WO2024111345A1 - 電動圧縮機及びこれを備えた空気調和装置 - Google Patents

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善彰 宮本
隆史 渡辺
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Abstract

作業者が電動圧縮機のメンテナンスを行う際においてターミナルカバーの取付け及び取外しを容易に、かつ効率的に行うことができる電動圧縮機を提供する。電動圧縮機は、圧縮機構を収容するハウジングと、ハウジングの内部と外部とを気密に封止した状態で固定された複数の端子部と、ハウジングに対して立設された平面形状の複数の壁部(501,502,503)を有し、これら壁部の側部が連結されることによって開口を有した状態で複数の端子部の全体を囲うターミナルガード(500)と、該ターミナルガードの壁部に重なり部(601)を有して開口を覆うターミナルカバー(600)と、を備え、ターミナルガードの1つの壁部には、ターミナルカバーと係合する係合部が設けられている。

Description

電動圧縮機及びこれを備えた空気調和装置
 本開示は、電動圧縮機及びこれを備えた空気調和装置に関するものである。
 従来、電動とされた圧縮機の側面には電力供給用のターミナル端子が設けられており、さらに、ターミナル端子を保護するためのターミナルカバーを取り付けるための構造が設けられている。圧縮機の駆動時には、圧縮機本体の内部の大型のモータを回転させる必要があるために圧縮機に大電流を供給する。そのため、圧縮機側面に並設されるターミナル端子は複数個に亘り、ターミナル端子の数の増加に応じてターミナルガード及びターミナルカバーも大型化する。
 特許文献1には、圧縮機構を内包する密閉容器に取り付けられたターミナル端子と、ターミナル端子及びターミナル端子に接続された電装部品を覆うように形成されたターミナルカバーが開示されている。
特開2006-161703号公報
 しかしながら、特許文献1に開示されたターミナルカバーの取付け構造は、ターミナルカバーの内部に設けられた一対の突起が、圧縮機側面に取付けられたターミナルボックスの係合孔と係合し合うことで係止固定される構造となっている。このような構造では、作業者は、ターミナルカバーの突起とターミナルボックスの係合孔との係合箇所を目視確認することができない。ターミナルボックス及びターミナルカバーが大型化するほど、多大な作業負担を強いられるという問題があった。
 本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、作業者が電動圧縮機のメンテナンスを行う際においてターミナルカバーの取付け及び取外しを容易に、かつ効率的に行うことができる電動圧縮機及びこれを備えた空気調和装置を提供することを目的とする。
 本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機構を収容するハウジングと、前記ハウジングの内部と外部とを気密に封止した状態で固定された複数の端子部と、前記ハウジングに対して立設された平面形状の複数の壁部を有し、これら壁部の側部が連結されることによって開口を有した状態で複数の前記端子部の全体を囲うターミナルガードと、該ターミナルガードの前記壁部に対して重なり部を有して前記開口を覆うターミナルカバーと、を備え、前記ターミナルガードの1つの前記壁部には、前記ターミナルカバーと係合する係合部が設けられている。
 本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る空気調和装置は、上記電動圧縮機を備える。
 本開示によれば、作業者が電動圧縮機のメンテナンスを行う際においてターミナルカバーの取付け及び取外しを容易に、かつ効率的に行うことができるという効果を奏する。
本開示の一実施形態に係る圧縮機の断面図である。 本開示の一実施形態に係る圧縮機の左側面図である。 図2に示す接続機構の部分拡大図である。 図2に示す圧縮機の平面図である。 図2に示す圧縮機のA-A矢視断面図である。 本開示の一実施形態に係るターミナルガード周りを示した斜視図である。 本開示の一実施形態に係るターミナルガード周りを示し、(a)は上側壁部に切欠きが設けられていない場合の横断面図であり、(b)は上側壁部に切欠きが設けられた場合の横断面図である。 本開示の一実施形態に係るターミナルカバーの斜視図である。 本開示の一実施形態に係るターミナルカバーがターミナルガードに取付けられた状態を示した斜視図である。 本開示の一実施形態に係るターミナルカバーの変形例を示す図である。
[圧縮機の概要]
 以下、本開示の一実施形態に係る圧縮機について、図面を参照して説明する。
