JP5727568B2 - 積層体および包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、バーコードの読取精度に優れる積層体および包装体に関する。
従来、数多くの物品にバーコードが印刷され、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのレジ(精算場所)で、代金計算、在庫調整のために利用されている。バーコードは消費者にとっては意味のない無味乾燥なデザインであり、商品のメーカー側にとっても広告や宣伝のためのスペースを犠牲にしなければならず、バーコードの印刷面積の縮小化が望まれている。また、使用期限管理、誤飲誤用防止、在庫管理の目的から、カプセルや錠剤等の医薬品にも、個包装あるいは服用単位ないし調剤包装単位等でバーコードを印刷することが要求されている。これらの要求に鑑み本発明者等は先にバーコードの読取精度に優れる包装用シートを開発した(特許文献1)。この包装用シートの発明によるとアルミニウム箔とバーコード部との間に白着色層を介在させることで、バーコードの読取精度が向上することを提案し、さらにアルミニウム箔と白着色層との間に透明ないし半透明の下地層を介在させることにより、バーコードの読取精度がより向上することを提案している。
特開2008−174302号公報
ところが、上記従来技術では、バーコードの読取精度が向上するものの、アルミニウム箔とバーコード部との間に白着色層を介在させる必要があり、包装用シートの色調が白色に限定され、様々な着色を要求してくる顧客の要請に応じることができない。また、バーコードの読取精度を向上させる工夫を施しても、包装用シートの製造方法等に左右されては使用者の利便性向上にはつながらない。
本発明は、従来技術の問題点に鑑み、様々な顧客の要請に応じながら、また包装用シートの製造方法等に左右されずに、顧客において高い読取精度を確保できる包装体およびそれに用いる積層体を提供することを主な目的とする。なお、本明細書において、「読取精度」とは、バーコードスキャナー(バーコード読取機等)により、バーコードの情報を誤読、読取不良なしに電子情報としてスムーズに読み取ることを意味する。「スキャニング精度」ともいう。
本発明の積層体は、基材層と、基材層の少なくとも一部に位置するバーコード印刷層と、バーコード印刷層を覆うように位置するオーバーコート層とを備え、オーバーコート層が、マトリックス樹脂と、そのマトリックス樹脂中に分散し、樹脂、ガラスおよび金属のいずれかで形成された、硬質のビーズ及び軟質のビーズ、の両方を含む、包装体に用いる積層体であって、硬質のビーズは、積層体を容器の蓋材シートとして、容器の開口周縁部にヒートシールした際に、ヒートシール温度120〜260℃、圧力2〜250kg/cm、時間1〜3秒の条件でのヒートシール時の圧力によって変形しない硬度を有し、軟質のビーズは、硬質のビーズより低い硬度を有し、硬質のビーズおよび軟質のビーズは、平均粒子径が0.01μm〜30μmであり、オーバーコート層中の合計含有量は固形分基準で1〜40重量%であり、包装体に用いることを特徴とする。ここで、硬質のビーズは、ガラス、金属およびエンジニアリングプラスチック(ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂)等の硬質の樹脂、によって形成されたビーズであり、また軟質のビーズは、一般の樹脂(エンジニアリングプラスチック以外の樹脂)によって形成されたビーズであるのがよい。
この構成によれば、次の作用効果を得ることができる。
1.従来の公知技術より少ない層構成(例えば、熱接着層/アルミニウム箔/バーコード印刷層/ビーズ含有オーバーコート層)でありながら、バーコードの読取精度を向上させることができる。
2.従来の技術の層構成に適用した場合(例えば、熱接着層/アルミニウム箔/白着色層/バーコード印刷層/ビーズ含有オーバーコート層)であっても、バーコードの読取精度をより向上させることができ、バーコード印刷部の縮小化が可能となる。
3.軟質のビーズのみ、たとえば一般の樹脂によって形成された樹脂ビーズのみを含む場合、ヒートシールの条件によっては、樹脂ビーズが変形して(つぶれて)、バーコードの読取精度を向上させることができない。上記のように、硬質のビーズと軟質のビーズとの両方を含ませることにより、高温高圧のヒートシールを施してもビーズの変形を殆ど防止することができ、ビーズの変形に起因する読取精度の低下を防ぐことができる。
4.従来公知の構成では白着色層が必須構成であったが、本発明では必須でなくなったため、本発明の効果を損なわない範囲(バーコードの読み取り可能な範囲内で)で、従来と同様の多彩な色構成で積層体や包装体を提供することができる。
5.本発明の効果を損なわない範囲(バーコードの読み取り可能な範囲内で)で、オーバーコート層に従来と同様の着色を施すことができる。
6.従来公知の構成より工程を簡素化でき、工程短縮、コストダウンにつながる。
