JP2015143010A - アルミニウム・樹脂積層材および該積層材を含む包装材 - Google Patents

アルミニウム・樹脂積層材および該積層材を含む包装材 Download PDF

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Teruyasu Hasegawa
照恭 長谷川
久弥 加藤
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Abstract

【目的】バーコードの読み取り精度に優れ、意匠性もそなえたアルミニウム・樹脂積層材を提供する。【構成】バーコードを有する積層材であって、アルミニウム箔(アルミニウム合金箔を含む)に第一樹脂層を積層し、第一樹脂層上にバーコードを印刷し、その上に第二樹脂層を積層してなり、第一樹脂層は平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有するとともに、青色系顔料を脂固形分100重量部に対して0.3〜3重量部含有し、または青色系顔料に加えて、黄色系顔料または紫色系顔料を、樹脂固形分100重量部に対して顔料合計で0.3〜6重量部含有し、その積層量が乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/m2であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、アルミニウム・樹脂積層材、詳しくはバーコードの読み取り精度に優れたアルミニウム・樹脂積層材および該積層材を含む包装材に関する。
医薬品等の包装材には、内容物の情報やその他情報を表示するバーコードが印刷されている。バーコードはバーコードリーダーにより光学的に読み取れるようになっているが、正確に読み取れることが必要不可欠である。そのために、バーコードの印刷部分を精度よく読み取ることができるように、従来、バーコード印刷層より反射率の高い白色印刷層を下地に設けることが通常行われている。
白色印刷層を形成するための白色インキに通常含有されている酸化チタン顔料には、反射率を高める作用以外に、拡散反射を促進する作用があり、この拡散反射が、バーコードを精度よく光学的に読み取る上で大きな役割を果たしていることが知られている。
しかしながら、バーコードの下地を白色にすると、デザイン的に類似したものとなり、医薬品の識別がし難くなるという問題があるため、白色以外の印刷層の下地にバーコードを印刷しても、バーコードリーダーで精度よく光学的に読み取れるようにする要求が増えてきている。
特開2007−161300号公報 特開2012−192960号公報
発明者らは、さらに優れたバーコードの読み取り精度を有し、意匠性もそなえたアルミニウム・樹脂積層材を得るために、酸化チタンを含む印刷層をベースとして、試験、検討を重ねた結果、酸化チタンと共に、特定の顔料を添加した樹脂層を組み合わせた場合、バーコードを光学的にさらに精度よく読み取ることができるアルミニウム・樹脂積層材が得られることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その目的は、バーコードを有し、エンボス加工を施した加熱ロールで熱融着してもバーコードの読み取り精度に優れ、意匠性もそなえたアルミニウム・樹脂積層材および該積層材を含む包装材を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるアルミニウム・樹脂積層材は、バーコードを有する積層材であって、アルミニウム箔(アルミニウム合金箔を含む、以下同じ)に第一樹脂層を積層し、第一樹脂層上にバーコードを印刷し、その上に第二樹脂層を積層してなり、第一樹脂層は平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有するとともに、青色系顔料を樹脂固形分100重量部に対して0.3〜3重量部含有し、その積層量が乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mであることを特徴とする。
請求項2によるアルミニウム・樹脂積層材は、バーコードを有する積層材であって、アルミニウム箔に第一樹脂層を積層し、第一樹脂層上にバーコードを印刷し、その上に第二樹脂層を積層してなり、第一樹脂層は平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有するとともに、青色系顔料に加えて、黄色系顔料または紫色系顔料を、樹脂固形分100重量部に対して顔料合計で0.3〜6重量部含有し、その積層量が乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mであることを特徴とする。
請求項3による包装材は、請求項1または2に記載のバーコードを有するアルミニウム・樹脂積層材を含んでなることを特徴とする。
本発明によれば、バーコードを有する積層材で、バーコードリーダーで精度よく光学的に読み取れることが可能で意匠性もそなえ、また、エンボス加工を施した加熱ロールで熱融着してもバーコードの読み取り精度に優れ、デザイン的にもバーコード印刷部分が目立つことなく、他の文字印刷部分を映えさせることを可能とするアルミニウム・樹脂積層材および該積層材を含んでなる包装材が提供される。
