施錠杆に、
開閉セット板23の掛け具27を係合して施錠される。
そしてこの組付け状態において上球皿Eは、下球皿Fの
水平上板部110a上に支持座37を当接した水平姿勢
で安定良く載置セットされる。これにより皿本体21の
皿部に係る球流れ勾配を設定通りに維持して良好な球流
れを図り得、また球送り装置106を、発射レール13
の発射位置や打球発射装置Gにおける打球杆の打球点位
置に対して適正な位置,姿勢に保持して的確な球送りを
図ることができる。
【0036】そしてこのような上球皿Eでは、その開閉
について、前記ガラス扉Dを開放すると共に前述の施錠
具17を解錠したもとで、下球皿Fの水平上板部110
aを載置台面として利用しながら、支持具16と受け具
24の連結支点に基いて水平保持したまま円滑に開閉し
得る。また着脱にあたっては、上球皿Eをガラス扉Dと
干渉しない向きにしたもとで、前述の支持具16と受け
具24との着脱を利用して簡単に組外し・組付けができ
るので、上球皿Eの新旧交換等に際しては、未熟練者で
も手早く容易に、楽な姿勢で簡単に着脱することができ
る。しかもこの上球皿Eのセット状態においては、開閉
セット板23の係合レール部36がガラス扉Dの下縁と
噛合状態で整合すると共に、外郭体20および補助部材
22の両右外端部が窓枠Cの右下部を覆蓋し、また下球
皿F側の係合レール部112が開閉セット板23の下端
縁と噛合状態で整合するので、針金や帯状片等の異物を
遊技盤H内に侵入させようとする不正行為を積極的に防
止することができる。
【0037】そして、前述のように装備されて実施され
る上球皿Eにおいては、簡単な球抜き操作により貯留球
および賞品球を速やかに下球皿F側へ抜出し得る。すな
わち、前記球抜き装置42における操作部81を指先で
押圧することにより、閉鎖位置の舌片部62が開放変位
されて球送出口33と球抜き路41とが連絡保持され
る。これにより皿本体21内、更には連絡筒部35およ
び排出口11内に亘り収容されている全ての貯留球およ
び賞品球を、球送出口33から球抜き路41へ速やかに
流通させ得、そのまま下球皿Fの球抜き通入部114内
へ通入させて、最終的には下球皿Fの貯留皿部113に
抜出し得る。なお下球皿Fでは、球抜き部116を開放
操作することにより、貯留皿部113内に貯留されてい
る全ての賞品球を皿外へ抜出すことができる。
【0038】前記球抜き装置42による球抜き操作時に
は、開閉部材60の前方へのスライド移動に伴い、位置
検出手段91における検出素子93が「閉」状態となるの
で、検出信号が回路基板92(125)の入力回路121
に出力される。例えば、前記回路基板92を装着した球
抜き装置42においては、球抜き操作の開始と同時に前
記発光ランプ102が点灯または点滅制御され、これが
ランプレンズ104を介して外部から視認され、当該パ
チンコ機Pにおける球抜き装置42が球抜き状態にある
ことが報知される。従って当該パチンコ機Pでの遊技者
が、前記操作部81を何らかの方法で押圧状態に固定保
持しながら球抜き操作を行なったとしても、該遊技者が
パチンコ機から立ち去る際には、発光ランプ102の発
光状態が目に入り、球抜き状態の解除操作を促すことが
できる。また万一、先の遊技者が球抜き装置42を球抜
き状態に固定保持したまま当該パチンコ機Pから立ち去
ったとしても、次の遊技者は発光ランプ102の発光状
態を目視することにより、当該パチンコ機Pの球抜き装
置42が球抜き状態にあることを容易に確認し得、上球
皿Eへの遊技球の投入に先立って球抜き状態を解除する
ことができる。
【0039】また前記回路基板125を装着した球抜き
装置42においては、球抜き操作の開始時には前記発光
ランプ102が発光制御されず、また球抜き終了時に球
抜き操作が正常に解除された場合には、タイマー回路1
24がタイムアップしないので、該発光ランプ102は
発光制御されることはない。しかし、先の遊技者が球抜
き装置42を球抜き状態に固定保持したまま当該パチン
コ機Pから立ち去った場合には、タイマー回路124が
設定時間経過後にタイムアップし、これにより前記発光
ランプ102が点灯または点滅制御されるので、これが
ランプレンズ104を介して外部から視認され、当該パ
チンコ機Pにおける球抜き装置42が球抜き状態にある
ことが報知される。従って次の遊技者は、発光ランプ1
02の発光状態を目視することにより、当該パチンコ機
Pの球抜き装置42が球抜き状態にあることを容易に確
