WO2024142774A1 - 測定ユニット、灯具ユニット - Google Patents

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WO2024142774A1
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達成 榎本
裕司 岡本
敦 村松
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株式会社小糸製作所
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    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements

Definitions

  • the present invention relates to a measurement unit and a lighting unit.
  • the housing that contains the measuring device may resonate with the vibrations of the measuring device and produce sound.
  • the present invention aims to suppress noise from the housing that contains the measuring device.
  • the spring member 62 is a member (e.g., a leaf spring) that holds the sensor unit 60 and the optical unit 61 so that they can move relative to each other in a direction perpendicular to the x direction.
  • the spring member 62 holds the sensor unit 60 relative to the optical unit 61 so that it can vibrate at a predetermined resonant frequency in the y and z directions.

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Abstract

発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、前記測定装置を収容するハウジングと、前記ハウジングの表面に設けられた制振シートと、を備える測定ユニット。

Description

測定ユニット、灯具ユニット
 本発明は、測定ユニット、及び灯具ユニットに関する。
 特許文献1には、発光素子と、光学系とを相対移動させることによって、レーザー光を走査させる測定装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特表2021-500554号公報
 ところで、測定装置を収容するハウジングは、測定装置の振動に共振して音を発生させることがある。
 本発明は、測定装置を収容するハウジングからの音を抑制することを目的とする。
 上記目的を達成するための本発明の一形態は、発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、前記測定装置を収容するハウジングと、前記ハウジングの表面に設けられた制振シートと、を備える測定ユニットである。
 上記目的を達成するための本発明の一形態は、発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、前記測定装置を収容するハウジングと、前記ハウジングの表面に設けられた制振シートと、前記ハウジングに収容されたランプと、を備える灯具ユニットである。
 本発明によれば、測定装置を収容するハウジングからの音を抑制することができる。
車両10の前面の概要を示す図である。 車両10の平面図である。 車両用灯具ユニット20aを説明するための図である。 測定装置31を説明するための図である。 レーザー光の2次元走査を説明するための図である。 或るフレームにおける2次元走査を説明するための図である。 複数チャンネルによる2次元走査を説明するための図である。 支持ユニット100を説明するための図である。 ハウジング21及びハウジング21に収容された主要な構成を模式的に示した図である。 ハウジング21及びハウジング21に収容された主要な構成を模式的に示した図である。 制振シート200の一例を示す図である。
<関連出願の相互参照>
 この出願は、2022年12月27日に出願された日本特許出願、特願2022-210863に基づく優先権を主張し、その内容を援用する。
 本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
