JP1739842S - 風量調整用ダンパ - Google Patents

Abstract

本願意匠に係る物品「風量調整用ダンパ」は、空気調和用ダクト等の気流通路の一部として天井裏や壁裏等の空間に配設され、空気調和対象の室内空間へ向かう調和空気の風量を調整するものである。円筒状のダンパ本体の内部には、室内空間に吹出す調和空気の風量を調整する、ダンパ羽根が傾動可能に設けられる。ダンパ羽根は、ダンパ本体に傾動可能に取り付けられる主羽根部と、この主羽根部に対しスライド可能に重ねて設けられる副羽根部と、主羽根部と副羽根部との間に介在する配置として主羽根部に取り付けられ、不織布等のシート材からなる消音シートとを備える。主羽根部、副羽根部、消音シートには、それぞれ径の異なる孔が所定の共通する配置パターンで複数設けられ、主羽根部と消音シートの各孔は孔中心を一致させた配置とされる。風量調整用ダンパは、ダンパ羽根でダンパ本体内の空気通路を閉じると共に、副羽根部の孔と主羽根部及び消音シートの各孔とをずらして非連通とした全閉状態と、この全閉状態から副羽根部を主羽根部及び消音シートに対しスライドさせて、副羽根部の孔と主羽根部及び消音シートの各孔とを連通させた孔開放状態と、孔開放状態からダンパ羽根全体を傾動させてダンパ本体内の空気通路を開放する開放状態との、三つの状態を選択可能である。孔開放状態の採用により、ダンパ羽根全体を傾動させる際に急激な風量変化が生じず、従来の一枚のダンパ羽根のみで風量調整する場合のような、全閉状態からダンパ羽根を少し傾動させて開放する際の急激な風量変化や、それに伴う風切り音の発生といった、風量制御における問題を解消でき、安定した風量制御が行える。