 図1に示すように、圧縮機1は、空調機に用いられ、例えば二酸化炭素等のガスである冷媒Rfを二段圧縮する。圧縮機1は、脚部3を介して設置面FLに対して固定されている。
 圧縮機1は、ハウジング11と、ハウジング11の内部に設けられたロータリ圧縮機構(低段側圧縮機構)12と、スクロール圧縮機構(高段側圧縮機構)13と、電動モータ14と、回転軸15とを備えている。
 ハウジング11は、円筒状をなす本体部21と、本体部21の上部の開口を閉塞する上蓋部22と、本体部21の下部の開口を閉塞する下蓋部23とを備えている。
 そして、本体部21、上蓋部22及び下蓋部23によって画定されたハウジング11の内部には、密閉空間が形成されている。
 回転軸15は、ハウジング11の内部で軸線Xに沿って上下に延在して設けられている。回転軸15は、電動モータ14からの駆動力をロータリ圧縮機構12及びスクロール圧縮機構13に伝達するための部材である。
 回転軸15の上端側の部分は、スクロール側軸受31によって回転可能に支持されている。回転軸15の下端側の部分は、上部軸受32A(ロータリ側上部軸受)及び下部軸受32B(ロータリ側下部軸受)の2つの軸受によって回転可能に支持されている。
 電動モータ14は、回転軸15の長手方向における中央でかつ回転軸15の外周側に配置され、回転軸15を軸線X回りに回転させる。
 電動モータ14は、回転軸15の外周面に固定されたロータ38と、ロータ38の外周面と隙間を空けてロータ38と径方向に対向し、ハウジング11の本体部21の内壁に焼嵌め等によって固定されたステータ39とを有している。
 ロータ38には、軸線Xに対する周方向に所定間隔で設けられたロータ通路38aが設けられている。各ロータ通路38aは、上下方向(軸線X方向)にロータ38を貫通している。これらのロータ通路38aを介して、ロータリ圧縮機構12から吐出された冷媒Rfが上方へ流れる。
 ロータ38の上面及び下面には、ロータウェイト37が設けられている。各ロータウェイト37は、ロータ38が有する積層された鋼板を軸線X方向に貫通したピン38cによって固定されている。
 ロータ38の上部に設置されたロータウェイト37の上面には、油分離プレート38bが固定されている。油分離プレート38bは、円板形状とされており水平方向に延在するように配置されている。油分離プレート38bは、ロータ38とともに軸線X回りに回転する。
電動モータ14は、インバータ(図示せず)を介して電源に接続されており、回転軸15を周波数可変として回転させる。
 ロータリ圧縮機構12は、ハウジング11の内部で回転軸15の下端側に設けられている。
 ロータリ圧縮機構12は、本実施形態では2気筒とされており、回転軸15に設けられた偏心軸部41と、偏心軸部41に固定され、回転軸15の回転に伴って軸線Xに対して偏心して圧縮室C1内で回転するロータ42と、圧縮室C1が内部に形成されたシリンダ44とを備えている。
 シリンダ44に形成された圧縮室C1には、吸入管33及び吸入ボス35(ボス部)を介して外部から冷媒Rfが供給されるようになっている。
 圧縮室C1で圧縮された冷媒は、上部軸受32Aを介してロータリ吐出管43からハウジング11内の電動モータ14の下方の領域に吐出される。
 セパレートプレート45を挟んだ2つのシリンダ44は、上部軸受32Aと下部軸受32Bとに挟まれるような形態で、上部軸受32A及び下部軸受32Bに対してボルト(図示せず)によって下方から固定(締結)されている。
 シリンダ44の下方には、ボルト(図示せず)によって固定された油ポンプ49が設けられている。
 油ポンプ49は、ハウジング11の下部にある油溜まりから油を吸い込み、回転軸15の軸線Xに沿って貫通された油供給穴15aを介してスクロール側軸受31側へと導く。
 スクロール圧縮機構13は、ハウジング11の内部で回転軸15の上端側に設けられている。
 スクロール圧縮機構13は、スクロール側軸受31に固定された固定スクロール51と、固定スクロール51の下方で固定スクロール51に対向して配置された旋回スクロール57とを備えている。
 固定スクロール51は、スクロール側軸受31の上面に固定された端板52及び端板52から下方に突出する固定ラップ53を有している。
 端板52の中央部(軸線X近傍)には、軸線X方向に沿って貫通する吐出孔52aが形成されている。
 旋回スクロール57は、軸線X方向においてスクロール側軸受31と固定スクロール51との間に挟まれるようにして配置されている。
 旋回スクロール57は、回転軸15の偏心軸部56に接続された端板58及び端板58から上方に突出する旋回ラップ59を有している。
 端板58は、回転軸15の上端に設けられた偏心軸部56に対してドライブブッシュ55を介して摺動可能に連結されており、回転軸15の回転に伴って軸線Xに対して偏心して旋回運動する。
