JP2001518088A - 抗不整脈薬として有用なニトロベンズアミド - Google Patents

抗不整脈薬として有用なニトロベンズアミド

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JP2001518088A JP54116698A JP54116698A JP2001518088A JP 2001518088 A JP2001518088 A JP 2001518088A JP 54116698 A JP54116698 A JP 54116698A JP 54116698 A JP54116698 A JP 54116698A JP 2001518088 A JP2001518088 A JP 2001518088A
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スレイター,グレイアム・ラルフ
ウエストレイク,ポール・ジェフリー
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C233/64Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • C07C233/77Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by amino groups
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/06Antiarrhythmics

Abstract

(57)【要約】 (i)水を1.7ないし2.4モル当量の範囲で含み;および/または(ii)融点が145℃より高く;および/または(iii)3510、3342、3076、1665、1598、1343、1330、1216および801cm-1にピークを有する赤外線スペクトルを提供し;および/または(iv)実質的に表Iで示されるような化学シフトを有する個体状態の核磁気共鳴スペクトルを提供し;および/または(v)実質的に表IIで示されるX線粉末回折(XRPD)パターンを提供する、ことを特徴とする、水和したN-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド塩酸塩;かかる化合物の製法、かかる化合物を含んでなる医薬用組成物ならびに医薬品におけるかかる化合物の使用。

Description

【発明の詳細な説明】 抗不整脈薬として有用なニトロベンズアミド 本発明は新規医薬品、その医薬品の製法および医学における該医薬品の使用に 関する。 PCT出願、公開番号WO96/13479は、式(A): [式中、 Arは置換されているかまたはされていないアリールであり、ここで任意の置 換基はアルキル、ヒドロキシもしくはアルコキシから選択されるか、または隣接 する炭素原子に結合する場合、いずれか2個の置換基がそれらが結合する炭素原 子と一緒になって5から6個の原子の縮合複素環式環(ここで該原子の1、2ま たは3個は酸素または窒素である)を形成してもよく; AはC1-4n-アルキレン基であり、ここで各炭素は1または2個のC1-6アル キル基で置換されていてもよく; R1は水素、アルキル、アルケニル、またはシクロアルキルであり; R2、R3およびR4基のうち1または2個はニトロであり、R2、R3およびR4 基の残りの基は水素であり; Xは-CO-NH-基であり;および ZはC2-4n-アルキレン基であり、ここで各炭素は1または2個のC1-6-アル キル基で置換されていてもよい] で示されることを特徴とする化合物もしくはその塩、またはその溶媒和物を開示 している。 WO96/13479の実施例2は、溶媒和していない塩酸塩である、N-[ 3- [[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニトロ ベンズアミド・塩酸塩(以下、「塩酸塩」ともいう)を開示し、開示されている その化合物の融点は141-2℃である。 この度、N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プ ロピル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩が新規の水和物の形態で存在し、その 形態はとりわけ大量生産および取り扱いに適しており、また優れた製剤特性をも 有することが見出された。この新規な水和物の形態は、特に大規模の製造に適し た効率的、経済的および再現性のある方法により製造できる。 この新規な形態はまた有用な医薬特性を有し、III型/IV型の組み合わさ った抗不整脈特性を有する有用な抗不整脈薬であり、従って、純粋なIII型抗 不整脈薬と比べて、特に親不整脈(proarrhythmic)の可能性が低く、虚血性心 筋の収縮機能を容易に回復させる、改良された薬理学的特性を示すと考えられる 。これはとりわけ心房性または心室性不整脈の治療に有用であると考えられる。 従って、本発明は: (i)水を1.7ないし2.4モル当量の範囲で含み;および/または (ii)融点が145℃より高く;および/または (iii)3510、3342、3076、1665、1598、1343、1 330、1216および801cm-1にピークを有する赤外線スペクトルを提供 し;および/または (iv)実質的に表Iで示される化学シフトを有する個体状態の核磁気共鳴スペ クトルを提供し;および/または (v)実質的に表IIで示されるX線粉末回折(XRPD)のパターンを提供す ることを特徴とする、水和したN-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル) エチル]アミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩(以下、「化合物 (I)」ともいう)を提供する。 