(アルミニウム箔):
本発明による積層材はアルミニウム箔を基材とする。アルミニウム箔としては、例えば、JIS等で規定される1N30、1070、1100、3003、8021、8079等の公知の材質を適用することができる。アルミニウム箔の厚さは5〜100μmの範囲のものが好ましく、10〜50μmの厚さのものがより好ましい。その調質は、軟質箔、硬質箔、半硬質箔のいずれでも用途や要求特性に応じて使用することができる。
アルミニウム箔の製造において、箔を2枚重ねて重合圧延する場合、圧延ロールと接触する箔面は艶のある艶出し面となり、箔同士が接触する面は艶のない艶消し面となるが、本発明において、樹脂層を積層するアルミニウム箔の表面としては艶出し面でも艶消し面(マット面)でもよい。
(第一樹脂層):
第一樹脂層に使用する樹脂としては、透明のものであれば良く、無色のものが好ましい。例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂、ブチラール樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノ樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂や、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリアミド等の樹脂から選択される。これらの樹脂を2種以上混合して使用することもできる。上記の樹脂のうち、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が特に好適に用いられ、塩化ビニル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を混合して用いるのがさらに好ましい。
本発明は、第一樹脂層として、酸化チタンを添加し、さらに特定の顔料を添加した樹脂層を形成することにより、バーコードリーダーで精度よく光学的に読み取れることが可能で意匠性もそなえたアルミニウム・樹脂積層材を得たものである。
第一樹脂層に含有する酸化チタン粒子は、白色顔料として広く使用されているものであるが、平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有させることにより、樹脂層を白みがかった不透明感が強くならないものとして、入射光の拡散反射やアルミ箔反射光の拡散を効果的に得ることができる。
酸化チタン粒子の平均粒径が0.1μm未満では、粒子が凝集し易いため均一に分散させるのが容易ではなく、平均粒径が0.5μmを超えると、第一樹脂層表面の凹凸が大きくなり、バーコード印刷に支障をきたす。
樹脂固形分100重量部に対する酸化チタンの含有量が20重量部未満では、十分に拡散効果が得られず、50重量部を超えると、第一樹脂層は白みがかった不透明感が強くなって金属光沢がなくなり意匠性に劣る。樹脂固形分100重量部に対する酸化チタン粒子の含有量のより好ましい含有量は32重量部以上40重量部以下の範囲である。
第一樹脂層に含有する主顔料は青色系顔料であり、青色系顔料としては、例えば、水色、空色、青色、藍色、露草色などの色調を発する顔料を適用することができる。青色系顔料に加えて、黄色系顔料または紫色系顔料を含有させることもできる。黄色系顔料としては、例えば、ひまわり色、うこん色、からし色、たんぽぽ色などの色調を発する顔料を適用することができ、紫色系顔料としては、例えば、すみれ色、しょうぶ色、あやめ色などの色調を発する顔料を適用することができる。
青色系顔料としては、フロシタニアンブルー、レフレックスブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルーRS、アルカリブルーなどの顔料を適用するのが好ましい。これらの顔料を単独または混合して使用することができ、これらの顔料に限定されない。
黄色系顔料としては、イソインドリノン、C.I.ピグメントイエロー12、ジズアゾイエロー、パーマネントイエローなどの顔料を適用するのが好ましい。これらの顔料を単独または混合して使用することができ、これらの顔料に限定されない。
紫色系顔料としては、ファストバイオレット、メチルバイオレットレーキ、コバルトブルー、セルリアンブルーなどの顔料を適用するのが好ましい。これらの顔料を単独または混合して使用することができ、これらの顔料に限定されない。また、本発明の効果に影響がない範囲において、顔料に加えて補足的に他の着色料を併用することもできる。
青色系顔料は、樹脂固形分100重量部に対して0.3〜3重量部含有させるのが好ましく、青色系顔料の含有量が樹脂固形分100重量部に対して0.3重量部未満では、十分に着色することができず、3重量部を超えると、第一樹脂層の反射率が低下しバーコードを精度よく読み取ることができなくなる。樹脂固形分100重量部に対する青色系顔料のより好ましい含有量は0.5重量部以上2重量部以下の範囲である。
