WO1997007510A1

WO1997007510A1 - Disque optique multimedia permettant d'effectuer facilement une reproduction selective dans la section de verrouillage, parental, a l'aide d'une petite quantite d'informations de commande, et dispositif de reproduction a cet effet

Info

Publication number: WO1997007510A1
Application number: PCT/JP1996/002321
Authority: WO
Inventors: Tomoyuki Nonomura; Masayuki Kozuka; Yoshihisa Fukushima; Kazuhiko Yamauchi; Kaoru Murase; Katsuhiko Miwa
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1995-08-21
Filing date: 1996-08-19
Publication date: 1997-02-27
Also published as: KR970707547A; JP2797033B2; US5915067A; CN1102290C; CN1492401A; DE69604772D1; EP0788105A4; EP0788105B1; MX9702847A; TW424238B; DE69604772T2; CN1240059C; KR100344903B1; EP0788105A1; CN1164924A; TW463158B

Description

明細書パレンタル口ック区間への分岐再生を少ない制御情報量で容易に実現するマルチメディァ光ディスクとその再生装置技術分野

本発明は、ディジタル動画像データ、オーディオデータ、副映像データを含むマルチメディアデ一夕が記録された光ディスク及び光ディスク再生装置であって、特にパレンタル口ック区間への分岐再生を少ない制御情報で容易に実現する技術に関する。背景技術

近年、動画像、オーディオなどからなるマルチメディアデータを記録する光学的記録媒体として、レーザ一ディスクやビデオ C Dなどの光ディスクが普及している。

とりわけビデオ C Dは、約 6 0 0 Mバイ卜の記憶容量を持ち本来ディジタルオーディオの記録用であつたが、 M P E Gと呼ばれる高圧縮率の動画像圧縮手法の出現とあいまって、動画像データの記録を実現している。これにより従来のレーザ一ディスクの映画タイトルがビデオ C Dに記録できるようになった。

さらに、最近の研究 · 開発の成果により、記憶容量を飛躍的に増大させた D V D ( Digital Video Disc) の実用化が図られている。 D V Dは、約 4 . 7ギガバイトの記憶容量を有し、ビデオ C Dに比べて、画質を大幅に向上させた（当然に単位畤間あたりのデータ量は増える）動画像を記録し、かつ再生時間の長時間化を実現できる。すなわち、 D V Dの再生時間は、ビデオ C Dの 7 4分に比べて 2時間以上が可能である。このように D V Dは、ビデオ C Dでは時間的な制約などから記録が困難であった映画など、長時間でかつ高画質が要求される動画像の記録媒体に適している。

ところで、映画タイトルには、同一タイトルであっても映画の内容に応じた複数の作品分類（パージョン）が存在する。例えば、成人向け版と一般向け版、ノーカツト版とカツト版、劇場公開版とテレビ放映版などである。

このようなバ一ジョンが異なる複数の映画を効率良く光ディスクに記録し、特定のバ一ジョンのみを再生する従来の再生システムの 1つを紹介する。

この再生システムは、登録部と選択部と読み出し部とを備えて構成され、ソフトウエア媒体に記録された映画で、同じ映画を素材とした少なくとも 2つのバ一ションの映画の中から 1つを選択して再生するシステムである。

ここでいうソフトウェア媒体は、 1本のトラック上に次の（1)〜（3)の異なる夕ィプのビデオデータブロックが記録されている。

( 1)少なくとも 2つのバージョンのうち 1つにのみ対応するビデオデータを含むブロック。

(2)少なくとも 2つのバージョンのうち他の 1つにのみ対応するビデオデータを含むプロック。

(3)少なくとも 2つのバージョンに共通するビデオデータを含むプロック。この再生システムにおいて、登録部は再生されるべきバ一ジョンの何れかを登録する。選択部は、再生されるべきバージョンに対応するブロック及び共通のブロックだけを選択する。読出部は、ソフトウユア媒体から選択されたブロック内のビデオデータのみを読み出して、再生信号を生成する。同じトラック上の再生されるべきでないバージョンのビデオデータは読出部において除外される。図 1に従来の再生システムにおける複数バージョンのビデオデータプロックの再生進行の様子を示す説明図を示す。同図において、個別ブロック Aはバージョン A (例えば成人向けバージョン）専用、個別ブロック Bはバージョン B (例えば一般向けバージョン）専用、共通プロック 1及び 2は両バ一ジョンに共用のビデォデ一夕を表す。

今、ソフトゥヱァ媒体にこれらのプロックが記録されていて、再生システムの登録部にバージョン Bが登録されているものとする。この場合、選択部により共通ブロック 1、個別ブロック B、共通ブロック 2が順に選択され、読出部により共通プロック 1、個別プロック B、共通プロック 2のビデオデータが連続して読み出される。

このように従来の再生システムによれば、例えば成人向けパージョンと一般向けパージョンの映画タイトルが、ソフトゥヱァ媒体上に記録されている場合に. 一般向けバージョンのみを連続再生することも、成人向けバージョンのみを連続再生することも可能である。これにより、未成年者には好ましくない性的シーンや暴力的シーンを含む成人向けパージョンの再生を親の保護の下で制限するパレンタルロックを実現することができる。なお、複数バージョンのビデオデータのうち、登録されているレベルのバージョンのみを再生する制御を、以降、択一的再生制御と称する。

ところが、上記従来の再生システムによれば、バージョンの 1つを連続再生することができるが、ユーザとの間で会話的に再生が進行するィンタラクティブなアプリケーションに対応できないという問題がある。

例えば、インタラクティブなアプリケーションとして、最近注目されているィンタラクティブ映画がある。インタラクティブ映画とは、映画のストーリー展開が視聴者の選択に応じて変化する映画をいう。例えば、インタラクティブ映画では、特定の場面で視聴者の選択に応じて異なるストーリ（例えば、映画の主人公が A国から第三国を経由して B国に行くというストーリ、または A国から B国に直行するといぅスト一リ）が展開する。

図 2は、インタラクティブなアプリケーションにおいて必要とされる再生進行の一例を示す説明図である。例えば、同図の 4つのブロックは、「映画の主人公が A国から第 3国を経由して B国に行く」というストーリーについて 2つのバ一ジョン A、 Bを表している。

この 2つのバージョンのそれぞれに対して、上記のように「第三国を経由するかしないか」が視聴者の選択に応じて定まるものとする。「映画の主人公が A国から B国に直行する」というストーリーを展開するためには、同図の破線に示すように、第三国を経由する場面をショ一トカツ卜する必要がある。このショートカットにより、共通ブロック 1の A国出発のシーンまで再生された後、 B国到着のシーンが再生されるであろう。従来の再生システムでは、このようなショートカット、さらにはパレンタル口ック区間へのィンタラクティブな分岐再生を実現することが困難である。

仮に、上記従来技術でこれを実現するとすれば、再生制御用の情報として次のような複数の分岐命合が必要になると考えられる。 1つは、 Aバージョン再生時には個別プロック Aの B国到着時点の再生位置への分岐を指示する分岐命合、他の 1つは、 Bバ一ジョン再生時には個別プロック Bの B国到着時点の再生位置への分岐を指示する分岐命令である。 1つのショートカツ卜を実現するための分岐命合の数は、個別ブロック（バージョン）の数と同数が必要になる。

一般に、インタラクティブ映画においては、ストーリーの分岐が多ければ多いほど視聴者にとって意外性のある魅力的なストーリ一展開を実現できる。これを実現するには、再生進行の分岐点において異なるストーリ一毎の分岐命合が必要になる。これらの分岐命合は、ブロック内のビデオデ一夕の再生に先立って予め再生システム内のメモリに保持されていなければならないので、分岐命令が多ければ多いほど再生システムに要求されるメモリ量が増大する。

とりわけ、ビデオデータにおける分岐点が一つではなく、複数ある場合、極めて多数の分岐命令をメモリに保持することが必要になる。例えば、前述したショートカツトによる A国から B国へ移動する例において、さらに、主人公が車に乗って移動する機会、飛行機にのって移動する機会、列車に乗って移動する機会、 ……等々、計 1 0回の別々の分岐点が共通ブロック Aで与えられているものとする。この場合、再生システムでは、 1 0回分の機会で実行される可能性のある全ての分岐命令をメモリ内に保持している必要がある。

再生システムに要求されるメモリ量が増大するという問題は、前述したバレンタルロック区間を有するインタラクティブなアプリケーション対して、特に深刻さが増すことになる。すなわち、パレンタルロック区間への分岐の場合、バレンタルのレベル毎に別々の分岐命令が必要になるからである。例えば、 N通りの異なるストーリー展開のためには N個の分岐命令が必要であり、加えて、個々のストーリが前述した、性的シーンや暴力的シーンの視聴制御のためのレベル (バージョン）を M通り持つとすれば、 N * M個の分岐命令が必要になる。そして、ビデオデ一夕ブロック内にこのような分岐点が L個あれば、このビデオデータブロックを再生するにあたり、予めメモリに保持される分岐命合は N * M * L 個になり、これを格納可能な大容量メモリが再生装置内に必要になる。

ところが、ディスク再生装置に搭載されるメモリ容量は少ないほど望ましい。なぜなら、搭載メモリ量が機器の価格を押し上げるからである。これは、一般にビデオ C Dやレーザディスクは、民生用 A V機器と称され、民生用に価格を抑えるために、搭載するメモリ量が抑えられているのと同じ理由である。このため、多数の分岐命令を格納するメモリを要求する上記のような方法は、民生用 A V機器にとってはあまりにも現実的でない。

このように、従来の再生システムでは、パレンタルロック区間における択一的再生制御を実現して、なおかつ再生分岐が多用されるインタラクティブな再生制御をも実現することが困難である。

本発明の目的は、ディジタル動画像データ、オーディオデータ、副映像データを含むマルチメディアデ一夕が記録された光ディスク及び光ディスク再生装置において、ノレンタル口ック区間における択一的な再生制御と、ィンタラクティブな再生制御との両者を容易に実現するこ άにある。特に、パレンタルロック区間への分岐再生制御を少ない制御情報量で容易に実現することである。発明の開示

上記目的を達成するマルチメディア光ディスクは、ビデオデータ格納領域と管理情報格納領域とを含み、

ビデオデータ格納領域には、所定時間長の複数の動画データと、それと同時に再生されるべき複数の音声データと、それと同時に再生されるべき複数の副映像データと、ビデオデータ再生中における再生装置側での対話操作を反映して分岐先として 1つのビデオデータを指示する複数の制御情報とがィンタ一リーブ記録されたビデオデータが複数記録され、

管理情報格納領域には、どのビデオデータと他のどのビデオデータとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一グループ内の各ビデオデータに付されたレベル I Dと、各ビデオデータ毎にそのビデオデータの再生終了後に次に再生すべきビデオデータを指示する分岐情報とからなる管理情報が記録され、

前記制御情報は、分岐先のビデオデータがグループに属する場合、そのグループ内の任意の 1つのビデオデータを分岐先として再生装置に指示することを特徴とする。

このマルチメディア光ディスクの構成によれば、グループ情報及びレベル I D は、グループ内のビデオデータがそれぞれどのレベル I Dに対応しているのかを明示している。つまり、グループ情報およびレベル I Dは、再生装置に対して、グループ内のビデオデータのうち再生レベルに応じたビデオデータを択一的に再生させることを可能にしている。

これに加えて、制御情報が指示する分岐先は、唯 1つだけであり、たとえ分岐先のビデオデータがグループに属する場合であっても、グループ内の何れか 1つのビデオデータのみを分岐先として指示するだけでよい。つまり、分岐先のビデォデータがグループに属する場合に、複数のレベル I Dに応じた複数の分岐先の全てをいちいち指示する必要がないので、例えばィンタラクティブ映画におけるショートカツトなどに対して、少ない情報量でグループ内のビデオデータへの分岐再生を可能にしている。

したがって、グループ化されたビデオデータ（例えばパレンタルロック区間や、複数バージョン区間）における択一的な再生制御と、インタラクティブな再生制御との両者を容易に実現することができる。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、各ビデオデータは、複数のオブジェク卜からなり、各ォブジヱクトは、少なくとも 1つの制御情報を含み、前記管理情報格納領域には、各ビデオデータを構成するォブジェク卜の組み合わせを示すチーン情報が記録されるようにしてもよい。

