JP5297887B2 - 蛍光分析用光分波検出器及び蛍光検出システム - Google Patents

蛍光分析用光分波検出器及び蛍光検出システム Download PDF

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    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters

Description

本発明は、蛍光分析用光分波検出器及びこれを備えた蛍光検出システム関する。
マイクロウエルやマイクロ化学チップ、マイクロキャピラリ等、微小領域にある微量の物質の検出には、熱レンズ分光分析法や蛍光分光分析法等の光学的測定方法が多く用いられている。
蛍光分光分析では、所定波長の光を試料に照射し、試料が発する蛍光を測定することで、試料に含まれる測定対象物質の濃度を測定する。このような蛍光検出のためのシステムとして、図6に示される構成を備えた蛍光検出システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この蛍光検出システムでは、光源91から出射された所定波長の光(励起光)は、光ファイバ95(第1光伝送路)を通して分波器92へ伝送され、続いて分波器92において光ファイバ96(第2光伝送路)へ伝送された後、光ファイバ96の先端に取り付けられたプローブ94から試料99に向けて出射される。この励起光の照射によって試料が発した蛍光は、プローブ94によって受光され、光ファイバ96によって分波器92に伝送された後、光ファイバ97(第3光伝送路)を通して検出器93へ伝送され、検出器93において電気信号に変換される。
図6の蛍光検出システムで用いられている分波器の概略構造を図7に示す。分波器92は、分波フィルタ81を挟んで配置された2つのレンズ82,83と、光ファイバ95,96を保持し、レンズ82側に配置された第1キャピラリ84と、光ファイバ97を保持し、レンズ83側に配置された第2キャピラリ85とが、筒状の保持部材86に保持された構造を有している。
光源91で発生させた励起光は、光ファイバ95からレンズ82へ出射され、レンズ82を透過し、分波フィルタ81で反射され、レンズ82を透過して光ファイバ96へ入射する。また、試料99で発生した蛍光は、光ファイバ96を伝搬してレンズ82へ出射され、レンズ82と分波フィルタ81を透過してレンズ83へ入射し、レンズ83を透過して光ファイバ97へ入射し、光ファイバ97を伝搬し、検出器93へ導かれる。
特開2005−30830号公報
しかしながら、光ファイバには最小巻き半径があり、一定径未満に巻くことができないため、使用される光ファイバの数が多いと、装置の占有スペースが広くなる。そのため、光ファイバの使用数をできる限り少なくすることが好ましい。また、光ファイバが折れないように、装置を取り扱う必要があるため、装置の取り回し(取り扱い)を容易に行うことができるようにする観点からも、光ファイバの使用数をできる限り少なくすることが好ましい。さらに、図7に示される構造の分波器92には、部品点数が多く、組み立てに時間を要するため、製品コストが高くなるという問題がある。
本発明の目的は、小型で、部品点数が少なく、組み立ての容易な蛍光分析用光分波検出器と、この蛍光分析用光分波検出器を備えた蛍光検出システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の蛍光分析用光分波検出器は、第1の光伝送路を通して受光した励起光を第2の光伝送路へ出射し、前記第2の光伝送路から出射された前記励起光によって発生する蛍光を前記第2の光伝送路を通して受光し、前記蛍光を検出する蛍光分析用光分波検出器であって、前記第1の光伝送路を伝搬した前記励起光と前記第2の光伝送路を伝搬した前記蛍光とを同じ面で受光する第1のレンズと、前記第1のレンズを透過した前記励起光と前記蛍光とを受光し、前記励起光を反射すると共に前記蛍光を透過させる誘電体多層膜から成る第1の波長選択部材と、前記第1の波長選択部材を透過した蛍光を直接に受光する光電変換素子と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項1記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路はそれぞれ、光ファイバ及び/又は光導波路であることを特徴とする。
請求項3記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項1又は2記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路は、前記第1のレンズの近傍において前記第1のレンズの光軸と平行であることを特徴とする。