認し得、上球皿Eへの遊技球の投入に先立って球抜き状
態を解除することができる。
【0040】このように、第1実施例に係る球抜き装置
42を装備したパチンコ機Pでは、先の遊技者が球抜き
状態に固定保持したまま当該パチンコ機Pから立ち去っ
たとしても、次の遊技者は発光ランプ102の発光状態
を目視することができるので、当該パチンコ機Pの球抜
き装置42が球抜き状態に固定保持されていることを容
易に確認し得、上球皿Eへの遊技球の投入に先立って球
抜き状態を解除することができる。従って次の遊技者
が、球抜き装置42が球抜き状態に保持されていること
に気付かずに遊技球を上球皿Eへ投入することがなくな
り、次の遊技者に不愉快な思いをさせてしまう不都合が
好適に回避される。
【0041】また実施例では、報知手段100として発
光ランプ102を例示したが、この他に、ブザーやスピ
ーカ等の音を発生する装置であってもよい。この場合に
は、前記回路基板92,125に実施される駆動回路1
22は、実施する対応の装置を好適に制御するものとさ
れる。
【0042】一方、前記第1実施例の球抜き装置42に
おける操作部材80に関しては、外郭体20の前側から
挿通部77にセットする操作部81と、該外郭体20の
裏側から挿通孔78を介して該操作部81に係着する軸
杆部82とから構成される分割形態のものを例示した
が、この操作部81と軸杆部82とを一体成形して、外
郭体20の前方から挿通部77に配設セットする形態の
ものであってもよい。但しこの一体形態においては、挿
通部77にセットした操作部材80の抜止めを図るため
に、挿通孔78から後方へ延出した軸杆部82の所定位
置に、例えばスナップリング等を取着することが好まし
い。
【0043】また、前記第1実施例における球抜き装置
42では、開閉部材60に直接的に付勢力を付加するコ
イルばね68により、該開閉部材60を球送出口33の
閉鎖方向へ付勢するよう構成したが、この開閉部材60
に対する付勢形態はこれに限定されるものではない。す
なわち、前記作動部材70の支点部71に外装されると
共にアーム部72または連繋片部73の何れかに係止さ
れるねじりばねを取付け、該作動部材70を反時計方向
へ回動付勢するようにしても、ピン74と係合孔75の
連繋下に、前記開閉部材60は球送出口33の閉鎖方向
へ付勢される。この他に、前記操作部材80にコイルば
ね等の付勢力が作用するよう構成して、作動部材70を
介して開閉部材60を球送出口33の閉鎖方向へ付勢す
るようにしてもよい。
【0044】更に第1実施例では、球送出口33から抜
出された貯留球を、前枠Bの前面側に形成した球抜き路
41および球抜き通入部114を介して下球皿F側へ直
接的に抜出す形態の上球皿Eに、プッシュボタン形式の
球抜き装置42を組付けたものを例示したが、この球抜
き装置42は、このような形態の上球皿に限らず、例え
ば貯留球を前枠Bの背面側に一旦排出した後に賞球の副
排出路を介して下球皿に抜出す裏側排出形態の上球皿に
も好適に実施し得る。
【0045】
【第2実施例】図13は、前記上球皿Eの球抜き部40
に付設さける第2実施例に係る球抜き装置を、分解状態
で示した概略斜視図である。この第2実施例の球抜き装
置130は、所要形状に成形されたケース体131に、
前記皿本体21の球送出口33を開閉し得る舌片部14
7を有する開閉部材145と、指先操作のための操作部
74を有する操作部材155と、前記開閉部材145の
位置を検知する位置検出手段170と、この位置検知手
段170による検出信号をもとに作動される報知手段1
76と、を組込んだスライドレバー形式として構成さ
れ、該ケース体131単位のユニット部材として取扱い
得るようになっている。そして、皿本体21に形成され
た前記取着セット部45に着脱可能に取付固定すること
により、前記操作部材155の操作部74を外郭体20
の表面側に形成した操作口に臨ませた状態で、前記皿本
体21と外郭体20との間に組込まれるようになってい
る。そこで次に、第2実施例に係る球抜き装置130の
各構成部材につき詳細に説明する。なお、パチンコ機P
の外枠A,前枠B,窓枠C,ガラス扉D,上球皿Eおよび下
球皿F等は、基本的に前記第1実施例と同一であるか
ら、これら各部材の具体的な説明は省略する。
【0046】(ケース体について)前記ケース体131
は、上方へ全面開口する開口部132aを有する略矩形
状の本体部材132と、該本体部材132の開口部13
2aに整合し得る形状に成形されて該開口部132aを