青色系顔料に加えて、黄色系顔料または紫色系顔料を含有させる場合は、樹脂固形分100重量部に対して顔料合計で0.3〜6重量部含有させるのが好ましく、0.3重量部未満では、十分に着色することができず、6重量部を超えると、第一樹脂層の反射率が低下しバーコードを精度よく読み取ることができなくなる。樹脂固形分100重量部に対するより好ましい顔料合計含有量は1重量部以上4重量部以下の範囲である。
アルミニウム箔に積層する第一樹脂層の積層量は、乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mが好ましい。積層量が0.5g/m未満では、入射光の拡散反射やアルミ箔反射光の拡散を効果的に得ることができない。3g/mを超えると、第一樹脂層は白みがかった不透明感が強くなって金属光沢がなくなり意匠性に劣る。積層量のさらに好ましい範囲は、乾燥後の固形分重量で0.7〜2g/mである。
(第二樹脂層):
第二樹脂層に使用する樹脂としては、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂、ブチラール樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノ樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂や、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリアミド等の樹脂から選択される。これらの樹脂の2種以上を混合して使用することもできる。上記の樹脂のうち、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アクリル系樹脂が特に好適に用いられ、エポキシ樹脂、メラミン樹脂およびニトロセルロース樹脂を混合して用いるのがさらに好ましい。
第二樹脂層の積層量は、乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mが好ましく、第二樹脂層の積層量をこの範囲とすることにより、入射光の拡散反射やアルミ箔反射光の拡散を効果的に得ることができる。
第二樹脂層には、入射光の拡散反射を得るためにシリカ粒子を含有させることもでき、この場合は、平均粒径2〜6μmのシリカ粒子を樹脂固形分100重量部に対して30重量部以下含有させるのが好ましい。
(バーコード印刷層):
バーコード印刷層は、乾燥後の厚さを0.5〜2.0μm(塗布量にして約0.5〜2.0g/m)とするのが好ましい。顔料は、通常、固形分基準でインキ層中に10〜50重量%含有させるのが好ましく、15〜40重量%含有させるのがさらに好ましい。バインダー樹脂としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシメラミン系樹脂、ニトロセルロース樹脂などを挙げることができる。図柄は、1次元バーコードでも2次元バーコードでもよく、マトリックス方式やコンポジット方式のQRコード(登録商標)であってもよい。バーコード印刷する第一樹脂層には、バーコード印刷部以外の部分に文字等の印刷があっても差し支えない。
(塗布方法):
樹脂層や印刷層の塗布方法は特に限定されないが、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の公知の方法を適用することができる。
(包装材料):
本発明のアルミニウム・樹脂積層材は、プレススルーパック(PTP)の蓋材や、食品・飲料品の包装袋、プリンやヨーグルト等の乳製品容器の蓋材など公知の包装材料に適用することができる。包装材料として熱融着層を設ける場合は、通常、アルミニウム箔のバーコード印刷層を設ける側と反対側の面に公知の熱融着層を設ければよく、例えば塩化ビニル系、ポリプロピレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、エチレン−酢酸ビニル系共重合体等の熱融着層を公知の手法により、厚さ1〜10μm程度あるいは乾燥後重量で1〜5g/m程度設ける。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明し、その効果を実証する。なお、これらの実施例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれらに限定されない。
実施例1、比較例1
アルミニウム・樹脂積層材として、以下の積層形態のものを作製し、試験材とした。
積層形態:熱融着層/アルミニウム箔/第一樹脂層/バーコード印刷層/第二樹脂層
アルミニウム箔として、JIS 1N30の硬質箔(厚さ:20μm)で、表面を艶消し面(マット面)としたものを使用した。第一樹脂層は、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合樹脂とメラミン樹脂を重量比で95:5となるように混合した樹脂に、平均粒径0.25μmの酸化チタン、青色系顔料のフロシタニアンブルー、黄色系顔料のイソインドリノン、紫色系顔料のファストバイオレットを表3に示す含有量で含有させたものとし、積層量が乾燥後の固形分重量で1.5g/mとなるように、グラビア印刷により設けた。バーコードは、前記樹脂100重量部にカーボンブラックを固形分相当で30重量部含有させた樹脂を用いて、乾燥後重量:約1.0g/mとなるようにグラビア印刷により設けた。