請求項4記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第1の波長選択部材と前記光電変換素子との間に配置された第2のレンズを備えることを特徴とする。
請求項5記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項4記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第2のレンズと前記光電変換素子との間に配置された第2の波長選択部材を備えることを特徴とする。
請求項6記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項4又は5記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第2のレンズを透過した前記蛍光が前記光電変換素子に焦点を結ぶように、前記第2のレンズと前記光電変換素子とが配置されていることを特徴とする。
請求項7記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項4又は5記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記光電変換素子の前記第2のレンズ側に配置されたピンホールを有する遮光部材を備えることを特徴とする。
請求項8記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項7記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記ピンホールの位置に蛍光が焦点を結ぶように前記第2のレンズと前記遮光部材とが配置されていることを特徴とする。
請求項9記載の蛍光分析用光分波検出器は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の蛍光分析用光分波検出器において、前記第1のレンズ及び前記第1の波長選択部材を保持する第1の筒状部材と、前記光電変換素子を保持する保持部材と、前記保持部材に取り付けられた第2の筒状部材と、を備え、前記第1の筒状部材が前記第2の筒状部材へ嵌入された構造を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項10記載の蛍光検出システムは、上記請求項1〜9のいずれか1項に規定される蛍光分析用光分波検出器と、前記励起光を出射する励起光光源と、前記励起光光源と前記蛍光分析用光分波検出器とを接続する前記第1の光伝送路と、前記励起光を試料に照射すると共に前記試料で発生する蛍光を受光するプローブと、前記プローブと前記蛍光分析用光分波検出器とを接続する前記第2の光伝送路と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の蛍光分析用光分波検出器及び請求項10記載の蛍光検知システムによれば、部品点数が少ないため、装置を小型化することができる。また、部品点数が少なくなることによって装置の製造工数も少なくなるため、部品コストと製造コストを下げることが可能になり、こうして製品コストを下げることができる。さらに、部品点数が少なくなることで装置の組み立てが容易となる。また、蛍光分析用光分波検出器は、光分波を行う部分と蛍光検出を行う部分とが一体化されており、これらの間に光伝送のための光ファイバ等の導波路が不要なため、装置の取り扱いが容易となる。
請求項2記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光分析用光分波検出器の構造を簡単にすることができ、光学系の設計も容易となる。
請求項3記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光分析用光分波検出器における励起光の導波を簡単かつコンパクトな構成により高い効率で行うことができる。また、波長選択部材を通過した励起光と蛍光との分離を容易に行うことができるようになる。
請求項4記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、第2のレンズによって蛍光を集光して、光電変換素子に入射させることができるため、蛍光の検出感度を高めることができる。また、受光面積の小さい光電変換素子の使用が可能となるので、装置の小型化や低コスト化を促進することができる。
請求項5記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光測定の際に励起光に起因して検出されるノイズ光を効率よく除去して、蛍光の検出感度を高めることができる。
請求項6記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光の検出感度をさらに高めることができる。
