WO2024111167A1 - ブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法 - Google Patents

ブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法 Download PDF

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純也 木村
松岡 雅史
史幸 川瀬
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Abstract

本願発明は、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現したブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法を提供する。 外部接続端子(800)と接続される一対の端子部(110)と、当該端子部(110)の間に接続された溶断部(200)と、当該溶断部(200)を収容するハウジング(300)とを備えるブレード形ヒューズ(400)であって、端子部(110)は、端子部(110)と外部接続端子(800)とが接続される外部接点(410、420)が溶断部(200)の一部と横並びに配置されるように構成され、端子部(100)の上端(120)は、ハウジング(300)の上端の固定孔(340)に挿入されて潰されて、当該固定孔(340)内に固定された状態であることを特徴とする。

Description

ブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法
 本願発明は、例えば自動車等の電気回路を保護するために用いられるブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法に関する。
 従来から、特許文献1に示すようなブレード形ヒューズは、自動車等に搭載されている電気回路や、電気回路に接続されている各種電装品を保護するために用いられてきた。詳しくは、ブレード形ヒューズは、略U字形状の溶断部と、当該溶断部と接続されると共に下方へ延出する一対の端子部を備えており、一対の端子部の下半分側に外部接続端子を接続していた。そして、電気回路に異常が生じた場合に、ブレード形ヒューズの溶断部が異常電流により溶断して、電気回路を遮断していた。また、一対の端子部の上半分側には、ハウジングを固定するための固定孔が設けられており、その固定孔にハウジングの固定軸を挿入してかしめ(冷間かしめ等)ていた。
ところで、近年は、ブレード形ヒューズの低背化の要望がある。ブレード形ヒューズを低背化する場合は、端子部の上下方向の高さを低くすればよい。ただ、端子部の上下方向の高さを低くすると、ハウジングを固定するための固定孔などの固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所とを配置するスペースが無くなり、互いに干渉してしまうため、端子部の上下方向の高さを低くするのが難しかった。
特開2013-157237
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現したブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法を提供する。
本願発明のブレード形ヒューズは、外部接続端子と接続される一対の端子部と、当該端子部の間に接続された溶断部と、当該溶断部を収容するハウジングとを備えるブレード形ヒューズであって、前記端子部は、当該端子部と前記外部接続端子とが接続される外部接点が前記溶断部の一部と横並びに配置されるように構成され、前記端子部の上端は、前記ハウジングの上端の固定孔に挿入されて潰されて、当該固定孔内に固定された状態であることを特徴とする。
 上記特徴によれば、外部接続端子と接続される外部接点が、溶断部と横並びに配置されて、端子部の上下方向の高さを低くできる。さらに、端子部の上端は、外部接続端子と接続する部分ではないので、端子部の上端をハウジングとの固定箇所として利用しても、外部接続端子を接続する接続箇所と干渉することがない。その結果、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現できるのである。
本願発明のブレード形ヒューズは、前記溶断部と一方の前記端子部とが接続された第一連結点と、前記溶断部と他方の前記端子部とが接続された第二連結点とを備え、前記第一連結点と前記第二連結点は、前記溶断部の中央部の上下にそれぞれ異なる高さで配置される、ことを特徴とする。
第一連結点と第二連結点とを上下に離すことで、溶断部を上下の広い空間に、熱的バランスを考慮して比較的自由な形状で配置できることから、横幅を狭くしても、従来と比較して熱が局所的に集中せず、熱的バランスを保てることから、所望の溶断特性を得ることが出来る。