7.従来公知の構成よりバーコードの読取精度(スキャニング精度)が向上しているので、読取不良が低減できる。
上記の基材層が金属薄膜層を含むことができる。これによって基材層の強度を向上させることができる。このとき、金属薄膜層が基材層そのもの(全体)を構成する場合、または、基材層が複合層でありそのなかの一つ以上の層が金属薄膜層である場合、がある。
オーバーコート層内における硬質のビーズ及び軟質のビーズの含有量を合計で、固形分基準で1重量%〜40重量%とする。またオーバーコート層の付着量を乾燥後重量で0.3g/m〜10g/mとすることができる。これによって、白着色層等を用いない場合であっても、バーコードの読取精度を、確実に向上させることができる。
オーバーコート層がさらに着色顔料を1種以上含む、および/または、基材層が着色層を含む、ことができる。これによって、顧客の様々な要求、とくに着色の指定に応えることができる。なお、基材層が着色層を含むとは、基材層上に、たとえば白着色層のような着色層が設けられている形態をいう。このとき、基材層は(基材層本体/着色層)となるが、基材層本体についても基材層といい、基材層本体の語は用いない。したがって、例えば、基材層の上に着色層を設ける、などと言う。
上記の基材層は熱接着層を含むことができる。これによって、薬剤用のポケットを含むプレススルーパックの蓋用積層体として該ポケットに隣接するフランジ部、その他のシートに簡便に熱接着することができる。このとき、基材層は(熱接着層/基材層本体)となるが、基材層本体についても基材層といい、基材層本体の語は用いない。したがって、例えば、基材層の裏面に熱接着層を設ける、などと言う。
前記硬質のビーズおよび軟質のビーズを、透明とすることができる。これによって、さらにバーコード部の読取精度を向上させることができる。
前記硬質のビーズおよび軟質のビーズの平均粒子径を0.01μm〜30μmとする。これによって、プレススルーパックの蓋などに用いる場合、過大すぎてオーバーコート層から脱落したりせず、また過小すぎてバーコード読取精度の向上に効かない等の不都合を防止することができる。
オーバーコート層は、さらに着色顔料を1種以上含むことができる。これによって、顧客の多様な要求、とくに上記着色層による効果に追加する要求の指定に応えることができる。
硬質のビーズをガラスビーズとすることができる。また、軟質のビーズを樹脂ビーズとすることができる。これによって、硬質のガラスビーズによってヒートシール時の軟質のビーズの変形(つぶれ)を防止しながら、硬質および軟質のビーズともに透明の材質を用いることで、バーコードの読取精度を向上させることができる。
硬質のビーズをガラスビーズとし、軟質のビーズを樹脂ビーズとし、さらに酸化金属粒子をオーバーコート層内に添加することにより、オーバーコート層の耐摩耗性を向上させることができる。酸化金属粒子としては、酸化珪素(シリカ)、酸化チタン、酸化カルシウム、タルク(酸化金属の混合物)、酸化バリウム、酸化アルミニウム等からなる群から選ばれる少なくとも1種を採用することができ、これらの中でも酸化珪素(シリカ)が耐摩耗性の観点から特に好ましい。酸化金属粒子の添加量は、オーバーコート層の3〜15重量%(固形分基準)とするのが好ましく、5〜10重量%とするのがさらに好ましい。酸化金属粒子の平均粒子径は、0.1〜5μmとするのが好ましい。平均粒子径が大きすぎると耐摩耗性の向上が十分発揮できないおそれがあり、また、平均粒子径が小さすぎても均一分散が困難となり、耐摩耗性の向上が十分発揮できないおそれがある。酸化金属粒子を添加した場合の各ビーズとの平均粒子径(D)の関係は、次式を満たすのが耐摩耗性、耐圧性、耐久性の観点から好ましい。
軟質の樹脂ビーズの平均粒子径D≦酸化金属粒子の平均粒子径D<ガラスビーズの平均粒子径D ・・・・・・・・・・・(1)式
積層体を容器の蓋材シートとして、容器の開口周縁部にヒートシールした際に、硬質のビーズは、ヒートシール時の圧力によって変形しない硬度を有することができる。これによって、ヒートシール時の圧力に対して硬質のビーズがオーバーコート層中でつぶれ防止の役割を果たすことができる。
硬質のビーズの平均粒子径を、軟質のビーズの平均粒子径より大きくすることができる。これによって、軟質のビーズの変形を確実に防止することができる。
本発明の包装体は、上記のいずれかの積層体を備えることを特徴とする。これによって、バーコードの読取精度に優れた包装体を得ることができる。
本発明によれば、従来公知の層構成より少ない層構成でバーコードの読取精度を向上させることができる積層体およびそれを用いた包装体を得ることができる。さらに従来の層構成に適用した場合であっても、バーコードの読取精度がより一層向上し、バーコード印刷部のより一層の縮小化、低面積化が可能となる。さらに、高温高圧のヒートシールを施した場合であっても、ビーズが変形しにくく、バーコードの読み取り精度の低下を実用レベルで防止することのできる包装体を提供することができる。