請求項7記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光測定の際に励起光に起因して検出されるノイズ光を効率よく除去して、蛍光の検出感度を高めることができる。
請求項8記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、蛍光を効率よく集光することができるので、蛍光の検出感度をさらに高めることができる。
請求項9記載の蛍光分析用光分波検出器によれば、構成部品の光軸合わせを容易に行うことができる。これにより、光電変換素子における蛍光の検出感度を最大限に高めた光学系を簡単に実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器を備えた蛍光検出システムの概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器の概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器の概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器の概略断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器の概略断面図である。 従来の蛍光検出システムの概略構成を示す図である。 図6の蛍光検出システムに用いられる分波器の概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る蛍光分析用光分波検出器(以下「光分波検出器」と記す)を備えた蛍光検出システムの概略構成を示す図である。
蛍光検出システム100は、光分波検出器10と、励起光光源11と、プローブ12と、光分波検出器10と励起光光源11とを接続する第1の光伝送路である光ファイバ13と、光分波検出器10とプローブ12とを接続する第2の光伝送路である光ファイバ14とを備えている。
励起光光源11は、測定対象である蛍光分析用チップ20に照射するための励起光を出射するものであり、例えば、主波長:λ1=470nmの光を発光するLED(発光ダイオード)又はLD(半導体レーザダイオード)等が好適に用いられる。励起光光源11から出力される励起光は、480nmまでの波長の光を透過する短波長透過型フィルタ(図示せず)を通してレンズ(図示せず)に入射し、このレンズでフォーカスされて光ファイバ13へ入射した後、光ファイバ13を伝搬して光分波検出器10へと導かれる。光ファイバ13には、主波長:λ1=470nmの励起光を低損失で伝搬させることができるように、石英製又は石英ガラス製の光ファイバが好適に用いられる。
光分波検出器10の詳細な構造については後に説明する。光ファイバ13を伝搬した励起光は、光分波検出器10内において光ファイバ14へ導かれ、光ファイバ14を伝搬してプローブ12へと導かれた後、プローブ12から出射され、試料台21に載置された蛍光分析用チップ20に照射される。光ファイバ14には、光ファイバ13と同様に、石英製又は石英ガラス製の光ファイバが好適に用いられる。
プローブ12は、光ファイバ14の先端部を保持するフェルール25と、光ファイバ14と光学的に接続されたレンズ26と、フェルール25とレンズ26とを固定する筒状の固定部材27から構成されており、例えば、光ファイバ14の端面に等倍像が結像する1:1結合系の構造を有している。光ファイバ14とレンズ26の光軸は高い精度で合わせられており、励起光はレンズ26から出射される。
プローブ12から照射された励起光の反射光(以下単に「反射光」という)と、励起光によって蛍光分析用チップ20が発した蛍光は、レンズ26によって集光されて光ファイバ14へ入射し、光ファイバ14を伝搬して光分波検出器10へ導かれる。光分波検出器10において蛍光は電気信号へと変換され、一方、反射光の一部は電気信号へと変換され(後述する「ベース信号」となる)、他部は主に光ファイバ13へ戻る。
試料台21は、プローブ12に対して相対的に移動して、蛍光分析用チップ20を位置決めする移動機構(図示せず)を備えている。なお、プローブ12が試料台21に対して相対的に移動する構成としてもよい。
蛍光検出システム100では、光ファイバ13,14を用いて、励起光と蛍光の伝搬を行っているが、光ファイバ13,14に代えて、光導波路を用いた構成としてもよい。
次に、光分波検出器10の構造について詳細に説明する。図2は分波検出器の構造を示す断面図である。
光分波検出器10は、光ファイバ13,14を保持するキャピラリ31と、光ファイバ13,14と光学的に接続されたレンズ32と、レンズ32から出射する光を波長分離する波長選択部材33と、波長選択部材33を透過した光(蛍光、励起光及び反射光のうちで波長選択部材33を透過した光)を受光する光電変換素子34と、光電変換素子34を保持する保持部材35と、キャピラリ31とレンズ32とを保持する筒状部材36とを備えている。
