JPH0363452A - 空気調和設備の風量調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、建造物等の空気調和設備における風量調節装
置に関し、特に風量を絞り込んでも騒音が生じないよう
にしたものである。

「従来の技術」 建造物の空気調和設備は、空気処理を行った空気をダク
トを経由させて、室内のアネモ、ブリーズライン等の空
調用吹出口から吹出させている。

空調装置の空気流量を調節するためには、主ダクトの要
所である空調機械室、ＤＳ等に風量調節ダンパーを設置
し、ゾーン毎あるいは室毎に風量を調節できるようにし
ている。

またゾーン内、室内では室の形状や使用勝手に応じて空
調の程度を制御する必要があり、そのために各吹出口に
風量調節が可能なダンパー等を通常そなえており、特に
室の用途変更や間仕切り変更に際してダンパーは空調対
応に不可欠であった。なお、ダンパーの全閉状態と全開
状態は、第５図（ａ）、（ｂ）に示すようになる。

さらに第６図に示すように、天井の各吹出口Ａの手前に
は、ダクトＢ内を伝達する機械騒音が室内に侵入する事
を防止するために、消音フレキシブルダクトＣを装備さ
せることもあった。

「発明が解決しようとする課題」 前記従来技術では、空気調和設備で風量を調節するため
にダンパーを空気経路中に設けているが、ダンパーで風
量を絞る度合いに比例して、機構上風切り音による騒音
が大きくなるとともに、通過後に気流の乱れが生じると
いう問題があった。

また一般の形式の吹出ロダンバーでは、全開状態にする
ことができず、その代りに気密ダンパー等を使用すると
設備が非常に高価になってしまう。さらにダンパーを設
ける場合、その取付はスペースを確保しなければならな
いので設置位置が限定されるという問題もあった。

その他、ダンパーを長時間操作しないと、油切れ、発錆
等により故障する恐れがあり、相応のメインテナンスを
必要とするので不経済であった。

そこで本発明は、風量を絞り込んでも騒音を生じなくす
るとともに、通過後の気流の乱れを生じないようにし、
さらに構造簡単な装置により経済的に風量を調節できる
ようにすることを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本考案の風量調節装置は、建造物等の空気調和設備の空
気経路に設けられる風量調節装置において、空気経路途
中に弾性変形可能な流量調整用筒体を設け、この流量調
整用筒体をバンドで絞り込み調節できるようにしたもの
である。

バンドで絞り込み調節する場合、バンドのピン止め用の
多数の孔の近くに、絞り込み程度の目安になる符号を付
しておくと都合がよい。また弾性変形可能な流量調整用
筒体は、例えば発泡ウレタンを主材料にして作成され、
その内、外周面に補強用樹脂層が形成される。

「作用」 上記の空気調和設備の風量調節装置において、風量が少
くなるように絞る場合、絞り込み用バンドで弾性変形可
能な流量調整用筒体の外周を適量だけ絞り込んで、バン
ドのピン止め孔にピンを通してその状態に保てば空調空
気の通過する断面積が小さくなり、風量が少くなる。ま
た、風量を多くするときは、バンドを逆に適量だけゆる
めれば、流量調整用筒体はそれ自身の弾性力あるいは空
気圧で拡がり、所定の拡がり状態でバンドのピン孔にピ
ンを通して保持すればよい。

なお、バンドで弾性変形可能な流量調整用筒体を絞り込
んだ場合、流量調整用筒体の内周面に常に正圧が作用し
ているので、空調空気はオリフィスを通過する状態に近
く、通過後の乱流の発生をおさえ、騒音の発生を防止で
きる。

「実施例」 本発明の実施例を第１〜４図により説明する。

建造物等の空気調和設備は、エアコンからダクトｌを介
して天井部の吹出口２に空調空気が供給されるようにな
っている。吹出口２に近いダクトｌの途中に、弾性変形
可能な流量調整用筒体３が設けられ、その外周を絞り込
み用バンド４で望みの空気流量となるように流量調整用
筒体３を絞り込めるようになっている。

流量調整用筒体３は、吸音効果のある発泡ウレタンを主
材料に形成され、その内、外周に補強用の樹脂層が設け
られる。そして絞り込み用バンド４で流量調整用筒体３
を第２図に示すように絞り込んだとき、流量調整用筒体
３は第３図に示すように断面中央部に通孔を有するよう
に絞られる。

そのため、絞り込み部を通過する空調空気はオリフィス
を通過する状態に近く、しかも断面積は流量調整用筒体
３の軸方向に沿って漸次縮少、増大するようになってお
り、空気の通過後に乱流を生じさせることはなく、絞り
部で騒音を生じさせることもない。

絞り込み用バンド４は、例えば樹脂製であって多数のピ
ン孔４ａが設けられ、絞り込み用バンド４で流量調整用
筒体３を適度に絞った状態でピン孔４ａにピン５を通す
ことにより、その絞り状態を保持できるようになってい
る。また絞り込み用バンド４の各ピン孔４ａの近くに、
絞り程度の目安になるＮｏ、や空気通路断面の面積縮少
％等の符号を付しておけば、空気流量の調節が簡単にな
る。

「発明の効果」 本発明によれば、弾性変形可能な流量調整用筒体を絞り
込み用バンドで絞ることにより空気流量を調節でき、絞
った場合の空調空気はオリフィスを通過する状態に近い
ため騒音を生じさせることはない。また装置は極めて簡
単な構成のため故障しにくく、経済的である。さらに本
発明の風量調節装置は、ＰＳ内の分岐ダクト、主ダクト
のダンパー類の代用としても装備可能であり、また既存
設備への対応が簡単であるのでリフォーム工事にも効果
を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の風量調節装置の部分斜視図、第２図は
流量調整用筒体の絞った状態を示す斜視図、第３図は流
量調整用筒体の断面図、第４図は絞り込み用バンドの平
面図、第５図は、従来のダンパーの全閉状態と全開状態
を示す斜視図、第６図は従来の消音フレキシブルダクト
の側面図である。 ｌ；ダクト　　　　　　２；吹出口 流量調整用筒体 絞り込み用バンド ピン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）建造物等の空気調和設備の空気経路に設けられる
   風量調節装置において、空気経路途中に弾性変形可能な
   流量調整用筒体を設け、この流量調整用筒体の外周に絞
   り込み用バンドを設けて、流量調整用筒体の空気流通断
   面の面積を調節できるようにしたことを特徴とする空気
   調和設備の風量調節装置。
2. （２）絞り込み用バンドに、ピン止めの多数の孔が設け
   られ、各孔の近くに流量調整用筒体の絞り込み程度の目
   安になる符号を付した請求項１に記載の空気調和設備の
   風量調節装置。
3. （３）流量調整用筒体は、発泡ウレタンを主材料にして
   形成され、その内、外周面に補強用の樹脂層が設けられ
   ている請求項１又は２に記載の空気調和設備の風量調節
   装置。