上方から全面的に覆蓋する蓋部材133とから構成され
ている。前記本体部材132では、内部右側に前記開閉
部材145用の摺動室134が画成され、内部左側の左
後隅角部に操作部材155用の支持部135が形成され
ている。そして、前記摺動室134に整合する後壁に、
開閉部材145の舌片部147の移動を許容し得る大き
さの開口136が形成され、また前壁の上縁中央に、操
作部材155の第2アーム部73の旋回移動を許容する
スリット口137が形成されている。また、本体部材1
32の左前隅角部と右後隅角部には上方に開口したビス
孔138が夫々形成され、また蓋部材133の左前隅角
部と右後隅角部には各ビス孔138に整合する通孔13
9が夫々形成されており、本体部材132と蓋部材13
3とを整合セットした状態で各通孔139に挿通したビ
ス(図示せず)をビス孔138に締付けることにより、中
空体状のケース体131が形成される。更に本体部材1
32の下面後端部には、垂直下方へ延出した取付片14
1が該本体部材132に一体成形されると共に、蓋部材
133の上面後端部には、垂直上方へ延出した取付片1
42が該蓋部材133に一体成形されており、これら取
付片141,142およびビスを利用して、ケース体1
31全体が、該枠体部29の取着セット部45に組付け
られるようになっている。なお前記各取付片141,5
7の背面には、位置決め用のボス144が形成されてい
る。また、本体部材132の右壁内側に位置検出手段1
70における回路基板92(125)用の設置部165が
形成され、また蓋部材133の右端後方部に報知手段1
76として実施される発光ランプ102用の円筒状の設
置部166が形成されている。
【0047】(開閉部材について)前記開閉部材145
は、図7に示すように、断面が倒伏コ字状に形成された
樋状の本体146と、この本体146の後端面から後方
へ略水平に延出する舌片部147と、前記本体146の
右側面から右方に形成された係止片部148とが一体的
に成形されている。この開閉部材145は、前記摺動室
134に収納された状態において、該摺動室134の左
側に形成された案内リブ149に対して本体146の左
側面が当接し、右側に形成された案内リブ150に対し
て該本体146の右側面下端部が当接しており、これら
案内リブ149,150に沿って前後方向へのスライド
移動のみが可能となっている。また、蓋部材133の下
面には規制リブ(図示せず)が形成されており、開閉部材
145は上方への移動が規制されている。そして、開閉
部材145が摺動室134内の最も後方までスライド移
動すると、前記舌片部147がケース体131の後方側
へ突出した状態となり、摺動室134内の最も前方まで
スライド移動すると、前記舌片部147がケース体13
1内に収納した状態となる。なお、摺動室134に面し
た前壁内側に、後方へ突出したボス152が一体成形さ
れ、このボス152と開閉部材145の本体146後壁
との間にコイルばね(付勢手段)153が圧縮状態に配設
されており、これにより開閉部材145は、常に摺動室
134の後方側へ付勢されて前記舌片部147をケース
体131の後方側へ延出させた状態に保持される。
【0048】(操作部材について)前記操作部材155
は、上方へ突出したボス状の前記支持部135に外嵌さ
れる円筒状の支点部156と、この支点部156の外周
面上端から水平右外方へ延出した第1アーム部157
と、前記支点部156の外周面上端から第1アーム部1
57と所要角度(約80度)変位した水平前外方へ延出し
た第2アーム部158と、この第2アーム部158先端
の操作部159とが一体成形され、前記支点部156を
支持部135に対して上方から嵌合させることにより、
該支持部135を中心とした旋回動が可能となってい
る。そして、前記第1アーム部157の先端下面には、
垂直下方へ突出したピン160が一体成形されており、
前記開閉部材145の係止片部148の上面に形成した
係合孔161に、前記ピン160が上方から係合するよ
うになっている。また第2アーム部158は、その略中
央部で水平方向へ屈曲形成され、前記スリット口137
を介してケース体131の外方へ延出するようになって
いる。前記係合孔161は、操作部材155の旋回動に
伴うピン160の円弧動を許容するように、左右方向に
所定長さの長孔となっている。なお、操作部材155の
上下方向へのがたつきを防止するために、支点部156
の上方から支持部135に対してビスを締付けるように