キャピラリ31としては、例えば、市販されているホウ珪酸ガラス等からなるガラス製のものを用いることができる。キャピラリ31において光ファイバ13,14を保持する各穴部は、以下に説明するレンズ32の性質を踏まえて、キャピラリ31の長さ方向と平行になっており、これにより光軸合わせが容易となっている。
光分波検出器10では、キャピラリ31が光ファイバ13,14を平行に保持する構造となっているため、光ファイバ13を伝搬した励起光と光ファイバ14を伝搬した蛍光は、レンズ32の同じ面からレンズ32に入射する。そこで、光ファイバ13から光ファイバ14への励起光の導入、励起光と蛍光との分波を行うために、レンズ32としては、その中心から外部に向かって屈折率が低下するように屈折率勾配が設けられた屈折率分布型円柱状ロッドレンズが用いられる。
屈折率分布型円柱状ロッドレンズは、入射面と出射面の両端面を光軸方向に直角方向の平面とすることができるため、製造(加工)が容易である。また、屈折率分布型円柱状ロッドレンズは、筒状部材36に容易に格納することができるため、保持(組み立て)が容易である。図2に示されるように、レンズ32の外径とキャピラリ31の外径とを同じにすることで、キャピラリ31とレンズ32とを共に筒状部材36に収容することができ、簡単に光分波検出器10を組み立てることができる。
前述したように、光ファイバ13,14はキャピラリ31においてキャピラリ31の長さ方向と平行になっている。そのため、キャピラリ31とレンズ32とが共に筒状部材36に収容されると、光ファイバ13,14はレンズ32の近傍においてレンズ32の光軸と平行に配置される。このように、光分波検出器10は、レンズ32と光ファイバ13,14との光軸合わせを簡単に行うことができる構造となっている。
光ファイバ13から出射してレンズ32の一方の端面[キャピラリ31側端面(以下「左端」という)]に入射した励起光は、レンズ32の屈折率勾配にしたがってレンズ32内を進み、レンズ32の他方の端面[波長選択部材33側端面(以下「右端」という)]の中央部へ進み、その殆どは波長選択部材33によって反射された後に、光ファイバ14に向けてレンズ32の屈折率勾配にしたがってレンズ32内を進み、光ファイバ14に入射する。
このとき、波長選択部材33で反射した励起光を光ファイバ14に効率よく入射させるために、励起光が波長選択部材33へ平行に入射するように、光学系を設計することが好ましい。
一方、プローブ12から光ファイバ14を伝搬してきた反射光と蛍光は、レンズ32の左端からレンズ32に入射し、レンズ32の屈折率勾配にしたがってレンズ32内を進み、レンズ32の右端に達した後、蛍光は波長選択部材33を透過して光電変換素子34へと導かれ、また、反射光の殆どは波長選択部材33によって反射される。
波長選択部材33は、このような励起光及び反射光の反射と蛍光の透過を行う性質を有する。ここで、励起光の主波長λ1と蛍光の主波長λ2との間には、一般的に“λ1<λ2”の関係が成り立つため、波長選択部材33のカットオフ波長λはλ1より大きくλ2より小さいことが必要である。よって、波長選択部材33としては、所謂、ロングパスフィルタが用いられる。
波長選択部材33は、具体的には、屈折率の低いSiO2等から成る層と屈折率の高いTiO2,ZrO2,Ta2O5等から成る層とが多層に積層された誘電体多層膜であって、その透過特性としては、波長λ1の光の透過率は−20dB(約1%)以下であって、波長λ2の光の透過率は−3dB以上(97〜50%)であることが好ましく、波長λ1の光の透過率は−30dB以下であることがより好ましく、−35dB以下であることがさらに好ましい。
波長選択部材33は、ガラス基板に波長選択部材33を形成し、そのガラス基板をレンズ32に樹脂接着剤等を用いて固定することにより配置してもよい、レンズ32の右端面に直接にスパッタ法等により形成してもよい。図2には、波長選択部材33が形成されたガラス基板(図示せず)が筒状部材36に保持された形態が例示されている。励起光が波長選択部材33の法線に対して±5度で入射するように光学系を設計することで、波長選択部材33で反射した励起光を光ファイバ14により効率よく入射させることができる。
このように、光ファイバ13,14を平行に保持するキャピラリ31と、屈折率分布型円柱状ロッドレンズであるレンズ32と、波長選択部材33とを組み合わせることにより、光分波検出器10をコンパクトに構成することができ、また、光ファイバ13から光ファイバ14への励起光の導入、反射光と蛍光との分波を確実に行うことができる。
光分波検出器10では、波長選択部材33と光電変換素子34とが近接して配置されており、これにより、波長選択部材33を透過した蛍光が光電変換素子34に直接に受光されるようになっている。ここで、「直接に」とは、光導波路や光ファイバ等のような全反射を繰り返しながら光を一定方向に導く部材が介在していないことを指す。波長選択部材33と光電変換素子34との間の具体的な間隔(距離)は、光分波検出器10を構成する各種部品の形状(大きさ)に依存するが、例えば、1mm以下とすることが好ましい。なお、波長選択部材33と光電変換素子34とは、透光性の樹脂接着剤で固定されていてもよい。