 旋回ラップ59は、固定ラップ53と噛み合うことで固定ラップ53との間に冷媒Rfを圧縮する圧縮室C2を形成している。
 スクロール側軸受31の中央に形成された凹所と旋回スクロール57の下部との間には、バランスウェイト室63が形成されている。
 バランスウェイト室63では、回転軸15とともに回転軸ウェイト54が回転する。
 回転軸ウェイト54は、ドライブブッシュ55に焼きばめされ、偏心軸部56に挿入されている。
 回転軸ウェイト54は、回転軸15の回転に伴って軸線Xに対して偏心して回転することで、軸線Xに対して偏心して旋回運動する旋回スクロール57との回転軸に対するつり合いを取る。
 ロータリ圧縮機構12で圧縮されてハウジング11内に吐出された冷媒Rfは、スクロール圧縮機構13の外周側から圧縮室C2内に吸い込まれて、中心側に向かって圧縮される。
 圧縮された冷媒Rfは、固定スクロール51に形成された吐出孔52a、及び吐出管34を介してハウジング11の外部へ吐出される。
 スクロール側軸受31の下方には、スクロール側軸受31を覆うようにカバー48が設けられている。
 カバー48は、板金加工されて成形されており、下方から上方に向かって段階的に拡径された筒形状とされている。
 カバー48の下端には、吸入開口48a形成されている。すなわち、吸入開口48aは、下方を向いて開口した、軸線Xに対する周方向においてカバー48と回転軸15との間に形成された円環状の領域である。
 カバー48によってハウジング11の電動モータ14側の空間とスクロール側軸受31側の空間とが仕切られており、吸入開口48aから吸い込まれた冷媒がスクロール圧縮機構13に導かれるようになっている。
 ハウジング11の外部でかつ下方には、オイルレベルタンク60が設けられている。
 オイルレベルタンク60は、中空の容器とされ、下部に設けられた下部配管61と上部に設けられた均圧管62を介してハウジング11の内部と連通している。
 オイルレベルタンクの上部にはソケット65が設けられており、ソケット65にはレベル計(図示せず)が設置される。
 オイルレベルタンク60の内部には、ハウジング11の内部の油溜まりから下部配管61を介して油が導かれ、ソケット65に設置されるレベル計によって油溜まりの油面高さを計測することができる。
 ハウジング11内には、ハウジング11の内壁に接触しつつ上下方向に延在する油戻し管67が設けられている。油戻し管67は、上端がスクロール側軸受31に固定され、下端がハウジング11の下部の油溜まりに位置するように設けられている。
[接続機構について]
 次に、図2、図3および図5を参照して、本実施形態の圧縮機1が備えるハーメチック端子(端子部)110,120,130について説明する。図2は、図1に示す圧縮機1の左側面図である。図3は、図2に示す接続機構200の部分拡大図である。図5は、図2に示す圧縮機1のA-A矢視断面図である。
 図2、図3および図5に示すように、圧縮機1は、3つのハーメチック端子110,120,130と、接続機構200と、を備える。圧縮機1は、本体部21側面に立設し、3つのハーメチック端子110,120,130及び接続機構200を囲うターミナルガード500を備えている。図5に示すように、ハウジング11の本体部21には、3つの貫通穴21A,21B,21Cが形成されている。ハーメチック端子110は貫通穴21Aに挿入され、ハーメチック端子120は貫通穴21Bに挿入され、ハーメチック端子130は貫通穴21Cに挿入されている。
 ハーメチック端子110,120,130は、それぞれ貫通穴21A,21B,21Cに対して溶接により接合されている。ハーメチック端子110,120,130は、密閉空間CSと外部空間OSとが連通しないように封止されている。
 次に、図2から図4を参照して、接続機構200について説明する。接続機構200は、ハウジング11の本体部21に固定されるとともにハーメチック端子110,120,130とU相ケーブル310,V相ケーブル320,W相ケーブル330とを電気的に接続する機構である。
 図3に示すように、接続機構200は、3つのバスバー210,220,230と、端子台240と、9つの連結ケーブル251,252,253,254,255,256,257,258,259とを有する。
 3つのバスバー210,220,230は、それぞれ導電性を有する金属材料により形成される部材である。バスバー210には1つのU相ケーブル310が圧着端子311を介して電気的に接続される。バスバー220には1つのV相ケーブル320が圧着端子321を介して電気的に接続される。バスバー230には1つのW相ケーブル330が圧着端子331を介して電気的に接続される。