 以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、同一の又は類似する構成について共通の符号を付して重複した説明を省略することがある。
=====本実施形態=====
<<<車両10>>>
 図1は、車両10の前面の概要を示す図である。以下、車両10の前後方向をx方向、x方向と垂直な左右方向をy方向、x方向とy方向に垂直な鉛直方向をz方向とする。また、車両10のフロント側を+x方向とし、右側を+y方向とし、上方を+z方向とする。ここで、車両10の前面には、車両用灯具ユニット20a,20bが取り付けられている。
 車両用灯具ユニット20a(以下、単に「灯具ユニット」と称する)は、車両10の左側ヘッドランプを構成するユニットであり、灯具ユニット20bは、車両10の右側ヘッドランプを構成するユニットである。灯具ユニット20bは、灯具ユニット20aと同様の構成であるため、以下、灯具ユニット20aを中心に説明する。また、灯具ユニット20a,20bを特に区別しない場合、単に灯具ユニット20と称する。
 灯具ユニット20aの灯室(後述)には、ランプ30と、測定装置31とが収容されている。ランプ30は、例えばロービーム及びハイビーム用の光源であり、LED(Light Emitting Diode)を含んで構成される。
 測定装置31は、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)の技術を用いて対象物までの距離を測定する装置である。具体的には、測定装置31は、レーザー光を出射し、対象物の表面で反射した反射光を検出し、検出結果に基づいて対象物までの距離を算出する。
 なお、測定装置31の詳細について後述するが、本実施形態の測定装置31は、上下、及び左右方向にレーザー光を出射する。この結果、例えば図2の車両10の平面図に示すように、車両10の前方の広い領域にレーザー光が出射される。
<<<灯具ユニット20a>>>
 図3は、灯具ユニット20aの一例を示す図である。灯具ユニット20aは、いわゆるランプボディに相当するハウジング21と、ハウジング21の前面開口部を覆う透明のアウターレンズ22とを備える。なお、図3では、便宜上、アウターレンズ22が、ハウジング21から取り外された状態を図示している。本実施形態では、アウターレンズ22がハウジング21に取り付けられることで、ランプ30及び測定装置31等が収容される灯室23が形成される。なお、灯具ユニット20aは、測定装置31を収容する「測定ユニット」に相当する。
<<<測定装置31の構造>>>
 図4は、図3のA-A線における測定装置31の部分断面図である。測定装置31は、本体部50、駆動ユニット51、及びハウジング52を含んで構成される。
==本体部50==
 本体部50は、測定装置31の本体を構成する部材であり、センサユニット60,光学ユニット61、バネ部材62、及び振動部材63を含んで構成される。
 センサユニット60は、発光素子70と、受光素子71と、センサ基板72とを有する。発光素子70は、レーザー光を出射する素子である。受光素子71は、光信号を電気信号に変換する素子である。センサ基板72は、発光素子70及び受光素子71を実装する基板である。同じ基板上に発光素子70及び受光素子71が実装されることによって、センサユニット60が構成されている。ここでは、センサ基板72は、複数の発光素子70と、複数の受光素子71を有する。但し、センサ基板72が有する発光素子70及び受光素子71は、それぞれ1つずつでも良い。
 光学ユニット61は、発光素子70から出射されたレーザー光を対象物に向かって照射するとともに、対象物からの反射光を受光素子71に受光させるための光学系である。光学ユニット61が構成する光学系の共役の位置に発光素子70及び受光素子71がそれぞれ配置されている。光学ユニット61は、投光用光学系80と、受光用光学系81とを有する。
 投光用光学系80は、発光素子70から出射されたレーザー光を対象物に向かって照射する光学系である。投光用光学系80の焦点面内に発光素子70の発光面が配置されている。投光用光学系80は、発光素子70から出射されたレーザー光をコリメート光として対象物に照射する。
 受光用光学系81は、反射光を受光素子71に集光させる光学系である。受光用光学系81の焦点面内に受光素子71の受光面が配置されている。投光用光学系80と、受光用光学系81とが一体的に構成されることによって、光学ユニット61が構成されている。
 ここでは、投光用光学系80及び受光用光学系81は、それぞれ複数枚のレンズ群によって構成されている。但し、投光用光学系80及び受光用光学系81は、それぞれ1枚のレンズで構成されも良い。
 バネ部材62は、センサユニット60と光学ユニット61とを、x方向に垂直な方向に相対移動可能に保持する部材(例えば、板バネ)である。本実施形態のバネ部材62は、y方向及びz方向にそれぞれ所定の共振周波数で振動可能に、光学ユニット61に対してセンサユニット60を保持する。
 振動部材63は、振動部材63の後方に取り付けられたモータのマグネット91(後述)により、センサユニット60を振動(共振)させるための板状の部材である。振動部材63は、バネ部材62に保持されている。