本願発明のブレード形ヒューズは、前記溶断部は、前記中央部を中心に点対称な形状をしていることを特徴とする。
上記特徴によれば、熱的バランスが保たれ、溶断特性が安定するのである。
本願発明のブレード形ヒューズは、一方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第一外部接点と、他方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第二外部接点とを備え、前記第一外部接点と前記第二外部接点が配置される高さは、前記溶断部の中央部が配置される高さと等しく、前記第一連結点と前記第一外部接点との距離と、前記第二連結点と前記第二外部接点との距離とが等しい、ことを特徴とする。
上記特徴によれば、溶断部の横幅を狭くしても、溶断部の全長を長くとることができ、低定格のブレード形ヒューズにも対応できる。さらに、第一外部接点と第一連結点との距離と、第二外部接点と第二連結点との距離が等しいことから、電流が流れる端子部上の経路の抵抗値が等しくなり、外部接点に対する方向性が無くなる、つまり、ブレード形ヒューズの取付の方向性が無くなり、ヒューズボックス等の収容体への取り付けが容易となる。
本願発明のブレード形ヒューズは、前記溶断部の横幅は、前記端子部の横幅よりも狭いことを特徴とする。
上記特徴によれば、端子部の横幅は互換性の観点や、幅狭化の観点から狭くすることは難しいため、溶断部の横幅を狭くして、ブレード形ヒューズの横幅を狭くしたのである。
本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、外部接続端子と接続される一対の端子部と、当該端子部の間に接続された溶断部と、当該溶断部を収容するハウジングとを備えるブレード形ヒューズの製造方法であって、前記端子部は、前記端子部と前記外部接続端子とが接続される外部接点が前記溶断部の一部と横並びに配置されるように構成され、前記端子部の上端は、前記ハウジングの上端の固定孔に挿入されて潰されて、当該固定孔内に固定されることを特徴とする。
 上記特徴によれば、外部接続端子と接続される外部接点が、溶断部と横並びに配置されて、端子部の上下方向の高さを低くできる。さらに、端子部の上端は、外部接続端子と接続する部分ではないので、端子部の上端をハウジングとの固定箇所として利用しても、外部接続端子を接続する接続箇所と干渉することがない。その結果、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現できるのである。
本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、前記端子部の上端を前記固定孔内に固定することは、まず、前記固定孔よりも先端が小さい第一パンチング部材により、前記固定孔に挿入された前記ハウジングの上端を潰し、次に、前記第一パンチング部材よりも先端が大きい第二パンチング部材により、前記ハウジングの上端を潰すことを特徴とする。
上記特徴によれば、まず、第一パンチング部材によって端子部の上端を潰すことで、端子部とハウジングの固定孔とを仮固定して位置決めし、その次に、第二パンチング部材によって端子部の上端を潰すことで、所望の位置で正確に固定できるのである。
 上記のように、本願発明のブレード形ヒューズ、及びブレード形ヒューズの製造方法によれば、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現できる。
(a)は、本願発明のブレード形ヒューズの正面図、(b)は、ハウジングを取り外した状態のブレード形ヒューズの正面図である。 ブレード形ヒューズを収容体に収容する状態の全体斜視図である。 (a)は、図2のA-A断面図であって、ブレード形ヒューズを収容体に収容した状態の断面図、(b)は、図2のB―B断面図であって、ブレード形ヒューズを収容体に収容した状態の断面図である。 図3(a)において、ハウジングと収容体を取り除いて示した断面図である。
100 端子部
200 溶断部
210 第一連結点
220 第二連結点
230 中央部
300 ハウジング
400 ブレード形ヒューズ
410 第一外部接点
420 第二外部接点
 以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する実施形態におけるブレード形ヒューズの各部材の形状や材質等は、一例を示すものであって、これらに限定されるものではない。
まず、本願発明のブレード形ヒューズ400を図1に示す。図1(a)は、ブレード形ヒューズ400の正面図、図1(b)は、ハウジング300を取り外した状態のブレード形ヒューズ400の正面図である。