この構成によれば、さらに、ビデオデータ中のどのオブジェクトからも再生分岐を容易実現できる。しかも、 1つのビデオデータは複数のオブジェクトを組み合わせなので、ォブジヱク卜の 1部が異なる複数バージョンのビデオデータを効率良く光ディスクに記録することができる。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、制御情報が含む分岐先のビデォデ一夕を示す情報は、再生装置に対する分岐命令であり、オペランドに分岐先チェーン名を記載したコマンドと、オペランドに分岐条件が記載され、その条件が合致すれば分岐する条件分岐コマンドとの少なくとも 1つが使用されるようにしてもよい。この構成によれば、さらに、条件分岐コマンドと、単純な分岐コマンドとが必要に応じて使用されることにより、インタラクティブ映画だけでなくゲーム用ァプリケーシヨンやカタログ用アプリケーションなどを容易に実現することができる。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、前記ビデオデータ格納領域は複数のォブジェクト格納領域からなり、各オブジェクト格納領域は連続したセクタが割り当てられるようにしてもよい。この構成によれば、さらに、オブジェクト再生において再生装置にリニアな読み出しを可能にする。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、前記ォブジヱクトは複数のオブジェクトュニットからなリ、ォブジェクトュニットは一つの動画デ一タと、音声データ及び/又は副映像データと、一つの制御情報からなり、オブジェクト格納領域内において再生順に配列され、制御情報は所属するォブジェクトュニッ卜の再生中、再生装置に対して対話操作に必要な情報を提供するようにしてもよい。この構成によれば、さらに、どのオブジェクトユニットからでも再生分岐が可能になる。例えばオブジェクトュニットを動画データの再生時間で 0 . 5秒程度のサイズとすることにより、十分に細かい時間単位でのィンタラクティブ再生制御を実現できる。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、前記制御情報の各々は 1つのセクタが割り当てられるようにしてもよい。この構成によれば、さらに、制御情報のサイズが、再生装置による光ディスクの最小読み出し単位（セクタ J であるので、制御情報を格納するための再生装置内のバッファ容量を必要最小限の大きさに抑えることができる。

ここで、上記マルチメディァ光ディスクにおいて、前記ォジヱクトュニットには副映像データが含まれ、前記副映像データは動画データと重ね合わせて表示されるべき複数のアイテム面像を含み、前記制御情報はアイテム画像に対応して異なる分岐先を指示するコマンドを含むようにしてもよい。この構成によれば、さらに、再生装置において表示されるアイテム画像毎に、異なる分岐先に再生分岐するといぅィンタラクティブ制御を実現できる。

ここで、上記マルチメディア光ディスクにおいて、前記マルチメディア光ディスクは、セクタを螺旋状に配列したトラックを有し、前記管理情報格納領域は、ビデオデータ格納領域よりも先に読み出されるべき複数のセクタに割り当てられるようにしてもよい。この構成によれば、さらに、再生装置に対して、管理情報格納領域の読み出しに続いて、最小限のへッドシーク量でビデオデータ格納領域の読み出しを可能にする

また、上記目的を達成する再生装置は、光ディスクからデータ及び情報を読み出す読み出し手段と、管理情報及びビデオデータの読み出しを制御する読み出し制御手段と、読み出し手段が読み出すビデオデータの動画データ、音声データ、副映像データを再生する再生手段と、予め操作者が所望するレベル情報を登録するレベル登録手段と、再生中の画像と対話形式で指示を操作入力する対話操作手段と、再生中のビデオデータと先に読み出された（ディスク上において再生中のデータの近傍にある）制御情報及び次データ指示情報から対話操作手段の指示内容を反映した分岐先のビデオデータを仮決定する仮分岐先決定手段と、管理情報を参照して、仮決定したビデオデータと択一再生されるべき他のビデオデータがあるかどうか判定し、なければ仮決定したビデオデータを分岐先ビデオデータとして本決定し、あれば同一グループ内のてのビデオデータからレベル登録手段で登録したレベルに対応するレベル I Dをもつビデオデータを分岐先として本決定する分岐先本決定手段と、本決定したビデオデータを読み出すよう読み出し制御手段に指示する指示命合手段とを備えている。

この構成によれば、対話操作手段の指示内容を反映して、仮分岐先決定部により分岐先のビデオデータが唯 1つ仮決定される。仮決定されたビデオデータがグループに属していない場合には、分岐先本決定部によって、そのビデオデータが分岐先として本決定される。仮決定されたビデオデータがグループに属している場合には、分岐先本決定部によって、グループ内のビデオデータのうち、レベル登録部に登録された再生レベルに応じたビデオデータが本決定される。こうして本決定されたビデオデータは、指示命令部及び読み出し制御部の制御により読出部に読み出され、新たに再生が開始される。このようにして、分岐先のビデオデータがグループに属する場合であって、制御情報において、複数のレベル I D に応じた複数の分岐先の全てをいちいち指示されている必要がなく、唯 1つのビデォデータが指定されるだけでよい。例えばインタラクティブ映画におけるショートカツ卜などに対して、少ない情報量でビデオデータの再生途中からグループ内のビデオデータへの分岐再生を可能にしている。

ここで、上記レベル登録手段はレベル情報と暗証番号を対応づけて登録するようにしてもよい。この構成によれば、さらに、暗証番号によるロックが可能になる。

ここで、上記再生装置は、操作者が暗証番号を入力する入力手段と、入力された暗証番号と登録手段に登録された暗証番号との一致 ·不一致を判定する一致判定手段と、前記手段が一致の判定をした場合、登録されているレベル情報の変更を可能とし、不一致と判定した場合レベル情報の変更を不可能とするレベル変更可否決定手段とを備える構成としてもよい。この構成によれば、さらに、親などの正しい暗証番号を知っている使用者のみがレベル登録部に登録されたレベル情報を変更することができる。

ここで、上記分岐先本決定手段は、更に、登録手段に登録したレベル情報と光ディスクに格納されている管理情報中のレベル I Dとを比較する比較部と、比較部の比較により、レベル情報と一致するレベル I Dがみつかった場合、そのレべル I Dが付されたビデオデータを本決定する第 1決定部と、前記比較により、レベル情報と一致するレベル I Dがみつからなかった場合、レベル情報にレベル的に近いレベル I Dでかつより緩やかなレベル側のレベル I Dを本決定する第 2決定部とを備える構成としてもよい。この構成によれば、レベル登録部に登録されたレベル情報と一致するレベル I Dが、グループ内のビデオデータの各レベル I D中に存在しない場合でも、最適なレベルのビデオデータが本決定される。図面の簡単な説明

図 1は、従来の再生システムにおける複数パージョンのビデオデ一タブ口ックの再生進行の様子を示す説明図を示す。図 2は、インタラクティブなアプリケーションにおいて必要とされる再生進行の一例を示す説明図である。

図 3は、本実施例における D V Dの断面図を示す図である。

図 4は、光ディスク全体のデータ構造の概略を示す。

図 5は、図 4中のビデオタイトルセッ卜の内部構造を示す。

図 6は、上記経路情報に指定される P G Cと V 0 Bとの関係を示す説明図である。

図 7は、図 5中の属性テーブルのより詳細な例を示す説明図である。

図 8は、図 7に示した 3つのバージョンの映画が P G Cによりどのように構成されるかを示す説明図を示す。

図 9は、圧縮された動画像データと圧縮されたオーディオデータとが如何に V O Bと呼ばれる統合されたデータ列を構成するかを示す説明図である。

図 1 0は、 V 0 Bにインターリーブされたビデオデータ、オーディオデータ、副映像データ、管理パック情報のパック化された各データ形式を示す説明図である。

図 1 1は、図 9の V O B中にインターリーブされている各管理パック情報の構成を示す。

図 1 2は、前処理コマンド、後処理コマンド、ハイライトコマンドとして用いられる命令の具体例を示す説明図である。

図 1 3 Aは、本実施例における再生装置の全体構成を示すブロック図である。図 1 3 Bは、再生装置とともに使用されるリモコンのキー配列の一例を示す。図 1 4は、図 1 3 Aにおけるシステムデコーダ 8 6の構成を示すプロック図である。

図 1 5は、図 1 3 Aにおけるシステム制御部 9 3の処理内容を示すフローチャートである。

図 1 6は、システム制御部 9 3による P G C群の再生処理の詳細なフローチャートを示す。

図 1 7は、図 1 6のステップ 1 3 0に示した、システム制御部 9 3によるレべノレ I Dに応じた P G Cの判別処理の詳細なフローチヤ一トを示す。図 1 8に、各種プレーヤー設定メニューのうち、レベル設定メニューの表示画面の一例を示す。

図 1 9は、図 8に示した 3つのパージヨンのインタラクティブ映画のタイトルセット例における、 P G Cと VOBとを関連付けて記した説明図である。

図 20は、上記 VOB # 2の再生箇 T 1における複数の VO B Uとその再生結果を示す説明図である。

図 2 1は、本発明に係る光ディスクの製造方法を示すフローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

本実施例におけるマルチメディア光ディスクは、直径 1 2 0 mmの光ディスクに片面約 4. 7ギガバイトの記録容量を実現したディジタル · ビデオ .ディスク (以下 DVDと略す）を用いた例を説明する。

<光ディスクの物理構造〉

図 3は、 DVDの断面図を示す図である。 D VD 1 0 7は、図面の下側から厚さ約 0. 6 mm ( 0. 5 mm以上 0. 7 m m以下）の第 1の透明基板 1 0 8、その上に金属薄膜等の反射膜を付着した情報層 1 0 9、第 2の透明基板 1 1 1、情報層 1 0 9と第 2の透明基板 1 1 1 との間に設けられ両者を接着する接着層 1 1 0から形成され、さらに、必要に応じて第 2の透明基板 1 1 1の上にラベル印刷用の印刷層 1 1 2が設けられる。印刷層 1 1 2は、部分的に設けていてもよい。

同図において、光ビーム 1 1 3が入射し情報が取り出される下側の面を表面 A、印刷層 1 1 2が形成される上側の面を裏面 Bとする。第 1の透明基板 1 0 8と情報層 1 0 9の接する面は、成形技術により凹凸のピッ卜が形成され、このピットの長さと間隔を変えることにより情報が記録される。つまり、情報層 1 0 9には第 1の透明基板 1 0 8の凹凸のピット形状が転写される。このピッ卜の長さや間隔は CDの場合に比べ短くなり、ピット列で形成する情報トラックのピッチも狭く構成されている。その結果、面記録密度が向上している。

また、第 1の透明基板 1 0 8のピットが形成されていない表面 A側は、平坦な面となっている。第 2の透明基板 1 1 1は、補強用であり、第 1の透明基板 1 0 8と同じ材質で、厚さも同じ約 0. 6 mmの両面が平坦な透明基板である。情報の取り出しは、光ビーム 1 1 3が照射されることにより光スポット 1 1 4 の反射率変化として取り出される。

DVDでの光スポット 1 1 4は、対物レンズの開口数 N Aが大きく、光ビームの波長が小さいため、 C Dでの光スポットに比べ直径で約 1 / 1. 6になっている。

このような物理構造をもつ DVDは、片面に約 4. 7ギガバイ卜の情報を記録できる。約 4. 7ギガバイ卜の記憶容量は、それまでの CDに比べて約 8倍近い大きさである。そのため、 DVDでは、動画像の画質の大幅な向上が可能であり- 再生時間についてもビデオ CDの 74分に比べて 2時間以上にまで向上させることができる。このような記録容量のため、 DVDは動画像の記録媒体に非常に適している。

このような大容量化を実現させた基盤技術は、光ビームのスポット径 Dの小型化である。スポット径 Dは、スポット径0=レーザの波長ス/対物レンズの開口数 NAの計算式で与えられるので、よりレーザの波長； Iを小さく開口数 NAを大きくすることにより、スポット径 Dを小さく絞り込むことができる。留意すべきは、対物レンズの開口数 NAを大きくすると、チルトと呼ばれるディスク面と光ビームの光軸の相対的な傾きによりコマ収差が生じる点である。これの縮小を図るべく、 DVDでは透明基板の厚さを薄くしている。透明基板を薄くすると、機械的強度が弱くなるという別の問題点が浮上するが、 D V Dは別の基板を貼り合わせることによりこれを補強しており、強度面の問題点を克服している。実際にはこの 2枚の基板は、材質および厚さが等しいものを採用するのが望ましい。