==駆動ユニット51及びハウジング52==
 駆動ユニット51は、光学ユニット61とセンサユニット60とを相対移動させるための駆動力を生成する部材(モータ)であり、ハウジング52は、本体部50及び駆動ユニット51を収容する部材である。駆動ユニット51は、コイル90と、マグネット91とを有する。ここでは、コイル90は、ハウジング52後方において、振動部材63と対向する面に固定されており、固定子を構成する。マグネット91は、振動部材63に固定されており、可動子を構成する。
 なお、マグネット91を固定子とし、コイル90を可動子としても良い。但し、コイル90を固定子とした場合、コイル90を可動子とする場合と比べて、コイル90への配線が容易になる。また、駆動ユニット51は、コイル90とマグネット91とで構成されたモータに限られるものではなく、例えば圧電トランスデューサなどの他のアクチュエータでも良い。
==レーザー光の2次元走査==
 本実施形態の駆動ユニット51は、測定装置31のコントローラ(不図示)からの指示に基づいて、センサユニット60と光学ユニット61とを、x方向に垂直な方向(y方向及びz方向)に相対移動させる。センサユニット60と光学ユニット61が相対移動することによって、光学ユニット61に対する発光素子70の位置関係が変化し、この結果、レーザー光が出射される角度が変化する。すなわち、センサユニット60と光学ユニット61が相対移動することによって、レーザー光を走査させることができる。センサユニット60は、光学ユニット61に対して、y方向及びz方向にそれぞれ所定の共振周波数で振動することによって、相対移動することになる。
 図5Aは、レーザー光の2次元走査の説明図である。センサユニット60が光学ユニット61に対してy方向及びz方向に所定の共振周波数で振動することによって、図5Aに示すようなリサージュ曲線を描くようにレーザー光が出射される。
 図5Bは、或るフレームにおける2次元走査の説明図である。測定装置31は、1枚のフレーム(1枚の3次元画像)の測定ごとに、リサージュ曲線上の複数の点において対象物の表面までの距離(x座標)を測定することになる。これにより、解像度を高めて座標を測定可能である。
 図5Cは、複数チャンネルによる2次元走査の説明図である。センサ基板72が複数の発光素子70及び複数の受光素子71を備えることによって、図示するように、チャンネル毎に異なる範囲で2次元走査を行うことが可能である。これにより、y方向及びz方向の広い範囲での測定が可能になり、広いFOV(field of view)を実現できる。
 なお、2次元走査がリサージュ曲線に沿っていなくても良い。例えば、y方向(又はz方向)のライン走査をz方向(又はy方向)にずらして複数回行うことによって、2次元走査が行われても良い。また、2次元走査ではなく、1次元走査(y方向又はz方向の一方向の走査)が行われるだけでも良い。
 なお、駆動ユニット51は、センサユニット60及び光学ユニット61を振動させ、レーザー光を走査させることとしたがこれに限られない。例えば、センサユニット60及び光学ユニット61のうち、何れか一方のみを振動させ、レーザー光を走査させても良い。つまり、駆動ユニット51は、センサユニット60及び光学ユニット61の少なくとも一方を振動させ、レーザー光を走査させれば良い。
<<<支持ユニット>>>
 ここで、図3、図6~図8を参照しつつ、ハウジング21及びハウジング21に収容された主要な構成を説明する。図6は、支持ユニット100を説明するための図である。図7は、ハウジング21及びハウジング21に収容された主要な構成を模式的に示した斜視図である。図8は、ハウジング21及びハウジング21に収容された主要な構成を模式的に示した側面図である。なお、図6~図8では、ハウジング21等の理解を容易にするため、ハウジング21や主要な構成(例えば、支持ユニット100)の一部を省略、及び簡略化して図示している。例えば、図6では、便宜上、ハウジング21や調整機構113を省略し、図7及び図8では、ハウジング21の一部(例えば、測定装置31の右側に位置する部位)を省略しつつ、ハウジング21の凹凸を無視した板状の部材で描いている。
 支持ユニット100は、ハウジング21に対して測定装置31を支持するためのユニットである。支持ユニット100は、ブラケット110,112、ダンパー111、調整機構113、支持体114、及びコイルスプリング115a,115bを含んで構成される。ブラケット110,112は、測定装置31に固定される部材である。ブラケット110は、ダンパー111(後述)を介して測定装置31を下から支持するよう、ブラケット112に固定される。なお、詳細は後述するが、ブラケット110は、コイルスプリング115a,115bを介して支持体114に支持される。ダンパー111は、測定装置31の振動を吸収するための部材(防振部材)であり、ブラケット110と、測定装置31との間に配置される。
 ブラケット112は、ダンパー111が測定装置31を支持した状態で、ブラケット110とともに、測定装置31の角度(y方向の角度、またはz方向の角度)を変更するための部材である。ブラケット112は、ダンパー111を収容したブラケット110と、ダンパー111に支持された測定装置31との周囲を囲む形状を有し、調整機構113(図7及び図8参照)を介して、ハウジング21に間接的(つまり、補助的)に支持されている。
