WO2024121988A1

WO2024121988A1 - 空気調和機の室内機

Info

Publication number: WO2024121988A1
Application number: PCT/JP2022/045147
Authority: WO
Inventors: 良佑原; 晃志栗林; 圭一山本; 康之小竹
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2022-12-07
Filing date: 2022-12-07
Publication date: 2024-06-13

Abstract

空気調和機の室内機は、内部に熱交換器及び送風機を有し、空気調和を行う本体部と、本体部の外部において、本体部の空気の吸入口に取り付けられ、本体部の内部に流入する空気を清浄化する空気清浄部と、を備え、空気清浄部は、箱状に形成されており、本体部の外部において、本体部の吸入口に取り付けられるボックス部と、ボックス部に取り付けられ、ボックス部に吸い込まれる空気から塵埃を除去するフィルターと、ボックス部の内部に配置され、放電によりボックス部に吸い込まれた空気を清浄化する空気清浄ユニット部と、を有するものである。

Description

空気調和機の室内機

　本開示は、空気清浄装置を備えた空気調和機の室内機に関するものである。

　従来の空気調和機の室内機には、室内機の内部に流入する空気を清浄化する空気清浄装置を室内機の内部に備えたものがある（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１５－１３１１５２号公報

　特許文献１の空気調和機の室内機は、室内機の内部に空気清浄装置を有している。例えば、天井に埋込された室内機に装着された空気清浄装置をメンテナンスする場合、作業者は天井裏での作業が必要になる。天井裏のような環境では、作業スペースが狭く、視界も暗く、足場も悪い場合が多い。特許文献１の室内機のように室内機の内部に空気清浄装置を備えた室内機は、空気清浄装置のメンテナンスを行う際に空気調和に関する部品等との関係において、設置環境によっては各部品の着脱作業が困難となり、空気清浄装置のメンテナンスが困難になる場合がある。従来では、空気調和機の室内機は、本体部の内部に空気清浄部が設けられており、作業者が空気清浄部のメンテナンスが必要な部品に接する際に、空気調和を行う機器を考慮する必要がある。そのため、空気清浄装置のメンテナンスを容易に行える空気調和機の室内機が要望されている。

　本開示は、上記のような課題を解決するためのものであり、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを容易に行える空気調和機の室内機を提供するものである。

　本開示に係る空気調和機の室内機は、内部に熱交換器及び送風機を有し、空気調和を行う本体部と、本体部の外部において、本体部の空気の吸入口に取り付けられ、本体部の内部に流入する空気を清浄化する空気清浄部と、を備え、空気清浄部は、箱状に形成されており、本体部の外部において、本体部の吸入口に取り付けられるボックス部と、ボックス部に取り付けられ、ボックス部に吸い込まれる空気から塵埃を除去するフィルターと、ボックス部の内部に配置され、放電によりボックス部に吸い込まれた空気を清浄化する空気清浄ユニット部と、を有するものである。

　本開示に係る空気調和機の室内機は、空気調和を行う本体部と、空気の清浄化を行う空気清浄部とを有する。空気清浄部は、本体部の外部において、本体部の吸入口に取り付けられるボックス部と、ボックス部に取り付けられるフィルターと、ボックス部の内部に配置され空気を清浄化する空気清浄ユニット部と、を有する。室内機は、空気調和を行う本体部とは別に、フィルターと空気清浄ユニット部とを１つにまとめて独立化した空気清浄部を備えている。そのため、作業者は、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを行う際に、空気調和を行う機器を考慮することなく、メンテナンスが必要な部品に一度に接することができ、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを容易に行うことができる。

実施の形態１に係る空気調和機の構成を示す概念図である。実施の形態１に係る空気調和機の室内機の斜視図である。実施の形態１に係る空気調和機の室内機であってダクトが取り付けられている室内機の斜視図である。実施の形態１に係る室内機の本体部の斜視図である。実施の形態１に係る室内機の本体部の内部構成を示す模式図である。実施の形態１に係る空気清浄部の斜視図である。実施の形態１に係る空気清浄部の分解斜視図である。実施の形態１に係る空気清浄ユニット部の分解斜視図である。実施の形態１に係る空気清浄部における清浄部の一例を示す部分概念図である。実施の形態２に係る空気清浄部においてボックス部から空気清浄ユニット部を引き出した状態の正面側から見た斜視図である。実施の形態２に係る空気清浄部においてボックス部から空気清浄ユニット部を引き出した状態の背面側から見た斜視図である。図１１の空気清浄部におけるＡ部の拡大斜視図である。図１２の空気清浄部におけるボックス部を示す拡大斜視図である。図１２の空気清浄部における空気清浄ユニット部を示す拡大斜視図である。実施の形態３に係る空気清浄部の正面側から見た斜視図である。実施の形態３に係る空気清浄部においてボックス部から空気清浄ユニット部を引き出した状態の斜視図である。

　以下、実施の形態に係る空気調和機の室内機について図面等を参照しながら説明する。なお、図１を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語（例えば、上、下、右、左、前、後など）を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。

実施の形態１
［空気調和機１］
　図１は、実施の形態１に係る空気調和機１の構成を示す概念図である。図１を用いて空気調和機１について説明する。空気調和機１は、冷媒を介して外気と室内の空気との間で熱を移動させることにより、室内を暖房又は冷房して空気調和を行う。空気調和機１は、室外機２０と、室内機１０とを有する。

　空気調和機１は、室外機２０と室内機１０とが冷媒配管２により接続されて、冷媒が循環する冷媒回路３が構成されている。空気調和機１の冷媒回路３では、圧縮機２１、流路切替装置２２、室外熱交換器２３、膨張弁２４及び熱交換器１１が冷媒配管２を介して順次接続されている。なお、空気調和機１は、流路切替装置２２を有していなくてもよい。

［室外機２０］
　室外機２０は、圧縮機２１、流路切替装置２２、室外熱交換器２３及び膨張弁２４を有している。圧縮機２１は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。流路切替装置２２は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えを行う。空気調和機１は、制御装置（図示は省略）からの指示に基づいて、流路切替装置２２を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。

　室外熱交換器２３は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器２３は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、冷房運転時には、凝縮器の働きをする。室外熱交換器２３には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、室外送風機２５が設けられている。膨張弁２４は、絞り装置（流量制御手段）であり、膨張弁２４を流れる冷媒の流量を調節することにより、減圧装置として機能し、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。

［室内機１０］
　図２は、実施の形態１に係る空気調和機１の室内機１０の斜視図である。図３は、実施の形態１に係る空気調和機１の室内機１０であってダクト３００が取り付けられている室内機１０の斜視図である。図２及び図３に示す実線矢印は、空気の流れを示している。図２及び図３を含む以下の図面に示すＸ軸は、室内機１０の幅方向を示し、Ｙ軸は室内機１０の奥行方向又は前後方向を示し、Ｚ軸は室内機１０の上下方向を示すものである。

　室内機１０を、吸気側の正面から見たときＸ１側を左側、Ｘ２側を右側、Ｙ軸においてＹ１側を吸気側、Ｙ２側を排気側、Ｚ１側を上側、Ｚ２側を下側として室内機１０を説明する。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係（例えば、上下関係等）は、原則として、室内機１０を使用可能な状態に設置したときのものである。

　空気調和機１の室内機１０は、例えば部屋の天井に埋込されて設置され、室内の空調を行うものである。室内機１０は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで、部屋等の空調空間に調和空気を供給する。室内機１０は、空気調和を行う機器を収容した本体部１００と、本体部１００内に流入する空気を清浄化する空気清浄部２００とを有する。なお、室内機１０は、天井に埋込されて設置する態様のものを想定しているが、天井に設置される態様のもの、あるいは、部屋の壁に掛けられる態様のもの等、他の設置態様のものでもよい。