適当には、化合物(I)は1.8ないし2.3または1.9ないし2.1モル当量 、とりわけ2.0モル当量の水を含んでなる。 適当には、化合物(I)の融点は150℃ないし154℃の範囲であり、例え ば 150℃、151℃、152℃、153℃および154℃である。 さらなる態様において、化合物(I)は、3510、3342、3307、3 076、1665、1632、1598、1548、1520、1343、13 30、1310、1267、1240、1216、1162、1147、111 9、1105、1048、1036、1025、981、921、891、87 3、854、801、767、720、626、573、553および500c m-1にピークを有する赤外線スペクトルを提供する。 適当には、化合物(I)は実質的に図(I)で図示されるような赤外線スペク トルを提供する。 適当には、化合物(I)は実質的に表Iで示されるような化学シフトを有する 固相核磁気共鳴スペクトルを提供する。 適当には、化合物(I)は実質的に表IIで示されるX線粉末回折(XRPD )のパターンを提供する。 本発明は純粋な形態で単離した化合物(I)または別の物質、例えば既知の塩 酸塩またはいずれか他の物質の無水物の形態と混合している場合の化合物(I) を包含する。 好ましくは化合物(I)は結晶形態である。 本発明はまた、水和したN-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチ ル]アミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩の製法であって、N- [3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4- ニトロベンズアミド・塩酸塩を必要量の水の存在下で水和させることを特徴とす る、方法を提供する。 適当な水和方法は水または水性溶媒からの塩酸塩の結晶化(再結晶を含む)の ごとき慣用的な水和方法を包含する。 適当な水性溶媒は水性アルカノール、例えば水性メタノール、水性エタノール および水性プロパノール、または水性テトラヒドロフランもしくは水性アセトン のごとき水性有機溶媒、およびその混合物である。 適当な水性溶媒は15容量%まで、好ましくは2.5ないし10容量%の水を 含 有する。 結晶化および再結晶は、一般に、低温ないし外界温度で、適当には外界温度で 行われる。 好ましくは、水和物の結晶の種を入れて結晶化を開始するが、これは必ずしも 必要ではない。 水性溶媒を高温から冷却して結晶化を行うが、この温度はもちろん溶媒の特性 に依存する。一例としては、温度は50℃ないし100℃の範囲であるのが都合 よい。 該方法の好ましい形態において、化合物(I)を塩酸塩の、高温、例えば60 ℃の水性エタノール中溶液より調製し、その生成物を冷却して結晶化させ、その 後、要すれば、その生成物を適当な水性溶媒、通常、水性エタノールから再結晶 する。化合物(I)の精製もまた直前に記載した方法を用いて純粋でない化合物 (I)を再結晶して適宜行う。 水和の別法としては、水蒸気環境下、外界温度でまたは好ましくは高温、例え ば40℃で、化合物(I)を形成するまで塩酸塩を水和する;都合よくは、重量 が一定になるまで水和を続ける。 さらなる水和方法としては、水性溶媒中系内でN-[3-[[2-(3,4-ジメ トキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩 を製造し、ついで前記したように結晶化する。 塩酸塩はWO96/13479に記載されるような既知の方法に従って製造す る。WO96/13479の記載を出典明示により本明細書の一部とする。 本明細書で用いる「水性溶媒」なる用語は、1.7から2.4モル当量の水(「 必要レベル」または「必要量」の水)を有する生成物を得るのに、十分な量の水 を含有する単一の有機溶媒または有機溶媒の混合物を包含し;通常、水の量は要 求レベルよりも過剰に存在する。 本明細書で用いる「心臓性不整脈」なる用語は心拍の正常なリズムに対する何 らかの異常を意味し、洞性不整脈、早期心拍、心臓ブロック、細動、粗動、頻脈 、発作性頻脈および早期心室収縮を含むが、これらに限定するものではない。 前記したように本発明の化合物は治療上有用な特性を有する:従って、本発明 は 活性な治療用物質として使用するための化合物(I)を提供する。 さらに詳細には、本発明は不整脈、とりわけ心室性不整脈のごとき心臓性不整 脈、さらには虚血性リズム障害の治療および/または予防に使用するための化合 物(I)を提供する。 化合物(I)はそれ自体で、または好ましくは医薬上許容される担体を含んで なる医薬用組成物として投与できる。 従って、本発明はまた化合物(I)および医薬上許容されるその担体を含んで なる医薬用組成物をも提供する。 通常、化合物(I)を単位投与形態で投与する。 前記した障害を治療するのに有効な量は、選択する化合物(I)の効能、治療 すべき障害の特性および重篤度、ならびに哺乳動物の体重などの因子に依存する 。