光電変換素子34としては、Si-PD、Si-APD(Si-Avalanche Photodiode)、フォトマル等が用いられるが、小型化の為には、Si-PD、Si-APDを用いることが望ましい。光電変換素子34で得られた電気信号(電流)は、電線(図示せず)によりアンプ(図示せず)に入力され、アンプで電圧信号に変換される。この電圧信号に基づいて蛍光検出、すなわち、蛍光分析用チップ20に含まれる蛍光発光物質の定性分析や定量分析を行うことができる。
なお、波長選択部材33を透過した励起光及び反射光も光電変換素子34に受光され、電気信号(以下「ベース信号」という)に変換される。そのため、検出された蛍光に起因する電気信号は、光電変換素子34で得られた全電気信号からベース信号を減ずることによって求められる。ベース信号としては、蛍光を発することのない疑似試料に対して励起光を照射した結果として得られる電気信号を用いることができる。蛍光検出精度を高める観点から、疑似試料としては蛍光分析用チップ20と反射条件が同等のものを用いることが好ましく、また、光電変換素子34は、励起光の主波長λ1での感度が小さいことが好ましい。
保持部材35は、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属からなる。筒状部材36には、例えば、ステンレス等の金属が用いられる。
筒状部材36は、主にレンズ32を保持する第1筒部36aと、主にキャピラリ31を保持する第2筒部36bとで構成されている。第1筒部36aと保持部材35とは、波長選択部材33を透過した光が外部に漏れないように、例えば、樹脂接着剤を用いて固定されている。第1筒部36aと第2筒部36bとは、樹脂接着剤で固定されていてもよいし、一方が雄ネジで他方が雌ネジとなっており、互いに螺合させることで直円筒となる構造になっていてもよい。筒状部材36は、第1筒部36aと第2筒部36bとに分離していない一体の部材で構成されていてもよい。
レンズ32は、その長さ方向端の一部が第1筒部36aの端面から突出するように第1筒部36aに収容されている。一方、第2筒部36bにおいてキャピラリ31は、レンズ32における第1筒部36aからの突出部を収容することができるように、第2筒部36bに位置決めされて収容されている。
キャピラリ31を収容した第2筒部36bが、第1筒部36aから突出したレンズ32の一部を収容するように、樹脂接着剤を用いて第2筒部36bを第1筒部36aに固定することにより、容易に光ファイバ13,14(キャピラリ31)とレンズ32の位置及び光軸を合わせながら、光分波検出器10を組み立てることができる。
上記の通りに構成された光分波検出器10は、図6及び図7に示した従来の分波器92及び検出器93のセットと比較して部品点数が少なく、これにより小型化が実現されると共に、部品コストを下げることができる。また、部品点数が少ないために製造工数を減らして、簡単に製造することができるようになり、製造コストを下げることができる。こうして、製品コストを大きく下げることができる。さらに、図6に示す従来の蛍光検出システムのように、分波器92と検出器93との間に光伝送路としての光ファイバ97等が不要なため、装置の取り扱いが容易となる。
[第2の実施の形態]
図3は第2の実施の形態に係る光分波検出器の概略断面図である。図3に示す光分波検出器10Aの構成部品において、図2に示した光分波検出器10と同じ機能を有する構成部品については、同じ符号を付してその説明を省略することとする。
光分波検出器10Aは、第1の実施の形態に係る光分波検出器10の構成部品に加えてさらに、長さ方向の一端が波長選択部材33と光学的に接続され、長さ方向の他端が光電変換素子34と対面するように筒状部材36に配置されたレンズ41(第2のレンズ)を備えている。なお、光分波検出器10Aでは、波長選択部材33がレンズ41の左端に直接に形成された構造となっている。
光分波検出器10Aでも、第1の実施の形態に係る光分波検出器10と同様に、波長選択部材33で反射した励起光を光ファイバ14により効率よく入射させるために、励起光を波長選択部材33の法線に対して±5度で入射させることが望ましい。この場合、蛍光も波長選択部材33の法線に対して±5度で入射するようになる。
このような構造となっている場合、光分波検出器10では、波長選択部材33を透過した蛍光を逃がさず検出するために、換言すれば検出感度を高めるために、受光面積の広い光電変換素子34を用いることが好ましい。