本発明の実施の形態における積層体の断面図である。 本発明の別の実施の形態における積層体の断面図である。
本発明に用いる基材層は、バーコードが読み取り可能である限り特に制限はなく、例えば、紙、合成紙、樹脂フィルム、着色樹脂フィルム、金属薄膜から選ばれる単体、または2種以上の複合体を採用することができ、後述する種々の着色層や熱接着層等を積層して用いることもできる。基材層には金属薄膜層を含む(金属薄膜層そのものでもよい)のが好ましく、金属薄膜層としては、アルミニウム箔、銅箔、金箔、銀箔、アルミニウム蒸着層等を採用することができる。これらの中でもアルミニウム箔が特に好ましい。アルミニウム箔は公知のアルミニウム箔(アルミニウム合金箔も含む。以下同じ。)であれば特に制限されない。例えば、JIS等で規定される1N30、1070、1100、3003、8021、8079等の材質の厚み5〜200μm、好ましくは厚み12〜50μmのアルミニウム箔を使用することができ、その調質も軟質箔、硬質箔、半硬質箔のいずれでも用途や要求特性に応じて使い分けることができる。アルミニウム蒸着層の場合は、厚み200〜1000オングストローム程度のアルミニウム蒸着層を採用することができる。
本発明の基材層は、その上に設けるバーコードが読み取り可能である限り特に制限はなく、従来技術と同様に基材層であるアルミニウム箔に白着色層を積層したもの(図1参照)、アルミニウム箔に熱接着層を積層したもの(図2参照)、アルミニウム箔と白着色層との間に透明または半透明の下地層を介在させたもの、バーコード以外の印刷層やベタ着色層を積層したものなどが採用できる。図1は、白着色層3を含む積層体であり、裏面に熱接着層17が設けられた基材層(アルミニウム箔)1の上に白着色層3を備え、その上にバーコード印刷部5(バーコード印刷層ともいう)が形成され、そのバーコード印刷部5を覆うようにオーバーコート層7が設けられている。オーバーコート層7は、樹脂7aと、その樹脂中に分散した上述の硬質のビーズ7bと軟質のビーズ7cを含む。硬質のビーズ7bは、ガラス、酸化金属、金属およびエンジニアリングプラスチック(ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂)等の硬質の樹脂、によって形成されており、軟質のビーズ7cは、一般の樹脂(エンジニアリングプラスチック以外の樹脂)によって形成されている。図2は、裏面に熱接着層17が配置された基材層(アルミニウム箔)1の上に、バーコード印刷部5が形成され、そのバーコード印刷部5を覆うように、樹脂7aと上述の硬質のビーズ7bと軟質のビーズ7cを含むオーバーコート層7が配置されている。図2では、白着色層は設けていない。なお、上記熱接着層を用途に応じて粘着層、感圧接着層、感熱接着層など公知の粘着・接着剤に代えることもできる。
基材層であるアルミニウム箔1に白着色層3を積層させる場合は、単位面積当たり固形分重量で1.0g/m〜4.0g/m程度が好ましい。また、白着色層3に用いる白色顔料は二酸化チタンが好ましく、白着色層3中に20重量%〜30重量%含有させるのが好ましい。しかしながら本発明ではこれに限定されることなく、本発明の効果を損なわない範囲(バーコードの読み取り可能な範囲で)で、他の顔料、例えば、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系、キノフタレン系、ペリレン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、酸化鉄、マイカ、それらのカラーチップ顔料等を併用したり、または単独のベタ着色層として積層したりすることもできる。また積層する位置もアルミニウム箔の片面あるいは両面であってもよい。白着色層やベタ着色層やバーコード以外の印刷層に用いる樹脂成分や溶剤は公知のものを使用することができ、例えば変性オレフィン樹脂、石油系炭化水素樹脂、ニトロセルロース、ブチラール等の樹脂成分と、トルエン等の芳香族系炭化水素、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、酢酸エチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン類、イソプロピルアルコール、変性アルコール等のアルコール系溶剤やこれらの混合溶剤を用いることができる。
印刷層や着色層の塗布方法は特に限定されず、グラビアロールコーター、オフセット印刷、フレキソ印刷、UV印刷、カーテンフローコーター等の方法により塗布(積層)することができる。
基材層(アルミニウム箔)1と着色層3との間に下地層を設ける場合は、下地層としてニトロセルロース系、アクリル系、エポキシ系、塩化ビニル系、ポリプロピレン系等の透明または半透明の樹脂を0.3〜0.5μm程度の厚さで設けることもできる。勿論、塗布(積層)する際は適当な溶剤を用いグラビアロールコーター等公知の方法を採用することができる。