しかしながら、単位用量は、通常、本発明の化合物を0.1ないし500mg 、例えば2ないし50mg含有する。通常、単位用量を1日1回またはそれ以上 、例えば1日2、3、4、5または6回、より通常的には1日2ないし4回投与 し、1日投与量は通常70kgの成人で0.1ないし2500mg、より通常的 には1ないし1000mg、例えば1ないし200mgの範囲であり、すなわち 0.02ないし3mg/kg/日、より通常的には0.1ないし3mg/kg/日 で、例えば0.15ないし2mg/kg/日の範囲である。 前記した投与量範囲において、本発明の化合物に関してなんら毒物学的な影響 は認められない。 かかる治療において、活性な化合物をいずれかの適当な経路により、例えば経 口、非経口または局所投与できる。かかる使用では、通常、化合物をヒトまたは 獣医学用の医薬用担体、希釈剤および/または賦形剤と組み合わせて医薬用組成 物の形態で利用するが、組成物の厳密な形態は当然投与方法に依存するであろう 。 組成物は混合により製造し、適当に経口、非経口または局所投与に適用でき、 例えば錠剤、カプセル、経口用液体調製物、散剤、顆粒、ロゼンジ、香剤、復元 可能な散剤、注射および注入可能な溶液または懸濁液、坐剤および経皮具の形態 にできる。経口投与できる組成物、とりわけ成型した経口用組成物が、一般的使 用がより 便利であるため、好ましい 経口投与用の錠剤およびカプセルは、通常、単位用量にて投与され、慣用的な 賦形剤、例えば結合剤、充填剤、希釈剤、錠剤化剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、 着香剤および湿潤化剤を含有する。当該分野で周知の方法により錠剤を被覆でき る。 使用に適した充填剤は、セルロース、マンニトール、ラクトースおよび他の類 似物質を包含する。適当な崩壊剤は、デンプン、ポリビニルピロリドンおよびデ ンプングリコール酸ナトリウムのごときデンプン誘導体を包含する。適当な滑沢 剤は、例えばステアリン酸マグネシウムを包含する。適当な医薬上許容される湿 潤化剤は、ラウリル硫酸ナトリウムを包含する。 固体の経口用組成物は、混和、充填、錠剤化等の慣用的な方法により製造でき る。充填剤を多量に用いて混和操作を繰り返すことにより、活性物質をこれらの 組成物中に分配することができる。かかる操作はもちろん当該分野で慣用な操作 である。 経口用液体調製物は、例えば水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シ ロップ、またはエリキシルの形態であってもよく、または使用前に水もしくは適 当なビヒクルで復元するための乾燥製品として提供することもできる。かかる液 体調製物は、懸濁化剤、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼ ラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリ ン酸アルミニウムゲル、または硬化食用油、乳化剤、例えばレシチン、モノオレ イン酸ソルビタン、またはアラビアガム;非水性ビヒクル(食用油を含んでよい )、例えば扁桃油、分別ココヤシ油、グリセリンのエステルのごとき油状エステ ル、プロピレングリコール、またはエチルアルコール;保存剤、例えばp-ヒド ロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル、またはソルビン酸、および所望により 、慣用的な着色剤もしくは着香剤のごとき慣用される添加剤を含有してよい。 非経口投与の場合、本発明の化合物および滅菌ビヒクルを含有する液体単位投 与形態を製造する。ビヒクルおよびその濃度に応じて化合物を懸濁または溶解さ せることができる。通常、非経口用溶液は活性物質をビヒクルに溶解し、滅菌滅 菌して適当なバイアルまたはアンプルに充填して密封して製造する。局所麻酔剤 、保存剤および緩衝化剤のごとき補助剤をもビヒクルに溶かすことが都合がよい 。安定性の 向上のために、組成物をバイアルに充填した後に凍結し、減圧下で水を除去でき る。 非経口用懸濁液は、活性物質をビヒクルに溶かす代わりに懸濁させ、滅菌ビヒ クルに懸濁させる前にエチレンオキシドに曝して滅菌する以外は実質的に同じ方 法で製造する。界面活性剤または湿潤化剤を組成物に含有させて活性物質の分配 の均一化を促すことが都合がよい。 局所投与する場合、化合物を全身にデリバリーするために、組成物を経皮用軟 膏またはパッチの形態にでき、慣用的な方法、例えば「Dermatological Formulat ions」、B.W.Barry(Drugs and the Pharmaceutical Sciences、Dekker)またはHa rrys Cosmeticology(Leonard Hill Books)に記載されるように製造できる。 加えて、かかる組成物は降圧剤および利尿剤のごとき別の活性物質を含有して もよい。 一般的な慣習として、通常、組成物に医学的治療に関係する使用のために記載 または印刷された指示書を添付する。 本明細書で用いる「医薬上許容される」なる用語はヒト用および獣医学的使用 の両方のための化合物、組成物および成分を包含する:例えば「医薬上許容され る塩」なる用語は獣医学的に許容される塩を包含する。 本発明はさらにヒトまたはヒト以外の哺乳動物における不整脈、とりわけ心室 性不整脈のごとき心臓性不整脈、および虚血性リズム障害の治療および/または 予防方法であって、効果的で毒性のない量の化合物(I)をそれを必要とするヒ トまたはヒト以外の哺乳動物に投与することからなる方法をも提供する。 