してもよい。
【0049】前記操作部材155の操作部159は、前
記第2アーム部158の先端において、前記支持部13
5を中心とした所要の曲率半径で湾曲形成されたカバー
板162と、このカバー板162の左右中央に前方へ突
設された指掛片163とが、該第2アーム部158と一
体成形されている。この操作部159は、ユニット化さ
れた球抜き装置130を取付固定した皿本体21と前記
外郭体20とを組付けた際に、該外郭体20の前面右方
に形成した横長矩形状の操作口(図示せず)の後側に臨む
ように構成されている。そしてカバー板162は、操作
部材155を旋回変位させても常に前記操作口を全面的
に覆蓋するようになっており、しかも前述のような曲率
半径に形成されていることにより、常に該操作口の開口
端縁部に略密着した状態を保持されて隙間が画成されな
いようになっている。また指掛片163は、球抜き操作
時に指先がフィットし易い曲面状に形成されている。
【0050】(位置検出手段について)第2実施例の球抜
き装置130では、前記開閉部材145のスライド移動
位置に対応して、前記球送出口33に対して舌片部14
7が、半開状態または全開状態にある場合を電気的に検
知する位置検出手段170が具備されている。この位置
検出手段170は、例えば図14に示すような公知のフ
ォトスイッチが例とされ、前記本体部材132に形成さ
れた設置部165にビス等で取着される回路基板92に
接続配置した検出素子171と、前記開閉部材145の
係止片部148に一体成形されて遮光面(または反射面)
172aを有する被検出素子172とから構成されてい
る。この被検出素子172は、開閉部材145が摺動室
134内を前後にスライド移動するに際し、前記舌片部
147が球送出口33に対する半開き状態と全開状態と
の範囲内に位置している場合に、検出素子171の凹部
に臨んで遮光(または反射)し得る長さに設定されてい
る。すなわち、舌片部147により球送出口33が全閉
状態となっている場合(開閉部材145の摺動室134
の後方側に位置している)は、被検出素子172は検出
素子171から離間して該検出素子171を遮光(また
は反射)しないようになっている。
【0051】(報知手段について)そして第2実施例の球
抜き装置130では、前記位置検出手段170の回路基
板92とリード線175を介して電気的に接続されて、
該位置検出手段170の検出信号をもとに作動する報知
手段176を具備している。この報知手段176は、例
えば前記第1実施例と同様に発光ランプ102が例とさ
れ、蓋部材133に形成された前記設置部166に上方
から嵌合セットされ、発光部を上方に指向させた状態に
取付けられるようになっている。そして、前記位置検出
手段170における検出素子171が遮光(または反射)
された際に通電されて、発光制御されるようになってい
る。なお、上球皿Eにおける外郭体20の上面において
前記発光ランプ102が対応する位置には、前記第1実
施例で示したように、開口103および該開口103に
取着されるランプレンズ104が取着されており、球抜
き装置130の球抜き状態時に発光する該ランプ102
を外部から視認し得るようになっている。また本体部材
132の右壁上縁には、前記リード線175用の挿通口
132bが形成されている。
【0052】(回路基板について)このように第2実施例
の球抜き装置130では、フォトスイッチ型の位置検出
手段170と発光ランプ102による報知手段176と
が具備され、これら位置検出手段170と報知手段17
6とは、前述したように、回路基板92を介して接続さ
れている。この回路基板92は、前述すると共に図10
に略示するように、前記位置検出手段170に接続され
る入力回路121と、前記報知手段176に接続される
駆動回路122と、外部電源(AC24V)119に接続
されて前記入力回路121および駆動回路122に接続
される電源回路120とが備えられており、位置検出手
段170から出力される検出信号は、入力回路121を
介して駆動回路122に伝達され、この駆動回路122
の設定内容に従って報知手段176の発光ランプ102
が発光制御される。すなわち駆動回路122での設定内
容により、発光ランプ102による発光表示は、連続点
灯や適宜間隔での点滅等が可能となって表示機能の多様
化および効果アップを図ることができる。
【0053】また前記位置検出手段170と報知手段1
76とは、図12に略示するように、タイマー回路12