第二樹脂層は、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂およびブチラール樹脂を重量比で1:1:1:1となるように混合した樹脂層とし、積層量が乾燥後の固形分重量で1.5g/mとなるようにグラビア印刷により設け、アルミニウム・樹脂積層材を得た。
また、第二樹脂層を、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂およびブチラール樹脂を重量比で1:1:1:1となるように混合した樹脂100重量部に、平均粒径6μmのシリカ粒子を固形分相当で1.3重量部含有させた樹脂層とし、積層量が乾燥後の固形分重量で1.5g/mとなるようにグラビア印刷により設けたアルミニウム・樹脂積層材も作製した。
また、熱融着層は、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合体とし、積層量が乾燥後の固形分重量で3.8g/mとなるようにグラビア印刷により設けた。
得られたアルミニウム・樹脂積層材を、CKD株式会社製ブリスターパックFBP−M2にて、PVCフィルムとエンボス目(0.8mm×0.8mmの正方形の線×深さ約0.01mm)に熱融着(120℃×0.4MPa、シール幅160mm)して、試験材を作製した。
バーコードの読み取り精度の良否は、バーコード検証装置として、WebScan社製Trucheck 201−Rを使用して評価した。スキャン回数は5回とした。評価パラメータの判定基準を表1に示す。また、表1に示す各評価パラメータのグレードポイントの平均値を総合判定値とする検証値基準(ANSI(The Amarican National Standard Institute)規格に準拠)を用いて、表2に示すA〜Fのグレードで検証し、Cグレード以上を合格とした。意匠性については、外観を金属光沢感あり(◎)、金属光沢感やや劣る(○)、やや白みがかっている(△)、金属光沢感なし(×)の4段階で評価し、評価△以上を合格とした。
積層形態のアルミニウム・樹脂積層材(試験材1〜15)についての評価結果を表3に示す。なお、表3において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
Figure 2015143010
Figure 2015143010
Figure 2015143010
表3に示すように、本発明に従う試験材1〜4、7、10、13はいずれも、総合評価Cグレード以上(合格)であり、いずれもバーコードの読み取り精度に優れていた。また、意匠性も良好であった。なお、試験材2、4は、第二樹脂層にシリカ粒子を含有させたものである。
これに対して、試験材5は第一樹脂層中の酸化チタンの含有量が少ないため、意匠性には優れているものの、十分に拡散効果が得られず、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。試験材6は第一樹脂層中の酸化チタンの含有量が多いため、読み取り精度には問題ないものの、第一樹脂層が白みがかった不透明となり、金属光沢がなく意匠性に劣るものとなった。
試験材8、12、15は第一樹脂層中の顔料の含有量が少ないため、読み取り精度には問題ないものの、着色が薄く、意匠性に劣るものとなった。試験材9、11、14は第一樹脂層中の顔料の含有量が多いため、意匠性には問題ないものの、第一樹脂層の反射率が低下し、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。
実施例2、比較例2
アルミニウム箔として、JIS 1N30の硬質箔(厚さ:20μm)で、表面を艶出し面としたものを使用し、第一樹脂層に平均粒径0.25μmの酸化チタン、青色系顔料のフロシタニアンブルー、黄色系顔料のイソインドリノン、紫色系顔料のファストバイオレットを表4に示す含有量で含有させ、実施例1、比較例1と同様に試験材を作製し、同様の評価を行った。なお、(青色系顔料+黄色系顔料)は、青色系顔料と黄色系顔料を重量比で1:1になるように含有させ、(青色系顔料+紫色系顔料)は、青色系顔料と紫色系顔料を重量比で1:1になるように含有させた。評価結果を表4に示す。表4において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
Figure 2015143010
表4に示すように、本発明に従う試験材16〜19、22、25、28はいずれも、総合評価Cグレード以上(合格)であり、いずれもバーコードの読み取り精度に優れていた。また、意匠性も良好であった。なお、試験材17、19は、第二樹脂層にシリカ粒子を含有させたものである。