 端子台240は、バスバー210,220,230が固定されるとともにハウジング11の本体部21の設置される構造体である。端子台240は、ハウジング11の本体部21に対してバスバー210,220,230が絶縁状態を維持するようにこれらを本体部21に設置する。
 バスバー210には、それぞれハーメチック端子110,120,130に接続される3つの連結ケーブル251,254,257が圧着端子251a,254a,257aを介して接続されている。バスバー220には、それぞれハーメチック端子110,120,130に接続される3つの連結ケーブル252,255,258が圧着端子を介して接続されている。バスバー230には、それぞれハーメチック端子110,120,130に接続される3つの連結ケーブル253,256,259が圧着端子253a,256a,259aを介して接続されている。
 図3に示すように、バスバー210には、3つの連結ケーブル251,254,257が接続されている。連結ケーブル251がバスバー210に接続される圧着端子251aの位置と連結ケーブル257がバスバー210に接続される圧着端子257aの位置とを結ぶ直線L2が通過しない位置に、連結ケーブル254が圧着端子254aの位置でバスバー210に接続されている。
 ここでは、バスバー210,220,230には、それぞれ3つの連結ケーブルが接続されるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、ハーメチック端子110,120,130がそれぞれ3以上の任意の数のピンを備えるものとし、バスバー210,220,230には、それぞれ3以上の任意の数の連結ケーブルが接続されるものとしてもよい。
 U相ケーブル310とV相ケーブル320とW相ケーブル330は、それぞれ電動モータ14に印加する三相交流電流を出力する制御部(図示せず)のUVW出力端子に接続される。U相ケーブル310は、バスバー210を介してU相電流を、連結ケーブル251,254,257を介してハーメチック端子110,120,130に伝達する。
 V相ケーブル320は、バスバー220を介してV相電流を、連結ケーブル252,255,258を介してハーメチック端子110,120,130に伝達する。W相ケーブル330は、バスバー230を介してW相電流を、連結ケーブル253,256,259を介してハーメチック端子110,120,130に伝達する。
 本実施形態の電動モータ14は、U端子とV端子とW端子有する三相交流モータである。貫通穴21Aに挿入されるハーメチック端子110が有する3つのピンは電動モータ14のU端子,V端子,W端子にそれぞれ接続されている。貫通穴21Bに挿入されるハーメチック端子120が有する3つのピンは電動モータ14のU端子,V端子,W端子にそれぞれ接続されている。貫通穴21Cに挿入されるハーメチック端子130が有する3つのピンは電動モータ14のU端子,V端子,W端子にそれぞれ接続されている。
 ハーメチック端子110に対応するターミナルブロック111には、3つの貫通孔が形成されており、各貫通孔にはそれぞれ対応するストラップが挿通される。ハーメチック端子110に固定される3つのストラップは、3つの連結ケーブル251,254,257によりバスバー210に接続されている。
 ハーメチック端子120に対応するターミナルブロック112は、3つの貫通孔が形成されており、各貫通孔にはそれぞれ対応するストラップが挿通される。ハーメチック端子120に固定される3つのストラップは、3つの連結ケーブル252,255,258によりバスバー220に接続されている。
 ハーメチック端子130に対応するターミナルブロック113には、3つの貫通孔が形成されており、各貫通孔にはそれぞれ対応するストラップが挿通される。ハーメチック端子130に固定される3つのストラップは、3つの連結ケーブル253,256,259によりバスバー230に接続されている。
 図4に示すように、接続機構200は、ターミナルカバー600を有する。ターミナルカバー600は、3つのバスバー210,220,230と、端子台240と、9つの連結ケーブル251,252,253,254,255,256,257,258,259とが、外部へ露出しないように保護するものである。図2および図3は、接続機構200からターミナルカバー600を取り外した状態を示している。
[ターミナルガード及びターミナルカバーについて]
 以下、図6~図9を参照し、本開示の一実施形態に係るターミナルガード500及びターミナルカバー600について説明する。
 図6は、本開示の一実施形態に係るターミナルガード500周りを示した斜視図である。