4を具備した前記回路基板125を介して接続するよう
にしてもよい。この場合では、位置検出手段170から
の検出信号が入力回路121に出力され、この検出信号
を受けた入力回路121はタイマー回路124へ信号を
出力し、そしてタイマー回路124は、予め設定した時
限条件に基いて設定時間後にタイムアップして駆動回路
122へ信号を出力し、これに基いて報知手段176の
発光ランプ102が発光制御されるようになる。従っ
て、タイマー回路124の時限条件を、貯留球の球抜き
を完全に行なうに要する時間以上に設定しておけば、正
常な球抜き操作(指先を掛けた操作)を行なった場合に
は、前記発光ランプ102が発光制御されることはな
く、球抜き状態を固定保持しかつそれを解除しなかった
場合にのみ発光ランプ102を発光制御させ得るように
なる。
【0054】(球抜き装置の取付け)前述のように構成さ
れた第2実施例の球抜き装置130では、前記開閉部材
145,コイルばね153および操作部材155,位置検
出手段170および報知手段176を組付けセットして
ユニット化されたケース体131が、前述したように、
前記開閉部材145の舌片部147がスリット口43を
介して球送出口33に整合した状態で、皿本体21にお
ける取着セット部45にビス143で固定される。そし
て、球抜き装置130を取付けた皿本体21と外郭体2
0とを組付けることにより、操作部材155の操作部1
59が外郭体20に形成した操作口に臨んだ状態とな
る。
【0055】
【第2実施例の作用】第2実施例の球抜き装置130を
装備して実施される上球皿Eにおいては、簡単な球抜き
操作により貯留球および賞品球を速やかに下球皿F側へ
抜出し得る。すなわち、前記球抜き装置130における
操作部159を、指掛片163を利用して左方へスライ
ドさせることにより、閉鎖位置の舌片部147が開放変
位されて球送出口33と球抜き路41とが連絡保持され
る。これにより皿本体21内、更には連絡筒部35およ
び排出口11内に亘り収容されている全ての貯留球およ
び賞品球を、球送出口33から球抜き路41へ速やかに
流通させ得、そのまま下球皿Fの球抜き通入部114内
へ通入させて、最終的には下球皿Fの球留皿部113に
抜出し得る。なお下球皿Fでは、球抜き部116を開放
操作することにより、球留皿部113内に貯留されてい
る全ての賞品球を皿外へ抜出すことができる。
【0056】前記球抜き装置130による球抜き操作時
には、開閉部材145の前方へのスライド移動に伴い、
位置検出手段170における検出素子171が遮光(ま
たは反射)された状態となるので、検出信号が回路基板
92(125)の入力回路121に出力される。例えば、
前記回路基板92を装着した球抜き装置130において
は、球抜き操作の開始と同時に前記発光ランプ102が
点灯または点滅制御され、これがランプレンズ104を
介して外部から視認され、当該パチンコ機Pにおける球
抜き装置130が球抜き状態にあることが報知される。
従って当該パチンコ機Pでの遊技者が、前記操作部15
9を何らかの方法でスライド状態に固定保持しながら球
抜き操作を行なったとしても、該遊技者がパチンコ機か
ら立ち去る際には、発光ランプ102の発光状態が目に
入り、球抜き状態の解除操作を促すことができる。また
万一、先の遊技者が球抜き装置130を球抜き状態に固
定保持したまま当該パチンコ機Pから立ち去ったとして
も、次の遊技者は発光ランプ102の発光状態を目視す
ることにより、当該パチンコ機Pの球抜き装置130が
球抜き状態にあることを容易に確認し得、上球皿Eへの
遊技球の投入に先立って球抜き状態を解除することがで
きる。
【0057】また前記回路基板125を装着した球抜き
装置130においては、球抜き操作の開始時には前記発
光ランプ102が発光制御されず、また球抜き終了時に
球抜き操作が正常に解除された場合には、タイマー回路
124がタイムアップしないので、該発光ランプ102
は発光制御されることはない。しかし、先の遊技者が球
抜き装置130を球抜き状態に固定保持したまま当該パ
チンコ機Pから立ち去った場合には、タイマー回路12
4が設定時間経過後にタイムアップし、これにより前記
発光ランプ102が点灯または点滅制御されるので、こ
れがランプレンズ104を介して外部から視認され、当
該パチンコ機Pにおける球抜き装置130が球抜き状態
にあることが報知される。従って次の遊技者は、発光ラ
ンプ102の発光状態を目視することにより、当該パチ