基材層1に熱接着層17を設ける場合は、通常、アルミニウム箔のバーコード印刷層を設ける側と反対の面に公知の熱接着層17を設ければよい。例えば塩化ビニル系、ポリプロピレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル系共重合体等の熱接着層を公知の手法により、厚み1〜50μm程度あるいは乾燥後重量で1〜30g/m程度で設けることができる。
平面的に見て、基材層1の少なくとも一部に、図1に示す場合は着色層3上に、また図2に示す場合は基材層1に直接、所定のバーコード印刷層5(バーコード印刷部ともいう)を設ける。本発明においては、バーコードは有色であり、黒色は勿論、赤色、緑色、青色等のいずれであってもよい。バーコード印刷層5は公知の有色の印刷インキを用いて公知の方法により設けることができ、例えばカーボンブラックや、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系、キノフタレン系、ペリレン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、酸化鉄等を着色剤(顔料)として含有した印刷インキをグラビア印刷法、フレキソ印刷法等により印刷することができる。なお、バーコードが読み取り可能であれば、カーボンブラックによる黒印刷以外であっても構わない。バーコード印刷層5は、通常、乾燥後厚み0.5μm〜2.0μmで形成され、顔料の含有量は通常固形分基準でインキ層中10〜40重量%程度(好ましくは15〜40重量%)とするのがよい。当該印刷インキに含まれるバインダー樹脂としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロセルロースなどを挙げることができる。バーコード印刷の図柄、大きさは顧客の要求に応じて適宜調整すればよいが、例えば、1次元バーコードでもよいし、2次元バーコードまたはマトリックス方式もしくはコンポジット方式のQRコード(登録商標)であってもよい。
本発明ではバーコード印刷層5を覆うようにオーバーコート層(オーバープリント(OP)層ともいう)7を設ける(本明細書において「覆う」とは、印刷層5の両面全体を被覆するのではなく、印刷層5の片面が露出しないようにオーバーコート層7をかぶせるという意味である)必要がある。当該オーバーコート層7には、樹脂、ガラス、酸化金属および金属、から選ばれた材料で形成される、硬質のビーズ及び軟質のビーズ、の両方を含有させる。硬質のビーズ7b及び軟質のビーズ7cは、透明または半透明の粒子から構成されるのが好ましい。硬質のビーズと軟質のビーズは、樹脂、ガラス、酸化金属および金属、から選ばれる材料で形成される限りは、特に制限はなく、同じ材質から硬質のビーズと軟質のビーズを組み合わせることもできる。好ましくは、ガラスビーズからなる硬質のビーズと、樹脂ビーズからなる軟質のビーズとの組み合わせ、硬質の樹脂ビーズと軟質の樹脂ビーズとの組合せ、酸化金属ビーズと樹脂ビーズとの組合せのいずれかの組み合わせがよい。硬質のビーズと軟質のビーズとのブレンド比は、重量基準で、硬質のビーズ:軟質のビーズ=10:90〜90:10(重量部)とするのが好ましい。本発明において硬質のビーズとは、本発明の積層体を蓋材シートとして、容器の開口周縁部にヒートシールした際に、ヒートシール時の圧力によって変形しない(つぶれない)硬度を有するものを硬質のビーズといい、硬質のビーズより低い硬度を有するビーズを軟質のビーズという。材質的には、硬質のビーズは、ガラス、酸化金属、金属およびエンジニアリングプラスチック等の硬質の樹脂、によって形成されたビーズであり、また軟質のビーズは、エンジニアリングプラスチックを除く一般の樹脂によって形成されているビーズである。さらに詳しく言えば、軟質のビーズは、ヒートシール時の圧力によって変形する硬度を有するものをいう。前記硬質のビーズの平均粒子径は、前記軟質のビーズの平均粒子径より大きいのが好ましい。硬質のビーズの平均粒子径を軟質のビーズの平均粒子径より大きくすることで、ヒートシール時の軟質のビーズの変形を効果的に防ぐことができる。
なお、硬質のビーズとしては、上記に挙げたもの以外の無機質のビーズであってもよく、軟質のビーズは上記に挙げたもの以外の有機質のビーズであってもよい。
樹脂ビーズを採用する場合は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリアクリルニトリル、ポリアミド等の一般の樹脂、エンジニアリングプラスチック(ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂)等からなる樹脂ビーズを好適に使用することができる。これらの中でもバーコードの総合的な読み取り性能の点で特にメラミン樹脂が好ましい。
ガラスビーズを採用する場合は、公知の(市販の)ガラスビーズを採用することができる。
酸化金属ビーズを採用する場合は、酸化アルミニウムビーズを採用することができる。金属ビーズを採用する場合は、公知の金属ビーズを採用することができる。