［本体部１００］
　図４は、実施の形態１に係る室内機１０の本体部１００の斜視図である。図５は、実施の形態１に係る室内機１０の本体部１００の内部構成を示す模式図である。なお、図５では、本体部１００の内部構成を示すために、上面部１６ａの図示は省略している。

　本体部１００は、内部に後述する熱交換器１１及び送風機１２を有し、空気調和を行う。本体部１００は、図４及び図５に示すように、上面部１６ａ、下面部１６ｂ及び側面部１６ｃを含む直方体状に形成されている。なお、本体部１００の形状は、直方体状に限定されるものではなく、例えば、円柱形状、角柱状、円錐状、複数の角部を有する形状、又は、複数の曲面部を有する形状等、他の形状であってもよい。

　本体部１００は、側面部１６ｃの１つとして、吹出口１７が形成された吐出側面部１６ｃ１を有する。本体部１００は、側面部１６ｃのうち、吹出口１７が形成された面に対して反対側となる面に、吸入口１８が形成された吸入側面部１６ｃ２を有している。吸入口１８には、後述する空気清浄部２００が配置される。吹出口１７及び吸入口１８の形成位置は、側面部１６ｃに限定されるものではなく、下面部１６ｂ、あるいは、上面部１６ａでもよい。

　本体部１００は、図５に示すように、内部に仕切板１９が設けられている。本体部１００の内部空間は、仕切板１９によって、送風機１２が配置されて空気が吸い込まれる空間である吸入側空間１０ａと、熱交換器１１が配置されて送風機１２の空気が吹き出される空間である吹出側空間１０ｂとを隔てるように仕切られている。

　本体部１００は、送風機１２と、熱交換器１１と、を有し、送風機１２と、熱交換器１１とを内部に収容する。送風機１２は、例えば遠心送風機であり、空気の流れを形成する。送風機１２は、本体部１００の吸入口１８から本体部１００の内部に空気を取り入れ、取り入れた空気と熱交換器１１の内部を流れる冷媒との熱交換を行わせ、本体部１００の吹出口１７から熱交換後の調和空気を吹き出させる。

　送風機１２は、遠心ファン１３と、遠心ファン１３を内部に収容するスクロールケーシング１４と、遠心ファン１３を回転させるモータ１５とを備えている。モータ１５は、本体部１００の上面部１６ａに固定されたモータサポート１５ｂによって支持されている。モータ１５は、モータ１５の回転を遠心ファン１３に伝えるモータシャフト１５ａを含んでいる。なお、本体部１００の内部に配置される送風機１２の数は１つでもよく２つ以上でもよい。

　熱交換器１１は、送風機１２の吐出口１４ａと対向する位置に配置され、本体部１００内において、送風機１２が吐出する空気の風路上に配置されている。熱交換器１１は、熱交換器１１の内部を流れる冷媒と、送風機１２から供給される空気との熱交換を行う。

　熱交換器１１は、本体部１００の外部から吸入口１８を通過して本体部１００の内部に吸い込まれ、本体部１００の内部から吹出口１７を通過して空調対象空間へと吹き出される空気の温度及び湿度を調整する。熱交換器１１は、暖房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。また、熱交換器１１は、冷房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させ、気化させる。

　室内機１０は、送風機１２によって本体部１００の吸入口１８より空気を吸い込み、吸い込んだ空気を熱交換器１１によって熱交換して冷気又は暖気とし、その冷気又は暖気を、吹出口１７より室内へ送風する。室内機１０は、本体部１００の空気の吸込側に空気清浄部２００を配置している。なお、室内機１０は、図３に示すように、空気清浄部２００にダクト３００が接続されてもよい。

［空気清浄部２００］
　空気清浄部２００は、本体部１００の外部において、本体部１００の空気の吸入口１８に取り付けられ、本体部１００の内部に流入する空気を清浄化する。空気清浄部２００は、空気清浄部２００の内部を通過する空気に含まれる塵埃及び花粉等を除去し、細菌を殺菌し、あるいは、ウイルス等を不活化することで、空気を清浄な状態にする。

　図２及び図３に示すように、本体部１００に対して空気の吸込側を吸入側ＡＩとし、空気の吹出側を吹出側ＡＯとした場合に、空気清浄部２００は、本体部１００に対して空気の吸入側ＡＩに配置される。図２及び図５に示すように、空気清浄部２００は、本体部１００の外部において、本体部１００の吸入口１８に取り付けられる。すなわち、空気清浄部２００は、吸入口１８が形成された吸入側面部１６ｃ２に取り付けられる。

　空気清浄部２００は、図３に示すように、空気清浄部２００を通過する空気の流れる方向において、空気の流入する側の部分にダクト３００が取り付けられ、空気の流出する側の部分が本体部１００に取り付けられてもよい。すなわち、空気清浄部２００は、室内機１０の本体部１００と、ダクト３００との間に位置するように取り付けられてもよい。

　図６は、実施の形態１に係る空気清浄部２００の斜視図である。図７は、実施の形態１に係る空気清浄部２００の分解斜視図である。図６及び図７に示すように、空気清浄部２００は、フィルター２１０と、空気清浄ユニット部２２０と、それらを搭載するボックス部２３０とを有する。室内機１０は、本体部１００の吸入口１８に接続できるボックス部２３０にフィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０との両方を搭載できるようにしている。

（フィルター２１０）
　フィルター２１０は、フィルター２１０を通過する空気中のゴミあるいは塵埃等を捕集する。フィルター２１０は、ボックス部２３０に取り付けられ、ボックス部２３０に吸い込まれる空気から塵埃を除去する。フィルター２１０は、本体部１００の送風機１２の駆動により形成された空気の流れによって空気清浄部２００を通過する空気の中からゴミあるいは塵埃等を取り除く。

　フィルター２１０は、箱状に形成されたボックス部２３０の内部に収容される。あるいは、フィルター２１０は、箱状に形成されたボックス部２３０の吸入側ＡＩの側面に取り付けられる。フィルター２１０は、空気清浄ユニット部２２０に対して空気の吸入側ＡＩに配置される。空気清浄部２００の内部を通過する空気の流れる方向において、フィルター２１０は、空気清浄ユニット部２２０に対して上流側に配置されている。

（空気清浄ユニット部２２０）
　空気清浄ユニット部２２０は、ボックス部２３０の内部に配置され、放電によりボックス部２３０に吸い込まれた空気を清浄化する。空気清浄ユニット部２２０は、空気中の微粒子を帯電させてから、静電気力によって、その微粒子を集塵する装置である。また、空気清浄ユニット部２２０は、電界及び放電空間を形成し、電解及び放電空間を通過する花粉等のアレルギー物質、あるいは、ウイルス等を不活化して抑制する。

　また、空気清浄ユニット部２２０は、電界及び放電空間を形成し、電解及び放電空間を通過する細菌等を殺菌して抑制する。空気清浄ユニット部２２０は、空気清浄装置、空気清浄機、電気集塵機、除塵装置、除菌装置、除菌ユニット、放電装置、あるいは、ウイルス除去装置とも呼ばれる。

　空気清浄ユニット部２２０は、箱状に形成されたボックス部２３０の内部に収容される。空気清浄ユニット部２２０は、フィルター２１０に対して空気の吹出側ＡＯに配置される。空気清浄ユニット部２２０は、ボックス部２３０の内部を通過する空気の流れる方向において、フィルター２１０に対して下流側に配置されている。