DVDからのデータ読み出しには、波長の短い 6 5 0 nmの赤色半導体レーザと対物レンズの NA (開口数）を 0. 6 mmまで大きくした光学系とが用いられる。これと透明基板の厚さを約 0. 6 mmに薄くしたこととがあいまって、直径 1 2 0 mmの光ディスクの片面に記録できる情報容量が 4. 7 Gバイト程度に至った。このような大容量によって、映画会社が制作する一つの映画を一枚の共通ディスクに収録し、多数の異なる言語圏に対して提供することも可能になる。これらの基盤技術によって実現された 4. 7 Gバイトという記録容量は、動画像データ、オーディオデータを複数記録しても余りある。 <ディスク全体のデータ構成 >

図 4は、本実施例における光ディスク全体のデータ構造の概略を示す。

同図に示すように光ディスクにデータが記録される領域は、リ一ドィン（l ead- i n)領域とボリュ一ム領域とリ一ドアゥト（l ead- ouり領域に大別される。さらにボリューム領域はボリューム管理領域とファイル領域からなり、ファイル領域はビデオマネージャファイル（以下ビデオマネージャと略す）と複数のビデオタイトルセットファイル（以下ビデオタイトルセッ卜と略す）からなる。なお、ビデォマネージャ、ビデオタイトルセットは、本実施例では説明の便宜上それぞれ 1 つのファイルとして扱うけれども、例えば映画を格納する場合にはファイル容量が膨大になるので、再生装置における管理を容易にするためには複数ファイルに分割して格納することが望ましい。

「リ一ドィン領域」は、光ディスクの最内周に位置し、再生装置の読み出し開始時の動作安定用のデータ等が記録される。

「リードアゥト領域」は、光ディスクの最外周に位置し、ボリューム領域が終了したことを示すデ一夕等が記録される。

「ボリユーム領域」は、リ一ドィン領域とリ一ドアゥト領域の間に位置し、物理的には、螺旋トラック上に一次元配列として、極めて多数の論理ブロック（セクタとも呼ばれる）からなる。各論理ブロックは、 2 kバイトでありブロックナンバ一（セクタアドレス）で区別される。論理ブロックサイズは、再生装置による最小読出単位である。

「ボリューム管理領域」は、先頭ブロックからディスク全体の管理に必要なブロック数だけ取られ、例えば、 I S 0 ( I nt er nat i onal St andar ds ひ gani zai t i on) 1 3 3 4 6などの規格に従って、ファイル領域内のファイルの情報が記録される。

「ビデオマネージャ」は、ディスク全体の管理情報を表す。このビデオマネージャは、ボリユーム全体の再生制御の設定/変更を行うためのメニューであるボリユームメニューを表す情報を有する。

「ビデオタイトルセット」は、複数のビデオォブジェクト（以下 V O Bと略す）とそれらの再生制御用の情報とが記録されていて、論理ブロックの整数倍 ( 2048 x n ) のサイズをもつ。ここで、タイ卜ルセットは、例えば、同じ映画でノーカツト版、劇場公開版、テレビ放映版など 3バージョンがあった場合. バージョン別の 3タイトルの総称である。この場合、バージョンが異なるタイトル間で VOBを共有することができるので、ビデオタイトルセットには、共有部分の VO Bとバージョン個別の VOBが記録される。 1つの VOBの大きさは、映画の 1シーンであったり、映画一本分であったり、カラオケの 1曲であったり、制作者により定められる。

< ビデオタイトルセッ卜のデータ構成 >

図 5は、図 4中のビデオタイトルセッ卜の内部構造を示す。同図に示すようにビデオタイトルセットは、ビデオタイトルセット管理情報と VOBセットとからなる。

「VOBセット」は、複数個の VOBからなる。各 VOBは、ビデオデータとともに、複数のオーディオデータと複数の副映像データと管理パック情報とがィンターリーブされて構成される。

「ビデオタイトルセット管理情報」は、ビデオタイトルセット管理テーブル、タイトルサーチボイン夕管理情報、プログラムチヱ一ン情報テーブルなどを含む

「ビデオタイトルセット管理テーブル」は、ビデオタイトルセット管理情報の内部構成つまり目次（どういう情報、テーブルが存在するか）を示す。

「プログラムチヱ一ン情報テーブル」は、複数のプログラムチヱーン情報と、各プログラムチェーン情報に対応する複数のプログラムチェーン属性（以下プログラムチーン属性の全体を属性テーブルと呼ぶ）とを記録したテーブルである _c 同図ではプログラムチェーン情報 # l〜#m、プログラムチェーン属性 # 1〜 #mとを記してあり、 1対 1で対応する。各プログラムチヱーン情報は、 1つのプログラムチーンを表す情報、すなわち複数の VO Bの再生順序を示す経路情報や再生に関する制御情報を含む。ここでプログラムチェーン（以下 P G Cと略す）とは、上記再生順序で定まり一連に再生される VOBのことである。従って、タイトル制作者は、上記経路情報を設定することにより、任意の個数の VOBを任意の順序で組み合わせて 1つの P G Cとすることができる。 P G C属性は、 P G Cのパレンタル口ックレベル（レーティング）が設定されているかどうか、設定されている場合のレベルなどを表す。

「タイトルサーチボイン夕管理情報」は、本ビデオタイトルセットに含まれる複数の P G Cと、それが属するビデオタイトルとを示す。

以下、 P G C情報と P G C属性の詳細について説明する。

ェントリーされた P G C情報の各々は、再生時間、前処理コマンド、後処理コマンド、経路情報が記録される。

「再生時間」は、 P G Cの再生時間を示す。

「前処理コマンド」は、 P G Cの再生開始前に実行すべき制御コマンドを表す ₍ 「後処理コマンド」は、次に再生すべき P G Cを再生装置に指示する分岐命合 (L I NK命令）や、条件分岐命令などを含む。前処理コマンドおよび後処理コマンドについては詳細に後述する。

「経路情報」は、 P G Cを構成する複数の VOBの再生順序を表し、同図の矢線に示すように、各 VOBの光ディスク上の格納領域の論理ァドレスを指すボインタ列からなる。このポインタの列が P G Cを構成する個々の V 0 Bの再生順序を表している。例えば、 P G C情報 # 1の経路情報は各 VO B # 1、 # 2、 # 3 を指すポインタであり、？ 6じ情報# 2の経路情報は各¥08 # 4、 # 5、 # 6 を指すボインタというように、任意の VO Bの再生順序を指定する。すなわち: P G C情報 # 1によれば、第一に VOB # 1が再生され、次に VO B # 2が再生され、最後に VOB # 3が再生されることになる。 P G C情報 # 2によれば、第一に VOB # 4が再生され、次に VOB # 5が再生され、最後に VOB # 6が再生されることになる。

図 6は、上記経路情報に指定される P G Cと V 0 Bとの関係を示す説明図である。同図の P G C # 1は、 3つの VOB # 1〜# 3からなる。この場合、 P G C 情報 # 1の経路情報は、これらの VOB # l〜# 3の格納領域の論理ァドレスを指す。同様に、 P G C # 2から P G C # 7は次の VO Bを構成要素としている。 P G C # 2 =VOB # 4、 # 5、 # 6

P G C # 3 =VOB # 7、 # 5、 # 6

P G C # 4 =VOB # 8、 # 5、 # 9

P G C # 5 = V 0 B # 10、 #11、 #12 P G C # 6 = V 0 B # 13、 #11、 #12

P G C # 7 =V0B #14、 #15

これらの P G Cの再生は、他の P G Cの再生が終了したとき（後処理コマンドにより指定されたとき）、又は、他の P G C中の VOBの再生途中において分岐再生が行われたときに、開始される。

また、図 6の例では、 V 0 B # 5は 3つの P G C # 2〜 # 4に共有され、 VOB # 6は 2つの P G C # 2、 # 3に共有されている。また、 VOB # 1 1及び # 1 2は、 2つの P G C # 5と # 6とに共有されている。このような VO Bの共有は、例えば、 P G C # 2と # 3とが同じ映画の異なるバージョンで択一に再生される部分であり、 VOB # 4と # 7がバージョン固有の部分、 V0B # 5と # 6がバージョンに共通の部分である場合に利用される。

続いて、 P G C属性テーブルの詳細についてさらに説明する。

図 7は、図 5中の属性テーブルのより詳細な例を示す説明図である。 P G C情報テーブル（属性テーブル）にエントリーされた P G C属性の各々は、ブロックタイプ、ブロックモード、レベル I Dからなる。

「ブロックタイプ」は、 P G C属性に対応する P G Cがブロック化されているか否かを表す。具体例を挙げて説明するため、 P G C # 2、 # 3、 # 4が、同一映画におけるレーティングレベル（又はバージョン）が異なる映画の一部分であって、択一的に再生されるものとする。例えば、 P G C # 2が 1 8才未満禁止バージョン（以下レベル 1と呼ぶ）、 # 3が 1 5才未満禁止バージョン（以下レベル 2と呼ぶ）、 # 4が一般向けバージョン（以下レベル 3と呼ぶ）であり、何れか 1つが選択されて再生される。このような P G C # 2〜# 4をブロックと呼ぶ。この場合、 P G C情報 # 2〜# 4は、 P GC情報テーブル内に連続して格納され、また、 P G C属性 # 2〜# 3も、 P G C情報テーブル内（属性テーブル内）に連続して格納される。？ 6じ属性# 2、 # 3、 # 4は、それぞれのブロックタイプに" ブロック" が設定される。また、ブロック化されていない P G Cは、ブロックタイプに" 非ブロック" が設定される。

「ブロックモード」は、 P G C属性に対応する P G Cがブロック化されていない場合（非ブロックの場合）には無効（null) であり、ブロック化されている場合には P G C情報テーブル内の P G C属性の格納位置がプロックにおける先頭- 中間、最終（又は末尾）の何れであるかを表す。具体例を挙げて説明すると、上記の P G C属性 # 2〜# 4は P G C情報テーブル内に連続して格納されるので、それぞれのブロックモードは、先頭、中間、末尾となる。 1ブロックを構成する P G C情報は、 P G C情報テーブル内に連続して記録されてさえいれば、順番は問わない。 P G C属性についても同様である。

「レベル I D」は、 P G C属性に対応する P G Cのパレンタル口ックレベルまたはバージョン種別を表す。上記の例では、 P G C属性 # 2〜# 3は、それぞれレベル I Dがレベル 1、レベル 2、レベル 3と設定される。

同図の属性テーブルの例では、図 6に示した P G C # 1〜 # 7によって、同一映画についてレベル 1、 2、 3の 3バージョンの映画が構成されているものとする。図 8に 3つのバージョンの映画が P G Cによりどのように構成されるかを示す説明図を示す。

レベル 1パージ ₃ ン= ? 6じ # 1→? 0じ # 2→? 0じ # 5→? 0じ # 7 レベル 2バージヨン = P G C # 1→P G C # 3→P G C # 5→P G C # 7 レベル 3バ一ジ ₃ = P GC # 1→P G C # 4→P G C # 6— P G C # 7 の順に再生されるものとする。

この場合には、 P G C # 2、 # 3、 # 4は、レベルに応じて何れか 1つが選択されて再生されるのでブロックとして扱われる。 P G C # 5、 # 6もレベルに応じて何れか 1つが選択されて再生されるのでブロックとして扱われる。また、 P GC # 1、 # 7は、レベルとは無関係に必ず再生されるので非ブロックである c この場合の属性テーブルは、図 7のようにブロックタイプ、ブロックモード、レベル I Dが設定される。ただし、 P G C属性 # 2〜# 4はプロックを構成するので連続するェントリに格納され、 # 5と # 6もプロックを構成するので連続するエントリに格納される。この属性テーブルは、再生装置により P G Cへの分岐再生時に参照されるので、 P G C情報に設定される、ブロック内の P G Cへの分岐指示が非常に簡単になる。例えば、 P G C # 1から P G C # 2、 # 3 , # 4への分岐は、 P G C情報 # 1の後処理コマンドに分岐指示「L I NK P G C # 2」が設定されていればよく、条件分岐指示が設定される必要がない。なお、図 5のビデオタイトルセットのデータ構成は、ビデオマネージャのデータ構成（図外）と同様であり、それぞれ必要に応じた項目が記録される。ビデオタイトルセット内のビデオタイトルセット管理情報、ビデオタイトルセット管理テーブルを、ビデオマネージャ内ではそれぞれビデオマネージャ管理情報、ビデォマネージャ管理テーブルと呼ぶ。ビデオマネージャは、ボリューム全体のビデオタイトルセッ卜に対して、メニュー表示用の VOB及び P G Cが記録される点が主として異なり、そのため、メニュー表示用 P G Cを管理するボリュームメニュー管理情報が記録される。