 ターミナルガード500は、3つのハーメチック端子110,120,130及び接続機構200を囲うように、略円筒形状である本体部の側面に対して立設して固定される柵状の部材である。より具体的には、ターミナルガード500は、圧縮機の接地面に対して上側に位置する矩形の上側壁部(壁部)501と、接地面に対して上側壁部501よりも下側に位置する矩形の下側壁部(壁部)502と、上側壁部501及び下側壁部502のそれぞれの幅方向の端部に接続されて上下方向に延在する2つの側壁部(壁部)503とを有する。
 上側壁部501は、図6における横方向において両端が下方に向けて略直角に屈曲した屈曲面(側部)501aを有している。そして、両端に位置する各屈曲面501aと側壁部503の上部領域とは、それぞれ重なり合っている。
 上側壁部501の上面には、本体部に対して反対側の前端部501cの一部が上方に向けてL字形状に折り曲げられた凸部(突起)504を有する。凸部504は、上側壁部501の両側部にそれぞれ1つずつ設けられている。凸部504は、後述のターミナルカバー600が有する係合孔604と係合する。
 下側壁部502は、ターミナルガード500の各壁部のうち、圧縮機の接地面側である下側に位置する壁部であり、上側壁部501と同様に矩形の形状を有する。下側壁部502は、図6における横方向において両端が上方向に向けて略直角に屈曲した屈曲面(側部)502aを有している。そして、両端の該屈曲面502aと側壁部503の下部領域とは、それぞれ重なり合っている。
 下側壁部502の下面には、U相ケーブル、V相ケーブル、W相ケーブル及びアースケーブルのそれぞれをターミナルガード500の内部に挿通するための挿通孔508がケーブル毎に設けられている。
 側壁部503の上下方向における両端部は、上側壁部501の屈曲面501aと下側壁部502の屈曲面502aとの間隔を塞ぐように、上側壁部501の屈曲面501a及び下側壁部502の屈曲面502aのそれぞれと連結されている。このように、側壁部503が上側壁部501及び下側壁部502と連結されることにより、ターミナルガード500は、本体部に対して反対側が開口し、かつ各壁部501,502,503によって3つのハーメチック端子110,120,130及び接続機構200を囲う形状となる。ターミナルガード500は、本体部の側面に対して垂直な方向に開口を有するため、作業者は3つのハーメチック端子110、120,130及び接続機構200へ容易にアクセスすることができる。
 図6に破線の楕円で囲んだ位置、すなわち上側壁部501の屈曲部501bの角部507には、切欠き505が設けられている。図7は、本開示の一実施形態に係るターミナルガード500周りの横断面図である。具体的には、図7の(a)は、上側壁部501の屈曲部501bの角部507に切欠き505が設けられていない場合の横断面図である。図7(b)は、上側壁部501の屈曲部501bの角部507に切欠き505が設けられている場合の横断面図である。
 図7(b)に示すように、上側壁部501の両側部における各屈曲部501bの角部507には切欠き505が設けられている。角部507に切欠き505を設けることにより、すなわち、ハーメチック端子へのアクセス方向(図7(b)中の二点鎖線方向)において空きスペースを設けることにより、ハーメチック端子にターミナルブロックやケーブルを取り付ける際に、作業者がハーメチック端子にアクセスしやすくなり、組立又はメンテナンスの作業性を向上することができる。
 本実施形態においては、上側壁部501の屈曲部501bの角部507に切欠き505を設けている場合を例として説明するが、本開示の技術的範囲はこの例に限定されず、図7(a)のように切欠き505を設けていなくてもよい。切欠き505の形状及び寸法は、この例に限らず設計要件等に応じて適宜変更されてもよい。
 図8は、本開示の一実施形態に係るターミナルカバー600の斜視図である。図8は、ターミナルカバー600を内側から見た状態を示している。ターミナルカバー600は、ターミナルガード500の開口を覆う形状の部材である。より具体的には、ターミナルカバー600は、コの字形状の重なり壁部(重なり部)601と、ターミナルガードの開口を覆う平面形状とされた封止壁部602とを有する。具体的には、封止壁部602の3辺のそれぞれから立設されて重なり壁部601が形成されている。ターミナルカバー600は、例えば板金加工によって製造される。
 重なり壁部601は、ターミナルカバー600内側に空間を形成するように設けられたコの字形状の面を形成し、各壁部のそれぞれがターミナルガード500の上側壁部501又は側壁部503と重なる。重なり壁部601は、ターミナルガード500の上側壁部501の凸部504に対応する位置に、凸部504と係合する係合孔604を有する。
 封止壁部602は、ターミナルガード500の開口を覆う面であり、ターミナルガード500の内部の3つのハーメチック端子110,120,130及び接続機構200をターミナルガード500の外部の空気や水を遮るための遮蔽部材である。