一方、オーバーコート層7を構成するマトリックス樹脂7aとしては、ニトロセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂等を好適に用いることができる。硬質のビーズ7b及び軟質のビーズ7cを含有したオーバーコート層7のバーコード印刷層5上への付着量は乾燥後重量で0.3〜10g/m程度が好ましく、1〜5g/mとするのがさらに好ましい。なお、上記各ビーズ7bおよび7cは市販のものを適宜選択して使用することができる。
硬質のビーズ7b及び軟質のビーズ7cのオーバーコート層7中の含有量は合計で固形分基準で通常1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%とするのがよい。硬質のビーズ7b及び軟質のビーズ7cの含有量が1重量%未満では光を屈折・散乱させる効果が乏しくなり、バーコードの読取精度がやや劣る。他方、40重量%を超えるとビーズの分散性が悪くなる上、バーコード自体の鮮明性が阻害され、やはりバーコードの読取精度がやや劣る。
上記の硬質のビーズ7b及び軟質のビーズ7cの平均粒子径は、0.01〜30μm程度が好ましく、0.5〜20μm程度がさらに好ましく、特に2〜10μmがなおさらに好ましい。硬質のビーズの7b及び軟質のビーズ7cの平均粒子径が0.01μm未満では印刷面の鮮明さが多少損なわれる虞があると考えられる。他方、30μmを超えるとオーバーコート層7のマトリックスからのはみ出し部分が多くなり脱落の可能性が大きくなるため避けた方が望ましい。なお、平均粒子径の測定は顕微鏡(SEM(Scanning Electron Microscopy)やFE(Field Emission)−SEM等)による観察を行い、上記のビーズが球状の場合はその直径を、またビーズが非球状の場合は最長径(観察視野またはその写真上で、個々のビーズを平行な2本の線分で挟み込んだときの最長距離)および最短径(観察視野またはその写真上で、個々のビーズを平行な2本の線分で挟み込んだときの最短距離)を求め、その算術平均値をそのビーズの平均直径とする。さらにビーズ20個程度の直径または平均直径を算術平均し、その値を平均粒子径とすればよい。酸化金属粒子の平均粒子径も同様に測定することができる。なお、オーバーコート層には、本発明の効果を損なわない範囲で前述の酸化金属粒子や公知の顔料、着色剤、分散剤、沈降防止剤、増粘剤等を含有させることもできる。
本発明の積層体は、プレススルーパック(PTP)の蓋材や、粉薬・顆粒薬・貼付薬の分包袋、食品・飲料品の包装袋および包装箱、プリンやヨーグルト等の乳製品容器の蓋材、事務用品・機械部品・日用品・台所用品等の包装袋や包装箱等、公知の包装材料、包装体に適用でき、またラベル、封緘帯、トレー、値札、タグ、カード等にも好適に使用できる。
本発明の積層体を蓋材として用いる場合は、紙製容器、金属製容器、ガラス製容器、ポリプロピレン・ポリエステル・ポリスチレン・ポリエチレン等の樹脂容器等の蓋材として使用でき、ヒートシールによって容器の開口部周縁、好ましくはフランジを有する容器の当該フランジ上に熱接着することができる。通常ヒートシール時の温度は120〜260℃程度、圧力は2〜250kg/cm、時間は1〜3秒程度とすればよい。包装体がプレススルーパックの場合は、メッシュシールと呼ばれる格子状の凸条を設けた熱板を用いてヒートシールすることができ、強固な接着力、密封性を得ることができる。
次に実施例により本発明例の作用効果について検証した結果を説明する。
(本発明例1):(熱接着層/アルミニウム箔/墨インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例1では、アルミニウム箔(厚み:20μm、材質:8079硬質材)のツヤ面上に墨インキ(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、固形分基準でカーボンブラック顔料16重量%含有)を用いてバーコードサイズ(公称0.254mm/モジュール(線の太さ最小0.2〜最大1.25mm、スペース最小0.3〜最大0.8mm)のバーコード部を、グラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約1.5μmとなるよう設けた。次に、メラミンビーズ(平均粒子径:2μm)を固形分重量基準で15重量%およびガラスビーズ(平均粒子径:3μm)を固形分基準で15重量%を含むオーバーコート用ニスを用い、前記バーコード部を被覆するようにグラビア版を用いてオーバーコート層(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、塗布量:乾燥後重量で1.8g/m)を設けた。なお、メラミンビーズおよびガラスビーズは、ほぼ球状で、殆ど透明であった。