これに対して、試験材20は第一樹脂層中の酸化チタンの含有量が少ないため、意匠性には優れているものの、十分に拡散効果が得られず、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。試験材21は第一樹脂層中の酸化チタンの含有量が多いため、読み取り精度には問題ないものの、第一樹脂層が白みがかった不透明となり、金属光沢がなく意匠性に劣るものとなった。
試験材23、27、30は第一樹脂層中の顔料の含有量が少ないため、読み取り精度には問題ないものの、着色が薄く意匠性に劣るものとなった。試験材24、26、29は第一樹脂層中の顔料の含有量が多いため、意匠性には問題ないものの、第一樹脂層の反射率が低下し、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。
実施例3、比較例3
アルミニウム箔として、JIS 1N30の硬質箔(厚さ:20μm)で、表面を艶消し面(マット面)としたものを使用し、第一樹脂層の酸化チタン含有量を35重量部、顔料含有量を合計で1重量部とし、第一樹脂層の積層量を変えた以外は実施例1、比較例1と同様に試験材を作製し、同様の評価を行った。なお、(青色系顔料+黄色系顔料)は青色系顔料と黄色系顔料を重量比で1:1になるように含有させたものであり、(青色系顔料+紫色系顔料)は青色系顔料と紫色系顔料を重量比で1:1になるように含有させたものである。評価結果を表5に示す。表5において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
Figure 2015143010
表5に示すように、本発明に従う試験材31〜34、37、40はいずれも、総合評価Cグレード以上(合格)でバーコードの読み取り精度に優れ、また意匠性も良好であった。なお、試験材32,34は、第二樹脂層にシリカ粒子を含有させたものである。
これに対して、試験材35、38、41は酸化チタンを含有する第一樹脂層の積層量が0.5g/m未満であるため、十分に拡散効果が得られず、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。試験材36、39、42は第一樹脂層の積層量が3g/mを超えているため、バーコードの読み取り精度には問題ないものの、第一樹脂層が白みがかった不透明となり、金属光沢がなく意匠性に劣るものとなった。
実施例4、比較例4
アルミニウム箔として、JIS 1N30の硬質箔(厚さ:20μm)で、表面を艶出しとしたものを使用し、第一樹脂層の酸化チタン含有量を35重量部、顔料含有量を1重量部とし、第一樹脂層の積層量を変えた以外は実施例2、比較例2と同様に試験材を作製し、同様の評価を行った。なお、(青色系顔料+黄色系顔料)は青色系顔料と黄色系顔料を重量比で1:1になるように含有させたものであり、(青色系顔料+紫色系顔料)は青色系顔料と紫色系顔料を重量比で1:1になるように含有させたものである。評価結果を表6に示す。表6において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
Figure 2015143010
表6に示すように、本発明に従う試験材43〜46、49、52はいずれも、総合評価Cグレード以上(合格)でバーコードの読み取り精度に優れ、また意匠性も良好であった。なお、試験材44、46は、第二樹脂層にシリカ粒子を含有させたものである。
これに対して、試験材47、50、53は酸化チタンを含有する第一樹脂層の積層量が0.5g/m未満であるため、十分に拡散効果が得られず、総合評価Dグレードであり、バーコードの読み取り精度に劣っていた。試験材48、51、54は第一樹脂層の積層量が3.0g/mを超えているため、バーコードの読み取り精度には問題ないものの、第一樹脂層が白みがかった不透明となり、金属光沢がなく意匠性に劣るものとなった。

Claims (3)

  1. バーコードを有する積層材であって、アルミニウム箔(アルミニウム合金箔を含む、以下同じ)に第一樹脂層を積層し、第一樹脂層上にバーコードを印刷し、その上に第二樹脂層を積層してなり、第一樹脂層は平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有するとともに、青色系顔料を樹脂固形分100重量部に対して0.3〜3重量部含有し、その積層量が乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mであることを特徴とするアルミニウム・樹脂積層材。
  2. バーコードを有する積層材であって、アルミニウム箔に第一樹脂層を積層し、第一樹脂層上にバーコードを印刷し、その上に第二樹脂層を積層してなり、第一樹脂層は平均粒径0.1〜0.5μmの酸化チタン粒子を樹脂固形分100重量部に対して20〜50重量部含有するとともに、青色系顔料に加えて、黄色系顔料または紫色系顔料を、樹脂固形分100重量部に対して顔料合計で0.3〜6重量部含有し、その積層量が乾燥後の固形分重量で0.5〜3g/mであることを特徴とするアルミニウム・樹脂積層材。
  3. 請求項1または2に記載のバーコードを有するアルミニウム・樹脂積層材を含んでなることを特徴とする包装材。
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