く DVDに記録されるビデオオブジェクト（VOB) >

図 9は、圧縮された動画像データと圧縮されたオーディオデータとが如何に VOBと呼ばれる統合されたデータ列を構成するかを示す説明図である。

同図では、 VOBと共に、元の動画像データ列、オーディオデータ列、副映像データ列とを示している。これは MP E G 2 (Moving Picture Expert Group, I S 01 38 1 8 ) に規定された圧縮方式 ·データ形式に準拠している。

「動画像データ列」は、圧縮された段階のシリアルな動画像データ列であり、

GO? (Group Of Picture) と呼ばれる単位毎に、図中の「videol, video2， video3 - · · ·」のように表現されている。ここで GO Pは、圧縮データの伸長単位であり、動画像データでは約 12〜 1 5フレーム、再生時間では約 0. 5秒〜約 1秒分の動画像データであり、 2 kバイト単位にパック化された複数個のビデォパックからなる。

「オーディオデータ列」は、ステレオ音声の LR成分ゃサラウンンド成分を含む音声信号が圧縮処理によって統合され、同図では、オーディオ A、 B、 Cという 3種類の音声信号が「audio A- 1, audio A-2 - · · ·」「audio B-l, audio B- 2 · · · *」「audio C- l.audio C- 2 · · · ·」のように表現されている。 audio A- 1、 audio A-2 - · ·などは、それぞれ 2 kバイト単位にパック化された 1っ以上のオーディオパックからなる。

「副映像データ列」は、圧縮されたグラフィックスを含むデータ列であり、同図では 2種類の「SP A-l.SP A- 2 · · · ·」「SP B-l.SP B- 2. · · ·」のように表現されている。 SP A-l.SP A- 2 · · · .は、それぞれ 2 kバイト単位にパック化された 1つ以上の副映像データ映像パックからなる。

これらの動画データ列、オーディオデータ列、副映像データ列は、 VOB中にインタ一リーブ記録される。インターリーブされる周期は、同図では GO P単位としている。

さらに、本実施例にて特筆すべきは、 VOB中に、管理パック情報がインタ一リーブされている点である。 V 0 B中の管理パック情報と他のデータを含む最小単位を以後 VOB U (VOBユニット）と略す。管理パック情報には、インタラクティブ再生を実現するための情報、特に多彩な分岐再生を可能にするための情報が記録されている。また、上記各パックのサイズが 2 k Bであるのは、再生装置の最小読出単位、すなわち図 4の論理ブロック（セクタ）と同じサイズにするためである。さらに、管理パック情報は、 1つの VOB Uに 1つ（ 1ノ、。ック）としている。このことは、メモリ容量が少ない再生装置であっても、インタラクティブ再生を容易に実現するのに役立っている。

同図のように VOB中の各データは、 MP E G 2に準拠するバケツト化およびパック化された形式で記録される。本実施例では、 1ノ、。ックは、 P E S (Packetized Elementary Stream) バケツ卜と呼ばれる 1バケツトを含み、パッ ' クヘッダ、ノヽ。ケットヘッダ、データフィールドからなり、 2 Kバイト長のサイズを有する。パックの先頭であることを示す「パックへッダ」、パケッ卜の先頭であることを示す「バケツトヘッダ」の詳細な内容は、 MP E G 2に準拠するので説明を省略し、ここでは各データの種類を表す情報に関して説明する。

パケットヘッダに含まれる「ストリーム I D」フィールドは、ビデオデータ列を表すビデオバケツ卜であるか、プライベートバケツ卜であるか、 MP E Gォ一ディォパケットであるかを示す 8ビット長のフィールドである。ここで、プライベ一トバケツ卜とは、 MP E G 2の規格上その内容を自由に定義してよいデータであり、本実施例では、プライべ一トバケツト 1をオーディオデータ及び副映像データであると定義し、プライべ一トバケツト 2を管理パック情報であると定義している。

プライべ一トパケット 1には、さらにサブストリーム I Dフィ一ルドが設けられている。「サブストリーム I D」は、オーディオデ一夕であるか副映像データであるかを示す 8ビット長のフィ一ルドである。プライべ一トパケット 1で定義されるオーディオデータは、リニア P C M方式、 A C— 3方式それぞれについて

# 0〜# 7まで最大 8種類が設定可能である。また副映像データは、 # 0〜

# 3 1までの最大 3 2種類が設定可能である。

「データフィールド」は、ビデオデータの場合は M P E G 2形式の圧縮データ、オーディオデータの場合はリニア P C M方式、 A C _ 3方式又は M P E G方式のデータ、副映像データの場合はランレングス符号化により圧縮されたグラフィックスデータなどが記録されるフィールドである。

上記のように各パックが 2 k Bのサイズであるのは、再生装置における光ディスク読み出しの最小単位、すなわち図 4に示した論理ブロック（セクタ）のサイズと同じにするためである。

く V O B中の管理パック情報のデータ構成 >

図 1 1は、図 9の V O B中にインタ一リーブされている各管理パック情報の構成を示す。同図に示すように管理パック情報は、トリックプレイ情報、ハイライト情報、一般情報からなる。

「トリックプレイ情報」は、早送り再生や巻き戻し再生などの飛び先情報などのトリックプレイ用の情報である。

「ハイライト情報」は、副映像データを用いたメニュー表示情報と、リモコンキー操作によるメニューの選択に対応する再生制御を指示する情報とを表わし、具体的には、選択項目数、色情報、複数の選択項目からなり、さらに選択項目は項目表示情報とハイライトコマンドとからなり、副映像データによるアイテム画像の表示による問い合わせと、リモコンによる選択操作による応答というユーザとの対話処理を実現するための情報である。このハイライト情報は、図 8の V O B U毎に存在するので、 V O B中の任意の再生箇所において対話処理を実現できるようになつている。

「選択項目数」は、メニュー表示に対してユーザ操作によって選択可能な項目数を表す。ここでいうメニュー表示は、例えば、副映像データによる選択ボタンや選択アイコンなどのアイテム画像の表示である。選択項目数は、制作者により必要数が設定可能であるが、最大 3 6個程度とすることが望ましい。なぜならィンタラクティブ映画だけでなく、ゲーム用のアプリケーションや、商品カタログ用のアプリケーションでは多数の分岐先を設定する必要があるからである。本実施例では、最大 3 6個の選択項目を 2 k Bのサイズしか有していない管理パック情報中に設定可能なようにしている。

「色情報」は、ユーザ操作により項目が選択されたとき、および、選択された項目が確定されたときに、その選択、確定を示すための色の変更を指示する情報である。

複数の「選択項目」は、選択項目数と同数存在し、ユーザの選択に従って何れか 1つが選択された場合に、選択に応じた分岐再生制御を実現する情報である。各選択項目の「項目表示情報」は、項目が選択されたときに、副映像の色を変更する範囲を示す。例えば、項目を示すボタンやアイコンが矩形である場合には、対角にある 2つの頂点の座標で表される。

各選択項目の「ハイライトコマンド」は、対応する項目が選択、確定された場合に実行され、インタラクティブな再生制御を実現するための命令である。命令には、他の P G Cへの分岐再生を指示する分岐命令と、再生装置内部のレジスタ値等を設定 ·変更するための設定命令などがある。これらの命令は、既に説明した前処理コマンド、後処理コマンド、ハイライトコマンドにおいて共通に用いられる。ハイライトコマンドとして設定された分岐命合が実行された場合、 P G C の最後まで再生終了していなくても、 V O Bの再生途中から他の P G Cに分岐することになる。

また、「一般情報」は、 G O P内のデータがサポートしている再生機能などの情報が記録される。

ぐ前処理〕 7ン、後処理コマンド'およびハイライト情報中のコマント"の詳細説明 >

図 1 2は、前処理コマンド、後処理コマンド、ハイライトコマンドとして用いられる命合の具体例を示す説明図である。同図では各命合（ニーモニック表記）の 0 Pコードと、オペランドとして要するフィールドとを記し、併せて命合の概要を一覧にしてある。

『Link』命合は、分岐先を指定するフィールドを有し、指定された分岐先 ( PGC番号）の P G Cに再生進行を分岐させる命令である。例えば「Link PGC#2」という命合は、 P G C # 2への分岐再生を指示する。この『Link』命合が実行されれば、現在再生されている V O B (ひいては P G C ) の再生がキャンセルされ、本命合のオペランドで指定された他の P G Cが新たに再生開始される。この命令は、主として上記の後処理コマンドゃ、ハイライトコマンドで使用される。

『CmpRegLink』命合は、レジスタ番号、整数値（即値）、条件、分岐先を指定する 4つのフィールドを有し、レジスタ値と即値とを比較して比較結果が条件を満たす場合には分岐先に指定された P G Cに分岐することを指示する命令である。条件は、 = ( equal) 、 ≠ ( not equal) 、 < ( less than) 、 > (greater than) ヽ ≤ ( less than or equal) ヽ ≥ (greater than or equal) の何れかが設定される。例えば「CmpRegLink Rl， #9，〉， PGC#4」命令は、レジスタ 1の値が即値 9より大きければ P G C # 4に分岐することを指示する。この命合は、主として後処理コマンドゃハイライトコマンドとして用いられる。

[SetRegLinkJ 命令は、レジスタ番号、整数値（即値）、操作（演算）種別、分岐先を指定する 4つのフィ一ルドを有し、レジスタ値と即値とを用いた演算結果をレジスタに格納し、さらに分岐先に指定された P G Cに分岐することを指示する命令である。操作種別は、代入、加算、減算、剰余算、ブーリアン演算などが指定される。例えば、 rSetRegLink Rl， #4， add, PGC#4」命合は、レジスタ 1 の値と即値 4とを加算して、加算結果をレジスタ 1に格納し、さらに P G C # 4 に分岐することを指示する。この命合も主として後処理コマンドゃハイライトコマンドにおいて使用される。

fSetRegJ 命合は、レジスタ番号、即値、操作（演算）種別の 3つのフィールドを有する。この命令は、上記の SetRegLinkに対して、分岐指示を含まない点を除いて同じなので説明を省略する。 SetReg命合は、主としてハイライトコマンドとして用いられる。

『Random』命令は、レジスタ番号フィールド、即値フィールドが与えられており、 1から即値フィールドで指定された数値までの間で整数乱数を発生し、これをレジスタ番号フィールドに指定された汎用レジスタに代入することを指示する命合である

『SetTime』命令は、タイマー値フィールドを有し、指定されたタイマ一値を設定してタイマ一を起動することを指示する命令である。

上記の分岐命合（Link命合、 CmpRegLink命合、 SetRegLink命合）は、何れも分岐先フィールドを 1つしか有していないけれども、分岐先として指定すべき P G Cが図 7、 8に示したようにブロック化されている場合であっても、レベルに応じて異なる複数の分岐先を指定する必要がなく、ブロック内の何れかの P G C 1つのみを分岐先として指定すればよい。なぜなら、ブロック化されている場合は、再生装置において属性テーブルに従って再生レベルに応じた P G が選択されるからである。また、分岐命合が分岐先フォールドを 1つしか有していないことは、特に、管理パック情報中のハイライトコマンドとして用いられる場合に、より多くの分岐命令（上記の最大 3 6個の選択項目に対応する）を設定可能にする点で役立っている。例えば、分岐命合のビット長を 8バイト（ 6 4ビット）とした場合に、最大 3 6 * 8 = 2 8 8バイトで足りるので、 2 k Bという管理パック情報のサイズ（ディスク読み出しの最小単位）内に十分に収めることができる。

ぐ再生装置の全体構成 >

図 1 3 Aは、本実施例における再生装置の全体構成を示すブロック図である c この再生装置は、モータ 8 1、光ピックアップ 8 2、機構制御部 8 3、信号処理部 8 4、 A Vデコーダ部 8 5、システムデコーダ 8 6、リモコン 9 1、リモコン受信部 9 2、システム制御部 9 3、レベル I D記憶部 9 4、 0 S D (0n Screen Display)情報記憶部 9 5から構成される。さらにシステムデコーダ 8 6は、ビデォデコーダ 8 7、副映像デコーダ 8 8、オーディオデコーダ 8 9、映像合成部 9 0から構成される。