 調整機構113は、測定装置31の角度を調整するための機構であり、軸部材120、軸受121,調整部122,123を備える。軸部材120は、ブラケット112の回転軸として機能する部材(例えば、ピボット)である。軸部材120は、前後方向に延びる棒状の部材であり、ハウジング21に固定された後方の端部と、軸受121に嵌合される前方の端部とを有する。図8に示すように、軸部材120の前方の端部は、ブラケット112の後方側の面に取り付けられた軸受121に嵌合されることで、ブラケット112は、ハウジング21に回転可能に支持される。
 調整部122は、ブラケット112のy軸周りの角度を調整するための部材である。調整部122は、ブラケット112を前方から見た正面視においてブラケット112の右上の領域に取り付けられている。調整部122は、前後方向に延びる棒状の部材であり、ハウジング21に固定された後方の端部と、ブラケット112を貫通しつつ、ブラケット112を間接的に支持する前方の端部とを有する。
 本実施形態の調整部122は、前方の端部をyz平面において回転させると、調整部122の前後方向の長さが変化する部材である。具体的には、調整部122は、前方の端部を時計回りに回転させると、調整部122の前後方向の長さが短くなり、前方の端部を反時計回りに回転させると、調整部122の前後方向の長さが長くなる。上述のように、軸部材120は、ブラケット112の回転軸として機能する。このため、調整部122の前後方向の長さを調整することにより、ブラケット112のy軸周りの角度を調整することができる。
 調整部123は、ブラケット112のz軸周りの角度を調整するための部材である。調整部123は、図7の拡大図に示すように、ブラケット112を前方から見た正面視においてブラケット112の左下の領域に取り付けられている。調整部123は、調整部122と同様に、前後方向に延びる棒状の部材であり、ハウジング21に固定された後方の端部と、ブラケット112を貫通しつつ、ブラケット112を間接的に支持する前方の端部とを有する。
 本実施形態の調整部123は、調整部122と同様に、前方の端部を時計回りに回転させると、調整部123の前後方向の長さが短くなり、前方の端部を反時計回りに回転させると、調整部123の前後方向の長さが長くなる。上述のように、軸部材120は、ブラケット112の回転軸として機能する。このため、調整部123の前後方向の長さを調整することにより、ブラケット112のz軸周りの角度を調整することができる。
 ここで、ブラケット112と、ブラケット110とは固定され、ブラケット110はダンパー111を介して測定装置31を支持している。したがって、ブラケット112のy軸周りの角度が調整されると、測定装置31のy軸周りの角度も調整され、ブラケット112のz軸周りの角度が調整されると、測定装置31のz軸周りの角度も調整される。
 なお、「測定装置31のy軸周りの角度」とは、例えば、測定装置31の前後方向に沿った所定の軸と、y軸とがなす角度であり、「測定装置31のz軸周りの角度」とは、例えば、測定装置31の前後方向に沿った所定の軸と、z軸とがなす角度である。これにより、本実施形態では、測定装置31から出射されるレーザー光の角度を調整することができる。
 上述のように、測定装置31は、ブラケット110,112、及び調整機構113を介して、ハウジング21に間接的に支持されている。しかしながら、測定装置31(特に、光学ユニット61)の重量は重いため、仮に調整機構113だけで測定装置31を支持する構造の場合には、測定装置31の前部が下がってしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、測定装置31の前部の下方において、支持体114及びコイルスプリング115a,115bを介して測定装置31を支持することにより、測定装置31の前部が下がることを抑制している。なお、以降、2つのコイルスプリング115a,115bを特に区別しない場合、単にコイルスプリング115と称する。
 支持体114は、測定装置31を支持するための部材である。支持体114は、例えば金属製の板状部材が折り曲げられて形成されている。支持体114は、ハウジング21に固定される部位と、コイルスプリング115を支持する部位と、を有する。本実施形態では、支持体114がハウジング21に例えばネジで固定されるため、支持ユニット100全体がハウジング21に固定されることになる。
 コイルスプリング115は、ブラケット110を支持しつつ、測定装置31の振動を吸収するための「バネ部材」である。コイルスプリング115の下端は、支持体114に固定され、上端は、測定装置31を下側から支持するブラケット110に固定されている。ただし、コイルスプリング115は、支持体114及びブラケット110の両者に固定されず、ブラケット110を支持可能に支持体114及びブラケット110の間に設けられれば良い。