 図9は、ターミナルカバー600がターミナルガード500に取付けられた状態を示している。
 図9に示すように、ターミナルカバー600は、重なり壁部601が上側壁部501及び側壁部503の各壁部と重なり合うように密着して、ターミナルガード500に取付けられる。ターミナルカバー600がターミナルガード500に取付けられた状態において、ターミナルガード500の開口は封止壁部602によって覆われる。ターミナルカバー600は、ターミナルガード500の形状及び寸法に対応する寸法で形成され、ターミナルガードに密着するように取付けられる。これにより、ターミナルガード500及びターミナルカバー600の寸法を最小限にすることができる。
 さらに、ターミナルガード500の内部に空気や結露によって発生した水等の流体が侵入することを抑止することができ、ターミナルガード500の内部の素子の劣化や故障が発生することを抑止することができる。
 ターミナルカバー600をターミナルガード500に取付ける際には、係合孔604が凸部504と係合するように、ターミナルガード500にターミナルカバー600を上方から被せることにより、ターミナルカバー600の取付けを容易に行うことができる。
 図10には、ターミナルカバー600の変形例が示されている。図10に示すように、ターミナルカバー600は、各重なり壁部601の内面にシール部材605(図10のハッチング部)が設けられていてもよい。
 シール部材605は、重なり壁部601の内面に設けられ、重なり壁部601とターミナルガード500の上側壁部501及び側壁部503との間の隙間を塞ぐ部材である。シール部材605は、例えば、ウレタンやエチレンプロピレンジゴム(EPDM)等のゴムを材料とする発泡シール材であり、両面テープ等の接着剤を用いて重なり壁部601に接着される。
 このように、重なり壁部601にシール部材605を設けることにより、仮に、各部品の累積公差により、重なり壁部601及びとターミナルガードの上側壁部及び側壁部との間の隙間が生じる場合においても、該隙間をシール部材605によって塞ぐことができる。これにより、結露によって発生した水等の流体が、ターミナルガード及びターミナルカバー600によって形成される気密空間内部に侵入することをより確実に抑止することができる。
 重なり壁部601とターミナルガードの上側壁部及び側壁部との間の隙間を塞ぐシール部材605を設ける範囲については、適宜変更されてもよい。例えば、図10の例では、3つの重なり壁部601の全てにシール部材605を設けているが、重なり壁部601の縁及び係合孔604周囲にのみシール部材605を設けることとしてもよい。重なり壁部601にシール部材605を設けず、ターミナルガード500の上側壁部501又は側壁部503にシール部材605を設けることとしてもよい。
 上述した実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
 ターミナルカバー600は、重なり壁部601が上側壁部501及び側壁部503の3つの壁部501,503と重なり合うように密着して、ターミナルガード500に取付けられる。すなわち、ターミナルカバー600は、ターミナルガード500の形状及び寸法に対応する寸法で形成され、ターミナルガード500に密着するように取付けられる。これにより、ターミナルガード500及びターミナルカバー600の寸法を最小限にすることができる。
 ターミナルカバー600がターミナルガード500に取付けられた状態において、ターミナルガード500の開口は封止壁部602によって覆われるため、ターミナルガード500にターミナルカバー600が取り付けられた状態においては、ターミナルガード500の内部に結露によって発生した水等の流体が侵入することを可及的に防止することができる。すなわち、3つのハーメチック端子110,120,130の劣化や故障を抑止することができる。
 ターミナルガード500の上側壁部501の上面には、本体部に対して反対側の張出す方向の前端部501cの一部が上方に向けてL字形状に折り曲げられた凸部504が設けられ、凸部504とターミナルカバー600の設けられた係合孔604とが係合することにより、ターミナルカバー600がターミナルガード500に取付けられる。このように、凸部504と係合孔604が係合部となることにより、作業者は、圧縮機のメンテナンスを行う際において、ターミナルガード500に対するターミナルカバー600の取付け又は取外しを容易に、かつ効率的に行うことができる。
 ターミナルガード500の上側壁部501の屈曲部501bの角部507に切欠き505を設けていることにより、ターミナルガード500の内側に位置するハーメチック端子110,120,130にターミナルブロックやケーブルを取り付ける際に、作業者がハーメチック端子にアクセスしやすくなり、組立又はメンテナンスの作業性を向上することができる。