　空気清浄ユニット部２２０は、着脱自在にボックス部２３０に取り付けられる。空気清浄ユニット部２２０は、後述するボックス部２３０に設けられた箱開口部２３５ａ（図７参照）を介して、ボックス部２３０の内部に出し入れされる。空気清浄ユニット部２２０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に挿入され、ボックス部２３０に取り付けられる。空気清浄ユニット部２２０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部から引き出され、ボックス部２３０から取り外される。

　図８は、実施の形態１に係る空気清浄ユニット部２２０の分解斜視図である。図７及び図８を用いて空気清浄ユニット部２２０の構造について説明する。空気清浄ユニット部２２０は、基台部２２１と、側板部２２２と、を有する。また、空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３と、電源装置２２４と、清浄部２２５とを有する。

　基台部２２１は、矩形の板状に形成されている。空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０の内部に取り付けられている場合に、基台部２２１の板面は、ボックス部２３０の内部を通過する空気の流れる方向に対して対向するように設けられている。すなわち、基台部２２１は、ボックス部２３０の内部において、基台部２２１の板面が空気の吸入側ＡＩ及び空気の吹出側ＡＯを向くように配置される。基台部２２１は、室内機１０の上下方向（Ｚ軸方向）かつ左右方向（Ｘ軸方向）に延びるように形成されている。

　基台部２２１には、電気品箱２２３と、電源装置２２４と、清浄部２２５とが取り付けられる。基台部２２１は、基台部２２１に取り付けられた電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５を保持する。基台部２２１は、ボックス部２３０の内部において、基台部２２１に取り付けられた電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５の配置を維持する。基台部２２１には、少なくとも清浄部２２５が取り付けられる。

　基台部２２１は、貫通孔である開口部２２１ａが設けられている。空気清浄ユニット部２２０は、空気清浄部２００の内部を通過する空気の流れる方向において、基台部２２１の開口部２２１ａが清浄部２２５の下流側に位置するように設けられている。空気清浄ユニット部２２０は、空気清浄部２００の内部を通過する空気の流れる方向に見た場合に、清浄部２２５と開口部２２１ａとが重なるように設けられている。清浄部２２５を通過した空気は、開口部２２１ａを通過して、本体部１００の吸入口１８に吸い込まれる。

　基台部２２１は、下端部において後述するガイド部２３１ａ（図７参照）に摺動自在に配置される板状の下壁部２２１ｂを含んでいる。基台部２２１の下端部には、下壁部２２１ｂが設けられている。下壁部２２１ｂは、矩形の板状に形成されている。下壁部２２１ｂは、基台部２２１の板面に対して垂直な方向に延びるように形成されている。また、下壁部２２１ｂは、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に出し入れする方向に延びるように形成されている。すなわち、下壁部２２１ｂは、室内機１０の左右方向（Ｘ軸方向）かつ前後方向（Ｙ軸方向）に延びるように形成されている。下壁部２２１ｂは、板面が上下方向（Ｚ軸方向）を向くように形成されている。

　下壁部２２１ｂは、矩形状に形成された基台部２２１の下端部に位置する一辺の側壁を構成する。空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に取り付けた場合に、下壁部２２１ｂは、後述するボックス部２３０のガイド部２３１ａ（図７参照）に配置される。

　側板部２２２は、矩形の板状に形成されている。空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０の内部に取り付けられている場合に、側板部２２２の板面は、ボックス部２３０の内部を通過する空気の流れる方向に沿うように設けられている。すなわち、側板部２２２は、室内機１０の上下方向（Ｚ軸方向）かつ前後方向（Ｙ軸方向）に延びるように形成されている。側板部２２２は、板面が左右方向（Ｘ軸方向）を向くように形成されている。

　側板部２２２は、矩形状に形成された基台部２２１の左右方向（Ｘ軸方向）の側端部に位置する一辺に取り付けられる。側板部２２２は、矩形状に形成された基台部２２１の左右方向（Ｘ軸方向）の側端部に固定されている。室内機１０の上下方向（Ｚ軸方向）に見た場合に、側板部２２２及び基台部２２１は、Ｔ字形状あるいはＬ字形状に形成されている。

　側板部２２２は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０の内部に取り付けられている場合に、箱開口部２３５ａが形成されたボックス部２３０の開口壁部２３５に取り付けられる。側板部２２２は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０の内部に取り付けられている場合に、後述するボックス部２３０に設けられた箱開口部２３５ａを覆う蓋となる。

　側板部２２２は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた状態において、開口壁部２３５と共に、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５等の右側方を覆う。

　電気品箱２２３は、箱状に形成されており、内部に空気清浄ユニット部２２０を制御する制御基板２２３ｃを有している。電気品箱２２３は、一側面が開口した箱状の箱本体２２３ａと、箱本体２２３ａの開口を覆う蓋部２２３ｂとを有する。電気品箱２２３は、箱本体２２３ａの内部に制御基板２２３ｃを収容する。

　実施の形態１の空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた場合に、電気品箱２２３がボックス部２３０の内部に収容されるように構成されている。空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３がボックス部２３０の内部に収容された状態でボックス２３０部に取り付けられている。

　電気品箱２２３は、空気清浄ユニット部２２０において、電源装置２２４及び清浄部２２５の上方に配置されている。空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０の内部に取り付けられている場合に、電気品箱２２３は、空気清浄部２００の内部の風路に配置されている。高温多湿等の使用環境によって、空気清浄部２００の内部の風路において、水滴が発生する恐れがある。万が一、風路内で水滴が発生したときに、水滴が配線を伝って制御基板２２３ｃに届かないようにするために、電気品箱２２３は、電源装置２２４及び清浄部２２５よりも高い位置に配置されている。

　電源装置２２４は、本体部１００を介して外部電源と接続され、あるいは、本体部１００を介さず外部電源と接続され、制御基板２２３ｃ及び清浄部２２５に電力を供給する。

　清浄部２２５は、空気清浄ユニット部２２０において空気を清浄化する部分を構成する装置である。清浄部２２５は、例えば、空気清浄ユニット部２２０において、放電を行い、空気中の微粒子を帯電させてから、静電気力によって、その微粒子を集塵する。

　清浄部２２５は、空気清浄ユニット部２２０において、電界及び放電空間を形成し、電解及び放電空間を通過する花粉等のアレルギー物質、あるいは、ウイルス等を不活化して抑制する。また、清浄部２２５は、空気清浄ユニット部２２０において、電界及び放電空間を形成し、電解及び放電空間を通過する細菌等を殺菌して抑制する。

　図９は、実施の形態１に係る空気清浄部２００における清浄部２２５の一例を示す部分概念図である。清浄部２２５は、一例として、放電電極２２５ａと、対向電極２２５ｂとを有する。フィルター２１０を通過した空気は、放電電極２２５ａと対向電極２２５ｂで形成される「放電空間および電界空間」を通過して、箱開口部２３５ａを抜けて、本体部１００の吸入口１８を介して本体部１００内に流入する。

　空気中に浮遊するウイルスあるいは細菌は、放電電極２２５ａと対向電極２２５ｂで形成される「放電空間および電界空間」を通過する時に放電を受けることで不活化する。放電を受けるとは、空気中の成分が高電圧によって励起されてエネルギーを持ちながら衝突することである。また、細菌は放電を受けるのと同時に高い電界を受けると、菌の細胞膜に分極電荷が起こって内部に細孔が生じた後に、修復不可能な穴が空くので、菌は不活化されやすくなる。また、ウイルスも、電界の影響を受けている方が、放電の影響を強く受けて不活化されやすい。