 また、本実施形態では、測定装置31の角度(つまり、測定装置31のy軸周りの角度、またはz軸周りの角度)が調整された場合、コイルスプリング115は変形する。したがって、測定装置31の角度が変化した場合であっても、コイルスプリング115は、ブラケット110(つまり、測定装置31)を支持し続けることができる。本実施形態では、左右に並ぶ2つのコイルスプリング115a,115bによってブラケット110(つまり、測定装置31)を支持することによって、測定装置31を安定して支持できる。なお、本実施形態では、2つのコイルスプリング115a,115bを用いることとしたが、コイルスプリングの数はこれに限られない。
 このように、本実施形態の支持ユニット100は、測定装置31の振動を抑制すべく、ダンパー111、及びコイルスプリング115を含んでいる。ただし、測定装置31が振動することによりハウジング21が共振し、音(つまり、ノイズ)が発生することがある。そこで、本実施形態では、ハウジング21からの音が抑制されるよう、ハウジング21に制振シート(後述)を取り付けている。なお、支持ユニット100は、ハウジング21に対して測定装置31を支持することができれば、上記の構成とは異なる構成でも良い。
<<<制振シート>>>
 図9は、制振シート200の一例を示す図である。制振シート200は、おもて面側の導電性のアルミ箔201と、うら面側のゴム製のシート202を有している。なお、制振シート200のシート202は、ここではブチルゴムで構成されているが、ブチルゴムに限られるものではない。本実施形態では、ハウジング21の内面には、例えば、制振シート200a,200bが貼り付けられている(図3、図7、図8参照)。また、ハウジング21の外面には、制振シート200c,200dが貼り付けられている(図8参照)。ここで、「ハウジング21の内面」とは、例えば、ハウジング21にアウターレンズ22が取り付けられた際に形成される灯室23を構成する面(灯室23の内部の面)である。つまり、「ハウジング21の内面」とは、測定装置31やランプ30が収容される側の面である。一方、「ハウジング21の外面」とは、ハウジング21における灯室23の外部の面である。つまり、「ハウジング21の外面」とは、測定装置31やランプ30が収容される側の面とは反対側の面である。なお、「ハウジング21の表面」とは、ハウジング21の内面及び外面を含む面である。以下の説明では、制振シート200a~200dを特に区別しない場合、単に制振シート200と称する。
 制振シート200はアルミ箔201を有するため、制振シート200がハウジング21に設けられると、制振シート200の重さによりハウジング21の振動が抑制される。したがって、ハウジング21が共振し、ハウジング21から発生する音も抑制される。また、制振シート200のアルミ箔201は導電性であるため、例えば、測定装置31からの電磁ノイズを抑制することができる。さらに、アルミ箔201は、例えばハウジング21を構成する材質(例えば、樹脂)より高い熱伝導率を有する。したがって、本実施形態では、灯室23内部の熱を、外部に放熱することが可能となる。なお、制振シート200の「金属箔」としてアルミを用いているが、他の金属(例えば、如何)を用いても良い。また、制振シート200が金属箔を備えていなくても良い。
===小括===
 以上、本実施形態の灯具ユニット20について説明した。灯具ユニット20では、ハウジング21に収容された測定装置31が振動すると、ハウジング21が共振する。この結果、例えばハウジング21から車両10の外部や、車両10の運転席に音が漏れてしまうことがある。本実施形態では、ハウジング21の表面に制振シート200が設けられているため、ハウジング21の振動と、ハウジング21が振動することにより発生する音とを抑制することができる。
 また、本実施形態のハウジング21は、ランプ30も収容している。このため、ハウジング21が測定装置31のみを収容する場合と比較すると、ハウジング21の収容空間が大きくなるため、ハウジング21が共振し易い形状となる場合がある。このような場合であっても、ハウジング21の表面に制振シート200を設けることにより、確実にハウジング21の振動に基づく音を抑制できる。
 また、制振シート200c,200dは、ハウジング21の外面に貼付されている(図8参照)。このため、車両10を組み立てる製造ラインにおいて、作業者が容易に制振シート200c,200dを貼り付けることができる。
 また、制振シート200はアルミ箔201を有するため、ハウジング21にアルミ箔201の重量が加算される。このため、より効果的にハウジング21の振動を抑制することができる。また、アルミ箔201を有する制振シート200を用いることにより、灯室23で発生した熱を効率良く放熱することができる。したがって、アルミ箔201のような金属箔を有する制振シート200をハウジング21の外面に貼付した場合には、ハウジング21の熱を放熱し易い構造となる。
 また、制振シート200a,200bは、ハウジング21の内面に貼付されている(図3、図7、及び図8参照)。このため、灯具ユニット20を作業者が車両10に取り付けられる際、制振シート200a,200bがハウジング21から剥がれることを防ぐことができる。