 ターミナルカバー600の各重なり壁部601の内面にシール部材605を設けられることにより、ターミナルカバー600がターミナルガード500に取り付けられた状態において、ターミナルガード500の上側壁部501及び側壁部503と、ターミナルカバー600の重なり壁部601との隙間を塞ぐことができる。したがって、結露によって発生した水等の流体が、ターミナルガード500及びターミナルカバー600によって形成される気密空間内部に侵入することをより確実に抑止することができる。
 以上、本開示について実施形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
<付記>
 上述した実施形態に記載の電動圧縮機及びこれを備えた空気調和装置は、例えば以下のように把握される。
 本開示に係る電動圧縮機(1)は、圧縮機構を収容するハウジング(11)と、前記ハウジングの内部と外部とを気密に封止した状態で固定された複数の端子部(110,120,130)と、前記ハウジングに対して立設された平面形状の複数の壁部(501,502,503)を有し、これら壁部の側部が連結されることによって開口を有した状態で複数の前記端子部の全体を囲うターミナルガード(500)と、該ターミナルガードの前記壁部に重なり部(601)を有して前記開口を覆うターミナルカバー(600)と、を備え、前記ターミナルガードの1つの前記壁部には、前記ターミナルカバーと係合する係合部が設けられている。
 本開示の第1態様に係る電動圧縮機によれば、複数の端子部を囲うターミナルガードの1つの壁部に係合部が設けられることとしたので、この係合部を起点としてターミナルカバーをターミナルガードに対して取り付けることができる。ターミナルカバーは、ターミナルガードの壁部に対して部分的に重なりながらターミナルガードの開口部を覆う。このように、ターミナルカバーがターミナルガードの各壁部に対して重なり部を有している。ターミナルカバーは、ターミナルガードの形状及び寸法に対応する寸法で形成され、ターミナルガードに密着するように取付けられる。これにより、ターミナルガード及びターミナルカバーの寸法を最小限にすることができる。ターミナルカバーが取り付けられた状態において、ターミナルガードの内側に結露によって発生した水等の流体が侵入することを可及的に防止することができ、ひいては端子部の劣化や故障を抑止することができる。ターミナルカバーは、ターミナルガードの1つの壁部に設けられている係合部によってターミナルガードと係合するため、作業者が電動圧縮機のメンテナンスを行う際においてターミナルカバーの取付け及び取外しを容易に、かつ効率的に行うことができる。
 本開示の第2態様に係る電動圧縮機は、前記第1態様において、前記係合部は、前記ターミナルガードの上面の前記壁部に設けられる突起(504)であることとしてもよい。
 本開示に係る電動圧縮機によれば、ターミナルガードの上面の壁部に設けられる突起によってターミナルガードとターミナルカバーが係合する。これにより、大型で重量があるターミナルカバーを取り付ける際の位置合わせにおいて、ターミナルカバーを取り付ける際に作業者の視点から係合部の位置を確認できる。このため、作業者はターミナルカバーの取付け及び取外しを容易に、かつ効率的に行うことができる。
 本開示の第3態様に係る電動圧縮機は、前記第1態様又は前記第2態様において、前記ターミナルガードの上面の前記壁部において角部に切欠き(505)が設けられていることとしてもよい。
 本開示に係る電動圧縮機によれば、ターミナルガードの上面の壁部の角部には、切欠きが設けられている。これにより、端子部にターミナルブロックやケーブルを取り付ける際に、作業者が端子部にアクセスしやすくなり、組立又はメンテナンスの作業性を向上することができる。
 本開示の第4態様に係る電動圧縮機は、前記第1態様乃至前記第3態様のいずれかにおいて、前記重なり部の縁には、シール部材(605)が設けられていることとしてもよい。
 本開示に係る電動圧縮機によれば、重なり部の縁には、シール部材が設けられている。すなわち、ターミナルガードの各壁面とターミナルカバーの接触する面の端部は、シール部材によって封止される。これにより、結露によって発生した水等の流体が、ターミナルガード及びターミナルカバーによって形成される気密空間内部に侵入することをより確実に抑止することができる。
 本開示の第5態様に係る空気調和装置は、前記第1態様乃至前記第4態様のいずれかにおいて、本開示の電動圧縮機を備える。
1              圧縮機
3              脚部
11             ハウジング
12             ロータリ圧縮機構(低段側圧縮機構)