これに対して光分波検出器10Aでは、レンズ41として、レンズ32(第1のレンズ)と同様の屈折率分布型円柱状ロッドレンズを用いて、波長選択部材33を透過した蛍光を集光し、光電変換素子34に照射する。これにより、光電変換素子34へ効率よく蛍光を照射することができるようになり、検出感度を高めることができる。また、受光面積の小さい光電変換素子34を用いることができるようになるため、光電変換素子34に係る部品コストを低減することができる。
光分波検出器10Aでは、保持部材35に筒状部材42(第2の筒状部材)が固定され、筒状部材42に筒状部材36(第1の筒状部材)が挿入、保持された構造となっている。筒状部材42は、その長さ方向が光電変換素子34の受光面と直交するように、かつ、その径方向中心が光電変換素子34の受光面の中心と一致するように、保持部材35に固定されている。
筒状部材36,42どうしの位置決めと固定は、例えば、次のようにして行うことができる。すなわち、筒状部材36を筒状部材42に対して一定長さ挿入した状態で、光電変換素子34に蛍光を検出させながら筒状部材36,42を相対的に抜き差しし、光電変換素子34の感度が最大となる位置、つまりレンズ41の焦点位置に光電変換素子34の受光面が配置された状態となる位置を求める。次いで、筒状部材36,42どうしを、筒状部材36の側面と筒状部材42の露出端面とが交差する部分において、樹脂接着剤やハンダ等で固定する。
このように、光分波検出器10Aでは、筒状部材36,42を相対的に可動に嵌め合わせた構造とすることにより、光軸方向の位置調整を簡単に行うことができるようになっている。
なお、光分波検出器10Aでは、測定対象物質によって波長の異なる蛍光が発生する事態に対応すべく、1つの光電変換素子34を用いて異なる波長の蛍光を測定することができるように、筒状部材36,42どうしを着脱可能な嵌合構造(例えば、筒状部材36が筒状部材42に摩擦保持される構造)として、分波特性の異なる分波器部(レンズ32,41、波長選択部材33、筒状部材36)を、適宜、使用可能とすることも好ましい。
[第3の実施の形態]
図4は第3の実施の形態に係る光分波検出器の概略断面図である。図4に示す光分波検出器10Bの構成部品において、図3に示した光分波検出器10Aと同じ機能を有する構成部品については、同じ符号を付してその説明を省略することとする。
光分波検出器10Bは、第2の実施の形態に係る光分波検出器10Aにおけるレンズ41と光電変換素子34との間に、波長選択部材43(第2の波長選択部材)が配置された構造を有している。この波長選択部材43は、波長選択部材33(第1の波長選択部材)を透過した励起光及び反射光(ベース信号となる励起光)と、波長選択部材33の外側を経由して(回り込んで)到達した励起光及び反射光(蛍光検出におけるノイズ光)をカットするフィルタである。
例えば、波長選択部材33として、波長が490nm以下の光を反射し、波長が500nm以上の光を透過するロングパスフィルタを用いた場合、波長選択部材43としては、波長が500nm以下の光を反射し、波長が515nm以上の光を透過するロングパスフィルタを用いることができる。
波長選択部材43を用いることによって、蛍光検出時にベース信号として検出されることとなる光を減らし、また、ベース信号に含まれることとなるノイズ光を減らして、蛍光の検出感度を高めることができる。
[第4の実施の形態]
図5は第4の実施の形態に係る光分波検出器の概略断面図である。図5に示す光分波検出器10Cの構成部品において、図3に示した光分波検出器10Aと同じ機能を有する構成部品については、同じ符号を付してその説明を省略することとする。
光分波検出器10Cは、第2の実施の形態に係る光分波検出器10Aにおけるレンズ41と光電変換素子34との間に、ピンホール(孔部)を有するリング状の遮光部材44が配置された構造を有している。
この遮光部材44は、レンズ41で集光される光以外の光を光電変換素子34に入らないようにする機能を有する。つまり、遮光部材44はノイズ光(波長選択部材33の外側を経由して到達した励起光)をカットする。
遮光部材44がこのような機能を有する理由は、次の通りである。すなわち、光ファイバ13を出射する光には、励起光光源11として用いられる光源の種類にもよるが、一定範囲の波長の光が含まれる。例えば、励起光光源11にLEDを用いた場合には、励起光には、測定対象物質に蛍光を発生させることができる波長の光以外に測定対象物質から発生する蛍光と同じ波長の光が僅かながら含まれる。この蛍光と同じ波長の光は波長選択部材33を透過する。一方、光ファイバ14を出射する光は、測定対象物質が発した蛍光の他に、励起光の反射光が含まれる。
これら光ファイバ13を出射する光のレンズ41の右端(光電変換素子34側端面)における焦点位置と、光ファイバ14を出射する光のレンズ41の右端における焦点位置は、光軸垂直方向において異なる。これは、光ファイバ13,14の光出射位置が光軸垂直方向で異なっているために、これに対応して焦点位置も光軸垂直方向で異なるためである。そこで、光ファイバ14を出射した光の光路に、より好ましくは蛍光の焦点位置に、ピンホールが位置するように遮光部材44を配置することで、光ファイバ14を出射した蛍光をピンホールで通過させると共に、光ファイバ13を出射した光を遮光部材44でカットすることができる。