　なお、清浄部２２５は、放電を用いた周知の方式の空気清浄装置であればよい。例えば、清浄部２２５は、高圧放電による静電気を利用した電気集塵式空気清浄機等である。あるいは、清浄部２２５は、イオンあるいはオゾン等の放電生成物を利用した空気清浄機等でもよい。

（ボックス部２３０）
　ボックス部２３０は、フィルター２１０が取り付けられ、内部に空気清浄ユニット部２２０を収容する。ボックス部２３０は、ボックス部２３０の吸気側すなわちダクト側にフィルター２１０が取り付けられ、排気側すなわち本体部１００側に空気清浄ユニット部２２０が取り付けられている。

　ボックス部２３０は、図７に示すように、箱状に形成されており、本体部１００の外部において、本体部１００の吸入口１８に取り付けられる。ボックス部２３０は、図７に示すように、Ｘ軸方向を長手方向又は左右方向とし、Ｙ軸方向を短手方向又は前後方向とし、Ｚ軸方向を上下方向とする。ボックス部２３０は、底壁部２３１と、上壁部２３２と、吸込側壁部２３３と、吹出側壁部２３４と、開口壁部２３５と、側壁部２３６との６面を有する直方体形状に形成されている。

　底壁部２３１は、図７に示すように、箱状に形成されたボックス部２３０の下面を構成する部分である。底壁部２３１は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた状態において、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５等の下方を覆う。底壁部２３１は、ボックス部２３０の内部に配置された空気清浄ユニット部２２０を支持する。

　ボックス部２３０の底壁部２３１は、空気清浄ユニット部２２０が移動する際のレールを構成するガイド部２３１ａを有する。ガイド部２３１ａは、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に出し入れする際に、空気清浄ユニット部２２０を滑らせるレールである。ガイド部２３１ａは、作業者が空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に出し入れする際に、空気清浄ユニット部２２０の移動をガイドする。ガイド部２３１ａは、ボックス部２３０の内部を通過する空気の流れる方向（Ｙ軸方向）を横切る方向に空気清浄ユニット部２２０が移動するように、空気清浄ユニット部２２０の移動方向をガイドする。

　ガイド部２３１ａは、ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）に延びるように設けられている。ガイド部２３１ａは、ボックス部２３０の内部を通過する空気の流れる方向（Ｙ軸方向）に沿った断面であって、当該断面をボックス部２３０に対して空気清浄ユニット部２２０の出し入れする方向（Ｘ軸方向）に見た場合に、略Ｕ字形状に形成されている。

　ガイド部２３１ａは、底部２３１ａ１と、前壁部２３１ａ２と、後壁部２３１ａ３とを有する。底部２３１ａ１は、ボックス部２３０の前後方向（Ｙ軸方向）及び左右方向（Ｘ軸方向）に延びる面を形成し、上下方向（Ｚ軸方向）を向く面を形成する。底部２３１ａ１は、上下方向（Ｚ軸方向）に見た場合に、長方形状に形成されている。

　前壁部２３１ａ２及び後壁部２３１ａ３は、ボックス部２３０の上下方向（Ｚ軸方向）及び左右方向（Ｘ軸方向）に延びる面を形成し、前後方向（Ｙ軸方向）を向く面を形成する。前壁部２３１ａ２及び後壁部２３１ａ３は、前後方向（Ｙ軸方向）に見た場合に、長方形状に形成されている。

　前壁部２３１ａ２は、ボックス部２３０内を通過する空気の流れる方向において、後壁部２３１ａ３に対して、上流側に配置されている。すなわち、後壁部２３１ａ３は、ボックス部２３０内を通過する空気の流れる方向において、前壁部２３１ａ２に対して、下流側に配置されている。

　前壁部２３１ａ２は、ボックス部２３０内を通過する空気の流れる方向において、長方形状に形成された底部２３１ａ１の上流側の一辺に沿って形成されている。後壁部２３１ａ３は、ボックス部２３０内を通過する空気の流れる方向において、長方形状に形成された底部２３１ａ１の下流側の一辺に沿って形成されている。

　ボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０が配置された場合に、底部２３１ａ１の上面に空気清浄ユニット部２２０の下壁部２２１ｂ（図８参照）が載置される。また、ボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０が配置された場合に、ボックス部２３０の前後方向（Ｙ軸方向）において、前壁部２３１ａ２と後壁部２３１ａ３との間に、空気清浄ユニット部２２０が配置される。ボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０が配置された場合に、ボックス部２３０の前後方向（Ｙ軸方向）において、前壁部２３１ａ２及び後壁部２３１ａ３が、空気清浄ユニット部２２０と対向する。

　上壁部２３２は、図７に示すように、箱状に形成されたボックス部２３０の上面を構成する部分である。上壁部２３２は、上下方向（Ｚ軸方向）に見た場合に、長方形の板状に形成されている。上壁部２３２は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた状態において、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５等の上方を覆う。

　吸込側壁部２３３と、吹出側壁部２３４と、開口壁部２３５と、側壁部２３６は、箱状に形成されたボックス部２３０の側面を構成する部分である。ボックス部２３０の前後方向（Ｙ軸方向）において、吸込側壁部２３３と、吹出側壁部２３４とは対向するように形成されている。ボックス部２３０内を通過する空気の流れる方向において、吸込側壁部２３３は吹出側壁部２３４に対して上流側に位置し、吹出側壁部２３４は吸込側壁部２３３に対して下流側に位置している。

　吸込側壁部２３３には、一例として、フィルター２１０が取り付けられ、固定される。フィルター２１０は、吸込側壁部２３３に着脱自在に取り付けられる。なお、フィルター２１０がボックス部２３０取り付けられる態様のものであれば、吸込側壁部２３３にフィルター２１０が取り付けられなくてもよい。例えば、フィルター２１０は、空気清浄ユニット部２２０と同様に、ボックス部２３０の内部に収容されてもよい。

　吸込側壁部２３３には、ボックス部２３０の内部に流入する空気が通過する入口側開口部２３３ａが形成されている。吹出側壁部２３４には、ボックス部２３０の内部から流出する空気が通過する出口側開口部２３４ａが形成されている。入口側開口部２３３ａ及び出口側開口部２３４ａは、貫通孔を構成する。空気清浄部２００が本体部１００に取り付けられた場合に、ボックス部２３０の出口側開口部２３４ａは、本体部１００の吸入口１８と連通する。

　ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）において、開口壁部２３５と、側壁部２３６とは対向するように形成されている。図７に示すボックス部２３０は、右側（Ｘ２側）に開口壁部２３５が設けられ、左側（Ｘ１側）に側壁部２３６が設けられている。しかし、ボックス部２３０において、開口壁部２３５及び側壁部２３６の形成位置は、図７に示すボックス部２３０における形成位置と逆でもよい。

　開口壁部２３５は、ボックス部２３０の側面を構成する。開口壁部２３５には、ボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０を挿入し、ボックス部２３０の内部から空気清浄ユニット部２２０を取り出すための箱開口部２３５ａが形成されている。箱開口部２３５ａは貫通孔を構成する。

　作業者は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０を出し入れする。作業者は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０を出し入れし、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５等をメンテナンスできる。なお、メンテナンスとは、点検、清掃あるいは交換を行うことをいう。

　側壁部２３６は、ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）に見た場合に、長方形の板状に形成されている。側壁部２３６は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた状態において、空気清浄ユニット部２２０の側板部２２２と共に、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５等の左側方を覆う。