ンコ機Pの球抜き装置130が球抜き状態にあることを
容易に確認し得、上球皿Eへの遊技球の投入に先立って
球抜き状態を解除することができる。
【0058】このように、第2実施例に係る球抜き装置
130を装備したパチンコ機Pにおいても、前記第1実
施例に係る球抜き装置42と同様に、先の遊技者が球抜
き装置130を球抜き状態に固定保持したまま当該パチ
ンコ機Pから立ち去ったとしても、次の遊技者は発光ラ
ンプ102の発光状態を目視することができるので、当
該パチンコ機Pの球抜き装置130が球抜き状態にある
ことを容易に確認し得、上球皿Eへの遊技球の投入に先
立って球抜き状態を解除することができる。従って次の
遊技者が、球抜き装置130が球抜き状態に固定保持さ
れていることに気付かずに遊技球を上球皿Eへ投入する
ことがなくなり、次の遊技者に不愉快な思いをさせてし
まう不都合が好適に回避される。
【0059】なお第2実施例の球抜き装置130におい
ても、報知手段176としては、前記発光ランプ102
の他に、ブザーやスピーカ等の音を発生する装置であっ
てもよい。
【0060】また、第2実施例における球抜き装置13
0では、開閉部材145に直接的に付勢力を付加するコ
イルばね153により、該開閉部材145を球送出口3
3の閉鎖方向へ付勢するよう構成したが、この開閉部材
145に対する付勢形態はこれに限定されるものではな
い。すなわち、前記操作部材155の支点部156に外
装されると共に第1アーム部157または第2アーム部
158の何れかに係止されるねじりばねを取付け、該操
作部材155を反時計方向へ回動付勢するようにして
も、ピン160および係合孔161の連繋下に、前記開
閉部材145は球送出口33の閉鎖方向へ付勢される。
更に、第1アーム部157と本体部材132の壁面とに
間に、コイルばねを架設するよう構成してもよい。
【0061】そして第2実施例では、球送出口33から
抜出された貯留球を、前枠Bの前面側に形成した球抜き
路41および球抜き通入部114を介して下球皿F側へ
直接的に抜出す形態の上球皿Eに、スライドレバー形式
の球抜き装置130を組付けたものを例示したが、この
球抜き装置130は、このような形態の上球皿に限ら
ず、例えば貯留球を前枠Bの背面側に一旦排出した後に
賞球の副排出路を介して下球皿に抜出す裏側排出形態の
上球皿にも好適に実施し得る。
【0062】更に第2実施例の球抜き装置130は、ケ
ース体131単位で取扱われ、皿本体21に対する着脱
を容易に行ない得るので、例えば当該パチンコ機の廃棄
に際しては、上球皿Eから取外して他のパチンコ機へ再
利用することができる。従って、上球皿E全体を楽にか
つ安価に製作し得る。
【0063】更にまた、第2実施例の球抜き装置130
は、皿本体21の枠体部29に形成した取着セット部4
5に取付固定するよう構成したが、外郭体20の背面側
に取着セット部を形成して、この外郭体20に球抜き装
置130を取付固定するようにしてもよい。
【0064】なお、前述した各実施例では、本願発明の
球抜き装置を上球皿に採用した場合につき説明したが、
本願はこれに限定されるものでなく、下球皿に採用する
こともできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機の球抜き装置によれば、球皿に組付けられる球
抜き装置に、該球皿の球出口部分が半開き状態または全
開状態にあることを検知する位置検出手段と、この位置
検出手段による検知に基いて作動する報知手段とを具備
したことにより、当該球抜き装置の球抜き状態を外部に
報知することができる。従って先の遊技者が、球抜き装
置を球抜き状態に固定保持したまま当該遊技機から立ち
去ったとしても、次の遊技者は、報知手段による表示に
よって球抜き装置が球抜き状態に保持されていること
を、遊技前に目視して確認することができる利点があ
る。これにより、球抜き装置が球抜き状態に固定保持さ
れていることを気付かずに遊技球を球皿へ投入すること
がなくなり、次の遊技者に不愉快な思いをさせてしまう
不都合が好適に回避される。また報知手段としては、電
気的に接続される光または音を発生する部品が実施され
るので、球抜き装置の球抜き状態を効果的に表示するこ
とが可能である。また、位置検出手段と報知手段とをタ
イマー回路を介して電気的に接続するよう構成すれば、
球抜き装置の球抜き状態が所定時間以上に亘って継続的