次に、前記アルミニウム箔のケシ面(バーコード部を印刷した反対側の面)に、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合樹脂を主成分とする熱接着剤をグラビアコートにより乾燥後重量で3.5g/mとなるよう積層し、塗膜を乾燥し熱接着層とした。
以上により本発明例1の包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例2):(熱接着層/アルミニウム箔/青インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例2では、アルミニウム箔(厚み:20μm、材質:8079硬質材)のツヤ面上に青インキ(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、固形分基準でフタロシアニンブルー顔料27重量%含有)を用いてバーコードサイズ(公称0.254mm/モジュール(線の太さ最小0.2〜最大1.25mm、スペース最小0.3〜最大0.8mm)のバーコード部をグラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約1.5μmとなるよう設けた。以後は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例3):(熱接着層/アルミニウム箔/緑インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例3では、アルミニウム箔(厚み:20μm、材質:8079硬質材)のツヤ面上に緑インキ(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、固形分基準でフタロシアニングリーン顔料31重量%含有)を用いてバーコードサイズ(公称0.254mm/モジュール(線の太さ最小0.2〜最大1.25mm、スペース最小0.3〜最大0.8mm)のバーコード部をグラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約1.5μmとなるよう設けた。以後は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例4):(熱接着層/アルミニウム箔/墨インキのバーコード/(ニス+黄色顔料)(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例1記載のオーバーコート用ニスにさらに黄色顔料(ジスアゾ系顔料)を固形分重量基準で3.3重量%を添加混合した以外は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例5):(熱接着層/アルミニウム箔/青インキのバーコード/(ニス+黄色顔料)(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例2で、オーバーコート用ニスにさらに黄色顔料(ジスアゾ系顔料)を固形分重量基準で3.3重量%を添加混合した以外は、本発明例2と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例6):(熱接着層/アルミニウム箔/緑インキのバーコード/(ニス+黄色顔料)(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例3で、オーバーコート用ニスにさらに黄色顔料(ジスアゾ系顔料)を固形分重量基準で3.3重量%を添加混合した以外は、本発明例3と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(本発明例7):(熱接着層/アルミニウム箔/墨インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ+ガラスビーズ))
本発明例1において、オーバーコート層の塗布量を乾燥後重量で2.7g/mとした以外は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。本発明例1のオーバーコート層の塗布量は乾燥後重量で1.8g/mである。本発明例7におけるオーバーコート層の外観は乳白色を呈していた。
(比較例1):(アルミニウム箔/墨インキのバーコード/ニス)
本発明例1において、オーバーコート用ニスとして、ビーズを全く含有しないオーバーコート用ニスを用いた以外は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
(比較例2):(熱接着層/アルミニウム箔/墨インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ))
本発明例1において、オーバーコート用ニスとして、メラミンビーズ(平均粒子径:2μm)1種類のみを固形分重量基準で15重量%を含むオーバーコート用ニスを用いた以外は、本発明例1と同様に包装用シート(積層体)を作製した。