［室内機１０の動作］
　本体部１００の送風機１２が駆動すると、室内機１０の外部から室内機１０の内部へ空気が吸い込まれる。この際、室内機１０の外部の空気は、空気清浄部２００を通過し、本体部１００の内部に吸い込まれる。空気清浄部２００を通過する空気は、フィルター２１０を通過した後、空気清浄ユニット部２２０の清浄部２２５を通過する。フィルター２１０を通過する空気は、フィルター２１０によって濾過され、空気の中からゴミあるいは塵埃等が取り除かれる。フィルター２１０によって塵埃が取り除かれた空気は、清浄部２２５を通過し、放電等により除菌され、また、ウイルス等を不活化される。

［室内機１０の作用効果］
　空気調和機１の室内機１０は、空気調和を行う本体部１００と、空気の清浄化を行う空気清浄部２００とを有する。空気清浄部２００は、本体部１００の外部において、本体部１００の吸入口１８に取り付けられるボックス部２３０と、ボックス部２３０に取り付けられるフィルター２１０と、ボックス部２３０の内部に配置され空気を清浄化する空気清浄ユニット部２２０と、を有する。室内機１０は、空気調和を行う本体部１００とは別に、フィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０とを１つにまとめて独立化した空気清浄部２００を備えている。そのため、作業者は、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを行う際に、空気調和を行う機器を考慮することなく、メンテナンスが必要な部品に一度に接することができ、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを容易に行うことができる。

　例えば、室内機１０は、本体部１００の筐体外郭部材を取り外すことなく、また、室内機１０に接続されたダクトを外す作業がなく、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを容易に行うことができる。また、室内機１０は、室内機１０の本体部１００のメンテナンス専用天井開口穴（点検口）を流用し、空気清浄部２００のメンテナンスのための新たな天井開口部を設けることなく空気清浄に関連する部品のメンテナンスを行うことができる。また、清浄部２２５が放電電極を持つので、室内機１０は、高電圧への絶縁対策が必要となる。室内機１０は、空気清浄部２００のボックス部２３０が本体部１００から分離されている。そのため、室内機１０は、清浄部２２５が空調関連の部品を有する本体部１００の内部に配置されている場合と比較して、他の部品の配置等との関係を考慮する必要がないので絶縁対策を容易に行うことができる。

　また、室内機１０の空気清浄部２００は、フィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０とを有する空気清浄部２００を有する。室内機１０は、空気清浄部２００においてフィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０とを同時に使用することができる。空気清浄部２００は、室内機１０の内部に流入する空気中の粉塵をフィルター２１０で捕集し、フィルター２１０をすり抜け通過してしまうウイルスあるいは花粉などの微小な物質を空気清浄ユニット部２２０に搭載している清浄部２２５によって不活化できる。室内機１０は、室内機１０の吸入口１８に接続するボックス部２３０の内部にフィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０との両方を搭載することにより、室内機１０にフィルター２１０と空気清浄装置との機能を両立させている。

　また、空気清浄ユニット部２２０は、ボックス部２３０を通過する空気の流れる方向において、フィルター２１０の下流側に配置されている。また、室内機１０の空気清浄部２００は、ボックス部２３０の吸入側ＡＩに搭載したフィルター２１０で塵埃を捕集しているため、フィルター２１０の下流側に配置された空気清浄ユニット部２２０への塵埃の流入を抑制できる。そのため、室内機１０は、空気清浄ユニット部２２０の清浄部２２５のメンテナンスの頻度を抑えることができる。

　また、空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた場合に、電気品箱２２３がボックス部２３０の内部に収容されるように構成されている。すなわち、空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３がボックス部２３０の内部に収容された状態でボックス部２３０に取り付けられている。ボックス部２３０の内部の結露の心配がない場合は、空気清浄部２００のように、電気品箱２２３をボックス部２３０の風路内に配置することによって、ボックス部２３０の外側に突出する部分をなくすことができる。そのため、室内機１０は、電気品箱２２３をボックス部２３０の風路内に配置することによって、天井裏等のスペースを広く活用できる。

実施の形態２
　図１０は、実施の形態２に係る空気清浄部２００においてボックス部２３０から空気清浄ユニット部２２０を引き出した状態の正面側から見た斜視図である。図１１は、実施の形態２に係る空気清浄部２００においてボックス部２３０から空気清浄ユニット部２２０を引き出した状態の背面側から見た斜視図である。なお、図１～図８の空気清浄部２００と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態２に係る空気清浄部２００は、ボックス部２３０と空気清浄ユニット部２２０との嵌合状態を特定するものである。

　図１０及び図１１に示すように、空気清浄部２００において、フィルター２１０以外の空気清浄装置に関する部品は、全て空気清浄ユニット部２２０にまとめられている。空気清浄ユニット部２２０は、ボックス部２３０の横に設けた箱開口部２３５ａから抜き差しできる。箱開口部２３５ａは、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスを行う場合のメンテナンス口となる。空気清浄ユニット部２２０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に挿入された状態で開口壁部２３５に取り付けられる。

　作業者は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスを行う場合に、箱開口部２３５ａを介して空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出し、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスを行う。また、作業者は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスを終了した場合に、箱開口部２３５ａを介して空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に差し込み、清浄部２２５をボックス部２３０の内部に配置する。

　空気清浄ユニット部２２０は、箱開口部２３５ａの蓋も兼ねている。空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に完全に差し込んだ状態では、空気清浄ユニット部２２０が箱開口部２３５ａを塞ぐ構造となっている。

　図１２は、図１１の空気清浄部２００におけるＡ部の拡大斜視図である。図１３は、図１２の空気清浄部２００におけるボックス部２３０を示す拡大斜視図である。図１４は、図１２の空気清浄部２００における空気清浄ユニット部２２０を示す拡大斜視図である。図１３に示すように、ボックス部２３０は、ガイド部２３１ａに溝部２３１ｂと爪部２３１ｃとを有する。

　ガイド部２３１ａには、開口壁部２３５に近い側の端部に溝部２３１ｂが形成されている。溝部２３１ｂは、底部２３１ａ１が切り欠かれた部分である。溝部２３１ｂは、ガイド部２３１ａにおいて溝状に形成されており、当該部分に空気清浄ユニット部２２０の下端部の角部分が配置された場合に、溝部２３１ｂの内部に空気清浄ユニット部２２０が落ちる。溝部２３１ｂは、ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）において、開口壁部２３５に近い位置に形成されている。

　ガイド部２３１ａは、ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）において、底部２３１ａ１と溝部２３１ｂとの境界部分に傾斜片部２３１ｄを含む。傾斜片部２３１ｄは、板片であり、底部２３１ａ１から溝部２３１ｂの内部に向かって下方に向かうように傾斜する。傾斜片部２３１ｄは、板面が開口壁部２３５及び上方を向くように傾斜している。

　空気清浄ユニット部２２０は、溝部２３１ｂに落ちる際に、傾斜片部２３１ｄの傾斜に沿って落ちるため、緩やかに溝部２３１ｂに落ちる。そのため、空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０が溝部２３１ｂに落ちる際に、空気清浄ユニット部２２０とボックス部２３０との衝突による衝撃が生じず、衝撃による空気清浄部２００の故障及び作業の危険性を排除できる。

　ボックス部２３０は、空気清浄ユニット部２２０と嵌合する鉤状の爪部２３１ｃを有する。爪部２３１ｃは、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出す際に、後述するボックス部２３０の嵌合孔部２２１ｃ（図１４）参照と嵌合する。

　爪部２３１ｃの下部２３１ｃ１は、上下方向（Ｚ軸方向）に延びている。また、爪部２３１ｃの上部２３１ｃ２は、開口壁部２３５側から、底部２３１ａ１に向かって延びている。すなわち、爪部２３１ｃの上部２３１ｃ２は、開口壁部２３５側から、側壁部２３６側に向かって延びている。爪部２３１ｃは、ボックス部２３０の短手方向（Ｙ軸方向）及び長手方向（Ｘ軸方向）に延びるように形成されている。