に保持された場合にのみ該報知手段を作動させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機全体を略示す
る正面図である。
【図2】実施例の上球皿の各構成部材を分解した状態で
示す平面図である。
【図3】第1実施例に係る球抜き装置を組付けた上球皿
の要部横断平面図である。
【図4】第1実施例に係る球抜き装置の組付位置で破断
した上球皿の縦断側面図である。
【図5】上球皿に組付けた第1実施例に係る球抜き装置
を一部破断して示す横断平面図である。
【図6】第1実施例に係る球抜き装置を所定位置で破断
した縦断正面図である。
【図7】第1実施例に係る球抜き装置の各構成部材を分
解状態で示す概略斜視図である。
【図8】第1実施例に係る球抜き装置に具備される位置
検出手段および報知手段を示す平面図である。
【図9】位置検出手段における検出素子および被検出素
子を示す説明図である。
【図10】位置検出手段と報知手段を駆動回路等を備え
た回路基板を介して接続した形態例を示すブロック図で
ある。
【図11】位置検出手段と報知手段を直結した接続形態
例を示すブロック図である。
【図12】位置検出手段と報知手段をタイマー回路およ
び駆動回路等を備えた回路基板を介して接続した形態例
を示すブロック図である。
【図13】第2実施例に係る球抜き装置を、各構成部材
を分解した状態で示す概略斜視図である。
【図14】第2実施例に係る球抜き装置に具備される位
置検出手段および報知手段を、一部破断した状態で示す
正面図である。
【符号の説明】
33 球送出口(球出口部分) 60,145 開閉部材 80,155 操作部材 91,170 位置検出手段 92,125 回路基板 93,171 検出素子 95,172 被検出素子 100,176 報知手段 124 タイマー回路 E 上球皿 P パチンコ機(遊技機)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球を使用する遊技機(P)の前側で
    相当数のパチンコ球を収容して必要時に排出し得る球皿
    (E)の球出口部側に装備された球抜き装置にあって、前
    記球皿(E)の表側で指先き操作変動し得る操作部材(80/1
    55)と、この操作部材(80/155)の変動に関連して前記球
    出口部分(33)に対する閉鎖位置と開放位置とに変位し得
    る開閉部材(60/145)と、開閉部材(60/145)の開放範囲状
    態を電気的に検知して遊技機(P)の所要位置に付設され
    る報知手段(100/176)に報知条件を付加し得る位置検出
    手段(91/170)とを備え、前記開閉部材(60/145)が前記球
    出口部分(33)に対する半開きまたは全開の状態にある場
    合を、前記検出手段(91/170)で検知して前記報知手段(1
    00/176)により報知し得るように設定したことを特徴と
    するパチンコ遊技機の球抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段(91/170)では、前記報
    知手段(100/176)側と適宜電気的に接続される回路基板
    (92/125)に接続された検出素子(93/171)と、前記開閉部
    材(60/145)の所定位置に付設されて検出素子(93/171)で
    検知される被検出素子(95/172)とを含み、前記球出口部
    分(33)に対する開閉部材(60/145)の前記開放範囲状態
    を、検出素子(93/171)と被検出素子(95/172)との検出対
    応位置関係により検出し得るようにした請求項1記載の
    パチンコ遊技機の球抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記報知手段(100/176)は、前記位置検出
    手段(91/170)と電気的に接続される回路基板(125)内の
    タイマー回路(124)を介して電気的に接続される光また
    は音の発生部品で、位置検出手段(91/170)による前記開
    閉部材(60/145)の開放範囲状態の検出情報に対して、タ
    イマー回路(124)の設定時限条件に基いて所定の報知作
    動が可能に設定された請求項1記載のパチンコ遊技機の
    球抜き装置。
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