便利には、本明細書に前記した医薬用組成物として活性成分を投与でき、これ は本発明の具体的な態様である。 不整脈および/または虚血性リズム障害の治療および/または予防において、 化合物(I)を前記した投与量で投与できる。 ヒト以外の哺乳動物の治療および/または予防用にも同様の投与法が適してい る。 さらなる態様において、本発明は、不整脈、とりわけ心室性不整脈のごとき心 臓性不整脈、および虚血性リズム障害の治療用の医薬品を製造するための化合物 (I)の使用を提供する。 前記した投与量範囲で化合物(I)を投与した場合、有害な毒性学的影響は認 められない。 以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、何ら限定するものでは ない。実施例 実施例1 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]- 4-ニトロベンズアミド・塩酸塩・水和物の製造 エタノール:水(容量/容量)9:1(7.5リットル)の溶液を、N-[3- [[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニトロ ベンズアミド・塩酸塩(2.44kg、4.86モル)に加えた。ついで、その 攪拌懸濁液を60℃に加熱して透明の溶液を得た。この溶液を熱濾過し、次いで 水浴中30℃まで冷却した。少量の試料を取り、引っ掻いて結晶化を誘起させた 。大量の溶液に結晶を加えて攪拌し、外界温度で一夜結晶化させた。得られた懸 濁液を氷浴中2時間冷却した。固体の生成物を濾過し、エタノール:水(容量/ 容量)9:1(1.5リットル)、次いでエタノール(750ml)で洗浄し、 フィルター付空気放出孔を装着した真空オーブン中30−33℃で一定重量にな るまで乾燥し、黄色固体の標記生成物を得た。実施例2 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]- 4-ニトロベンズアミド・塩酸塩・水和物の製造 水を浸した脱脂綿のトレイを入れたオーブンを40℃に予備加熱した。N-[ 3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニ トロベンズアミド・塩酸塩(100g)をオーブン中のゆるく被覆したトレイに 載せ、放置して40℃で水和させた。生成物が一定の重量になったならば、オー ブンから取りだし、その環境に開放して外界温度と平衡になるまで放置し、黄色 固体の標記化合物(109.1g)を得た。実施例3 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]- 4-ニトロベンズアミド塩酸塩水和物の製造 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル] -4-ニトロベンズアミド・塩酸塩(100g)を工業用メチルアルコール(IM S)(300ml)および水(34ml)に懸濁させた。混合物を加熱して溶液 を得た。その熱溶液を水浴中30分間外界温度に冷却した。得られた懸濁液を外 界温度で一夜攪拌し、次いで氷浴中1.5時間冷却した。固体の生成物を濾過し 、IMS(100ml)で洗浄し、その環境に開放して外界温度と平衡になるま で放置し、黄色固体の標記生成物(104.2g)を得た。実施例4 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]- 4-ニトロベンズアミド・塩酸塩・水和物の製造 N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]-4-ニト ロベンズアミド(211g)のテトラヒドロフラン(THF、650ml)中溶 液を外界温度で攪拌した。濃塩酸(62ml)を加えた。反応温度は50℃まで 上昇した。混合物を氷浴中25℃まで冷却し、次いで外界温度で一夜攪拌した。 懸濁液を氷浴中2時間冷却し、結晶性生成物を濾過し、THF(250ml)で 洗浄し、その環境に開放して外界温度と平衡になるまで放置し、黄色固体の標記 化合物を得た。N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル]- 4-ニトロベンズアミド・塩酸塩・水和物に関する分光学的データ (A)固体状態の13C核磁気共鳴(NMR) 13C CP-MAS NMRスペクトル化学シフト(90.55MHz)を表Iに 要約する。最小限の粉砕を行った試料を、4mmのマジック角回転(MAS)の Ke l-Fキャップを装着したジルコニアローターに入れ、十分な量(約50mg) の物質でそのローターをキャップ間隔と同じ高さまで充填した。さらなる試料調 製を必要としなかった。 AMX360装置で、MAS振動数を10kHzにして外界温度でスペクトル を測定した。Hartmann-Hahn適合プロトンから50kHzのフィールドで交差分 極(cross-polarization:CP)によりスペクトルを得た。CP接触時間は1. 6ミリ秒であり、反復時間は15秒であった。2パルス相変調(two-pulse phas emodulated:TPPM)混成配列(フリップ角150°;相変更7°)を用いて 80kHzのフィールドでプロトンをデカップリングした。化学シフトはTMS に対する176.4ppmでのグリシン試験試料のカルボキシレートシグナルを 外部基準とし、+/−0.5ppm以内を正確であるとみなす。 