　爪部２３１ｃは、ガイド部２３１ａにおいて、開口壁部２３５に近い側の端部に形成されている。爪部２３１ｃは、溝部２３１ｂの上方に設けられている。爪部２３１ｃは、溝部２３１ｂの開口壁部２３５に近い側の部分の上方に位置するように設けられている。爪部２３１ｃの先端部は、溝部２３１ｂの上方に位置しており、先端部は、側壁部２３６側に向いている。

　空気清浄ユニット部２２０は、爪部２３１ｃと嵌合する貫通孔を構成する嵌合孔部２２１ｃを有する。図１４に示すように、空気清浄ユニット部２２０の下壁部２２１ｂには、嵌合孔部２２１ｃが形成されている。嵌合孔部２２１ｃは、爪部２３１ｃが挿通する大きさに形成されている。空気清浄ユニット部２２０において、ボックス部２３０に挿入する方向の先端部をユニット先端部２２０ａとした場合に、嵌合孔部２２１ｃは、側板部２２２（図７参照）よりもユニット先端部２２０ａに近い位置に形成されている。

　図１２に示すように、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出すと、空気清浄ユニット部２２０の下端部の角部が溝部２３１ｂの内部に落ちる。図１２のＢ部に示すように、空気清浄ユニット部２２０の下端部の角部が溝部２３１ｂの内部に落ちる際に、爪部２３１ｃは、嵌合孔部２２１ｃを挿通し、嵌合孔部２２１ｃの内縁と嵌合する。爪部２３１ｃが嵌合孔部２２１ｃと嵌合すると空気清浄ユニット部２２０は、それ以上ボックス部２３０から引き出すことができない。

　空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンス可能な位置まで空気清浄ユニット部２２０を箱開口部２３５ａから引き出した場合に、空気清浄ユニット部２２０が溝部２３１ｂの内部に落ち、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合する。なお、メンテナンスが可能な位置とは、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出した場合に、少なくとも空気清浄ユニット部２２０の清浄部２２５がボックス部２３０から露出する位置である。また、メンテナンスが可能な位置とは、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出した場合に、空気清浄ユニット部２２０の清浄部２２５と共に、電気品箱２２３及び電源装置２２４がボックス部２３０から露出する位置でもよい。

　爪部２３１ｃが嵌合孔部２２１ｃと嵌合すると、爪部２３１ｃの上部２３１ｃ２が、嵌合孔部２２１ｃとユニット先端部２２０ａとの間に位置する下壁部２２１ｂと当接し、下壁部２２１ｂの上方への移動を規制する。そのため、空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０の側板部２２２側が下方に傾かず、ボックス部２３０において空気清浄ユニット部２２０の姿勢を維持することができ、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０から脱落することを防止できる。

　また、空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０の側板部２２２側が多少下方に傾いたとしても空気清浄ユニット部２２０の上部がボックス部２３０の上壁部２３２と当接するため空気清浄ユニット部２２０が大きく傾くことはない。そのため、空気清浄部２００は、ボックス部２３０において空気清浄ユニット部２２０の姿勢を維持することができ、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０から脱落することを防止できる。

　空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンス可能な位置まで空気清浄ユニット部２２０を箱開口部２３５ａから引き出した場合に、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合し、空気清浄ユニット部２２０の移動が規制される。そして、空気清浄部２００は、ボックス部２３０において空気清浄ユニット部２２０の姿勢が保持される。つまり、空気清浄部２００は、引き出し前後で、ボックス部２３０のガイド部２３１ａと空気清浄ユニット部２２０の下壁部２２１ｂとの角度が維持される。

［室内機１０の作用効果］
　空気清浄部２００を有しない室内機であって、室内機がダクトに接続され、室内機の吸入口及び吹出口の周りがダクトによって覆われる場合、作業者は、ダクトの存在によって吸入口又吹出口の近辺に設けられた空気清浄に関連する部品に接することが難しくなる。そのため、空気清浄部２００を有しない室内機がダクトに接続される場合、作業者は、ダクトによって吸入口又は吹出口の近辺に設けられた空気清浄に関連する部品のメンテナンスを行うことが難しくなる。

　空気清浄部２００はボックス部２３０と空気清浄ユニット部２２０とを有している。ボックス部２３０は、ボックス部２３０の側面を構成し、ボックス部２３０の内部に空気清浄ユニット部２２０を挿入し、ボックス部２３０の内部から空気清浄ユニット部２２０を取り出すための箱開口部２３５ａが形成された開口壁部２３５を有する。そして、空気清浄ユニット部２２０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に挿入された状態で開口壁部２３５に取り付けられる。

　室内機１０の空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０の横に設けた箱開口部２３５ａから抜き差しできるように構成されている。作業者は、ボックス部２３０から空気清浄ユニット部２２０を引き出すことで、メンテナンスが必要な部品へ一度にアクセスすることができるため、室内機１０にダクト３００（図３参照）が接続されていても空気清浄に関連する部品のメンテナンスが容易となる。

　また、空気清浄ユニット部２２０は、ボックス部２３０の内部に収容されて空気を清浄化する部分を構成する清浄部２２５と、内部に空気清浄ユニット部２２０を制御する制御基板２２３ｃを有する電気品箱２２３と、を有する。また、空気清浄ユニット部２２０は、外部電源と接続され、制御基板２２３ｃ及び清浄部２２５に電力を供給する電源装置２２４と、を有する。

　空気清浄装置を設ける場合、空気清浄装置を制御する制御基板を内蔵した電気品箱及び電源供給装置も必要であり、メンテナンスが必要な部品の点数が多くなる。メンテナンスが必要部品の点数が多い場合、１つ１つの部品がバラバラに異なる場所に配置されていると個々の部品のメンテナンスに時間がかかる。

　室内機１０は、電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５といった空気清浄に関連する部品を空気清浄ユニット部２２０に１つにまとめてユニット化している。室内機１０は、空気清浄装置に関する部品を空気清浄ユニット部２２０にまとめたことにより、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出すことでメンテナンスが必要な部品に一度にアクセスできるようになる。そのため、作業者は、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを行う際に、メンテナンスが必要な部品に一度に接することができ、空気清浄に関連する部品のメンテナンスを容易に行うことができる。

　空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３、電源装置２２４及び清浄部２２５といった空気清浄に関連する部品を１つにまとめてユニット化している。そのため、空気清浄ユニット部２２０は、清浄部２２５等の部品をユニット化していない場合と比較して、空気清浄ユニット部２２０の総重量が重くなる。

　空気清浄ユニット部２２０はボックス部２３０の中では、レールとなるガイド部２３１ａの上を移動するため、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き抜く動作にはそれほど力は必要ない。しかし、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から完全に引き抜いてしまうと、その荷重が解放されて一気に作業者の腕に空気清浄ユニット部２２０の荷重がかかることになる。天井裏等でメンテナンスを行う際、作業者は不安定な足場で作業を行う場合も多いため、作業者の腕に空気清浄ユニット部２２０の荷重が一気にかかることになると危険な作業になる場合がある。

　室内機１０の空気清浄部２００は、ボックス部２３０と、空気清浄ユニット部２２０とを有する。ボックス部２３０は、空気清浄ユニット部２２０と嵌合する鉤状の爪部２３１ｃを有し、空気清浄ユニット部２２０は、爪部２３１ｃと嵌合する貫通孔を構成する嵌合孔部２２１ｃを有する。空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンス可能な位置まで空気清浄ユニット部２２０を箱開口部２３５ａから引き出した場合に、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合する。