図1に示すように、ブレード形ヒューズ400は、一対の端子部100と、端子部100の間に横並びに配置された溶断部200とを備える。また、ブレード形ヒューズ400は、内部に溶断部200を収容するハウジング300を備える。ハウジング300は、合成樹脂などの絶縁体から構成されている。また、端子部100は、金属製の導体から構成されており、後述する外部接続端子800と電気的に接続される部分である。具体的には、端子部100は、下端110から上端120まで上下方向に直線状に延出しており、平坦な本体部130を備える。本体部130は、後述する外部接続端子800に差し込まれるように板状に構成されており、溶断部200との連結箇所である立上部132を備える。この本体部130の立上部132は、本体部130の厚みより薄くなっており、本体部130の内端131から内側へ向けて突出している。そして、端子部100の最も外側の外端133から、溶断部200と立上部132との境界までの横幅、つまり、端子部100の横幅はL1となっている。また、端子部100の本体部130は、外部接続端子800と接続する部分であり、様々な種類の外部接続端子と接続できるように互換性を持たせるため、端子部100の横幅L1は、これ以上狭くすることは難しい。さらに、端子部100を限界まで狭くしてあるので、強度確保の観点から、端子部100の本体部130には、ハウジング300を固定するために従来から利用されていた固定孔等を設けていない。
また、ブレード形ヒューズ400では、後述する外部接続端子800と接続される外部接点を備える端子部100と、溶断部200が横並びに配置されて、端子部100の上下方向の高さを低くしている。そのため、高さを低くした端子部100には、外部接続端子800を接続するスペースしか確保できず、従来のような、ハウジングを固定するための固定孔などの固定箇所を配置するスペースを確保することが難しい。そこで、本願発明のブレード形ヒューズ400では、端子部100の上端120をハウジング300の上端の固定孔340に挿入するように構成し、さらに、挿入された端子部100の上端120を、上方からパンチング部材によって潰すことで、端子部100の上端120が固定孔340内に圧入された状態となり、端子部100とハウジング300とが強固に固定されている。端子部100の上端120は潰されているので、図2に示すように、端子部100の上端120は、固定孔340内で下方へ窪んだ状態となっている。そして、端子部100の上端120は、外部接続端子800と接続する部分ではないので、端子部100の上端120をハウジング300との固定箇所として利用しても、外部接続端子を接続する接続箇所と干渉することがない。その結果、ハウジングを固定するための固定箇所と、外部接続端子を接続する接続箇所を互いに干渉することなく備えつつ、低背化を実現できるのである。
 また、端子部100の上端120を固定孔340に固定する際に、図1に示すように、まず、固定孔340よりも先端711が小さい第一パンチング部材710によって、端子部100の上端120を上方から潰してもよい。その次に、第一パンチング部材710の先端711よりも先端721が大きい第二パンチング部材720により、端子部100の上端120を上方から潰してもよい。このように、まず、第一パンチング部材710によって端子部100の上端120を潰すことで、端子部100の上端120とハウジング300の固定孔340とを仮固定して位置決めし、その次に、第二パンチング部材720によって端子部100の上端120を潰すことで、所望の位置で正確に固定できるのである。そして、2段階に分けて潰すことで、端子部100への負荷を減らすことでき、端子部100が座屈することを防止できる。なお、第一パンチング部材710及び第二パンチング部材720は、端子部100よりも硬い金属等から構成された任意の部材となっている。また、第一パンチング部材710の先端711は、楕円形の鋭利な形状が好ましい。また、第二パンチング部材720の先端721は、固定孔340よりも小さくなっている。さらに、第一パンチング部材710及び第二パンチング部材720によって、2段階に分けて潰しているが、これに限定されず、任意のパンチング部材で、3段階以上に分けて、端子部100の上端120を潰してもよい。
また、後述するハウジング300の位置決め段部320は、端子部100の上端120をパンチング部材によって潰す際に、ブレード形ヒューズ400を保持する治具によって支持される部分でもある。そして、パンチング部材によって潰す際に、端子部100側ではなく、ハウジング300側を保持するので、パンチング部材から受ける力が端子部100にかかりにくく、端子部100が座屈することを防止できる。
また、溶断部200は、両側の端子部100と横並びになっており、溶断部200は、端子部100の両側の下端110を結んだ直線と、端子部100の両側の上端120を結んだ直線と、本体部130の内端131とで囲まれた空間に収容されている。そして、溶断部200は、全体が、錫、銀、鉛、ニッケル等、又はこれらの合金等の低融点金属から構成されており、異常電流が流れた際に溶断するように構成されている。具体的には、溶断部200は、略S字形状をしており、一方の端子部100の立上部132と連結している第一連結点210と、他方の端子部100の立上部132と連結している第二連結点220とを備える。さらに、溶断部200は、中央部230を中心に点対称な形状をしている。つまり、溶断部200は、中央部230を中心に180度回転させても、回転前の溶断部200の形状と回転後の溶断部200の形状が同じなのである。