これらの試験体について、バーコード検証機により読み取り容易性の評価を行った。
バーコードの読み取り易さを評価するためのバーコード検証機(バーコードの読み取り性評価装置)には、ムナゾウ株式会社製TruCheck 401-RLを用いた(スキャン回数は10回とした)。本発明例1〜7、比較例1、2について、上記評価装置によって評価したSC値(シンボルコントラスト(Rmax-Rmin)、単位%)、EDGE(エッジ判定)、Rl(最大反射率)、Rd(最小反射率)、MinEC(最小エッジコントラスト、単位%)、MOD(モジュレーション、単位%)、Def(欠陥、単位%)、DCD(デコード)、DEC(デコードの容易性、単位%)、MinQZ(最小クワイエットゾーン)の評価項目を測定した。これらの項目の評価および総合評価の結果を表1に示す。また、表1における総合評価クラス(段階)の評価点範囲(The American National Standards Institute=ANSI規格に準拠)を表2に示す。
Figure 0005727568
Figure 0005727568
表1によれば、ビーズをまったく含まない比較例1では、SC値91、総合評価Fであり、読取精度は不可であった。一般の樹脂であるメラミンのビーズを含み、硬質のビーズを含まない比較例2は、この段階(ヒートシール前の段階)では、総合評価3.9(評価クラスA)であり、本発明例1〜7と比較して見劣りしない。
本発明例1〜7の結果は、すべて評価クラスAであり、比較例1と比べて、非常に大きな読取精度の向上が認められる。また本発明例1〜7の結果は、次の要因(e1)〜(e3)によらないことを示している。
(e1)バーコード印刷のインキの色
(e2)オーバーコート層の黄色顔料の有無
(e3)所定範囲内におけるオーバーコート層の付着量の大小
上記の要因(e1)〜(e3)によらず、本発明例1〜7では、SC値95〜110、総合評価Aとなり、本発明に基づくバーコードの読み取り易さの向上は歴然としている。
次にヒートシール後のバーコード部の読み取り易さの効果について検証した結果を説明する。なお、比較例1は、ビーズをまったく含まず、ヒートシール前の段階で読取精度は不可であったので、ヒートシールの影響をみるまでもないので除外した。本発明例1〜7および比較例2の包装用シート(積層体)を、PTP用容器(薬剤カプセルを収容するためのポケット部を多数成形したポリプロピレン樹脂シート)の蓋材として、該ポケット開口周縁に延在するフランジ面と包装用シートの熱接着層面とをCKD株式会社製ヒートシール機を用いて190℃×0.3MPa×1秒のメッシュシールを施し熱接着した。メッシュシール後のPTP包装体のバーコード部を前記同様にバーコード検証機により読み取り容易性の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0005727568
表3によれば、一般の樹脂であるメラミンビーズのみを含む比較例2では、Def値45、総合評価0(評価クラスF(不可))であった。これに対して、本発明例1〜7では、Def値11以下、総合評価3.5〜3.9(いずれも評価クラスA)となり、高温高圧のヒートシール後であっても、本発明に基づくバーコードの高い読取精度は歴然としている。ヒートシール前と同様に、ヒートシール後においても、上記の要因(e1)〜(e3)による影響は認められなかった。なお、比較例2のオーバーコート層内のビーズを顕微鏡観察したところ、ビーズが不規則に変形していたが、本発明例1〜7の試料では、ビーズの変形は殆ど見られなかった。
次に耐磨耗性を改善する効果について本発明例8を用いて検証した結果を説明する。
(本発明例8):(熱接着層/アルミニウム箔/墨インキのバーコード/ニス(メラミンビーズ+ガラスビーズ+シリカ粒子))
本発明例8では、アルミニウム箔(厚み:20μm、材質:8079硬質材)のツヤ面上に墨インキ(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、固形分基準でカーボンブラック顔料16重量%含有)を用いてバーコードサイズ(公称0.254mm/モジュール(線の太さ最小0.2〜最大1.25mm、スペース最小0.3〜最大0.8mm)のバーコード部を、グラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約1.5μmとなるよう設けた。次に、メラミンビーズ(平均粒子径:2μm)を固形分重量基準で15重量%およびガラスビーズ(平均粒子径:6μm)を固形分基準で3重量%、さらに酸化金属粒子としてシリカ粒子(平均粒子径:3μm)を固形分重量基準で5重量%を含むオーバーコート用ニスを用い、前記バーコード部を被覆するようにグラビア版を用いてオーバーコート層(マトリックス樹脂:ニトロセルロース、塗布量:乾燥後重量で1.8g/m)を設けた。なお、メラミンビーズおよびガラスビーズは、ほぼ球状で、殆ど透明であった。