なお、光分波検出器10Bが具備する波長選択部材43と、光分波検出器10Cが具備する遮光部材44とを併用することにより、より効果的にノイズ光をカットし、蛍光の検出感度を高めることができる。この場合、遮光部材44を光電変換素子34側に配置することが望ましい。遮光部材44は、主に光ファイバ13から出射した励起光に起因するノイズ光をカットし、波長選択部材43は主に光ファイバ14から出射した光に含まれる反射光に起因するノイズ光をカットする。
次に本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
《蛍光検出システムの構成》
作製した蛍光検出システムの構成要素(部品)を以下に記す。各構成要素には、上記説明に合わせて各構成要素に図1〜5に対応する符号を付している。なお、励起光光源11では、LEDの出力励起光をレンズとフィルタ(波長480nmまでを透過)を介して光ファイバ13へ導波している。プローブ12は、光ファイバ14の端面に等倍像が結像する1:1結合系の構造となっている。
[励起光光源11関連]
・LED:型番=NSPB300B、主波長λ1=470nm、日亜化学工業(製)
・光ファイバ13,14:石英製(SI200/250(NA=0.22)、コア径=0.2mm)
[プローブ12関連]
・レンズ26:型番=SLW18、0.25ピッチ(波長480nmでの測定値)、日本板硝子(製)
[光分波検出器10関連]
・キャピラリ31:外径=1.8mmφ、二軸平行孔、日本電気硝子(製)
・(第1の)レンズ32:型番=SLW18、0.25ピッチ(波長480nmでの測定値)、日本板硝子(製)
・(第1の)波長選択部材33:ロングパスフィルタ(反射域=波長490nm以下、透過域=波長500nm以上)
・光電変換素子34:型番=S5343、浜松ホトニクス(製)
・(第1の)筒状部材36:内径=1.8mmφ、外径=2.5mmφ、SUS製
[光分波検出器10A関連]
・(第2の)レンズ41:型番=SLW18、0.16ピッチ(波長480nmでの測定値)、日本板硝子(製)
・(第2の)筒状部材42:内径=2.5mmφ、外径=4.0mmφ、SUS製
[光分波検出器10B関連]
・(第2の)波長選択部材43:ロングパスフィルタ(反射域=波長500nm以下、透過域=波長515nm以上)
[光分波検出器10C関連]
・遮光部材44:厚さ=0.2mm、ピンホール径=0.2mmφ、外径:1.8mmφ。
《測定対象試料》
蛍光を発生する試料としてFITC(fluorescein isothiocyanate)水溶液(溶液濃度:100μmol/L(マイクロモル/リットル))を用いた。このFITCで発生する蛍光の主波長λ2は520nmである。
《試験結果》
試験結果を表1に示す。表1に示す「実施例1」は図2に示される光分波検出器10と同等構造を有し、「実施例2」は図3に示される光分波検出器10Aと同等構造を有し、「実施例3」は図4に示される光分波検出器10Bと同等構造を有し、「実施例4」は図5に示される光分波検出器10Cと同等構造を有し、「実施例5」は図3に示される光分波検出器10Aの構成要素に加えて、図4,5に示される光分波検出器10B,10Cの特徴的な構成要素である波長選択部材43と遮光部材44の両方を備えた構造を有している。
表1のベース信号は、蛍光物質を含まないブランク水溶液に対する測定結果を示している。表1には、複数回同一のブランク試料に対してベース信号(ノイズ光を含む)の測定を行うことで、ベース信号のばらつきを調べた結果を併記している。蛍光の信号強度は、測定対象試料に対して行った測定値(蛍光とベース信号を含む)からベース信号を減じることで求めている。
実施例1−5の全てで蛍光の測定が可能であることが確認されている。蛍光測定の感度は、S/N比の影響を大きく受け、S/N比の大きい構造の方が、検出感度は高い。このような観点から実施例1−5を対比すると、以下のことがわかる。
蛍光を集光しない実施例1と蛍光を集光する実施例2とを比較すると、実施例2では、波長選択部材33を透過した蛍光のみならず、波長選択部材33を透過した励起光及び反射光も集光されるために、ベース信号の値そのものが大きくなり、ばらつきも大きくなる傾向があることがわかる。しかし、検出される蛍光の量に対して波長選択部材33を透過した励起光及び反射光の量が少なければ、これらの光を集光して光電変換素子34に受光させることで、結果的にS/N比が向上することがわかる。