このように、溶断部200を、中央部230を中心に点対称な形状とすることで、熱的バランスが保たれ、溶断特性が安定するのである。なお、溶断部200は、中央部230を中心に略S字形状(中央部230の上下に屈曲箇所を1つずつ備える形状)をしているが、これに限定されず、溶断部200は、中央部230を中心に点対称な形状であれば、中央部230の上下のそれぞれに屈曲箇所を2つ以上備える形状など、任意の形状とすることができる。さらに、溶断部200は、中央部230を中心に点対称な形状となっているが、これに限定されず、溶断部200は任意の形状とすることができる。
 ここで、両側の端子部100を溶断部200と横並びに配置したことで、ブレード形ヒューズ400全体の高さは低くできる。しかしながら、端子部100が両側に配置されたため、ブレード形ヒューズ400の横幅L3が大きくなるのを防ぐ必要があるが、上述したように、端子部100の横幅L1は互換性の観点から、これ以上狭くすることは難しい。そのため、溶断部200の横幅L2、つまり、第一連結点210と第二連結点220の間の幅L2を狭くして、ブレード形ヒューズ400の横幅L3を狭くしたのである。
また、溶断部200の横幅L2を狭くした場合、溶断部が従来のような略U字形状であると、そのU字部分が押し潰されたような形状となるため、規定の抵抗値を得る為に必要な溶断部の長さが得られず、その結果、規定の溶断特性を得られない問題がある。
 そこで、本願発明のブレード形ヒューズ400では、第一連結点210と第二連結点220を、中央部230の上下にそれぞれ異なる高さに配置した。具体的には、溶断部200の第一連結点210は、端子部100の下端110から高さH1で配置され、溶断部200の第二連結点220は、端子部100の下端110から高さH2で配置され、溶断部200の中央部230は、端子部100の下端110から高さH3で配置されている。そして、第一連結点210が配置されている高さH1は、中央部230が配置されている高さH3よりも低く、第二連結点220が配置されている高さH2は、中央部230が配置されている高さH3よりも高くなっている。このように、第一連結点210と第二連結点220とを上下に離すことで、溶断部200を上下の広い空間に、熱的バランスを考慮して比較的自由な形状で配置できることから、従来と比較して熱が局所的に集中せず、熱的バランスを保てることから、所望の溶断特性を得ることが出来る。
 また、溶断部200の横幅L2を狭くすると、第一連結点210と第二連結点220との距離が近くなることから、溶断部200の形状、特に溶断部200の全長が制限されてしまう。特に、ブレード形ヒューズ400の定格値を低くする場合は、溶断部200の全長を長くして抵抗値を大きくする必要があるが、溶断部200の横幅L2を狭くすると、溶断部200の全長を長くするのが難しい。そこで、本願発明では、第一連結点210と第二連結点220は、中央部230の上下にそれぞれ異なる高さに配置した。このように、第一連結点210と第二連結点220とを上下に離すことで、第一連結点210と第二連結点220の間の長さ、つまり、溶断部200の全長を上下に引き延ばして長くするように、溶断部200の形状を変更できる。したがって、溶断部200の横幅L2を狭くしても、溶断部200の全長を長くとることができ、低定格のブレード形ヒューズ400にも対応できるのである。
 なお、本願発明のブレード形ヒューズ400では、溶断部200の横幅L2を端子部100の横幅L1よりも狭くしているので、ブレード形ヒューズ400の横幅L3を狭くできる。また、溶断部200は、中央部230を中心に点対称な形状なので、溶断部200の中央部230と第一連結点210との上下方向の距離H5(H5=H3-H1)は、溶断部200の中央部230と第二連結点220との上下方向の距離H6(H6=H2-H3)と等しくなっている。また、溶断部200の第二連結点220が配置された高さH2は、溶断部200の第一連結点210が配置された高さH1よりも高くなっているが、これに限定されず、溶断部200の第一連結点210が配置された高さH1が、溶断部200の第二連結点220が配置された高さH2よりも高くなるように、溶断部200の形状を決めてもよい。
 次に、図2から図4を参照して、ブレード形ヒューズ400を収容体900に収容して、外部接続端子800に接続する状態について説明する。なお、図2は、ブレード形ヒューズ400を収容体900に収容する状態の全体斜視図、図3(a)は、図2のA-A断面図であって、ブレード形ヒューズ400を収容体900に収容した状態の断面図、図3(b)は、図2のB―B断面図であって、ブレード形ヒューズ400を収容体900に収容した状態の断面図、図4は、図3(a)において、ハウジング300と収容体900を取り除いて示した断面図である。