機構制御部 8 3は、ディスクを駆動するモータ 8 1及びディスクに記録された信号を読み出す光ピックアップ 8 2を含む機構系を制御する。具体的には、機構制御部 8 3は、システム制御部 9 3から指示されたトラック位置に応じてモータ速度の調整を行うと同時に光ピックアップ 8 2のァクチユエ一タを制御しピックアップ位置の移動を行い、サーボ制御により正確なトラックを検出すると、所望の物理セクタが記録されているところまで回転待ちを行い所望の位置から連続して信号を読み出す。

信号処理部 8 4は、光ピックアップ 8 2から読み出された信号を増幅、整形、復調、エラー訂正などの信号処理を行う。

信号処理部 8 4は、光ピックアップ 8 2から読み出された信号を増幅、波形整形、二値化、復調、エラー訂正などの処理を経て、システム制御部 9 3内のバッファメモリ（図外）に論理ブロック単位に格納する。バッファメモリのデータは、ビデオタイトルセット管理情報とビデオマネージャ管理情報とについてはシステム制御部 9 3に読み出され、 V 0 Bについてはシステム制御部 9 3の制御によりノくッファメモリからシステムデコーダ 8 6に転送される。

A Vデコーダ部 8 5は、信号処理された V O Bを元のビデオ信号やオーディオ信号に変換する。

システムデコーダ 8 6は、ノくッファメモリから転送された V 0 Bに含まれるパケット毎にストリーム I D、サブストリーム I Dを判別し、ビデオデータをビデォデコーダ 8 7に、オーディオデータをオーディオデコーダ 8 9に、副映像デ一タを副映像デコーダ 8 8に出力し、管理パック情報をシステム制御部 9 3に出力する。その際、システムデコーダ 8 6は、複数のオーディオデータと複数の副映像データのうち、システム制御部 9 3から指示された番号のオーディオデータ、副映像データをオーディオデコーダ 8 9、副映像デコーダ 8 8にそれぞれ出力し、その番号以外のデータを破棄する。システム制御部 9 3に出力された管理パック情報は、上記のバッファメモリとは別のバッファに格納される。このバッファは、新たな管理パック情報が出力される毎に更新される。

ビデオデコーダ 8 7は、システムデコーダ 8 6から入力されるビデオデータを解読、伸長してデジタルビデオ信号として映像合成部 9 0に出力する。

副映像デコーダ 8 8は、システムデコーダ 8 6から入力される副映像データがランレングス圧縮されたイメージデータである場合には、それを解読、伸長してビデオ信号と同一形式で映像合成部 9 0に出力する。この際色情報は、イメージデータ内部に色を変えることも可能である。

オーディオデコーダ 8 9は、システムデコーダ 8 6から入力されたオーディオデータを解読、伸長してディジタルオーディオ信号として出力する。

映像合成部 9 0は、ビデオデコーダ 8 7の出力と副映像デコーダ 8 8の出力をシステム制御部 9 3に指示された比率で混合したビデオ信号を出力する。本信号は、アナログ信号に変換されたのち、ディスプレイ装置に入力される。

リモコン 9 1は、ユーザ操作による再生制御指示を受け付ける。図 1 3 Bに、リモコン 9 1のキー配列の一例を示す。ここでは本発明に関連するキーのみを簡単に説明する。「メニュー」キーは、ディスク再生中のどの時点においても表示される全体メニューの呼び出し用である。「テン」キー及び「方向」キ一は、メニュー項目の選択用である。「エンター」キーは、選択した項目の確定用である _c リモコン受信部 9 2は、リモコン 9 1のキーが押されることにより赤外線送信されたキー信号を受信し、割込みによりキーデータをシステム制御部 9 3に通知する。

システム制御部 9 3は、システム制御部としての機能を実現するプログラムを記憶するプログラムメモリと、論理ブロックのデータを記憶するバッファメモリと、そのプログラムを実行する C P Uと、汎用レジスタ、タイマ一、乱数発生器により構成され、再生装置全体の制御を行う。より具体的には、信号処理部 8 4 に対しては、バッファメモリからデータを読み出して、読み出されたデータがビデォタイトルセット管理情報またはビデオマネージャ管理情報である場合は、その内容に基づいて再生制御を行い、 V O Bである場合は、バッファメモリから直接 A Vデコーダに転送する。機構制御部 8 3に対しては、次に読み出すべき論理プロックがディスク上のどのトラックに相当するかを計算し、トラック位置を指定して機構制御部 8 3にブロック読み出し制御を指示する。また、リモコン受信部 9 2からの割込みにより、押下されたキーに対応するキーデータが通知され、キーデータに応じた再生制御を行う。

レベル I D記憶部 9 4は、予めユーザ操作に従って設定され、本再生装置における再生許可レベルを表すレベル I Dと、ユーザ認証用の暗証番号とを記憶する _c 本実施例ではレベル I Dは、図 7、 8に示したように、レベル 1 ( 1 8才未満禁止）、レベル 2 ( 1 5才未満禁止）、レベル 3 (—般向け）の 3 レベルがあるものとする。

0 S D (0n Screen Display)情報記憶部 9 5は、本再生装置に対する各種のプレーャ設定メニューを表す 0 S D情報を記憶する。プレーヤ設定メニューの 1つに、ユーザ操作に従ってパレンタルロックレベルの設定を受け付けるためのレべル設定メニューがある。この O S D情報は、再生装置の電源 O Nやリセット直後に、又はリモコン 9 1の「セットアツプ」キーが押下された直後にシステム制御部 9 3により読み出され、 A Vデコーダ部 8 5により再生信号が出力される。くシステムデコーダの構成〉

図 1 4は、図 1 3 Aにおけるシステムデコーダ 8 6の構成を示すブロック図である。同図のようにシステムデコーダ 8 6は、 M P E Gデコーダ 1 2 0、副映像 /オーディオ分離部 1 2 1、副映像選択部 1 2 2、オーディオ選択部 1 2 3から構成される。

M P E Gデコーダ 1 2 0は、ノくッファメモリから転送された V O Bに含まれる各データパックについて、パケットへッダ中のストリ一ム I Dを参照してパケットの種類を判別し、ビデオパケットであればビデオデコーダ 8 7へ、プライべ一トバケツト 1であれば副映像/オーディオ分離部 1 2 1へ、プライべ一トパケット 2であればシステム制御部 9 3へ、 M P E Gオーディオバケツトであればォーディォ選択部 1 2 3へ、そのバケツトデータを出力する。

副映像/オーディオ分離部 1 2 1は、 M P E Gデコーダ 1 2 0から入力されるプライべ一トパケット 1について、サブストリーム I Dを参照してパケッ卜の種類を判別し、副映像データであれば副映像選択部 1 2 2へ、オーディオデータであればオーディオ選択部 1 2 3へ、そのデータを出力する。その結果、全ての番号の副映像データ、全てのオーディオデータが副映像選択部 1 2 2に、オーディォ選択部 1 2 3に出力される。

副映像選択部 1 2 2は、副映像/オーディオ分離部 1 2 1からの副映像データのうち、システム制御部 9 3に指示された番号の副映像データのみを副映像デコーダ 8 8に出力する。指示された番号以外の副映像データは破棄される。オーディオ選択部 1 2 3は、 M P E Gデコーダ 1 2 0からの M P E Gオーディォ及び副映像/オーディオ分離部 1 2 1からのオーディオデータのうち、システム制御部 9 3 に指示された番号のオーディオデータのみをオーディオデコーダ

8 9に出力する。指示された番号以外のオーディオデータは破棄される。

<システム制御部の概略処理 >

図 1 5 は、図 1 3 Aにおけるシステム制御部 9 3の処理内容を示すフローチャートである。

まず、システム制御部 9 3は、ディスクが再生装置にセッ卜されたことを検出すると、機構制御部 8 3および信号処理部 8 4を制御することにより、安定な読み出しが行われるまでディスク回転制御を行い、安定になった時点で光ピックアップを移動させ図 4に示したボリューム管理領域を読み出し、ボリューム管理領域の情報に基づきビデオマネージャを読み出す（ステップ 1 2 1、 1 2 2 ) , さらにシステム制御部 9 3は、ビデオマネージャ中のボリユームメニュー管理情報に従って、ボリュ一ムメニュー用の P G Cを再生する（ステップ 1 2 3 ) 。これによりボリュームメニューが表示される。ボリュームメニューは、光ディスクに格納された全てのタイトルから再生すべきタイトルをユーザが選択するためのメニューでめる。

ユーザが所望するタイトルを選択すれば（ステップ 1 2 5 ) システム制御部

9 3は、ビデオマネージャ中のタイトルサーチボインタ管理情報に従ってそのタィトルが記録されているビデオタイトルを決定する。次いで、システム制御部

9 3は、選択されたタイトルを含むビデオタイトルセット内のビデオタイトルセット管理情報及び属性テーブルを読み出して内部に保持し（ステップ 1 2 6 ) 、タイトルの先頭の P G Cに分岐する（ステップ 1 2 7 ) 。さらに、この P G C群を再生し、再生を終了するとステップ 1 2 4に戻る（ステップ 1 2 8 ) 。 P G C 群の再生に際して P G Cがブロック化されている場合には、システム制御部 9 3 は、レベル I D記憶部 9 4に記憶されているレベル I Dに応じた P G Cを選択して再生する。

<システム制御部の再生処理 >

図 1 6は、図 1 5のステップ 1 2 8に示したシステム制御部 9 3による P G C 群の再生処理の詳細なフローチヤ一卜を示す。この処理は、図 1 5のステップ

1 23 (ビデオマネージャ中の P GC群の再生）にも共通する処理である。

図 1 6において、まず、システム制御部 9 3は、再生すべき P G Cについて、再生装置内部に保持された属性テーブルを参照して、レベル I D記憶部に記憶されたレベル I Dに応じた P G Cを判別し（ステップ 1 30) 、判別された PG C 情報を読み出し（ステップ 1 3 1 ) 、前処理コマンドを実行する（ステップ

1 32) 。前処理コマンドとして、例えば SetReg命令が設定されている場合にはレジスタに指定された値（初期値など）が設定され、 SetTime命合が設定されている場合にはタイマー値の設定とともにタイマーが起動される。

次いで、システム制御部 93は、機構制御部 83及び信号処理部 84を制御することにより、図 7、図 9に示した経路情報に記述されたポインタの順に VOB を読み出す（ステップ 1 33 ) 。読み出された VOBは、 A Vデコーダ部 85によ分離及び再生される。この時点で分離されたビデオ、副映像が表示西面（図外）に表示され、オーディオデータによる音声出力が開始される。この後、システム制御部 93は、 A Vデコーダ部 85によって分離された管理パック情報を受け取り（ステップ 1 34 ) 、図 1 0に示した管理パック情報中の一般情報、トリックプレイ情報をデコードし、デコード結果にしたがった制御を行う（ステツプ 1 35 ) 。

さらに、システム制御部 93は、管理パック情報中のハイライト情報をデコ一ドし（ステップ 1 36) 、リモコン受信部 92からカーソルキーやテンキーに対応するキーデータを受けた場合には表示画面上で選択された項目およびその選択色を変更し（ステップ 1 37、 1 38) 、エンターキーに対応するキーデータを受けた場合には表示画面上で選択された項目の色を確定色に変更する（ステップ 1 39、 140) とともに、確定された項目に対応するハイライトコマンドを実行する（ステップ 14 1 ) 。このとき、もしハイライトコマンドとして Link命合、 CmpRegLink命令、 SetRegLink命令などの分岐命合が設定されている場合には、その分岐命合に指定された P G Cへの分岐を実行する。つまり、 P G C番号を指定してステップ 1 30の処理に進む。この場合、それまで再生していた P G Cの残りの再生はキャンセルされ、新たな P G Cの再生か開始することになる。分岐しないとき、システム制御部 93は、次に再生すべき VO Bがある場合にはステップ 1 33に戻り（ステップ 14 2 ： n 0 ) 、次に再生すべき V OBが無い場合（P GCが終了した場合）には（ステップ 142 ： y e s：) 、後処理コマンドを実行することによって分岐先の P G Cを仮決定する（ステップ 1 4 3 ) _c さらに、分岐先がタイトルメニューである場合には図 1 5に示したステップ 1 24へ戻り（ステツプ 144 ： n 0 ) 、そうでない場合にはステツプ 1 3 1へ戻る（ステップ 144 ： y e s ) 。