　空気清浄部２００は、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合することで、空気清浄ユニット部２２０の移動が規制され、ボックス部２３０において空気清浄ユニット部２２０の姿勢が保持される。そのため、作業者は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から一気に引き抜くことはなく、空気清浄ユニット部２２０の全荷重が一気に作業者の腕にかかることがなく安全に作業できる。空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から完全に抜き切る前に一度止まる構造とすることで、作業者にいきなり重量がかからないようになり、作業者は、安全にメンテナンスの作業を行うことができる。また、室内機１０は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスの際に、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から完全に引き出すことなく、必要な部品のみをメンテナンスすることもできる。

　また、ボックス部２３０は、空気清浄ユニット部２２０が移動する際のレールを構成するガイド部２３１ａを有し、ガイド部２３１ａには、開口壁部２３５に近い側の端部に溝部２３１ｂが形成されている。ボックス部２３０の爪部２３１ｃは、ガイド部２３１ａにおいて、開口壁部２３５に近い側の端部に形成されている。空気清浄ユニット部２２０は、少なくとも清浄部２２５が取り付けられる板状の基台部２２１を有し、基台部２２１は、下端部においてガイド部２３１ａに摺動自在に配置される板状の下壁部２２１ｂを含む。空気清浄ユニット部２２０の嵌合孔部２２１ｃは、下壁部２２１ｂに形成されている。空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンス可能な位置まで空気清浄ユニット部２２０を箱開口部２３５ａから引き出した場合に、空気清浄ユニット部２２０が溝部２３１ｂの内部に落ち、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合する。

　空気清浄部２００は、溝部２３１ｂにより空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出す場合、図１２に示すように空気清浄ユニット部２２０をメンテナンスが可能な位置まで引き出した際に、空気清浄ユニット部２２０が自重で溝部２３１ｂに落ちる。空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０の下壁部２２１ｂに形成された嵌合孔部２２１ｃにボックス部２３０の爪部２３１ｃが嵌ることによって、それ以上ボックス部２３０から空気清浄ユニット部２２０が引き出せなくなる。

　空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から完全に引き抜く場合には、作業者は、爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとが嵌合している状態から空気清浄ユニット部２２０を持ち上げ、嵌合孔部２２１ｃからボックス部２３０の爪部２３１ｃを外す必要がある。そのため、作業者は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から一気に引き抜くことはなく、空気清浄ユニット部２２０の全荷重が一気に作業者の腕にかかることがなく安全に作業できる。

　また、作業者が空気清浄ユニット部２２０を持ち上げて爪部２３１ｃと嵌合孔部２２１ｃとの形状状態を解除しなければ、空気清浄部２００は、ボックス部２３０において空気清浄ユニット部２２０の姿勢を保持することが可能である。そのため、室内機１０は、空気清浄ユニット部２２０のメンテナンスの際に、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から完全に引き出すことなく、必要な部品のみをメンテナンスすることもできる。室内機１０は、空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０から引き出す時にはボックス部２３０から完全に抜ききる前に一度止まり、空気清浄ユニット部２２０を持ち上げない限りその姿勢を保持できる構造としている。

実施の形態３
　図１５は、実施の形態３に係る空気清浄部２００の正面側から見た斜視図である。図１６は、実施の形態３に係る空気清浄部２００においてボックス部２３０から空気清浄ユニット部２２０を引き出した状態の斜視図である。なお、図１～図１４の空気清浄部２００と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。

　実施の形態３に係る空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０の電気品箱２２３の位置が実施の形態１及び実施の形態２の空気清浄部２００と異なるものである。また、実施の形態３に係る空気清浄部２００は、フィルター２１０の取り付け位置を特定するものである。

　実施の形態１及び実施の形態２の電気品箱２２３は、空気清浄ユニット部２２０の基台部２２１（図７参照）に取り付けられ、ボックス部２３０の内部に収容されている。そして、実施の形態１及実施の形態２の電気品箱２２３は、ボックス部２３０の風路内に配置されている。

　実施の形態３の電気品箱２２３は、図１５及び図１６に示すように、空気清浄ユニット部２２０の側板部２２２に取り付けられており、ボックス部２３０の内部に収容されていない。実施の形態３の電気品箱２２３は、ボックス部２３０の外面に取り付けられるように配置されており、ボックス部２３０の風路内に配置されていない。

　実施の形態３の電気品箱２２３は、側板部２２２に対して清浄部２２５の反対側に設けられている。空気清浄ユニット部２２０をボックス部２３０に差し込んでボックス部２３０に取り付けた場合に、電気品箱２２３はボックス部２３０から外部に突出するように設けられている。

　実施の形態３の空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた場合に、電気品箱２２３がボックス部２３０の外部に配置されるように構成されている。実施の形態３の空気清浄部２００は、電気品箱２２３がボックス部２３０の外部に露出するように配置される。空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３がボックス部２３０の外部に配置された状態でボックス部２３０に取り付けられている。

　電気品箱２２３をボックス部２３０の風路の内外のどちらに配置するかについては、室内機１０の使用環境に応じて決定される。室内機１０に高温多湿な空気の流入が想定され、空調機の１次側となるボックス部２３０の内部において結露の発生が想定される場合には、実施の形態３の空気清浄部２００のように電気品箱２２３をボックス部２３０の風路の外に配置する。

　実施の形態１及び実施の形態２のフィルター２１０は、一例として、図６に示すように、ボックス部２３０に外付けされている。これに対し、図１５及び図１６に示すように、実施の形態３のフィルター２１０は、ボックス部２３０に収容されている。

　フィルター２１０は、ボックス部２３０の横に設けた箱開口部２３５ａから抜き差しできる。箱開口部２３５ａは、フィルター２１０のメンテナンスを行う場合のメンテナンス口となる。フィルター２１０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に抜き差し自在に配置され、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に挿入された状態で開口壁部２３５に取り付けられる。

　作業者は、フィルター２１０のメンテナンスを行う場合に、箱開口部２３５ａを介してフィルター２１０をボックス部２３０から引き出し、フィルター２１０のメンテナンスを行う。また、作業者は、フィルター２１０をボックス部２３０に取り付ける場合に、箱開口部２３５ａを介してフィルター２１０をボックス部２３０に差し込み、フィルター２１０をボックス部２３０の内部に配置する。

　フィルター２１０のフィルター側板部２１１は、箱開口部２３５ａの蓋も兼ねている。フィルター２１０は、フィルター２１０をボックス部２３０に完全に差し込んだ状態では、フィルター２１０のフィルター側板部２１１が箱開口部２３５ａを塞ぐ構造となっている。

　ボックス部２３０の底壁部２３１は、レールガイド部２３１ｆを有する。レールガイド部２３１ｆは、フィルター２１０をボックス部２３０に出し入れする際に、フィルター２１０を滑らせるレールである。レールガイド部２３１ｆは、作業者がフィルター２１０をボックス部２３０に出し入れする際に、フィルター２１０の移動をガイドする。レールガイド部２３１ｆは、ボックス部２３０の長手方向（Ｘ軸方向）に延びるように設けられている。

　なお、実施の形態１～実施の形態３の空気清浄ユニット部２２０は、既存のロングライフフィルターあるいは高性能フィルター等のフィルターと同様の大きさで構成されることが望ましい。空気清浄ユニット部２２０が当該大きさで構成されていることで、既存のフィルターを空気清浄ユニット部２２０に置き換えて使用することができる。また、空気清浄ユニット部２２０が当該大きさで構成されていることで、使用者の要望にあわせて、フィルター２１０と空気清浄ユニット部２２０とを選択的に使用できる。