 まず、図2に示すように、収容体900は、いわゆるヒューズボックスと呼ばれるもので、ブレード形ヒューズ400を収容可能な大きさの収容空間910と、収容空間910の内部に一対の外部接続端子800を備えている。収容空間910の両側には、内側へ突出した位置決め部920が設けられている。また、外部接続端子800は、2つの挟持片810を備えた、いわゆる音叉端子の態様をしており、外部の電気回路などに電気的に接続されている。そして、ブレード形ヒューズ400を収容体900に収容して取り付ける際は、ブレード形ヒューズ400を上方へ開口した収容空間910に上側から挿入する。そして、ブレード形ヒューズ400の端子部100が、外部接続端子800の挟持片810の間に差し込まれるように、ブレード形ヒューズ400を下方へ押し込む。すると、ブレード形ヒューズ400のハウジング300に設けられた位置決め段部320が、収容体900の位置決め部920に当接するので、ブレード形ヒューズ400が収容空間910内にそれ以上押し込まれないように、位置決めされる。図3に示すように、外部接続端子800の挟持片810が端子部100を両側から挟持して固定しているので、収容体900の収容空間910内に収容されたブレード形ヒューズ400は、外部接続端子800と電気的に接続された状態を維持している。
また、図3及び図4に示すように、位置決め段部320によって、ブレード形ヒューズ400が収容された位置が固定されているので、一方の外部接続端子800と一方の端子部100とが接触して電気的に接続された箇所、すなわち、第一外部接点410の位置も固定されている。同様に、他方の外部接続端子800と他方の端子部100とが接触して電気的に接続された箇所、すなわち、第二外部接点420の位置も固定されている。そして、本願発ブレード形ヒューズ400では、ヒューズボックス等の収容体900に収容された状態において、第一外部接点410及び第二外部接点420が、溶断部200の一部と横並びに配置されることから、低背化を実現できるのである。さらに、低背化を実現したことで、第一外部接点410及び第二外部接点420がハウジング300の下面301よりも上側に配置された構造となることも特徴である。
 そして、外部接続端子800に接続された電気回路に流れている電流は、一方の外部接続端子800から第一外部接点410を介して端子部100へ流れ、端子部100上の経路M1に沿って、第一外部接点410から溶断部200の第一連結点210へと流れる。
さらに、溶断部200へ流れた電流は、端子部100上の経路M2に沿って、溶断部200の第二連結点220から第二外部接点420へ流れ、第二外部接点420を介して他方の外部接続端子800へと流れていくのである。そして、異常電流が流れた場合は、溶断部200が溶断して電流を遮断し、外部接続端子800に接続された電気回路を保護している。
 ここで、第一外部接点410は下端110から高さH4で配置され、第二外部接点420も下端110から高さH4で配置されている。さらに、第一外部接点410と第二外部接点420が配置される高さH4は、溶断部200の中央部230が配置されている高さH3と等しくなっている。そのため、第一外部接点410と溶断部200の第一連結点210との上下方向の距離は、溶断部200の中央部230と第一連結点210との上下方向の距離H5と等しくなる。同様に、第二外部接点420と溶断部200の第二連結点220との上下方向の距離は、溶断部200の中央部230と第二連結点220との上下方向の距離H6と等しくなっている。そして、第一外部接点410と溶断部200の第一連結点210との上下方向の距離H5は、第二外部接点420と溶断部200の第二連結点220との上下方向の距離H6と等しくなっている(距離H5=距離H6)。また、両側の端子部100と各外部接続端子800との接続構造は同一なので、第一外部接点410と溶断部200の第一連結点210との水平方向の距離L5と、第二外部接点420と溶断部200の第二連結点220との水平方向の距離L6は等しくなる(距離L5=距離L6)。
このように、第一外部接点410と第一連結点210との距離(具体的には、鉛直方向の距離H5と水平方向の距離L5のそれぞれ)と、第二外部接点420と第二連結点220との距離(具体的には、鉛直方向の距離H6と水平方向の距離L6のそれぞれ)が等しいことから、第一外部接点410から第一連結点210へ流れる電流の経路M1と、第二連結点220から第二外部接点420へ流れる電流の経路M2の長さが等しい。そのため、電流が流れる端子部100上の経路M1と経路M2の抵抗値が等しいことから、外部接点に対する方向性が無くなる、つまり、ブレード形ヒューズ400の取付の方向性が無くなり、ヒューズボックス等の収容体への取り付けが容易となる。