図 1 7は、図 1 6のステツプ 1 30に示した、システム制御部 93によるレべノレ I Dに応じた P G Cの判別処理の詳細なフローチヤ一トを示す。同図において、システム制御部 93は、図 7に示した属性テ一ブルにおいて、再生すべき P G C の P G C属性からブロックタイプを読み出し（ステップ 1 7 1 ) 、ブロックタイプが非ブロックであれば、その P G C属性に対応する P G C情報を選択する（ステツプ 1 72、 1 73 ) 。プロックタイプがブ口ックであれば、その P G C属性を含むプロック内の全ての P G C属性（プロックモードが先頭から最終までの P GC属性）を読み出す（ステップ 1 72、 1 74 ) 。

さらに、システム制御部 93は、読み出されたプロック内のレベル I Dのうち、レベル I D記憶部 94中のレベル I Dと一致するものがあれば、そのレベル I D をもつ P GC情報を選択する（ステップ 175、 1 76) 。

もし、一致するものがなければ、読み出されたプロック内のレベル I Dのうち、レベル I D記憶部 94中のレベル I Dより制限が緩やかで直近のレベルをもつ P GC情報を選択する（ステップ 1 75、 1 77) 。

このような判別処理によって、仮決定された分岐先 P G Cがさらに本決定されるので、レベル I D記憶部 94に記憶されたレベル I Dに対応する（又は直近の）レベルをもつ P G C情報が選択される。上記の後処理コマンドゃハイライトコマンドによって、ブロック化されている P G Cへの分岐を実現するためには、レベル I D毎の分岐先を個別に明示する必要がなく、プロック内の何れか 1つの PGCを分岐先とするだけでよい。したがって、分岐先フィールドを 1つだけ有する上記の分岐命合（Link命令、 CmpRegLink命令、 SetRegLink命令など）であつてもブロック化されている P G Cへの分岐を実現することができる。ぐ動作説明 >

以上のように構成された本発明の実施例におけるマルチメディア光ディスクおよび再生装置について、その動作を説明する。

<レベル I Dの登録 ·変更〉

まず、本再生装置のユーザがレベル I Dを登録する動作を説明する。

本再生装置のシステム制御部 93は、電源オン直後、またはリモコン 9 1の「セットアップ」キーの押下を検出したとき、図 1 3 Aに示した OS D情報記憶部 95の OS D情報を読み出して、 AVデコーダに出力することにより、各種プレーャ設定メニューを表示画面（図外）に表示させ、ユーザ操作に従って再生装置に対する各種設定を行う。

図 18に、各種プレーヤー設定メニューのうち、レベル設定メニューの表示画面の一例を示す。同図のメニュー画面 D 1の表示中に、システム制御部 93は、リモコン 91のテンキー入力により、「 1. 1 8未満禁止」「2. 1 5未満禁止」「3. —般向け」の 3項目中何れかの選択操作を受け付ける。メニュー画面 D 1表示中に、何れかが選択された場合、システム制御部 93は、次のメニュー画面 D 2を 0 S D情報記憶部 95から読み出して A Vデコーダ部 85に表示させる。さらに、メニュー画面 D 2において「 1. はい」（ロックする）が選択され、メニュー画面 D 3において暗証番号が入力される。このとき、システム制御部 93は、メニュー画面 D 1での選択結果（レベル I D) と、メニュー画面 D 3での暗証番号とをレベル I D記憶部 94に格納する。さらにメニュー画面 D 4が確認用に表示される。

また、レベルの変更動作については、メニュー画面 D 1において暗証番号の入力が追加されるだけで、その後メニュー画面 D 2〜D 4の順に上記と同様である。 <再生動作 >

図 1 9は、図 8に示した 3つのバージョンのィンタラクティブ映画のタイトルセット例における、 P G Cと VOBとを関連付けて記した説明図である。

P G C # 1は、図 5に示した P G C情報 # 1中の経路情報において、 VO B # 1のポインタ、 V0B # 2のポインタ、 V0B # 3のポインタがこの順に指定されている。 P G C # 2〜# 7の経路情報も同様に、同図に示す順に各 V0Bのポインタが指定されている。

この例では、 VO B # 4、 # 7、 # 8は、同じような内容ではあるが、それぞれレベル 1 ( 1 8未満禁止）、レベル 2 ( 1 5未満禁止）、レベル 3 (—般向け）のシーンを含む。また、 V0 B # 6、 # 9は、同内容ではあるが、それぞれレベル 2 ( 1 5未満禁止）、レベル 3 (—般向け）のシーンを含む。 V O B # 1 0、 # 1 3 も同様である。これ以外の V 0 Bはレベル 3のシーンを含む。ここで、 P G C # 1〜# 7の P G C情報中の後処理コマンドは次の通りである _c P G C # 1 の後処理コマン K = Link PGC#2命令

P G C # 2〜# 4の後処理コマン K = Link PGC#5命令

P G C # 5、 # 6の後処理コマンド = Link PGC#7命令

また、同図の P G C # 1〜# 7それぞれの P G C属性は図 7に示した通りである。この場合、 P G C # 1の後処理コマンドは P G C # 2への分岐を指示しているが、図 1 7の判別処理に従って、レベル I D記憶部 9 4に記憶されたレベル I Dに対応する（又は直近の）レベルをもつ P G C情報がシステム制御部 9 3によって選択される。すなわち、レベル I D記憶部 9 4に記憶されたレベル I Dが 3であれば図 7の属性テーブルから P G C # 4が選択され、レベル I Dが 2であれば P G C # 3が選択され、レベル I Dが 1であれば P G C # 2が選択される。

P G C # 2〜# 4の後処理コマンドは何れも P G C # 5への分岐を指示しているが、上記と全く同様に、システム制御部 9 3 によってレベル I Dに応じて、 P G C # 5 と P G C # 6の何れかが選択される。

従って、レベル I D毎の P G Cの再生順序は次の通りになる。

レベル 1バージョン = P G C # 1→P G C # 2→P G C # 5— P G C # 7 レベル 2パージヨン = P G C # 1→P G C # 3→P G C # 5→P G C # 7 レベル 3パージヨン = P G C # 1→P G C # 4→P G C # 6— P G C # 7

さらに、図 1 9のタイトルセッ卜の再生では、図 1 9の P G C # 1の VO B # 2中に図示した再生箇所 T 1のから P G C # 5又は P G C # 6へのショートカツトを以下のようにして実現している。図 2 0は、上記 V O B # 2の再生箇 T 1における複数の VO B Uとその再生結果を示す説明図である。

図 2 0において、 VO B # 2の再生箇所 T 1は、 VO B U # 3 0 0〜# 3 0 8 からなり、約 5秒程度のシーンとする。

同図の表示画像 V 1は、上記 V 0 B U中の動画データ video 3 0 0〜 # 3 08 からなる動画デ一夕であり、飛行機の搭乗シーンを表す。

静止画 S P 1は、上記 VOBU中の副映像データ S P 300〜# 308からなり、選択項目 # 1 「① A国から B国へ直行する」と選択項目 # 2 「② 第三国を経由する」とを表し、表示画像 V Iに重畳（スーパ一インポーズ）される。音声信号 audio 3 00〜 3 03は、「あなたは主人公をどのルー卜で B国を行かせますか」というガイダンス用の音声である。

管理パック情報 # 300〜# 308は、全て同じであり、同図のようにハイライト情報中に、上記選択項目 # 1、 # 2に対応するハイライトコマンドが記録されている。選択項目 # 1のハイライトコマンドは「Link PGC#5J 命合であり、選択項目 # 2のハイライトコマンドは何も設定されていない。

このような再生箇所 T 1の再生中に、ユーザがリモコン 9 1により選択項目 # 1を選択した場合には、システム制御部 93によって「Link PGC#5J 命令により一旦 PGC#5が分岐先として仮決定され、さらに図 1 7の判別処理においてレべル I D記憶部 94に記憶されたレベル I Dに対応する（又は直近の）レベルをもつ P GC# 5又は P GC # 6が本決定される。従って、図 1 9の V0B # 3とブロック 1とがショ一トカツ卜される。また、ユーザがリモコン 9 1により選択項目 # 2を選択した場合には、ハイライトコマンドが設定されていないのでショートカットされないで再生が続行する。

また、 PGC # 1中の他の再生箇所において、上記と同様にハイライトコマンドとして「Link PGC#2J が設定されていれば、その再生箇所からブロック 1内のレベル I Dに応じた P GCへのショートカツトを実現できる。

上記のように、図 9、図 1 1のようにハイライト情報が V0B U毎に（約 0. 5秒〜約 1秒毎に）設定可能なので、ハイライトコマンドに分岐命令（図 1 2参照）を設定しておくことにより、 V0Bのどの再生時点においても他の P Gじへの分岐再生を実現することができる。しかも分岐命合に指定される分岐先は、異なるレベルの複数の P G Cがプロック化されている場合であっても、レベル別の分岐先を複数指定する必要がなく、ブロック内の P G C番号を 1つだけ仮に指定しておけばよい。したがって、 V O B Uに格納される制御情報（分岐命合等）のためのデータ量を抑制することができる。これにより、共に V O B Uに格納される映像データのデータ量を圧迫せず、高画質を実現するデータ量を映像データのために確保することができる。

例えば、インタラクティブ映面を構成する V O B中の 1つの再生箇所において、 N通りの異なるストーリ一展開のための分岐が存在し、かつ各分岐先が M通りのレベル（バージョン）の個別ブロックに別れている場合であれば、上記実施例によれば、前記再生箇所において、 N * M個の分岐命合が設定される必要がなく、 N個の分岐命令が設定されていればよい。もっと、具体的には、本実施例では、分岐命合のビット長が 8バイトであり、設定項目数の最大値が 3 6であるので、上記ハイライトコマンド自体は 1つの管理パック情報に最大 3 6 * 8 = 2 8 8ノくィ卜の容量になる。 2 k Bという管理パック情報のサイズ（ディスク読み出しの最小単位）内に十分に収めることができ、しかも最大 3 6通りの異なるスト一リ一展開に対応することが可能である。

これにより、本マルチメディア光ディスク、及び再生装置では、多彩なィンタラクティブ再生を実現することができる。

仮に、レベル別の分岐先を指定する複数の分岐命合が設定されるとすれば、レベル数が多ければ多いほど全分岐命令の合計バイト数が増大し、管理パック情報の他の情報（トリックプレイ情報、一般情報）が 1個の管理パック情報に収容できなくなってしまう。この場合には、再生装置の最小読み出し単位が 2 k Bだから、管理パック情報のサイズが 4 k B、 6 k B · · と 2倍、 3倍 · · · と増大していくことになる。もし、こうなれば再生装置内の管理パック情報用のバッファサイズも予め大きくしなければならないと弊害が生じ、また、 V O B中の他の動画データなどの単位時間当たりの記録容量を圧迫するという弊害も生じる。

また、上記実施例のように、択一的再生制御のためのレベル I Dは、 V O B自体に設定される必要がなく、 V O Bの再生順序を制御する P G C情報テーブル (属性テーブル）に設定されている。これにより、ブロック化された複数の P G Cにおいて、異なるレベルで V O Bの共有することが可能である。タイトル作成者は、レベル別に異なる映像が必要な映像区間のみ別々に V O Bを用意すれば良い。このため、光ディスクの記録容量を有効に使うことができる。

また、上記実施例における属性テーブル中の各 P G C属性の配列順序については、ブロックモードの先頭、中間、最終という順に合わせて、レベル I Dのレべルが順に大きく（規制レベルが緩やかに）なるように配置することが望ましい ( 例えば、既に説明した図 7においても、ブロック化された P G C # 2、 # 3、 # 4は、ブロックモードが先頭、中間、最終の順に合わせて、レベル I Dがレべル 1、 2、 3と大きく（規制レベルが緩やかに）なるように配列されている。このような配列順序によれば、仮決定された P G Cから登録されてレベルに対応する P GCを本決定するための判別処理（図 1 7) をさらに高速化することができる。