13             スクロール圧縮機構(高段側圧縮機構)
14             電動モータ
15             回転軸
15a            油供給穴
21             本体部
21A,21B,21C    貫通穴
22             上蓋部
23             下蓋部
31             スクロール側軸受
32A            上部軸受
32B            下部軸受
33             吸入管
34             吐出管
37             ロータウェイト
38             ロータ
38a            ロータ通路
38b            油分離プレート
39             ステータ
41             偏心軸部
43             ロータリ吐出管
44             シリンダ
48             カバー
48a            吸入開口
49             油ポンプ
51             固定スクロール
52             端板
52a            吐出孔
53             固定ラップ
54             回転軸ウェイト(バランスウェイト)
55             ドライブブッシュ
56             偏心軸部
57             旋回スクロール
58             端板
59             旋回ラップ
60             オイルレベルタンク
61             下部配管
62             均圧管
63             バランスウェイト室
65             ソケット
67             油戻し管
110,120,130    ハーメチック端子
111,112,113    ターミナルブロック
200            接続機構
210            バスバー
220            バスバー
230            バスバー
240            端子台
251,252,253,254,255,256,257,258,259  連結ケーブル
251a,253a,257a,259a 圧着端子
310            U相ケーブル
311,321,331    圧着端子
320            V相ケーブル
330            W相ケーブル
500            ターミナルガード
501            上側壁部
501a           屈曲面
501b           屈曲部
501c           前端部
502            下側壁部
502a           屈曲面
503            側壁部
504            凸部
505            切欠き
507            角部
508            挿通孔
600            ターミナルカバー
601            重なり壁部
602            封止壁部
604            係合孔
605            シール部材
CS             密閉空間
OS             外部空間
Rf             冷媒
X              軸線
 

Claims (5)

  1.  圧縮機構を収容するハウジングと、
     前記ハウジングの内部と外部とを気密に封止した状態で固定された複数の端子部と、
     前記ハウジングに対して立設された平面形状の複数の壁部を有し、これら壁部の側部が連結されることによって開口を有した状態で複数の前記端子部の全体を囲うターミナルガードと、
     該ターミナルガードの前記壁部に対して重なり部を有して前記開口を覆うターミナルカバーと、
    を備え、
     前記ターミナルガードの1つの前記壁部には、前記ターミナルカバーと係合する係合部が設けられている電動圧縮機。
  2.  前記係合部は、前記ターミナルガードの上面の前記壁部に設けられる突起である請求項1に記載の電動圧縮機。
  3.  前記ターミナルガードの上面の前記壁部において角部に切欠きが設けられている請求項1に記載の電動圧縮機。
  4.  前記重なり部の縁には、シール部材が設けられている請求項1に記載の電動圧縮機。
  5.  請求項1に記載の電動圧縮機を備えた空気調和装置。
     
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