なお、電流が流れる経路として、最短距離である直線状の経路M1と経路M2を例示したが、これに限定されず、電流は、端子部100上で、第一外部接点410と第一連結点210の間の任意の経路、及び、第二外部接点420と第二連結点220の間の任意の経路に沿って流れることができる。そして、第一外部接点410と第一連結点210との距離と、第二外部接点420と第二連結点220との距離が等しいので、電流が、どのような経路に沿って流れたとしても、基本的に、経路の抵抗値がほぼ等しいので、外部接点に対する方向性が無くなる、つまり、ブレード形ヒューズ400の取付の方向性が無くなり、ヒューズボックス等の収容体への取り付けが容易となる。
 なお、外部接続端子800は、一対の挟持片810を備えた音叉端子の態様をしているが、これに限定されず、端子部100と接触して電気的に接続できるのであれば、任意の態様であってもよい。また、取り付けられたブレード形ヒューズ400の位置を固定するために、ブレード形ヒューズ400の位置決め段部320が収容体900の位置決め部920に当接しているが、これに限定されず、ブレード形ヒューズ400の位置を固定できるのであれば、適宜任意の構成を採用してもよい。
 また、本願発明のブレード形ヒューズは、上記の実施例に限定されず、請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (8)

  1. 外部接続端子と接続される一対の端子部と、当該端子部の間に接続された溶断部と、当該溶断部を収容するハウジングとを備えるブレード形ヒューズであって、
     前記端子部は、当該端子部と前記外部接続端子とが接続される外部接点が前記溶断部の一部と横並びに配置されるように構成され、
     前記端子部の上端は、前記ハウジングの上端の固定孔に挿入されて潰されて、当該固定孔内に固定された状態であることを特徴とするブレード形ヒューズ。
  2. 前記溶断部と一方の前記端子部とが接続された第一連結点と、前記溶断部と他方の前記端子部とが接続された第二連結点とを備え、
     前記第一連結点と前記第二連結点は、前記溶断部の中央部の上下にそれぞれ異なる高さで配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のブレード形ヒューズ。
  3.  前記溶断部は、前記中央部を中心に点対称な形状をしていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレード形ヒューズ。
  4. 一方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第一外部接点と、他方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第二外部接点とを備え、
     前記第一外部接点と前記第二外部接点が配置される高さは、前記溶断部の中央部が配置される高さと等しく、溶断部と前記第一外部接点との距離と、溶断部と前記第二外部接点との距離とが等しい、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のブレード形ヒューズ。
  5. 一方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第一外部接点と、他方の前記端子部と前記外部接続端子とが接続される第二外部接点とを備え、
     前記第一外部接点と前記第二外部接点が配置される高さは、前記溶断部の中央部が配置される高さと等しく、前記第一連結点と前記第一外部接点との距離と、前記第二連結点と前記第二外部接点との距離とが等しい、ことを特徴とする請求項3に記載のブレード形ヒューズ。
  6. 前記溶断部の横幅は、前記端子部の横幅よりも狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載のブレード形ヒューズ。
  7. 外部接続端子と接続される一対の端子部と、当該端子部の間に接続された溶断部と、当該溶断部を収容するハウジングとを備えるブレード形ヒューズの製造方法であって、
     前記端子部は、当該端子部と前記外部接続端子とが接続される外部接点が前記溶断部の一部と横並びに配置されるように構成され、
     前記端子部の上端は、前記ハウジングの上端の固定孔に挿入されて潰されて、当該固定孔内に固定されることを特徴とするブレード形ヒューズの製造方法。
  8. 前記端子部の上端を前記固定孔内に固定することは、
    まず、前記固定孔よりも先端が小さい第一パンチング部材により、前記固定孔に挿入された前記ハウジングの上端を潰し、
    次に、前記第一パンチング部材よりも先端が大きい第二パンチング部材により、前記ハウジングの上端を潰すことを特徴とする請求項7に記載のブレード形ヒューズの製造方法。
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