例えば、判別処理において登録されているレベルが 3、仮決定された P G Cのレベルが 2である場合には、ブロックモードが先頭又は中間であれば、属性テ一ブルの下位のエントリに有効な P G Cが必ず存在する。この場合、図 1 7に示したステップ 1 74において、システム制御部 94は、属性テーブル中プロック内の全 P G C属性を読み出す必要がなく、下位のエントリのみを読み出していくだけで良い。

さらに、上記の配列順序が望ましい理由は、 P G Cを全くランダムに拾い出して再生する場合であっても、登録されたレベルが破られるという誤動作を防止する点にもある。例えば、ユーザのリモコン操作などにより直接指定された P G C 番号を再生する特殊な機能を備えている場合、あるいは、再生装置に衝撃を受けた誤動作やディスクの読み取りエラーの発生に起因して、予期しない P G C蛮行が指定された場合に、判別処理において、当該 P G C属性のブロックモードが最終であれば、検索を行うまでもなく、登録されているレベルで再生可能な P G C が存在しないことを直ちに判別することができる。

なお、上記実施例では、レベル I Dが 3段階（レベル 1〜3 ) である場合を説明したが、何段階であっても構わない。例えば、アメリカ映画協会において決められ自主規制「G, P G, P G— 1 3、 R、 C-1 7、 X」のように 6段階としてもよい。また、ドイツのように 5段階、イタリアのように 3段階、オーストラリァのように 4段階としてもよい。また、上記実施例ではレベル 1〜 3は、性的描靣や暴力シーンの程度に従った自主規制の分類（レーティング）例を示したが、他の分類基準による分類であつてもよい。例えば、映画アプリケーションなどにおいて映画のノ一カット版、劇場版、テレビ放映版という分類や、ゲームアプリケーションなどにおいて初心者、初級、中級、上級という分類でもよい。また、初心者、初級、中級、上級などパレンタルロックの必要がないような分類では、レべノレ I D記憶部 94とは別に再生装置内の特定レジスタに一時的に再生レベルを設定するようにしてもよい。その場合、ゲームアプリケ一ションの初めにユーザ選択に従って設定することになる。

なお、本実施例においてはディスク再生装置のレベル I D記憶部 94に格納されるレベル番号と、各 P G Cに P G C属性テーブルにより付与されるレベル番号は同一であるとしたが、変換テーブルを用意し、レベル I D記憶部 94に格納されるレベル番号と P G C属性テ一ブルにより付与されるレベル番号を対応づけてももちろん良い。変換テーブルをディスクに格納しておけば、アプリケーションが常に 8レベル分の P G Cを用意しなくとも、存在する P G Cのレベルを 8レベルにマッピングすることで、対応することができる。例えば、ディスク内には LV 1、 LV 2、 LV 3の 3レベルの P G Cがあったとし、変換テーブルが以下に示す内容だとする。

「変換テーブル内容」

L V 1— >再生 L V 1及び再生 L V 2

LV 2— >再生 LV 3、再生 LV4、再生 LV 5

LV 3— >再生 LV 6、再生 LV7、再生 LV 8

この場合、レベル I D記憶部 94に格納されるレベル番号をディスク内に存在するレベル番号にマツビングすることができる。

また、本実施例では管理情報パックは動画の復元単位である G 0 P毎に配置されたが、ディジタル動画の圧縮方式が異なれば、その圧縮方式の復元単位毎にすればよい。

なお、本実施例のハイライト情報は、その格納領域を、早送り等のスキップ再生用の制御情報の格納領域と共有している。早送り等のスキップ再生用の制御データは映像の復元単位毎に配置されることが必要であり、このためハイライト情報を格納する管理情報パックは前述した G O P毎に配置されている。このため. ハイライト情報とスキップ再生用制御情報の格納領域を共有しないのであれば. ハイライト情報を格納する管理情報パックの配置単位は G O P毎に限るものではなく、 0. 5秒〜 1. 0秒よりも細かな映像再生の同期単位、例えば、 1/30秒毎の映像フレーム単位であってもよいことはいうまでもない。

尚、本実施形態では PGC情報における『V0B位置情報テーブル』には、 V O Bの記録箇所を記載した V0B位置情報を羅列し、ディスク再生装置にこれに基づいた V O B読み出しを行わせたが、 V O Bが占めている記録箇所の部分領域を V0B位置情報に記載することにより、 V O Bの一部のみを光ピックアップに読み出させるよう構成してもよい（このような部分読み出しはトリミングと呼ばれる。） _c このトリミングされた V O Bの一部はセルという単位で指示される。このように V0B位置情報に部分領域を指定させることにより、 V O Bの一部のみを巧みに利用でき、映像素材の利用効率が非常に向上する。

また、本実施形態においては、 1つの V0Bユニットを 1つの G0Pを含む構成としたが、格納する動画映像の再生時間が 1秒前後になるのであれば 1つの G0Pに限るものではなく、 2個や 3個の非常に再生時間の短い G0Pから構成されても良いことはいうまでもない。また、この場合、管理情報パックは、連続した複数個の G0Pの先頭に配置され、これら複数の G0Pに対して有効な再生制御情報を格納することになる。

尚、本実施形態では、動画情報には M P E G 2方式のディジタル動画データの場合で説明したが、音声や副映像等と共にマルチメディアデータを形成可能な動画データであればこれに限るものではなく、例えば M P E G 1方式のディジ夕ル動画や、 M P E G方式で利用される D C T ( Discrete Cosine Transform ) 以外の変換アルゴリズムによるディジタル動画であってももちろんよい。

また、本実施形態では光ディスクに MDを使用したが、大容量のディジタル動画データを記録できればこれに限るものではない。

また、図 7の属性テーブルにおいて、ブロックタイプが非ブロックの P G C属性は、レベル I Dとして再生可能なレベルを全部記録しておくようにしてもよい。この場合、同図の属性テーブルでは、 P G C # 1および P G C # 7のレベル I D 欄にレベル 1、 2、 3が記録され、 P G C # 5のレベル I D欄にレベル 1、 2が記録される。さらに、図 1 7に示したシステム制御部 9 3の判別処理において、ステップ 1 7 5でレベル I Dがー致する P G C情報が必ず存在するので、ステツプ 1 7 7の処理が不要になる。

図 1 8でのレベル I Dの登録動作では、 0 S D情報記憶部 9 5の 0 S D情報によるレベル設定メニューにおいて、暗証番号を用いた登録操作を説明したが、特定ユーザのみ設定可能であれば、これに限らない。例えば、レベル設定メニューを記録した特別な光ディスクを親が所有しておき、この光ディスクがセッ卜された場合に設定可能とするようにしてもよい。

また、上記実施例では管理パック情報が複数の V 0 B Uにわたつて記録されているので、きめ細かい分岐制御を可能にしているが、連続する V O B Uにわたつて同じ内容の管理パック情報が記録される場合には、次のようなフラグを設けて情報量を節約するようにしてもよい。この場合、 2つ目以降の管理パック情報に、 1つ前の V O B Uの管理パック情報と同じである旨を示すフラグを設けて、再生装置においてこのフラグが 0 Nであれば 1つ前の管理パック情報に利用する構成となる。

本実施例では、 V O B中にィンターリーブされる制御データが圧縮単位である G O P毎にインターリーブされる場合を説明した。これは、 0 ¥ 0の¥ 0 8が可変ビットレートであり、早送りや巻き戻しなどのトリックプレイを行う場合に次および前の G O Pへのボインタが必要となるため、トリックプレイ用の制御デ一タパケットを共用した結果である。しかし、制御データバケツトがインターリーブされる単位は G 0 Pに限らない。

また、本実施例では D V Dの読み出し専用ディスクにより説明を行ったが書換可能なディスクであっても効果は同様である。

<光ディスクの製造方法 >

最後に、本発明の実施例における光ディスクの製造方法を説明する。

図 2 1 は、本発明に係る光ディスクの製造方法を示すフローチヤートである。まず、図 4に示したボリューム領域のデータを論理データ列作成装置により作成する（ステップ 1 9 1 ) 。この論理ボリュームデータ作成装置は、バソコンゃワークステ一ション上でマルチメディアデータの編集ソフトを使用して、図 4に示したデータ構造をもつボリュームデータを作成することができる。このボリュームデ一夕は、磁気テープ等の伝達媒体に記録され、さらに物理データ列作成装置により物理データ列に変換される（ステップ 1 9 2 ) 。この物理データ列は、ボリュームデータに対してリードイン領域のデータ、リードアウト領域のデータなどが付加された後、 E C C (Error Cbrrect i on C de)処理されたものである。この物理データ列を用いて原盤カッティングは、光ディスクの原盤を作成する（ステップ 1 9 3 ) 。さらにプレス装置によって作成された原盤から光ディスクが製造される（ステップ 1 9 4 ) 。

上記の製造フローでは、本発明のデータ構造に関る論理データ列作成装置の一部を除いて、既存の C D用の製造設備がそのまま使用可能である。この点に関しては、オーム社「コンパクトディスク読本」中島平太郎、小川博司共著や、朝倉書店「光ディスクシステム」応用物理学会光学談話会に記載されている。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係るマルチメディア光ディスク及びその再生装置は、異なるバージョンの複数タイトルに対する択一的な再生制御と、ィンタラクティブな再生制御との両者を、少ない制御情報量で容易に実現し、特にバレンタル口ックを行うのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . マルチメディア光ディスクであって、ビデオデータ格納領域と管理情報格納領域とを含み、

ビデオデータ格納領域には、所定時間長の複数の動画データと、それと同時に再生されるべき複数の音声データと、それと同時に再生されるべき複数の副映像データと、ビデオデータ再生中における再生装置側での対話操作を反映して分岐先として 1つのビデオデータを指示する複数の制御情報とがインタ一リーブ記録されたビデオデータが複数記録され、

管理情報格納領域には、どのビデオデータと他のどのビデオデータとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグル一プ情報と、同一グル一プ内の各ビデオデータに付されたレベル I Dと、各ビデオデータ毎にそのビデオデータの再生終了後に次に再生すべきビデオデータを指示する分岐情報とからなる管理情報が記録され、

前記制御情報は、分岐先のビデオデータがグループに属する場合、そのグループ内の任意の 1つのビデオデータを分岐先として再生装置に指示する

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

2 . 請求の範囲第 1項のマルチメディァ光ディスクであって、

各ビデオデータは、複数のオブジェク卜からなり、

各オブジェクトは、少なくとも 1つの制御情報を含み、

前記管理情報格納領域には、各ビデオデータを構成するオブジェク卜の組み合わせを示すチーン情報が記録されている

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

3 . 請求の範囲第 2項のマルチメディア光ディスクであって、

制御情報が含む分岐先のビデオデータを示す情報は、再生装置に対する分岐命合であり、オペランドに分岐先チ —ン名を記載したコマンドと、オペランドに分岐条件が記載され、その条件が合致すれば分岐する条件分岐コマンドとの少なくとも 1つが使用される

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

4 . 請求の範囲第 3項のマルチメディァ光ディスクであって、

前記ビデオデータ格納領域は、

複数のオブジェクト格納領域からなり、

各オブジェクト格納領域は連続したセクタが割り当てられている

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

5 . 請求の範囲第 4項のマルチメディア光ディスクであって、

前記ォブジェクトは複数のォブジクトュニットからなリ、

ォブジェクトュニットは、一つの動画データと、音声データ及び/又は副映像データと、一つの制御情報からなり、ォブジ Xクト格納領域内において再生順に配列され、

制御情報は所属するオブジェクトュニッ卜の再生中、再生装置に対して対話操作に必要な情報を提供する

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

6 . 請求の範囲第 5項のマルチメディア光ディスクであって、

前記制御情報の各々は 1つのセクタが割り当てられている

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

7 . 請求の範囲第 6項のマルチメディア光ディスクであって、

前記ォジヱクトュニッ卜には副映像データが含まれ、

前記副映像データは、動画データと重ね合わせて表示されるべき複数のアイテム画像を含み、

前記制御情報は、アイテム画像に対応して異なる分岐先を指示するコマンドを含む

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

8 . 請求の範囲第 7項のマルチメディァ光ディスクであって、前記マルチメディア光ディスクは、セクタを螺旋状に配列したトラックを有し. 前記管理情報格納領域は、ビデオデータ格納領域よりも先に読み出されるべき複数のセクタに割り当てられる