次に、前記アルミニウム箔のケシ面(バーコード部を印刷した反対側の面)に、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合樹脂を主成分とする熱接着剤をグラビアコートにより乾燥後重量で3.5g/mとなるよう積層し、塗膜を乾燥し熱接着層とした。
以上により本発明例8の包装用シート(積層体)を作製した。
本発明例8の包装用シート(積層体)を、PTP用容器(薬剤カプセルを収容するためのポケット部を多数成形したポリプロピレン樹脂シート)の蓋材として、該ポケット開口周縁に延在するフランジ面と包装用シートの熱接着層面とをCKD株式会社製ヒートシール機を用いて190℃×0.3MPa×1秒のメッシュシールを施し熱接着した。メッシュシール前後のPTP包装体のバーコード部を前記同様にバーコード検証機により読み取り容易性の評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 0005727568
また、本発明例8と本発明例1の包装用シート(積層体)を用いて耐磨耗性の評価を行った。評価方法は、各々の包装用シートを2枚づつ用意し、オーバーコート面どうしを対向させ、片方の包装用シートを他方の包装用シートに手指で20往復こすりつけた。本発明例8では、オーバーコート面は殆ど変化しなかったのに対し、本発明例1では、細かな傷が発生し、商品価値を低下させた。この結果より、耐摩耗性を要求される工程、用途では、オーバーコート層中に酸化金属粒子(特にシリカ)を添加することにより耐磨耗性が改善されることが判明した。
上記開示された本発明の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の積層体および包装体は、小型化・高密度化されたバーコードを、市販のバーコードリーダーを用いて精度よく読み取ることができるので、この分野の品質管理等に貢献することが期待され、特に薬の取り違い防止、有効期限の管理、偽造防止等に役立つ。
1 アルミニウム箔、3 白着色層、5 バーコード部、7 オーバーコート層、7a 樹脂、7b 硬質のビーズ、7c 軟質のビーズ、17 熱接着層。

Claims (10)

  1. 基材層と、
    前記基材層の少なくとも一部に位置するバーコード印刷層と、
    前記バーコード印刷層を覆うように位置するオーバーコート層とを備え、
    前記オーバーコート層が、マトリックス樹脂と、そのマトリックス樹脂中に分散し、樹脂、ガラスおよび金属のいずれかで形成された、硬質のビーズ及び軟質のビーズ、の両方を含む、包装体に用いる積層体であって、
    前記硬質のビーズは、前記積層体を容器の蓋材シートとして、前記容器の開口周縁部にヒートシールした際に、ヒートシール温度120〜260℃、圧力2〜250kg/cm、時間1〜3秒の条件でのヒートシール時の圧力によって変形しない硬度を有し、前記軟質のビーズは、硬質のビーズより低い硬度を有し、
    前記硬質のビーズおよび軟質のビーズは、平均粒子径が0.01μm〜30μmであり、前記オーバーコート層中の合計含有量は固形分基準で1〜40重量%であることを特徴とする、積層体。
  2. 前記基材層が金属薄膜層を含むことを特徴とする、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記オーバーコート層がさらに着色顔料を1種以上含む、および/または、前記基材層が着色層を含む、ことを特徴とする、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記基材層が熱接着層を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 前記硬質のビーズおよび軟質のビーズが、透明であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 前記硬質のビーズがガラスビーズからなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 前記軟質のビーズが樹脂ビーズからなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体
  8. 前記樹脂ビーズは、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリアクリルニトリル、ポリアミドから選ばれ形成された少なくとも一種の樹脂ビーズである請求項7に記載の積層体。
  9. 前記硬質のビーズの平均粒子径は、前記軟質のビーズの平均粒子径より大きいことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の積層体。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の積層体を備えることを特徴とする、包装体。
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