表I C13化学シフト(ppm) 28.8 32.0 38.1 49.9 52.3 56.0 56.8 109.9 111.2 123.6 128.8 129.8 131.7 139.3 147.0 149.5 166.2 (B)X線粉末回折(XRPD) 化合物(I)のXRPD角度特性の要旨を表IIに示す。PW1710 X線 粉末回折器(CuX-線源)を用い、以下の獲得条件を用いてスペクトルを発生 させた: チューブアノード: Cu 発生器電圧: 40kV 発生器電流: 30mA 出発角度: 3.5°2θ 終末角度: 35.0°2θ ステップサイズ: 0.005 ステップあたりの時間: 0.25秒 表II XRPD回折角度 回折角度 (°2θ) 12.78 14.675 16.070 17.765 21.185 23.875 25.430 25.885 26.370 27.020 27.455 29.320 (C)赤外線スペクトル 2cm-1分解能のPerkin-Elmer2000FT−IRスペクトロメータを用いて 、化合物(I)の鉱油中分散物の赤外線吸収スペクトルを得た。データを0.5 cm-1間隔でデジタル化した。スペクトルを図(I)に示す: 図(I)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ウエストレイク,ポール・ジェフリー イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パート・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(i)水を1.7ないし2.4モル当量の範囲で含み;および/または (ii)融点が145℃より高く;および/または (iii)3510、3342、3076、1665、1598、1343、1 330、1216および801cm-1にピークを有する赤外線スペクトルを提供 し;および/または (iv)実質的に表Iで示される化学シフトを有する固体状態の核磁気共鳴スペ クトルを提供し;および/または (v)実質的に表IIで示されるX線粉末回折(XRPD)パターンを提供する ことを特徴とする、水和したN-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エ チル]アミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド塩酸塩。 2.1.8ないし2.3または1.9ないし2.1モル当量の水を含んでなる請求 項1記載の化合物。 3.2.0モル当量を含んでなる請求項1または2記載の化合物。 4.融点が150℃ないし154℃の範囲である請求項1ないし3のいずれか 1つに記載の化合物。 5.融点が150℃、151℃、152℃、153℃または154℃である請 求項1ないし4のいずれか1つに記載の化合物。 6.3510、3342、3307、3076、1665、1632、159 8、1548、1520、1343、1330、1310、1267、1240 、1216、1162、1147、1119、1105、1048、1036、 1025、981、921、891、873、854、801、767、720 、626、573、553および500cm-1にピークを有する赤外線スペクト ルを提供する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。 7.実質的に図(I)で示される赤外線スペクトルを提供する請求項1ないし 6のいずれか1つに記載の化合物。 8.N-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピ ル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩を必要量の水の存在下で水和することを特 徴とする、水和したN-[3-[[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]ア ミノ]プロピル]-4-ニトロベンズアミド・塩酸塩・水和物の製法。 9.塩酸塩を水または水性溶媒から結晶化または再結晶する請求項8記載の方 法。 10.請求項1に記載の化合物(I)またはその医薬上許容される塩および/ またはその医薬上許容される溶媒和物と、医薬上許容される担体とを含んでなる 医薬用組成物。 11.活性治療物質として使用するための請求項1に記載の化合物(I)、ま たはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物。 12.不整脈および虚血性リズム障害の治療および/または予防に使用するた めの、請求項1に記載の化合物(I)、またはその医薬上許容される塩および/ またはその医薬上許容される溶媒和物。 13.不整脈および虚血性リズム障害の治療用の医薬品を製造するための、請 求項1に記載の化合物(I)またはその医薬上許容される塩および/またはその 医薬上許容される溶媒和物の使用。 14.ヒトまたはヒト以外の哺乳動物における不整脈および虚血性リズム障害 の治療および/または予防方法であって、有効で毒性のない量の化合物(I)ま たはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物をそ れらを必要とするヒトまたはヒト以外の哺乳動物に投与することからなる方法。
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