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

9 . マルチメディアディスクであって、ビデオデータ格納領域と管理情報格納領域とを含み、

各ビデオデータは、複数のオブジェク卜からなり、

各ォブジェクトは、少なくとも 1つの制御情報を含み、

管理情報格納領域には、管理情報とチ X—ン情報とが記録され、

管理情報は、どのビデオデータと他のどのビデオデータとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一グループ内の各ビデォデータに付されたレベル I Dと、各ビデオデータ毎にそのビデオデータの再生終了後に次に再生すべきビデオデータを指示する分岐情報とからなり、

チェーン情報は、各ビデオデータを構成するォブジヱク卜の再生順序を示し、

前記管理情報格納領域に格納されたグループ情報、レベル I Dは、チーン情報の識別子毎にテーブル形式で記述されている

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

1 0 . 請求の範囲第 9項のマルチメディア光ディスクであって、

グループ情報はグループに属しているか否かを示す第 1情報とグループに属している場合にどのグループに属しているかを示す第 2情報とを含むことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

1 1 . 請求の範囲第 1 0項のマルチメディア光ディスクであって、

チェ一ン情報の識別子が識別番号であり、

同一グループに属するチーン情報の識別番号は連続した番号順に配列されている

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

1 2 . 請求の範囲第 1 1項のマルチメディア光ディスクであって、

第 2情報は、同一グループに属するチェーン情報の識別番号のうち最も小さな値に付されたグループの識別番号（複数）の先頭を示す情報と最も大きな値に付された最終を示す情報を含む

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

1 3 . 請求の範囲第 1 0項のマルチメディア光ディスクであって、

制御情報が含む分岐先のビデオデータを示す情報は、再生装置に対する分岐命合であり、オペランドに分岐先チ —ン名を記載したコマンドと、オペランドに分岐条件が記載され、その条件が合致すれば分岐する条件分岐コマンドとの少なくとも 1つのコマンドが使用される

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

1 4 . 請求の範囲第 1 3項のマルチメディア光ディスクであって、

前記ォブジェク卜は複数のオブジェクトュニットからなリ、

ォブジヱクトュニットは、一つの動画データと、音声データ及び又は副映像データと、一つの制御情報からなり、オブジェクト格納領域内において再生順に配列され、

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

1 5 . 請求の範囲第 1 4項のマルチメディア光ディスクであって、

前記制御情報の各々は 1つのセクタが割り当てられている

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク。

1 6 . 音声データ及び副映像データの少なくとも一方と、動画データとを含む複数のォブジェクトを記録するデータ領域と、オブジェク卜の再生順序を記録するィンデックス領域とを含むマルチメディア光ディスクであって、

データ領域は複数の小領域からなり、連続する小領域にわたってオブジェク卜が記録され、各小領域は第 1サブ領域と第 2サブ領域を含み、

第 1サブ領域には、所定の単位時間に同時に再生されるべき動画データ、音声データ及び副映像データが記録され、

第 2サブ領域には、第 1サブ領域のデータ再生時に有効であって、再生装置における対話操作を反映して分岐先を指示する分岐コマンドが記録され、

ィンデックス領域は、第 1ィンデックス領域と第 2ィンデックス領域とを含み、

第 1インデックス領域には、再生すべき一連のォブジヱクト（以下チヱーンと呼ぶ）の再生順序を表す複数のチェーン情報と、チェーンの再生終了後に次に再生すべきチ —ンとを表す次チェーン指示コマンドとが記録され、

第 2ィンデックス領域には、どのチヱ一ンと他のどのチヱーンとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一グループ内の各チヱ一ンに付されたレベル I Dとが記録され、

前記次チヱーン指示情報および前記分岐コマンドは、分岐先として 1つのチェーンのみを指示するコマンドであり、分岐先チヱーンがグループに属する場合であっても、グループ内の何れか 1つのチーンのみを分岐先として指示することを特徴とするマルチメディア光ディスク。

1 7 . マルチメディア光ディスクの再生装置であって、

前記マルチメディア光ディスクは、ビデオデータ格納領域と管理情報格納領域とを有し、前記ビデオデータ格納領域には、複数のビデオデータが格納され、

各ビデオデータは、所定時間長の動画データと、それと同時に再生されるべき音声データと、それと同時に再生されるべき副映像データと、ビデオデータ再生中における再生装置側での対話操作を反映して分岐先として 1つのビデオデータを指示する制御情報とがィンタ一リープ記録され、

管理情報格納領域は、どのビデオデータと他のどのビデオデータとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一グループ内の各ビデオデータに付されたレベル I Dと、各ビデオデータ毎にそのビデオデータの再生終了後に次に再生すべきビデオデータを指示する次データ指示情報とからなる管理情報が記録され、

光ディスクからデータ及び情報を読み出す読み出し手段と、

管理情報及びビデオデータの読み出しを制御する読み出し制御手段と、読み出し手段が読み出すビデオデータの動画データ、音声データ、副映像データを再生する再生手段と、

予め操作者が所望するレベル情報を登録するレベル登録手段と、

再生中の画像と対話形式で指示を操作入力する対話操作手段と、

再生中のビデオデータと先に読み出された（ディスク上において再生中のデー夕の近傍にある）制御情報及び次データ指示情報から対話操作手段の指示内容を反映した分岐先のビデオデータを仮決定する仮分岐先決定手段と、

管理情報を参照して、仮決定したビデオデータと択一再生されるべき他のビデォデータがあるかどうか判定し、なければ仮決定したビデオデータを分岐先ビデォデータとして本決定し、あれば同一グループ内の全てのビデオデータからレべル登録手段で登録したレベルに対応するレベル I Dをもつビデオデータを分岐先として本決定する分岐先本決定手段と、

本決定したビデオデータを読み出すよう読み出し制御手段に指示する指示命合手段と

を備えることを特徴とする再生装置。

1 8 . 請求の範囲第 1 7項の再生装置であって、レベル登録手段は、レベル情報と暗証番号を対応づけて登録する

ことを特徴とする再生装置。

1 9 . 請求の範囲第 1 8項の再生装置であって、さらに

操作者が暗証番号を入力する入力手段と、

入力された暗証番号と登録手段に登録された暗証番号との一致♦不一致を判定する一致判定手段と、

前記手段が一致の判定をした場合、登録されているレベル情報の変更を可能とし、不一致と判定した場合レベル情報の変更を不可能とするレベル変更可否決定手段とを備えることを特徴とする再生装置。

2 0 . 請求の範囲第 1 9項の再生装置であって、

前記分岐先本決定手段は、更に

登録手段に登録したレベル情報と光ディスクに格納されている管理情報中のレベル I Dとを比較する比較部と、

比較部の比較により、レベル情報と一致するレベル I Dがみつかった場合、そのレベル I Dが付されたビデオデータを本決定する第 1決定部と、

前記比較により、レベル情報と一致するレベル I Dがみつからなかった場合、レベル情報にレベル的に近いレベル I Dでかつより緩やかなレベル側のレベル I Dを本決定する第 2決定部と

を備えることを特徴とする再生装置。

2 1 . 請求の範囲第 1 7項の再生装置であって、

各ビデオデータは、複数のォブジェク卜からなり、

各オブジェクトは、少なくとも 1つの制御情報を含み、

前記管理情報格納領域には、各ビデオデータを構成するォブジェク卜の組み合わせを示すチューン情報が記録され、

前記マルチメディア光ディスクは、セクタを螺旋状に配列したトラックを有し、ビデオデータ格納領域には、所定時間長の複数の動画データと、それと同時に再生されるべき複数の音声データと、それと同時に再生されるべき複数の副映像データと、ビデオデータ再生中における再生装置側での対話操作を反映して分岐先として 1つのビデオデータを指示する複数の制御情報とがインタ一リーブ記録されたビデオデータが複数記録され、

各ビデオデータは、複数のオブジェク卜からなり、

各オブジェクトは、少なくとも 1つの制御情報を含み、

管理情報格納領域には、管理情報とチェーン情報とが記録され、

管理情報は、どのビデオデータと他のどのビデオデータとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一ダル一プ内の各ビデォデ一夕に付されたレベル I Dと、各ビデオデータ毎にそのビデオデータの再生終了後に次に再生すべきビデオデータを指示する分岐情報とからなり、

チェ一ン情報は、各ビデオデータを構成するオブジェク卜の再生順序を示し、

前記管理情報格納領域に格納されたグループ情報、レベル I Dは、チューン情報の識別子毎にテーブル形式で記述され、

グループ情報はグループに属しているか否かを示す第 1情報とグループに属している場合にどのグループに属しているかを示す第 2情報とを含み、

チェ一ン情報の識別子が識別番号であり、

同一グループに属するチーン情報の識別番号は連続した番号順に配列され、前記再生装置の分岐先本決定手段は、

管理情報中を参照して、仮分岐先決定手段が仮決定した分岐先チ X—ン情報の識別番号に相当する番号欄の第 1情報から前記識別番号のチーンと択一再生されるべき他のチェーンがあるか否か判別するグループ ·非グル一プ判別部と、前記判別部があると判別した場合に、第 2情報を参照し、同一グループに属する他の全てのチエーン情報識別番号を探索範囲として決定する探索範囲決定部と、前記探索範囲にある識別番号と対応して記述されたレベル I Dを登録手段で登録したレベル情報と比較するレベル比較部と、

レベル比較部で一致するものがみっかった場合に、そのレベル I Dと対応づけられた識別番号のチェーンを、また前記判別部が否定的な判別結果であった場合には仮決定のチーンをそれぞれ本決定とする本決定部と

を備えることを特徴とする再生装置。

2 2 . 請求の範囲第 2 1項の再生装置であって、

分岐先本決定手段は、更に

レベル比較部で一致するものがみっからなかった場合において、レベル情報に近いレベル I Dでかつより緩やかなレベル側のレベル I Dを本決定と擬制するみなし決定部を

備えることを特徴とする再生装置。

2 3 . マルチメディア光ディスクの再生装置であって、

前記マルチメディァ光ディスクは、音声データ及び副映像データの少なくとも一方と、動画データとを含む複数のオブジェクトを記録するデータ領域と、ォブジェク卜の再生順序を記録するインデックス領域とを含むマルチメディア光ディスクであって、

データ領域は複数の小領域からなり、連続する小領域にわたってオブジェクトが記録され、各小領域は第 1サブ領域と第 2サブ領域を含み、

第 1ィンデックス領域には、再生すべき一連のォブジヱクト（以下チヱ一ンと呼ぶ）の再生順序を表す複数のチューン情報と、チーンの再生終了後に次に再生すべきチヱ一ンとを表す次チヱーン指示コマンドとが記録され、

第 2インデックス領域には、どのチヱーンと他のどのチヱ一ンとが択一的に再生されるべき同一のグループに属するかを示すグループ情報と、同一グループ内の各チヱーンに付されたレベル I Dとが記録され、前記次チェ一ン指示情報および前記分岐コマンドは、分岐先として 1つのチヱーンのみを指示するコマンドであり、分岐先チヱーンがグループに属する場合であっても、グループ内の何れか 1つのチヱーンのみを分岐先として指示し、前記再生装置は、

光ディスクのィンデックス領域およびデータ領域からデータを読み出す読み出し手段と、

チェーン情報に指示される順序に従って、オブジェク卜が記録される小領域から、動画データ、音声データ、副映像データおよび制御情報を読み出すよう読み出し手段を制御する読み出し制御手段と、

読み出し手段により読み出された動画データ、音声データおよび副映像データと、制御コマンドとを分離する分離手段と

分離された動画データ、音声データ、副映像データを再生する再生手段と、予め操作者が所望するレベル情報を登録するレベル登録手段と、

分離された制御コマンドから対話操作手段の指示内容を反映した分岐先のチェーンを仮決定し、また、読み出し手段によって第 1インデックス領域から読み出された次チーン指示情報から分岐先のチーンを仮決定する仮分岐先決定手段と、

読み出し手段に第 2ィンデックス領域から読み出されたグループ情報及びレべノレ I Dを参照して、仮決定したチェーンと択一再生されるべき他のチーンがあるかどうか判定し、なければ仮決定したビデオデータを分岐先ビデオデータとして本決定し、あれば同一グループ内の全てのビデオデータからレベル登録手段で登録したレベルに対応するレベル I Dをもつビデオデータを分岐先として本決定する分岐先本決定手段と、

を備えることを特徴とする再生装置。