［室内機１０の作用効果］
　室内機１０の空気清浄部２００は、空気清浄ユニット部２２０がボックス部２３０に取り付けられた場合に、電気品箱２２３がボックス部２３０の外部に配置されるように構成されている。すなわち、空気清浄ユニット部２２０は、電気品箱２２３がボックス部２３０の外部に配置された状態でボックス部２３０に取り付けられている。室内機１０の空気清浄部２００は、室内機１０に高温多湿な空気の流入が想定される場合に、電気品箱２２３をボックス部２３０の風路の外に配置することによって、電気品箱２２３に結露が発生することを回避できる。

　空気清浄部２００にダクトが接続されていない場合には、作業者は、ボックス部２３０の外側からボックス部２３０に対してフィルター２１０の着脱を行うことができる。しかし、空気清浄部２００にダクトが接続されている場合には、作業者は、ダクトの存在によって、ボックス部２３０の外側からボックス部２３０に対してフィルター２１０の着脱が困難になる。そのため、空気清浄部２００にダクトが接続されている場合、作業者は、フィルター２１０のメンテナンスを行うことが困難になる場合がある。

　室内機１０のフィルター２１０は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に抜き差し自在に配置され、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０の内部に挿入された状態で開口壁部２３５に取り付けられる。室内機１０の空気清浄部２００は、フィルター２１０をボックス部２３０の横に設けた箱開口部２３５ａから抜き差しできるように構成されている。作業者は、箱開口部２３５ａを介してボックス部２３０からフィルター２１０を引き出すことで、メンテナンスを行うことができる。そのため、作業者は、室内機１０にダクト３００（図３参照）が接続されていてもフィルター２１０のメンテナンスが容易となる。

　１　空気調和機、２　冷媒配管、３　冷媒回路、１０　室内機、１０ａ　吸入側空間、１０ｂ　吹出側空間、１１　熱交換器、１２　送風機、１３　遠心ファン、１４　スクロールケーシング、１４ａ　吐出口、１５　モータ、１５ａ　モータシャフト、１５ｂ　モータサポート、１６ａ　上面部、１６ｂ　下面部、１６ｃ　側面部、１６ｃ１　吐出側面部、１６ｃ２　吸入側面部、１７　吹出口、１８　吸入口、１９　仕切板、２０　室外機、２１　圧縮機、２２　流路切替装置、２３　室外熱交換器、２４　膨張弁、２５　室外送風機、１００　本体部、２００　空気清浄部、２１０　フィルター、２１１　フィルター側板部、２２０　空気清浄ユニット部、２２０ａ　ユニット先端部、２２１　基台部、２２１ａ　開口部、２２１ｂ　下壁部、２２１ｃ　嵌合孔部、２２２　側板部、２２３　電気品箱、２２３ａ　箱本体、２２３ｂ　蓋部、２２３ｃ　制御基板、２２４　電源装置、２２５　清浄部、２２５ａ　放電電極、２２５ｂ　対向電極、２３０　ボックス部、２３１　底壁部、２３１ａ　ガイド部、２３１ａ１　底部、２３１ａ２　前壁部、２３１ａ３　後壁部、２３１ｂ　溝部、２３１ｃ　爪部、２３１ｃ１　下部、２３１ｃ２　上部、２３１ｄ　傾斜片部、２３１ｆ　レールガイド部、２３２　上壁部、２３３　吸込側壁部、２３３ａ　入口側開口部、２３４　吹出側壁部、２３４ａ　出口側開口部、２３５　開口壁部、２３５ａ　箱開口部、２３６　側壁部、３００　ダクト、ＡＩ　吸入側、ＡＯ　吹出側。

Claims

　内部に熱交換器及び送風機を有し、空気調和を行う本体部と、
　前記本体部の外部において、前記本体部の空気の吸入口に取り付けられ、前記本体部の内部に流入する空気を清浄化する空気清浄部と、
を備え、
　前記空気清浄部は、
　箱状に形成されており、前記本体部の外部において、前記本体部の前記吸入口に取り付けられるボックス部と、
　前記ボックス部に取り付けられ、前記ボックス部に吸い込まれる空気から塵埃を除去するフィルターと、
　前記ボックス部の内部に配置され、放電により前記ボックス部に吸い込まれた空気を清浄化する空気清浄ユニット部と、
を有する空気調和機の室内機。
　前記空気清浄ユニット部は、
　前記ボックス部を通過する空気の流れる方向において、前記フィルターの下流側に配置されている請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記ボックス部は、
　前記ボックス部の側面を構成し、前記ボックス部の内部に前記空気清浄ユニット部を挿入し、前記ボックス部の内部から前記空気清浄ユニット部を取り出すための箱開口部が形成された開口壁部を有し、
　前記空気清浄ユニット部は、
　前記箱開口部を介して前記ボックス部の内部に挿入された状態で前記開口壁部に取り付けられる請求項１又は２に記載の空気調和機の室内機。
　前記ボックス部は、
　前記空気清浄ユニット部と嵌合する鉤状の爪部を有し、
　前記空気清浄ユニット部は、
　前記爪部と嵌合する貫通孔を構成する嵌合孔部を有し、
　前記空気清浄部は、
　前記空気清浄ユニット部のメンテナンス可能な位置まで前記空気清浄ユニット部を前記箱開口部から引き出した場合に、前記爪部と前記嵌合孔部とが嵌合し、前記空気清浄ユニット部の移動が規制され、前記ボックス部において前記空気清浄ユニット部の姿勢が保持される請求項３に記載の空気調和機の室内機。
　前記フィルターは、
　前記箱開口部を介して前記ボックス部の内部に抜き差し自在に配置され、
　前記箱開口部を介して前記ボックス部の内部に挿入された状態で前記開口壁部に取り付けられる請求項４に記載の空気調和機の室内機。
　前記空気清浄ユニット部は、
　前記ボックス部の内部に収容されて空気を清浄化する部分を構成する清浄部と、
　箱状に形成されており、内部に前記空気清浄ユニット部を制御する制御基板を有する電気品箱と、
　外部電源と接続され、前記制御基板及び前記清浄部に電力を供給する電源装置と、
を有する請求項４又は５に記載の空気調和機の室内機。
　前記ボックス部は、
　前記空気清浄ユニット部が移動する際のレールを構成するガイド部を有し、
　前記ガイド部には、前記開口壁部に近い側の端部に溝部が形成されており、
　前記爪部は、
　前記ガイド部において、前記開口壁部に近い側の端部に形成されており、
　前記空気清浄ユニット部は、
　少なくとも前記清浄部が取り付けられる板状の基台部を有し、
　前記基台部は、
　下端部において前記ガイド部に摺動自在に配置される板状の下壁部を含み、
　前記嵌合孔部は、
　前記下壁部に形成されており、
　前記空気清浄部は、
　前記空気清浄ユニット部のメンテナンス可能な位置まで前記空気清浄ユニット部を前記箱開口部から引き出した場合に、前記空気清浄ユニット部が前記溝部の内部に落ち、前記爪部と前記嵌合孔部とが嵌合する請求項６に記載の空気調和機の室内機。
　前記空気清浄部は、
　前記空気清浄ユニット部が前記ボックス部に取り付けられた場合に、前記電気品箱が前記ボックス部の内部に収容されるように構成されている請求項６又は７に記載の空気調和機の室内機。
　前記空気清浄部は、
　前記空気清浄ユニット部が前記ボックス部に取り付けられた場合に、前記電気品箱が前記ボックス部の外部に配置されるように構成されている請求項６又は７に記載の空気調和機の室内機。