 また、制振シート200はアルミ箔201を有するため、ハウジング21にアルミ箔201の重量が加算される。このため、より効果的にハウジング21の振動を抑制することができる。また、アルミ箔201を有する制振シート200を用いることにより、灯室23で発生した電磁ノイズを抑制することができる。したがって、アルミ箔201のような導電性の金属箔を有する制振シート200をハウジング21の内面に貼付した場合には、ハウジング21の内部の電磁ノイズの発生源(例えば測定装置31やランプ30)の近くに金属箔を配置することができるため、電磁ノイズを効果的に抑制できる。なお、導電性の金属箔を有する制振シート200をハウジング21に貼付することによって、ハウジング21の内部で発生した電磁ノイズを抑制するだけでなく、ハウジング21の外部の電磁ノイズ(例えば車両側から発生して灯具ユニット20が受ける電磁ノイズ)を抑制することも可能である。このため、導電性の金属箔を有する制振シート200は、ハウジング21の内面に貼付されるだけでなく、外面に貼付されても良い。
 また、本実施形態の測定装置31は、コイルスプリング115を介してハウジング21に支持されている。このため、測定装置31の振動をコイルスプリング115で抑制することができる。また、測定装置31がコイルスプリング115を介してハウジング21に支持されることによって、外部からの衝撃や振動が測定装置31に伝わることを抑制できる。
 上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
 なお、上記の実施形態では、ハウジング21にランプ30が収容されている灯具ユニット20について説明されているが、ハウジング21にランプ30が収容されていなくても良い。例えば、発光素子及び光学ユニットの少なくとも一方を振動させてレーザー光を走査させる測定装置31と、測定装置31を収容するハウジング21とを備えた測定ユニットにおいて、ハウジング21の表面に制振シート200が設けられても良い。このように、ランプ30がハウジング21に収容されていない場合においても、振動する測定装置31を収容するハウジング21の表面に制振シート200が設けられることによって、ハウジング21の振動と、ハウジング21が振動することにより発生する音とを抑制することができる。
 10 車両
 20 車両用灯具ユニット
 21,52 ハウジング
 22 アウターレンズ
 23 灯室
 30 ランプ
 31 測定装置
 50 本体部
 51 駆動ユニット
 60 センサユニット
 61 光学ユニット
 62 バネ部材
 63 振動部材
 70 発光素子
 71 受光素子
 72 センサ基板
 80 投光用光学系
 81 受光用光学系
 90 コイル
 91 マグネット
 100 支持ユニット
 110,112 ブラケット
 111 ダンパー
 113 調整機構
 114 支持体
 115 コイルスプリング
 120 軸部材
 121 軸受
 122,123 調整部
 200 制振シート
 201 アルミ箔
 202 シート

Claims (9)

  1.  発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、
     前記測定装置を収容するハウジングと、
     前記ハウジングの表面に設けられた制振シートと、
     を備える測定ユニット。
  2.  請求項1に記載の測定ユニットであって、
     前記ハウジングは、ランプを収容する、
     測定ユニット。
  3.  請求項1又は2に記載の測定ユニットであって、
     前記制振シートは、前記ハウジングの外面に貼付されている、
     測定ユニット。
  4.  請求項3に記載の測定ユニットであって、
     前記制振シートは、金属箔を有する、
     測定ユニット。
  5.  請求項1又は2に記載の測定ユニットであって、
     前記制振シートは、前記ハウジングの内面に貼付されている、
     測定ユニット。
  6.  請求項5に記載の測定ユニットであって、
     前記制振シートは、導電性の金属箔を有する、
     測定ユニット。
  7.  請求項1に記載の測定ユニットであって、
     前記測定装置は、バネ部材を介して前記ハウジングに支持されている、
     測定ユニット。
  8.  発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、
     前記測定装置を収容するハウジングと、
     前記ハウジングに対して前記測定装置を支持するバネ部材と、
     を備える測定ユニット。
  9.  発光素子と、前記発光素子から出射した光を対象物に照射するための光学ユニットとを有し、前記発光素子及び前記光学ユニットの少なくとも一方を振動させて光を走査させる測定装置と、
     前記測定装置を収容するハウジングと、
     前記ハウジングの表面に設けられた制振シートと、
     前記ハウジングに収容されたランプと、
     を備える灯具ユニット。
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