実施例2と実施例3とを比較すると、ベース信号の原因となる光をカットする(第2の)波長選択部材43を備えた実施例3の構造とすることで、S/N比を向上させることができるということがわかる。さらに実施例4の結果に示されるように、遮光部材44を用いることで、ベース信号の原因となる光のカットを極めて良好に行うことができ、S/N比を飛躍的に向上させることができるということがわかる。実施例5の結果に示されるように、(第2の)波長選択部材43と遮光部材44とを併用することで、さらにS/N比を向上させることができるということがわかる。
このように、実施例1−5によれば、蛍光を集光して光電変換素子34へ入射させながら、ベース信号の原因となる光のカットを確実に行うことができる構造とすることで、検出感度を高めることができるということが確認された。
10 (蛍光分析用)光分波検出器
11 励起光光源
12 プローブ
13 光ファイバ(第1の光伝送路)
14 光ファイバ(第2の光伝送路)
20 蛍光分析用チップ
21 試料台
31 キャピラリ
32 レンズ(第1のレンズ)
33 波長選択部材(第1の波長選択部材)
34 光電変換素子
35 保持部材
36 筒状部材(第1の筒状部材)
41 レンズ(第2のレンズ)
42 筒状部材(第2の筒状部材)
43 波長選択部材(第2の波長選択部材)
44 遮光部材
100 蛍光検出システム

Claims (10)

  1. 第1の光伝送路を通して受光した励起光を第2の光伝送路へ出射し、前記第2の光伝送路から出射された前記励起光によって発生する蛍光を前記第2の光伝送路を通して受光し、前記蛍光を検出する蛍光分析用光分波検出器であって、
    前記第1の光伝送路を伝搬した前記励起光と前記第2の光伝送路を伝搬した前記蛍光とを同じ面で受光する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを透過した前記励起光と前記蛍光とを受光し、前記励起光を反射すると共に前記蛍光を透過させる誘電体多層膜から成る第1の波長選択部材と、
    前記第1の波長選択部材を透過した蛍光を直接に受光する光電変換素子と、を備えることを特徴とする蛍光分析用光分波検出器。
  2. 前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路はそれぞれ、光ファイバ及び/又は光導波路であることを特徴とする請求項1記載の蛍光分析用光分波検出器。
  3. 前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路は、前記第1のレンズの近傍において前記第1のレンズの光軸と平行であることを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光分析用光分波検出器。
  4. 前記第1の波長選択部材と前記光電変換素子との間に配置された第2のレンズを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光分析用光分波検出器。
  5. 前記第2のレンズと前記光電変換素子との間に配置された第2の波長選択部材を備えることを特徴とする請求項4記載の蛍光分析用光分波検出器。
  6. 前記第2のレンズを透過した前記蛍光が前記光電変換素子に焦点を結ぶように、前記第2のレンズと前記光電変換素子とが配置されていることを特徴とする請求項4又は5記載の蛍光分析用光分波検出器。
  7. 前記光電変換素子の前記第2のレンズ側に配置された、ピンホールを有する遮光部材を備えることを特徴とする請求項4又は5記載の蛍光分析用光分波検出器。
  8. 前記ピンホールの位置に蛍光が焦点を結ぶように前記第2のレンズと前記遮光部材とが配置されていることを特徴とする請求項7記載の蛍光分析用光分波検出器。
  9. 前記第1のレンズ及び前記第1の波長選択部材を保持する第1の筒状部材と、
    前記光電変換素子を保持する保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられた第2の筒状部材と、を備え、
    前記第1の筒状部材が前記第2の筒状部材へ嵌入された構造を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の蛍光分析用光分波検出器。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に規定される蛍光分析用光分波検出器と、
    前記励起光を出射する励起光光源と、
    前記励起光光源と前記蛍光分析用光分波検出器とを接続する前記第1の光伝送路と、
    前記励起光を試料に照射すると共に前記試料で発生する蛍光を受光するプローブと、
    前記プローブと前記蛍光分析用光分波検出器とを接続する前記第2の光伝送路と、を備えることを特徴とする蛍光検出システム。
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